事業完了報告
2025/04/04更新
事業概要
事業期間 | 開始日 2024/05/10 | 終了日 2025/02/28 |
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対象地域 | 埼玉県 | |
事業対象者 | さいたま市を中心とした埼玉県内のひとり親家庭の子どもや親 | |
事業対象者人数 | 1 のべ2,160人 | |
事業概要 | 1 当団体は、2021年以降、就学前の子から小学生を対象にした居場所活動を行い、1千冊を超える絵本などを収集し、絵本を読む会を毎月開催しています。さらに併設するコモンズカフェにも絵本コーナーを作り、地域の子どもたちに開放しています。 |
事業の総括およびその価値
事業は、音楽プログラムや居場所活動、各種ワークショップを通じ、利用者が自己表現や社会参加の場を得るとともに、心身の安定と成長を促す取り組みとして大きな成果を上げた。のべ1311人の利用を確認できたほか、今回初めてひとり親家庭の利用者数を計数したところ、利用者のうち約18%を占めることが判明した。事業実施により、利用者数の増加とともに、緊急時のフォロー体制やスタッフ・ボランティア間の連携が強化され、利用者の安全が確保された。また、各プログラムを通じた交流は、利用者のコミュニケーション能力や自己肯定感の向上に直結し、従来の単なる活動提供に留まらない、地域、ローカル・コモンズでこどもを支えようという目標にポジティブな波及効果をもたらしている。これらの成果は、組織の運営の質的向上と持続可能な事業基盤の構築に寄与しており、今後の展開においても高い価値を提供するものといえる。
課題設定、事業設計に関する振返り
本事業の振返りでは、まず利用者が抱える自傷行為、不登校、家庭内の問題など、個々の深刻な課題が現場で浮き彫りとなった。一方、音楽プログラムや居場所活動を通じて、利用者同士の交流や自己表現の機会が拡大し、定着メンバーの安定的な参加が見受けられた。これらの成果を踏まえ、スタッフおよびボランティアは、利用者一人ひとりに合わせた個別支援体制の強化と、情報共有の充実が急務であると認識した。さらに、居場所運営のルール整備や、行政を含む外部機関との連携、そして新規ボランティアの募集・定着を図る施策を検討し、持続可能な支援体制の構築を目指す。今後は、現場のニーズに柔軟に対応しながら、利用者が安心して自己実現できる環境づくりに注力することが求められる。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
1 | 2 孤立 しがちなひとり親家庭の子どもが、地域の人々が運営する「本のある居場所」拠点を利用できます。読書活動をはじめとする豊かな遊び・学び・仲間づくりを行い、学校での学びや将来の進路に希望を持てる場 | |
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指標 | 「本のある居場所」参加により自分や自分を取り巻く環境・将来に対する希望を肯定的に捉える子どもの割合 | |
目標値・目標状態 | 自己肯定的なフィードバック率が80%以上に達する | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | ◯子どもの100%が居場所参加体験を肯定的に回答した。印象的な発言を紹介する。「勉強をおしえてもらいたい」「友達がたくさんできた」「人前での発表をやってみたい」などの意見があった。 | |
2 | 3 孤立したひとり親家庭の親の相談窓口・居場所であって、行政機関などを通して周知され、生活や子育てなど気軽に相談できる場 | |
指標 | 「本のある居場所」のスタッフに、気軽に、各種相談が持ち込まれる | |
目標値・目標状態 | ひとり親家庭の子どもや親は、相談窓口へ気軽に相談することができ、地域に包摂されている感覚をもって、生活に見通しを持って暮らすことができる | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | ◯「アウトプット」に例示したとおり、居場所を通じてつながることで、抱えている困難や悩みを受け止めることができた。 | |
3 | 4 ひとり親家庭の子どもや親とつながり、リスクを発見・対応するための堀崎「本のある居場所連携・支援ガイドライン」を作成します。スタッフの育成や日常業務の中で活用し、また活動モデルとして他団体に共有し利用されます | |
指標 | 堀崎「本のある居場所連携・支援ガイドライン」の作成 | |
目標値・目標状態 | 各事業部門のスタッフは、通常業務において堀崎「本のある居場所連携・支援ガイドライン」をどのように活用するかわかっており、気になる案件があると迷うことなく次のアクションを起こすことができる | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | ◯今回の事業では、居場所運営の改善策について資金分配団体から定期的に伴走支援を受けた。その中で、セーフガーディングの作成、また単に作成するだけではなく、現場スタッフが有用なツールとして活用できる運用方法について協議した。その結果、ボランティア向けに作成していた既存の同意書をベ ースとして、こどもとの約束としてまとめると同時に、居場所自体に掲示することで、スタッフ以外の外来者を含めて、居場所に関わるすべての人々が共有する方針として提示することが有効なのではないか、という結論を得た。 | |
4 | 5 さいたま市内、埼玉県内のひとり親支援団体、子ども読書関係団体など、地域の関係機関のネットワークを構築します。各機関が連携して、地域ぐるみで貧困・孤立状態にあるひとり親家庭の子どもや親支援の課題解決にあたる状態をつくります | |
指標 | 一般社団法人ペアチルと提携し、ひとり親家庭の子どもや親に直接アプローチする一方、地域の読み聞かせ団体、図書館・司書・書店、近隣区役所、社協、学校等の支援窓口を訪問し、本事業の周知・説明・協力依頼を行う | |
目標値・目標状態 | 訪問した支援窓口は本事業モデルを認知し、それぞれの機関として何ができるか、役割を整理し対策を進める | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | ◯運営協議会を開催し、地元自治会、社会福祉協議会、民生・児童委員、市民活動グループ、区役所や教育委員会などから代表者・担当者の方々が一堂に会し、地域の子どもや若者をめぐる課題の洗い出しや、支援の仕組みづくり、今後の活動に向けたご意見やアドバイスを頂いた。 | |
5 | 1 ひとり親家庭の子どもや親が、快適に過ごせる居心地が良く、安心して交流できる空間を作ります。学校や家庭以外のサードプレイスとして「本のある居場所」に誰でも参加できる場 | |
指標 | 「本のある居場所」参加により安心・安全を感じる利用者の割合 | |
目標値・目標状態 | 「本のある居場所」に対する肯定的なフィードバック率が80%以上に達する | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | ◯子どもの100%が居場所参加体験を肯定的に回答した。 ◯今回の事業実施により、これまでになかった体験的活動を組み込んだ読み聞かせイベントを実施することができ、また絵本専門士や学校司書等の専門家とのネットワークができた。 |
アウトプット
1 | 1−1 「本のある居場所」の開催 | |
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指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 72回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進ん でいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 午前の居場所では合唱プログラムが順調に進み、最終リハーサルを実施。本番に向けた準備が整った。午後の居場所事業では、音楽活動(ギター・ベース・電子ピアノ)が定着しつつあり、コンサートにも一定数が参加。ボードゲーム大会ではオセロのトーナメントを実施し、勝負を通じた感情コントロールの機会となった。ダンスプログラムでは青年層の参加が増え、新たな交流が生まれた。スタジオではグループ内の変化にボランティアが対応し、利用者が安心して過ごせるよう配慮。寄付による食料品配布では、食事に関する個人の価値観へ配慮して行った。本を読む利用者も多く、居場所に本を設置することで交流せずとも快適に過ごせる環境が提供できた。(のべ58回実施) | |
2 | 1−2 絵本を読む会など、地域との交流イベントの実施 | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 2回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 主に次のようなイベントを行った。英語と絵本でふれあおう!、絵本の読み聞かせ、絵本ワークショップ、短冊を書こう、見沼区ふれあいフェア(のべ16回実施) | |
3 | 2 自己肯定感の向上につながる体験活動・イベントの実施 | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 8回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 主に次のようなイベントを行った。合唱プログラム、演劇ワークショップ、ダンスプログラム、ボドゲ大会をしよう!、、交流プログラム・マニキュア、スライム作りをしよう、タコパをしよう、大宮アルディージャの試合観戦、卓球&バドミントン、クリスマス会&忘年会(のべ29回実施) | |
4 | 3−1 メンタルケア・支援が必要な子どもへの専門家による支援 | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 72回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | ・自傷行為のある高校生に対し、しんどさを吐露する時間を確保し、孤立しないよう配慮。 ・精神的なしんどさを抱えた青年に話を聞き、友人との関係修復についてアドバイス。 ・不登校の高校生にヒアリ ングを行い、気持ちの整理を支援。 ・発表前にナーバスになった利用者の話を聞き、落ち着かせるサポート。 ・人見知りで不登校歴の長い中学生に継続的な橋渡しを行い、他の利用者と交流できるよう支援。 ・養育環境に課題を抱える中学生が他の利用者と交流できるよう、ボードゲームを活用して橋渡し。 ・利用者同士の関係性が良好でない高校生に対し、工作を提案し、安心できる場を提供。(のべ38回実施) | |
5 | 3−2 困難を抱える保護者への相談支援 | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 72回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | ・長期不登校の中学生の保護者にヒアリングを実施し、今後の課題について居場所でできることを共有。 ・学校に行かない宣言をした小学生の保護者の不安を聞き取り、支援の方向性を考える。 ・シングルマザーの進学相談について、勉強を教えてくれる人がいるかどうかを検討。 ・OD(過剰服薬)を心配する母親からの相談を受け、家族内の関係悪化についてヒアリングし、関係機関と共有。 ・反抗期の子どもを持つ母親の相談を受け、対話を通じて状況整理を支援。 ・シングルマザーへの食支援としてパントリー配布を行い、継続的な支援を検討。(のべ21回実施) | |
6 | 4−1 堀崎「本のある居場所連携・支援ガイドライン」の作成 | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | ガイドラインの完成 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 「居場所堀崎こもんずたまり場こどものセーフガーディングポリシー」「居場所堀崎こもんずたまり場スタッフとこどもとの約束」を作成した | |
7 | 4−2 堀崎「本のある居場所連携・支援ガイドライン」活用研修の実施 | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 4回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 「居場所堀崎こもんずたまり場こどものセーフガーディングポリシー」「居場所堀崎こもんずたまり場スタッフとこどもとの約束」はスタッフで読み合わせたほか、居場所関係者へも共有していく(のべ5回実施) | |
8 | 5−1 関係機関の支援窓口の訪問 | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 8回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 運営協議会に参加いただいている、地元自治会、社会福祉協議会、民生・児童委員、市民活動グループ、区役所や教育委員会などの行政機関のほか、地域の小・中・高校を訪問した。(のべ8回実施) | |
9 | 5−2 事業への協力を地域団体に呼びかけ | |
指標 | 業務・相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 8回 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 訪問にあたっては、事業に関係するイベントのチラシを持参するが、そもそも本団体のことが知られていないこともあるため、団体の活動概要がわかる資料も説明し、今後の協力・連携を依頼した。(のべ11回実施) |
活動
1 | 1-4. 広報キャンペーンと地元イベントへの参加 | |
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活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
2 | ・堀崎「本のある居場所」トークイベント(居場所の意義について) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
3 | ・ひとり親家庭向けアプリによる情報発信・交流 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
4 | ・SNSによる情報発信・交流 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
5 | 2. ひとり親家庭支援の普及事業 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-1〜2-3参照) | |
6 | 2-1. 相談・連携のための支援者育成 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | メタファシリテーション研修を専務理事ほかスタッフが受講した。内容は当日欠席したスタッフを含め伝達し、日々の業務に役立てている。 本のある居場所のあり方について、スタッフ、利用者保護者、学校司書を交えてワークショップを行った。 | |
7 | ・堀崎「本のある居場所」づくり研修会(メタファシリテーション研修の受講) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-1参照) | |
8 | ・こどもの課題をテーマとした読書会(メタファシリテーションの活用) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-1参照) | |
9 | 2-2. 連携・支援ガイドライン作成・配布 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 今回の事業では、居場所運営の改善策について資金分配団体から定期的に伴走支援を受けた。その中で、セーフガーディングの作成、また単に作成するだけではなく、現場スタッフが有用なツールとして活用できる運用方法について協議し た。その結果、ボランティア向けに作成していた既存の同意書をベースとして、こどもとの約束としてまとめると同時に、居場所自体に掲示することで、スタッフ以外の外来者を含めて、居場所に関わるすべての人々が共有する方針として提示することが有効なのではないか、という結論を得て、実施した。 | |
10 | ・堀崎「本のある居場所連携・支援ガイドライン」作成・配布 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-2参照) | |
11 | ・堀崎「本のある居場所連携・支援ガイドライン」活用研修会 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-2参照) | |
12 | ※「本のある居場所連携・支援ガイドライン」には、子どもの権利・セーフガーディング、ひとり親家庭支援者に関する内容を含む | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-2参照) | |
13 | 2-3. 他団体への活動成果報告会 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 事業の実施にあたっては計画通り関係機関とつながって行うことができたほか、運営協議会を開催して活動の意義を共有し、今後の連携について方向性を確認した。今回作成した「居場所堀崎こもんずたまり場こどものセーフガーディングポリシー」「居場所堀崎こもんずたまり場スタッフとこどもとの約束」を居場所に掲示した。今後、機会あるごとに居場所の考え方として関係者へ共有していく。 | |
14 | ・図書館、司書、書店等関係機関との連携 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-3参照) | |
15 | ・堀崎「本のある居場所」報告書発信 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-3参照) | |
16 | ・運営協議会の開催(地域住民・組織・企業・行政・学校・民生委員・児童委員等が参加した住民主体の活動を目指す) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-3参照) | |
17 | ・評価委員会(ローカル・コモンズ形成による活動の持 続可能性確保を目指し、社会学、教育学等の研究者による研究活動を行う) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (2-3参照) | |
18 | 1 堀崎「本のある居場所」拠点とひとり親家庭支援の連携事業 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 居場所でのイベントについては、適宜チラシを作成し、地域の関係者へ配布した。またひとり親家庭向けアプリによる情報発信を行った。アプリの埼玉県ユーザーによるイベント数は期間中187,291件にのぼり、居場所の認知は一定程度向上したことが見込まれる。 | |
19 | 1-1. ひとり親家庭が立ち寄ることができる本のある拠点整備 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
20 | ・「本のある居場所」拠点施設整備(蔵書、書架、家具、タブレット等々) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
21 | ・「本のある居場所」拠点施設改修(エアコン、出入り口ドア鍵・カメラ等々) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
22 | 1-2. ひとり親家庭向けの生活サポートや相談 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
23 | ・利用者の送迎(必要な方に限る) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
24 | ・食事の提供(弁当の配布)(必要な方に限る) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
25 | ・利用者保護者会(利用者のニーズをお聞きする) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
26 | ・こども個別相談会(メンタルケア・支援が必要なこどもへの専門家による支援) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
27 | ・保護者個別相談会(困難を抱える保護者への相談支援) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
28 | 1-3. 子ども向けのイベント・ワークショップ | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
29 | ・文化体験活動(音楽、演劇等) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
30 | ・季節のイベント(遠足、クリスマス会等) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) | |
31 | ・自然体験・就農体験等(自然環境の大切さを学ぶ) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | (1参照) |
資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括
1 | 取り組み |
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想定外のアウトカム、活動、波及効果など
本事業は、計画された居場所活動や音楽プログラムを通して、従来の目的を超える予想外の成果を生み出した。例えば、午前の合唱プログラムでは、ある利用者の自傷行為が話題となり、スタッフと利用者との間で精神面のフォロー体制が強化されたことが挙げられる。また、居場所での卓球やボードゲーム、短冊作成などの活動では、普段は孤立しがちな利用者が積極的に他の利用者とコミュニケーションを図るようになり、交流の輪が広がった。さらに、イベント時にはテレビ取材や新規ボランティアの参加など、外部との連携が 進んだ結果、事業の認知度が向上し、地域全体への波及効果が見られた。これらは、利用者の自己肯定感の向上や、支援体制の再構築といった、予期せぬアウトカムとして大きな成果となった。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
課題を取り巻く変化 | 事業終了時、利用者の環境や状況には顕著な変化が見受けられた。高1や中1などの若年層では、自傷行為や学校への適応困難、家庭内の問題が引き続き課題となり、個別のカウンセリングや多機関連携が求められる一方、音楽プログラムや演劇ワークショップ、ボードゲームによる交流活動を通じ、利用者同士のコミュニケーションが活性化し、自己表現の場が広がった。また、居場所運営面では、スタッフとボランティア間の連携不足や、利用者の属性に応じたプログラム配置の見直しが課題として浮上した。これらの変化を踏まえ、今後は、不登校支援や家庭問題への早期介入、利用者同士の交流促進と新規参加者の獲得、さらには地域の他事業との連携を強化することで、より柔軟かつ包括的な支援体制の構築を目指す。 |
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外部との連携実績
1 | 活動 | 運営協議会の開催 |
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実施内容 | 関係者25 名が出席し、課題を抱えるこどもに関して、それぞれの活動状況、問題だと考えていること、本団体に期待していること、今後の連携のあり方、について議論した。 | |
結果・成果・影響等 | 問題意識を共有したうえで、今後の連携強化の方向性について目線を合わせることができた。 | |
2 | 活動 | さいたま市への政策提言 |
実施内容 | 居場所の利用者にはひとり親家庭が含まれること、本団体の問題意識や現場で行っている状況を共有し、事業への理解を求めた。 | |
結果・成果・影響等 | 児童育成支援拠点事業の運用にあたり、利用者の属性について指標を検討することとなった。 |
広報実績
シンボルマークの 活用状況 | ||
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メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
内容 | 7/21 埼玉ビジネスウォッチ「安心できる地域の居場所〜認定NPO法人さいたまユースサポートネット〜」(テレビ埼玉) | |
広報制作物等 | あり | |
内容 | イベント開催にあたっては適宜チラシ等を作成した | |
報告書等 | あり | |
内容 | 「居場所堀崎こもんずたまり場こどものセーフガーディングポリシー」 | |
イベント開催等 | あり | |
内容 | 1 絵本専門士ユニットEighth color 10/5(土) 絵本に実際に出てきた工作、絵本に書いてある内容に関するクイズなど 12人 12/7(土) 絵本の読み聞かせ、動く小鳥の工作や歌の時間等 11人 2 絵本専門士 広辺和隆さん 12/28(土) 絵本を読んで自分について振り返る 10人 3 朗読指導者 藤原祥子さん 1/4(土) お正月をテーマにした絵本や手遊び 7人 1/25(土) 製本キットを使い、自分の絵本を作る 10人 |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
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整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
内容 | ||
変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか |
ガバナンス ・コンプライアンス体制
社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
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内部通報制度は整備されていますか | はい | |
内容 | 内部通報(ヘルプライン)規程 | |
利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | はい | |
内容 | コンプライアンス委員会の開催(第6条 コンプライアンス委員会は、定例委員会として、委員長の招集により、毎年3月及び9月に開催する。) | |
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業 の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
内容 | 事業実施後に、監事が監査を行う。顧問税理士が確認した書類を申告する。 | |
本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ |
その他
本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | ◯事業経験に基づく一定の経験は有するものの、ひとり親家庭への支援という特定課題に取り組むにあたり、事業の進め方について手探りで試行錯誤する場面もあったところ、資金分配団体・伴走支援団体からは、本団体のねらいをよくヒアリングのうえ、事業内容から資金管理まで、現実的な提案・アドバイスをいただくことができた。今後もこのような伴走支援の仕組みを継続・拡充していただくことで、互いに効果をあげていければと思う。 |
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