中間評価報告
2025/05/14更新
評価計画
中間評価 の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと
事業中間時点でみえてきた事業上の課題 | <シェアハウス> <就労部門> |
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事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと | <シェアハウス> <就労部門> |
実施体制
1 | 内部/外部 | 内部 |
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評価担当分野 | シェアハウスの入居者数 自立に向けた支援対象者の変化 相談員の確保と支援のスキルアップ 支援体制の構築 地域への参画と連携 就労部門の持続的経営 | |
氏名 | 山口里子 | |
団体・役職 | くまもと相談所・所長 | |
2 | 内部/外部 | 外部 |
評価担当分野 | シェアハウスの入居者数 自立に向けた支援対象者の変化 相談員の確保と支援のスキルアップ 支援体制の構築 地域への参画と連携 就労部門の持続的経営 | |
氏名 | 稲月 正 | |
団体・役職 | 北九州市立大学 基盤教育センター/地域創生学群・教授 | |
3 | 内部/外部 | 外部 |
評価担当分野 | シェアハウスの入居者数 自立に向けた支援対象者の変化 相談員の確保と支援のスキルアップ 支援体制の構築 地域への参画と連携 就労部門の持続的経営 | |
氏名 | 堤圭史郎 | |
団体・役職 | 福岡県立大学 人間社会学部 公共社会学科・教授 |
実施状況を把握・検 証するために実施する調査
調査方法 | 【定量的な評価】 |
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調査実施時期 | 【定量的な評価】 |
調査結果の検証方法 | 【定量的な評価】支援対象者の人数が少ないため、各人の状況をロジックモデルの評価項目にそって確認した。今後、推移についても確認する予定である。 |
事業設計図の検証方法
検証方法 | 各種資料や調査結果をふまえた、所長と事業評価アドバイザーによる討議 |
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実施時期 | 中間評価 |
事業計画書や資金計画書への反映実施時期 | 2025年1月 |
事業進捗の評価
アウトプットの実績
1 | アウトプット | シェアハウスの確保ができている |
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指標 | 熊本市内1か所(最大3名入所可) | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 1 | |
現在の指標の達成状況 | 確保できた | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
2 | アウトプット | 行政による「連絡協議会」が開催されている |
指標 | 年2回(事業期間5回程度) | |
中間評価時の値・状態 | 2 | |
事後評価時の値・状態 | 2 | |
現在の指標の達成状況 | 基本計画策定委員会開催(9/11,11/27) | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
3 | アウトプット | 入居者のニーズを示した「個別支援計画」が作成されている |
指標 | 年2~3件(事業期間4名程度) | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 3 | |
現在の指標の達成状況 | 個別支援計画1件、モニタリング(振り返り)1件 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
4 | アウトプット | 入居者の個別支援計画に基づいて目標の達成度、進ちょくを可視化する仕組みができている |
指標 | 年4~6件(事業期間4名程度)※1名につき2/年回程度実施 | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 3 | |
現在の指標の達成状況 | 個別支援計画1件、モニタリング(振り返り)1件 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
5 | アウトプット | 就労部門を開設している |
指標 | 熊本市内1か所(最大5名程度就労) | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 1 | |
現在の指標の達成状況 | 開設できた | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
6 | アウトプット | ご本人の意思を尊重した就労の場を確保することができている。(当所の 就労部門以外での就労も含む) |
指標 | 年2~3件(事業期間4名程度) | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 3 | |
現在の指標の達成状況 | 緊急保護を経て、現在地域で生活をされている方々で就労を希望されるかたへの就労先の提供ができている | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる |
短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。
〇就労部門スタッフ(就労先確保のために配慮が必要な方々)について、就労開始時は週1日、2~3時間程度の勤務だったが、半年経った現在、6名中、3名のスタッフが勤務時間増となっている。よって、社会参加経験を積むことができる機会が増えている。
〇相談部門のスタッフ確保について、4月から雇用しているスタッフにおいて、電話相談対応を開始することができた。スキルがアップしている。
〇 行政より、来年度新規事業開始に伴う相談が行われている。
短期アウトカムの進捗状況
1 | アウトカムで捉える変化の主体 | 被支援者 (シェアハウス入居後) ア)日常生活(買い物・自炊・掃除・清潔保持など)ができる |
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指標 | 12 | |
中間評価時の値・状態 | 6 | |
事後評価時の値・状態 | 12 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 入居後まもなくは、自ら自炊、掃除、入浴などを積極的に行うことができなかったが、体調に波はあったものの、入居後1カ月もすると、自炊のために買い物に出かけたり、髪の毛やほこりが落ちている部屋に、目がいくようになり、掃除をするようになった。 | |
2 | アウトカムで捉える変化の主体 | イ)抱えている課題(経済、トラブル、健康、孤立など)が解消に向かうことができる |
指標 | 5 | |
中間評価時の値・状態 | 3 | |
事後評価時の値・状態 | 6 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 入居後まもなくは、離婚を前提に考えていたが「そもそも離婚することしか選択肢がないのか…。」という気持ちになったため、弁護士を入れて、相手方との関係調整の相談をすることができた。結果、夫婦円満調停の申立をおこなった。 | |
3 | アウトカムで捉える変化の主体 | イ)必要なサービスが入ることで地域移行後の見通しがたつ |
指標 | 8 | |
中間評価時の値・状態 | 3 | |
事後評価時の値・状態 | 8 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 入居後、これまで利用されていた訪問看護のサービスを再度調整することで、今後の生活においても安心材料の一つとなった。 | |
4 | アウトカムで捉える変化の主体 | ア、イ)心の安定につながる |
指標 | 5 | |
中間評価時の値・状態 | 2 | |
事後評価時の値・状態 | 5 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 入居前と同じ事業所の訪問看護を利用できるようになったことで少なくとも安心材料の一つになったと思われる。 | |
5 | アウトカムで捉える変化の主体 | ウ)就労、社会参加経験をつむことができる |
指標 | 6 | |
中間評価時の値・状態 | 2 | |
事後評価時の値・状態 | 6 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 地域の清掃活動に、当所スタッフとともに参加することができた。 | |
6 | アウトカムで捉える変化の主体 | 団体・組織(ステップ1) エ)必要な相談員を安定的に確保できている |
指標 | 3 | |
中間評価時の値・状態 | 2 | |
事後評価時の値・状態 | 3 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 状況に応じて、雇用するスタッフ数を増やす予定 | |
7 | アウトカムで捉える変化の主体 | エ)相談員のスキルがアップする |
指標 | 3 | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 3 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 所内外にて基本・応用編の研修をうけている | |
8 | アウトカムで捉える変化の主体 | オ)いっていの普遍性を持ったケースワークの仕組みが整えられる |
指標 | 3 | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 3 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 支援内容のベースとなる内容、手段、関係機関等においてスタッフ一同、共有することができている | |
9 | アウトカムで捉える変化の主体 | エ、オ)総合的で一定の安定性を持った持続的なサポートが実現できる |
指標 | 3 | |
中間評価時の値・状態 | 1 | |
事後評価時の値・状態 | 3 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | 持続的な支援を提供できるように、スタッフのスキルアップを目指す | |
10 | アウトカムで捉える変化の主体 | カ)支援に必要なつなぎ先の社会資源との連携が深まる。連携先が拡がる |
指標 | 5 | |
中間評価時の値・状態 | 2 | |
事後評価時の値・状態 | 5 | |
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | エコマップのとおり、年々、連携する関係機関は増えている |
短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例
<シェアハウス>
・シェアハウス利用者については、定期的に利用者との面談、聞き取りを行う事で、利用者の気持ちの変化等に相談員が気づいた。そのため、これまでとは別の方法で利用者にかかわることができ、それが利用者にとっての課題解決へとつながった。
・個別支援計画を作成したことで、今後、入居者自身が目指す姿を可視 化することができた。
・モニタリングを実施したことで、今後、何に力を入れて取り組まなければならないか可視化することができた。
<就労部門>
・ごはんやさん(就労部門)ができたことで、利用者の方が社会参加する場を設けることができた。また、利用者同士のピアカウンセリング機能も果たすことができている
事前評価時には想定していなかった変化・影響
<シェアハウス>
・想定していなかった機関との連携が増えた。
・シェアハウス入居者が加害者がいる自宅へ帰宅することを選択したことで、女性支援の課題が浮き彫りとなった。
<就労部門>
・就労部門において、利用者の方同士が時間を共有し、繰り返すことで、ピアカウンセリング機能を果たすことになることは想定していなかった。また、適度な距離を保ちつつ、互いのプライベートの時間を楽しむことにもつながっている。
・就労部門において、TV、ネットにおいて放送、掲載されたことで一時的に想定外の収益につながった。
事業進捗の評価
評価の視点 | 自己評価(価値判断)結果 |
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アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか | ・相談員の確保ができたことで、シェアハウス入居者と定期的な面談や同行支援を実施することができている。 |
アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか | ・女性の自立支援施設の機能をもったシェアハウスの入居者数を増やすためには、対象者の条件緩和の検討が必要であることが分かった。 |
組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか | ・支援のフローチャートを作成できたことで、新規スタッフを雇用した際にも所内研修又は日頃の業務の参考資料として活用することができるようになった。 |
事業の改善結果
事業の改善結果
項目 | 内容 |
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事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント | ・現状に即して、シェアハウスを中心とした設計から、シェアハウスと就労部門を活用した相互的な支援モデルを念頭に置いた事業設計に修正した。 |
事業計画書の改善ポイント | 特に該当なし |
その他 |
事業で最も重視する指標・変化
最も重視する指標:相談員による利用者へのヒアリング(定性的評価)
最も重視する変化:困難を抱える女性の自立に向けて、くまもと相談所が適切な支援の仕組みを提供できるようになる
広報に関する報告
シンボルマークの活用状況
広報制作物に表示 その他:店舗で使用する消耗品に貼付しお客様にお渡しした |
広報
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
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内容 | 〇2024.6.18 ネットグルメ情報「肥後ジャーナル」 | |
広報制作物等 | あり | |
内容 | 〇2024.4 オープンのお知らせ チラシ作成 ポスティング | |
報告書等 | なし | |
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等) | なし |