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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/01/01終了日 2023/12/31
対象地域鳥取県八頭郡智頭町
事業対象者

直接介入する対象者
・林業を志す人材(生活困窮者含む)
・林業事業者
中間受益者
・地域内事業者(地域に移住者・事業者が集まる)
最終受益者
・住民(森が保全されることによる災害防止や資源の維持)

事業対象者人数

のべ100名

事業概要

智頭には従来より活動する智頭ノ森ノ学ビ舎(育成・現場・機材・コミュニティ)と、智頭町複業協同組合(採用力・人材派遣のしくみ・情報共有)が連携したことにより、40名以上の応募者から2022年度採用5名(女性林業家含む)と実績が出ている。
全国的にユニークな活動であり、さらに林業人材を集めていける段階にある。
他の地域との交流も盛んなため智頭に止まらず展開することも可能と考える。
現在、より多くの人材を抱えるにあたっての課題として、雨天や冬季の仕事の確保と、移住者の住居等の確保があるため、本事業では、当該課題解決の事業開発チームを林業家と共に発足し、持続可能な林業の実現を目指すものである。

事業の総括およびその価値

本事業にて、智頭町の従来から育んできた強みを、さらに発展させるユニークな取り組みとなったと感じている。
智頭ノ森ノ学ビ舎を中心に取り組まれてきた魅力(事業者を横断した人材育成の体制やコミュニティ形成など)に、智頭町複業協同組合の仕組みを掛け合わせることで、智頭ならではの人材確保の体制をつくることができた。
また、事業者が単独では準備しづらいインフラ(事務所・家・車両など)についても、整備、共有をすることで、林業家を目指す人材が移住しやすい環境づくりにも着手できた。
結果として、事業者の雇用需要を満たす林業人材の確保ができている状況を作ることができたが、POである自伐型林業推進協会の皆様の的確なアドバイスや、智頭ノ森ノ学ビ舎との密な連携・相談による部分が大きく、本事業での協業によって関係性も深まり、事業前よりもスムーズな連携を取れるようになっている。
最終的に、全国の林業家をお招きした「DEEP FOREST BOX」も開催でき、本事業の発信を自治体などの関係者も巻き込み行うことができた。各地でのベストプラクティスの共有は貴重であり、好事例の実践を進めさらに取り組みを高めてゆきたい。今後、全国の林業地・団体との連携や、他の自治体への横展開へ繋がることを期待している。

課題設定、事業設計に関する振返り

・地域の林業事業者が人材を受け入れるための課題は雨天・冬季の仕事の確保であり、それは1事業者だけでは解決し得ないものであった。今回、人数が増えたことを受けて色んな事業者と協議し、受け入れ先を確保することができたことは幸運であった。今後も事業者の確保と人材の確保が両天秤でバランスを取りながら進めなければいけないことを再認識した。
・林業においては人材確保は第一歩であり、今後の育成の仕組みづくりも重要となる。林業事業体ごとのやり方や重機の違いなどについての情報連携や育成状況の可視化など、安全な施業の実施に向けてさらに連携が必要だと考えている。
・新たな事業を生み出すことも必要である一方で、事業者の優先順位が落ちがちだと感じている。地域において持続的な雇用を実現するためにも事業者と連携しながら、雇用を創出していく実験を続ける必要があるが、運営体制はさらにブラッシュアップが必要だと感じている。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1林業への就業希望者の受け入れを持続可能にするため以下を目指す。 ①雨天および冬季の収入となる職や雇用の確保 ・町内の仕事(業務)の発掘、確保 ・新規事業開発による新たな雇用の創出
指標・林業家が増えても耐えうる(主に雨天・冬季の)仕事の確保状況 ・新規事業への検討・開発の着手状況
目標値・目標状態・2023年度は社員10名分の仕事確保(町内事業からの業務確保中心) ※2024年度に向け、新規創出への仕込みは並行して必要
アウトカム:結果・目標となる仕事量を確保済み 事業開始前後で+6社(林業1社、その他事業者5社)
アウトカム:考察[状況] ・事業活動の結果、組合企業14社中12社が派遣先として稼働しており(事業開始2022年12月時点は6社)、社員が雨天・冬季においても働ける状況をつくることができた ・その他、事務所・シェアハウスのDIY作業、事務局業務、事業者の事務業務等での稼働も含め、雨天時の仕事を積極的に確保に向けて事業者と協力して開拓できた [問題・懸念点] ・林業事業体の雇用意欲の向上、受け入れ先の確保 ・2023年は暖冬であったことにも助けられたため、天候に左右されない仕事の確保、開発は引き続き課題と考えている
2②就業希望者に対する、受け入れ体制(ソフト面・ハード面)の充足 ・共同作業拠点 ・住居の確保・改修 ・移住定着に向けたフォロー体制強化
指標・拠点(倉庫・作業場)の確保 ・移住者向け空き物件の確保 ・移住者が定着するためのコミュニティの運用強化
目標値・目標状態・拠点確保。雨天での作業、林業備品保管ができており、安心して作業に従事できる ・就業者がすぐに移住できる状態がある ・移住者・地域事業者がコミュニケーションが取れ、定着化を促進できる
アウトカム:結果・拠点確保:事務所・倉庫を確保済み(雨天時の作業、機材メンテナンスなど) 住居:シェアハウスを3棟12部屋を確保し、5名入居中(DIYにて修繕を実施) 交流:移住者・事業者の交流も活性化し、合同イベントや交流会等頻繁に開催され定着化につながっている(退職者なし)
アウトカム:考察[状況] ・組合事務所・倉庫を確保(森林組合内)  DIY事業や林業備品のメンテナンス、事務所活用による交流促進 ・住居  シェアハウスを3棟確保、2023年入社者5名中4名が入居(合計社員5名が入居)、最大+6名まで対応可能 ・交流  事業者との交流も増え、人材育成や定着化、仕事の受注にも繋がっている(1事業者の中で別の部署からも仕事を発注いただく) [問題・懸念点] ・社員増加による個別面談の実施などフォロー体制の強化も必要 ・シェアハウスの活用範囲の検討(社員のみならず、町の課題でもあり地域全体に広げていけるか) ・派遣先事業者が増えることによる適材適所の検討や、運用ルールの整備
3③林業就業希望者が就業したい地域となり、林業界の入り口を目指す (林業人材の育成地ブランド化の成功)
指標・智頭町複業協同組合の入社希望者(林業マルチワーカー)の増加
目標値・目標状態・就業希望者10名以上の獲得 ・林業家から信頼され友人紹介をいただけている状態(3件以上)
アウトカム:結果・就業希望者21名 ・友人紹介3件
アウトカム:考察[状況] ・智頭町複業協同組合自体の認知度が上げられたことで全体として21名の応募を獲得(うち友人紹介3件) ・地域の林業事業者の雇用体力と合わせて応募者の中で地域に合う人材を採用済み [問題・懸念点] ・より広く活躍してもらうための育成体制強化(例:グラップルなどの練習) ・マルチワーク(林業以外)の職種とのバランス

アウトプット

1①課題である「雨天および冬季の仕事の確保」に対して、新規事業企画チームが中心となり、地域事業者やその他プレーヤーを巻き込み事業創出に向けた連携体制を構築する。また、本事業における事業開発の進捗が可視化・共有されている状態をつくり、推進を行う。
指標・関係者および企業・団体との関係構築と、連絡手段の確立(Slackなど) ・起案ごとの担当、関係者、検討状況、スケジュールなどが一覧化されている資料の作成、可視化(Spread sheetでの可視化を想定) ・定点報告会(隔月/偶数月)を開催、運営
目標値・目標状態・進捗シートの運用を2023年1月中に開始 ・2023年2月より定例報告会の開催(事業期間中合計6回) ・定性アンケート実施3回
アウトカム:結果・新規事業開発チーム2023年1月より組成 ・定例報告会6回(kickoff除く) ・定性アンケート実施3回
アウトカム:考察[状況] ・課題である「雨天および冬季の仕事確保」に向けて、新規事業チームが中心となり、事業者との共創・伴走、起案のサポートなどを推進した。テーマとしては、⽊材⽣産・加⼯関連事業、林業周辺分野事業など広く検討。 ・プレーヤーを巻き込み、うち2件が実際に事業年内に実証開始(木棺・ペット用木棺の製作販売、体験型ふるさと納税を活用したワーケーション企画) ・事業を考える機運が作られ、事業者あるいは住民と共に事業開発や事業承継を検討していく流れをつくるきっかけをつくることができた。 [問題・懸念点] ・事業主体の確保(工数含め)が想像以上に困難であり、プラン検討以上に核となる主体者の確保は課題。
2②象徴的な林業イベントを開催し、林業人材の育成地ブランドを体現する。各地の林業家との関係を築いてきた智頭だからこそ開催が可能なコンテンツを用意し、林業に従事する、もしくは今後林業を志す方への有益な情報発信機会を創出する。 ・事業期間内で定期開催に向けた検証・調整、各地の林業事業体へ参加者(就業希望者)のマッチング・ご紹介、動画配信(録画)により、継続的に林業就業希望者への情報発信ツールとして活用できるものを作る。
指標・林業イベント(DEEP FOREST BOX)実施完了 ・次期以降に向けた方針案のまとめ完成 ・イベント動画(録画)完成
目標値・目標状態・林業イベント(DEEP FOREST BOX)への総計参加者計45名以上 ・イベント等を通じて、林業に関わりたい参加者を5名以上集め、各地の団体・事業者との接点を創出する
アウトカム:結果・林業イベント参加者52名 ・林業に関わりたい方5名以上
アウトカム:考察[状況] ・各地より代表する林業プレーヤーをお招きし、登壇・交流共に満足度の高い機会を提供できた。行政(町・県)からも企画主旨について応援姿勢を得ることができ、継続実施を予定している。 ・林業を志す方に向けた有益な情報発信ツールとしてYoutube等の動画配信も協力団体のサポート受け実施、オンライン経由での問合わせも増えてきている。 ・また、イベント後に智頭町複業協同組合への視察申込や問い合わせなどが一気に増え、林業に関わる分野での異業種からの協業依頼等も出てきている。 [問題・懸念点] ・継続実施に向け、会のコンセプトやブランドの明確化、イベント開催についてのブラッシュアップと集客
3③林業家の受け入れ体制強化のため、チェーンソーなど林業備品の管理や、雨天時などの共同作業場となる拠点を1件以上確保・整備し、稼働している状態を作る。
指標・共同倉庫・作業場の1棟の確保(賃貸契約締結) ・必要に応じた拠点の清掃、備品整備などが完了し、利用可能な状態を確保 ・2023年度内に、実際に使用される状態(雨天時の作業場、備品の保管)
目標値・目標状態・2023年4月までに賃貸契約完了 ・2023年5月までに拠点の稼働開始 ・2023年6月までに雨天時に利用可能な状態に
アウトカム:結果・共同倉庫・作業場1棟確保し、拠点として活用されている
アウトカム:考察[状況] ・賃貸契約は賃貸先の退去などにより2023年7月となったが、以降契約を行い、整備・DIYなどしながら活用開始し、現在では雨天の作業場や備品置き場、メンテナンス作業ブースとして利用されている。また、併設されている事務所にてオンラインイベントへ登壇したり、職員・事業者との交流などにも使用されているコミュニティスペースとしても機能している。 [問題・懸念点] ・人数が増えるにつれ、倉庫や作業場としての機能の強化が必要となる見込み、現状は特に問題ではないが作業時間の確保が今後も必要となるため、継続してDIY作業を雨天の仕事にできるようにしていきたい。
4③居住可能な住居の整備を目指し、DIYなど活用し、住居の整備を2件以上実施する。 (本事業の波及効果により、DIY用品の共有化による自発的なDIYの促進も狙う:3件以上の自律的なDIY実施を目標)
指標・移住時に住み始めやすいシェアハウスの物件整備(2軒) ・社員(マルチワーカー)および地域事業者がDIYについての知見を得るためのDIY講習の実施(1セット) ・共同倉庫にてDIY用具の共有(購入予定備品のレンタル)を実施し、DIYを推進、利用者がいる
目標値・目標状態・2023年4月までにDIY用具確保、拠点内設置 ・2023年6月までにDIY講習の実施 ・2023年9月までにシェアハウス2軒の整備に着手 ・2023年中に社員および関係者が自律的にDIY用具を活用
アウトカム:結果・職員が居住可能なシェアハウスを3棟12部屋を確保(5名入居中) ・波及効果として自発的なDIYを目指す職員、関係者が出ており当初目的を果たせている(4件)
アウトカム:考察[状況] ・移住者の増加を想定して目標以上の3棟の物件を確保。 (今後も移住者受け入れを考え必要と判断) ・本事業でDIY用具を購入し、7月より事務所とシェアハウスの改修に着手、12月時点で3棟12部屋の居住可能な部屋を用意できた。 ・DIY作業を組合活動として実施、社員および関係者の自宅も自分たちでDIYする流れも狙い通り進んでいる。 ・上記の流れが進んだ結果、物件を譲りたいと申し出ていただく町民の方もあり、空き家問題と移住定住における家問題の解消、ならびに地元木材の利用や雨の日の仕事確保など、総合的に課題解決できる取り組みに育ち始めた。 [問題・懸念点] ・DIY技術の共有と時間確保
5④「雨天および冬季の仕事の確保」において、派遣可能な事業者および業務を3件以上確保する。(新規開発がメインではあるが、町内の雇用ニーズを集めることにも取り組み、仕事が安定的にある状態を目指す)
指標・派遣可能な事業者および業務の確保 ・智頭町役場での冬季の雇用ニーズの発掘
目標値・目標状態・2023年9月までに派遣可能な事業者および業務3件以上の確保 ・2023年9月までに智頭町役場での冬季の雇用ニーズ1件以上の確保
アウトカム:結果・事業開始前後で+6社(林業1社、その他事業者5社) ・役場での冬季の雇用ニーズ1件確保
アウトカム:考察[状況] ・主に冬季の仕事を確保するため、広報業務、IT支援、資格・免許取得など、準備をしてきた。 ・8月までに社員数が増えたこともあり、派遣先が+6社となり受け入れ先事業者を増やすことができた。 ・役場の仕事で、冬季の除雪を想定していたが暖冬のため2023年はなし。その他、広報業務の受託を2024年に予定している。 [問題・懸念点] ・職員が増えるにつれ、冬季の仕事の確保も必要となるため継続した仕事の確保、ニーズの発掘が必要。
6④地域での事業開発をテーマに、地域事業者および団体・行政と意見交換を実施。 事業テーマごとに関係者とのマッチング・検討チーム化する。都市部の企業・団体・官公庁と地域事業者を引き合わせる。
指標・地域事業者および団体・行政との打ち合わせ実施 ・事業テーマ別検討チーム組成 ・都市部企業・団体・官公庁と地域事業者との意見交換の実施
目標値・目標状態・地域事業者および団体・行政、15社(者)以上との打ち合わせ実施 ・事業テーマ別検討チーム5つ以上組成 ・都市部企業・団体・官公庁と地域事業者との意見交換を10回以上
アウトカム:結果・事業者・団体・行政との打ち合わせ 21社(地域内13社、地域外8社) ・事業テーマ検討チーム件8/5件目標 ・都市部団体・企業・官公庁との意見交換10回以上 12回
アウトカム:考察[状況] ・事業開発チームをつくったことで進行がスムーズになり、目標にしたKPIは達成。 ・事業案としての粒度は事業者のニーズもあり様々だが、継続的にブラッシュアップを図り、取捨選択をしていく必要がある。 [問題・懸念点] ・プランニングフェーズ以降の事業者内での人材確保が課題となりそうな見通し(企画はサポートできても、実行部隊を事業者内で用意できない懸念がある)
7④町内にある仕事の掘り起こしのみではなく、半林半エックス実現のため、複数の事業シーズを新規事業チームで並行して検討。 また事業者、行政を巻き込み具体的な実証実験も初年度からスタート目指す。
指標・事業案(事業シーズ)を事務局で可視化し評価 ・事業案(事業シーズ)を起案、実行計画作成 ・具体的な事業案の実証実験、検証
目標値・目標状態・事業シーズを10件以上の起案 ・事業案を1件以上の実証実験実施
アウトカム:結果・事業シーズ10件/10件 ・事業案実証実験2件/1件
アウトカム:考察[状況] ・事業シーズ10件/10件 ・事業案実証実験2件/1件 実証実験:⽊棺・ペット⽤⽊棺の製作販売、体験型ふるさと納税を活⽤したワーケーション企画 事業シーズ:上2件を含む、森林を活⽤した飲料品等の開発、町内飲⾷店におけるおせちおよび通販商品の開発、親⼦向け国内英語留学、地域スポーツクラブとの連携事業、地域海外商社事業⽴ち上げ検討、複業組合を活⽤した獣害対策事業、DIY⽤⽊材のパッケージ商品開発、古物等のアップサイクル事業 [問題・懸念点] ・事業の立ち上げ人材の確保は継続的な課題であるが、事業者間や行政との間に立つ人材の必要性は今回の実証でも手応えを得ることができた。

活動

1①事業開発専任担当者の起用 ・雨天および冬季の仕事創出を担う専任担当者として、以下②から④までの活動(事業)をディレクター・推進者として担当 ・担当は智頭町での居住をベースにし、林業事業者、他地域の企業等とも連携・調整を行いながら、事業性を見極めて仕事をつくっていく ・この担当者の活動を通じて、事業者のボトルネックとなっている雨天・冬季の仕事の創出・雇用確保を行うことで持続可能な林業を実現する
活動結果ほぼ計画通り
概要[進捗] ・「雨天および冬季の仕事確保」に向け、新規事業チームを組成し、事業者や関係組織との共創・伴走、起案のサポートなどを推進。 [実績] ・事業シーズ検討案:10件(目標10件)  パートナーは組合員である、森林組合や飲食店、保育園など。 ・実証実験:2件(目標1件)  智頭材を利用した木棺、ペット用木棺の販売開始  智頭滞在体験型ふるさと納税を2回実施(納税額約50万円)
2② 林業イベント(DEEP FOREST BOX)の開催 ・各地で活躍する林業家・団体を智頭町へお招きし、林業の象徴的な(サミット的)イベントを開催 ・自伐型林業に必要な技術の向上や経営手法、収入の安定化、地域の課題解決に向けた取組などを共有し、議論の場を形成する ・イベント開催および動画配信(録画)により、へのきっかけの提供を行い、各地とのマッチング創出も狙う ・本事業でのトライアルを経て定期開催化を目指し、林業就業希望者に向けた継続的な機会提供も目指す
活動結果計画通り
概要[進捗] ・11/30「DEEP FOREST BOX」を開催。全国から林業プレーヤーを集め、リアルでの登壇、動画配信を作成。 [実績] ・参加者総計52名(目標45名)  登壇団体・個人は全国から10以上 ・Youtube動画配信、イベント後にHP経由の問い合わせも増加 ・定期開催化決定  実績を町に認められ、継続開催予定  県・官公庁の公認化も視野に林業を目指す方への有益な機会提供を目指す
3③ 活動拠点・DIY等備品のシェアリング ・個人では整備しづらい作業ブースや倉庫、機材を林業家間でシェアできる環境を作り、拠点整備が促進される状況を目指す ・機材・備品は専門家の監修のもとに揃えていくが、防塵丸ノコ、スライド丸ノコ、インパクトドライバー、自動カンナ等を想定 ・智頭材を用いて外壁等を施工を行い、町内に智頭杉のショールームになる物件を増やし、智頭杉のPR効果や製材業務の増加も同時に狙う
活動結果計画通り
概要[進捗] ・森林組合敷地内に事務所兼 作業場・倉庫を設置 ・DIY活動により、チェーンソーの目立て台なども設置された [実績] ・智頭町複業協同組合の職員を中心に雨の日やDIYの拠点、メンテナンススペースとして活用 ・DIY活動に、森林組合の保管する智頭材(端材)活用にも進展、地元材を活用したDIY活動も検討している
4④ 地元企業との連携および事業承継による仕事創出 ・就業する林業従事者(複業組合社員)の増加に対応するべく、主に雨天・冬季の仕事量を確保のため、地域内の仕事を集めて、業務量の安定化を目指す ・更なる拡大に向けて、地元企業との連携や事業承継など、事業開発を推進し、半林半Xのエックス事業を生み出す ・新規事業開発チームを設置、上記の半エックス開発を行うため、地域事業者、都市部企業などとの連携を推進する
活動結果計画通り
概要[進捗] ・社員増加に対応すべく、組合員(地域事業者)から受ける仕事を確保 [実績] ・業務量の増加  事業開始前後で+6社(林業1社、その他事業者5社) ・職種幅の増加  森林組合内の加工センターの事務業務(IT化支援)、森林組合における地積調査業務、重要文化財でのイベント業務スタッフなど

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

林業マルチワーカーに着目した独自の需要開発と制度設計、コミュニティ形成(関係組織との)により、順調に社員数が拡大し、林業家を目指す方の受け入れを行うことができてきた。
本事業を活用した活動により、仕事の確保、環境の整備、ブランド形成が進んでいる認識だが、以下想定以上の取り組みとなっている。


「特定地域づくり事業×林業」という、個人単位ではなく、組織(法人)として林業人材を確保し、育て、派遣(シェア)するというあたらしい働き方が、注目を受けてきている。
・官公庁から特定地域づくり事業×林業のモデル事例として注目を受け、よりこの手法の改善や横展開に向けた支援などが出てきている。
 ・緑の雇用制度に特定地域づくり事業協同組合も対象化
 ・鳥取県から派遣事業者でありながらも、林業事業体として扱われ、支援制度などの活用も可能に
 ・地方分権化提案などにより、林業分野における派遣法上のNGであった、地拵えや植栽が可能になる見通し
・半林半エックスを開発する、という組合を中心とした機運が職員にも伝播し、自ら半エックスを手がける職員や準備する者が増加、応募者にもそういう志向性の人材が増加

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

協同組合的な活動によって、人材、拠点(環境)、資金などを共有するモデルで一定効率化は図れたが、地方の特に中山間地域において林業だけでは生計を立てづらく、また就業者が少ないことは変わらず課題であると考える。そのため、林業ができない日・時期における仕事の確保をマルチワークで行うこと(半エックス)も重要であるし、林業や森林そのもの自体について、より価値を見出していく活動も必要だとより一層感じている。


事業終了後、半エックス開発(地域における6次化や事業開発)、林業そのものの価値化については、地域の中だけでは解決しない課題であると認識し、地域と外部の世界を繋いでいく活動が重要だと捉えている。今回のDEEP FOREST BOXを開催させていただき、他のエリアで活動する林業家の話を聞く機会は、様々なメンバーに小さくない影響を与えたと感じており、地域の中だけでは機運が高まりづらい課題を解決する手段として今後も活用していきたいと考えている。

外部との連携実績

1活動智頭ノ森ノ学ビ舎との連携
実施内容DEEP FOREST BOX開催 11/30林業事業者、関係者を集めたイベント
結果・成果・影響等・参加者52名、連携を希望する個人・法人などもあり ・Youtube等動画配信により今後も発信可能
2活動スターター研修 in 智頭(智頭ノ森ノ学ビ舎)
実施内容智頭ノ森ノ学ビ舎と連携し、林業初心者向けチェーンソー特別教育+林業体験を開催
結果・成果・影響等・2023年2月、2023年9月の2回開催 ・参加者12名、智頭町での就業者4名(事業者1名、智頭町複業協同組合3名)

広報実績

シンボルマークの活用状況 あり
内容

・軽バン車両に屋外用ロゴを貼付

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

・自治体・官公庁からの視察 2023年度15件
(鳥取県三朝市、財務省 関東財務局、北海道北竜町、鳥取県若桜町、鳥取県琴浦町、島根県浜田市弥栄町、内閣府 地方創生担当大臣、高知県土佐町、島根県浜田市弥栄町、島根県海士町、高知県佐川町・本山町、中小企業団体中央会 中国ブロック、徳島県美波町、鳥取県、静岡県静岡市)


・新聞掲載 2件(読売新聞、新日本海新聞)
・雑誌 2件(現代林業2024年3月号、田舎暮らしの本)
・移住関連オンラインイベント 3件

広報制作物等あり
内容

DEEP FOREST BOX
・DEEP FOREST BOX(11/30開催)についてのYoutube等での発信
・DEEP FOREST BOXロゴ、クリエイティブ等(次年度以降もイベント継続予定)

報告書等あり
内容

・総務省:特定地域づくり事業協同組合の先進事例として総務省HP内に掲載予定(2024年3月予定)
・林野庁:特定地域づくり事業協同組合のおける林業分野での取組事例資料(2024年度中予定)

イベント開催等

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか整備中
内容

各種規定類を整備中のため、確認をお願いいたします。

整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか未公開
内容

確認後に公開いたします。

変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部に窓口を設置しており、不正や不審なことがある際は連絡いただけるようにしている

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)外部監査および内部監査
内容

特定地域づくり事業協同組合として、例年関係/支援団体の監査を受ける予定である。
外部監査
・中小企業団体中央会 鳥取支部(R5年度実績あり)
・鳥取労働局(R5年度実績あり)
内部監査
・監事への定期報告・相談(智頭町複業協同組合 監事2名)
・顧問税理士

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

組織として強化された事項
・地域事業者とのさらなる連携・連帯感の強化、自治体からの信頼
・地域外の林業事業体とのネットワーキング
・特定地域づくり事業という制度を通じた、官公庁や他の林業地(自治体)との接点


今後の対応(あれば良いと思う支援や改善)
・実行団体の次なるステップに向けての支援策のご提案やご紹介
・定期的な採択事業者間の連携の支援


また、JANPIA企業連携チーム様よりご案内をいただき、キヤノンマーケティングジャパン株式会社様より以下のプリンタのご寄贈をいただきました。
本事業と直接的な関連ではないですが、休眠預金事業を活用させていただいたことで、ありがたく活用させていただいております。