事業完了報告
2024/11/28更新
事業概要
事業期間 | 開始日 2023/07/02 | 終了日 2024/03/01 |
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対象地域 | 佐賀県鳥栖市及びその周辺地域 | |
事業対象者 | 佐賀県鳥栖市及びその周辺地域に居住する、生活保護・困窮世帯・ひとり親世帯等を中心に、不登校やひきこもり等の困難を抱える約20世帯の子ども達及びその家庭。 | |
事業対象者人数 | 子ども約25名とその家族 | |
事業概要 | まず不登校やひきこもりがちな子ども達が、時間や曜日に関係なくいつでも安心して来れ時間を過ごすことのできる居場所をを開設する。具体的には現在の月水曜の18:30~20:30の活動曜日以外に、毎月曜から金曜の9:00~17:00と時間を大幅に増やし、そこには少人数の仲間がいて地域の見守っていくれる人がいて、ちゃんとした食事や軽食の提供を受けることができ自由に過ごすことができる場所とし、来塾手段の問題(家から出られない・交通手段の問題等)に対応するため送迎にも柔軟に対応する体制を作る。そして子ども達の保護者や地域の人たちも集まり、相談やコミュニケーションが図れる居場所に育てていく。そこでおなかが満たされ心身が満たされることで学習のほうにも誘導できる子どもはゆっくりと従来の無料塾にも参加させ学習意欲や学力の向上を図っていく。又既存の月水曜の無料塾においても、より栄養バランスの取れた温かい食事を現場で調理して提供し、塾に安定的に通塾して学習の効果をあげ自己肯定感を高めてよりよい進学や自立に繋げて行く。そのために子どもの人数も増やし講師陣の質量の増強を図り当面の高校進学を確かなものにしていく。この場所に通うことで学習面でも、学習サポート記録を在籍校と保護者に月ごとに通知連絡を取り学校への出席扱いとなるような仕組みができるように働きかけていく。又月1回程度のイベントを計画実施し、子ども達同士のコミュニケーション能力を高め、他者と関わり繋がる能力を意図的計画的に高めていく。今までの支援の必要な子ども情報や連携不足には、鳥栖市在住の市役所OBを新たに迎えて、一人でも多くの支援の必要な子ども達を救い上げていく。このことにより、心身共に孤立した子ども達が人や社会とつながる場所を常設することで、将来を生き抜くための力をつけていく。 |
事業の総括およびその価値
増加していく不登校の子どもに対して、居場所と食事の提供したことで、多くの子どもを受け入れることになった。また送迎を実施したことも成果を上げた要因と言える。学習支援や子ども相互の共同学習、制作活動をとおして、達成感や成就感を持たせたことも継続通塾につながった。学習~食事~共遊を一つの集団として日々繰り返していくことで、社会的な自立につながった。
夜間の無料塾においても、食事を提供し、親子の悩みに真摯に耳を傾け、学習する場も併せて提供できた。特に受験生にはきめ細やかな支援を行い、自己肯定感を高めて能動的な進学や自立に繋げていくことができた。
月ごとの活動記録を保護者・在学校に提出し、指導要録上の出席扱いに繋げることができた。校内での学習を塾で行うことで、評定に繋げることもできた。また月1回程度のイベントでは子どもの意向を組み込み、他者と関わる能力や課題解決能力を高めることができた。
課題設定、事業設計に関する振返り
不登校児童生徒の急増を踏まえ、公的な機関 だけではこの課題を解決するには困難と考え、日中の居場所を確保すると共に必要に応じて送迎を実施し、学習支援と食事を提供したことは、課題の設定として妥当であった。
事業開始当、初利用者は少なかったが9月以降の問い合わせが増加し、毎日10名ほどの来塾となった。各学校、SSW、不登校の保護者の会等に情報発信したことが、塾の認知度を高め通塾のきっかけとなった。毎月実施予定のイベントは、子どもの数が少なかった7・8月は実施できなかった。10月~2月のイベントは体験型にしたため、当初の計画とは異なるものとなったが、実施後の子どもの感想から十分満足していることとが確認できた。
特別支援学級の子ども(自閉・情緒学級)も通塾するようになり、人のとの関わりが苦手な子どものための個別の支援と居場所の確保が難しい面があった。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
1 | 生活保護・困窮世帯・ひとり親世帯を中心に毎年約15世帯の子どもに週に2回継続的に食事支援と学習支援が行われ、学習意欲が高まり学力が向上して高校進学が果たせている。 | |
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指標 | 登録及び継続参加している子どもの数 子どもへのアンケートと支援者へのヒアリングによる子どもの学習意欲の変化 高校進学実績 | |
目標値・目標状態 | 登録者数15名、継続参加者数8名 高校進学者数3名/年 | |
アウトカム:結果 | 登録者数16名、継続参加者5名前後、7月~2月に計56回実施、 高校進学者3名 | |
アウトカム:考察 | 不登校で他者とかかわるのが苦手な子が、少しずつ慣れて当塾に通えるようになったり、家にも学校にも居場所のない子が当塾だけには来ることができたり、しばらく休んでいた子どもが受験を機に頑張って来るようになったりと、抱える困難な事情は様々だが、高校受験で結果を出すことができ、また小学5年生から不登校の子が継続的に来塾しやっと小学生の学び直しが終わるなど、それぞれ将来の自立への足がかりになることができた。 | |
2 | 不登校をはじめ様々な困難を抱えて居場所のない子ども達約10世帯の子ども達が、毎日いつでも好きな時間にこの居場所 に来る(送迎も含む)ことができ、継続的に充分な食事が提供され、ひきこもりから脱した子ども達が人や社会とコミュニケーションが取れ、学習につながり自立できる子どもが育っている。 又居場所か地域の様々な人が集まる居場所として継続的に機能するようになっている。 | |
指標 | 登録及び来塾しているの不登校の子ども達の数 子どもへのアンケートと支援者へのヒアリングによる子どもの意欲の変化 居場所に集まる人数 | |
目標値・目標状態 | 登録者数10名、継続参加者数5名 | |
アウトカム:結果 | 登録者数19名、継続参加者13名 | |
アウトカム:考察 | 継続参加者は増加し、子ども自身が居心地よさを認め、安心して学習に取り組むことができた。学習状況を在学校に報告したことで、指導要録上の出席扱いとして容認された。図画工作の制作、家庭科の制作、校内でテストを本塾で実施したことで、評定につなげることができた。 | |
3 | 月1回程度のイベントが定期的に行われ、子ども達同士及び他者とののコミュニケーションを取る機会が作られ、地域の企業や団体による支援イベントが継続的計画的に行われるようになっていて、子ども達同士及び他者とのコミュニケーションが以前より取れるようになっている。 | |
指標 | イベントの回数と参加する子ど も達の数 コミュニケーション能力の向上 | |
目標値・目標状態 | イベントの回数月1回、と参加する子ども達の数5名以上 | |
アウトカム:結果 | 9月~2月まで月1回計5回実施 延べ54名(平均10.8名)参加 | |
アウトカム:考察 | 子どもの学習活動に寄り添いながら、興味関心に重点を置いたことで、参加者増加した。体験型のイベントを企画したことが、体験を通して子ども同士のコミュニケーションが深まった。イベントの振り返りをさせることで、課題点が明らかになった。 | |
4 | 困難を抱える子ども達とその親等が、子ども達と一緒又は別個に気楽に来塾して、様々な相談ができ、それに対応できることで、肯定感を持って生活し学習できる子どもが増加している。 | |
指標 | 相談回数及び相談世帯数 | |
目標値・目標状態 | 不登校や引きこもりの子どもの数の減少 | |
アウトカム:結果 | 延べ104回(月平均13回)の相談を実施 内訳は延べ子ども61名、58世帯との見学相談を実施 | |
アウトカム:考察 | 子ども同士で食事の準備、会食、後片付けをすることで、お互いが気軽に会話できるようになった。外遊びや清掃、学習も上級生が下級生のお世話をしたり、声 掛けあったりするなど、自治的な活動へと高まっていった。 |
アウトプット
1 | 生活保護・困窮世帯・ひとり親世帯を中心に約15世帯の子どもに週に2回継続的に食事支援が行われ、合わせて学習支援が実施されている。 | |
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指標 | 無料塾に登録及び継続参加している子どもの数 | |
目標値・目標状態 | 登録者数15名、継続参加者数8名 | |
アウトカム:結果 | 登録者数16名、継続参加者5名前後、7月~2月に計56回実施、 高校進学者3名 | |
アウトカム:考察 | 小中学生が対象であったが、今年度は小学生の割合が多くなった。食事もきちんととれ、子ども達どうしの交流も生まれ、中学3年生のうち高校進学希望の3名は全員高校進学を果たすことができた。 | |
2 | 不登校をはじめ様々な困難を抱えて居場所のない子ども達約10世帯の子ども達が、毎日いつでも好きな時間にこの居場所に来る(送迎も含む)ことができ、見守ってくれる大人がおり、継続的に食事をとることができている。 | |
指標 | 居場所に登録及び来塾しているの不登校等の子ども達の数と参加回数 | |
目標値・目標状態 | 登録者数10名、継続参加者数5名 | |
アウトカム:結果 | 登録者数19名、継続参加者13名 | |
アウトカム:考察 | 各学校配属のスクールソーシャルワーカーと連携して積極的に情報発信を行ったり、不登校保護者の会に情報提供したことが、面談→見学→体験→登録→継続通塾につながった。活動の様子等を各保護者に発信したり、保護者が塾での様子やイベントの感想等を子どもからを聞き取ったりしたことで、子ども及び保護者と塾との良好な関係構築につながり、継続参加者数の増加につながった。 | |
3 | 月1回程度のイベントが定期的に行われ、子ども達同士及び他者とののコミュニケーションを取る機会を作る。 | |
指標 | イベントの回数と参加する子ども達の数 コミュニケーション能力の向上 | |
目標値・目標状態 | イベントの回数月1回、と参加する子ども達の数5名以上 | |
アウトカム:結果 | 9月~2月まで月1回計5回実施 延べ54名(平均10.8名)参加 | |
アウトカム:考察 | 単に見学だけというイベントではなく、体験型・探求型(梨狩り、食事の店を自分で探す、見学先を考えさせる等)にし、自ら課題を解決させるプログラ ムを仕組んだことで、達成感や成就感を味わわせることができた。そのため継続参加者のほとんどが参加できた。 | |
4 | 困難を抱える子ども達とその親等が、子ども達と一緒又は別個に来塾して、様々な相談ができ、それに対応している。 | |
指標 | 居場所に来塾しているの子ども達及び親等の相談回数 | |
目標値・目標状態 | 相談の回数月4回程度 | |
アウトカム:結果 | 延べ104回(月平均13回)の相談を実施 内訳は延べ子ども61名、58世帯との見学相談を実施 | |
アウトカム:考察 | 入塾相談を受けて、見学及び体験する子どもは多かったが、続けて通塾するまでには至らないケースも多かった。長い期間不登校のため人と接することが極端に苦手であったり、自閉症等の特性によるものだったりしたことが要因と考えられる。 |
活動
1 | 毎週月金18:30~20:30による週2回以上の学習支援 | |
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活動結果 | ほぼ計画通り | |
概要 | 7~2月において月水の週2回計56回開塾し、小学生に対しては苦手な科目や分野を中心に、中学生に対しては解らないところを中心にほぼ個別対応で学習支援を行っている。 | |
2 | 上記の子ども達への充分な食事提供 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 主菜・副菜・汁物と充分な質と量を継続提供し、辛い物が苦手な子どもや好き嫌いのある子どもへの味付けの工夫をしての提供を心掛けている。 | |
3 | 上記の子ども達への生活相談支援 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 子ども達の大人(講師)と話したいという気持ちをしっかりと受け止めて受験を含めて様々な相談に応じている。親子で学習等について意識の差が大きい親子については、親の思いも聞き。子どものフォローを行っている。 | |
4 | 毎週月曜日から金曜日まで9:00~17:00までの居場所の開催 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 毎週月曜日から金曜日までの週5日継続開塾している。2学期(9月)以降から通塾者が増えてきて、10月以降からは1日の利用者数の平均は、8名を越えている。 | |
5 | 上記の子ども達への週2回の十分な食事の提供と週3回の簡単な食事の提供 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 子ども達への週5回の十分な食事の提供ができており、配膳や片付けの手伝いもできている。 | |
6 | 上記の子ども達への学習支援 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 講師を配置し、子どもに寄り添い成果を承認しながら、支援にあたっている。講師と子供の関係も良好である。 | |
7 | 上記の子ども達への生活相談支援 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 生活保護家庭の問題点を明らかにし、学校、教育委員会、こども育成課、社会福祉協議会と連携を取りながら、その解決のためにケース会議に参加したり、家庭訪問をしたりして継続的に支援を行っている。 | |
8 | 月1回のイベント(工場見学(キューピーマヨネーズ・久光製薬豆)・施設(スタジアム豆)見学・ものづくり(木工・陶芸)・史跡(吉野ヶ里豆)見学)開催 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 9月16日(土) 窯元見学と絵付け体験(参加者5名) 10月 6日(金) 梨狩りと太刀洗平和記念館見学(参加者11名) 11月18日(土) 神野公園遊園地と佐賀バルーンミュージアム見学(参加者8名) 12月15日(金) 福岡市科学館見学(参加者10名) 1月19日(金) 三社参り(八坂神社 太宰府天満宮 竈門神社)買い物と食事(参加者10名) 2月27日(火) バーベキュー(参加者14名) |
資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括
1 | 取り組み |
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想定外のアウトカム、活動、波及効果など
既存の鳥栖市教育支援センターの運営を補完(食事の提供、送迎の実施、柔軟な受け入れ時間等)する形で、本事業を展開していった。結果的に不登校の子どもの居場所として 、順調に機能を果たしていった。本塾の事業を参考に鳥栖市教育支援センターも運営を見直し、受け入れ時間の拡大、昼食(有料)を提供することとなった。
県内の同様の団体、市内の子ども居場所づくり団体と交流を深めることで、活動の見学者(鳥栖市教育委員会教育長、鳥栖市長、基山町教育委員会、佐賀県教育委員会学校教育課生徒支援室、佐賀県 男女参画・こども局こども家庭課等)が増えた。また佐賀新聞社からの取材依頼があり、令和6年1月1日の朝刊に「鳥栖に無料のフリースクール」という見出しで、記事が掲載された。県内全体に本塾の活動が紹介されたことで問い合わせも増え、認知度を高めることができた。
不登校の子どものいる家庭が抱える課題を関係部署(教育委員会、こども育成課、社会福祉協議会等)と連動して同じベクトルに立って協議したことは、生活基盤の改善や新たな福祉サービスの提供につなげることができた。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
課題を取り巻く変化 | 事業を終了するにあたり、不登校の子どもへの食の提供、学習支援は、十分目標達成することができた。生き生きとした子どもの姿と保護者の声からみても、今後のこの事業を継続していく必要性を痛感している。月ごとの記録の提出、作品等の提出から子どもの変化が学校にも伝わり、本塾と在学校の関係が良好になった。学校行事への参加、登校日数の増加など、学校復帰のめどが立ってきた子どもも 出てきた。 |
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外部との連携実績
1 | 活動 | 子ども抱える課題解決のためのケース会議 |
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実施内容 | 鳥栖市教育委員会、こども育成課、社会福祉協議会等と一緒に子どもの課題解決のための方策を協議した。 支援の進捗状況の共通理解を図り、成果と課題を協議し今後の支援策を確認した。 生活保護の家庭については、家庭訪問、食糧提供、入浴や洗濯、受診同行の支援を行った。 | |
結果・成果・影響等 | 子どもの特性を明らかにし、新たな福祉のサービスにつなげる ことができた。 家族が抱える課題を解決するための方策を提案して、改善できるように支援した。 | |
2 | 活動 | 在学校との情報共有 |
実施内容 | 通塾している子どもの様子について在学校と密に連絡(電話連絡、学校訪問等)を取り合い、支援に活用した。 | |
結果・成果・影響等 | 子どもの持つ特性を把握しながら、個別の支援について共通理解を図ることができた。学習活動の一部を塾で行い、指導要録上の出席扱いや評価につなげることができた。 | |
3 | 活動 | 他の団体との交流 |
実施内容 | ボドボドの会(鳥栖市内のボードゲームの団体)から定期的にボードゲームを借用した。 | |
結果・成果・影響等 | ボードゲームを通じて、子ども達同士のコミュニケーションを深めることができた。勝つための作戦を考えることで、思考力を伸ばすことが期待できる。 |
広報実績
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
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内容 | 鳥栖市の広報誌10月号に事業の内容と利用者募集の記事を掲載した。 | |
広報制作物等 | あり | |
内容 | リーフレット(100部)、チラシ(100部)を作成し、各小中学校、ソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、相談事業所、不登校保護者の会等に配布した。 | |
報告書等 | あり | |
内容 | 月次報告の資料(パワーポイント)を提出している。 |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
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整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった |
ガバナンス・コンプライアンス体制
社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
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内部通報制度は整備されていますか | はい | |
内容 | 内部に窓口を設置 | |
利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | はい | |
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
内容 | 監事の伊藤久雄税理士による内部監査 | |
本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ |
その他
本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 本事業を通じて夜間の居場所型における食事学習生活支援だけではカバーできない子ども達の存在が現実問題として明らかになった。またこのような場所を開設できたとしても来塾手段がない、来塾はしたい(させたい)が他者とのコ ミュニケーションが苦手である等、利用には様々な課題があることも明らかになった。送迎をしたり、一人一人の子ども達に丁寧に接したりすることにより、ある程度の子ども達には支援を届けることができたが、送迎をし長時間で週5日、充分な食事提供と学習支援、非認知能力を高めるための毎月のイベントの開催等の手厚い支援には、それ相応の人材と資金が必要であることが痛感させられた。しかし通常の公的支援や支援に対して様々な条件や制限のある行政の委託事業だけではカバーできない子ども達に、この休眠預金活用事業のような現場から設計された事業を引き続き継続的に運営していく必要があるので、JANPIA様はもちろん、資金分配団体様には今後も積極的な事業計画立案と実行をお願いしたい。また当NPOも長年子ども達の居場所を開設して支援を続けているが、今回のこの事業における昼間のフリースクール的事業のノウハウをこれからもきちんと蓄積し、久留米地区においても今まで支援の届かなかった子ども達にその支援を届けていきたい。 |
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シンボルマークの活用状況
ノートパソコン、プリンター、Fi-Wi、ひな人形、バーベキューコンロ、時計、炊飯器、掃除機 |