中間評価報告
2024/12/03更新
評価計画
中間評価 の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと
事業中間時点でみえてきた事業上の課題 | ・事業を進める中で、若者の特性や気持ちの変化を把握(アンケートなど)するための、心理学等の専門的知識を有する専門家とつながりつつあるが、意見がそれぞれ異なることがある。 |
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事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと | ・評価の方向性に関して、専門家の意見が異なっている。団体の方向性を見出すにはどうしたらいいか。 |
実施体制
1 | 内部/外部 | 内部 |
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評価担当分野 | アンケート実施 | |
氏名 | 蒲 菜南 | |
団体・役職 | 多摩SDCスタッフ(全体・活動の記録) | |
2 | 内部/外部 | 内部 |
評価担当分野 | アンケート実施 | |
氏名 | 堀川華那・船田夏未 | |
団体・役職 | 多摩SDCスタッフ(全体統括) | |
3 | 内部/外部 | 内部 |
評価担当分野 | 指導助言 | |
氏名 | 俵 隆典・山崎 蒼龍・田村 彩乃・田中 恒輝 | |
団体・役職 | 多摩SDC有識者スタッフ(指導助言) | |
4 | 内部/外部 | 外部 |
評価担当分野 | 指導助言 | |
氏名 | 加久 翔太朗・大庭 美代子・柏木 朋恵 | |
団体・役職 | マネジメント会議に参加してくださっている専門家(指導助言) | |
5 | 内部/外部 | 外部 |
評価担当分野 | 指導助言 | |
氏名 | 相原 剛 | |
団体・役職 | 行政職員(指導助言) |
実施状況を把握・検証するために実施する調査
調査方法 | アンケート調査(多摩SDCの高校生から大学生のスタッフ37人の回答、指標測定 |
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調査実施時期 | 2024年9月25日~27日 |
調査結果の検証方法 | 専門家会議でアンケート結果を議題にして、専門家からの意見もいただきながら検討をした。 |
事業設計図の検証方法
検証方法 | 専門家会議で協議し検証した。 |
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実施時期 | 2024年10月 |
事業計画書や資金計画書への反映実施時期 | 特になし |
事業進捗の評価
アウトプットの実績
1 | アウトプット | 多摩区ソーシャルデザインセンターの既存のまちづくり活動に興味を持って参加したり、更に活動を継続し、多世代のサポートにより仲間と一緒に考え行動する。 |
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指標 | ①活動に参加する学生たちの人数/登録者数 | |
中間評価時の値・状態 | ①( 50 )人/( 233 )人 | |
事後評価時の値・状態 | ①( 70 )人/( 270 )人 | |
現在の指標の達成状況 | 44人/238人 登戸・たまがわマルシェなどのイベントなどをきっかけとして新しくSDCの活動に興味を持つ学生が多かった。春にかけて、大学一年生が新たに活動に参加し、マルシェ終了後も定着して活動に参加する様子が見られる。 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
2 | アウトプット | 個別の課題を整理し、活動を 通して地域の人と出会い、サポートし合う。 |
指標 | ①学生たちが体験する活動の数 ②SNSに対するコメント数/SNS等の発信数 | |
中間評価時の値・状態 | ①(26)回 ②( 1 )人/( 6 )回 | |
事後評価時の値・状態 | ①( 50 )回 ②( 3 )人/( 12 )回 | |
現在の指標の達成状況 | ①40回 ②0人/9回 登戸・たまがわマルシェのようにSDC主催のイベント,子ども食堂や子どもフェス,まっちスクールなどの定期的に開催されている活動のほか,民家園通り夏祭りや区民祭,まちなか遊縁地といった地域のイベントにもSDCとして参加した | |
進捗状況 | 1計画より進んでいる | |
3 | アウトプット | 学生たちが安心して活動できる体制の整備 |
指標 | ①マネージメント会議の開催数と参加者の所属先等 ②対応マニュアル等の作成数 ③スタッフ研修の実施と参加数 | |
中間評価時の値・状態 | ①開催数( 3か月に1回 ) 所属先( 3 ) ②作成数( 1 ) ③研 修(5)回 参加数(のべ100)人 | |
事後評価時の値・状態 | ①開催数(3か月に1回 ) 所属先( 5 ) ②作成数( 2 ) ③研 修( 10 )回 参加数( のべ200 )人 | |
現在の指標の達成状況 | ①3か月に一回 所属先4 ②0 ③7回 のべ 103人 これまでに4回実施し,お越しいただいた外部の方に事業についてお話をしたり,事業の評価方法についてご意見をいただいたりした。 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
4 | アウトプット | 学生たちが地域で交流する「場」が増える |
指標 | ①参加をよびかけるSNSの発信数 ②参加をよびかけるチラシの配布数と配布先数 | |
中間評価時の値・状態 | ①( 24)回 ②(のべ33000枚)(18)ヵ所 | |
事後評価時の値・状態 | ①( 48 )回 ②(のべ66000)枚(18)ヵ所 | |
現在の指標の達成状況 | ①192回 ②のべ49500枚18か所 | |
進捗状況 | 1計画より進んでいる | |
5 | アウトプット | 多世代のサポートによる学生たち主体の活動の成果を地域に発信する。 |
指標 | ①子ども食堂等の既存の活動 の利用者数 ②SNS等の発信数 | |
中間評価時の値・状態 | ①(のべ6000)人 ②( 12 )回 (子ども食堂・子どもフェスなど、昨年度参加者年間5000人程度。) | |
事後評価時の値・状態 | ①(のべ11000)人 ②( 24 )回 (子ども食堂・子どもフェスなど、昨年度参加者年間5000人程度。) | |
現在の指標の達成状況 | ①のべ8500人 ②18回 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる |
短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。
地域体験プログラムを通じ冬まつりの中の企画準備を体験した学生の一部がプログラム終了後も学生カフェや子ども食堂などにおいて,定期的にSDCの活動に参加するようになった。大学一年生を中心に登戸・たまがわマルシェを通じて新たな学生が先輩と一緒にマルシェの中の担当を持ち,準備を進める経験をした。その経験を基に,夏祭りでは大学一年生が中心となって企画を進めている 部分もあった。登戸・たまがわマルシェで当日スタッフとして参加した学生が後日企画スタッフとして参加するようになり,翌年のマルシェでは一つの企画の担当長を務めた。今年度からカラフルカフェという社会人の会員を中心としたイベントも開催され,その中に学生も参加することで多世代へと繋がっている。
マネジメント会議では,学生時代をSDCで過ごした川崎市の公務員や,地域で活動されている小児科医,助産師,臨床心理士にご参加いただき,事業の評価方法などについてご意見を頂いている。
短期アウトカムの進捗状況
1 | アウトカムで捉える変化の主体 | SDCに参加している若者で活動を通し団体外の人とコミュニケーションを取ることができるようになった若者 |
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指標 | 定量:団体外の人とコミュニケーションがとれるようになった学生たちの数/月1MTGの参加メンバー 定性:学生たちが団体外の地域の人と一緒に活動し交流できるようになる様子を日々の記録やエコマップを活用し記録 | |
中間評価時の値・状態 | 定量: ( 15 )人/( 50 )人 定性:地域の方も参加する活動に参加し、交流ができるようになる。 | |
事後評価時の値・状態 | 定量: ( 20 )人/( 53 )人 定性:学生にとって も、地域の方にとっても居場所と感じることが出来る。 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 定量: 20人/59人 定性: 月一MTGのログより,SDCの活動を通じて地域の方とコミュニケーションをとる機会が増えたと回答している学生は比較的多く,活動がコミュニケーションを取る経験となっていることが分かる | |
2 | アウトカムで捉える変化の主体 | マネジメント会議や相談受け入れを経て連携を得た当事者の支援を実施する専門機関 |
指標 | 定量:連携する各種支援機関の数 定性:学生たちが活動しながら相談できる大人たちと出会えたり、安心して活動できる体制が整う様子を記録 | |
中間評価時の値・状態 | 定量:( 3 )ヵ所 定性:安心感を感じ、継続的に活動に参加する。 | |
事後評価時の値・状態 | 定量:( 5 )ヵ所 定性:安心感を感じ、積極的に活動に参加する。 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 定量:4か所 定性:マネジメント会議の参加者は計6名であり,川崎市の職員が3名と地域で活動されている小児科医,助産師,臨床心理士がそれぞれ1名である | |
3 | アウトカムで 捉える変化の主体 | 子ども食堂や子どもフェスなど,SDC主催のボランティア活動の利用者 |
指標 | 定量:SDC主催のボランティア活動の利用者数 定性:楽しそうに活動する学生たちの姿を通して、活動に参加する人や利用する人の声や感想を記録やエピソードからまとめる。 | |
中間評価時の値・状態 | 定量:( のべ6000 )人 定性:地域の方が気軽に訪れ、楽しみを感じることが出来る。 (子ども食堂、子どもフェスなど参加者年間5000人程度。) | |
事後評価時の値・状態 | 定量:( のべ11000 )人 定性:地域も方が気軽に訪れ、地域に愛着を感じる。 (子ども食堂、子どもフェスなど参加者年間5000人程度。) | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 定量:延べ8500人 定性:学習支援事業を利用していた小学生が子ども食堂のお手伝いをしてくれたり、子ども食堂の参加者が多摩SDCの他の事業に参加してくださるなど、地域での繋がりが生まれている。 |
短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例
短期アウトカム(0202)に関して
・総合型選抜のサポートなどを通して活動に参加する高校生が増えている。
・認知症に関する活動などを通して、より多世代の方と交流出来る場が増え、社会人の参 加者の参加率の増加した。
・認知症サポーター養成講座として、小学校に出前講座にいったり、小学校の自然教室に参加したり、町内会など地域の活動団体の方とイベントを通して関わるなどする機会も増えている。
事前評価時には想定していなかった変化・影響
特になし
事業進捗の評価
評価の視点 | 自己評価(価値判断)結果 |
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アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか | 概ねできている。 |
アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか | 貢献要因として、多世代との交流を進めたこと。阻害要因として、専門家が不足していることや評価の方向性の意見にバラツキがあることなどがある。事業改善として、アドバイスをくださる専門家とつながったり、評価方法の検討の機会を増やすなど工夫する。 |
組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか | 進んでいる。フリースクールの立ち上げ・収益化の仕組みに向けて取り組んでいる 。 |
事業の改善結果
事業の改善結果
項目 | 内容 |
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事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント | 特になし |
事業計画書の改善ポイント | 特になし |
その他 | 特になし |
事業で最も重視する指標・変化
多摩SDCの参加した学生たちが様々な体験活動を経ることで気持ちが変化することが認められる。互いに誘い合うなどして参加者が増え、活動を通した「互助」の支援で不登校や引きこもりなど孤立を抱えがちな人たちの居場所ともなること。
広報に関する報告
シンボルマークの活用状況
自団体のウェブサイトで表示 広報制作物に表示 |
広報
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
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内容 | ➀多摩SDCのHPにて掲載。(現在整備途中)(https://tama-sdc.com/activities/special/kyuminyokin/) | |
広報制作物等 | あり | |
内容 | 毎月多摩SDCが発行している子ども食堂のチラシ(多摩区内の保・小・中学校18か所に配布)に休眠預金等活用事業についての広告を掲載、5600枚×12ヶ月連携している団体の子ども食堂チラシにも掲載している。 | |
報告書等 | なし | |
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等) | なし |