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中間評価報告

2024/10/21更新

評価計画事業進捗の評価事業の改善結果広報に関する報告

評価計画

中間評価の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと

事業中間時点でみえてきた事業上の課題

■求職者の集客・獲得
これまでWeb広告をメインにエントリー者(求職者)を集めてきたが、エントリー者が減り、獲得CPAが上がっている。原因は、リスティング広告でボーダレスキャリアが広告を出稿しているキーワード(「中卒/就職」「未経験/正社員」など)で、他社エージェントも若年求職者の獲得を狙ってきている。また、エントリー後の面談に進む人数も減少していて、就職意欲の高い人は他エージェントに流れていて、ボーダレスキャリアには就職以前の段階「話を聞いてほしい」「相談だけしたい」といった人の割合が増えている。それに対して、広告文を調整したりLINEでのサービス紹介文書を変更し、エントリー意欲が高い層へのリーチ、エントリー意欲を高める工夫を進めているが、長期的に見るとWeb広告頼みの方法では、資金力のある他社エージェントに負けてエントリー者を獲得できなくなることが予想される。


■企業開拓
関西での企業新規獲得は、企業お問い合わせフォームからの営業をメインに2,000件~4,000件/月の企業にアプローチをしているのと、保有企業リスト13,000件に定期メール配信を行い獲得をしている。この方法で着実に企業の獲得はできているが、大阪や関西エリアの企業は東京に比べて、採用予算が低い傾向があり(東京より20〜40万円/人低い)自社が設定している紹介料では採用コストが合わず失注してしまう企業も多い。関西で求職者募集開始とするための必要企業採用枠は「16枠」としているが、上記状況によりまだ企業枠確保まで至っておらず、関西での求職者集客開始まで至っていない。

事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと

■全体
・今後の関西での企業開拓スケジュール、関西での求職者募集開始のスケジュール(関西で求職者の募集を開始する明確な「基準」「目処」)
・事業実施体制・組織体制


■求職者の集客・獲得
Web広告以外のエントリー者を集める施策を確立する
・大学のキャリアセンターと連携して就職できていない、就職活動が進んでいない学生を中心に紹介してもらう→関東の大学10校と連携して実施中。(24年6月までに累計221名の利用あり)
・求職者を保有しているエージェントから、ボーダレスキャリアの対象にしている求職者を獲得する(ボーダレスキャリアが対象とする層は他社は敬遠するので、Win-Winになれる)


■企業開拓
既存の獲得施策+αの獲得施策を確立する
・企業お問い合わせフォームからの営業と自社保有企業リストへの定期メール配信は継続
・企業開拓基準・考え方の変更内容
→採用予算が低い傾向がある関西企業の対応策(予算を先方に合わせる、求人データベースの利用を検討する等の施策検討)、企業の質の担保

実施体制

1内部/外部内部
評価担当分野評価全体の進行管理/文献調査/評価報告書作成/グループディスカッションファシリテーター/関係者ヒアリング
氏名高橋大和
団体・役職ボーダレスキャリア株式会社代表取締役
2内部/外部内部
評価担当分野評価全体の進行管理/文献調査/評価報告書作成/グループディスカッションファシリテーター/関係者ヒアリング
氏名河原木里遊
団体・役職ボーダレスキャリア株式会社副社長
3内部/外部外部
評価担当分野グループディスカッション参加者
氏名宮内俊樹
団体・役職株式会社トラストバンク 休眠預金活用/ソーシャルイノベーションデザイン室 室長
4内部/外部外部
評価担当分野グループディスカッション参加者
氏名高橋有希子
団体・役職株式会社トラストバンク 休眠預金活用/ソーシャルイノベーションデザイン室 プログラムオフィサー
5内部/外部外部
評価担当分野グループディスカッション参加者
氏名作内大輔
団体・役職株式会社トラストバンク 休眠預金活用/ソーシャルイノベーションデザイン室 事業アドバイザリー

実施状況を把握・検証するために実施する調査

調査方法

・活動実績からの定量データの収集を行い、評価計画の評価項目に基づき関係者とグループディスカッションを実施する
・アウトプットおよび短期アウトカムの目標値と現在の実施実績から得られた現状の数値の差分を明確にする
・また、事業進捗の中での関係者間での気づき(定性データ)も見直し、実施状況を把握する

調査実施時期

2024年9月

調査結果の検証方法

調査から得られた差分から、これまでの活動の実施状況および実施プロセスの有効性を関係者を含めて協議の上、検証する

事業設計図の検証方法

検証方法

実施状況から得た目標値と現状の数値の差分と実施プロセスの検証をもとに、グループディスカッションを実施し、検証する

実施時期

2024年9月

事業計画書や資金計画書への反映実施時期

2024年9月

事業進捗の評価

アウトプットの実績

1アウトプット学校や支援団体との接点を増やして関係性を濃くすることで求職者の紹介数が増える
指標対象団体からの紹介者数
中間評価時の値・状態4人
事後評価時の値・状態10人
現在の指標の達成状況0人
進捗状況3計画より遅れている
2アウトプット就職サポートのメソッドを構築し面談後成約率を上げる
指標面談後の成約率
中間評価時の値・状態10%以上
事後評価時の値・状態10%以上
現在の指標の達成状況0%※関西エリアでの就職者0人
進捗状況3計画より遅れている
3アウトプット提携企業を増やし若者の就職先と入社(採用)枠を確保する
指標年あたりの提携企業数
中間評価時の値・状態30社/年(2023年7月~2024年6月)
事後評価時の値・状態30社/年(2025年1月~2026年12月)
現在の指標の達成状況6社
進捗状況3計画より遅れている
4アウトプット提携企業と連携し、定着メソッドを構築しインターン後に正社員になった就職者の定着率を上げる
指標就職者の定着率
中間評価時の値・状態70%以上
事後評価時の値・状態70%以上
現在の指標の達成状況0%※関西エリアでの就職者0人
進捗状況3計画より遅れている
5アウトプットWEB広告を出稿しエントリー数とCPAにおいて、最適な広告運用ができている状態
指標目標CPA
中間評価時の値・状態30人/月
事後評価時の値・状態50人/月
現在の指標の達成状況0人/月
進捗状況3計画より遅れている

短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。

1都3県での「受益者」「顧客」のニーズや市場について「変化」を感じること:
求職者
やりたいことがない、分からないという方は引き続き多く、やりたいことがない為、残業の有無、休みの日数、福利厚生を重視する傾向がある。この傾向はボーダレスキャリアが対象とする層の若者だけでなく全体的にある。その為好条件の求人は競争が激しくなるが、「経験がない、少ない」「学歴的にも不利」「自分に自信がない」方は、競争に勝てない。かと言って、他に仕事を選ぶ軸がないため、結果的にどこにも応募しない、働きたい先がないと言って就職活動が進まない状態に陥る。


求人企業
人手不足の影響でどんどん売り手市場になっている。若手人材を採用したい会社は多いが、特に中小企業は「そもそも知られていない」「応募がこない」「大手のような雇用条件にはできない」などの理由で、若手の採用に苦戦している。その為、採用コストをかけてでも採用をしようという企業は増えている。

短期アウトカムの進捗状況

1アウトカムで捉える変化の主体サービス利用を希望してエントリーしてくる求職者
指標▼定量的指標 ・月間の新規問い合わせ(エントリー)数
中間評価時の値・状態240人(2024年9月末)
事後評価時の値・状態1,060人(2026年2月末)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況労働者が減っていく中で資金力のある大手人材会社が、就労意欲が低い層も広告費をかけて集めている。その為、自社のWeb広告も文言や打ち出し方など改善が必要になっている。また、Web広告以外の集客手段も今後必要になる。 【現状】 関東:679名 関西:0名
2アウトカムで捉える変化の主体ステップ就職を通じて企業でのインターンに進んだ人
指標▼定量的指標 ・インターン入社の延べ人数
中間評価時の値・状態19人(2024年9月末)
事後評価時の値・状態132人(2026年2月末)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況大学生(新卒)の利用者が増えて、在学中にインターンをする学生も出てきている。 【現状】 関東:26名 関西:0名
3アウトカムで捉える変化の主体ステップ就職を通じて企業で正社員就職をした人
指標▼定量的指標 ・正社員就職者の延べ人数
中間評価時の値・状態13人(2024年9月末)
事後評価時の値・状態91人(2026年2月末)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況特に変化はなし 【現状】 関東:21名 関西:0名
4アウトカムで捉える変化の主体正社員就職後に1年以上継続している人
指標▼定量的指標 ・活動期間中の正社員就職者の1年以上定着数
中間評価時の値・状態0人(2024年9月末)
事後評価時の値・状態22人(2026年2月末)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況特に変化はなし 【現状】 関東:4名 関西:0名
5アウトカムで捉える変化の主体ボーダレスキャリアの考えに共感し協働できると判断した企業数
指標▼定量的指標 ・提携企業数
中間評価時の値・状態30社(2024年9月末)
事後評価時の値・状態100社(2026年2月末)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況企業開拓手法での「勝ちパターン」をなかなか見いだせていない。これまでは「値下げをしない」という方針だったが、柔軟に対応していく。 【現状】 関東:141社 関西:6社

短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例

■求職者
エントリー者の就業意欲の低下が見られた(面談まで進まない,面談後に説明会参加や面接の次ステップに進みにくい)ため、LINEでのサービス紹介文書や変更し、エントリー意欲が高い層へのリーチ、エントリー意欲を高める工夫を進めている→面談からのネクストステップへの遷移等で少し効果が見られた。
大学との連携により卒業間際になっても就職が決まらない学生がキャリアセンターから紹介されるように。→就職に繋げて新卒就職者が増えた。


■企業開拓
「勝ちパターン」の構築まではいかないが、企業の問い合わせフォームからアプローチをすることで、打ち合わせ獲得→提携に繋げられるようになった。(CVは0.7〜1%、提携数/アプローチ数)

事前評価時には想定していなかった変化・影響

労働者が減っていく中で資金力のある大手人材会社などが、就労意欲が低い層も広告費をかけて集めている。その為、自社のWeb広告からの集客にも影響が出ている。この流れはいずれくるとは予測していて、Web広告に頼らない集客施策を確立する必要があると考えていた。しかし、予測よりも早いタイミングで大手が就労意欲が低い層の獲得に動き出したのと、人材紹介会社が年々増加(日本全国で30,000社以上ある)しており、求職者の集客競争が激化している。また、23年9月に経営状況が悪化し売上が大きく低迷、23年10月に3名のスタッフが退職した。現在は、3名(1名は育休中)体制で運営している。

事業進捗の評価

評価の視点自己評価(価値判断)結果
アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか

想定通りには進んでいない。
■求職者の集客・獲得
これまでWeb広告をメインにエントリー者(求職者)を集めてきたが、エントリー者が減り、獲得CPAが上がっている。原因は、リスティング広告でボーダレスキャリアが広告を出稿しているキーワード(「中卒/就職」「未経験/正社員」など)で、他社エージェントも若年求職者の獲得を狙ってきている。また、エントリー後の面談に進む人数も減少していて、就職意欲の高い人は他エージェントに流れていて、ボーダレスキャリアには就職以前の段階「話を聞いてほしい」「相談だけしたい」といった人の割合が増えている。それに対して、広告文を調整したりLINEでのサービス紹介文書を変更し、エントリー意欲が高い層へのリーチ、エントリー意欲を高める工夫を進めているが、長期的に見るとWeb広告頼みの方法では、資金力のある他社エージェントに負けてエントリー者を獲得できなくなることが予想される。


■企業開拓
関西での企業新規獲得は、企業お問い合わせフォームからの営業をメインに2,000件~4,000件/月の企業にアプローチをしているのと、保有企業リスト13,000件に定期メール配信を行い獲得をしている。この方法で着実に企業の獲得はできているが、大阪や関西エリアの企業は東京に比べて、採用予算が低い傾向があり(東京より20〜40万円/人低い)自社が設定している紹介料では採用コストが合わず失注してしまう企業も多い。関西で求職者募集開始とするための必要企業採用枠は「16枠」としているが、上記状況によりまだ企業枠確保まで至っておらず、関西での求職者集客開始まで至っていない。

アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか

■求職者の集客・獲得
Web広告だけに頼らない求職者集客手法の確立
①大学連携
②既存求人媒体との連携
 
■企業開拓
紹介手数料は値下げをしない、という方針だったが、対象となる求人企業のニーズや人材市場全体の採用単価を考慮して値下げ含めて個別に柔軟に対応していく。

組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか

現状は組織基盤強化や環境づくりにまで手が回っていない。

事業の改善結果

事業の改善結果

項目内容
事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント

元々の計画では、関東で安定的に就職者を出せる事業モデルを構築し、関西へ横展開と考えていた。しかし、関東でのWEB集客力が大きく下がり求職者のエントリー数が激減してしまった。その為、関東で安定集客できる体制を再構築することを優先し、2024年9月より集客手段を変更。関東での事業推進において関西への事業進出以上の受益者に対してのインパクトを与えられると判断した。


短期アウトカムの目標数字を関東エリアの数字に変更
月間の新規問い合わせ(エントリー)数/平均で1ヶ月に50人
月間の新規面談数/平均で1ヶ月に45人
正社員就職者の延べ人数108人
正社員就職者の1年以上定着数10人

事業計画書の改善ポイント

元々の計画では、関東で安定的に就職者を出せる事業モデルを構築し、関西へ横展開と考えていた。しかし、関東でのWEB集客力が大きく下がり求職者のエントリー数が激減してしまった。ただ、関東で私たちの支援を必要としている若者がいることはこれまでの事業を通じて把握できており、さらに2024年9月より、求職者の集客・獲得方法を変更したことによって、関東で対応できる受益者の層・数を拡大できる見込みである。この状況から関西への進出を今のタイミングでするのではなく、関東エリアでの就職者と就職後に定着している若者を生み出すことに集中する。


短期アウトカムの目標数字を関東エリアの数字に変更
月間の新規問い合わせ(エントリー)数/平均で1ヶ月に50人
月間の新規面談数/平均で1ヶ月に45人
正社員就職者の延べ人数108人
正社員就職者の1年以上定着数10人

その他

23年9月に経営状況が悪化し売上が大きく低迷、23年10月に3名のスタッフが退職。

事業で最も重視する指標・変化

月間の新規問い合わせ(エントリー)数/平均で1ヶ月に50人
月間の新規面談数/平均で1ヶ月に45人
正社員就職者の延べ人数108人
正社員就職者の1年以上定着数10人

広報に関する報告

シンボルマークの活用状況

その他:まだ活用できていない

広報

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

日付:2024年7月13日
番組名:"チャレンジ"する社会貢献活動家の想いに迫る「SDGsらぼ」
内容:テレビ番組でのインタビュー
URL:https://sdgs-lab.jp/archive/2024-07-13/

広報制作物等なし
報告書等なし
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等)あり
内容

日付:毎月定期開催
名称:若手が輝くいい会社を巡るスタディツアー
内容:ボーダレスキャリアと関わるのある企業の経営者同士がお互いの会社を訪問し、各社の取り組みを学んだり、経営者の想いに触れられる企業訪問方のイベント