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事業完了報告

2025/04/22更新

事業概要

事業期間開始日 2024/07/01終了日 2025/02/28
対象地域沖縄県那覇市
事業対象者

①⾼校⽣世代(中学卒業後の15 歳〜20 歳)がいる⼦育て家庭
② ⾼校⽣世代の保護者

事業対象者人数

960人

事業概要

事業目的
本事業は、沖縄県那覇市及び豊見城市における高専生及び学校に通学していない高校世代(中学卒業後の15歳〜20歳)とその保護者に対して、生活支援、学習支援、居場所支援・相談支援、進路・キャリア選択に資する体験イベント等の実施を通じて、困難な状況にある若者が社会参加及び自立に向けて必要な支援を行うことを目的とする。


1.生活支援事業
・食料支援:フードパントリーの運営、食料配達、生活困窮者への食料支援
・生活物資支援:衣類、家具、家電等の生活物資の提供
・緊急支援:家賃滞納、生活保護申請等の緊急時の支援


2.学習支援事業
・自習室の運営:学習スペースの提供、学習教材の貸与
・個別指導:学習内容に応じた個別指導
・不登校への対応:不登校生徒への個別相談、学習支援、学校復帰に向けた支援


3.居場所支援・相談支援
・居場所の提供:放課後や休日の居場所を提供
・相談支援:専門スタッフによる個別相談、グループワーク
・孤立孤独対策:イベント開催、ピアサポート


4.進路・キャリア選択に資する体験イベント等の実施
・企業訪問:地元企業への訪問、職業体験
・講演会:進路選択に関する講演会、キャリアガイダンス
・ワークショップ:自己分析、目標設定、スキルアップ

事業の総括およびその価値

多子家庭、貧困家庭が多い沖縄における高校生を対象とした支援事業は当団体にとって初めてであり、受益者をどのように集めるかが課題だったが、活動期間全体を通じて、多くの高校生が利用してくれた。これは本助成金を活用して「高校生の居場所」を立ち上げたことの成果である。小学生時代に、事業として実施している「子どもの広場」を利用していた子どもが高校生となり利用、新規の高校生たちも継続して利用するという状況が見られたことから、この「高校生の居場所」が居心地が良いというだけでなく、必要とされ喜ばれる場所であることが明らかとなった。21時以降のバスがないため、帰宅時には送迎の必要があったが、これは逆に彼らと個人的な対話ができる良い機会となった。居場所の活用方法としては、学校帰りのバイト前の空腹を満たす、部活終了後の空腹を満たす、一眠りして疲れをとるなどが主なものであり、ほとんどの学生が終了時間まで過ごした。また、学習支援よりも、共同で料理をしたり、一緒に夕食をとったりするなど、食を通じた支援のほうが高校生にとってより受け入れやすいものであった。一方で、高校生の時期は、簡単に自分の悩みや家庭状況を第三者に語ることは難しい。したがって、ニーズや困り感を把握するためには、長期的な事業運営によって、信頼関係を築いていくことが重要である。このことからも、「高校生の居場所」事業を継続する必要性を感じている。今後さらに必要な支援につなぐ道が開けることを期待している。

課題設定、事業設計に関する振返り

今事業では、可能な限り多くの高校生に多様な支援を提供したいと考えていたが、集客に苦労した。それは新規事業で期間も短かったことや、スタッフの経験不足、高校生のニーズに対する把握不足などのため、メインとなる活動が決めきれなかったことが原因と考えられる。特に、学習支援を必要としている高校生が少なかったため、受験指導を得意とするスタッフの適性や能力を充分に生かしきれなかったことが残念であった。ただし、くつろげる居場所としては好評であった。延べ250名以上が利用しており、また定期的に利用している高校生の利用頻度も高くなりつつあることから、居場所の必要性と継続を求める声も多く挙がっている。今回の事業を振り返り思うことは、スタッフ研修及び、スタッフとの意思疎通の重要性である。高校生対応には経験が必要であるにも関わらず、募集した時期的要因から経験者を雇用できず、未経験者を雇用せざるを得なかった。年齢が近い大学生を起用したが、経験不足や性格的要因から、高校生との距離を縮めることが上手くできなかった。今後経験あるスタッフを育成するためにも、長期的事業である必要性を感じている。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

11.生活困窮の解消: 食料や生活物資の支援は、生活困窮世帯の生活を支え、安心して生活できる環境を提供 経済的な不安を軽減することで、学習や進路選択に集中できる環境の整備
指標食料・生活物資の支援件数 支援対象者への食料配布件数、生活物資提供件数などを指標とする。
目標値・目標状態食料や生活物資の支援は、生活困窮世帯の生活を支え、安心して生活できる環境が整っている状態。 経済的な不安を軽減することで、学習や進路選択に集中できる環境が整っている状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察利用した高校生はほぼ全員が提供された夕食を食していた。合計120名。バイト前や部活後の空腹を満たすなど非常に満足していた。グループでの利用者が多いこともあり、困窮状況を聞き出すことが出来なかったが、夕食提供は出費をすることなくお腹を満たせることから、経済的負担を解消することができ安心をもたらすことが出来たと判断できる。目標はもっと具体的に必要を知り、支援することだったが、今後も継続することにより、利用者との関係構築とその環境を知覚することが可能となり、必要把握、支援に繋げることができると判断する。
22.教育格差の是正: 学習支援は、学習機会の不平等を解消し、若者の潜在能力を引き出せる状況 個別指導や自習室の提供は、それぞれのニーズに合わせた学習支援を可能な状況
指標支援対象者の学力テストの平均点の推移を指標とする。 支援対象者へのアンケート調査を行い、学習意欲の向上度を測定する。 支援対象者の進学率、就職率などを指標とする。
目標値・目標状態学習機会の不平等を解消し、若者の潜在能力を引き出されている状態 ニーズに合わせた学習支援を可能になっている状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察今年度は1・2年生が主で最終学年の利用がなかった。また、地域的に大学進学を目指す学生が少ないこともあり、進学のために学習場所を目的として利用する高校生は少なかった。しかし、次年度も継続して利用することを希望する高校生の中に、来年は評定を上げたいという意見も聞こえるようになってきたため、少しずつ学習に意識を向けられるようになってきている。今後もボランティアの助けを得て必要に応えていく。3月末になり、高校合格1名。成績アップ1名の結果あり。高評価。
33.孤立・孤独の解消: 居場所や相談支援は、若者が安心して過ごせる場所を提供し、孤立・孤独感を解消している状況 仲間との交流や相談できる相手の存在は、精神的な安定につながるっている状況
指標支援対象者による居場所の利用回数などを指標とする。 支援対象者による相談件数を指標とする。 支援対象者へのアンケート調査を行い、孤独感の軽減度を測定する。
目標値・目標状態居場所や相談支援により、若者が安心して過ごせる場所を提供され、孤立・孤独感を解消されている状態。 仲間との交流や相談でき、精神的な安定している状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察当初は友人同士で過ごす場所として利用されていたが、スタッフとの交流や異なる学校間の交流を作ることのできる場となった。そのことにより、他校の学生を見る目が変化し既成概念が取れ、会話をするようになった。また、当居場所を自分の無くてはならない場所とまで言ってくれる高校生が存在し、孤独の解消となっており、精神的な安定を提供できている。利用回数として最も多いのは個別利用者であり、累計90日となった。これは、目標としていた日数を上回っており、スタッフとの交流を楽しんでいることも判明している。(ひとりでは居場所を利用せず、子ども食堂で過ごす)成績表も見せに来てくれ、居場所を自分の居場所、肯定感を挙げることのできる場所として認識している。
44.進路・キャリア選択の支援: 体験イベントやキャリアガイダンスは、若者に様々な選択肢を提供し、将来の目標を見つけ手助けが出来ている状況 個別相談や職業体験を通じて、自分の適性や興味に合った進路サポートが出来ている状況
指標支援対象者による進路・キャリアイベントの参加人数などを指標とする。 支援対象者による個別相談件数を指標とする。 支援対象者が希望する進路に進む割合などを指標とする。
目標値・目標状態体験イベントやキャリアガイダンスにより、将来の目標を持てる状態。 個別相談や職業体験を通じて、自分の適性や興味に合った進路を選択できるようサポートできている状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察独自のイベントを実施した。目標は月に5回だったが、居場所でのイベント開催回数は10回であった。始めの月は毎週実施したが、参加者不足のため開催数が減少し、特別なことがある時に実施するようになった。避難食試食会、クリスマス、送別など。それ以外に、対外イベントはできなかったが、1階で行われている小学生のイベントに参加する機会に恵まれ多世代交流が実現し、将来に対する視野が広まった。対外イベントの目標は2カ月に1回だったが、実際は2回のみとなった。キャリアイベントについては、団体内で内容の意見を出し合ったが、担当者の経験不足もあり実行まで至らなかった。

アウトプット

12-1. 生活困窮世帯の生活水準向上 学習意欲の向上   進路選択肢の拡大
指標・生活困窮世帯の割合 ・食料・生活物資支援を受けた世帯数 ・支援を受けた世帯の満足度
目標値・目標状態生活保護受給率の向上 経済的自立達成率の向上 学習意欲調査における「学習意欲がある」と回答した割合の増加 進学率・就職率の向上 大学・短大進学率の向上 正規雇用就労率の向上
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察スタッフと高校生との関係を深めることができず、利用者の生活状況を把握できなかったため、生活困窮世帯の割合は不明。しかし、利用した高校生はほぼ全員が夕食をとっていたため、生活水準をある程度向上させられたと評価する。実績:提供人数277名・約1/3達成
22-2 学習機会の平等化 学力向上 学習支援の満足度向上
指標学力テストの平均点 進学率 就職率
目標値・目標状態学力テスト平均点の向上 偏差値の向上 学習支援事業への満足度調査における「満足している」と回答した割合の増加 自習時間の増加 自発的な読書量増加
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察近隣の高校の生徒層では、専門学校への進学や就職が一般的であり、学習に対する意欲が低かった。また、定期的に利用する高校生が少なく、平均点の聞き取りなどがうまく進められず、学習支援につなげることができなかった。しかし、小学生から継続して当居場所を利用している高校生は、自習することも増え、3月末に成績表を持参し、好成績の結果を知らせてくれた。当居場所を利用したことで学習意欲が増したと思われる。また、高校受験を目指していた高校生が入学できたと後に連絡があった。成績の変化は不明だが、結果としては高評価。
32-3 居場所の提供 居場所利用率の向上 相談件数の増加 仲間との交流機会の増加
指標支援事業の利用者数 利用者同士の交流頻度 利用者の満足度
目標値・目標状態居場所利用者数の増加 利用者満足度調査における「満足している」と回答した割合の増加 相談窓口への相談件数の増加 孤独感尺度等の調査結果における孤独感のスコア低下 グループワークやイベント開催による仲間との交流機会の増加
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察高校生が学校帰りにそのまま来られるように16時~21時まで開けたことで、放課後に利用する高校生以外にも、部活やバイトが終わってから利用する高校生がゆっくりと過ごしていた。居場所提供は126日。グループで利用する高校生が多かったため、相談をする高校生は少なかったが、複数回利用する受益者とスタッフとの交流が見られた。特に、最寄りの駅までの送迎車の中で、個人的な話をすることもあり、1対1の関係構築が重要であると理解した。利用者の満足度は質問した時の答えから一様に高く、気に入ったゆえ時間制限なくいつでも利用したいとの希望があった(正月や定休日に来所)が、スタッフ不在時の利用は不可能なため実現できず。実績利用者数は277名。だいたい5グループが友人を変えながら利用していた。個別での利用者は実数5名。利用日数としてはグループ利用者よりも多く、累計90日ほど。やはり、小学生時代から当居場所を利用し、高校生になって利用を始めた1名が継続し、新しく利用し始めた個別利用の高校生の継続は少ない。居場所利用率・仲間との交流機会は最終月に近づくにつれ高くなり、高評価。継続要素は居心地の良さより、人とのつながりが強い。
42-4 進路選択肢の拡大 自己理解の促進 職業選択の支援
指標進路希望率 進路希望内容 就職率
目標値・目標状態進路希望調査における希望進路の多様化 起業やフリーランスを選択する若者の増加 自己分析ツール利用率の向上 就職率・定着率の向上
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察定期的に利用する高校生が少なく、イベントの予定を立てても参加者がいないことが多かった。雑談の中で進路についての話題が出たときに選択肢を提示できるように、県内の大学、専門学校の資料を請求(約25校)し、高校生がいつでも確認できるようにしたことで、自分が考えている進路について具体的なイメージを持ったようだが、具体的にその話題に移ることがなかった。グループで来ていた中で、1名が高校を中退し、好きな将棋をするため、内地へ行くことを決断。居場所での経験や会話が決断要因を作ったか否かは不明。様々なパンフレットや本を置き、進路情報を提供したことは計画どおりと判断した。
52-5活動資金提供者の拡大
指標賛助企業会員数            Webによる支援協力発信数       賛助企業からの紹介企業への挨拶数          
目標値・目標状態賛助会員数の増加     賛助企業会員数の増加    
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察HPから情報を得て、賛助会員となってくださったのが4企業。知人からの紹介で賛助会員企業となってくださったのが1企業あった。目標は1企業を獲得することだったので、達成した。もっと積極的に働きかけなければならないと思いつつ、時間的制限や不得意とする分野のため拡大路線を執ることが出来ず、反省。

活動

13-1 食料・生活物資支援   困窮世帯への定期的な食料配布   生活物資(衣類、日用品等)の提供   フードパントリー
活動結果計画通り
概要食糧配布の計画はなし (他の助成金で対応することにしたため)
23-1-2 経済支援 生活費支援 ひとり親家庭への支援 就労支援(アルバイト紹介、職業訓練等)
活動結果遅延あり
概要来所した高校生はグループ利用だったため、個人的な質問をすることが難しかった。 ①経済支援等の情報を口頭で伝えた:2グループ8名。反応なし。 ②紙面での告知:見ている高校生もいた。3,4名。反応なし。 ③送迎の車中で個人的な会話を行ったが聞くことに徹したため、生活状況を聞き出すことはあまりできなかった。1名。2回。 ④小学生のころから継続してきている高校生に対しては、生活支援の必要がないことは把握ずみ。1名。 目標は困難を覚えている高校生に経済支援を行うことだったが、受益者との距離を縮めることができなかったため、必要支援を察知できず、結果、生活費支援実施はしなかった。しかし、来所した折には子ども食堂で調理した食事を提供した。高校生の居場所に常備していたラーメンやレトルト食品も提供し、ほぼ来所した学生が利用していた。
33-1-3 生活相談 生活困窮の原因分析 行政機関や支援団体の紹介 経済的な不安に関する相談 生活保護制度の利用案内
活動結果計画通り
概要家で過ごすことが負担(親の干渉または心配)になっている子や、家族関係で軋轢がある子が避難所として帰宅途中に当居場所を利用する。 対処:多感な時期でもあり、発達障害を持っているたため、聞くことに徹し批判しないよう気をつけた。今したいことを聞いたことから、教えることで居場所利用が継続しそう。生活における悩みや困りごとを知り、5人程支援できればと考えてていたが関係作りが出来たのは2名だった。今後、より親しくなり、更に深く支援できることが出てきそう。行政などの紹介やつなげる事案はなかった。
43-2-1 学習支援 個別指導 自習室の提供 オンライン学習支援 学習教材の貸出 学習意欲向上のためのイベント開催
活動結果ほぼ計画通り
概要小学生の時期から持病悪化のためほとんど学校生活ができず、午前中に利用していたフリースクールで勉強ができないと、11月末から2月初旬まで当居場所の自習室を利用。1カ月ほどはスタッフが対応し、後半は、学習塾バイト経験のある大学生が対応し、学校の課題などの指導をし高校受験指導を行った。 他に支援できたのは4名。延べ30回。学習支援を行えたという点については計画通りだが、高校進学や進学情報などの提供はそれほどできなかった。高校入学を目指していた子は、学習意欲があまりなく心配だったが、高校に入学できたと知らせが入りスタッフ一同喜んだ。
53-2-2 進学支援 進路相談 大学・専門学校への推薦 奨学金情報の提供 入試対策講座
活動結果ほぼ計画通り
概要高校生との会話の中で、進路についての考えを聞き取りした。進学希望の子の学校選別理由はふわっとしていてもうひとつ緊迫感がなかった。他の子たちはまだ1,2年生であったため、進学、就職を真剣にとらえていなかった。経済的に困窮している様子はなく、経済的支援の必要性はないと判断したため、奨学金情報の提供はせず、積極的アピールをしなかった。 必要のある利用者へ対応をするという目標の面では、必要が無かったことからほぼ計画通り。2月後半から3月と高校が早く終わることや休みが多いため利用者が少なかった。そのため、興味を持ってもらうために色々と本を購入したが活用できなかった。
63-2-3 学習機会の提供 課外授業 体験学習 文化教室 学習イベント
活動結果計画通り
概要学習スペースの提供と、自由に使うことのできるPCの用意、プログラミング教室を提供した。 プログラミング教室の案内のチラシを合計4回配布(バス停で2回。学校前で2回)。 希望者は現れなかったため、まずはスタッフが学ぼうと開始した。開始時は週に2度。2週間継続。 ちょうど高校生が来所した日は一緒に受講。参加高校生は合計13名。ちょうど、そこに居合わせ参加するという状況で継続して学ぶということはなかった。 定期テストの時期に来ていた学生にスタッフが話しかけ、テストの問題を出し合いながら学習した。2名、1回。 同時期、利用者から質問があり、そのことがきっかけで学習した。1名、延べ3回。 スタッフの経験がなかったこともあり、体験学習やイベントを企画できず実施しなかった。
73-3-1 居場所づくり フリースペース運営 ドロップインカフェ 交流イベント スポーツ・レクリエーション活動
活動結果計画通り
概要くつろいで過ごすことができるスペースとして、ソファーとマット、ゲーム機を用意。 いつでも食べられるように、菓子パンや菓子。ラーメン、レトルト食品を常備。 また、料理イベントとして、たこ焼きパーティ(参加者:高校生6名、スタッフ5名)お好み焼きパーティ(参加者:高校生4名、スタッフ3名)クリスマスイベント(参加者:高校生8名、スタッフ4名)お別れ会ピザパーティー(高校生2名、スタッフ3名)を実施。イベントはインスタで告知。 スタッフの弟(高校生)の誘いで参加した仲間が多く、その都度メンバーが変わった(総勢277名)。 特に、常備食品があることで、男子学生はより来やすく、誘いやすい様子が見受けられた。居場所づくりは計画通り利用者は目標には達しなかったが、比較的に多く、フリースペース運営はよく利用されたこ、イベントは毎週1回という当初の計画は無理だったが比較的順調にできた。
83-3-2 相談支援 個別相談 グループワーク 電話相談 オンライン相談 専門家によるカウンセリング
活動結果ほぼ計画通り
概要経験者から相談室が必要と言われ、設置したが利用されることはなかった。スタッフとの関係がまだ近くなかったこともあったと思うが、他のグループメンバーがいる中で、相談室に入るというのも無理があったと後に感じた。かえって、送迎の車中のほうが個人的な会話ができた。目標はスタッフと高校生が自分の問題や悩みを話せる間柄になることだったが、グループで来所することも多く個人的な悩みを聞き出すタイミングが難しかったり、現場スタッフも経験が少なかったためどのように利用者に話を聞いていいかを悩んでいて、関係性を深めることができなかった。最終的にふたりの高校生の内輪話を聞くことが出来た。
93-3-3 仲間づくり 同年代の交流会 ボランティア活動 サークル活動 メンター制度
活動結果計画通り
概要年末にクリスマスイベントを実施し、2グループのメンバーが参加。高校生8名。日頃、ひとりで来所利用していたメンバー2名は誘ったが参加せず。その後、来所しなくなったのが1名。 居場所を必要としている高校生に対しては、タイプ別での対応が必要だと感じた。 1階で持たれている子ども食堂でのイベントに参加。異世代交流もできた。参加総勢6名。他校の高校生が居場所で一緒に食事をし、片づけをすることを通して、先入観が取り払われたという女子もいた。だれでも利用できる居場所という目標のひとつは達成したと評価した。
104-4-1 体験イベント 企業訪問 職業体験 ワークショップ 講演会
活動結果ほぼ計画通り
概要体験イベントは3回を目指していた。防災教育として、非常用食料の実食体験と、防災知識の講習を実施。1回。参加した高校生。5名。 他にビーチ清掃やボランティア体験を考えていたが、利用者の時間的な都合や積極的な参加を見込めないと予想したことで実現せず、具体的な立案まで行かなかった。もっと図々しく高校生と接して欲しかったが、スタッフの干渉を高校生が嫌がって来なくなると、遠慮がちだった。スタッフが積極的に行動できるように、研修によってノウハウを身につける必要があったと反省した。
114-4-2 キャリアガイダンス 個別相談 グループワーク 適性検査 職業情報提供
活動結果ほぼ計画通り
概要キャリア教育として、IT企業の社員にプログラミング教室と、仕事についての話をしてもらった。1回。高校生2名参加。 他に職場体験をしたかったが、来所する高校生の来所日は予想がつかないこと、スタッフが積極的に調査や立案をしなかったことからできなかった。代表自身もキャリアに関しては知識がなく、スタッフ任せにしたことが反省点であった。
124-4-3 キャリア形成支援 自己分析 目標設定 履歴書・職務経歴書の書き方 面接対策
活動結果計画通り
概要就職と進学で迷っている高校生に対して、必要になる資格の説明と、専門学校、大学に進んだ場合のメリットを学校のパンフレットを使って説明した。2回。6名に実施。 スタッフ自信がなく、積極的な対応が出来なかった。目標が抽象的なままで、具体的な目標を立てていなかったため、興味をもつ情報を提供できず反省した。
134-4-4 新規受益者獲得                                                   学校訪問・支援紹介                                                 他団体・地域との協力
活動結果計画通り
概要高校への働きかけ5校を目標とし、実行できた。チラシ200枚を作成し、近隣の高校3校、児童館1施設、飲食店3店舗等に掲示してもらった。インスタグラムアカウントを作成し、情報の発信を行った。以前から交流のある学童の方の紹介で、高校との関係がスムーズにできた。新規受益者獲得の目標は、週に5人。思いがけずスタッフの兄弟の協力で毎月新しく友人を伴ってくれ実現できた。計9回。 目標としていた以前からの関係のある高校生はラインの誘いに応じ、来所した。4名・4回。
144-4-5 新規賛助会員及び賛助企業会員獲得                                          Web活用                                                      既存賛助企業会員への依頼       
活動結果計画通り
概要HPから、当団体の活動を知り、賛助会員となってくださった企業が4企業あった。目標としていた、知人を介して賛助会員となっていただいた企業は1企業。知人関連の賛助会員企業は大口寄付者となってくださった。インスタグラムを通して当団体の状況を知り、期間限定の寄付をしてくださった。1件。2回。企業の方から寄付提供の電話が4,5件あったが、税金対策外団体だと知ると、キャンセルとなった。

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

近隣の高校生の利用を想定していたが、フリースクールに通う生徒から、高校受験に向けた支援の希望があり、当団体で支援を行った。また1Fで実施している子ども食堂を利用している小学生にとっては、自分たちも中・高生になったら利用したいという要望があり、憧れの居場所となった。現在別事業として実施している「子どもの広場」は小学生を主な対象としているため、中学生になると居場所を失うことに不安を抱く子どもたちにとっての希望となっている。さらに、帰宅時間にバスがないため、利用者の高校生を車で送迎する際に、家庭の状況や個人的な悩みを聞くことができたのも、想定外の成果であった。想定していなかったことは、高校生が決まった時間に利用するというのではなく、いつでも利用できる場所として認知していたことだった。高校生にとって、自由な時間が出来た時に(正月や学校が休みの日の午前中など)スタッフ不在時は利用できないと知ると、がっかりしていたが、自由に利用できる居場所という認識を持ちつつあると言うことは提供者にとってうれしいことだった。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

新規事業ゆえの課題は山積しているものの、「高校生の居場所」のような高校生支援は必要である。沖縄独自の課題として、異父兄弟姉妹、多子家庭が多く、家では自分の部屋を持つことができない子が多い。ゆえに自分がくつろげる場所として誰でも広く利用してほしいというコンセプトで立ち上げたが、場所の制限ゆえ無理もあった。また、今回の助成事業を終えて、改めてスタッフ雇用の難しさについても考えさせられた。居場所づくりを行っている人のほとんどはボランティアであるが、「ボランティアの範疇でできること」と「助成金の要件として求められること」には乖離がある。助成金の要件を満たそうとすると事業難易度が上がる。要件に合わせ、より難易度の高い事業にチャレンジすることは、事業拡大には繋がるが、一時的にスタッフ雇用で対応するも、自団体が本来持つリソースを大きく上回ってしまうため、助成金終了後は自団体のキャパシティを超えてしまい、事業継続への対応が難しくなる。よって、自団体のリソース及びキャパシティと、実施事業とのバランスの見極めが必要であることを痛感した。今後も居場所を必要とする子どもたちのニーズに応えるため、既存事業の小学生対象の居場所規模を縮小し、それによって団体内のリソースを生み出し、中高生の居場所として継続していく予定である。

外部との連携実績

1活動高校への働きかけ/民児協への働きかけ/学童への告知/貧困家庭への告知(困窮者支援先)
実施内容4校の校長及び受付へのチラシ掲示依頼/学童への告知と案内/民児協への協力依頼とチラシ提示
結果・成果・影響等学校から生徒へ案内がされた。/ 学校の教師と指導教員が当団体の視察に見えられた。/ 電話で高校生支援についての問い合わせがあった。(不登校・学習支援の2件)/高校内でのサポートルーム担当者が見学に見えられ、良い情報交換ができた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

SNS・HP

広報制作物等あり
内容

高校生の居場所のチラシ/3種類

報告書等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報制度があること、担当者を従業員に告知した。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

旅費交通費規定、交通費規定の見直しと修正を行い、前のものと入れ替えをした。人件費水準を掲載していなかったため、HPに掲載した。

団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)外部監査
内容

契約している税理士事務所に依頼。4月の決算書作成時に監査実施。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

強化事項:多世代への支援強化。
新たな認識と課題:
①高校生が利用したいと考える時間は、団体が提示している時間帯だけではないこと。本当に必要としている利用者(不登校や集団に入れない高校生世代の子)は通常の開所時間をさける傾向があるため、スタッフの臨機応変の対応が必要になる。人材と資金不足の中での工夫が必要となる。
②助成申請書対応そのものが難しい。時間、内容、要求される能力不足がある。現場との両立が不可能となり対応ができなくなる。申請をする担当者がいれば可能だが、そのような人材を雇用する力がない。特に沖縄は、申請書の難易度に対応できる人材は少ないと思われる。できれば難易度を低くするなど、考慮してほしい。