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休眠預金活用事業
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中間評価報告

2024/10/31更新

評価計画事業進捗の評価事業の改善結果広報に関する報告

評価計画

中間評価の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと

事業中間時点でみえてきた事業上の課題

1)小規模多機能 食の居場所を支援するためにつくったモデルや仕組みを、事業終了後も継続させていくための資金調達。現状、協議体で必要性の認識は共有しつつも資金調達については「難しいね」で議論が止まってしまう
2)既存の中間支援組織との関係・ネットワーク形成(どんな風に何を依頼して、協力を企てるか)の見通し
3)食べ物が行き来するロジハブ推進にかんする関与の在り方

事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと

1)事業終了後の事業継続のための資金調達方策について検討し、必要に応じて活動に加える
2)既存の中間支援組織、特に休眠預金実行団体や過去の実行団体などと連携し、人のロジハブシステム構築に向けた検討をする
3)愛媛と連携した取り組みを実施する中で、食べ物の流通網の推進も行っていけるように検討する

実施体制

1内部/外部外部
評価担当分野アウトプットの実施状況を確認する
氏名川中大輔
団体・役職龍谷大学 准教授
2内部/外部内部
評価担当分野アウトプットと資金執行状況を確認する
氏名庄子幸子
団体・役職一般社団法人いなかパイプ・理事、中小企業診断士
3内部/外部外部
評価担当分野事業継続可能性を確認する
氏名大元学
団体・役職元・四万十町役場職員
4内部/外部外部
評価担当分野モデルづくり状況を確認する
氏名西山未真
団体・役職宇都宮大学 教授

実施状況を把握・検証するために実施する調査

調査方法

1)外部の方を交えて協議の場を設け検討する(グループディスカッション)
2)過年度、現行の休眠預金事業の実行団体にヒアリング調査する
3)県内外の他団体と協議の場を設け食支援の連携における認識合わせを行う

調査実施時期

1)~3)で協議した結果に関して、2024年9月に会合を設定し、9月の協議体MTGにて議題に取り上げる

調査結果の検証方法

振り返りをした内容に基づき議題を設定し、協議体にて中間評価結果の検証、今後の活動計画の確認を行う

事業設計図の検証方法

検証方法

資金分配団体・評価アドバイザーを交えて実施状況の調査結果を踏まえてロジックモデルの見直しに関する協議を行う

実施時期

2024年9月 協議体MTG終了後

事業計画書や資金計画書への反映実施時期

2024年10月 ※中間評価報告後

事業進捗の評価

アウトプットの実績

1アウトプット0101中山間地域の食支援活動が持続的に機能するヒトのロジハブシステムを構築し、他都道府県に波及している
指標受入れ・派遣に協力した団体数の広がり
中間評価時の値・状態県外からのヒトの受入れを1件(団体)以上実施できている
事後評価時の値・状態5団体(5圏域)が参画し高知・愛媛の過疎地域へ人を送り・受け入れることができている
現在の指標の達成状況県外中間支援団体2団体との関係構築できたが、社会実験をまだ実施できてない状況。
進捗状況3計画より遅れている
2アウトプット0102支援地域内で協力してくれる企業・行政の関係課が増える
指標働きかけた数(事業者・企業・行政・企業・団体数)・直談判した会社数・提案回数・社会実験回数・報告回数
中間評価時の値・状態1回以上試験的に連携を図ることができている(ex.資金調達、移動支援、サービス提供)
事後評価時の値・状態企業・行政との連携によるヒトのロジハブ事例が生まれている
現在の指標の達成状況エコマップより企業7、行政・大学16、団体9 組織へ参加協力を働きかけたが、ロジックモデルに記載した取り組みは行政への報告1回のみである。また、企業・行政と関係構築していくための手法の検討はできたが、社会実験をまだ実施できてない状況。
進捗状況3計画より遅れている
3アウトプット0103資金分配団体や他実行団体が連携することによって得た情報を事業で活用することができる
指標打ち合わせ等コミュニケーションとった回数、視察先数、紹介した案件数・紹介先数、研修参加回数
中間評価時の値・状態1実行団体と連携してヒトの受入れをしている
事後評価時の値・状態実行団体と協力して、ヒトの受入れが出来ている(5団体)
現在の指標の達成状況コミュニケーション6回、視察4回、研修会参加2回で、実行団体との連携はできたが、人の受け入れができていない状況。
進捗状況3計画より遅れている
4アウトプット0104いなかをつなぐための活動を支援できる民間志金を生み出し、活用できる仕組みをつくる
指標活動実施回数、関わった人数、利用者数、調査協力者数
中間評価時の値・状態関係者と学習会をして協力者を募ることができている
事後評価時の値・状態民間志金を生み出すための計画ができている
現在の指標の達成状況活動実施回数、関わった人数、利用者数、調査協力者数が0で、関係者と学習会をして協力者を募ることができていない状況。 スタッフや協議体関係者の中での資金ニーズの優先順位が、他の取り組みよりも高くない状況だったので、他の取り組みを優先させ、こちらの活動を後回ししている状況です。
進捗状況3計画より遅れている
5アウトプット0105食品支援が機能する物流・ストック・シェアできるロジハブシステムを構築し、近隣県に波及している
指標推進に向けた活動回数、協議体への参加・活動回数
中間評価時の値・状態高知県及び高知県社協・フードバンク団体と情報の連携ができている
事後評価時の値・状態行政や社協・団体との連携により県外からの食品の受入れ実績が生まれている
現在の指標の達成状況推進に向けた活動回数2回、協議体への参加・活動回数2回。愛媛・宇和島団体や中国・四国団体とのつながりはできた。また、高知県及び高知県社協・フードバンク団体と情報の連携が出来ている。 これから、連携団体を増やしながら、実験的に物流システムを動かしてみる取り組みを実施したい。これから連携団体を増やしながら、実験的に物流システムを動かしてみる取り組みを実施したい。 
進捗状況2計画どおり進んでいる
6アウトプット0203中山間地域の生活支援コーディネーターやCSWなど既存の地域福祉推進人材やまちづくり他関係機関が食を通じた居場所づくりに関わることができる 活動の対象地域、受益者層:四万十市西土佐・四万十町十和・四万十町大正エリアを中心に、四国西南地域(高知県・愛媛県)の中山間地域
指標活動実施回数、調査対象者数、参加を促した回数、配布箇所・配布部数、収集活動回数・収集案件数、企画開催数、紹介回数
中間評価時の値・状態居場所づくり支援に取り組む中間支援団体(行政・社協)との連絡会ができている
事後評価時の値・状態既存の食支援活動を行う団体(あったかふれあいセンター、集落活動センター、食生活改善グループなど)とつながり、中山間地域の食のある居場所づくりに関わっている事例が生まれている
現在の指標の達成状況●020301 活動実施回数10回、第3層協議体へ参加 ●020302 活動実績0 ●020303 活動実績3回 第3層協議体の参加者へ30部づつ配布。配布部数をカウントし忘れている。 ●020304 高知県や先進地域へのヒアリングを行った ●020305 本プロジェクト関係者と課題共有のための定例会を行う ●020306 活動実績2回 地域内の関係機関との連絡会が実施できるようになった。今後は、関わる関係機関を増やしながら連携を広げていく。
進捗状況3計画より遅れている

短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。

●福祉関係者とのつながりはゼロであったが、協議体へ毎回出席いただけるようになった。(包括支援センターより生活支援コーディネーターや、社協職員など)
●協議体メンバーに、事業内容を理解してもらいにくかったが、理解していただき、協議体でアドバイスや積極的な意見をいただけるようになった
●イベント時に、事前広報、前日準備、当日参加と、積極的な参加・協力をいただくことができ、120名もの参加者を得られた。(関係機関の参加協力がなければ実現できなかった)
●イベントに子どもから高齢者まで、地域内外の人々が参加することよって、高齢者が多い食の居場所(団体)が、各地区・広域にあるということを共有することでき、その課題も共通しているということが、団体同士も認識できたし、多世代・他地域の人々が共有することができ、そのコミュニティやプラットフォームがつくられていく機運が醸成されたと感じる。
(食フェス参加者の言動:●お弁当には「人の暮らし、食べ物、風景」がぎゅうぎゅうに詰め込まれていると思うと、気持ちが温かくなりました。まさに「誰が、何を使っているか」わかるからこそ、そんな気持ちになるんだなと思う。/●過疎=とても疎いが、とても印象に残りました。興味を持つことも大事だと思いますが、まずはこういった企画などをキッカケに「知る」人をもっともっと増やしていければ、と思いました。こういったイベントを通して「過疎」という言葉を淋しい、ネガティブなものから明るく楽しいポジティブなものにしていけたら…。本日食べたお弁当は味ももちろんおいしかったですが、心も満足するようなお弁当でした。/●「食」は人と人をつながりを作りあげるものであることを改めて感じました。薄くなってきたコミュニティの結びつきを誰もが必要な食事ということで居場所を作ることは地域の課題解決=日本の過疎課題の解決につながっていくものと思います。日本の未来を担うと言われている世代なので他人事にしないで自分で動き続けていこうと思いました。お誘いありがとうございました。四万十ステキです。」(県外からの参加者)/●食文化、食育の大切さを知ると共にこの文化を未来に継承していくことや取り組みを応援したいと思う。おいしく安心安全な食をこれからも食べたいなと思う。

短期アウトカムの進捗状況

1アウトカムで捉える変化の主体都市地域・中山間・四国内で連携を図った団体、企業、行政
指標県内外で居場所支援のために集まった支援実績(人・モノ・カネ)
中間評価時の値・状態連携を図りたい団体や行政の関係機関が互いに顔のみえる機会が作れている
事後評価時の値・状態●ヒトのロジハブシステムを機能させるためのプラットフォームができている状態  -都市地域のつながり(団体5事業者・企業5社・行政5自治体)  -中山間地域のつながり(団体10事業者・企業10社・行政5自治体)  -四国内のつながり(団体5事業者・企業5社・行政5自治体) ●ヒトのロジハブを通じてつながった団体・ヒトが事業終了後も継続的に互いの地域と関わり続けている状態
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況●当初は、連携を図るべき団体の顔がぼんやりしていた。現状は、連携を図りたい団体や行政の顔が明確に見え、誰に、何をやってもらい、参加してもらいたいか明確に依頼できるような状態になっている ●連携を図りたい団体のリストアップはできたので、これから連携・協力依頼していき、連携先を増やしていく。現状は以下の通り。 ー都市地域のつながり(団体2事業者・企業0社・行政0自治体) ー中山間地域のつながり(団体1事業者・企業0社・行政0自治体) ー四国内のつながり(団体6事業者・企業0社・行政2自治体)
2アウトカムで捉える変化の主体中山間地域における食の居場所づくり支援を行う。中間支援団体、社協、行政
指標中山間地域における食を通じた居場所づくり支援のためのプラットフォームの広がり
中間評価時の値・状態食を通じた居場所づくりの課題をプラットフォームに参画してほしい機関と共有できている
事後評価時の値・状態中山間地域における食を通じた居場所づくり支援のプラットフォームが事業終了後も協力関係にある  -中間支援団体とのつながり(5事業者)  -社協・行政とのつながり(30機関)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況●食を通じた居場所の課題が明確になり、協議体に関わる方々をはじめ、地域内外の方と課題を共有できるようになった。そのことで、プラットフォームに参画してほしい機関も明確になった。これから参画・協力の依頼を進め、プラットフォームの広がりをつくっていく  -中間支援団体とのつながり(2事業者)  -社協・行政とのつながり(2機関)

短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例

●支援対象や解決したい課題を明確にし、他者へ伝えることができるようになり、何をどうしたいのか、どう参加協力して欲しいのか、自信を持って明確に伝えられるようになったため、つながりをつくっていきたい・協力をお願いしていきたい組織も明確になり、「つながって協力して欲しい」と言いやすくなり、つながりをつくれるようになった。このようになった要因としては、協議体の定例開催による参加者とのディスカッションを重ねたことや、資金分配団体やアドバイザーとのディスカッションによってこのような変化がおこったと考える。

事前評価時には想定していなかった変化・影響

●アウトカム01では、都市部の企業や自治体に積極的にアプローチしていく活動を想定していたが、周辺地域内での関係づくりやプログラムづくりに時間がとられてしまい、活動を十分することができなかった。また、活動する中で、都市部の企業や自治体へのアプローチの前に、都市部の団体との関係構築が優先されるため、時間がかかることがわかった。
●アウトカム02では、資金分配団体や協議体関係者へ事業説明や協力依頼を行う中で、中山間地域が抱えている「元気高齢者に依存する食・食文化の維持の難しさ」という地域課題を先方様に理解してもらうことが難しかった。また、地域住民や地域団体へ説明(依頼)を行う上で、「小規模多機能・食の居場所」の言葉が理解していただけなかった。その中で、関係者とディスカッションを重ねたり、取り組み方を考えるのに時間がかかってしまい、想定していた活動を十分行うことができなかった。

事業進捗の評価

評価の視点自己評価(価値判断)結果
アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか

アウトプットは想定通り積み上げられていない。上記までで述べてきた通り、取り組みについて関係者へ伝わるように伝えることができなかったため、事業内容の共有に時間がかかり、想定した活動が十分できなかった。

アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか

貢献要因や阻害要因について、協議体を中心とした関係者とのつながりを深めることで、事業改善につなげられ、活動が展開できることがわかった。今後は、つながりを深め、さらに広げ、協力者を増やしながらさらなるアウトカム発現につなげていく。

組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか

評価アドバイザーから頂いたご意見を踏まえ取り組んでいきたいと思うことは、現在活動予定のモデルの実証と改善、モデルづくりを行い、来年5月〜6月までに、行政支援への検討の土台へ乗せられるようにする。そのために、地域・社会の中で、ニーズを把握しながら認知度を広げ、地域全体でこの取り組みの価値を広げ、対象地域の方々が継続的に行っていく必要性を口にするようになる機運を醸成していく取り組みを行なっていきたい。

事業の改善結果

事業の改善結果

項目内容
事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント

課題が明確になり、取り組むべきことが明確になったため、ロジックモデルに記載されているアウトプットに重複があり、活動とのつながりを阻害し、プロジェクトで取り組む具体的な活動やその活動の結果得られる成果が混乱する書き方になっていることが把握できた。これらのことから、「実施上の失敗」と考える。これらの点を改善し、プロジェクトに関わる活動者が活用しやすいロジックモデルに改選するべきと考える。

事業計画書の改善ポイント

アウトプットの数を減らし、指標を精査することで、ロジックモデル・事業計画所の改善を行う。

その他

事業で最も重視する指標・変化

●小規模多機能 食の居場所としての登録団体数の増加
●小規模多機能食の居場所を応援しようという組織の数の増加
●小規模多機能食の居場所がつくった弁当を食べるということを通じて、プロジェクトに参画する人の数の増加

広報に関する報告

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

イベント実施時に表示

広報

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

●2024年7月11日~7月15日 四万十町ケーブルテレビ 放送「地域の食を後世に 過疎✕弁当 かそべんFES」
●2024年8月8日高知新聞「過疎地の食 地域で守ろう」

広報制作物等あり
内容

●2023年11月 かそべん試作販売
●2024年6月 かそべんフェスチラシ 

報告書等なし
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等)あり
内容

●2024年7月6日 かそべんフェス〜小規模多機能 食の居場所 大交流会〜