事業計画
優先的に解決すべき社会の諸課題
領域 / 分野
子ども及び若者の支援に係る活動
社会的課題の解決を担う若者の能力開発支援
地域社会における活力の低下その他の社会的に困難な状況に直面している地域の支援に関する活動
地域の働く場づくりや地域活性化などの課題解決に向けた取組の支 援
SDGsとの関連
ゴール | ターゲット | 関連性の説明 |
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5. ジェンダー平等を実現しよう | ||
8. 働きがいも経済成長も | ||
12. つくる生活、つかう生産を |
団体の社会的役割
団体の目的
株式会社フリップザミントは、「繋がりを可視化し、愛のある世界に」をミッションに、生産現場と消費現場の距離を近づけることで消費者も生産現場の社会課題を自分事とし て捉え、行動する人を増やすために生産者とモノづくりを行っています。
団体の概要・活動・業務
株式会社フリップザミントは、現在「みえるかおり」をコンセプトに生産現場へ実際に足を運び、間伐材や廃棄される作物を使用したフレグランスの販売をHiKEIというブランドで行なっております。商品を販売するだけではなく、その商品に関わる生産者の方々の紹介を発信していくことでモノを通して生産者と消費者が繋がることを目的として都市部の百貨店やイベント出展、想いに共感していただいたお店へ卸売を行なっております。
団体の目的 | 株式会社フリップザミントは、「繋がりを可視化し、愛のある世界に」をミッションに、生産現場と消費現場の距離を近づけることで消費者も生産現場の社会課題を自分事として捉え、行動する人を増やすために生産者とモノづくりを行っています。 |
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団体の概要・活動・業務 | 株式会社フリップザミントは、現在「みえるかおり」をコンセプトに生産現場へ実際に足を運び、間伐材や廃棄される作物を使用したフレグランスの販売をHiKEIというブランドで行なっております。商品を販売するだけではなく、その商品に関わる生産者の方々の紹介を発信していくことでモノを通して生産者と消費者が繋がることを目的として都市部の百貨店やイベント出展、想いに共感していただいたお店へ卸売を行なっております。 |
概要
事業概要
菊池市の中山間荒廃農地は道幅が狭く傾斜も多いため機械を入れることができず、人力で除草作業等をするため身体的な負担が大きい。その農地で生産が容易なハーブを栽培し、そのハーブを用いた高単価で販売可能な香料原料の生産を行う。ファッション関連企業と自然を取り入れたライフスタイルに関心のある消費者向けに行うことで農業のイメージ一新を目指す。
資金提供契約締結日
2022年07月27日
事業期間
開始日
2022年06月30日
終了日
2025年01月31日
対象地域
熊本県菊池市
事業概要 | 菊池市の中山間荒廃農地は道幅が狭く傾斜も多いため機械を入れることができず、人力で除草作業等をするため身体的な負担が大きい。その農地で生産が容易なハーブを栽培し、そのハーブを用いた高単価で販売可能な香料原料の生産を行う。ファッション関連企業と自然を取り入れたライフスタイルに関心のある消費者向けに行うことで農業のイメージ一新を目指す。 | |
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資金提供契約締結日 | 2022年07月27日 | |
事業期間 | 開始日 2022年06月30日 | 終了日 2025年01月31日 |
対象地域 | 熊本県菊池市 |
直接的対象グループ
「HiKEIセンター」に関わる菊池市の農家
人数
10人
最終受益者
「HiKEI」から商品やサービスを受け取った顧客
人数
160000人
直接的対象グループ | 「HiKEIセンター」に関わる菊池市の農家 | |
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人数 | 10人 | |
最終受益者 | 「HiKEI」から商品やサービスを受け取った顧客 | |
人数 | 160000人 |
事業の背景・課題
社会課題
・熊本県菊池市の中山間地域の荒廃農地が増加している
・女性や若者の就農者数が少ない
熊本県菊池市の荒廃農地が令和3年現在26.5haあり、年々増加している。菊池市の女性の就農者数は全体の就農者数3,618人に対して全体の約38%と少ない。40歳以下の就農者数は全体の約5%とより少なく更に荒廃農地が増える要因となっている。
課題に対する行政等による既存の取組み状況
・菊池市の若者・女性の新規就農者を増やすための取組とその取組を行った結果
①農業次世代人材投資資金を活用菊池市独自の新規農業就業奨励金30万円分 ⓶日本農業経営大学校と連携し、講師を派遣して勉強会を開催している
→令和2年度から令和3年度にかけて、農業就業者数は3,740人から3,618人となり、122人(-3.2%減)になった。
40代以下の農業者数は557人から209人となり、348人(62.4%)減少した。女性の農業者数は1,573人から1,399人となり、174人(11.0%)減少した。
・菊池市の荒廃農地を減らすための取組とその取組を行った結果
①農地パトロールを行い、利用の意向を調査 ⓶荒廃農地が出ると補助金を助成金を 出せないようにしている
→令和2年度から令和3年度にかけて、荒廃農地は32.4haから38.3haとなり、5.9ha(+17.5%増)になった。
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義
菊池市の行政や民間の既存の取り組みでは成果が出ていない。その理由は、農業に関わったことのない若者や女性にとってすぐに就農することは栽培知識がないことや売上見込みが立てにくいということからハードルが高い。HiKEIセンターはその課題を新規就農を希望する若者や女性に雇用しながら教え、専業農家になる前の準備環境を提供する。また専業農家になった後もフレグランスの原料であるハーブ等の生産を若者や女性に一部委託して、将来の売上見込みを立たせやすくする。菊池市の中山間荒廃農地は道幅が狭く傾斜も多いため機械を入れることができず、人力で除草作業等をするため身体的な負担が大きい。その農地で生産が容易なハーブを栽培し、そのハーブを用いた高単価で販売可能な香料原料の生産販売をファッション関連企業と自然を取り入れたライフスタイルに関心のある消費者向けに行う。
また、本事業の代表者である久川は、実家が有機・自然栽培の米や畜産を中心とした農家で、菊池市で有機・自然栽培を中心としたオンライストアを展開する企業にて勤務経験もあり、菊池市の多くの農家の方々との関わりもある。本事業では、代表者の久川も農家の方々と共同で荒廃農地でのハーブ栽培等も共同で行っていく。
さらに、本事業の基盤であるフレグランス事業においては、全国各地のアパレルセレクトショップへの販路を持っており、その取引先の多くが、商品の香りやデザインの価値だけでなく、弊社が生産現場との関係性があるという強みに価値を感じており、本事業でさらにその強みを大きくしていくことで更なる販路開拓を行っていく。代表者である久川自身も福岡の老舗アパレルセレクトショップでの勤務経験や、福岡を中心に活動する若者に人気のアーティストや音楽グループとも交流があり、合同の催事等の開催経験もあるため、今まで農業に関わりのない若者や女性に人気のアーティストや音楽グループと共に菊池市の良さや農業に関する発信を行っていくことが可能。
社会課題 | ・熊本県菊池市の中山間地域の荒廃農地が増加している |
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課題に対する行政等による既存の取組み状況 | ・菊池市の若者・女性の新規就農者を増やすための取組とその取組を行った結果 |
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義 | 菊池市の行政や民間の既存の取り組みでは成果が出ていない。その理由は、農業に関わったことのない若者や女性にとってすぐに就農することは栽培知識がないことや売上見込みが立てにくいということからハードルが高い。HiKEIセンターはその課題を新規就農を希望する若者や女性に雇用しながら教え、専業農家になる前の準備環境を提供する。また専業農家になった後もフレグランスの原料であるハーブ等の生産を若者や女性に一部委託して、将来の売上見込みを立たせやすくする。菊池市の中山間荒廃農地は道幅が狭く傾斜も多いため機械を入れることができず、人力で除草作業等をするため身体的な負担が大きい。その農地で生産が容易なハーブを栽培し、そのハーブを用いた高単価で販売可能な香料原料の生産販売をファッション関連企業と自然を取り入れたライフスタイルに関心のある消費者向けに行う。 |
中長期アウトカム
長期的アウトカムは菊池市のHiKEIセンターから商品や サービスを受け取った若者や女性顧客が農業に関心を持ち、菊池市の荒廃農地を活用して農業を始めることで、熊本県菊池市の中山間地域の荒廃農地が減り、女性や若者の就農者数が多い地域・社会にすることを目標にしている。また、中期的アウトカムは若者や女性に人気のファッション雑貨のフレグランスを通じて、まずは専業農家ではなく菊池のHiKEIセンターで雇用されて働く若者や女性が増加することを目指す。それと同時に菊池市のフレグランス原料を生産する農地が増加すること、この2つを目標にしている。
短期アウトカム
1 | ①菊池市のHiKEIセンターから商品やサービスを受け取った若者や女性顧客がフレグランスの小売販売によりHiKEIのミッション・ビジョンの認知が拡大された状態になる。 | |
---|---|---|
モニタリング | はい | |
指標 | HiKEIのブランドの年間小売販売数量 | |
初期値/初期状態 | 2,192点 | |
中間評価時の値/状態 | 20,000点 | |
事後評価時の値/状態 | 160,000点 | |
2 | ➁菊池市のHiKEIセンターから商品やサービスを受け取った若者や女性顧客が、菊池市の農業体験型ツアーの企画により、菊池市の農業に関心を持った状態になる。 | |
モニタリング | はい | |
指標 | 菊池 市の農業体験者数 | |
初期値/初期状態 | 0名 | |
中間評価時の値/状態 | 20名 | |
事後評価時の値/状態 | 100名 | |
3 | ③HiKEIの商品を購入した人が、菊池市で作られた原料を使用しているということを知っている状態。 | |
モニタリング | はい | |
指標 | HiKEIの原料生産地が菊池市だと知った人の数 | |
初期値/初期状態 | 0名 | |
中間評価時の値/状態 | 20名 | |
事後評価時の値/状態 | 1,000名 |
アウトプット
1 | ①-A フレグランスの小売販売売上 | |
---|---|---|
モニタリング | はい | |
指標 | フレグランス小売販売売上 | |
中間評価時の値/状態 | 1,000万円 | |
事後評価時の値/状態 | 5,000万円 | |
2 | ①-B フレグランス販売催事開催数 | |
モニタリング | はい | |
指標 | フレグランス販売催事開催数 | |
中間評価時の値/状態 | 15回 | |
事後評価時の値/状態 | 40回 | |
3 | ➁-A 菊池市の農業体験型ツアーの開催数 | |
モニタリング | はい | |
指標 | 菊池市の農業体験型ツアーの開催数 | |
中間評価時の値/状態 | 3回 | |
事後評価時の値/状態 | 10回 | |
4 | ③ーA アンケートによるHiKEIの原料生産地の認知度調査 | |
モニタリング | はい | |
指標 | アンケートの回 答者数 | |
中間評価時の値/状態 | 100名 | |
事後評価時の値/状態 | 500名 |
事業活動
活動
1 | 活動 (内容) 1-1. 荒廃農地でのフレグランス原料の生産 | |
---|---|---|
時期 2022年8月1日 | ||
1 | 活動 (内容) | 1-1. 荒廃農地でのフレグランス原料の生産 |
時期 | 2022年8月1日 | |
2 | 活動 (内容) 1-2. 自社のフレグランス原料の抽出及びフレグランス製品の製造工場の設置 | |
時期 2023年3月1日 | ||
2 | 活動 (内容) | 1-2. 自社のフレグランス原料の抽出及びフレグランス製品の製造工場の設置 |
時期 | 2023年3月1日 | |
3 | 活動 (内容) 1-3. フレグランスの製造 | |
時期 2023年5月1日 | ||
3 | 活動 (内容) | 1-3. フレグランスの製造 |
時期 | 2023年5月1日 | |
4 | 活動 (内容) 1ー4. 催事やイベントの出店に向けた営業 | |
時期 2022年11月1日 | ||
4 | 活動 (内容) | 1ー4. 催事やイベントの出店に向けた営業 |
時期 | 2022年11月1日 |
インプット
総事業費
25,850,050円
人材
合計9人 内部小計3人:(事業責任者1人、事業運営補佐1人、畑・工場スタッフ1人)、外部:小計6人(経理スタッフ1人、評価アドバイザー1人、蒸留香料専門家1人、農家3人)
資機材、その他
フレグランス生産工場、ハーブの苗、菊池市の農地
総事業費 | 25,850,050円 |
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人材 | 合計9人 内部小計3人:(事業責任者1人、事業運営補佐1人、畑・工場スタッフ1人)、外部:小計6人(経理スタッフ1人、評価アドバイザー1人、蒸留香料専門家1人、農家3人) |
資機材、その他 | フレグランス生産工場、ハーブの苗、菊池市の農地 |
出口戦略・持続可能性について
実行団体
「HiKEI」のブランド認知を拡大し、売り上げを増やすことで、遊休農地の活用面積を広げていき、雇用を創出。
若者が関心のあるファッション雑貨であるフレグランスを用いて農業のイメージアップを図る。
フレグランスの生産地というイメージを菊池市で作っていく。
野菜や果樹等の食物ではなく、香料原料としての作物生産を行い、市場に左右されやすい既存の流通に乗せることなく、適正な取引を可能にしていく。
生産から販売までの六次産業化。
実行団体 | 「HiKEI」のブランド認知を拡大し、売り上げを増やすことで、遊休農地の活用面積を広げていき、雇用を創出。 野菜や果樹等の食物ではなく、香料原料としての作物生産を行い、市場に左右されやすい既存の流通に乗せることなく、適正な取引を可能にしていく。 |
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関連する主な実績