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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/08/01終了日 2024/02/29
対象地域福岡県福岡市
事業対象者

"小学校1年~高校3年生までを対象とする。夜の居場所スペースは、夜間のため基本的に13歳から18歳の中学生・高校生を対象とするが、これまでの活動のつながりより13歳以下の子どもが参加する可能性もある。 "

事業対象者人数

"1288
(学習支援:1日の利用者数8人×月の開所日数20日×7ヶ月=1120人)+(夜の居場所:1日の利用者数3人×月の開所日数8日×7ヶ月=168人 "

事業概要

"本基金で子どもの居場所事業を運営していく中、不登校やヤングケアラー、外国につながる子どもたち、経済・社会的課題を抱えた子どもたち、経済的には恵まれていても家や学校に居場所のない子どもたちがいることが明らかになった。本事業では、本基金が今まで実施してきた週5回月曜日~金曜日の駄菓子屋をツールとした子どもの居場所作りとボランティアによる学習支援に加えて、週2回19時~21時に子どもたちの居場所と食事提供、傾聴(オンライン含む)を行い、受援力の低い子どもたちに対して孤独や孤立のない状態を作っていく。これらの活動を通し、虐待(含むマイクロアグレッション)を未然に防ぐための取り組みを行う。 "

事業の総括およびその価値

2023年8月から2023年2月まで本基金で子どもの居場所事業を継続して運営していく中で、延べ8,130人の子どもたちが駄菓子屋に通い、1,429人が学習スペースを利用、61人がイベント(計6回の国際理解・アンガーマネジメント等のワークショップイベント)に参加、72人が夜の居場所(週2回19時~21時に居場所と食事提供)に参加、347人がおむすびの居場所(週1回おむすび無料提供)に参加、17人がおはなしルーム(スタッフによる生活相談等の傾聴)を利用した。
多様な居場所を利用者に提供したほか、虐待予防対応フロー構築によるサポート体制を確立した。その結果、駄菓子屋を活かした多様な子どもたちの居場所という大きな枠組みから、地域で問題や悩みを抱える子どもや親も取りこぼさない安心できる居場所へ成長することができ、第3の居場所としての価値と意義を見出すことができたと考える。

課題設定、事業設計に関する振返り

夜の居場所を提供する中で、子どもだけでなく、共働きや子育てに疲れてしまった親たちの休息時間としてもニーズがあり、マイクロアグレッションなどの軽減、ひいては虐待予防の一助となることができた。
また、虐待の手前にある違和感を感じたときの対応フローも作成した。居場所の提供の中で発見した子どもの心配な状況等を専門機関に情報提供する“橋渡し”と”見守り”として本居場所の役割を明確化することができた。
さらに、駄菓子屋をツールとしている本居場所では、相談室の利用が定着しなかったことから、アンケート調査を行い、「生活相談」ではなく、いつでも友達と一緒でも、気軽に利用できる「おはなしルーム」を開所した結果、リラックスした状態で子どもたちが自分の思いを自由気ままに語ってくれるようになった。
子どもたちが求めるニーズと向き合い、形を変えながら本事業の当初の目的を達成することができた。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1子どもたちが安心して、自分らしく、ありのままの状態で過ごすことができる空間を提供する。
指標訪問者人数
目標値・目標状態訪問者人数(日中及び夜)のべ1288名(ひと月あたり184名)
アウトカム:結果訪問者人数-延べ1,926人(達成率150%) (内訳)学習支援1,429人、夜の居場所72人、おむすびの居場所347人、おはなしルーム17人、イベント61人+駄菓子屋8,130名=10,056名(達成率781%)
アウトカム:考察本事業を通して、これまで行ってきた学習支援に加え、夜の居場所やおはなしルーム、イベントやおむすびの居場所など、地域で問題や悩みを抱える子どもや親も取りこぼさない安心できる居場所を提供したことで、訪問者人数は150%と目標を大幅に上回ることが出来た。なお、駄菓子屋の利用者数延べ8,130人を加えると、10,056名の子どもたちが居場所を利用したことになり、さらに多様な子どもたちが気軽に利用してくれていたことが分かる。 子どもたちにとって安心して利用できる居場所として、地域にとって見守りの場所として、保護者にとって子どもが安心して通える場所として、多様な役割を担っていたことが明らかになった。
2生活相談の実施、虐待フロー(傾聴、用紙への記入、リスク把握、通報)運用のトライ
指標スタッフの子どもたちへの参与観察、聞き取り、オンライン相談、個別相談の利用回数
目標値・目標状態子どもの居場所と相談室利用者-延べ168人
アウトカム:結果子どもの居場所と相談室利用者-延べ436人(達成率260%) (内訳)夜の居場所72人、おむすびの居場所347人、おはなしルーム17人
アウトカム:考察夜の居場所は、一度に大人数を受け入れると、子どもたちの「見て!見て!」「聞いて!聞いて!」にこたえることができないため、受け入れ人数を絞り、子どもと向き合える形に方針を転換したため、夜の居場所のみの利用者は延べ72人となった。ただ、軽食提供+閉店後の居場所の提供のために始めたおむすびの居場所や、いつでも気軽にスタッフに相談ができるおはなしルームの活動を拡充させたことで、260%の目標達成率を得ることができた。 おむすびの居場所は、地域の企業の協力もあり、事業終了後も継続して行えることとなった。また、夜の居場所は、子どもと親の両方から継続を希望する声があがっており、今後の活動継続を検討している。
3虐待リスク軽減に向けたサポート体制(虐待フロー)を確立させる。
指標"スタッフとの意見交換会の回数 スタッフや専門家との意見交換会の回数 フローの更新回数"
目標値・目標状態"月1回の虐待リスク軽減に関するスタッフ会議 計4回の講習会実施"
アウトカム:結果スタッフ会議-23回(達成率575%) 講習会-4回(達成率100%)
アウトカム:考察スタッフ会議は月1回を想定していたが、基本週に1回実施し、日々のこどもの居場所の様子や子どもたち個人の様子を共有した。社会福祉協議会に関わるスタッフから子どもアドボケイト・傾聴の方法・里親制度などの情報共有もなされ、団体内ではスタッフ研修の実施、子ども向けのワークショップなども行った。 虐待フローについては、素案を作成し、スタッフ会議で意見交換を行ったり、研修やシンポジウムで得た知識をもとに更新を行った。また、ソーシャルワーカーや児童相談所、行政の方にもお声がけし、フローや子どもの対応について意見をいただき、合計7回の更新を経て、フローを完成させた。

アウトプット

11.居場所提供-計194回 、居場所利用者延べ1216人
指標1.居場所利用回数と利用者数のカウント
目標値・目標状態1.居場所提供-計194回 、居場所利用者延べ1216人
アウトカム:結果居場所提供-236回(達成率122%) 利用者-延べ1,926人(達成率158%)
アウトカム:考察計画当初の学習支援や夜の居場所だけでなく、食事提供や閉店後の居場所の提供のために始めたおむすびの居場所や、いつでも気軽にスタッフに相談ができるおはなしルームの活動を拡充させたことで、多様な子どもたちの居場所だけでなく、地域で問題や悩みを抱える子どもや親も取りこぼさない安心できる居場所も提供することができ、居場所提供回数は122%、利用者は158%の目標達成率を得ることが出来た。 本事業を通して、子どもたちにとっては誰でも安心して利用できる居場所として、そして地域にとっては見守りの場所として、保護者にとっては子どもが安心して通える場所として、多様な役割を担っていると考える。
22.駄菓子屋&自習スペースの提供-計140回、夜の居場所・相談室-計48回、地域連携イベント-計6回
指標2.食事提供・各種支援・オンライン相談の利用回数と利用者数のカウント
目標値・目標状態2.食事提供・各種支援(学習支援・傾聴・奨学金等リサーチ)-計194回、夜の居場所・相談室-計48回(オンライン含む)、食事提供・各種支援利用者-延べ1216人、相談室利用者-延べ96人
アウトカム:結果居場所提供-236回 内、夜の居場所とおはなしルーム提供-86回(達成率179%) 利用者-延べ1,926人 内、夜の居場所とおはなしルーム-延べ89人(達成率93%)
アウトカム:考察相談室の利用希望が12月までなかったため、子どもたちにアンケートを取った。結果をもとに、気軽に相談ができる形をとるため、予約制ではなく平日の駄菓子屋が開いている時間にいつでも利用でき(オンライン相談を併用し、スタッフ不足にも対応)、1対1ではなく複数名とスタッフ1名でも利用できる形にした。週に2回の夜の居場所だけでなく、1月から平日におはなしルームも開所した結果、夜の居場所・相談室の提供回数は179%の目標達成率を得ることが出来た。また、夜の居場所は受け入れ人数を絞り、子どもと向き合える形に方針を転換したが、おはなしルームの利用者も現れたことから、93%の目標達成率を得ることが出来た。
33.紙媒体+SNS広告経由での新規利用者30人
指標3.紙媒体+SNS経由での新規利用者数のカウント
目標値・目標状態3.紙媒体+SNS広告経由での新規利用者30人
アウトカム:結果新規利用者159人(達成率530%)
アウトカム:考察毎月のイベント開催時やおむすびの居場所のポスターを作成し、駄菓子屋のデジタルサイネージへの投影・貼り出し・設置を行った。また、夜の居場所のポスターも作成し、福岡市や早良区への後援をいただいた上で、公民館や情報プラザへ配布した(555部)。さらに、おはなしルームと夜の居場所の広報用パンフレットを作成し、福岡市教育委員会の後援をいただいた上で、周辺の小中学校に配布した(1,871部)。LINE、Instagram等のSNSも活用した。 その結果、新規利用者が増加し、530%の目標達成率を得ることが出来た。
44.調査研究レポートの作成、月次連絡会7回(2023年8月から月1回程度を想定)
指標4.調査研究レポート成果物、月次連絡会の回数のカウント
目標値・目標状態4.調査研究レポートの作成、月次連絡会7回(2023年8月からを想定)(ヒアリングデータは、SCAT分析、M-GTA分析、ライフヒストリー分析など質的調査データの分析手法を用い、分析・考察)
アウトカム:結果月次連絡会-23回(達成率575%) 活動報告書作成(調査・分析掲載)
アウトカム:考察月に1回程度、行政や児童相談所、ソーシャルワーカーなどと会議を行い、情報共有を実施した。 文化人類学、開発人類学が専門の本基金理事長の藤掛洋子(横浜国立大学教授・横浜国立大学都市科学部長)が予備調査として模造紙インタビューをデザイン、それらを基礎に、同専門の秋保さやか氏(九州産業大学国際文化学部国際文化学科講師)と連携し、九州産業大学学生によるランダムインタビューを実施した。調査手法は参与観察と半構造化インタビュー、KJ法を用い、子どもたちの思いを可視化した。また、一部のデータはワードクラスターというソフトにかけて、質的に分析した。調査・分析結果については活動報告書の一部として報告している。

活動

11.平日週5日は15時~18時30分、そのうち2日は夜の居場所として19時~21時も開所する。夜の居場所では、自習室及び相談室を開き、オンラインサポートも受け付ける。 ※福岡県では青少年保護育成条例があるため、残ることを希望する児童がいる場合でも21時30分には帰宅準備を促す。
活動結果計画通り
概要平日週5日の学習スペースを開放し、駄菓子屋で買ったお菓子を食べながら自習等自由に過ごせる居場所を提供した(ニーズ調査をもとに、平日いつでも利用できる形に変更した)。 夜の居場所は火曜日と金曜日の週2回予約制で、食事提供やスタッフとおしゃべりしたり、遊んだりできる居場所を提供した。普段は塾に通い親や周りから勉強のプレッシャーを受けているが時には自由に安心して過ごしたいと考える子どもたちが利用した。
22.食事提供、学習支援、傾聴、奨学金サポート先を一緒に探す、日本語支援、場合により連携先団体や公共サービスへ連絡するなどのサポートを行う、季節の行事に合わせたイベント実施(新年会、子どもの日、クリスマス会、国際理解教育など)の実施
活動結果計画通り
概要夜の居場所では、就労支援を行うお弁当屋さんから仕入れたお弁当を提供し、一緒にご飯を囲みながら子どもたちの話を傾聴した。また、学習支援やおはなしルームでの傾聴やフロー対応後のサポート・見守り体制の構築も行った。 イベントでは、そうめん流しやクリスマス会、国際理解イベントのほか、子供向けの児童労働・アンガーマネジメントのワークショップを行った。また、ファシリテーター教育等のスタッフ教育も行った。
33.広報:学校や連携NPOを通じたチラシ配布(1000部)、新しい事業対象者への情報周知を目的としてSNS広告(ラインビジネス、Facebook、Instagram)の運用
活動結果計画通り
概要イベント開催時やおむすびの居場所のポスターを作成し、デジタルサイネージへの投影・貼り出し・設置を行った。また、夜の居場所のポスターも作成し、(福岡市や早良区への後援名義付き)公民館や情報プラザへ配布した(555部)。おはなしルームと夜の居場所の広報用パンフレットを作成し、福岡市教育委員会後援名義を得て、周辺の小中学校に配布した(1,871部)。LINE、Instagram等のSNSも活用した。
44.地域連携:NPO、学校(含む夜間学校)、地域の子ども食堂ネットワーク、社会福祉協議会、自治体子ども家庭支援課、福祉課等と連携し、月次連絡会準備会合を8月に実施、9月より毎月1回程度実施する。
活動結果ほぼ計画通り
概要月1回程会議を行った。公民館主事や行政の方、福岡市こども未来局の方が訪問され、情報提供を行った。また、早良区のソーシャルワーカーと連携して小中学校のSSWと繋がり、虐待対応フローに関するアドバイスをいただいた。さらにえがお館(児童相談所)や早良区子育て支援課に対して、課題のある子どもの対応を相談した。今後、問題のある子どもや専門家への相談が必要な子が来てくれた場合の橋渡しとなるため、連携を深める。

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

閉店の18時半以降も塾や習い事の時間の前まで、屋外の店の前で座って過ごし続ける子どもが一定数見受けられた。寒い日や天候の悪い日も屋外で過ごし続ける子どもたちの様子を見て「どうにかしてあげたい」と考えていたとき、区役所職員から社会貢献のためにおにぎりを提供したいとかんがえていた飲食店を紹介いただき、協働することとなった。
子どもたちには「塾との繋ぎの時間に軽食を食べたい」というニーズがあったことから、閉店後に居場所をなくしていた子どもたちに対して、毎週水曜日に営業時間を19時半まで延長、居場所と軽食(おむすびと味噌汁)を提供するプロジェクトを開始した。
11月から開始し、延べ347人に対しておにぎり230 個、味噌汁30000 mLを提供した。子どもたちが「ありのまま」でいられる空間をつくること、子どもたちの逃げ場をつくること、それらが地続きで児童虐待予防に多少なりとも貢献し得るのではないかと考える。今回の民間企業との共同は、エル・パライソ単独ではなく「地域で子どもたちの居場所を作る」という新たな流れが生まれたことは本事業の波及効果にもつながると考える。良いモデルになったと考える。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

居場所のない子ども、勉強のプレッシャーを受けている子どもたちの居場所を提供できた。そのプロセスを通じ、共働きや子育てに疲れてしまった親たちのニーズがあることが明らかになった。この居場所は非常に好評で継続を望む声が子どもたちのみならず、保護者からも上がっった。
一見すると虐待ではないようにみえても、繰り返される軽微な攻撃はマイクロアグレッションといわれており、勉強の強要、学校に行っていないことに対する繰り返しの注意、外国につながる方へのアンコンシャスは発言などは蓄積することにより、大きな精神的ダメージにつながっていく。このような事象を丁寧にみていくことが本事業でできたのではないかと考える。また、また児童虐待等につながる一連の課題は、確かに子どもの安全を脅かす事象ではあるが、実際には保護者自身も追い詰められていたり、苦しんでいたりする面もあることがみえてきた。今後、子どもアドボケイトのような役割を果たす傾聴を行うことが、本取り組みの次のステップであると考える。また、子どもと保護者に心配な状況が見受けられた場合に、専門機関に繋げる役割を担うことが、今後の居場所としての軸になると考える。

外部との連携実績

1活動おむすびの居場所
実施内容社会貢献のためにおにぎりを提供したい飲食店(おむすび酒場えのま様)から無料でおむすびと味噌汁をいただき、週1回、開所時間を19時半までに延長して子どもたちに無料提供した。
結果・成果・影響等閉店の18時半以降も塾や習い事の時間の前まで、屋外の店の前で座って過ごし続ける子どもたちの「塾との繋ぎの時間に軽食を食べたい」の声に答えることができた。11月から開始し、延べ347人に対しておにぎり230 個、味噌汁30000 mLを提供した。
2活動問題を抱える子どもへの居場所紹介
実施内容NPOいるか様と連携し、互いの居場所で問題を抱える子どもの情報を共有し、必要あれば利用者に居場所を紹介し、自団体で対応できない範囲の子どもを紹介して繋げている。
結果・成果・影響等NPOいるか様の学習支援を利用する子どもの親御様から「もっと学習支援を行っている団体はないか」と相談を受け、平日5日で学習支援やスペースの提供を行う本団体を紹介し、繋げることができた。

広報実績

シンボルマークの活用状況 あり
内容

購入したデジタルサイネージなどの機材や、整備を行った相談ルームの家具家電等、本事業で購入した備品にシンボルマークのシール貼付している。また、本基金のホームページで本事業を紹介する際に活用した。また、本事業で制作した動画や活動報告書にもシンボルマークを掲載した。

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等あり
内容

イベント開催時やおむすびの居場所のポスターを作成し、デジタルサイネージへの投影・貼り出し・設置を行った。また、夜の居場所のポスターも作成し、福岡市や早良区の後援名義を得、公民館や情報プラザへ配布した(555部)。さらに、おはなしルームと夜の居場所の広報用パンフレットを作成し、福岡市教育委員会の後援名義を得、周辺の小中学校に配布した(1,871部)。LINE、Instagram等のSNSも活用した。

報告書等あり
内容

本事業のアウトプットの一つである調査研究レポートを含めた活動報告書を作成した。プロジェクト概要、活動内容の報告、スタッフの感想や活動風景写真に加え、ヒアリング調査の結果及び分析、虐待予防対応フロー、インシデント対応についても掲載した。今後、本事業の広報を行う際の説明資料として活用する。また、さらなる虐待予防に向けて、自動相談所やソーシャルワーカー、社会福祉協議会等の関係機関へ配布し、連携を深める。

イベント開催等

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報規定にある通り、内部通報および相談窓口責任者を設置し、違反行為等が発生し、またその恐れがあると判断した場合には、速やかに窓口に通報・相談することとしている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

ガバナンス・コンプライアンスのさらなる整備に向けて、コンプライアンス規定や内部通報規定、利益相反防止に関する規定、リスク管理規定等、10つの規定を整備し、弊団体のHPに公開した。また、スタッフ教育やセキュリティ対策の強化を実施した。
2月より個人情報保護規程ならびに特定個人情報取扱規程を追加で作成している。3月下旬に理事会で承認を受け、その後ただちに弊団体のHPに掲載を行う予定で作業を進めている。

報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

内部監査を行っており、本基金の理事であり監事を務める2名(公認会計士と税理士)に、会計監査を実施いただき、内部監査を実施している。監査完了後は、監査報告書を作成している。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成を通して、子どもの居場所の知識に長けたLearning for All様と組織や事業運営の知識に長けたREADYFOR様による計3回の研修を通して、スタッフ教育・連携や地域連携の重要性を再認識した。月次面談においても、問題を抱える子どもに関する相談や事業の継続方法の情報提供など、毎回有益な情報をいただいた。また、子どもの居場所を行う他団体と繋がりができ、情報交換することができた。これらの学びを通して、虐待フローの確立や、団体内でのチーム化、行政や他団体へのアプローチなど、組織強化につなげることができた。
また、子どもの情報保護の重要性を再認識し、READYFOR様の情報をもとにソフトの導入や規定の整備、スタッフへの研修を行い、セキュリティ強化を実施することができた。


今後改善を求めたい事項として、資金計画変更の相談の簡易化ができれば良いと考える。活動を行う中、子どもたちや社会のニーズも変化し、当初の計画や想定通りに進めることができず、資金計画の変更について何度もメールにて相談を行った。変更の相談が、実行団体と資金分配団体の両者において非常に負担・時間がかかる作業であったと思う。