中間評価報告
2024/10/21更新
評価計画
中間評価 の目的：事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと
| 事業中間時点でみえてきた事業上の課題 | ・計画時から状況が変わった（拠点の移転、スタッフの入れ替わり）なかで事業を実施していくことになり、スタッフが限られておりマンパワーが不足している。財源の不安定さもあり、運営基盤が弱い。 |
|---|---|
| 事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと | アウトカムの芽生えは確認できているが、活動が計画時から変わっている部分もあるので、アウトカムと活動の整合性を確認し、事業計画を修正する。また、実施プロセスや労力の配分等も見直し、ロジックモデルの改定を図る。 |
実施体制
| 1 | 内部／外部 | 内部 |
|---|---|---|
| 評価担当分野 | 全体総括 | |
| 氏名 | 北川美里 | |
| 団体・役職 | 京都わかくさねっと・代表 | |
| 2 | 内部／外部 | 内部 |
| 評価担当分野 | 事例抽出 | |
| 氏名 | 渡部由紀子 | |
| 団体・役職 | 京都わかくさねっと・スタッフ | |
| 3 | 内部／外部 | 内部 |
| 評価担当分野 | アウトプット・アウトカム測定 | |
| 氏名 | 崔賢英 | |
| 団体・役職 | 京都わかくさねっと・スタッフ | |
| 4 | 内部／外部 | 内部 |
| 評価担当分野 | アウトプット・アウトカム測定 | |
| 氏名 | 奥野美里 | |
| 団体・役職 | 京都わか くさねっと・スタッフ | |
| 5 | 内部／外部 | 内部 |
| 評価担当分野 | アウトプット・アウトカム測定 | |
| 氏名 | 岩田真奈 | |
| 団体・役職 | 京都わかくさねっと・スタッフ |
実施状況を把握・検証するために実施する調査
| 調査方法 | （１）アウトプット測定：活動記録の集計・分析 |
|---|---|
| 調査実施時期 | 2024年7月〜2024年9月 |
| 調査結果の検証方法 | 記入内容を資金分配団体が確認し、疑問点等あれば議論のうえ認識共有を図り、確定する。 |
事業設計図の検証方法
| 検証方法 | 資金分配団体とアドバイザーがレビューを行う。 |
|---|---|
| 実施時期 | 2024年10月〜2024年11月 |
| 事業計 画書や資金計画書への反映実施時期 | 2024年11月頃 |
事業進捗の評価
アウトプットの実績
| 1 | アウトプット | 0101 わかくさリビングに集っている人たちが活動に入っていけるようサポートをする。 |
|---|---|---|
| 指標 | 0101 ①寄り添い支援の実施状況 ②コーチングの実施回数・受けた延べ人数 ③育成研修の実施回数 | |
| 中間評価時の値・状態 | 0101 ①基本的に活動毎のフォローを行う ②15回（月１回＋イベント時）・延べ60人 ③24回（月２回実施予定） | |
| 事後評価時の値・状態 | 0101 ①基本的に活動毎のフォローを行う ②30回（月１回＋イベント時）・延べ120人 ③48回（月２回実施予定） | |
| 現在の指標の達成状況 | ①リビングに来ていた少女たちがゆるはぶの活動に入るようなサポートを随時実施し、2人がボランティアとして協力している。地域イベントの参加は随時5人程度の少女たちが参加している。 ②0回・0人。近隣にある外部のカウンセリング団体と連携模索中。 ③14回 | |
| 進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
| 2 | アウトプット | 0201 ニーズを集める活動を行う（井戸端会議、投書箱など） |
| 指標 | 0201 ①活動頻度や状況 | |
| 中間評価時の値・状態 | ①投書箱やLINEを使ってニーズを収集する。 井戸端会議（週１回）でもニーズを収集する。 | |
| 事後評価時の値・状態 | ①週に１つのペースでニーズを収集する。 | |
| 現在の指標の達成状況 | ①ニーズ収集：公式LINEを設け収集ができる体制は作っているが、外部周知が十分にできていないことや、関係性ができていない中では集まってはいない。一方、地域イベントへの積極的な参加や、自らが朝カフェを開催するなどのリアルな動きの中では、ニーズが聞こえてきている。 井戸端会議：大人こども食堂という名前で週１回金曜日実施している。 | |
| 進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
| 3 | アウトプ ット | 0202 ニーズに対してコミットする力を身につけるための活動（スーパービジョン・勉強会など）を行う。 |
| 指標 | 0202 ①活動回数や状況 | |
| 中間評価時の値・状態 | ①地域住民向けの勉強会等を実施する・実施回数12回（月1回） | |
| 事後評価時の値・状態 | ①地域住民向けの勉強会等を実施する・実施回数24回（月1回） | |
| 現在の指標の達成状況 | ①勉強会という形式に限定しない活動として、地域と連携するための働きかけは実施している。計14回。 | |
| 進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
| 4 | アウトプット | 0203 ニーズを相互扶助活動につなげるためのマッチング・調整・サポートを行う |
| 指標 | 0203 ①マッチング等の状況 | |
| 中間評価時の値・状態 | ①ニーズを収集し、自団体が対応できそうなものに対し、サポーターをマッチングしている。自団体で対応が難しいものは他機関に繋いでいる。 | |
| 事後評価時の値・状態 | ①収集できたニーズの種類が広がり、マッチング率が上がっている。 | |
| 現在の指標の達成状況 | ①拾えたニーズに対して、自団体や地域住民で対応できるような機会をつくるなど、環境や資源のマッチングを行っている。 | |
| 進捗状況 | 3計画より遅れている | |
| 5 | アウトプット | 0301 井戸端会議を運営する協力者を募る |
| 指標 | 0301 ①取り組み状況 | |
| 中間評価時の値・状態 | ①つながりのある団体・個人への直接の呼びかけや口コミ、ネットワークを通じて、協力者を募り、井戸端会議を運営する団体が出てきている。 | |
| 事後評価時の値・状態 | ①わかくさねっとの活動分野とは異なる層の参加が見込めそうな団体・個人に協力を呼びかけることで、他分野でも井戸端会議を運営する団体が出てきている。 | |
| 現在の指標の達成状況 | ①外部の団体に声がけしたが、どこも自らの活動で多忙であり現実的には難しいことが分かった。自団体として他団体になにか強力できることがあれば行っていく。⇒他団体から対話の場づくりの依頼は入ってきており、そうした面で協力していく。 | |
| 進捗状況 | 3計画より遅れている | |
| 6 | アウトプット | 0302 地域の人々が気軽に集い、話し合える場（井戸端会議）を運営する。 |
| 指標 | 0302 ①運営者ごとの井戸端会議開催回数・参加者数 | |
| 中間評価時の値・状態 | ①コア団体：実施回数週1回/参加人数各回3人 その他の団体：実施回数月1回/参加人数各回3人 | |
| 事後評価時の値・状態 | ①中間評価時に設定する | |
| 現在の指標の達成状況 | ①コア団体の井戸端会議実施回数：週1回誰でも来れる居場所開放＋飲食提供を実施中。参加人数各回スタッフを除き平均約6人(最小2人~最大13人)。/モーニングカフェも実施中。(別助成金事業) その他の団体：なし | |
| 進捗状況 | 3計画より遅れている | |
| 7 | アウトプット | 0401 活動に必要な資源（恒常的な運営スタッフ・場・財源）を獲得するための活動を行う |
| 指標 | 0401 ①実施状況 | |
| 中間評価時の値・状態 | ①活動継続に必要な資源（人材・財源）の量を見定めて、その獲得に向けた取り組みが動き出している。 | |
| 事後評価時の値・状態 | ①活動継続に必要な資源（人材・財源）獲得の取り組みが実施され、一定の仕組みが整う。 | |
| 現在の指標の達成状況 | ①【人材】中堅人材がボランティアとして積極的に活動してくれるようになった。青年層のボランティアについては、既存のボランティア1名は積極的に活動するようになり、新たに5人のボランティアが加わった。 【財源】自主財源を作る試みとして、初のチャリティパーティを8月に実施した。6月末には、各種協力者や関係者に手紙を出し、ファンドレイジングへの協力を募った。 | |
| 進捗状況 | 3計画より遅れている | |
| 8 | アウトプット | 0402 井戸端会議・相互扶助活動を継続的に行っていくための仕組みを検討する。 |
| 指標 | 0402 ①実施状況 | |
| 中間評価時の値・状態 | 活動を実施する中で、相互扶助活動の仕組みづくりに必要な要素が抽出され、本格実施に向けた仕組みづくりに着手している。 | |
| 事後評価時の値・状態 | 抽出された要素から、相互扶助の仕組みが組み立てられている。 | |
| 現在の指標の達成状況 | 自団体と地域の間で、相互扶助の関係性を築くための姿勢などが明確になりつつあり、その関係性の上で現実的に機能する仕組みづくりを検討中。 | |
| 進捗状況 | 2計画どおり進んでいる |
短期アウトカムの進捗状況
| 1 | アウトカムで捉える変化の主体 | 受益者（自団体と関わりのある人たち） |
|---|---|---|
| 指標 | ①自団体と関わりがある人数のうち、本事業の活動に参加した人数 ②:①のうち、保護司等更生保護関係者の人数・更生保護対象者の人数 ③:①のうち、３回以上活動に参加した人数 ④:③の自己肯定感・効力感の変化（当事者視点） ⑤変化のあった事例（周囲から見て変化があった事例） | |
| 中間評価時の値・状態 | ||
| 事後評価時の値・状態 | ①中間評価時に設定する ②中間評価時に設定する ③中間評価時に設定する ④複数回活動に参加した者の半数以上が自己肯定感・効力感が向上している。 ⑤特筆すべき事例５個 | |
| これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | ①約90人 ②10人 ③17人 ④未計測 ⑤ ・以前は自己表現することが難しかった少女が、言葉で表現することができるようになった。 ・助けを求めることが難しかった少女が、スタッフや来館者と信頼関係を築くことで、SOSを出せるようになった。 ・話を聞き共感することが得意な少女が、地域住民の悩み事や相談に乗ることで、自己効力感を高めた。 | |
| 2 | アウトカムで捉える変化の主体 | 受益者（自団体関係者＋地域住民） |
| 指標 | ①表出されたニーズの数 ②①のうち、具体的なアクション（相互扶助活動）につながったニーズの数 ③相互扶助活動のサポーターを経験した人数（延べ） ④相互扶助活動の事例 ⑤相互扶助活動を経験した人（ニーズ表出者・サポーター）の心情の変化（関わりができて良かったか、地域のことに関わっていきたいか等） ⑥かかわっている人のサポート力やサポートを受ける力（コミュニケーション力、応援を求める力）の向上 | |
| 中間評価時の値・状態 | ||
| 事後評価時の値・状態 | ①中間評価時に設定する ②中間評価時に設定する ③中間評価時に設定する ④特筆すべき事例５つ ⑤過半数が肯定的な回答 ⑥自己評価と他者評価で能力の向上がみられること | |
| これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | ① 約10個（事例：子供と触れ合いたい、お年寄りで寂しい思いをしている、長期休暇中子育てが大変、大切に育てた商品にならない野菜を食べてもらいたい、地域活動を行うための場所がほしい、不登校の子供がいることで悩んでいる、病院受診同行、失業の相談～公的窓口の紹介、部屋の片づけを手伝ってほしい等） ②５個 ③ー ④高齢者の買い物支援 ⑤未計測 ⑥未計測 ※いずれも指標の見直しを検討中のため暫定値 | |
| 3 | アウトカムで捉える変化の主体 | 地域 |
| 指標 | ①井戸端会議を定期開催するようになった主催者の数 ②:①のうち、各拠点で生まれた相互扶助活動の数 ③井戸端会議から派生して生じた団体連携や、新たな取り組みの事例 ④本事業にかかわった団体の変化の状況 | |
| 中間評価時の値・状態 | ||
| 事後評価時の値・状態 | ①4団体 ②中間評価時に設定 ③中間評価時に設定 ④各団体が地域とのかかわりの中で、視野が広がり、支援の質が向上している。 | |
| これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | ①0団体 ②0回 ③（自団体と外部の連携として）左京区の地域づくり関係団体（官・民）、上京区の地域づくり関係団体（官・民）、青少年ユースサービス協会、少年鑑別所、社会福祉協議会などとの連携が生まれている。 ④未計測 | |
| 4 | アウトカムで捉える変化の主体 | 自団体 |
| 指標 | ①エコマップ（関係性の広がりや質） ②活動の持続可能性の担保度合い（人材や財源の確保） ③相互扶助活動の仕組みが機能しているか （即応性、簡便性、相互扶助の見えやすさ、安全性、スト レングスの発揮、などが担保されているか等） ④この事業で関わった他の団体からの評価（地域活動をしていく上でのつながりの作り方、付き合いやすいか、役に立っているか、助けになれているか等） | |
| 中間評価時の値・状態 | ||
| 事後評価時の値・状態 | ①広がり・質ともに向上している。 ②人材・財源ともに確保の見込みが立ち、持続可能性が担保されている。 ③必要な要素を含んだ仕組みが完成し、地域に共有され（実装され）、実際の活動のなかで活かされている。 ④わかくさねっとが他団体と良好な関係性を築き、他団体にとって役に立てる存在になっている。 | |
| これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況 | ①ー ②人材は流動的であり確保とまでは言えない、財源も助成金に依拠しており、確保されていない ③未計測 ④未計測 |
短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例
01：何らかの相談があって来られた方に対し、会話のなかでその人の得意なことを引き出し、その得意を実行する機会を作っていくこ とで、自己有用感の向上というアウトカムにつながり得る活動の積み重ねができている。
02：誰でも入ってこられる居場所を開放するようになったことで、地域の人が場に参加するハードルが下がった。なかには地域の中で困った人扱いされてしまいかねない人の話もとにかく聞くという姿勢でいることで、地域の方の自分ひとりでは満たせないニーズ（困りごとや叶えたい願望）を少しずつ聞くことができるようになってきた。
04：現在の地域にとっては新参者の立場であるので、まずは地に足をつけた活動を積み重ねていくことで、地域に元からある団体や住民の方に認知していただくという段階にある。
事前評価時には想定していなかった変化・影響
・03：当初は、他団体や他の活動と連携を組んで、居場所（イドバタ）をつくり、その拠点を繋ぐことでネットワークを築き、その編目を細かくすることを目的にしていたが、現実にはそれぞれの団体に活動の意図を伝え一緒に活動をしてもらうことは、目的や対象の相違や、どの団体も自団体のことで精一杯の現実があり、思うように進まなかった。そのようななかで、拠点を支援ニーズの高い地域に移し、自団体自らが居場所（イドバタ）の拠点を開き、来所者を集めることを行なった。その結果、行政をはじめ多くの団体や個人が訪れ、その関係性から新たな繫がりが広がりつつある。
・また相談についても、受け口を作ることで地域の困りごとが集まると考えていたが、まずは時間を掛けて関係性を作らないと、相談に繋がらないことが分かった。
事業進捗の評価
| 評価の視点 | 自己評価（価値判断）結果 |
|---|---|
| アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか | ・居場所、勉強会（スタッフ向け研修は途中から回数が減ったものの、地域向けは実施中）は想定どおり行えている。 |
| アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか | 相互扶助活動のニーズを集める仕掛けとして井戸端を自団体以外に広げるとしていた部分は、自団体の働きかけによる部分以外にも進まない諸要因はあることから、手段の見直しを行う。⇒間口が広く参加しやすい仕掛けとして、軒先にベンチの設置をし、そこで対話の場を作ることを行っている。 |
| 組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか | 目の前の活動にかかりきりで、着手できていない。 |
事業の改善結果
事業の改善結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業設計（ロジックモデル）の改善ポイント | 相互扶助活動につなげるための井戸端を外部に広げるとしていた活動部分 |
| 事業計画書の改善ポイント | アウトカム、指標、目標値を現状に即して整理する。 |
| その他 |
事業で最も重視する指標・変化
短期アウトカム02：わかくさリビングに集っている人々を含めた地域住民が、自分ひとりでは満たせないニーズ（困りごとや叶えたい願望）を地域のコミュニティ内で表出・共有することができ、そこに具体的に関わる（相互扶助をする）力を身につける。
指標：④相互扶助活動の事例
広報に関する報告
シンボルマークの活用状況
広報制作物に表示 イベント実施時に表示 |
広報
| メディア掲載（TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等） | なし | |
|---|---|---|
| 広報制作物等 | なし | |
| 報告書等 | なし | |
| イベント開催等（シンポジウム、フォーラム等） | なし | |
