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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/06/01終了日 2024/02/29
対象地域那覇市や近郊地域を中心に沖縄本島全域
事業対象者

対象者は小中高生全般を中心にする。若年層のひきこもり青年たちにも声掛け参加を呼びかける。本格的な音楽指導や子どもたちの能力開発及び発表機会は少ないため、多くの企業や音楽家と連携し音楽文化のレベル向上を目指す。

事業対象者人数

オンライン含む人数500人以上(小中高生全般・若年層の就労支援をしている団体と連携)              関係人口は1,000人以上(小中高生の保護者や学校や就労支援の関係者含む)        

事業概要

子どもの夢の応援を真剣に考える大人の存在が必要と考え、自己表現を引き出し能動的に自分のやりたいことを創造していける力や切磋琢磨できる仲間づくり、夢を叶える実力につながるマネジメントなどまで幅広く実践的な体験を通す継続的な取り込みが必要。地域文化振興を促進する大きな影響力をもつ音楽を活用した表現活動を通じて、単発的な取り組みではなく段階的なプログラムを組みながら、事業の継続性や地域への浸透を実現し、多世代交流を通じて子どもたちの未来を地域の方々とともに考え、市民や子どもたちの自己実現の達成だけでなく、地域のにぎわいづくりや活性化にもつなげる「新たな市民社会資本」をエンターテインメントで創出したいと考えています。ひいては、市民舞台芸術を観光資源にもできるよう、市民のみなさんと意識を醸成できればと思っています。①楽器の無料貸し出しと練習場所の開放 ②音楽と配信技術の指導 ③ライブ実施 ④プロミュージシャンのコンサート実施運営 ⑤フェスの企画運営を実施    児童・生徒が配信技術を習得し気軽に発信し県外や海外の同世代との交流や共に配信イベントを実施することが今回の事業の最終目標です。

事業の総括およびその価値

<成果と事業の価値>
①異年齢交流や異文化交流:小中高生を主体とするライブイベントを複数回実施することにより、音楽・配信技術の向上とともに異年齢交流が活発に行われた。さらには音楽に取り組む一般の方、県外・海外の方とも交流することができた。
②地域の多様性:那覇市内だけでなく県内全域からの参加が見られ、学生の音楽の発表の場、同じ音楽活動に取り組む者同士の交流の場として必要な機会だと感じた。
③居場所機能:不登校生の参加もあり、こどもの居場所としても必要性を感じた。
④子どもたちの関心の引き出し:企画制作、スタッフワークから全て学生主体で行うことで主体性・積極性が培われ、何度も関わっている学生がリーダーとなり新規参加者へレクチャーする様子が見受けられた。また、音楽だけでなく、司会業や配信業、制作業に興味を見出す生徒もでてきた。


<課題>
①学校との連携:近隣学校とは生徒と学校顧問との連携を計れているが、他地域は(生徒との関わりはあるが)学校との連携はとれていない状況なので、事業を進める上で広がりに限りがある。
②配信の品質:配信を中継する際、相手先の配信技術も同時に求められるが、技術にばらつきがあり配信技術のクオリティーを保つのが難しい。県外とのオンライン中継イベントは相手側の技術的スキルを向上させないと開催することが難しく、互いに配信についての勉強会・テスト配信を重ねる必要がある。海外では配信を専門にする方々との連携が難しく、全ての機材を持ち込んで実施する必要がある。
③地域の多様性の拡張:ワークショップなどの実施場所が首里地区内(大名児童館・OneColor)と限定的なことから、遠方からの学生の参加が少ない。(学生たちには交通手段や距離的に厳しい)出張ワークショップなどを、中北部地域でも開催できるといい。    
④子どもとの直接のやり取り:高校生は直接LINE等でやり取りができるが、小中学生は学校や保護者が間に入らないと情報共有が難しい状況である

課題設定、事業設計に関する振返り

目標を達成でき、音楽・配信環境において変化が見られているため、課題設定はいい設定値だったと思える。県外、海外との交流においては、配信をともに行うことについての新たな課題を見つけることができ、今後の音楽イベント、配信をおこなうために必要な成果となった。事業設計については、ライブハウスOne Colorの防音工事に伴い、序盤は遅れ遅れのスケジュールとなった。また音響や配信に関しての技術者はいるが、事業のスケジュール管理や、企画担当、実績報告に関わる書類作成担当など、その都度で携わる人にばらつきがあり、結果として最終報告の段階でやらなけらばいけないことがみつかり、焦ることとなった。事業に関わる人数、役割分担などを見直す必要があると感じた。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1①小中高生が共に配信の技術を身につける
指標全9回開催   月1回のHowToライブイベントで指導
目標値・目標状態20名以上の中高生を目指す
アウトカム:結果合計で100名を超える小中高生の参加
アウトカム:考察計画以上の回数を実施でき、合計で10回ライブを開催し、毎ライブ20名以上の参加があった。ただし毎月での開催ではなく、ひと月にまとめて2〜3回ライブをおこなった。配信においては学生のみで準備から配信まで取り掛かれるようになった。
2②小中高生が一緒にバンド練習が出来る「居場所」を獲得する
指標週4日開放   (平日16:00~20:00・長期休暇中は日中スタジオ)
目標値・目標状態平日は2バンド×4日=8バンド
アウトカム:結果平日は3バンド×4日は練習が行われていた。
アウトカム:考察ライブハウスOne Colorと大名児童館・久場川児童館で昼と18:00以降で2時間ずつ毎日4〜5つの枠でスタジオを無料利用できるよう環境作りを行なった。また、小学生の練習で、高校生や大学生、また一般のアーティストを講師としてお迎えし楽器練習を行うことができた。今後はさらに多くの学生に練習・指導できるように講師陣を集めたり、必要楽器を揃えていきたい。
3③異年齢交流が生まれ、多世代で沖縄バンドシーンを盛り上げる
指標積極的に近隣の小中高5校へ呼びかけ周知活動を実施
目標値・目標状態2024年2月までに学生主催のライブイベントを15回以上目指す
アウトカム:結果10回の学生主催ライブイベントを実施した
アウトカム:考察学生主催ライブイベントは10回にとどまった。しかし、最終的には企画制作から、キャスティング、音響・配信・照明まで自分たちで行い開催することができるようになった。
4③-1 他都道府県や海外の同年代との交流が生まれる
指標地域連携4~5地域       積極的に県外、海外の関係者へ呼びかけを実施
目標値・目標状態2024年2月までに学生主催のライブイベントを15回以上目指す
アウトカム:結果3回のライブイベントと、今後1件のイベント予定を組むことができた
アウトカム:考察県外・海外と交流し、実際にライブイベントを行うことはできた。今後もOne Colorにて海外アーティストとのイベントが決まっており、引き続き県外・海外と交流しイベントを継続して実施できるようにしていきた。

アウトプット

1①子どもたちの配信技術を相互に学べるような機会と環境を整備する
指標全9回開催   月1回×9カ月間開催し配信技術を習得する中高生を20名目指す
目標値・目標状態月1回以上の配信勉強会
アウトカム:結果月1回以上の勉強会は行えなかった。10回以上の配信含むライブイベントはできた。
アウトカム:考察配信をおこなうライブは10回以上でき、そこで学生間での配信技術を相互で教え合い、高めあうことはできたが、月1回以上の勉強会を行うことはできなかった。配信について学びたい学生たちを定期的に集める場をつくることができなかったためと考える。ただし、外部で行なっている配信についての勉強会に参加するなど、意欲的に参加する学生の姿をみることができた。
2②子どもたちにとっての主にバンド練習ができる環境「居場所」を整備する
指標週4回開催   平日16:00~20:00・長期休暇中は日中スタジオを開放し、新たに音楽で居場所に関わる児童・生徒が増える
目標値・目標状態月15日×9か月間開放する
アウトカム:結果月25×9ヶ月間居場所を提供できた
アウトカム:考察ライブハウスOne Colorと 大名児童館・久場川児童館で10:00〜20:00で2時間ずつの5枠、無料でスタジオ利用できるよう環境整備を行なった。具体的には、ギターやアンプなどの楽器の購入、防音工事など。スタジオ利用ができるようになって、来館する生徒が増えたり、利用する小中高生の異年齢間で交流が生まれ、時には演奏や楽器の使い方を教えあったりする姿が見られた。
3③異年齢交流が生まれ、多世代で沖縄バンドシーンを盛り上り、学生主催のライブイベントが増える
指標全15回、延べ20バンドが関わる学生主催ライブ開催し異年齢の出演バンドが関わる
目標値・目標状態週1回は異年齢向けに音楽指導を実施
アウトカム:結果週2回は異年齢向けに音楽指導できた。
アウトカム:考察学生主催のイベントを20回以上は行い、音響や配信まで学生主体で行なっていくようになった。また、プロのアーティストや、一般のアーティスト、小学生から大学生の学生がごちゃまぜで出演するライブイベントの開催も行い、多世代での交流ができた。ライブ終了後にアドバイスをもらう学生の姿や、小学生の演奏に魅せられ、活力をもらっている一般のアーティストの姿も見られた。その後も、関わった生徒のライブを見に足を運ぶプロのアーティストや、プロのアーティストのライブを見にいく小中高生がいたりなど、ライブ後も交流している様子がうかがえる。
4③-1他都道府県や海外の同年代との交流配信イベントを実施
指標学生主体で同年代のバンドが各地(4~5地域)から中継を繋ぎ配信イベントを一緒にする
目標値・目標状態3回以上のテスト配信を実施し、本番を1回以上実施
アウトカム:結果1回しかテスト配信ができなかった。
アウトカム:考察海外、県外との交流をもち、現地へライブへ行き交流することはできたが、配信イベントを互いに実施するには至らなかった。要因として、こちら側だけでなく、相手側の配信環境も整っていないと共に配信イベントを行うことは難しいためである。今期間はそれを学ぶ機会となった。4月以降に、県外・海外との交流イベントがあり、今後も引き続き配信イベントの実施ができるように交流していきたい。

活動

1音楽でまちづくり事業全体周知活動
活動結果計画通り
概要One Color、大名児童館、久場川児童館での音楽スタジオの無料利用や、学生企画のイベント情報を、児童館の館だよりに掲載するなどして広報。3月には集大成となるような、高校生が主体となって企画・運営をした「小中高生バンドフェスin首里城」を開催し、地域の方々に周知してもらう素晴らしい機会となった。
2②児童・生徒への音楽・配信指導 2023年6月~2024年2月                                ギター、ベース、ドラム、キーボード、表現の指導と配信技術の指導 毎月数回実施
活動結果計画通り
概要小中学生に向けて、大学生や一般の方が楽器指導をする機会を定期的につくった。また、配信についての勉強会に参加したり、ライブごとに配信技術の伝達を学生同士で行うなどした。
3②小中高生へスタジオとして無料開放
活動結果計画通り
概要ライブハウスOne Colorと大名児童館・久場川児童館にて、10時〜20時まで、2時間ごと5枠、無料でスタジオ開放。ギター・ベース・ドラム・キーボードなどの楽器も無料で使えるように環境づくりを行なった。
4①HowToLiveイベントを毎月実施 小中高生が照明や撮影配信業務を実践で学び、またライブのイロハも実践で学ぶ
活動結果ほぼ計画通り
概要毎月のライブイベントは実施できなかったが、ひと月に2回ライブを行うなどして、10回のHowToライブを実施することができた。小中学生の積極的参加もあり、ライブイベントのイロハ、配信技術を教えることができた。
5①HowToLiveイベントを毎月実施 高校生・大学生・不登校生徒
活動結果ほぼ計画通り
概要高校生、大学生の積極的参加がみられ、何度も参加経験がある子は制作に関わったり、初めてライブする子にライブのイロハを教え、配信のやり方を教えるなどの姿が見られた。不登校生は数名参加があった。
6慰霊の日親子コンサート  誰でも気軽にプロのコンサートへ参加出来る環境づくりと平和教育
活動結果計画通り
概要小学生に楽器指導をする大学生や、プロのアーティストをお招きしコンサートを開催することができた。たくさんの小中高生に見てもらえた。また、中学生の詩の朗読も行い、平和について考える日とすることができた。こうしたコンサートが実施できることも、平和の上でだということを実感しつつ、音楽を楽しむ1日とすることができた。
7③全国のLIVEハウスとテスト配信を定期的に実施
活動結果遅延あり
概要LIVEハウス同士での繋がりづくりがさらに必要だと感じる。また、全国とLIVE配信するためにはこちら側だけでなく相手側の配信環境も大切となるため、相互により関わっていく必要を知るまでにとどまった。
8③全国のライブハウスを中継し、高校生バンドフェスを高校生主体で実施
活動結果遅延あり
概要高校生バンドでの主催ライブは数回行えたが、フェスを行うことと、全国のライブハウスを中継することはできなかった。
9③小中高生バンドフェスティバルin首里(仮称) 撮影配信など中高生が実施
活動結果ほぼ計画通り
概要高校生主体で、企画書やチラシ、タイムテーブルの作成や連絡網をつくり連絡を行なっている。また、大人を含めたミーティングに参加し、実施に向けて動いている。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

One Colorをはじめとして、様々な場所でライブ・配信イベントを行うことで、いろいろな方面から「活動を応援しますよ」と声かけやメッセージをいただき、活動の応援者ができた。
高校生が自主企画をやり、運営などを積極的に行う姿を見て、小学生が自主企画を持ち込むようになった。具体的には、小学校でみんなの前でライブする機会を作ってほしいと、校長先生に直接話しをしに行って、企画目的などから一緒に考えだしている。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

南部、特に首里地区の学生は、音楽スタジオを無料でできることや、初心者でも参加できるライブ配信イベントを認知し、利用や参加する子が増え、さらには新しく始めた子や後輩達にも紹介し、利用できる流れが生まれているが、中北部の子たちへの周知や、利用しやすい環境つくりへの難しさを感じる。理由としては、One Colorや児童館に来るための交通手段がないことや、公共交通機関を使うにも料金と時間がかかるため。
音楽をとおして、異年齢・世代間での交流がうまれ地域で会った際に挨拶をしたり、遊ぶなど、コミュニケーションの輪に広がりを見せている。今後はライブイベントだけでなく、さまざまな企画(アートや演劇など)でも、ものづくりを行えるようにしていきたい。

外部との連携実績

1活動台湾の大学、沖縄県人会、沖縄県事務所と、沖縄の高校生との交流
実施内容台湾の大学へ行き、現地の学生と交流。県人会や県事務所に挨拶訪問。現地にて、沖縄の高校生、大学生バンド、現地の学生バンド、アーティストとライブイベントを開催。
結果・成果・影響等台湾の方々とコミュニケーションをとり、異文化交流ができた。また、大学生同士で仲良くなり、今後、沖縄で台湾の大学生とライブイベントを開催予定。
2活動首里高校、西原高校、城北中学校、大名小学校と連携。
実施内容各校の顧問の先生や、校長先生などと連携し、楽器練習の指導を行ったり、学校でのライブイベントの運営に入ったりした。
結果・成果・影響等中高生が自主企画ライブを行うのをみた小学生が、校長先生に直接話をし、自主企画のライブイベントを開催する動きがでてきている。
3活動大名地域自治会、まちづくり協議会と連携。
実施内容地域の方々に、音楽でがんばる学生を応援していることを周知し、地域のお祭りやイベントに学生バンドが参加できるよう協力体制をとった。配信や音響での運営サポートにも入った。
結果・成果・影響等地域のお祭りを見て、学生バンドの活動を知った方々が、応援しますと声をかけてくれた。さらに、別のイベントに出演しないか?とお誘いもきていて、地域の方々に応援者が増えている。
4活動ミュージックタウンとの連携。
実施内容ミュージックタウン音市場と協力体制をとり、学生バンドのイベントや、出演機会をいただけるようにした。1月には、配信音楽無料イベントを開催し、音楽を通して異年齢での交流をするとともに、立ち寄る様々な方にライブを見てもらえた。
結果・成果・影響等プロのアーティストとライブイベントを交流でき、小学生とプロでお互いのライブを見に行くなどの交流が生まれたり、大学生バンドをライブに出演者としてお誘いいただくなどの成果が見られる。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

沖縄音楽旅行Vol.50 2024.2.15出版
→注目の沖縄高校生バンド3バンドのTalk &Live Report について
NHK総合(沖縄県域)「おきなわHOTeye」 2024.1.10 18:10-19:00
NHK-FM(沖縄県域)「沖縄ミュージック・ジャーニー」2024.1.11 18:00-18:50
→今注目の高校生バンド3組のライブとトークをお届け

広報制作物等あり
内容

配信・音楽イベントのチラシ
児童館の館だよりへの掲載

報告書等あり
内容

別途Wordデータを添付

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

JANPIAの内部通報窓口を設置。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

内部監査委員が内部監査実施済。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

How TOライブなど、配信・音楽イベントのチラシへの掲載。
購入備品へのシール貼り。