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事業完了報告

2025/03/19更新

事業概要

事業期間開始日 2024/07/11終了日 2025/02/28
対象地域佐賀市東部、神埼市・吉野ヶ里町・鳥栖市・基山町・みやき町・上峰町、久留米市、小郡市などちくご川エリア
事業対象者

メインは0歳児の赤ちゃんのいる家庭、その他、早めに介入するために、妊娠中の方とそのパートナーの方への働きかけも行います。特にはじめての子どもの産前産後期を過ごす方、周りに頼れる実家などがない方、不安要素を抱えていらっしゃる方を対象とします。
安心できる家庭で育つことで心身共に健やかに育っていくことを考えると、最終受益者は子どもだと考えています。

事業対象者人数

8ヶ月間で、延べ800組の親子にオンラインサービス、リアル交流会に参加してもらえる状態を目指す。
職場復帰などで抜ける人も見込んで、新規の登録者も毎月10名程度増えていくように広報、お誘いをしていく。

事業概要

出産からこどもが1歳になる頃までの期間、特にはじめての子育て、実家など周りに頼れる人がいないケースや過去にうつ病などの精神疾患の既往歴がある場合など、産後の育児不安が膨らみやすく、産後うつやネグレクトなどの状況に陥りやすいことが考えられます。
産後うつは誰しもなり得ることを心得て、地域でセイフティネットを構築していくことで未然に防ぐことや悪化する前の対策など出来ることがあると考えています。


1、オンライン双方向型情報サービス「みてるよ」の運用。
2、孤立を防ぐための交流イベント実施
3、自団体の発信をしながら、必要な人にちくご川エリアで活動中の関連する活動内容を把握し、情報を届ける
4、この活動の意義や実施内容、成果を広く伝える取り組みと産後うつの啓発活動

事業の総括およびその価値

産後の外出が難しく、孤立しやすい時期に支援を届けるため、「みてるよ」ではAIを活用したチャット相談を導入した。相談のハードルを下げ、悩みを気軽に吐き出せる場を提供し、支援につなげる試みを行った。人に相談すること自体に不安や抵抗を感じる人が多く、AIの活用が有効であると実感した。また、交流会やイベント参加を促すため、オンラインでの情報提供を強化した。地域の支援団体や行政機関とも連携を進めた。アンケート結果から、孤立感の軽減など一定の成果を確認し、対象者の相談傾向を視覚化し対応を最適化した。緊急性が高いワードが出てきた時は支援先の提案を行う仕組みを途中で導入し、実際の支援につながった。今後はAIと人の連携を透明かつ効率的に行い、ユーザーの信頼を得る工夫が重要であると考える。

課題設定、事業設計に関する振返り

約7ヶ月間で「みてるよ」の周知、イベントの企画・実施、振り返りを行い、交流会の改善を進めた。また、産前産後の女性ユーザーの利用傾向を分析し、サービス設計の課題を特定し、改良を実施した。AIチャット相談は登録者の約1割が頻繁に利用し、そのうちさらに1割が産後うつや育児の行き詰まりを示唆する相談であった。スタッフの介入が有効であったケースもあり、不安を抱える産後の利用者に対しては、オンラインで話を聞き、適切な相談先を案内する対応が行われた。一方、「虐待」の疑いがあるケースでは、介入後にLINEが削除され、連絡が途絶える事例も発生した。相談者が通報に対する不安を抱いた可能性がある。今後、AIを通じて寄せられる緊急性の高い相談に対する介入方法を慎重に検討し、支援につなげるための対応方針を明確化することが求められる。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

11.  オンライン双方向型情報サービス「みてるよ」の運用をすることで、産後に陥りやすい無気力、孤立感、睡眠不足、栄養不足による体調面、精神面の不調の発生状況の把握、育児中にどんな悩みが発生しやすいかの把握をする。 ①Aiを使ったチャットbotを気軽に聞ける「頼れる先輩ママ」というキャラクターを設定。24時間悩みや質問ができる。我が子の動画や写真を送るとチャットbotからのリアクション。SNSでの紹介を希望するか確認して希望される方の分はみてるよのアカウントで紹介。 ②育児に関する専門家チームを結成し、助言をもらえるサービス。 ③地域の子育てに関する情報(相談窓口、一時保育、ファミサポetc )や自団体実施のイベント、ちくご川エリアの他団体の関係イベントの情報が届くサービス。(詳細は5に記載) ④産後うつの予防のためのアンケート実施。「こんな時は気軽にご相談ください」という発信。
指標①登録者の対象者からのアクション(動画や写真の送信、質問の投げかけ)がどのぐらい届いているかとそのやり取りの内容を指標とします。登録者数に対するアクションの割合が60%を超えるぐらいの発生率を目標とする。 ②10名の育児の専門家チームを結成。内容に応じてどの専門家に投げるかを運営側が振り分け、回答がきたらお返事を送るというスキーム。どのような質問が多いかの把握とAiを使って知識の築成をおこなう。指標は質問発生数と回答に対する悩みの改善を指標とする。 ③イベント情報に対して、参加のリアクションを起こす人の数を指標とする。 ④アンケートの回答数。2週間に1回程度のアンケートを実施し、改善が見られるかどうかも指標とする。相談をしてくれる人との関係性の構築。
目標値・目標状態育児生活の中で、我が子の写真や動画を撮ることを楽しんでもらい、育児のモチベーションになるように、本人に確認してみてるよのアカウントで紹介していく。 オンラインでのつながりから、リアル交流会の参加まで、それぞれのペースで利用し、つながりの構築と困った時のセーフティネットが出来ていくことを目標の状態とします。 8月に本格運用開始を目指し、その後イベントや広報の成果で10月までには登録者数100名を目指します。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察「みてるよ」のオンラインユーザーは現在約230名であり、そのうち37名がAI相談チャットを定期的に利用している。登録ユーザーの16%が育児の不安や心身の不調を抱え、相談の必要性を感じていると推測される。AIの応答には共感や励ましのメッセージが含まれ、気持ちをリセットする役割を果たしている。6ヶ月間で948件のチャットのやり取りがあり、21時以降に増加し、深夜にも一定数の相談が寄せられた。特に「赤ちゃんが寝ない」「夜泣きがひどい」「辛い」「眠れない」などの悩みが多く、誰にも相談できない時間帯にAIが受け皿となっていることが分かった。利用者の多くがリピート利用しており、継続的な支援の必要性が示唆される。
22,オンライン交流会で育児の基本を学ぶ機会を提供する。 現状、母親学級で沐浴指導などはあっている地域が多いけど、退院後に「こんな時どうしたらいいの?」という疑問が湧いてきやすいので、自信を持って育児をしてもらえる状態を目指す。 専門家チームは、発達の専門家、助産師、保育士、栄養士、精神科領域の専門家などで結成し、オンライン交流会に参加してもらう。 ※専門家の人は忙しいことが想定されるので、オンライン交流会は運営スタッフで基本的に運営する。事前に質問を募集し、オンライン交流会時に答えてもらい、参加できなかった人も後日視聴できるようにしたり、Aiを使ってテキスト化するなどできるだけ多くの方に伝わるように工夫をします。 ※専門家によるセミナーは月1回ぐらい企画。
指標週1の頻度で、簡単な自己紹介をしてもらって、参加者同士のつながり作りにもなることを想定。専門家に対する質問タイムも実施。 指標としては、参加人数、参加者の表情や参加して良かったという声が聞けること、参加希望者数の推移などでニーズ、満足度を確認。 専門家でオンライン交流会に参加してもらう場合も、有償ボランティアと同じ枠組みで参加してもらう。事前に質問を募集し、ニーズの高いものをみて専門家に依頼。 専門家の存在を知ってもらう役割も担うため、専門家の方にもメリットをつくり、1回2,000円で自分を知ってもらう機会と感じてもらえるようい工夫する。
目標値・目標状態オンラインセミナーなどに参加したことがない、苦手意識があるという人も中にはいらっしゃると思いますが、日頃の「みてるよ」でのやり取りで、参加してみようという気持ちになってもらい、参加率が6割ぐらいになることを目標とします。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察家から出にくい産後の時期に、リアル交流会に加えてZOOMを活用した交流会を3回実施した。しかし、ZOOMを利用することへのハードルや、ZOOMに慣れていないという声が多く、参加者は想定より少なく、1回あたり2〜3名であった。そのため、後半はリアル交流会のみに絞って実施した。今後、オンライン交流を促進するためには、より気軽に参加できる仕組みや、事前のサポートの充実が求められる。一方で、リアル交流会では対面ならではの安心感が好評であり、参加者同士のつながりを深める場となった。今後は、オンラインとリアルのバランスを考慮し、多様なニーズに対応した参加しやすい交流の形を模索していくことが重要である。
33. 孤立を防ぐための交流イベント実施 ちくご川周辺エリアの居場所活動をしている団体と協力しながらイベントが実施する(佐賀市、神崎郡、鳥栖、久留米、小郡) ・座談会、音楽イベント、映画鑑賞(オンライン開催含む)、おにぎり会、おやつ会、好きなことでつながるサークル、ずりばいハイハイの赤ちゃん集まれ、抱っこ紐練習会、産後体操、ヨガ、ワークショップなど。必要に応じて託児を付ける。材料費に応じて500円程度の参加費を設定。
指標佐賀市以外のエリアでは、すでに関係性がある他団体との協力体制を作っていきながら、実施を進める中で、対象者に他団体の活動を知ってもらう機会になっているかを他団体にもヒアリングを行う。 実施場所として、使用可能なスペースを持つ保育園、赤ちゃんから通える歯科、子育て支援をしている団体のスペースも検討。
目標値・目標状態佐賀市エリアでは月2回以上、その他エリアでは月1回の開催を目標に、1回の開催に参加者が6名程度いる状態を目指します。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察リアル交流会は佐賀・鳥栖・久留米エリアで合計21回開催された。開催場所の内訳は、佐賀10回、鳥栖3回、久留米7回であった。1回あたりの参加者数は0~15人で、平均参加人数は約4.6人となった。最も参加者が多かったのは「つながるパパママ学級」(15組)であり、「助産師によるタッチケア体験」(7人)や「抱っこ紐の使い方」(7人)も関心を集めた。一方、参加者1人のみの回が3回、0人だった回もあり、テーマや開催時期によって参加人数にばらつきが見られた。特に、実践的な育児サポート系のイベントは参加者が集まりやすい傾向があり、今後の企画においてもこの傾向を考慮し、より効果的な運営を進めていくことが求められる。
44. 妊娠中から産後に向けてつながりをつくってもらえるようなイベントを実施 男性の育児休暇取得の推進、家事や育児に積極的に参加する人を増やす、などを盛り込む ・妊婦体験レース(期間中3回予定)、映画鑑賞、音楽イベント、座談会、抱っこと抱っこ紐体験、赤ちゃんのお世話ワークショップなど。
指標産婦人科さんなどに案内を置いてもらえる状態がつくれているか、市町の担当課に周知できているか、案内の協力をしてもらえるか、など、関係機関に周知できている状態を目指す。
目標値・目標状態月に1回を目安にちくご川関係エリアでの実施を行う。実施をする中で、うちでもやってほしいという声が出てきて、もっとこういうイベントが浸透することを目標にする。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察妊娠中の方に足を運んでもらうため、産婦人科にリーフレット設置を依頼し、周知活動を実施した。しかし、平日は産休まで働いている方が多く、週末開催のイベントでも妊婦の参加率は低く、集客の難しさが見られた。妊婦の関心は高いものの、外出の負担や時間的制約が影響している可能性がある。今後は、妊娠期のニーズに合った参加しやすい方法を模索し、オンライン相談や動画配信、情報提供を強化するなど、柔軟な対応が求められる。また、産後の継続利用を促進するため、妊娠中から気軽に関われるコンテンツの開発や、パートナーも参加しやすい企画を検討し、産前からのつながりを形成する仕組みを整備していく。
55, 自団体の発信をしながら、必要な人にちくご川エリアで活動中の関連する活動内容を把握し、情報を届ける。
指標一般社団法人 産前産後サポーター協会さん、お母さん大学福岡さん、にじいろCAPさんとは特にこれまでも繋がりがあるので、情報を届けるという点で連携できる可能性を話し合いたいと思います。これまで関わりがなかった団体にもこの機会に関係性がつくれたらと思います。 目標としては、交流会実施の際のコラボ企画がうまれたり、お互いの強みを活かして協力関係が築ける状態をつくることです。
目標値・目標状態佐賀市エリア以外の場所で、交流会やイベントなどを実施する際に、連絡を取り合い、会場を貸してもらったり、既存の利用者さんにもお知らせをしてもらうなど、快く協力してもらえる関係性が育めることを目標にします。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察産前産後の支援を行っている助産院などに情報を届ける活動を実施したが、多くの団体が自身の支援活動で手一杯であり、協力体制を築くことの難しさが見られた。リーフレット設置は実施できたものの、具体的な連携には至らず、今後の課題となっている。支援団体同士の連携を深めるためには、相互のメリットを明確にし、負担を最小限に抑えた協力の仕組みを構築することが求められる。また、団体間の交流の場を設けることで、お互いの取り組みを共有し、自然な形での連携が生まれる可能性がある。さらに、各団体の特色を活かした共同イベントや情報共有の仕組みを整備することで、相乗効果が期待されるため、引き続き支援ネットワークの形成に取り組んでいく。
66.この活動の意義や実施内容、成果を広く伝える取り組みと産後うつの啓発活動
指標SNSだけでなく、議員さんや行政関係者にも成果や実情の共有を行いたいと思います。 実施する中で気づいた課題などを報告書としてまとめて、報告会を開くことも考えています。 産後うつの啓発活動は、当事者の方で話をしてくれる人がいらっしゃれば、音声メディアでの配信なども実施を検討しています。
目標値・目標状態活動に対する満足度が5段階評価で平均が4以上になるように、こまめにアンケートを実施し、改善を実施し、最終アンケートで産後うつの理解が深まったり、この支援があったことで早めに対処できた、などの回答をもらえることを目標にします。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察活動の趣旨や目的を行政の担当課や子育て支援の改善に力を入れている議員に直接伝えるため、アポイントを取り説明する活動を実施しました。行政や議員の関心は高く、今後の支援策につながる可能性も感じている。今後は、実施後の成果や課題を整理し、より具体的なデータや実例をもとに継続の必要性を訴えていくことが重要である。また、広く社会に産後うつの実態や支援の必要性を認知してもらうため、メディアや地域イベントでの発信活動を強化することと行政との連携が不可欠な分野でもあるので、信頼関係を築いていけるようコミュニケーションを取っていく。

アウトプット

11-3オンラインで実施できるセミナー内容を整理し、気になるものにタイミングよく参加できるような状態をつくる
指標オンラインセミナーの内容が参加者のニーズに合っていて、その後の育児に役立っているか?をアンケート実施で状況を把握します。 その満足度が5段階のうち4以上を目指します。
目標値・目標状態8月スタートで、週1開催、毎回6名を想定してその目標に達しているかの把握、毎回産後うつについての情報とその傾向が感じられるか、などアンケートの項目に入れて、自分がそうかもと感じた人へのアプローチについてサポート体制ができることを目標にする。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察オンラインセミナーは録画で見れるようなものを準備することも検討したが、リアルなつながりを求める人に対する企画を優先する方向性にし、オンラインセミナーについては座談会などに留め、リアル開催の企画、実施に注力した。その結果、交流会に参加した方の大半が「楽しかった」「また参加したい」とアンケートで回答してくれているので、今後も様々な声を聞き取りながらよりニーズにあった交流の機会を作っていきたい。
21-4 オンラインセミナーの際に質問や相談の時間を後半に設けて、顔を見てどんなことで悩まれているかを把握する
指標産後のメンタル不調についてセミナー後にお話をする時間を設けて、表情や話しぶりなどで気になる人がいたときに、「みてるよ」を通じて、個別の働きかけができる状態を目指します。
目標値・目標状態産後のメンタル偏るすに関する専門家が見つかり、セミナーの内容にも盛り込み、誰もが陥りやすいという認識で話をする中で、気になる人に対しては専門家に相談しながら認識を深められている状態を目指します。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察オンラインセミナーに対して参加者の方の発言が少なく、質問もあまり出なかった為、終了後にアンケートを実施する形で悩みについてお聞きしましたが、悩みを抱えていても誰かにそれを伝えるのは「こんなこと言って変に思われないかな?」という複雑な心の動きがあり、思ったように悩みを吐き出せないという層が多いことがわかった。育児をする母親は「お母さんとしてちゃんとやっている」という自尊心が高い人が多いので誰にも知られずに相談できるAIの有効性を感じる結果となった。
32-1. ちくご川周辺エリアの居場所活動をしている団体と協力しながら交流イベントが実施しやすい状態(佐賀市、神崎郡、鳥栖、久留米、小郡)
指標交流会の実施ができる会場を各エリアで調査し、参加しやすいかどうかなども含めて競技、決定する。特に佐賀以外の地域は会場の選定をしっかり行い、そのエリアのサポーター(有償ボランティア)に動いてもらえる状態を目指す。
目標値・目標状態イベントの開催スケジュールの中で、7割ぐらいが他団体との連携で実施できている状態を目指します。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察交流会の実施について、開催場所や講師の選定を行い、サポーターさんとも協力をしながらより良い交流会になるようにこの期間を通してPDCAを回すことができた。他団体の活動を熟知し、話し合って共同で何かを実施するにはあまりに時間的余裕がなく、思うように出来なかったが、他団体との連携イベントとしては佐賀市で家庭支援センター絆さんと実施することが出来た。住んでいる市町村がどのような支援を行なっているかについて、子育て中のスタッフも知らない人が多かったため、もっと周知していく必要性を感じる。
42-2. 外出ができる頃の「みてるよ」の登録者のニーズに合った企画が出来て、参加者同士がつながりやすい状態
指標登録時にお子さんの誕生日やお住まいの市町村などを入力してもらっているので、その情報を元に、必要な情報の提供をおこない、交流会にお誘いする。産後2ヶ月目ぐらいから出かける場所を探す方が多いので、そのエリアの支援センターの情報なども提供したり、みてるよの交流会にもお誘いする。
目標値・目標状態参加者さんの状況に合わせた交流会の内容で実施し、「悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じてもらえたり、「人とつながることで育児が楽しめる」状態を生み出すことを目指します。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察月齢が近い参加者の方が集まるような企画を考え、横のつながりを作ってもらえるように交流タイムをしっかり確保する構成にした。自己紹介では、友達がいなくて日々親子で出かけても、誰とも話さずに帰宅することも多く、育児のことや仕事復帰のことなど話せる友達が欲しいという心境を話す人も多かった。交流会で打ち解けて今後は各自で連絡が取れるようにLINE交換をされる方も見受けられた。孤立した育児をしている方が多い現状を変えていきたい。
52-3. 産後うつ等を抱えている可能性がある人に気付いた時に専門性の発揮や情報の提供がスムーズに出来ている
指標産後うつに対する専門知識のある助産師、医師などにアドバイスをもらいながら、慎重に対応をする。各エリアにどんな相談窓口があるか、専門医がいるかなど把握し、様子を伺いながら慎重に情報提供に努める。
目標値・目標状態アンケートの回答ややり取りなどでメンタル不調がある方が発生した時に専門機関に橋渡しするところまでの成功実例を事業期間に20例ぐらい出せることを目標にします。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察Aiの相談には、産後うつかもしれないという本人から打ち明けられたり、子育てが辛くて子どもと離れる時間がほしいなど切実な内容も届いた。そんな時に身近な相談窓口を案内したり、みてるよの交流会の案内をおこない、現状維持ではなく、小さなアクションを起こせるようにサポートした。産後うつではどんな病院を受診したらいいか?という質問もあり、その地域に産後うつを扱っているクリニックを探して、直接電話で問い合わせた上で紹介したケースもあったが、情報量が足りず、すぐに対応できる状況ではないので、今後改善していく必要を感じる。
63-1. 本事業の広報媒体の整備
指標この事業用のSNSのアカウントを作成し、事業概要がわかるページを弊社HPに追加。産後うつの啓発に関しては、TikTokやPodcastなども検討する。短期間で周知し、実施ができるように広告媒体への掲載も必要に応じておこなう。
目標値・目標状態関係エリアの対象者の方に特化して、情報を見てもらえる状態を目指し、そのエリアの子育て支援情報なども掲載。ママたちの口コミ情報も「みてるよ」を通じて集めて取材、掲載などができる状態を目指します。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察事業概要がわかるHPの整備とそこからのSNSの動線は整っており、InstagramやLINEでの発信は順調に進んでいるが、エリア毎の産前産後の支援に対する情報はまだ充分とは言えない状況である。すでに自治体がまとめたサイトなどを作っているケースもあるが、それを見ても概要がいまいち掴めず実際に行ってみようという気持ちにならない可能性もあるため、今後口コミでよりリアルな情報を届けてる仕組みを構築したい。
73-2. 関係エリアの他団体の活動を必要な人に届ける
指標コレクティブインパクトチームの活動を把握し、パンフレットの情報と実際にお話を伺って、情報を把握し、届けるための情報を整理する。そのエリアにお住まいの方にイベント情報やどんな時に頼っていいのか、などの性格な情報が届けられる状態を目指す。
目標値・目標状態全体の概要だけでなく、居場所活動が開催されている日時など、出来る限り細かい情報まで提供できる状態。問い合わせは直接してもらう形にし、みてるよの媒体から問い合わせがある状態を目指す。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察他団体の情報収集は行っていますが、その情報をそのエリアの登録者に伝えるところはまだ出来ていない。関係のある活動をしている団体のリーフレットなどを集めたり、産後うつの予防のための気軽に参加できるイベントを行っているクリニックがあることも知り。この情報を「みてるよ」のユーザーの中でそのエリアに住んでいる人が見たい時に見れるように、LINEの拡張機能を使って掲載することは出来るが、期間中に実施することに対し、稼働できるスタッフが足りず、実際の掲載までに至っていない。今後見やすくまとめたり情報を整理し届けられるように順次進めていきたい。
83-3. 連携の方法を確立していく
指標情報提供だけでなく、「みてるよ」の媒体で支援が必要な対象者を把握した際に、その方を確実につなぐために、どのような方法が妥当なのかを検証していき、迷いなく橋渡しができる状態を目指す。
目標値・目標状態関係機関からも信頼されている状態ができて、「みてるよ」の案内もしてもらえる良好な関係が築けている状態を目指します。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察地域にどんな支援団体がどんな支援をしているのかはだいぶ把握が出来ているが、連携の方法については明確になっていないものが多い。今後の方向性としては、「お母さん大学」さんが産前の方に情報を届ける方法を久留米市で構築されているので、「お母さん業界新聞」の記事を書かせてもらうなどの形を実施したり、その他の産後うつに関わる活動をしている団体とも意見交換をするだけでなく、どのように連携ができるのかについても意見出しをしていくことでよい方法が見つかるのではないかと考えている。
94-1. 新聞などに取材記事を掲載してもらい、広く対象エリアで認知される
指標祖父母世代など、産後の母親と赤ちゃんの周りにいる人にも周知できるように、新聞媒体、テレビなどでも取り上げてもらえる状態を目指す。
目標値・目標状態各エリアで見られている新聞で取り上げてもらえる状態を目指します。「お母さん業界新聞ちっご版」でも取り上げてもらえないか相談。事業終了後も応援してくれる企業さんとつながる努力もしたい。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察始動する時のプレスリリースは反応が少なく取材に至らななかった。事業開始時点では「みてるよ」の有効性がまだしっかりと言える状態ではなかったという点もあるので、今後、事業を経て見えたことやAIカウンセラーの有効性などについて記事にしてもらえるよう、働きかけていきたい。
104-2. SNSのアカウントが対象者に届き、産後うつが誰しもなり得ることが出来ている
指標産後うつの啓発として、自分は関係ないと思っている人も当事者や、パートナーである男性側や産褥期にいる周りの人が追い詰めたりするケースを減らせるように、産後の様子で該当する項目があったら気軽に相談するという意識を持ってもらえる状態を目指す。
目標値・目標状態出産した女性に対して、社会がもっと優しく、社会全体で赤ちゃんを産み育てることの尊さが広がるような状態を目標にします。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察産後うつの啓発はショート動画などを作成し、たくさんの方に見てもらったりシェアしてもらうことが出来た。産後うつを身近に感じ、自分を責めたり落ち込み過ぎないように周りの理解にも繋がっていることを願います。期間中のインスタグラムの投稿数は87件、その中で産後うつについてのリール動画は、閲覧者数が4200名、保存数も5件と一番多く、みてるよのフォロワー以外の方にも届けることができた。
114-3. 成果を測る方法が明確で、都度成果を確認しながら活動ができている
指標8ヶ月間の事業期間があっという間に過ぎていくことが想定されるので、1ヶ月に1回アンケートの実施で成果を確認することやチャットのやり取りの中で感じ取れる成果、交流会での会話の中で感じ取れる成果などを記録し、良いところは伸ばし、改善すべきことにはすぐ対処できる状態を目指す。
目標値・目標状態口コミで「みてるよ」の登録者数が増えていく状態を目指します。本事業の入口であるオンラインサービス「みてるよ」の利用者数が増えることで、産後うつなどのSOSを拾える可能性が広がるので、まずはその入り口の利用者の数が順調に増える状態を目指します。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察成果を測る方法として、特にAiのチャット相談の内容や利用時間、利用件数、利用者のアンケート結果を分析し、AIの相談によって、気持ちが楽になったり、1人じゃないんだという感覚が増すかどうかなど、ヒアリングもしながら成果を図る方針としている。他県などで育児相談にAIを導入している事例があり、深刻なケースへの対応フローを明確にし、アラート発信から人間への引き継ぎを行なっている事例をもとに、「みてるよ」の方針を確立するためにも、この8ヶ月間の成果をしっかり測っていきたい。
12"1-1.オンラインプラットフォーム「みてるよ」に登録してもらい、使ってもらえる状態 ・Aiの実装に向けてモニタリングを重ねる ・ロゴ、リーフレットの作成、HPの作成"
指標写真、動画へのリアクションが翌日までに返信できる状態で、お悩みの相談への回答は、専門家を介するので3営業日以内には返信できる状態を目指します。
目標値・目標状態特に悩みの相談への回答は専門家への助言をもらうケースもあるので、専門家との連携がうまく取れている状態を目指します。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察実際に送ってもらった写真は、SNSで紹介するという流れに変更し、スタッフがお返事したりリアクションをする形はこの期間は行っていない。AIカウセリングの有効性を図ることを優先する方針にしたことと、この期間に業務にコミットできるスタッフが全て子育て中で短時間しか働けないという状況だった為、人が写真や動画にリアクションすることは出来ないと判断した。専門家への匿名質問も受け付けていたが、AIの利用に留まる方が多く、期間中3件の相談のみという結果だった。
131-2. 送られてくる写真や動画へのリアクション、相談に対する回答が100名ぐらいまでスムーズに対応できるようになり、利用者が増加しても良い状況にする。地域で開催されるイベント情報などの発信に対して参加者が徐々に増えていく。
指標"オンラインセミナーの内容が参加者のニーズに合っていて、その後の育児に役立っているか?をアンケート実施で状況を把握します。 その満足度が5段階のうち4以上を目指します。"
目標値・目標状態8月スタートで、週1開催、毎回6名を想定してその目標に達しているかの把握、毎回産後うつについての情報とその傾向が感じられるか、などアンケートの項目に入れて、自分がそうかもと感じた人へのアプローチについてサポート体制ができることを目標にする。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察みてるよスタッフに直接相談が出来るような案内もしていたが、現状はスタッフや専門家への質問は少なく、ほとんどがAIに寄せられたので、リアルセミナーも含めて、Aiに寄せられる悩みの傾向を参考にしながら企画を行った。その成果として、ニーズをしっかり把握した交流会企画がが実施出来るようになり、参加してもらいやすくなったことと参加後の満足度も高くなったことを成果として実感している。また託児付のニーズが高いことがアンケートやヒアリングからわかっていたが、現状託児をするために人手が足りず思うように実施出来なかった。

活動

12-2-3. 「みてるよ」の中での案内とSNSでも広報をする 登録者数が少ないうちは、未登録の人にも情報を届け、「みてるよ」の登録のきっかけにもなるので、SNSでも広く広報する。
活動結果ほぼ計画通り
概要「みてるよ」のLINE登録者さんへの配信を中心にしつつ、周知活動としてはインスタグラムを活用した広報を実施した。弊社に既存のアカウントでもシェアをすることで、対象者への周知がスムーズに出来たり、サポーターさんもシェアをして、周りの産後の方にお知らせが出来た。SNSだけでなくリーフレットの配布に協力的なサポーターさんも多く、登録を促してくれるアンバサダーという役割を担ってもらえた。
21-3-1. 成長の記録を写真や動画で残すことを推奨し、送られてきた動画によっては、スタンプなどでリアクションする また、自分の子の成長の様子をSNSで紹介してほしい人に対しては、「みてるよ」のアカウントで紹介する。紹介した人の中から抽選でプレゼント(スタイになるタオル)がもらえるという対策を行う。
活動結果ほぼ計画通り
概要自分の子の成長の喜びを分かち合えるような感覚を持ってほしいという試みで、お子様の「かわいいをお裾分け」を呼びかけ、SNSで紹介させてもらう取り組みを実施した。。抽選でプレゼントが当たるという企画も喜ばれた。今後、お子様の成長に対して、定期的にリマインドし、お写真を送ってもらうなど、【「みてるよ」があなたの子育てを見守っているよ】という気持ちがもっと伝わるような方法を考えていきたい。。
31-3-2.日々の成長を一緒に喜ぶ関係性を構築 赤ちゃんの成長を感じる心の余裕を持ってもらえるように、週に1回ぐらい成長記録として写真か動画を送ってポイントを貯めたら何かがもらえる、など送りたくなる工夫をする。(送られた写真は許可なく使用することはないことを伝えて安心してもらう)
活動結果遅延あり
概要1-3-1のSNSで紹介する企画は実施でいたが、成長記録としてお写真や動画を送ってもらうことまでは手が回らず実施が出来ていない。今後、どのような形で成長の様子を送ってもらい、そのことが子育ての孤立を防いだり、セーフティネットとして機能するのかを再度考えて実施していきたい。まずは、こちらから「6ヶ月ですね」などの連絡を定期的に送れるようにすることから始めることを考えている。
41-3-3.動画に対するリアクションや相談への回答など、効率的かつ持続可能性を高めるためにAiを活用する。 写真や動画のリアクションはスタンプで返すことも想定。相談への対応は、専門家に意見をもらいながら回答文を作成する計画だが、同じような質問にスムーズに対応していけるように、AIを使って回答例を蓄積し、必要に応じて引っ張ってこれる方法を予定しています。
活動結果ほぼ計画通り
概要AIが動画を読み込めないことが分かり、相談に対しては文章のみで受け付けることになった、。お子さんの発達などの相談もAIが的確に回答しており、24時間いつでも疑問や悩みを打ち明けられるという点では、効率的かつ持続可能性は高まっている。AIと人間の連携として適切な専門家を紹介する「マッチングサービス」を新たに補強するために実施をスタートし、AIだけでは解決しない時の相談先を示すようにしている。
54-1-1. プレスリリースを作、取材対応 社会課題として産後の孤立、産後うつ、ネグレクトなどが起きやすい社会の中で、この事業の役割を取材してもらえるようなプレスリリースを各記者室に投げ込み予定。
活動結果ほぼ計画通り
概要8月に休眠預金を活用した新規事業が始まることをプレスリリースを出したが、インパクトが弱かったのか、取材依頼に繋がらなかった。ただ、この8ヶ月間を通して、育児相談の心理的ハードルを下げることの必要性や産後の家庭が抱える悩みの現状、ママたちのリアルな声などを届けるために再度、プレスリリースをして取材してもらえるように働きかけたいと思っている。
64-1-2. 育児系のフリーペーパーなどの有効性が感じられたら広告を出稿 8ヶ月という短期間で周知し、成果を出せるように対象者の母親たちの目に止まりやすい媒体に広告の出稿を予定しています。
活動結果計画通り
概要久留米地区と佐賀地区で育児系のフリーペーパーに記事を出稿しました。見られた方からの反響もあり、祖父母世代の方が娘さんにこのサービスをお伝えしてもらったり、SNSだけでは届きにくいところにも広がりがあった。今後、有料広告を出稿することは難しいかもしれないが、社会課題となっている産後の孤立や少子化問題などのテーマとして「みてるよ」の取り組みを取り上げてもらえる機会を狙いたい。
74-1-3 事業概要がわかるパンフレット作成、「みてるよ」のロゴ作成 デザイナーさんに相談しながら、パンフレット、ロゴなど、対象者の目に止まりやすいものを作成する
活動結果計画通り
概要ロゴやパンフレットは事業スタートに間に合うように早急に作成を依頼し、リーフレットは合計1000部を産婦人科や小児科、飲食店や助産院、産後ケア、関連イベントなどで配布した。ロゴの活用しやすさを考えて、丸いアイコンと別に横向きのアルファベットロゴも追加で依頼し活用している。
84‐2-1. インスタグラム、TikTokなど若いママたちが使っているSNSのアカウントを作成、弊社HPにページを追加 インスタグラムのアカウントを作成し、そこから情報が届きやすいような導線をつくります。 産後はあまり目を使わない方がいいとされているので、耳だけで育児をしながら聴ける「Podcast」の配信も予定しています。
活動結果ほぼ計画通り
概要TikTokまでは手が回らずにインスタグラムのみアカウントを作って若いママたちにアクセスしやすいようなリール動画なども作成しました。
94‐2-2. ターゲットの人が欲しい情報を投稿し、みてるよの登録までの導線をつくる。産後うつについての情報発信をする SNSでは、事業の説明だけでなく、産後に必要とされる情報や産後うつが誰しもなり得ることなどの発信を行い、自分事として感じてもらえることで「みてるよ」の登録につなげたい。
活動結果ほぼ計画通り
概要交流会の案内の投稿がメインになっていたので、最後の2ヶ月ぐらいで産後に求められる情報発信を強化したり、みてるよの活用イメージがつくようなリールを配信しました。
104‐2-3. 投稿が停滞しないようにスケジュールを組む 投稿については、内容ごとに担当者を決め、デザインをする人、文章を作る人、など役割とスケジュールを組んで実施。ついつい広報が疎かになりがちなのでしっかりスケジュール管理をする。
活動結果ほぼ計画通り
概要投稿に関しては交流会のスケジュールを前もって決定し、その広報をどのタイミングで実施するかを予め計画して実行した。広報は交流会の参加者を募るためのものだけでなく、終わった後の報告についても毎回投稿し、今後出産する方や今は外出出来ない方に対しても、参加してみたいと思ってもらえるように工夫した。
114‐3-1. LINEのLステップを使うことでログを取る LINEのLステップという付加サービスを使うことで、属性を分類したり、登録者のログを確認することができるので、使いこなせしながら登録者が活用しやすい状況をつくる。
活動結果ほぼ計画通り
概要LINEの拡張機能「Poster」を活用し、プロフィール(お住まいのエリア、お子さんの数、お子さんの月齢など)を最初に登録してもらうことや開封率、導線などの分析もおこなった。Posterの機能は多岐に渡っており、必要な人を絞り込んだ配信なども可能となっているので、お住まいのエリア以外の情報が届かないようにするなど、セグメント設定も行った。
124-3-2. アンケートの内容、頻度を検討し決めていく Googleフォームでアンケートを作成し、2週間に1回程度回答してもらう。内容についてや回答しやすさを重視し、産後のメンタル不調を感じる方を特に慎重に見極めて対応ができるようにする。
活動結果ほぼ計画通り
概要アンケートは中間と終了間近の2回行い、内容も精査し、今後の事業継続に向けた期待することなどを終了間近のアンケートでは答えてもらうことが出来た。また交流会で実際に事業の振り返りと今後の展開や「みてるよ」を使ってみての感想などを話してもらう時間を設け、AI相談をどのようなタイミングでツアっていたか、などより細かいヒアリングが出来た。その結果を元に今後の事業に活かしたい。
134-3-3. アンケート結果の共有や日々のやり取りから、アウトプットの結果を検証していく 写真や動画を送ってもらったり、質問などに対応すること、アンケートの回答を踏まえて、気になる対象者がいた場合の対応について、緊急度に応じた対応ができるようになる。
活動結果遅延あり
概要アウトプットの検証、アウトカムの検証に向けたアンケート結果を集計し、成果を検証している。その中でも、孤立を感じている方が沢山いることに対して、人手不足で思ったように交流会の実施がコンスタントに出来なかったことや12月〜2月は真冬の時期で、赤ちゃん連れでのお出かけが厳しい季節だったことなどもあり、「参加したかったけど、会場までの距離や赤ちゃんへの負担を考えて断念した」という声も上がった。
14"1-1-1. 「みてるよ」の趣旨を理解し、不安なく使ってもらえる状態をつくる。 育児系のアプリなどは多数あるけど、「みてるよ」はそういう情報が流れてくる形ではなく、登録者からも写真や動画を送ってもらう必要があるので、まずは趣旨をしっかり理解してもらい、登録はしたけど使ってないという状態にもならないように、最初にサポートをしっかり行う。また、リーフレット、SNS、HPをしっかり整備し、確認してもらえる状態にする。 登録を促すために、イベント時などに登録者にノベルティグッズをプレゼントする。(カーステッカーを想定) オンラインで登録できるので、ノベルティを受け取っていない人に対しては、交流会の参加時に渡すか希望者には郵送する。"
活動結果ほぼ計画通り
概要登録はしたけど、あまり活用が出来ていない方も半数近くいらっしゃることを想定し、よりピンときやすいようなショート動画や使い方のガイダンス動画を作成し、LINEとインスタに投稿を実施した、その結果アクティブユーザーが増加している傾向にあるので、今後も「こんな時に使えるんだ」と感じてもらえるような工夫を重ねていきたい。
15"1-1-2.こどもの名前や生年月日を入れてもらい、こちらから○○ちゃん何ヶ月になりましたね!など成長を見守っていることが伝わるようにする。 属性を把握し、月齢や住まいのエリアごとの情報提供などに役立てる。"
活動結果遅延あり
概要ここは実施したいと思いつつ段取りに時間がかかり、この期間に実行することが出来なかった。3月以降にはなるが、段取りが大体整ってきているので、実施していくことを見込んでいる。それと同時にお子さんの様子を送ってもらったり、AI以外の面でも育児の見守りをしている「みてるよ」に親近感を感じてもらえるような存在になっていきたい。
16"2-2-1. 交流会やオンライン講座の案内をエリア別、月齢を考慮して配信する 日頃の動画や写真のやり取りとは別に、こちらから案内を送る。できるだけその登録者に関係する情報だけを送るようにする。"
17"2-2-2.適した講師を手配し、内容について打ち合わせをする(他団体とのコラボも検討する) 産後でも家から参加できるオンラインセミナーは手軽なので、興味を持ってもらいやすいトピックで開催していく。他団体の得意なところは、講師となってもらえる可能性もあるので必要に応じて依頼する。"

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

本事業では、産後の支援へのアクセシビリティを高めることを目的としていたが、行政サービス(ファミサポ、産後ケア入院、一時預かりなど)は「使いにくい」「使いたくない」と感じる人が多いことが分かった。経済的に支援を必要とする層は一定数いるものの、「子育てがうまくいかないと思われたくない」という心理的ハードルが障壁となっている。一方で、AIを活用した「みてるよ」は気軽に悩みを吐き出せる点が評価され、利用者の多くは「育児に対する不安は高めだが行政などの支援には接近しない層」であった。。交流会の参加者には、子どもが難病を抱えている家庭や、夫や義理の親との関係に悩む人もいたが、一般的には比較的恵まれた家庭の参加が多かった可能性がある。家庭の年収などを直接調査したわけではないため推測の域を出ないが、行政支援を利用したくないと考える層に対し、どのような形で支援を届けるかが今後の課題となる。今後は、心理的ハードルを下げるための支援方法を模索し、AIを活用した新たなサポート体制の構築や、行政支援以外の有料サービスの選択肢を増やすことで、より多くの人に支援が届く仕組みを整えていくことが求められる。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

産後うつに関する専門家の領域について調査した結果、まずは出産した産婦人科が第1相談相手として推奨されていることが分かった。産婦人科で診察を行い、必要に応じて精神科へ紹介する流れが一般的である。産後うつの症状は20〜30%の人に見られ、「ひどい落ち込み」「不眠」「動悸」「涙が止まらない」などが特徴とされる。日本では精神科受診の心理的ハードルが高く、悪化するまで気づかれにくいケースもある。また、産婦人科の対応には差があり、相談しても軽く流されたと感じるケースも報告されている。深刻な場合、自殺のリスクもあるため、適切な対応が求められる。「みてるよ」では心理の専門家と連携し、早期発見や未然防止を目指し、セーフティネットの確立に取り組んでいく。特に、産後の孤立を防ぐための支援策を強化し、家族やパートナーの理解を深めるための啓発活動にも注力する予定である。今後は助成金終了に伴い、収益化の必要があるため、行政サービスを利用しない層向けに有料の家事支援や産後ケアプランの事業展開も検討している。産後うつのリスクを軽減するために継続的なサポート体制の構築に向けて専門家の助言ももらいながら進めていく。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

本事業の意義に共感し、関わりたいと考える人が想像以上に多く、助産師、心理士、小児科医、歯科医、看護師、保育士、薬剤師、作業療法士、セラピストなど幅広い専門家がサポーター登録を行った。地域の専門家と協力体制を強化することで、より力強い支援の実現が可能であると考えられる。しかし、専門家に相談する経験が少ない受益者が多く、実際には専門的な支援よりもママ友作りなどの交流を求める声が多いことが分かった。AIの相談内容には深刻な悩みも多く含まれるが、支援を受けることに抵抗がある傾向が見られた。そのため、専門家への相談経験を増やし、「悩んでいると思われたくない」という心理的ハードルを和らげる仕組みが必要とされる。子育ては長期的なものであり、赤ちゃんの時期だけでなく、成長過程で壁にぶつかることは誰にでも起こる。そのため、子育ての初期段階から支援を受けやすい環境を整え、心理的な負担を軽減することが重要である。今後は、専門家と受益者の距離を縮めるイベントや、相談しやすいオンラインプラットフォームの構築を進めることで、支援をより身近なものにする取り組みを強化する。また、子育てにおける悩みを社会全体で共有し、支援が当たり前に受けられる風土を醸成することが求められる。

外部との連携実績

1活動「みてるよ」キックオフイベント@佐賀
実施内容育児スキルアップのワークショップ、アフリカンハープと絵本の時間、輪になって話そう、はいはいレース、みてるよ登録会
結果・成果・影響等地元にある「ふくろうの森こども園」さんに教室をお借りして、実施しました。こども園さんとしても、赤ちゃんの育児をされている方を応援したい、何かできることがあればサポートしたいという想いをお持ちなので、場所を貸してもらって実施が出来たことで、協力体制をより強くすることが出来ました。はいはいレースには、定員を超えるお申し込みをいただき、祖父母世代も応援に駆けつけてくれて、賑わいました。
2活動「みてるよ」鳥栖・久留米キックオフイベント@市清記念メディカルコミュニティセンター(みやき町)
実施内容妊婦体験障害物レース、ウェルサポさんの相談ブース、育児フォト撮影ブース、ランチ交流会、抱っこ紐のワークショップ、助産師さんのお話、パパ育休の経験談など。
結果・成果・影響等同じ緊急枠の採択団体である「ウェルサポ」さんや新星児を祝う会を毎年 実施されているここてらすさんなど他団体と協力して実施をすることができ、想いが交わる方の事業を知るきっかけになりました。
3活動「つながるパパママ学級」@児童養護施設「聖華園」
実施内容助産師さんによる沐浴教室、ランチ交流会、マタニティヨガ、産前産後のセルフケア、はいはいレース
結果・成果・影響等佐賀市の児童家庭支援センター絆さんのご協力の元、地域交流室を使わせていただき、最後に絆さんの無料相談や一時預かりの制度について説明をしてもらいました。困った時はこういった支援があることを知っておいてほしいという想いでお伝えする場が出来て、実際にその後利用をした方からの報告もありました。

広報実績

シンボルマークの活用状況
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

佐賀市では子育て中の方向けのフリーペーパー、久留米市では地域全体向けフリーペーパーに掲載してもらいました。どちらも有料枠ではありますが、この事業を短期間で周知するために有意義な広報となりました。また、J300アワードという女性起業家のビジネスプランコンテストでは、「みてるよ」について発表し、特別賞をいただき、J300のWEBサイトでも掲載してもらいました。

広報制作物等あり
内容

「みてるよ」のリーフレットを作成し、産婦人科や子育て支援のひろば、個人商店、イベントでの配布など、1,000部を印刷し、ほぼ配布を終えています。その他はインスタで周知するための動画作成など、子育て世代に馴染みのある広報素材で周知活動を行いました。

報告書等あり
内容

今回の事業を通して「AIの有効性」についての調査と受益者からのアンケート結果をまとめたものを報告書として作成中です。3月12日の報告会までにはまとめたいと思っています。AIの相談時間別の集計、内容の集計は棒グラフにして提出しています。あと、その利用された方の中で3名ほどヒアリングをさせて頂く予定があり、まだ実施出来ていません。そこまで完了したら報告書としてまとめます。

イベント開催等あり
内容
大型のイベントは、上の外部との連携実績に記載しましたが、それ以外にもエリア毎の8名程度での交流会は、佐賀エリア9回、久留米エリア6回、鳥栖エリア2回開催しました。それ以外にも、子育て関連の他団体のイベントにブースを出し、みてるよのPRを2回ほど実施しました。

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容

会社のWebサイトのTOPページの下の方にある「会社概要」の表の中に、規定類一覧を掲載しました。定款に関しても、会社名の横にリンクを付けPDFデータが見れるようにしました。
【会社HP】https://oyamokomo.com/
※スクロールして一番下の会社概要のところに掲載しています。

変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み
内容

元々規定類がなかったので、資金分配団体のサポートを受けながら1つ1つ整えていきました。取締役や監査役が現時点ではいないため、今後組織を少しずつ大きくしていく際には更にしっかりと整備して透明性のある事業を行なっていきたいと考えています。

助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内容

現在組織と言えるような幹部メンバーや監査役などがいないので、年に1回、決算後に担当の税理士さんや社労士さん、中小企業診断士さんなどとミーティングを行い、次年度に向けて計画をしたり、改善点を出すなどおこなっています。

内部通報制度は整備されていますかはい
内容

コンプライアンス管理規定と別に内部通報制度についての規定を設け、組織が小さいため内部通報だけでは機能しない可能性があるため、専門家に相談がしやすいように、企業向けの初回無料の弁護士相談の窓口を職員にもお知らせし、必要に応じて、外部への相談をすることが望ましいことを周知しています。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかいいえ
内容

これまで利益相反防止の意識が低く、定期的な自己申告をするような制度を設けていませんでした。2月1日よりこういった規定類があることを職員にも周知し、社内で周知し、定期的に意識づけする方法や申告しやすい制度などを決めて実施していく予定です。

コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
内容

今回実行団体として職務をしていく中で、規定類を整備し、コンプライアンスの規定を設け、コンプライアンス責任者を代表取締役が担う形で設置をしました。これからその規定を組織内でも周知し、意識付けを行なっていきます。

ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

元々、小さな組織であった為、ガナナンスコンプラインスの整備が未着手でしたが、この機会に必要性を検討し、現状の中で必要なものを整備し、Webサイトに掲載が完了しました。今後はその内容をしっかり周知し、実際に活かしていきたいと思っています。

団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)外部監査および内部監査
内容

会計担当者を設け、代表取締役と共に内部で監査を行いました。また資金分配団体の担当者から毎月、月次精算書のチェックを行なってもらいました。決算に関しては税理士に依頼しています。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本事業を通じ、産後うつを未然に防ぐために専門家を巻き込むことの有効性を実感し、より専門的な視点で事業を強化していく必要性を認識した。また、基盤強化に関しては未着手の領域であったが、規定の重要性を学び、組織の拡大に伴う健全性維持や役職員の意識向上に不可欠であることを実感した。他団体と関わる中で、規定がない組織ではコンプライアンスが軽視されるケースもあり、適切なルール整備の必要性を強く認識した。今後、社会課題の解決とビジネスの両立を進める上でも、基盤強化は不可欠であり、この機会に整備を進められたことは有益であった。8ヶ月間の短い期間であったが、資金分配団体の伴走支援により新たな視点を得ることができ、事業の成長につながった。今後もこのつながりを大切にし、さらなる発展を目指していく。さらに、組織が成長する中で、継続的な基盤強化やガバナンスの強化が求められ、組織の信頼性を高めるためにも、今後の運営方針において規定の策定や管理体制の確立を進める必要がある。資金調達の安定化と事業の持続可能性も重要な課題であり、これらを踏まえてさらなる発展を目指していく