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中間評価報告

2024/11/21更新

評価計画事業進捗の評価事業の改善結果広報に関する報告

評価計画

中間評価の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと

事業中間時点でみえてきた事業上の課題

①出張ビジターセンター、出前講座、教育・普及講座、講演・啓発など外部からの依頼数が増え、それらの内容が多岐に渡ってきており、業務の煩雑化とマイスター個人への負担が増えている。
②実際に活動を行う御嶽山火山マイスターは、それぞれ本職をもつ者が活動しているため、事務的管理が煩雑化している。それぞれの担当などにより事業の進捗にばらつきがある。
③当初想定していた自己資金のうち寄付金・協賛金を集めることが難しいことが判明した。
④長野県外から訪れる登山者や観光客には安全登山や火山防災への意識が低い傾向が認められる。
⑤御嶽山噴火災害を契機に御嶽山を訪れる人数が約4分の1に減少しており、他の火山の噴火後の回復率に比べて県外(特に、関東圏と中京圏)へ発信する取り組みが十分でない状況である。
⑥地元の子ども達への教育は上手く行えているが、御嶽山噴火災害を知らない行政職員や教員が増え、災害の風化が進んでいる。

事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと

①長野県内の火山防災と御嶽山の地域振興への貢献を果たすために、普及・啓発・教育の事業・講師を担えるマイスター人材を育成する必要がある。またマイスター個人への負担が増えている事実があるため、交通費など資金を得るための方策を検討する必要がある。
②事業の進捗状況の管理、経理金額の管理、本職をもつマイスターに対する活動支援、および活動拠点のビジターセンターの運用・管理の出来る専任・兼任スタッフが不在している。
③の寄付金・協賛金について、集められる可能性がある金額に変更をする必要がある。これに合わせて、活動内容の変更を検討する必要がある。
①②③御嶽山火山マイスターの活動の使命を果たすために、注力すべき活動や効果の高い活動を選別する必要があるという意見と、収益性を訴求するべきではない地域防災・地域振興に資するマイスター自主事業(例えば、地元の子ども達への教育や県内外への啓発活動)は地域の持続的発展にとって大切という意見がある。バランスの取れた指標の変更等について検討する必要がある。
①②③本事業を適切に進めるため、御嶽山火山マイスターネットワークの総務委員会と新たに設けた運営委員会における事業・計理の管理が必要である。
④⑤⑥行政(長野県、木曽町、王滝村)と実行団体との横の連携を図り、県内外の火山防災の普及・啓発ならびに魅力発信を進める必要がある。

実施体制

1内部/外部内部
評価担当分野全般
氏名堀田 剛志 岡本 徹
団体・役職木曽おんたけ観光局 職員
2内部/外部外部
評価担当分野全般(意見聴取)
氏名丸山 文広
団体・役職御嶽山火山マイスター

実施状況を把握・検証するために実施する調査

調査方法

①総務委員会と運営部会をそれぞれ月1回の頻度で開催し、事業の進捗を報告している。
②アウトプット測定は事業の実施回数および企画への参加者数などが指標となる。アウトカムの測定は、産官学民の連携に伴う事業参加数による測定を行っている。ニーズ調査は参加者へのアンケートを行っている。活動の有効性は、新聞・地域誌など刊行物や公共団体の企画への出役および御嶽山への登山者へのアンケートで測定している。
御嶽山火山マイスターネットワークへの聞き取り調査、各種データの徴取

調査実施時期

2024.9初旬~中旬

調査結果の検証方法

①総務委員会(月1回:参加者数は毎回15人程度。名古屋大学・長野県危機管理の参加あり)。運営部会(月1回:参加者数は毎回5人程度。)②アウトプット数はⅡを参照。アウトカム数:集計中。ニーズ:教育・普及・出張ビジターセンターの回数(集計中)。活動の有効性:新聞記事数:38回(2024年度途中実績)。公共団体の企画への出役:国土交通省利根川砂防事務所普及活動、王滝村共催長野県西部地震から40年シンポジウムなど、国・県・町村・大学・観光事業者との共同多数(集計中)

事業設計図の検証方法

検証方法

①長野県および名古屋大学が出席した月1回の実行団体(火山マイスター)総務委員会における各取り組みの進捗状況の報告・聞き取り調査。
②実行団体(火山マイスター)の事務局が集う運営委員会における事業方針の検討。
③上記①と②の内容の聞取りを踏まえた実行団体(木曽おんたけ観光局)と有識者である名古屋大学との検証。

実施時期

2024.9初旬~中旬

事業計画書や資金計画書への反映実施時期

2024.10

事業進捗の評価

アウトプットの実績

1アウトプット御嶽山の安全登山を啓発するための活動の実施
指標・御嶽登山啓発活動実施回数
中間評価時の値・状態・御嶽登山啓発活動実施回数:年間3回程度
事後評価時の値・状態・御嶽登山啓発活動実施回数:年間3回程度
現在の指標の達成状況・御嶽登山啓発活動実施回数:8回
進捗状況2計画どおり進んでいる
2アウトプット御嶽山の安全登山を啓発するためのツールの作成
指標・ウェブサイト閲覧数 ・動画コンテンツの制作数 ・動画再生回数 ・X(旧ツイッター)のフォロワー数(現状約2400)
中間評価時の値・状態・ウェブサイト閲覧数:5,000PV ・動画コンテンツの制作数2本 ・動画再生回数250回 ・X(旧ツイッター)のフォロワー数2,700ユーザー
事後評価時の値・状態・ウェブサイト閲覧数10,000PV ・動画コンテンツの制作数5本 ・動画再生回数500回 ・X(旧ツイッター)のフォロワー数3,000ユーザー
現在の指標の達成状況・ウェブサイト未公開 ・動画コンテンツ未作成 ・Xフォロワー数:2541ユーザー(2024.9.16現在) ・御嶽山火山防災協議会(事務局長野県)監修(2024.6より配信開始)のyoutube「御嶽山Safety Climbing Guide」の制作(企画・校正・出演)に協力。
進捗状況3計画より遅れている
3アウトプット活火山への理解を広めるためのイベントなどの実施
指標・全国地震火山地質こどもサマースクール ・安全登山・火山学習プログラム冊子作成 【自主事業】 ・県内火山防災学習会(出前授業) ・火山防災学習会@ビジターセンター
中間評価時の値・状態・全国地震火山地質こどもサマースクールの開催準備 ・安全登山・火山学習プログラム冊子の作成中 【自主事業】 ・県内火山防災学習会(出前授業):2回以上開催/毎年 ・火山防災学習会@ビジターセンター:2023年〜2025年(夏:2回、秋冬:2回)
事後評価時の値・状態・全国地震火山地質こどもサマースクール(2025年度) ・安全登山・火山学習プログラム冊子:1,000部(2025年度) 【自主事業】 ・県内火山防災学習会(出前授業):2回以上開催/毎年 ・火山防災学習会@ビジターセンター:2023年〜2025年(夏:2回、秋冬:2回)
現在の指標の達成状況・全国地震火山地質こどもサマースクール:2025年度実施予定。準備状況:共同実施団体の地震学会・火山学会・地質学会と月1回の頻度で打合せを開催し、実行委員会の立上げに向けて調整中。問題点:実験機具の費用が予算化されていない。 ・安全登山・火山学習プログラム冊子:2025年度作成計画は遅れている。 【自主事業】 ・県内火山防災学習会(出前授業):2024年度 会開催(2024.9.16開催) ・火山防災学習会@ビジターセンター:2024年度 8回開催(2024.9.16現在)
進捗状況2計画どおり進んでいる
4アウトプット他の先進事例などの視察およびシンポジウムの参加
指標・視察等の回数 ・シンポジウムでの発表 ・調査結果を整理し報告会をビジターセンターで実施する。(マイスター内で共有)
中間評価時の値・状態・視察等の回数:1回 ・シンポジウムでの発表:1回 ・調査結果を整理し報告会の準備
事後評価時の値・状態・視察等の回数:3回 ・シンポジウムでの発表:1回 ・調査結果を整理し報告会をビジターセンターで実施する。(マイスター内で共有)
現在の指標の達成状況・視察等の回数:1回 ・シンポジウムでの発表:1回 ・調査結果を整理し報告会をビジターセンターで実施する。(マイスター内で共有):2025年度実施予定
進捗状況2計画どおり進んでいる
5アウトプットドローン操縦のための講習等の受講(御嶽山火山マイスター、木曽おんたけ観光局職員、名古屋大学・御嶽山火山研究施設など)
指標2023年度 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が定める ・無人航空安全運航管理講習 ・無人航空機操縦技能コース講習 の受講及び修了
中間評価時の値・状態2023年度 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が定める ・無人航空安全運航管理講習 ・無人航空機操縦技能コース講習 の受講及び修了
事後評価時の値・状態2023年度 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が定める ・無人航空安全運航管理講習 ・無人航空機操縦技能コース講習 の受講及び修了 →3名
現在の指標の達成状況2023年度 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が定める ・無人航空安全運航管理講習 ・無人航空機操縦技能コース講習 の受講及び修了 →3名受講及び終了済み
進捗状況2計画どおり進んでいる

短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。

・火山防災力の向上と御嶽山の魅力発信となり、長野県ならびに地元の木曽町・王滝村の加え・火山マイスターによる勉強会や学習会を行った事により、地元の地域防災と地域振興県内外のメディアで火山防災が取り上げられ、火山マイスターの活動が火山防災と地域振興の一つの原動力とた。内閣府の2024年版防災白書にて火山マイスターが紹介された。
・多様なマイスター(2014年噴火体験者、御嶽の歴史・文化・自然に造詣ある者、学校教員、役場職員)が増えた事により、一般登山者への火山防災・安全登山の啓発の説得性および火山の魅力の発信力がそれぞれ高まった。火山マイスターの活動が活性化され火山防災の安全登山に係る啓発活動を登山口などで数回実施でき、そのうち地元警察や長野県火山防災協議会と同じ日にも実施できた。Z教育、普及
・御嶽山噴火10年報道による注目度で、長野県や基礎自治体から火山マイスターによる啓発、教育、普及活動にかかる依頼があったが、旅費・謝金の出ないボランティアベースの依頼となっているケースもある
・ドローン免許取得後、消防署との協定を試みたが、行政主導で地域の中での体制を整える方向で進んでいる。
・非常食レシピの発表方法について検討している。

短期アウトカムの進捗状況

1アウトカムで捉える変化の主体 御嶽山登山者の防災意識を測定。  令和6年の登山シーズン中から、ほぼ全ての登山道の規制が解除されたことから、御嶽山の登山者がよりライト層へシフトしている傾向がうかがえる。このことから、指標の実績値が低下することが見込まれる。
指標1 登山者アンケートで「登山計画書を出した」と答えた登山者の割合 2 登山者の御嶽山山頂(剣ヶ峰)でのヘルメット装着率(目視確認)
中間評価時の値・状態1 90% 2 24%
事後評価時の値・状態1 100% 2 30%
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況1.2024年登山計画書を出した割合(アンケート):90%(n=120) 2.2024年ヘルメットの持参率(アンケート):80.8%(n=120)  ※目視確認による装着率は6割程度と推定。
2アウトカムで捉える変化の主体 学習会の参加者の、学習会に対するポジティブな反応を測定。  理解度アンケートに回答する主体は、毎回変わるため経年による主体の意識の変化は計測できない。そのため、各回の参加主体のポジティブな回答が過半数となるように指標を設定している。
指標3 学習会などで実施する「火山と防災の理解度アンケート」を実施し、参加者の理解度や興味の度合
中間評価時の値・状態・「理解できた」:50%(4段階評価でポジティブな回答をした参加者) ・「興味をもった」:50%(4段階評価でポジティブな回答をした参加者)
事後評価時の値・状態・「理解できた」:50%(4段階評価でポジティブな回答をした参加者) ・「興味をもった」:50%(4段階評価でポジティブな回答をした参加者)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況参加者の感想としては概ね「楽しかった」「大満足」が過半数を超え学習会の目的は果たせていると理解
3アウトカムで捉える変化の主体 旧預金等活用事業の実施前後で、御嶽山火山マイスターネットワークの活動について、マイスター自身の自己認識を評価する。  毎年度、新しいマイスターの加入があるため、新加入のメンバーは経年変化を測定することができない。
指標4 御嶽山火山マイスターネットワークにおいて自己評価アンケートを行い、休眠預金事業開始前と比べてネットワークの活動が発展したと感じる割合
中間評価時の値・状態・「活動の方向性が明確である」:50%(4段階評価でポジティブな回答をしたマイスター) ・「より幅広い活動ができている」4段階:50%(4段階評価でポジティブな回答をしたマイスター)
事後評価時の値・状態・「活動の方向性が明確である」:50%(4段階評価でポジティブな回答をしたマイスター) ・「より幅広い活動ができている」4段階:50%(4段階評価でポジティブな回答をしたマイスター)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況2024.9.17現在でアンケートを実施し、以下のとおり回答を得た。ただし、回答者数が4人にとどまったため、あくまで参考値である。 ・「活動の方向性が明確である」:75%(4段階評価でポジティブな回答をしたマイスター) ・「より幅広い活動ができている」4段階:75%(4段階評価でポジティブな回答をしたマイスター)
4アウトカムで捉える変化の主体 御嶽山火山マイスターネットワークによる活動が、地域防災の中で果たす役割を評価する。
指標5 マイスターを含む免許保有者と消防警察等関係団体との連携協定が結ばれている
中間評価時の値・状態関係団体との連役協定に向けて協議を行っている
事後評価時の値・状態マイスターを含む免許保有者と消防警察等関係団体との連携協定が結ばれている
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況行政との協定の締結は未定。10.28の現時点で行政からの協定締結の依頼はない。締結指標の変更が必要であり、行政(危機管理や火山担当)と相談する必要がある。
5アウトカムで捉える変化の主体 御嶽山火山マイスターネットワークの活動資金の確保を評価する。
指標6 開発した商品の販路が確保されている
中間評価時の値・状態商品開発および取扱店の開拓を行っている
事後評価時の値・状態取扱店5社以上
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況自己資金の確保が難しいため、当初予定していた活動が困難となった。指標の変更が必要。後半に向け、火山マイスターの活動と絡めたプロジェクトとして活動の再構築が必要。

短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例

 御嶽山火山マイスターネットワークの本来的な活動目的に直結しやすい啓発活動や学習会は、当初予定していたよりも活動が活発である。他方、間接的な結果につながるSNSやビデオ作成ならびにエナジーバーの製造・販売については、当初の短期アウトカムの達成が難しい。これらは、その活動結果が、御嶽山火山マイスターネットワークの活動目的に対し、直接的な効果があるか間接的な効果があるかによって差が出てきていると考えられる。また、それぞれの担当の本業の繁閑などが強く影響していると思われる。

事前評価時には想定していなかった変化・影響

 
・火山マイスターの活動により、木曽郡内だけでなく、県下のいくつかの地域において活火山への意識が芽生えつつある。
・御嶽山が活火山である意識はほとんどの登山者が持っているが、その意識の変化は火山マイスターの活動だけでなく、火山マイスターと連携・協力した行政やメディアや名古屋大学など多様な主体によるものであり、産官学民の連携が上手くいったケースとして評価されるべきである。
・火山マイスターの法人化へのプロセスが計画されていたが、収益性と計理・総務の人材の確保が課題であり、事務局体制の強化に向けた改善が必要となる。
・資金計画のうち、自己資金(協賛金・寄付金)の確保が難しくなっている。
・事業計画のうち、事前に想定した必要経費以外に必要な経費がでており、経費の見直しが必要である。

事業進捗の評価

評価の視点自己評価(価値判断)結果
アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか

観光局:一部のアウトカムにつながる活動に遅滞が見られる。また、適切なアウトプットへの見直しが必要な部分がある。マイスター:啓発・教育・普及に関するマイスターの自主活動が活性化し、その基盤のもと、産官学民が連携して火山防災と地域振興に取り組んでいる。地域防災の担い手であるマイスターと、活動を支援する大学や行政が協力し、御嶽モデルが新たな地域創成の事例として生まれ、国の2024年防災白書にも取り上げられた。アウトプットには一部見直しが必要とされるものの、多くのメディア取材を受け、県内におけるマイスター活動の影響力が広がりつつあることが認識される。

アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか

観光局・マイスター:一部アウトカム等の見直しを図る。マイスター:御嶽山への深い郷土愛と噴火災害の教訓を風化させないという強い責任感がマイスターの絆を支え、28名のメンバーが各自のスキルを活かして協力していることが、産官学民連携と自主活動が活性化する要因である。しかし、活動の拡大に伴い遠方での参加も増え、交通費などの活動費が個人負担となるため、本業を持つマイスターは行事への参加が制約される場合がある。また、経理や総務面での支援が不十分であり、運営体制の脆弱さが課題である。月1回の運営部会を開始しているが、運営能力の強化の環境が整っていない。

組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか

自治体や観光業者からの講演及びフィールドワーク等の依頼があり、これらを原資に啓発教育普及等の自主事業を継続する見込みである。事業活動を円滑に進めるため、NPO法人洞爺湖有珠火山マイスターの先行事例を参考にし、御嶽山火山マイスターネットワークとしての活動を継続するため法人化に向けての議論に着手しているが、現在は結論が出ていない。 産官学民連携による地域防災・地域振興の現在、総務委員会と運営部会に分け、運営体制を試行中である。

事業の改善結果

事業の改善結果

項目内容
事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント

・本業をもつマイスターの負担が増えており、持続的発展のためにはマイスターの労務負担と費用負担(マイスター個人から支出)を軽減することが必要である。
・労務的負担を軽減する上で、マイスター事業の評価指標を加重評価に変え、地域防災・地域振興に果たすマイスターの役割は年間の業務回数(自治体、大学、事業者との連携数と自主事業数)で自己評価し、ホームページ再生数やヘルメット持参率など専門的調査を要する指標はマイスターの活動方策の参考資料とするべきである。
・マイスターの自主活動や外部依頼の活動の全般において、交通費すら自己負担となるケースが増えているため、安定財源の確保に向けた事務局体制づくりを進めるための議論を進める必要がある。

事業計画書の改善ポイント

・現在、マイスターネットワークでは、本事業を推進するために、全てのマイスターが参加できる総務委員会とマイスターネットワークの運営のあり方を議論するための運営部会をそれぞれ月1回の頻度で進めている。ただし、助成団体、自治体、大学などによる伴走が軽微であり、今後の総務・計理のできる人材確保も課題である。
・本事業後半に向けて、エナジーバー(行動食)製造に到る目標およびサマースクール・普及啓発に掛る経費項目を修正するなど、現実的な資金計画の修正案の作成が必要である。

その他

・県内外の登山者や観光客の安全啓発と火山に関する教育・普及のニーズがある。
・御嶽山マイスターネットワークの活動の内容と需要が増え、業務の煩雑化とマイスター個人への負担が課題である。資金調達および公文書の作成を含む総務・運営における実施体制に課題がある。
・アウトプットやアウトカムの指標:活動頻度は当初計画以上に達成できている。

事業で最も重視する指標・変化

御嶽山火山マイスターネットワークの活動が持続するためには、マイスター自身のモチベーションの維持が必要。そのため、「旧預金等活用事業の実施前後で、御嶽山火山マイスターネットワークの活動について、マイスター自身の自己認識を評価」がポジティブであることが最重要である。

広報に関する報告

シンボルマークの活用状況

広報制作物に表示

広報

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

・2024.4.22 NHK「御嶽山噴火災害 教訓伝える「火山マイスター」新たに5人認定」
・2024.8.14 市民タイムス「」長野県西部地震40年 御嶽崩れガイドウオークで災害の脅威学ぶ 火山マイスターが案内
・2024.9.14 長野朝日放送「『信州火山防災の日』を前に火山マイスターに学ぶ 火砕流と土石流の迫力を3次元映像で体験【長野・小諸市】」
など

広報制作物等あり
内容

・御嶽山登山アンケートカード

報告書等なし
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等)あり
内容

各種イベント(別紙)