シンボル

休眠預金活用事業
情報公開サイト

ホーム検索結果

サムネイル

終了

事業完了報告

2025/04/22更新

事業概要

事業期間開始日 2024/07/01終了日 2025/02/28
対象地域宮崎県三股町、都城市
事業対象者

高校中退後のひきこもり、不登校や行渋りなどで困り感のある15歳から20歳までの高校生世代

事業対象者人数

・居場所の開催92回、参加者368人
・芸術体験14回、参加者56人、学習支援21回、参加者42人
・オープンダイアローグ形式の対話3回3人
・自分の好きなことをみつけるワークショップ1回、参加者10人

事業概要

当法人の不登校児包括的支援では、義務教育以降の進学や就労の悩みや、高校中退後に孤立している高校生世代の兄弟姉妹がいる。しかし、宮崎県内には、受験の目的だけの学習支援団体はあるが、この世代の支援機関も支援団体はなく、高校生に学習支援できる支援者も極めて少ない。現在、三股町でもコロナ禍が原因の不登校児が増加しているが、児童養護施設出身の若者や貧困世帯や虐待などを受けている高校生世代の居場所がない状態である。三股プレーパークでは、高校中退してひきこもっているので助けてほしいという相談があったが同様のケースの相談は増加している。
今事業では、三股社協の紹介で安価で借りること(継続支援が可能)のできている物件の耐震工事や、昔ながらのぼっとんトイレから衛生的なLGBTQに配慮したトイレ改修を行い、若い世代が対話できるスペースもつくり、丁寧なオープンダイアローグ形式の相談支援と対話を重ねる計画である。行政や地域資源と連携してアウトリーチを行い、SOSを出しにくく孤立している高校生世代を対象に支援を行う。すでに繋がっている受益者が利用しやすい芸術活動を入口として、学ぶ意欲へと繋げ、Well-Beingダイアログファシリテーターによるワークショップを開催し、自分を知り、好きなことをみつけ、就労や大学進学またはコーチングなどの、次へのステップへの意欲を育みたい。当法人の事業である遊びを通した、異世代交流や子どもたちが自ら育ちあうプレーパーク、また、身体と心が元気になる自然体験活動などのボランティア参加の出口も用意して、長期伴走しながら自己効用感も育みたい。若い世代は心が元気になれば、自分の将来について考え、自ら動き出すと信じている。物価高騰や長期的なコロナ禍対策による負の連鎖で苦しんでいる高校生世代の社会問題の原因の一つである、精神的貧困の連鎖を断ち切るための地域連携型の事業である。

事業の総括およびその価値

この事業で、当法人が学習支援のノウハウを学び、対応が難しいこの世代と信頼関係を築きながら丁寧な個別支援を実現することができた。その結果、地域で孤立していた受益者7人中5人が好きな遊びやWSに参加し、対話を重ねながら意欲を取り戻し、再入学や復学、就職を実現した。また、長年放置されていた空き家を災害に強い建物に改修し、若者にとって居心地の良い環境に整えることでこの世代の利用が増え、高校生世代の支援の必要性を全国から来る視察団やマスコミに周知することもできた。また、フリーWi-Fiやドリンクバーなども充実させたことで5回以上の利用が72%とリピート率も高い状態が続いた。社協など地域のステークホルダーと連携して支援することができ、三股町の子ども計画に『高校生世代の居場所「パーク」』が掲載されたが、継続するための運営資金の課題は残る。しかし、短期間に地域の変容がみられ、大いに目標を達成できたと考えている。

課題設定、事業設計に関する振返り

居心地の良い居場所では受益者の本音を聴くことができ、学習支援や楽しい活動の中で対話を重ねることで意欲が醸成されたと考えている。しかし、2025年1月に居場所の近隣で不登校が原因でひきこもっていた方が自殺したと知った。事後対応も大切だが、幼少期から地域資源と連携し、何気ないSOSをキャッチすることのできる関係性をつくっておくことが大切であると実感している。今後はより多くの受益者が、引き続き継続してこの居場所を利用できるよう、開催曜日や時間を工夫したり、行政から居場所の運営費の予算化も目標にしたい。今回の事業は緊急支援としては大いに成果があったと感じているが、期間が短いことで逆に受益者に不安が募り、信頼関係が危うくなる場面もあった。また、当初の予定から、子どもの状態に合わせた活動に柔軟に対応したことで受益者と信頼関係を構築することができ、成果に繋がったのではないかと感じている。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1・耐震強度を高め安心安全で若者が継続して利用しやすいように1か所の居場所の改修工事を行い、孤立している高校生世代の延べ368人が居場所を利用した状態 ・WSや学習支援、また、居心地の良さのような内容の居場所の口コミ(評判)で、ユニーク数が1.5倍利用者が最初より増えた状態。 ・子どもの意見表明を保障し、ホームページを専門家と一緒に改修したことにより、若者へのアウトリーチが増し、法人の基盤強化にも繋がった状態
指標1) 受益者の居場所の居心地、利用のしやすさを感じる度合い 2) 新規受益者の参加の理由、情報ツール 3) ユニーク数
目標値・目標状態(アンケート) ・耐震強度を高め安心安全で若者が継続して利用しやすいように1か所の居場所の改修工事を行い、孤立している高校生世代が居心地が良いと回答する割合が60%以上 (ユニーク数カウント) ・新規受益者が口コミで参加した割合が50%以上 ・ユニーク数が1.5倍以上になる:6人以上
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察・10年放置された古民家を若者向けのカフェ風のデザインに改修。耐震性を強め、若者が安心してゆっくり過ごせるスペースを確保して、リピート率向上につなげることができた。 新規利用者数:464人(内個別支援の5回以上のリピート率72%) ・居場所周辺の土壌を改良することにより、豪雨の際に水たまりがなくなり、受益者が利用しやすくなったという声があった。又、一緒に作業することにより信頼関係構築に繋がり、本音を聞くことができ家庭背景がクリアになり、個別支援ができるようになった。 ・改修方法などの視察も多く、ニュースや地方紙の取材があり、アウトリーチに繋がったことで、行政からの信頼が高まり、開設セレモニーや地域のイベントに参加して、居場所の周知を行うことができた。 ・ホームページの改修、リーフレットの作成により、問い合わせ件数や相談件数が、事業前と比較して20%以上向上している。 1) 受益者の居場所の居心地、利用のしやすさを感じる度合い:利用者の感想でほとんど(100%近く)が居心地の良さがあった。課題は交通の便が悪く、遠方から50分かけて毎回送迎することは困難で継続利用しにくい面もあった。 2) 新規受益者の参加の理由、情報ツール:学校や社協、地域住民からの紹介や相談(媒体:ホームページ、SNS・リーフレット) 3) ユニーク数:7人
2・受益者の50%以上が孤立している状態から、自分の居場所ができ、地域活動やプレーパークに1回以上参加できるようになり、元気を回復した状態。 ・オープンダイアローグ型の相談を受けた受益者が、対話を重ねることにより、家庭で安心な居場所ができ、幸福度が参加前より高くなった状態 ・今の自分を俯瞰する体験や、他者との対話を通して自分の好きなところや好きなことを発見し、自己効力感が育まれた受益者が50%以上いる状態
指標1) プレーパークなど地域のイベントや活動にボランティアや参加者としての参加回数と参加人数 2) 自分の好きなことをみつけたり、進学や就労する意欲が生まれて次へステップへ進んでいる状態の割合 3) 家庭での居心地の良さと幸福度
目標値・目標状態・受益者の50%以上が孤立している状態から、自分の居場所ができ、地域活動やプレーパークや自然体験活動に1回以上参加できるようになり、大学進学や将来の夢が見つかった状態。 ・家庭での居心地の良さと、幸福度が参加前より高くなった状態の受益者が60%以上増えた状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察ユニーク数7人の内、個別支援していた5人の受益者の内2人が10月から通信高校に再入学した。またほかの2人はアルバイトをみつけ、そのうちの1人は通信高校に不登校だったが、4月から復学を決めた。通信高校3年生は、4月から就職が決まり、居場所を利用して多様な大人や同世代とかかわることにより孤独感が和らぎ、自己肯定感が育まれ次へのステップへと進んだ。 ・受益者(個別支援)の85%以上が孤立している状態から、自分の居場所ができ、プレーパークや自然体験活動になどに4回参加できるようになり、夢などはまだみつかっていないが、就職や編入などができ、居場所利用の前より意欲が育まれた。 ・オープンダイアローグ形式のリフレクティングの対話を家族で重ねることにより、家庭内に居場所ができて、家族との関係性がよくなった受益者:2人 ・また、今の自分を俯瞰する体験や、他者との対話を通して自分の好きなところや好きなことを発見し、自己効力感が育まれた受益者が50%以上いる状態は期間内に達成することは難しかった。

アウトプット

1①高校生世代を支援するための改修工事 耐震強度を高め(筋交いを入れる工事を追加)安心安全で、若者が継続して利用しやすいように居場所が完成している。 コロナ禍が影響していると思われる孤立している不登校児や高校中退、ひきこもりや、通信制の高校に所属している受益者を含む、高校生世代に居場所を提供し、学習支援や芸術活動を行えている。 駐車場は勾配が急でコンクリートに海苔が付着して歩行や、車の乗り入れ時に危険なため、洗浄して広くし、シロアリ被害のヶ所に薬を注入し、外壁も塗装を行い、安全性を高める。 ・7月は受益者が、改修工事の手伝いで参加できた状態
指標1) 安全対策が備わった居場所の完成 2) 受益者が安心安全に過ごせていると感じている
目標値・目標状態(安全対策工事完了と居場所完成) ・居場所の安全対策などの改修工事が完了し、災害に強い建物となっている ・なるべく段差をなくした床や、清潔な広いトイレなどに改修して車いすなどでも利用しやすい空間づくりを行い、障がいなどがあっても安心して活動できるインクルーシブな空間になっている →耐震工事結果実績 (アンケート) ・受益者が安心安全に居場所で過ごせていると感じている割合が60%以上 (ヒアリング) ・障がいや困り感のある高校生世代が居心地よく利用している
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察約10年放置されていた古民家を改修し、災害に強い建物を実現した。駐車しにくかった外構は、保護者が送迎しやすい駐車スペースを確保することができた。また、汲み取り式便所から清潔な広いトイレにすることで、快適に高校生世代の若者が利用でき、安心安全な居心地の良い空間をつくることができた。8月20日にオープンした後も、内装、外構工事、塗装を9月までに完了し、庭の補修や改修は12月までに終了した。この改修工事を行うことで、利用した受益者(ユニーク数:7人)のうち、72%が5回以上利用し、居心地の良い空間を実現できたと考えている。障がいや特性のあることで孤立している受益者からは、安心できる自分の居場所として「卒業してもまた来たい」という声があった。
2②アウトリーチ、居場所の周知。若者向けのロゴ・チラシやショップカードを作成し、開設初期は、三股町と都城地域に配布し、後期は、宮崎市、東諸県郡、日南市に配布、設置しアウトリーチして居場所を周知する。また、現在、ホームページがわかりにくいため、保護者からの相談があっても時差が発生して対応が遅くなることもあるため、宮崎市内のデザイン会社に委託して高校生世代や保護者にアウトリーチしやすいものに改修する。SNSを利用して、若い世代の情報ツールを利用して周知して、支援に繋げ孤独を解消する。
指標・チラシの制作数 ・バナーの制作数 ・ショップカードの制作数 ・チラシの配布、設置枚数 ・バナーのSNSアップ数 ・ショップカードの配布、設置枚数 ・ホームページの改修URLの件数 ・ホームページを見てから、来所したユニーク数の把握 ・SNSを見てから来書した人数
目標値・目標状態・チラシの制作数:1枚 ・バナーの制作数:9枚 ・ショップカードの制作数:1枚 ・チラシの配布、設置枚数:1000枚 ・バナーのSNSアップ数:9回 ・ショップカードの配布、設置枚数:1000枚 ・ホームページの改修URL:1件 ・ホームページを見てから、来所したユニーク数:10人
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察オープン周知のためのチラシやショップカードを500枚以上印刷し、近隣の関係機関や地縁団体に配布した。また地域住民、児童民生委員や社協関係者、また行政の視察も多かった。ホームページもこの事業を分かりやすくし、マスコミや新聞社からの問い合わせも多かった。12月末にはジャパンタイムズにも記事が載り、県外からの視察も300人以上で、高校生世代の居心地の良い居場所として周知することができた。 ・オープンチラシの制作数:1枚 ・リーフレットの制作数:1枚 ・バナーの制作数:14枚 ・ショップカードの制作数:1枚 ・チラシとリーフレットの配布、設置枚数:2000枚 ・バナーのSNSアップ数:14回 ・ショップカードの配布、設置枚数:500枚 ・ホームページの改修URL:1件 ・ホームページを見てから、相談があったユニーク数:5人 ・新聞掲載回数:2回 ・MRTニュース特番(5分くらい):1回
3③居場所の開催、芸術体験と学習支援 日程:92回、火曜(月曜)、木曜、金曜の週3回 時間:11時から18時 学習支援:週1回(曜日未定、講師と協議予定) 芸術活動:月2回以上(受益者と調整後決定)山下 ・居場所の提供を年間90日以上開催し400人参加、芸術体験12回以上36人、学習支援週1回以上90人が参加 ・居心地が良い空間となり、利用回数やWS参加が増えた状態
指標・居場所の開設回数 ・居場所の参加人数 ・学習支援の回数 ・学習支援の参加人数 ・芸術体験WSの回数 ・芸術体験WSの参加人数
目標値・目標状態・居場所の開設:92回 ・居場所の参加人数:368人 ・学習支援の回数:30回 ・学習支援の参加人数:60人 ・芸術体験WSの回数:16回以上 ・芸術体験WSの参加人数:24人
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察中学から不登校が続き心理的に不安定な受益者が、学習以外の活動や何気ない対話を重ねることにより元気を回復し、野外活動やスタッフとの麻雀など意欲的に他人とかかわることができ、就職やアルバイト、復学など次へのステップへ踏み出すことができている。 ・居場所の開設回数:86回 ・居場所の参加人数:464人 ・学習支援の回数:9回 ・学習支援の参加人数:9人 ・芸術体験WSの回数:6回 ・芸術体験WSの参加人数:8人 ・野外活動の回数:4回 ・野外活動の参加人数:18人
4④オープンダイアローグ(リフレクティング形式)の対話 日程:随時、16回以上 対象:保護者、受益者、受益者が選ぶ人、ファシリテーター(山下) 内容:対話主義 ※参考までに ①対話を続けることを目的とし、多様な声に耳を傾け続ける考え方 ②対話することは何かの手段ではなく、それ自体が目的であり、解決はその先に現われるものである。 ③スタッフは、いかなる状況にあるクライアント、家族、関係者とでも対話を続けられるよう、対話の力を磨き続ける。 〇参考:オープンダイアローグ対話実践のガイドライン
指標・不登校児、ひきこもり相談 ・オープンダイアローグ形式の対話、リフレクティング回数 ・オープンダイアローグ形式の対話の参加人数 ・日誌、個別支援計画を作成する ※オープンダイアローグ形式の相談は、アンケート実施不可のため
目標値・目標状態・不登校児相談回数:16回以上 ・オープンダイアローグ型の対話回数:5回以上 ・不登校児、ひきこもり相談をしたことにより、保護者の不安が30%以上なくなった状態 ・相談支援を行い、個別支援計画を作成し、支援に繋げる。 ・リフレクティングを行うことにより、学校や親子関係がよくなり、受益者と保護者の不安が減り、生きることに対して意欲的になった状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察相談支援では1対1になるオープンダイアローグ形式にすることにより、家庭内に居場所ができて、家族との関係性がよくなった受益者:2人(現在3人ライン相談支援中) ・不登校児、ひきこもり相談(オープンダイアローグ形式の対話、リフレクティング)回数:20回 ・不登校児、ひきこもり相談(オープンダイアローグ形式の対話、リフティング)参加人数:62人 ・日誌を作成し、個別支援者の利用の様子をスタッフと共有し、受益者に寄り添った支援を実現することができた。 ・不登校児が通信高校再入学した人数:2人 ・不登校児が復学した人数:1人 ・不安が強い孤立している高校生が卒業した人数:1人 ・ひきこもっていた20歳がアルバイトを始めた人数:1人
5⑤アンケートを2回(参加直後と利用後期)実施し、定性的な変容をはかり、居場所のない高校生世代が、自分の好きなことをみつけたり、進学や就労する意欲が生まれて次へステップへ進んでいる状態
指標・アンケートの実施 (孤立、孤独、幸福度調査)
目標値・目標状態・アンケートの実施回数:2回 ・受益者の50%以上が生活リズムが整い、プレーパークや自然体験活動や地域活動に1回以上参加できた状態
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察信頼関係の強固な構築が足りずにアンケートは実施できなかった。が、大人になっても利用したいという声や、再入学などで来所しなくなっても受益者全員(個別支援者5人)とライン相談を行っている。2家庭は保護者との信頼関係ができたため、包括的な支援ができるようになった。経験が少なく、他人との信頼関係が希薄なため長期的な伴走支援が必要である。 ・プレーパークなどの野外活動の参加回数:4回※回を重ねるごとに笑顔が増えていった。生活習慣が整い、将来の夢について話すこともあり、意欲が育まれた。
6⑥高校生世代向けのワークショップの開催とHP改修協議の参加と更新 不登校、引きこもり、など、居場所を利用している受益者が、Well-Being講座を2時間開催し、自分のすきなところが見つかって、自己肯定感を育んでいる状態 ・デザイン会社との協議に受益者が参加し、ユースページを増設するこによって若者向けの居場所の共感力が高まりアウトリーチに繋がった状態 ・さらにデザイン会社との協議に参加した受益者が魅力的な情報発信を学ぶことによりスキルアップへと繋がり、法人の基盤強化にも繋がった状態
指標・講座や協議、WSなどの回数  ・参加人数 ・アンケートの実施
目標値・目標状態目標値/目標状態 ・講座、WSの回数:4回 ・HP改修協議の参加:2回 ・参加人数:12人 ・アンケートの実施:1回 ・参加者が、今の自分を俯瞰する体験や、他者との対話を通して自分の好きなところや好きなことを発見した参加者が50%以上いる状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察11/9オリエンテーション1時間、参加者8人:心理的安全性を確保した。どんな姿で参加してもいい 抜けてもいい、戻ってきてもいい 過ごし方について。11/16本番2時間【共通言語がないコミュニケーション(「9つの基本的ニーズ」マックス=ニーフ「Human Scale Development(ていねいな発展))】 、参加者通信高校1年20歳1人、大人7人、スタッフ4人、社協1人:自分の幸せに気づく、ニーズ、言葉にできる、自己理解。最近幸せだったこと、ニーズに紐付けした。11/23振り返り1時間 :阻害していることを考え、自分の本当の欲求について知ることができた。 ・講座、WSの回数:4回 ・HP改修協議の参加:1回 ・参加人数:13人(受益者:1人)※大人数が苦手 ・アンケートの実施:1回 ・開所式:1回

活動

1①高校生世代を支援するための改修工事 耐震強度を高め(筋交いを入れる工事を追加)安心安全な場所で、若者が継続して利用しやすいように居場所の改修工事を行い、コロナ禍が影響していると思われる孤立している不登校児や高校中退、ひきこもりの受益者を含む高校生世代に居場所を提供し、学習支援や芸術活動を行う。
活動結果計画通り
概要①高校生世代を支援するための改修工事 ・筋交いを入れ耐震強度も高め、災害に強く安心安全な場所に改修工事を行った。 ・若者が継続して利用しやすいように居場所の改修工事を行い、孤立している不登校児や高校中退、ひきこもりの受益者を含む高校生世代に居場所を提供し、フリーWi-Fiや、ドリンクバーを設定して、居心地の良い空間をつくり、利用回数が上がった。また受益者が好きなこと(麻雀など)を行い、信頼関係をつくることができ、相談支援につながった。
2②アウトリーチ、居場所の周知。若者向けのロゴ・チラシやショップカードを作成し、開設初期は、三股町と都城地域に配布し、後期は、宮崎市、東諸県郡、日南市に配布、設置しアウトリーチする。また、現在、ホームページがわかりにくいため、保護者からの相談があっても時差が発生して対応が遅くなることもあるため、宮崎市内のデザイン会社に委託して高校生世代や保護者にアウトリーチしやすいものに改修する。インスタでもバナーを作成し周知する。
活動結果計画通り
概要②アウトリーチ、居場所の周知 ホームページやリーフレット、またSNSで居場所の周知や、イベントの告知、活動を投稿することにより、相談支援が増え、受益者の居場所の利用につながった。また、全国からの視察も多く、高校生世代の困り感を全国に周知することができた。 〇ニュースのリンク↓ https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/1561316 〇西日本新聞↓ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1288155/
3③居場所の開催、芸術体験と学習支援 日程:92回、火曜(月曜)、木曜、金曜の週3回 時間:11時から18時 学習支援:週1回(曜日未定、講師と協議予定) 芸術活動:月2回以上(受益者と調整後決定)山下
活動結果ほぼ計画通り
概要・宮崎県内が地震や台風などの被害が多かったため、開催回数が予定よりも減ったが、11月以降、個別支援の受益者が減ったことで地域のイベントに参加して、高校生世代の利用者が予定よりも増加した。個別支援が必要な受益者は、学習意欲の向上が難しかったため回数は未達だった。意欲を育むための芸術活動や野外体験は、12月以降の参加が増え元気になる子どもが多かった。
4④オープンダイアローグ(リフレクティング形式)の対話 日程:随時、16回以上 対象:保護者、受益者、受益者が選ぶ人、ファシリテーター(山下、一ノ瀬、藤崎) 内容:対話主義 ※参考までに ①対話を続けることを目的とし、多様な声に耳を傾け続ける考え方 ②対話することは何かの手段ではなく、それ自体が目的であり、解決はその先に現われるもので ある。 ③スタッフは、いかなる状況にあるクライアント、家族、関係者とでも対話を続けられるよう、対話の力を磨き続ける。 〇参考:オープンダイアローグ対話実践のガイドライン
活動結果ほぼ計画通り
概要オープンダイアローグ型のリフティングを20回重ねることにより、自分の将来について考えることができた受益者が2人とも再入学をすることができ、十分に成果につながると確信することができている。
5⑤アンケートを1月頃2月中旬までに3回実施し、集計し、定性的な変容をはかる。 ※オープンダイアローグ形式の相談は、アンケート実施不可。日誌で対応する。 実施回数、内容 ⑴孤立、孤独、幸福度調査・・・2回(参加初期、参加後期) ⑵WS終了後、今の自分を俯瞰する体験をして、自分の好きなところや好きなことを発見することができたか・・・1回
活動結果遅延あり
概要アンケートをお願いできるような状態ではなかったため、エピソード記述により、声を拾い定性的な変容をはかった。信頼関係の強固な構築が足りずにアンケートは実施できなかった。が、大人になっても利用したいという声や、再入学などで来所しなくなっても受益者全員(個別支援者5人)とライン相談を行っている。2家庭は保護者との信頼関係ができたため、包括的な支援ができるようになった。経験が少なく、他人との信頼関係が希薄なため長期的な伴走支援が必要である。
6⑥高校生世代向け「SNSを活用した情報発信を学ぼう!(仮)」の開催とアンケートの実施、ホームページ(ユース発信ページ) 内容:ヒミツキチのホームページを改修するためにプロのデザイナーに初歩的な情報発信の方法とノウハウを学ぶ 対象者:不登校、引きこもり、など、居場所を利用している受益者と、高校生 定員:10~20人程度 場所:居場所(三股町樺山2989)、ハナビヤ
活動結果ほぼ計画通り
概要ホームページの改修が遅れたことで、WS開催の時期が2月中旬になったので、スタッフがWSに参加して、高校生世代の更新は事業終了後、3月からとなったが、順調に更新している。
7⑥高校生世代向け「自分の好きなことを見つけるワークショップ(仮)」の開催とアンケートの実施 内容:Well-Being講座2時間で自分の好きなところや、自己肯定感を育むための講座を予定 対象者:不登校、引きこもり、など、居場所を利用している受益者と、高校生 定員:10~20人程度 場所:居場所(三股町樺山2989)
活動結果計画通り
概要参加者通信高校1年20歳1人(通信高校生で中学の時不登校経験者)、大人7人、スタッフ4人、社協1人:自分の幸せに気づく、ニーズ、言葉にできる、自己理解。最近幸せだったこと、ニーズに紐付けした。11/23振り返り1時間 :阻害していることを考え、自分の本当の欲求について知ることができた。しかし、普段利用している受益者は、大人数やニュースに放映されるようなことを嫌い、WSには参加できなかった。やはり参加できる活動は限られていることがわかり、次年度の支援の学びにつながった。意欲を育む活動が必要だということがわかった。

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

・【三股町総合福祉計画】第1期みまた子ども・子育て応援プラン(素案)に事業が掲載された。https://www.town.mimata.lg.jp/upload/file/05fukusi/02jidou/99_%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/00_%E6%84%8F%E8%A6%8B%E7%AD%89%E6%8F%90%E5%87%BA%E6%9B%B8%EF%BC%88%E6%A7%98%E5%BC%8F%EF%BC%89/%E3%80%90%E7%AC%AC%EF%BC%91%E6%9C%9F%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%9F%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%83%BB%E5%AD%90%E8%82%B2%E3%81%A6%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%80%91%E7%B4%A0%E6%A1%88.pdf
・開所式の様子や高校生世代の支援についてメディア(新聞、ヤフーニュース、ジャパンタイムズ)に掲載された。
・埼玉在住の不登校児を持つ保護者からメディア情報で相談があり、キッズドアさんに繋げた。
・高校生世代だけではなく、精神的に不安のある社会的弱者の利用もあり多様な人の居場所になった。
・宮崎大学地域創生学部のゼミで、この地域と連携した支援を学び、学生の考察に役立つことができた。
・県外からの福祉関係者の視察が多く、高校生世代の支援の必要性を伝えることができた。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

三股町の小・中学生保護者調査で、貧困の課題を抱えていると思われる世帯の割合で母子世帯においては 53.3%。こどもの進路選択や家庭環境にも影響を及ぼしている可能性があり、世帯の収入が低いと、大学までの進学を希望する割合も低くなる傾向がある。経済的な理由で「必要とする食料を買えなかった」「必要な衣服を買えなかった」というアンケート結果もでていることから、この事業を継続的に行う必要があると考えているが、行政も高校生世代への予算化が難しく、事業終了後の運営資金の目途が立っていない状況である。また、中学校の不登校児は1学年で40人近くいることもわかっているが、町の課題にも上がっていないことに大きな疑問も感じている。児童民生委員もコンタクトが難しいという地域で、相談できる人がいない保護者や孤独を感じている人を孤立させずに支援につなげる必要があると感じている。わたしたちの居場所を利用するまでのプロセスの構築が今回は短期間の支援だったため、不足していた悔しさが残る。

外部との連携実績

1活動三股町社協との連携や児童民生員との協議
実施内容・イベント2回(クリスマス、地域との交流) ・こども支援の相談10回以上
結果・成果・影響等・利用人数の増加とアウトリーチにつながった。 ・社会福祉士や子ども宅食関係者などの繋がりができ、地域福祉との連携が深まった
2活動三股町長によるテープカット
実施内容町長や社協の事務局長が出席された開所式の開催
結果・成果・影響等三股町子ども計画に掲載されるきっかけとなった。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

・TV1回: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/1561316?display=1
・新聞2回(西日本新聞、ジャパンタイムズ): https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1288155/
・WEB:1回(ヤフーニュース)
・社協のHP: https://commulab.jp/magazine/park/

広報制作物等あり
内容

・オープン告知のチラシ:1つ
・ショップカード:1
・リーフレット:1部
・ホームページの改修:1つ

報告書等あり
内容

・事業報告書:1冊(事業終了後作成入稿予定、4月中旬にまでに500部印刷し、関係機関に配布予定)

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

コンプライアンスの規定を定めているが、来年度の総会までに、内部通報(ヘルプライン)規程を設けたいと考えている。現在はヘルプライン窓口の担当に比較的今の活動を冷静に俯瞰できる副理事長や、理事の福田久美子を置いている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかいいえ
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)外部監査および内部監査
内容

会計終了後、税理士の監査を行う予定です。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ