事業計画
優先的に解決すべき社会の諸課題
領域 / 分野
地域社会における活力の低下その他の社会的に困難な状況に直面している地域の支援に関する活動
地域の働く場づくりや地域活性化などの課題解決に向けた取組の支援
安心・安全に暮らせるコミュニティづくりへの支援
SDGsとの関連
ゴール | ターゲット | 関連性の説明 |
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2. 飢餓をゼロに | ||
8. 働きがいも経済成長も | ||
12. つくる生活、つかう生産を | ||
13. 気候変動に具体的な対策を | ||
15. 陸の豊かさも守ろう |
団体の社会的役割
団体の目的
次代の子供たちのための環境保護や国土保全・食料生産につなげる循環型の取り組みを加速さ せていかなければ、今のままでは未来に向けて持続可能な生活は営めない。このプロジェクトは、「自分だけやっても何も変わらない」意識から、「せめて私ぐらいは取り組む」意識に切り替えることで循環型生産システムを未来に向けて構築していくことを目的とする。
団体の概要・活動・業務
関係団体・企業が連携しながら取組む
①全体調整(中央会) ②バイオ炭の製造(廃培地・もみ殻・剪定枝等の燻炭化をJA中野市・JA上伊那・JAあづみ、県内炭生産法人との連携も検討)
③その炭を使った農産物栽培・出荷をJA女性協議会・JA青年部協議会メンバー ④燻炭の品質管理・技術支援を日本グルベジ協会
⑤燻炭利用ブランド農産物の販売(Aコープや直売所等の店舗)、地域の飲食店での取扱い ⑥消費者意識変容のためのセミナー・講演会の開催
団体の目的 | 次代の子供たちのための環境保護や国土保全・食料生産につなげる循環型の取り組みを加速させていかなければ、今のままでは未来に向けて持続可能な生活は営めない。このプロジェクトは、「自分だけやっても何も変わらない」意識から、「せめて私ぐらいは取り組む」意識に切り替えることで循環型生産システムを未来に向けて構築していくことを目的とする。 |
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団体の概要・活動・業務 | 関係団体・企業が連携しながら取組む |
概要
事業概要
農産物生産上発生する各種残渣をそのまま土壌に漉き込むと温暖化ガス発生の原因となる。燻炭化することで残渣に含有されている温暖化ガスを炭の中に閉じ込め、土壌に貯留することができる。この仕組みを活用し、地球温暖化対策の一助を農家が担いつつ、その炭を活用した農産物を消費者が購入することで、環境対策の一助を担った満足感・持続可能な農業の維持に貢献できる仕組みを構築する。また、この仕組みをCSRの一環として地域・企業が支えることで、地域全体が環境対策にも貢献できる三方よしのシステムを構築する。あわせて、「自分だけやっても何も変わらない」から、「せめて私ぐらいは取組む」意識への消費者 心理・行動変容に結び付くPR活動を行う。
資金提供契約締結日
2022年08月31日
事業期間
開始日
2022年08月31日
終了日
2025年03月30日
対象地域
長野県
事業概要 | 農産物生産上発生する各種残渣をそのまま土壌に漉き込むと温暖化ガス発生の原因となる。燻炭化することで残渣に含有されている温暖化ガスを炭の中に閉じ込め、土壌に貯留することができる。この仕組みを活用し、地球温暖化対策の一助を農家が担いつつ、その炭 を活用した農産物を消費者が購入することで、環境対策の一助を担った満足感・持続可能な農業の維持に貢献できる仕組みを構築する。また、この仕組みをCSRの一環として地域・企業が支えることで、地域全体が環境対策にも貢献できる三方よしのシステムを構築する。あわせて、「自分だけやっても何も変わらない」から、「せめて私ぐらいは取組む」意識への消費者心理・行動変容に結び付くPR活動を行う。 | |
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資金提供契約締結日 | 2022年08月31日 | |
事業期間 | 開始日 2022年08月31日 | 終了日 2025年03月30日 |
対象地域 | 長野県 |
直接的対象グループ
JA、炭生産者、農産物生産者、流通関係者
人数
JA:14、炭生産団体;3団体、生産者;50人程度
最終受益者
消費者
人数
1,000人
直接的対象グループ | JA、炭生産者、農産物生産者、流通関係者 | |
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人数 | JA:14、炭生産団体;3団体、生産者;50人程度 | |
最終受益者 | 消費者 | |
人数 | 1,000人 |
事業の背景・課題
社会課題
〇地球温暖化の進行は各方面に様々な影響を及ぼしており、今後も拡大・顕在化する恐れがある。
・猛暑日の年間日数が増加傾向、大 雨の年間発生回数が増加傾向
〇2019年度の我が国の温室効果ガス総排出量は12億12百万トンで、排出量を算定している1990年以降で最少。近年、農林水産分野の排出割合は4%前後で推移している。
〇農林水産分野でも、更なる削減が求められている。2030年度総排出削減目標 ▲46.0%(2013年度対比) 内農林水産分野 ▲3.5%
〇令和4年4月20日に公表された農林水産統計によると、生産者(農業者)・消費者共に農業分野においての温室効果ガス削減に向けて、知識・行動が積極的であるとは言えない。
・農業者のうち農地での温室効果ガス排出・吸収が起きていることを知っていた人(35.5%)
・農業者のうちバイオ炭を施用したいと思う人(既に施用・これから施用したい 13.2%)、(掛かり増し経費が補填されるなら施用したい 24.2%)、(有利販売に結び付くなら施用したい 9.3%)
・消費者のうち農地での温室効果ガス排出・吸収が起きていることを知っていた人(26.7%)
・消費者のうち温室効果ガスの少ない農産物を買いたいか(値段に関係なく買いたい 7%)、(他の農産物と同価格であれば買いたい 69.7)、(他の農産物以上の価格であれば買わない 13.7)
課題に対する行政等による既存の取組み状況
〇国も2050年までにカーボンゼロの取り組みを行うこととし、2021年6月に閣議決定した政府4計画(骨太方針、成長戦略、規制改革実行計画、地方創生方針)のキーワードに「グリーン社会」「デジタル化」「活力ある地方づくり」「少子化の克服」を入れ、グリーンに軸足を 置いた成長戦略と地方創生を進めることとしている。
〇既に環境省はESG投資の拡大など脱炭素経営推進で企業価値の向上を謀る大企業・上場企業のみならず、中小企業の取り組みを進めるため「中小規模事業者のための脱炭素経営ハンドブック」を作成し、その取り組みを推進している。農水省も持続可能な食料システムを構築することが急務とし、「みどりの食料システム戦略」(以下、「みどり戦略」という)を策定した。
〇「みどり戦略」は2022年の通常国会で法制化され、2022年度「強い農業づくり総合支援交付金」に「みどり戦略」優先枠30億円を新設し、2050年までに化石燃料を使わない園芸施設への完全移行を掲げている。
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義
〇本県はカーボンニュートラルに強い関心を示しているものの、農業関連の県単独の予算規模は極めて小さく、国の補助事業頼みで、環境配慮型農業に対して積極的とは言い難い状況である。
〇JA長野県グループは慣行農業を主として取り組んできた経過から、組合員の多くは慣行農業を営んでおり、自ずと当面の間は慣行農業を主眼に置かざるを得ない。そのため予算的にも十分な資金を環境に配慮した循環型の農業にむけられない状況にある。
〇農業者・消費者の意識・行動共に、農産物の生産にかかるカーボンニュートラルに向けた取組はこれからである。農業者もカーボンニュートラルに向けた農業生産に取組み、消費者は、その農産物をしかるべき対価で購入する。農業王国であ る長野県から意識改革をスタートさせたい。
〇また、環境にやさしい農業は今の子供たちに美しい地域・地球を残すために待ったなしの取り組みであり、「休眠預金等交付金」の活用は、休眠預金の源泉である(預金者・貯金者)=消費者に幅広くPRできると考え、小回りの利く資金として、出来ることから始めないと手遅れになるこの取組みにおいて大きな意義を持っている。
社会課題 | 〇地球温暖化の進行は各方面に様々な影響を及ぼしており、今後も拡大・顕在化する恐れがある。 〇2019年度の我が国の温室効果ガス総排出量は12億12百万トンで、排出量を算定している1990年以降で最少。近年、農林水産分野の排出割合は4%前後で推移している。 |
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課題に対する行政等による既存の取組み状況 | 〇国も2050年までにカーボンゼロの取り組みを行うこととし、2021年6月に閣議決定した政府4計画(骨太方針、成長戦略、規制改革実行計画、地方創生方針)のキーワードに「グリーン社会」「デジタル化」「活力ある地方づくり」「少子化の克服」を入れ、グリーンに軸足を置いた成長戦略と地方創生を進めることとしている。 |
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義 | 〇本県はカーボンニュートラルに強い関心を示しているものの、農業関連の県単独の予算規模は極めて小さく、国の補助事業頼みで、環境配慮型農業に対して積極的とは言い難い状況である。 |
中長期アウトカム
2050年カーボンニュートラル実現に向けて、バイオ炭を核に、生産者・販売事業者・消費者等地域コミュニティを構成する住民が、地域全体で支えあい、安心安全で持続可能な社会・農業を実現していくための取組が展開
短期アウトカム
1 | ①地域の多様な協力者(農家・JA・社会福祉法人・里山再生協議会・NPO等)とのネットワークづくり等を通じた農村コミュニティの活性化(活動主体相互の連携) | |
---|---|---|
モニタリング | いいえ | |
指標 | 協力農家・協力団体数→定量 | |
初期値/初期状態 | JAグループとの連携はない | |
中間評価時の値/状態 | ネットワーク会議の開催/連携が広がっている | |
事後評価時の値/状態 | ネットワーク会議の開催/協力関係が生まれ、農村コミュニティの活動が活発化 | |
2 | ②炭化炉を導入し、地域でのバイオ炭調達、新規雇用に結びつき継続運用できている(農福連携)。 | |
モニタリング | いいえ | |
指標 | 農福連携団体数 | |
初期値/初期状態 | 連携していない | |
中間評価時の値/状態 | 農福連携ができている(1団体) | |
事後評価時の値/状態 | 継続して農福連携ができる見通しが立っている(2団体) | |
3 | ③県内農業者が環境問題への対応としてバイオ炭を施用する意識を持つ | |
モニタリング | はい | |
指標 | バイオ炭を使用したい生産者の人数 | |
初期値/初期状態 | 不明/土壌改良剤として使用 | |
中間評価時の値/状態 | バイオ炭を施用する農家の増加 | |
事後評価時の値/状態 | 消費者のバイオ炭認知度が向上/バイオ炭施用農産物の価格設定についても理解者の増加 | |
4 | ④消費者がバイオ炭施用農産物を積極的に購入している | |
モニタリング | はい | |
指標 | 意識調査結果 | |
初期値/初期状態 | 現状について調査 | |
中間評価時の値/状態 | ・バイオ炭を使用した農作物について認知が始まっている。 | |
事後評価時の値/状態 | 消費者のバイオ炭認知度が向上/バイオ炭施用農産物の価格設定についても理解者の増加 | |
5 | ⑤バイオ炭使用農作物認証制度が確立され、ブランド化に向けたPRができている | |
モニタリング | はい | |
指標 | 農業・JAに対するイメージアンケート(環境問題) | |
初期値/初期状態 | 対応していない | |
中間評価時の値/状態 | 良イメージ6割 | |
事後評価時の値/状態 | 良イメージ7割 | |
6 | ⑥バイオ炭活用により地域と新規事業がスタートしている | |
モニタリング | いいえ | |
指標 | 協力団体数 | |
初期値/初期状態 | 対応していない | |
中間評価時の値/状態 | コンソーシアム以外の団体との連携開始 | |
事後評価時の値/状態 | バイオマスエネルギーに関して連携・事業スタートしている |
アウトプット
1 | ①各地域においてバイオ炭が製造 | |
---|---|---|
モニタリング | いいえ | |
指標 | 製造者数・供給者数 | |
中間評価時の値/状態 | 各地域において、「Jークレジット」に対応したバイオ炭を製造している(1ヵ所) | |
事後評価時の値/状態 | 各地域において、「Jークレジット」に対応したバイオ炭を製造している(2ヵ所) | |
2 | ②バイオ炭が施用された圃場で農産物が栽培されている | |
モニタリング | はい | |
指標 | バイオ炭による貯炭量の把握 | |
中間評価時の値/状態 | 毎年度の土壌分析結果による変化の把握 | |
事後評価時の値/状態 | 継続して取組む農家の増加 (25件程度) | |
3 | ③消費者や事業者がバイオ炭使用農産物を購入することができる | |
モニタリング | はい | |
指標 | バイオ炭使用農産物流通経路の確立(取扱店舗) | |
中間評価時の値/状態 | JA系統販売店に専用コーナーを設け、テスト販売を行う。 | |
事後評価時の値/状態 | バイオ炭使用農産物取扱い店舗数 10店舗、 | |
4 | ④食農教育による消費者へのバイオ炭認知向上 | |
モニタリング | はい | |
指標 | アンケート調査によるバイオ炭認知度 | |
中間評価時の値/状態 | 知っている割合60% | |
事後評価時の値/状態 | 知っている割合70% | |
5 | ⑤バイオ炭使用農作物認証制度が確立され、ブランド化に向けたPRができている | |
モニタリング | いいえ | |
指標 | バイオ炭に関するセミナー・講演会の開催 | |
中間評価時の値/状態 | 年に1回以上セミナーを開催する | |
事後評価時の値/状態 | 継続してバイオ炭の認知を向上させる取り組みが県内各所で開催。 | |
6 | ⑥「J-クレジット」に対応している | |
モニタリング | はい | |
指標 | 「J-クレジット」対応取引件数 | |
中間評価時の値/状態 | 「J-クレジット」対応1件 | |
事後評価時の値/状態 | マニュアルが整備され、農家が継続的に「J-クレジット」に参加できている(5件) |
事業活動
活動
1 | 活動 (内容) ①-1 長野県内における農業者・消費者のバイオ炭認識調査 | |
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時期 2022年9月ー10月 | ||
1 | 活動 (内容) | ①-1 長野県内における農業者・消費者のバイオ炭認識調査 |
時期 | 2022年9月ー10月 | |
2 | 活動 (内容) ①-2 バイオ炭活用農地ブランド農産物の啓蒙(剪定枝等の燻炭化の様子等をSNS等で配信し、その裏腹で環境にやさしい農産物栽培を行うことの周知など)。 | |
時期 2022年10月~ | ||
2 | 活動 (内容) | ①-2 バイオ炭活用農地ブランド農産物の啓蒙(剪定枝等の燻炭化の様子等をSNS等で配信し、その裏腹で環境にやさしい農産物栽培を行うことの周知など)。 |
時期 | 2022年10月~ | |
3 | 活動 (内容) ①-3 県内での取組みの様子をセミナー・講演会を通して知る機会の確保 | |
時期 2023年8月~ | ||
3 | 活動 (内容) | ①-3 県内での取組みの様子をセミナ ー・講演会を通して知る機会の確保 |
時期 | 2023年8月~ | |
4 | 活動 (内容) ②-1 事業の仕組みづくり(協力団体・農家・JA・県農政部との目的の共有) | |
時期 2022年8月~9月 | ||
4 | 活動 (内容) | ②-1 事業の仕組みづくり(協力団体・農家・JA・県農政部との目的の共有) |
時期 | 2022年8月~9月 | |
5 | 活動 (内容) ②-2 バイオ炭の製造依頼と保管 | |