シンボル

休眠預金活用事業
情報公開サイト

ホーム検索結果

サムネイル

終了

中間評価報告

2025/03/04更新

評価計画事業進捗の評価事業の改善結果広報に関する報告

評価計画

中間評価の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと

事業中間時点でみえてきた事業上の課題

<居住支援>
活動についてはおおむね当初設定の計画通りに進行している。特に対象者に対するスタッフからの直接的な支援に関しては順調である。具体的には相談やヒアリングと解決策の提供・伴走は、適切な人員を不足なく配置し滞りなく実施できている。対象者が安心してサポートを受け入れられる状況に変化している様子が発現している。
課題としては、短期アウトカム「退去後をイメージし目標設定、進行できる」状態をもたらすまでに想定した以上の時間がかかっていることである。
阻害要因は主に2つ挙げられる。ひとつは対象者の状態次第で「医療による心身状況の改善を行う必要」が生じていること、もうひとつは「金銭管理の基礎を整え、そこから次の生活への蓄えをスタートする必要がある」ことである。そもそも困難な問題を抱える女性にはまず医療(特にメンタル面)ケアが必要となることがほとんどで、これまでの入居者10名のうち5名が入居してから医療に繋がり治療を開始、他の5名も入居前から医療機関を利用している。また、対象者の多くが抱える課題として、金銭管理の経験・能力の不足がある。これらを自立に向かえるような状態にするためには、当初想定していた入居期間では不足するというのが現状である。両要因ともに、対象者の特性に配慮して、慎重かつ根気よく進める必要があり、時間軸で区切って、進捗管理できるような状態ではない。
★課題:短期アウトカムについては「事業終了時」「対象者一律」でのアウトプット達成を目標とするのは難しい
<食支援>
活動については当初設定の計画通りに進行している。フードバンクの対象利用者数や配布数など指標については成果として示しやすい。
★課題:居住支援と異なりスタッフと利用者の関係性が薄く短時間の接触しかないため個別のアウトカムを把握しにくい。
<実行団体の変化および社会の変化>
★課題:実行団体の変化を自ら客観的に示すことが難しく、指標の設定が明確には定まっていない。社会の変化についても同様で「新しく関連団体と行ったこと」などの具体は示せるが、長いスパンで見るべきものを事業期間内に有効であるとどこまで示すことができるかは課題である。

事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと

<居住支援>
受益者個別に、自立に向けた支援内容と経過を可視化する必要がある。
<食支援>
フードパントリーを利用する女性の置かれた状況を把握する必要がある。
困窮する女性の現状を掴み、短期アウトカムをもたらす効果的な支援を検討する必要がある。
<実行団体の変化>
困窮女性の支援に必要などスキルは何か?それが、スタッフ研修の機会や定例ミーティング等を通じて、どれだけ、スキルアップしていると認識しているか?
<社会の変化>
居住支援と食支援で、どれだけ関係機関との関係性の変化があったか?ステークホルダーマップ上の変化。また、関係機関との質的変化等あったか?
今後、本事業をめぐるネットワークはどうあるべきか、の議論を整理し、描く。

実施体制

1内部/外部内部
評価担当分野全般
氏名坂本左織
団体・役職特定非営利活動法人さくらんぼ 理事
2内部/外部内部
評価担当分野評価設計、評価実施
氏名髙橋洋子
団体・役職特定非営利活動法人さくらんぼ 理事長
3内部/外部内部
評価担当分野評価設計、評価実施
氏名中西美紗子
団体・役職特定非営利活動法人さくらんぼ 事務局長
4内部/外部外部
評価担当分野評価分析、評価まとめ
氏名中谷美南子
団体・役職評価アドバイザー

実施状況を把握・検証するために実施する調査

調査方法

<居住支援>
【受益者個別ステップ表によるプロセスと成果の把握・検証】
・対象者個別の入居時の本人の状況と意向を踏まえ、支援計画として活動ステップ表を作成する。※別添「個別ステップ表(案)」参照
・活動の詳細がどのアウトプット・アウトカムに通じているのかを明確にする。
・受益者一人ひとりにどれだけのプロセスを要したのかを検証、また、何が有効でどんな改善が必要なのかを把握する。
・数値などでは表しにくい、女性のポジティブorネガティブな転換点となるような特徴的なエピソードを蓄積する。
<食支援>
【アンケート・ヒアリング実施による受益者の現状とニーズの把握】
・フードパントリ―を利用する女性を対象にアンケートを実施し、現状の活動がどの程度有効であるかを測定する。
・困難を抱えた女性を代表する事例の対象者に対し個別のヒアリングを実施し、「食べるのに困る」というバックグラウンドに何があるのか、また、食べ物以外のニーズはどのような物があるかを把握する。
<実行団体の変化>
・スタッフワークショップあるいはヒアリング
<社会の変化>
・スタッフワークショップ(ステークホルダーマップの作成)
・関係者と関係性の変化→スタッフワークショップあるいはヒアリング

調査実施時期

<居住支援>
全期間
<食支援>
2024年10月~2025年3月

調査結果の検証方法

<居住支援>
【継続的なモニタリング】
受益者の進捗状況を定期的にチェックし、支援策がどの程度効果を上げているかを把握する。個別ステップ表により確認する。
<食支援>
【定量的データの分析(アンケート)】
・結果を集計し、グラフ化することで傾向を視覚化。
・クロス集計により、特定のニーズや問題点を浮き彫りにする。※坂本のアンケート案の質問項目でクロス集計が可能でしょうか?
【定性的データのレビュー(ヒアリング)】
・ヒアリングの内容をカテゴリごとにまとめ、共通のテーマや課題を抽出する。※坂本のヒアリング案の質問項目で抽出可能でしょうか?
・ヒアリングを受けた対象者に対し、得られた情報や提案について簡単なフィードバックをもらい、見解を確認。
<実行団体の変化>
【資金分配団体の伴走記録および観察と比較】
<社会の変化>
鍵となる関係者とのヒアリングを実施し、関係性や将来のネットワークの描きかたなどを確認する。

事業設計図の検証方法

検証方法

定期的なレビュー会議の実施
プロジェクトチームが定期的に集まり、進捗を共有し、問題点や改善策を話し合う。

実施時期

2024年11月~12月

事業計画書や資金計画書への反映実施時期

2025年1月頃

事業進捗の評価

アウトプットの実績

1アウトプット①-1 生活コーディネーター(場合によってはアドバイザー)による定期的なヒアリングとアドバイスの提示
指標・月に一度以上の頻度で、対象者との個別ヒアリングが実施される ・ヒアリングを通じて特定された課題に対して、アドバイスやサポートが提供される
中間評価時の値・状態①入居者全員に対しそれぞれ月に1回以上実施 ②支援計画の更新と実施記録がなされている
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①月1回以上の個別ヒアリングを実施している ②課題15件(※入居者全体での件数。日常生活のサポートなどの軽微な課題は除く)のうち10件に具体的な対応が進行中。残る5件に関しては即座に対応できるものではないが、継続ヒアリングを行い対応を検討している
進捗状況2計画どおり進んでいる
2アウトプット①-2 入居メンバーとスタッフによる定例ミーティングの実施によるシェアハウス全体課題の共有と解決策の共有
指標・定例ミーティングが毎週一回以上の頻度で実施され、全メンバーの参加が確保される ミーティングで共有された課題に対して、具体的な解決策やアクションプランが提示・共有される
中間評価時の値・状態①毎月1回以上の実施、各回入居者全員の参加 ②入居者ミーティングでの解決策の提示と記録がなされている
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①毎月定例ミーティングを実施している。体調不良や休養により参加できない回のある入居者もいるが、別の機会を設け情報を共有している ②解決策が提示されており、実行に移されている。記録は毎月の事業報告でスタッフ間で共有されている。入居者に対しての記録は必要な部分をホワイトボード等で共有している
進捗状況2計画どおり進んでいる
3アウトプット①-3 食材や食事の提供
指標・米や基本調味料、その他フードパントリーの食料品などが定期的に不足なく提供され、対象者が活用することができる ・週に1度程度、対象者とコミュニケーションを図りながら食事づくりをおこなう ・体調不良時に状態を考慮した食事や飲料を差し入れする
中間評価時の値・状態①フードバンク・シェアハウスでの食品提供量(2Kg×月4回×40名×12か月=)3840Kg以上 ②食事づくり(月2回×12か月=)24回以上
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①食品提供量は2024年4月~2024年12月までで6788Kg(全体9561.5Kg×女性71%)と、計画より大きく上回っている ②食事づくりは下宿が計60回、Nagomoが12回、計72回で計画を大きく上回っている
進捗状況1計画より進んでいる
4アウトプット②-1 シェアハウス内・入居ビル・地域での全体清掃や避難訓練等その他イベントへの参加
指標・入居者とスタッフによる全体清掃が定期的におこなわれる ・地域イベントへの積極的な参加が確認され、コミュニティとの交流が促進される
中間評価時の値・状態①全体清掃を2023年12月、2024年7月、2024年12月の計3回実施した。スタッフが付きながら基本的な清掃の仕方を学ぶ機会、シェアハウスであることから入居者がお互いの衛生観念などを知りすり合わせる機会ともなっている 2024年11月の合同消防訓練では消火器の使い方や脱出シューターの体験などをして ②6名が参加した。入退去のタイミングや本人の心身の状態などで全員は出来ていない
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①全体清掃を2023年12月、2024年7月、2024年12月の計3回実施した。スタッフが付きながら基本的な清掃の仕方を学ぶ機会、シェアハウスであることから入居者がお互いの衛生観念などを知りすり合わせる機会ともなっている 2024年11月の合同消防訓練では消火器の使い方や脱出シューターの体験などをして ②6名が参加した。入退去のタイミングや本人の心身の状態などで全員は出来ていない
進捗状況2計画どおり進んでいる
5アウトプット②-2 シェアハウス入居メンバーとスタッフによる懇親会の実施
指標・定期的な懇親会が開催され、入居者同士やスタッフとのコミュニケーションが深まる ・参加者のフィードバックを収集し、イベントの改善点が把握される
中間評価時の値・状態①歓迎会3回、送迎会2回、誕生日会8回(うち2回は2名まとめて)、クリスマス&忘年会2回、お花見会1回、映画観賞会2回を実施。料理を作ったり出かけたり娯楽を楽しむなど会話だけではなく活動を共にする機会を設けコミュニケーションの機会とした ②月例のミーティングの中で「次回のイベントはどのようにしたいか」「前回のイベントはどうだったか」を確認し、今いる入居者になるべく沿うかたちで実施している
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①歓迎会3回、送迎会2回、誕生日会8回(うち2回は2名まとめて)、クリスマス&忘年会2回、お花見会1回、映画観賞会2回を実施。料理を作ったり出かけたり娯楽を楽しむなど会話だけではなく活動を共にする機会を設けコミュニケーションの機会とした ②月例のミーティングの中で「次回のイベントはどのようにしたいか」「前回のイベントはどうだったか」を確認し、今いる入居者になるべく沿うかたちで実施している
進捗状況2計画どおり進んでいる
6アウトプット②-3 地域ボランティアへの参加
指標・対象者が地域ボランティア活動に参加し、地域社会への貢献が実現される ・参加者のボランティア活動への意欲や成果がモニタリングされその後の支援に生かされる
中間評価時の値・状態①2024年4月・12月のホームタウンみなみ(Nagomoの入っている施設)のイベントでボランティアとして出店をした ②指標に示した「ボランティア活動への参加意欲や成果」は入居者のアウトカムの段階としては相当高次の状態になるため実施に困難がある。入居者それぞれの状態を見ながら無理なく実行していきたい
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①2024年4月・12月のホームタウンみなみ(Nagomoの入っている施設)のイベントでボランティアとして出店をした ②指標に示した「ボランティア活動への参加意欲や成果」は入居者のアウトカムの段階としては相当高次の状態になるため実施に困難がある。入居者それぞれの状態を見ながら無理なく実行していきたい
進捗状況3計画より遅れている
7アウトプット③-1 定期ヒアリングでの短期目標設定と進捗の確認
指標・対象者との定期的なヒアリングが月に1度以上実施され、目標が設定される ・進捗を確認し、支援計画に生かすことができる
中間評価時の値・状態①期間途中から運用を始めている ②チームミーティングは月に1回以上実施しており記録を共有、支援計画を打ち出している 別途添付「【報告資料1】入居者個別経過記録」「【報告資料2】入居者個別概況」※チームミーティングで扱っている資料は個人情報を多く含むため、それらをまとめなおしたもの
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①期間途中から運用を始めている ②チームミーティングは月に1回以上実施しており記録を共有、支援計画を打ち出している 別途添付「【報告資料1】入居者個別経過記録」「【報告資料2】入居者個別概況」※チームミーティングで扱っている資料は個人情報を多く含むため、それらをまとめなおしたもの
進捗状況2計画どおり進んでいる
8アウトプット③-2 就労を必要とする女性に対してのマッチングと同行支援などの提供
指標・就労希望者の希望と特性を踏まえ適切なマッチングがおこなわれる ・実際に就労するまでのプロセスや就労後の状態が追跡され、状態の把握とアフターケアをすることができる
中間評価時の値・状態①期間途中から運用を始めている ②チームミーティングは月に1回以上実施しており記録を共有、支援計画を打ち出している 別途添付「【報告資料1】入居者個別経過記録」「【報告資料2】入居者個別概況」※チームミーティングで扱っている資料は個人情報を多く含むため、それらをまとめなおしたもの
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①全員に対し入居後1回以上は行われている。その後、自分の力で活動できる場合には大きく干渉はせず定期で様子を確認している。サポートが必要なケースには②を実行している ②①を踏まえ、同行支援や就労のための書類作成などが計11回行なわれた。就労が難しいと判断した場合には、生活困窮者支援や生活保護など適切な制度に繋げている
進捗状況2計画どおり進んでいる
9アウトプット③-3 生活管理(金銭やスケジュールなど)や医療機関・行政機関などへの同行支援の提供
指標①必要とする対象者に生活管理や同行支援がおこなわれる ②対象者が医療機関や行政機関などでの支援を継続して受けられるようフォローアップをおこなわれる
中間評価時の値・状態中間評価時、新規設定
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況中間評価時、新規設定
進捗状況4その他
10アウトプット④ ワークショップやセミナーなど体験型のプログラムの提供
指標・定期的に対象者向けのワークショップやセミナーが開催される ・プログラムの参加者数やフィードバックをベースに、プログラムの改善が行われる
中間評価時の値・状態入居者のアウトカムの段階としては高次の段階になるため期間内実施には困難があった 医療的ケアや生活管理(特に金銭管理)に対するニーズが大きく、それらに対応するアウトプットを強化することが、より現実的かつ効果的な支援につながると考えている この活動は現在の対象者へは効果的でないと判断したため削除し、③‐3として「生活管理(金銭やスケジュールなど)や医療機関・行政機関などへの同行支援の提供」を入れたい
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況入居者のアウトカムの段階としては高次の段階になるため期間内実施には困難があった 医療的ケアや生活管理(特に金銭管理)に対するニーズが大きく、それらに対応するアウトプットを強化することが、より現実的かつ効果的な支援につながると考えている この活動は現在の対象者へは効果的でないと判断したため削除し、③‐3として「生活管理(金銭やスケジュールなど)や医療機関・行政機関などへの同行支援の提供」を入れたい
進捗状況3計画より遅れている
11アウトプット⑤-1 研修や勉強会の実施
指標・スタッフ向けの研修や勉強会の年間計画を立て、実施することができている ・各研修の後にフィードバックセッションが行われ、対象者支援の改善点や追加ニーズが明確にされる
中間評価時の値・状態①主たるスタッフ7名のうち6名が事業に関わる研修に参加している。のべ12回 ②参加した研修についてはチームミーティング等で情報共有が行われている
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①主たるスタッフ7名のうち6名が事業に関わる研修に参加している。のべ12回 ②参加した研修についてはチームミーティング等で情報共有が行われている
進捗状況2計画どおり進んでいる
12アウトプット⑤-2 スタッフ定例ミーティングの実施
指標・スタッフによる定例ミーティングが毎週1回以上の頻度で実施され、情報共有と連携が確保される ・ミーティングの記録や行動計画が作成され、実際の業務に反映される
中間評価時の値・状態①毎月1回以上実施されている ②議事録、支援計画が作成されている 別途添付「【報告資料1】入居者個別経過記録」「【報告資料2】入居者個別概況」※チームミーティングで扱っている資料は個人情報を多く含むため、それらをまとめなおしたもの
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①毎月1回以上実施されている ②議事録、支援計画が作成されている 別途添付「【報告資料1】入居者個別経過記録」「【報告資料2】入居者個別概況」※チームミーティングで扱っている資料は個人情報を多く含むため、それらをまとめなおしたもの
進捗状況2計画どおり進んでいる
13アウトプット⑤-3 アドバイザーや外部識者の同席するカンファレンスや運営委員会などの実施
指標・定期的なカンファレンスや運営委員会が開催される ・出席者からのフィードバックや提案が収集され、支援計画の戦略的な方向性が確認される
中間評価時の値・状態①SVミーティングは2024年4月以降毎月1回実施されている。運営委員会は会という形では実施されていないが、毎月1回の事業報告会議に外部アドバイザーである運営委員が出席している ②①を踏まえ、支援計画に反映されている
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①SVミーティングは2024年4月以降毎月1回実施されている。運営委員会は会という形では実施されていないが、毎月1回の事業報告会議に外部アドバイザーである運営委員が出席している ②①を踏まえ、支援計画に反映されている
進捗状況2計画どおり進んでいる
14アウトプット⑥-1 地域支援団体とのミーティングやカンファレンスへの参加や、開催
指標・地域支援団体とのミーティングやカンファレンスが定期的に行われ、情報共有や連携が進む ・共同プロジェクトやイベントの開催があり、地域コミュニティとの協力が強化される
中間評価時の値・状態①外部団体の連絡会・カンファレンスはのべ20回実施された ②2024年4月にホームタウンみなみの1周年祭を実施し、関係者や地域の方など68名に居住支援の事業報告や周知を行った。12月には地域イベント「Joy for ALL」を開催、Nagomoとしてワークショップを実施した。イベント全体の来場者はのべ67名(うち子ども25名)
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①外部団体の連絡会・カンファレンスはのべ20回実施された ②2024年4月にホームタウンみなみの1周年祭を実施し、関係者や地域の方など68名に居住支援の事業報告や周知を行った。12月には地域イベント「Joy for ALL」を開催、Nagomoとしてワークショップを実施した。イベント全体の来場者はのべ67名(うち子ども25名)
進捗状況2計画どおり進んでいる
15アウトプット⑥-2 事業報告レターの作成と関連団体への配布
指標・定期的な事業報告レターが作成され、関連団体や支援者へ配布される ・レターには事業の進捗、成果、課題、今後の展望などが記載されている
中間評価時の値・状態①②2024年6月に配布した。161団体・個人 別途資料「【報告資料3】2023年度事業報告」
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況①②2024年6月に配布した。161団体・個人 別途資料「【報告資料3】2023年度事業報告」
進捗状況2計画どおり進んでいる
16アウトプット⑥-3 ワークショップやセミナーへの参加や、開催(関連団体向け、地域住民向けなど)
指標・関連団体向けや地域住民向けのワークショップやセミナーが開催され、参加者との交流が深まる ・参加者のフィードバックを通じて、プログラムの質の向上が図られる
中間評価時の値・状態未開催。6~7月頃に活動報告会を実施したい
事後評価時の値・状態
現在の指標の達成状況未開催。6~7月頃に活動報告会を実施したい
進捗状況3計画より遅れている

短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。

居住支援において、入居者ミーティングに出席すること。シェアハウスにおいてミーティングは「小さな社会参加の第一歩」であり、出席する→発言する→雑談するというスモールステップを踏めることが良い変化。他人の意見に耳を傾けようという状態ができつつある兆しであり(内容を理解し受け入れられるか、実行できるかはまた先であるが…)、生活コーディネーターの提案を受け入れる土壌が出来てきているということである。

短期アウトカムの進捗状況

1アウトカムで捉える変化の主体シェアハウス入居者、パントリー利用者
指標①居住支援において安全な住まいを提供する ②フードバンクにおいては食糧品・日用必需品を提供し、アンケート等での生活満足度の変化を確認する
中間評価時の値・状態①8名 ②提供対象150名、アンケート回答者50名
事後評価時の値・状態
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況①現在までに、10名に住まいを提供している ②提供対象者は151名(利用登録者213名のうちの女性)。アンケート回答者は47名。フードバンク利用対象者のうち80%以上が「食料支援が生活のゆとりを生んだ」と回答。生活満足度の向上が確認されている
2アウトカムで捉える変化の主体シェアハウス入居者
指標シェアハウス内や地域のコミュニティネットワークに参加する機会をつくる
中間評価時の値・状態月に1回以上
事後評価時の値・状態
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況月に1回以上の入居者とのミーティング、入居者の関連団体との連絡会・カンファレンス、地域団体との勉強会や研修・講演会に参加しネットワークに参加する機会をつくることができている 支援者間での情報共有が強化されることで、個々の課題に対する対応が迅速かつ適切になる。また、地域ネットワークとの連携により、入居者が支援の輪に取り残されることなく、生活再建や社会参加へのステップを踏みやすくなる
3アウトカムで捉える変化の主体シェアハウス入居者
指標定期面談を実施、課題を把握するとともに短期・中期の目標を設定し自立およびそれに類する状態への伴走支援をおこなう
中間評価時の値・状態面談を月に1回以上 伴走支援はコーディネーター等のスタッフにより月120時間程度
事後評価時の値・状態
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況面談を月に1回以上行い、入居者の状態や課題の把握をすることができている。またそれを元にチームでの支援計画を立案し、相談や同行支援など自立およびそれに類する状態への伴走支援をおこなうことができている
4アウトカムで捉える変化の主体シェアハウス入居者
指標ワークショップやセミナーなど体験型のプログラムを提供する。また、それに対するアンケートやヒアリングでのフィードバックを得る
中間評価時の値・状態1名あたり3か月に1度
事後評価時の値・状態
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況対象者の困難が想定以上に複雑で、エンパワメントの段階に達するには時間がかかっている。現在は心理的安定を最優先とし、月1回以上の面談や個別支援を通じ、小さなステップを積み重ねている。孤立感が強かった入居者が支援者や他の利用者と関わるようになり、生活基盤の整備が進行中。短期アウトカムは中長期に再設定し、時間をかけて達成していく
5アウトカムで捉える変化の主体シェアハウス運営者、生活コーディネーター
指標①アドバイザー同席による支援計画の立案案と実行、PDCAの確認 ②スタッフへの研修や勉強会等の実施
中間評価時の値・状態①月に1回以上 ②年に2回以上
事後評価時の値・状態
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況①アドバイザー(スーパーバイザー)同席による支援計画の立案案と実行は、2024年4月以降毎月1回実施されている。計画の精度が向上し、複雑な課題への適切な対応が進んでいる ②主たるスタッフ6名がのべ12回の研修等参加が行われ、チーム内での情報共有がなされている。スタッフにより研修機会の偏りはあるため、今後はスタッフ全体のスキル向上を目指した取り組みが必要
6アウトカムで捉える変化の主体シェアハウス・フードパントリ―運営者、生活コーディネーター、アドバイザー、現場スタッフ
指標他団体とのカンファレンスや交流会、報告会など情報交換の場をもつ
中間評価時の値・状態月に1回以上、助成期間内に10団体以上
事後評価時の値・状態
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況これまでに計51回、28団体とカンファレンスや交流会、報告会など情報交換の場をもつことができ、対象者に対する包括的な支援体制が構築されている。地域団体との連携により、退所後の生活基盤も強化しアフターケアの充実と支援の質の向上に寄与している。 (児童養護施設、シェルター、弁護士、学習・生活支援団体、医療機関4、アフターケア団体2、不動産屋、グループホーム、成年後見団体、訪問看護ステーション、就労先5、更生相談所、大学、居住区生活支援課、居住区障害福祉課、フードバンク2、その他食料支援団体2、区社協)

短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例

Aさんの事例
Aさんは精神的な不調を抱えており独居での生活が困難だったため、他支援団体からの紹介で本事業でおこなうシェアハウスへと入居。シェアハウスという適度な人の目と手のある中で孤立感を和らげながら、スタッフによる定期不定期のヒアリングとアドバイスの提示といったサポートを受けられる状態、また金銭的な負担の少ない状態を確保した。その後、医療機関へも同行し健康状態をみながら本人の将来的意向を少しずつ確認。一人暮らしをしてみたいという意向に沿い不動産会社への同行と物件の選定のサポート、並行して退去後の支援を増やすためアフターケア団体との連携や訪看サポートの導入などをおこなった。入居から1年半の後退去、一人暮らしへ移行している。退去後もシェアハウスの近隣に居住しスタッフとも関係が切れることなく、また、当法人の運営するフードパントリ―にも定期的に訪れているため様子が把握できる状態を維持できている。
<短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因>
・安価な住居とケアの提供
・スタッフの適切な介入(ヒアリング・アドバイス、他入居者とのコミュニケーション推進、同行支援)
・地域資源への繋ぎ(アフターケア団体、訪看、フードパントリ―)

事前評価時には想定していなかった変化・影響

入居者の抱える課題の困難度合いが大きいものが圧倒的に多い。ほとんどが、進んではまた少し戻るというプロセスを経ておりそのため、退去までの時間が長くかかり入居の入れ替わりが少ない。事業期間中には完結しないことが想定されるケースが多い。

事業進捗の評価

評価の視点自己評価(価値判断)結果
アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか

アウトプットの積み上げは概ね計画どおり進んでいる。月1回以上の個別ヒアリングや定例ミーティングが実施され、計画よりも多くの食品提供量を達成。また、課題の解決に向けた取り組みも進行中。一方で、地域ボランティア活動やエンパワメント支援など、高次のアウトプットに対する達成は難航しており、時間を要している状況

アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか

支援計画の精度向上や、アドバイザー同席による対応策の共有が貢献要因として機能している。関連団体・機関との連携を通じて対象者の多様な課題に対応可能な支援ネットワークを構築。一方で、対象者の課題が想定以上に深刻であることが阻害要因となっており、エンパワメントや就労支援など中長期的な支援が必要とされている

組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか

組織基盤の強化は進展しており、スタッフの研修やカンファレンスの実施によりスキル向上と連携が強化されている。地域ネットワークの活用により、退所後も支援が継続可能な体制が整いつつある。事業終了後の継続性に向けて、資金調達方法の多様化や、自治体との協力体制の構築が課題として挙げられる

事業の改善結果

事業の改善結果

項目内容
事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント

・ロジックモデル自体の変更はない
・重点活動の明確化と運用調整
すべての活動を一律に進めるのではなく、アウトカムに結びつきやすい活動を特定し、重点的に実施する体制を整備。特に、心理的安定や生活基盤の確立に直結する支援を優先し、エンパワメント支援など進捗に時間を要する活動については段階的に進める。

事業計画書の改善ポイント

・現在効果的と思われる活動実態に合わせ、アウトプットの整理をおこないたい。
「④ワークショップやセミナーなど体験型のプログラムの提供」の削除、「③‐3生活管理(金銭やスケジュールなど)や医療機関・行政機関などへの同行支援の提供」の挿入


進捗や対象者の状況に応じて、より効果的な活動を重点的に実施する。活動の成果を数値評価だけでなく、プロセスを重視し、「どの活動がアウトカムにつながりやすかったか」を最終報告で整理。これにより今後の支援計画に具体的なフィードバックを反映できるよう進行していく。

その他

簡素な報告フォーマットを導入し、進捗管理を効率化

事業で最も重視する指標・変化

1.安全で安定した住環境の提供
 指標:安心して生活できる住居を提供し、心理的安定感を向上
 変化:対象者が生活の中で少しずつ自立に向かう意欲を持つようになり、安定した日常生活を送る基盤が整う
2.支援のつながりを維持
 指標:必要なサービスや地域資源に対象者をつなぐ取り組みを実施
 変化:支援終了後も孤立せず、継続的に必要な支援を受けられる環境を構築
3.支援者と外部団体の連携強化
 指標:定期的なチームミーティングや外部団体とのカンファレンスを実施
 変化:支援者間での情報共有が強化され、外部団体との協力により支援内容の質が向上。迅速で適切な対応が可能となり、対象者が必要な支援をスムーズに受けられる体制が整備されている

広報に関する報告

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

・「助けて」と言える地域に 困難を抱える女性、若者の居住支援
https://seikatsuclub.coop/news/detail.html?NTC=1000002744
掲載媒体:WEB
掲載日:2024年5月30日
概要:困難を抱える女性、若者の居住支援についての取材記事

広報制作物等なし
報告書等あり
内容

・ホームタウンみなみ活動報告書2023
発行責任:ホームタウンみなみ共同企業体
発行日:2024年3月14日
目的:事業活動報告
概要:シェアハウス「Nagomo」、およびNagomoの入っている複合施設の活動経過
部数:3000部
添付データ有

イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等)なし