中間評価報告
2024/10/21更新
評価計画
中間評価 の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと
事業中間時点でみえてきた事業上の課題 | ①周辺農家含めた施設外就労先の確保が難しい。②A型利用者の能力と最賃との比較した際の協力事業所等の理解促進が難しい。 |
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事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと | ①②福祉事業に関する理解促進の場をどのように提供し、理解を深めるのか。 |
実施体制
1 | 内部/外部 | 内部 |
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評価担当分野 | 事業計画・資金計画 | |
氏名 | 藤岡 洋史 | |
団体・役職 | (株)常笑ファーム代表取締役 | |
2 | 内部/外部 | 内部 |
評価担当分野 | 事業計画・資金計画 | |
氏名 | 石神 健一郎 | |
団体・役職 | (株)常笑ファーム | |
3 | 内部/外部 | 外部 |
評価担当分野 | 事業計画・資金計画 | |
氏名 | 藤野 直人 | |
団体・役職 | (株)クロスエイジ代表取締役 | |
4 | 内部/外部 | 外部 |
評価担当分野 | 清算報告 | |
氏名 | 小野 秀雄 | |
団体・役職 | (株)クロスエイジ | |
5 | 内部/外部 | 外部 |
評価担当分野 | 事業計画 | |
氏名 | 河合 将生 | |
団体・役職 | office musubime 代表 |
実施状況を把握・検証するために実施する調査
調 査方法 | アンケート調査・インタビュー調査 |
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調査実施時期 | 2024年10月~2026年1月 |
調査結果の検証方法 | 調査から得られる数値・エピソードをロジックモデルの枠組みで分析 |
事業設計図の検証方法
検証方法 | 事業計画書との整合性チェック |
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実施時期 | 2024年4月、2024年9月で一旦完了 |
事業計画書や資金計画書への反映実施時期 | 2024年4月、2024年9月で一旦完了 |
事業進捗の評価
アウトプットの実績
1 | アウトプッ ト | (①常笑ファーム)年間通しての作業のできる環境の整備 |
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指標 | ①周年作業(小松菜・ニラの収穫、選別)②季節作業(季節ものの青果収穫、出荷準備)③加工品作業(インスタントコーヒー) | |
中間評価時の値・状態 | ①作物毎の作業量が安定してる②加工品開発の企画ができている。③加工品のサンプル作成等ができている。 | |
事後評価時の値・状態 | ①作物毎に細かく分解した作業ができている。②加工品の製造が進んでおり販路の拡大ができている。③加工品開発ができており作業として確立している。 | |
現在の指標の達成状況 | 野菜の収穫作業棟は安定して実施できている。加工品等に関しては資材の選定等が進んでおらず確定次第作業のマニュアル化を進めていく。 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
2 | アウトプット | (①常笑ファーム&②障がい者 就労支援事業所の設立(A・B型)) |
指標 | ①福祉事業計画を元にした事業計画策定②行政(湯前町)との事業所開設に向けた協議 | |
中間評価時の値・状態 | ①福祉計画に伴う事業所の枠が確保でき、事業所の事務所等が確定 している。また利用者の確保に向けた体制が構築されている。 | |
事後評価時の値・状態 | ①就労継続支援事業所が開設され運用されている。 | |
現在の指標の達成状況 | 行政との協議の結果新規での事業所開設に向けて利用枠の確保が難しい状況との事で新規事業所の解説は一旦断念。 | |
進捗状況 | 4その他 | |
3 | アウトプット | (①常笑ファーム&②障がい者 就労支援事業所の設立(A・B型)) |
指標 | 既存事業所の事業継承による運用開始 | |
中間評価時の値・状態 | R6.3月運用開始 | |
事後評価時の値・状態 | 事業規模の拡大、または第二事業所の運用ができている。 | |
現在の指標の達成状況 | 既存事業所からの事業譲渡の依頼があり、利用者、作業先も継続して譲渡可能との事でR6.3に運用開始。申込者も随時希望があっているがすでに利用枠限度の稼働状況(8~9割)の為、運営規定の変更や利用者の利用日の整理等行い、新規の受入れも検討。稼働率をみて規模拡大か第二事業所の開設等検討している。 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
4 | アウトプット | (②障がい者)利用者の確保 |
指標 | ①行政に枠の確保打診②各相談事業所等への打診、各行政福祉課との協議 | |
中間評価時の値・状態 | ①福祉計画に伴う枠の申請が確定している②各事業所からの利用申し込みを受け付けている。 | |
事後評価時の値・状態 | ①A型10名、B型10名の枠が確保できている。②枠に応じた利用者が確保できている。 | |
現在の指標の達成状況 | 運用開始時点での利用者の登録は確保済み。申し込み等もあっているので計画以上に進んでいる。 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
5 | アウトプット | (②障がい者)年間通して作業できる環境構築 |
指標 | ①作業場の確保②作業内容の切り出し(障害レベルにあった作業の確保) | |
中間評価時の値・状態 | ①作業場の選定・環境整備ができている②切出し数3~4 | |
事後評価時の値・状態 | ①作業内容毎に作業スペースが確保できている。②切り出し数6~8 | |
現在の指標の達成状 況 | 作業内容は運用開始時点と変わりない。作業場の確保が急務の為行政等との協議を進めている。 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
6 | アウトプット | (③地域・周辺農家)付加価値の高い農産物の供給・販売企画 |
指標 | ①ノウフクJASの取得②加工品の企画開発 | |
中間評価時の値・状態 | ①ノウフクJAS申請に向けた準備ができている。②加工品の企画ができている。 | |
事後評価時の値・状態 | ①ノウフクJASの申請ができている。②加工品開発を作業として取り入れられている。 | |
現在の指標の達成状況 | 加工品開発は職員主導で進行中。如何に利用者が絡んでの企画が可能なのか協議している。ノウフクJASに関しては審査団体と協議中。加工品の開発等進んだ際に絡めることができれば有効的に活用できるのではと検討中。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
7 | アウトプット | (③地域・周辺農家)施設外就労の積極的な受入推進、障がい者に対する理解促進の場を設置 |
指標 | ①地域福祉事業 所の現状把握②作業受託③スタッフに対する障がい者対応の講習等参加を促す。 | |
中間評価時の値・状態 | ①地域の状況把握と協力体制の構築ができている。②作業の確保と受入れに向けた準備ができている。③職員向けの講習会等の把握と共有 | |
事後評価時の値・状態 | ①現状を把握し受入れの体制が構築できている。②作業量の確保ができている。③適宜講習会等への参加ができている。 | |
現在の指標の達成状況 | 自社作業と既存の提携先作業で手一杯の状況。まずは自社内の職員の理解促進に向けた社内講習等を検討。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
8 | アウトプット | (③地域・周辺農家)施設外就労受入・作業受託推進 |
指標 | ①地域農家の現状把握②利用者受入の打診と事業内容・理解促進の場の設置 | |
中間評価時の値・状態 | ①協力可能な農家の把握と、栽培作物の把握。②体験含めた受入れの打診と事業内容の理解促進場の提供。 | |
事後評価時の値・状態 | ①現状把握と協力体制の構築ができている。②定期的な受入れ態勢が整っている。 | |
現在の指標の達成状況 | A型に関して作業量と最賃との比較でかなり認識の差が大きい。自社作業等で実行していきながら視察等交えて農福連携の事業の理解促進を進めていくことが課題。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている |
短期アウトカムの進捗状況
1 | アウトカムで捉える変化の主体 | (①常笑ファーム)グループ内の子供たちや支援学校の生徒の体験活動、職員間の情報共有体制の構築 |
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指標 | ①作業マニュアルの作成②作業内容の切り出し | |
中間評価時の値・状態 | ①マニュアルを見て実施する事で訂正部分等の確認・修正ができている。②切出し数2~3 | |
事後評価時の値・状態 | ①マニュアルを確認する事でスムーズに作業に移行できる。②切り出し数4~5 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 支援学校の生徒さんの体験を定期的に受入れているが作業内容は箱作やシール張り等の短銃作業でマニュアル化はできていない状況。今後作業内容の見直し含めてマニュアル化を進めていく。 | |
2 | アウトカムで 捉える変化の主体 | (①常笑ファーム)障がい者のレベルにあった作業の充実 |
指標 | ①作業マニュアルの作成②年間作業スケジュールの作成③作業内容の切り出し | |
中間評価時の値・状態 | ①マニュアルを見て実施する事で訂正部分等の確認・修正ができている。②年間作業スケジュールの見直し・修正③切り出し数4~5 | |
事後評価時の値・状態 | ①マニュアルの確認と軽度の支援でスムーズな作業意移行ができている。②年間通した作業の計画ができている。③切出し数5~6。 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 作業内容が限られている為切り出し数の見直しと確保マニュアル化を進めていく。 | |
3 | アウトカムで捉える変化の主体 | (②障がい者)自分のレベルにあった作業が選択可能 |
指標 | ①作業内容の切り出し②作業体験の実施 | |
中間評価時の値・状態 | ①切出し数3~4②必要に応じた体験機会が作れている | |
事後評価時の値・状態 | ①切出し数5~6②定期的な体験の実施ができている | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 元々の提携先も含めて作業は選択可能だがマニュアル化が出来ていないため引き続き作業内容の切出しとマニュアル化を進めていく。 | |
4 | アウトカムで捉える変化の主体 | (③地域・周辺農家)障がい者の受入による作業人員の安定確保 |
指標 | ①周辺農家の年間作業分解・作業量把握 | |
中間評価時の値・状態 | ①年間栽培計画に基づいた作業内容の把握ができている | |
事後評価時の値・状態 | ①作業内容レベル毎の分解ができている。 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 自社内の作業量と既存提携先の作業が手一杯の状態で避ける人員が居ない事、また最賃と作業量の比較等でなかなか進んでいない。 | |
5 | アウトカムで捉える変化の主体 | (③地域・周辺農家)障がい者に対する理解促進の環境整備 |
指標 | ①施設見学の実施②作業体験受入の実施③SNS等での活動報告等宣伝の実施 | |
中間評価時の値・状態 | ①支援学 校等の関係先からの見学実施②随時の体験受入れができている。③利用者等への説明含めた運用準備を整える。 | |
事後評価時の値・状態 | ①定期的な施設見学等の実施ができている。②定期的な体験の受入れを実施③体験や実際の利用者の作業内容等の活動を掲載できている。 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 自社内の作業量と既存提携先の作業が手一杯の状態で避ける人員が居ない事、また最賃と作業量の比較等でなかなか進んでいない。 |
短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例
新規事業所開設に向けて行政と協議していたが、枠の確保が難しいとなり新規事業の解説がストップしていたが既存事業所の譲渡に関する依頼があり、ファームとして農業を経営していることにお加え、実際に常笑での児童福祉事業を行っている事、子供たちの体験受入れや支援学校からの職業訓練受け入れなどを実践していた事、何よりグループ内の児童福祉事業所内の卒業生を雇用(初年度はパート採用、2年目から正社員登用)していた実績を評価して頂き運用開始ができ た。
事前評価時には想定していなかった変化・影響
農福連携の事業に対する地域の理解度が厳しいことは想定していたが、最賃を払っての作業量との比較にかなりの開きがありそこの認識に対する考え方の開きが思った以上に大きく、作業受入れの打診も随時行ってきたが契約件数は現状0(既存で3件あり)
事業進捗の評価
評価の視点 | 自己評価(価値判断)結果 |
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アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか | 事業所の開設等計画以上に進んでいる部分と、作業の切出しやマニュアル化、周辺近隣農家さんへの協力体制構築といった部分が進んでいないため課題部分の対策を明確にして進めていく。 |
アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか | 事業所運営に関しては計画通り進められていると思うが、作業量の確保、地域農家を巻き込んだ事業展開や理解度の促進が思った以上に進められていない。 |
組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか | 地域周辺農家への働きかけが上手くいっていないが作業量はある程度確保できつつあり、自社生産分の作業や既存提携先の作業で十分に利用者の確保、増員はできる計画の為、計画を進めながら視察等含めての周辺農家への働きかけも進めていく必要がある。 |
事業の改善結果
事業の改善結果
項目 | 内容 |
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事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント | 地域・周辺農家への協力体制構築部分。障がい者への理解促進の場が設定できていない事に加え、想定していた農家さんの障がい者への理解度の開きが想定以上に大きいこと。 |
事業計画書の改善ポイント | 障がい者の安定雇用に関して周辺農家の賛同を得て共同的に実施を想定しているが、理解度の差に開きがあるため、まずは自社内での雇用を検討し規模拡大を進めていくことも視野に検討。 |
その他 |
事業で最も重視する指標・変化
グループ内の児童福祉事業所を卒業した生徒の雇用→「幼児から大人までの継続的支援」の枠組構築を実施していき、その他の事業所との連携も進めて人吉球磨地域の障がい者の 安定雇用につなげていくこと。その為の作業のマニュアル化、作業量の確保、障がい者の方を巻き込んだ加工品の商品開発を進めていく。
広報に関する報告
シンボルマークの活用状況
その他:事業所稼働時の報告等で使用予定の為 |
広報
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | なし | |
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広報制作物等 | なし | |
報告書等 | なし | |
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等) | なし |