事業完了報告
2024/08/27更新
事業概要
事業期間 | 開始日 2023/08/01 | 終了日 2024/02/29 |
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対象地域 | 東京都足立区 ①伊興本町(居場所1拠点目) ②中央本町(居場所2拠点目) ③千住仲町(居場所3拠点目) | |
事業対象者 | ・就学援助受給世帯 ・児童扶養手当受給世帯 ・6歳から高校生世代(18歳に達した最初の3月31日まで)のお子さんがいる、生活保護受給世帯 ・6歳から高校生世代(18歳に達した最初の3月31日まで)のお子さんがいる、多子で生活に困難を抱えている世帯 ・6歳から高校生世代(18歳に達した最初の3月31日まで)のお子さんがいる、実質ひとり親世帯 (さまざまな理由で配偶者と離婚が成立する前の方) | |
事業対象者人数 | 1拠点あたりの1日の平均利用者数5名×拠点数3か所×月の開所日数20日×7か月=2,100人 | |
事業概要 | "①2箇所で子ども食堂やフードパントリー機能を有する居場所を運営しているが、養育環境等の課題が顕在化してしまってからでは居場所に通い続けられない子どもが多い。予防的介入として行政などの必要な支援につなげるため、いつでも相談にのれる信頼関係を築きたい。 |
事業の総括およびその価値
・お弁当やコスメセットの配布等により居場所利用を促進した。事業開始時のパントリー受け取り率が50.7%だったが、事業終了時は62.7%と12.7%受け取り率が向上し、家庭とより密に繋がれるようになった。
・伊興本町店の居場所利用者はリピーターが多く、利用が定着した。月2回の定期的な子ども食堂と遊びの居場所支援には37名の子どもが参加。イベントを含めると67名となり、目標値の45名を達成した。定期的な利用状況としては、1人平均4.29回の参加があった。上記37名のうち、23名の子どもが2回以上参加しており、居場所のリピート率は62.2%であった。
・困窮世帯の実態をより詳細に把握できるようになった。社会福祉士が課題を把握できた件数は目標値200件に対し245件で達成、適切な支援に繋いだ件数は目標値45件に対し55件で達成し、利用者の増加に合わせて、相談記録の蓄積や相談支援が進んだ。
課題設定、事業設計に関する振返り
「設定した課題:本事業で実施した施策とその振り返り」は以下の通りである。
①時間の壁:食支援実施日の増加、フードパントリーをイベントと抱き合わせで開催したことにより、受け取り率が12.7%向上した。
②距離の壁:拠点を増やしたことにより、ここは家から近いから受け取りに来れました。という声が複数あった。開催場所が家や職場から遠いということが障壁になっていることが顕在化した。
③敷居の壁:子ども食堂をクローズド(食支援登録者のみに案内)で開催、平日は地域の方も利用できる場所としていたことで、「子ども食堂を利用していることを近所の人に知られたくない」という理由で断られることはなかった。
またソーシャルワーカーの雇用により、食支援後のフォローや、メッセージのやり取りによる日頃のコミュニケーションが増えたことにより、新規食支援の利用と居場所利用に繋がった。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
1 | 【子ども視点】 安心できる居場所となっている。 | |
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指標 | ①利用世帯数 ②利用する子供の数 ③安心できると回答する子供の数" | |
目標値・目標状態 | ①200世帯 ②45名 ③30名 | |
アウトカム:結果 | ①289世帯 ②67名 ③12名 | |
アウトカム:考察 | ①、②は達成、③は未達成。物価上昇の煽りや、こども支援センターなどの行政との連携強化により、①の利用世帯数が増加した。クリスマスイベント開催の効果で新規利用者が増え、②の目標値達成となった。③アンケートの回答は16名に対し、安心できると回答した子どもは12名だった。未達成に関しては、アンケートをとるタイミングが難しく、参加者全員から回答が得られなかった。 | |
2 | 【保護者視点】 これまでに利用のない適切な支援制度へ繋がっている。 | |
指標 | ①利用世帯数 ②相談を受けた件数 ③支援につなげた件数 | |
目標値・目標状態 | ①200世帯 ②100世帯 ③50世帯 | |
アウトカム:結果 | ①289世帯 ②245世帯 ③55世帯 | |
アウトカム:考察 | 他NPO団体の学習支援利用を申し込むなど、着実に適切な支援制度への繋ぎを実現できる体制を整えることができた。 一方で、何をもって「適切」な支援制度かという基準は、社会福祉士や現場担当者との間で議論になった。 今後は、①課題の把握(=世帯カルテの作成)、②利用者との支援の見立ての合意、③実際の支援制度利用の3つのフェーズを進めることが、適切な支援制度につなげられた状態という定義で活動していく必要があると考えている。 | |
3 | 【事業者視点】 虐待を含む高リスク世帯への対応力を強化する。 | |
指標 | ①LINE等で課題を把握できた世帯数 ②ケース会議の開催数 ③個別支援の見立てがたった世帯数 | |
目標値・目標状態 | ①200世帯 ②24回 ③100世帯 | |
アウトカム:結果 | ①245件 ②28回 ③60世帯 | |
アウトカム:考察 | LINEの活用や行政との連携により、生活が成り立っていないことが明らかな世帯への介入を強化することができた。 一方で、利用者それぞれが抱える課題は多様で複雑であることをあらためて痛感した。今後、個別支援の見立てを立てる前段階の、課題の把握や信頼関係の醸成に注力する必要性を感じた。 | |
4 | 【資金調達】 民間民営で黒字運営できている。 | |
指標 | ①協賛企業数 ②月額寄付者数 | |
目標値・目標状態 | ①5社 ②100名 | |
アウトカム:結果 | ①6社 ②31名 | |
アウトカム:考察 | 資金面での協賛企業は6社となった。また、月額寄付者については31名と、目標は達成できなかったが、新規で100名近い方からのご寄付をいただき、今後につな げることができた。 | |
5 | 【行政・地域連携】 区内各保健センター等の母子保健関係部署、こども支援センターげんき等の児童福祉関係部署との情報連携を図り、妊娠期から子育て期までの相談・支援を、切れ目なく包括的に行うための体制が整っている。 | |
指標 | ①保健センターとの連携数 ②こども支援センターげんきとの連携数 ③NPO等の地域団体との連携数 | |
目標値・目標状態 | ①保健センター6か所 ②こども支援センターげんき3か所 ③30団体 | |
アウトカム:結果 | ①保健センター6か所 ②こども支援センターげんき3か所 ③3団体 | |
アウトカム:考察 | 足立区内の保健予防課・こども支援センターげんきと連携し、ハイリスクの子育て家庭へ食支援の案内を行っていただけたため、アウトリーチの精度が上がった。 一方、「子ども版地域包括支援センター」が解散を余儀なくされたため、連携数は10団体から3団体に減ってしまった。今後は、「民間版こども家庭センター」として再出発し、地域連携する団体を増やしていく。 | |
6 | 【行政連携】 "利用者目線”で継続的な伴走型支援を展開する「子ども版地域包括支援センター」の予算化について行政で議論が行われている。 | |
指標 | ①提言数 ②請願書への署名数 ③議員や行政職員との連携数(見学・会議など) | |
目標値・目標状態 | ①5回 ②500名 ③10名 | |
アウトカム:結果 | ①5回 ②288名 ③10名 | |
アウトカム:考察 | 提言や議員の見学・会議は予定通り実施したが、「子ども版地域包括支援センター」は解散する形となった。 また、請願書への署名数も解散により、288名で未達成となった。途中経過を以下に共有する。 ・弱視の周知啓発を行うよう求める請願 44名 ・医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充を求める請願 114名 ・子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願 41名 ・足立区行政主導ペアレント・メンター事業を求める請願 29名 ・不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援を求める請願 34名 ・有効ないじめ対策の実施を求める請願 26名 | |
7 | 【地域連携】 拠点を1か所新設し、地域住民の認知や協力を得られている。 | |
指標 | ①新拠点の開設 ②DIYワークショップに参加した地域住民の人数 ③ボランティア登録した地域住民の数 | |
目標値・目標状態 | ①潜在利用世帯数 50世帯 ②150名 ③15名 | |
アウトカム:結果 | ①潜在利用世帯数 50世 帯 ②150名 ③15名 | |
アウトカム:考察 | 東都生協みんなで居場所をつくるプロジェクトを立ち上げ、世帯の利用があった。 DIYワークショップ(WS)については工事の遅れにより、第1回目を3月30日に実施することが決まったため、予定数となってしまうが、1回目に30名の参加を見込んでいる。その後、継続的なボランティア登録を促す。 WSには地域住民だけでなく、利用者も参加予定。地域で子ども達を見守るための土台作りとして、支援と感じさせない地域との交流のきっかけづくりが効果的だと考えている。 |
アウトプット
1 | フェーズ1【課題の把握】:家庭 支援が必要な子育て家庭200世帯への食糧配布 | |
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指標 | 業務記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 45世帯 | |
アウトカム:結果 | 78世帯 | |
アウトカム:考察 | 2023年度200世帯以上へ食料を配布し、その内45世帯が居場所を利用することを目標とした。結果として、78世帯が利用した。 目標達成できた背景としては、千住仲町店の開始以降、パントリー利用者数が増えたことが大きな要因の1つである。より多くの支援を必要な方に利用していただくため、食品以外の配布や利用者のニ ーズに合わせたイベントを実施したことで、パントリー利用率が12.7%向上した。今後も、多様な接点を意識的に作り出す必要性を感じた。 | |
2 | フェーズ1【課題の把握】:保護者 200名の保護者からの相談受付 | |
指標 | 相談記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 200名 | |
アウトカム:結果 | 245名 | |
アウトカム:考察 | 食料支援を希望する289世帯を対象にインテーク面談を実施。そのうち、課題を把握できた世帯数は245世帯である。 8月:30世帯 / 9月:24世帯 / 10月:10世帯 / 11月:162世帯 / 12月:6世帯 / 1月:4世帯 / 2月:9世帯 8月~10月はインテーク面談体制の構築に時間を割いたことで、11月に大きな数の面談を実施することができた。マニュアル整備等の社内の体制構築には時間がかかるため、それを見込んだ事業計画を立てる必要があると痛感した。 | |
3 | フェーズ1【課題の把握】:子ども 週1回以上、ゲーム等を活用したイベントの開催 | |
指標 | 業務記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 200名 | |
アウトカム:結果 | 255名 | |
アウトカム:考察 | 食料支援を希望する289世帯のお子さんを対象に居場所を案内した。12月のイベントでは約60名のお子さんが利用した。 子ども達に居場所と感じてもらうには、いかに日常の導線に支援を溶け込ませるかが重要だと感じた。学校帰りにふらっと寄れる雰囲気づくりやオンラインで繋がり続けることに注力していきたい。また、想像以上に保護者との信頼関係がなければ、子ども達が居場所に来ることは難しいと感じた。子どもはもちろんのこと、保護者が居場所に来るきっかけづくりを積極に行っていきたい。 | |
4 | フェーズ2【支援の見立て】:家庭 個別支援の見立てを立てるためのケース会議24回 | |
指標 | 業務記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 24回 | |
アウトカム:結果 | 28回 | |
アウトカム:考察 | 週1回以上、社内ケース会議を実施した。また、月1回以上、同じ利用者を支援する他団体とのケース会議を実施した。 社内ケース会議を実施するためには、世帯に関する情報が正確に蓄積されていないと、正確な支援の見立てを立てることが難しいと感じた。日々の業務の中で、セキュリティ対策をしながらも、情報を蓄積・共有できる体制を強化していく必要があると感じた。 | |
5 | フェーズ2【支援の見立て】:保護者 支援の見立てを立てるため、100名の保護者へのヒアリング | |
指標 | 業務記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 100名 | |
アウトカム:結果 | 60名 | |
アウトカム:考察 | 食料支援を希望する289世帯を対象にインテーク面談を実施。そのうち、支援の見立てが立った世帯数は60世帯である。 9月:20世帯 / 10月:8世帯 / 11月:6世帯 / 12月:8世帯 / 1月:8世帯 / 2月:10世帯 支援の見立て自体は立てられても、利用者との合意や情報共有まで行うことができずに目標未達成となった。一方的な見立てでは意味がないので、今後のフェーズ2の目標値をフェーズ1の3分の1とすることにした。丁寧に利用者との関係構築に時間を割く方針である。 | |
6 | フェーズ2【支援の見立て】:子ども 45名の子ども達の見守り記録の記入 | |
指標 | 電子カルテの記録からカウント | |
目標値・目標状態 | 45名 | |
アウトカム:結果 | 37名 | |
アウトカム:考察 | 食料支援を希望する289世帯のお子さんを対象に居場所を案内し、37名が定着した。1拠点で支援できる人数に限りがあるた め、3箇所同時運営をすることで受け入れ人数を増やしていくことが直近の課題である。 | |
7 | フェーズ3【適切な支援への繋ぎ】:保護者 30以上の行政制度や民間サービス等の繋ぎ先との連携 | |
指標 | 電子カルテの記録からカウント | |
目標値・目標状態 | 45名 | |
アウトカム:結果 | 55名 | |
アウトカム:考察 | 食料支援を希望する289世帯を対象にインテーク面談を実施中。そのうち、適切な支援へ繋いだ世帯数は3世帯である。 9月:1世帯 / 10月:3世帯 / 11月:6世帯 / 12月:39世帯 / 1月:3世帯 / 2月:3世帯 フェーズ3自体の目標値を達成することよりも、フェーズ1・2を丁寧に行うことが重要だと学んだ。その結果として、適切な支援制度への繋ぎが実現できる。 同時に、日頃から繋ぎ先となる制度担当者との関係構築を行っておく重要性を感じた。 | |
8 | フェーズ3【適切な支援への繋ぎ】:子ども 30以上の行政制度や民間サービス等の繋ぎ先との連携 | |
指標 | 電子カルテの記録からカウント | |
目標値・目標状態 | 45名 | |
アウトカム:結果 | 55名 | |
アウトカム:考察 | 食料支援を希望する289世帯を対象にインテーク面談を実施中。そのうち、適切な支援へ繋いだ世帯数は3世帯である。 9月:1世帯 / 10月:3世帯 / 11月:6世帯 / 12月:39世帯 / 1月:3世帯 / 2月:3世帯 フェーズ3自体の目標値を達成することよりも、フェーズ1・2を丁寧に行うことが重要だと学んだ。その結果として、適切な支援制度への繋ぎが実現できる。 同時に、日頃から繋ぎ先となる制度担当者との関係構築を行っておく重要性を感じた。 | |
9 | 【資金調達】 協賛企業候補100社への営業 | |
指標 | 業務記録からのカウント | |
目標値・目標状態 | 100社 | |
アウトカム:結果 | 96社 | |
アウトカム:考察 | 実際に企業協賛に繋がった事例のほとんどが、理事やボランティア、中間支援団体等の人づての紹介であった。飛び込みでの営業では、中々話を聞いてもらうことも難しく、企業にとっての協賛メリットを提示できなかったことが課題となった。 今後は、広報や商品仲介など、企業への明確なメリットを打ち出して、協賛獲得を目指したい。 | |
10 | 【資金調達】 SNSを活用した月額寄付候補者10,000名へのアプローチ | |
指標 | SNSのエンゲージメント数 | |
目標値・目標状態 | 10,000名 | |
アウトカム:結果 | 9,689名 | |
アウトカム:考察 | 活動実施後に、毎回活動報告のSNS投稿を実施したが、目標は未達成となった。 活動報告のようなコンテンツだけでなく、活動の目的や動向についてまとめた文章を定期的に発信したり、少しエンタメの要素を入れた子育て支援情報を発信したりする必要性を感じた。 また、あきらかに動画のコンテンツの反応が良いので、ショート動画を活用することで、潜在支援者を増やしていきたい。 | |
11 | 【行政連携】 足立区版子育て世帯包括支援センターガイドライン(案)作成 | |
指標 | ガイドライン | |
目標値・目標状態 | 1つ | |
アウトカム:結果 | 1つ | |
アウトカム:考察 | 「親子に寄り添うSKIP(Stand by KIds & Parents)」というネットワーク団体を立ち上げた。加盟団体は、「一般社団法人チョイふる」に加え、医療的ケア児支援を行う社会福祉法人Social Development Japan、児童発達支援を行う株式会社ひいらぎである。 また、無料のLINE相談窓口も設置し、利用規約を整備した。 |
活動
1 | 【フェーズ1】支援が必要な子育て家庭への食糧配布 | |
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活動結果 | 計画通り | |
概要 | 10月から千住仲町店の運営体制を強化したことにより、千住仲町店での配布数が増加した。また、月の中頃や下旬にまだ受け取りに来ていない世帯に対して再案内を送ったところ、受け取り率が上がった。千住仲町店は、乗り換え駅のため仕事帰りに利用するニーズが一定数あり、17時以降の利用希望者が多いことがわかった。 | |
2 | 【フェーズ1】保護者からの相談受付 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 食料支援を希望する289世帯を対象にインテーク面談を実施した。そのうち、課題を把握できた世帯数は245世帯であった。 | |
3 | 【フェーズ1】ゲーム等を活用した子ども向けイベントの開催 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 食料支援を希望する289世帯の、お子さんを対象に居場所を案内している。12月のクリスマスイベントには59名のお子さんが参加した。 | |
4 | 【フェーズ2】個別支援の見立てを立てるためのケース会議開催 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 週1回以上、社内ケース会議を実施した。また、月1回以上、同じ利用者を支援する他団体とのケース会議を実施した。 | |
5 | 【フェーズ2】支援の見立てを立てるため保護者へのヒアリング | |
活動結果 | ほぼ計画通り | |
概要 | 食料支援を希望する289世帯を対象にインテーク面談を実施した。そのうち、支援の見立てが立った世帯数は60世帯であった。 | |
6 | 【フェーズ2】子ども達の見守り記録の記入 | |
活動結果 | ほぼ計画通り | |
概要 | 食料支援を希望する289世帯のお子さんを対象に居場所を案内し、現在37名が定着している。リピーターが多いことは良い一方で、初めて居場所を利用するハードルをもっと下げる工夫が必要だと感じている。 | |
7 | 【フェーズ3】行政制度や民間サービス等の繋ぎ先との連携 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 8月から2月の間で行政制度や民間サービス等に繋いだ件数は3件。・不登校児童のいる世帯に対し他NPO団体(無料の学習支援)・家族の暴言に精神的に参っている方に対し女性相談の窓口を紹介、電話予約のサポート・生活困窮だが生活保護の受給を躊躇している世帯に対し区の「くらしとしごとの相談支援センター」に繋いだ。 | |
8 | 【資金調達】協賛企業候補への営業 | |
活動結果 | ほぼ計画通り | |
概要 | 実際に企業協賛に繋がった事例のほとんどが、理事やボランティア、中間支援団体等の人づての紹介であった。飛び込みでの営業では、中々話を聞いてもらうことも難しく、企業にとっての協賛メリットを提示できなかったことが課題となった。 | |
9 | 【資金調達】SNSでの発信や活動説明会の開催 | |
活動結果 | ほぼ計画通り | |
概要 | ・活動実施後に、毎回活動報告のSNS投稿を実施した。 ・ボランティアだけでなく寄付者にもなっていただくことを目的に、活動説明会や報告会を開催した。 | |
10 | 【行政連携】足立区版子育て世帯包括支援センターガイドライン(案)作成 | |
活動結果 | ほぼ計画通り | |
概要 | 足立区内の子ども支援団体と、「親子に寄り添うSKIP(Stand by KIds & Parents)」というネットワーク団体を立ち上げ、無料のLINE相談窓口を設置し、利用規約を整備した。 |
資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括
1 | 取り組み |
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想定外のアウトカム、活動、波及効果など
拠点の新設が、2月には工事等完了し、活動を開始できる想定だったが、建物を管理する会社からの承認プロセスが難航し、また雨漏り工事等追加工事が発生したため、工事開始が3月になってしまった。今後は、3月30日実施予定ののDIYリノベーションワークショップを皮切りに、地域や受益者の方を巻き込み、新拠点の利用促進と周知を進めていく。
ソーシャルワーカーの雇用により、困窮世帯の生活の実態や困り事がより詳細にキャッチアップできるようになっただけではなく、実際よりも低く収入を申告していた等、団体の支援対象ではない世帯のあぶり出しが進んでいる。本当に支援が必要な世帯へ、正しく届けるための情報収集の精度が上がった。
居場所利用中の子どもたちに共通アンケートを実施したことで、子どもたちが居場所を安心できる場所と感じてくれていることがわかり、ボランティアのモチベーションが向上した。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
課題を取り巻く変化 | ①時間の壁:常設パントリーによって、時間の壁はある程度解消されたが、職場と家庭の往復で手いっぱいで、行きたいと思ってもなかなかフードパントリーの利用に至らない世帯はまだある。 |
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外部との連携実績
1 | 活動 | 綾瀬こども支援センターげんきスクールソーシャルワーカー |
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実施内容 | 申請主体者のみでは繋がれない事業対象者の紹介 | |
結果・成果・影響等 | こども支援センターげんき所属のスクールソーシャルワーカーから、食支援が必要なご家庭へ、食支援を案内いただく体制を構築することができた。 より深刻な課題を抱える対象者と繋がることができているため、今後もこども支援センターげんきとの連携を強化していきたい。 | |
2 | 活動 | 足立区社会福祉協議会担当者 |
実施内容 | 申請主体者のみでは繋がれない事業対象者の紹介、ボランティアの紹介 | |
結果・成果・影響等 | 外国ルーツの対象者の方を紹介いただいたり、社会福祉協議会内にある総合ボランティアセンターからボランティアを紹介いただいたりした。また、社協から後援をいただいていることで、行政機関が対象者の方を紹介しやすくなっ ていると感じるため、今後も社協との連携を強化していきたい。 | |
3 | 活動 | (仮称)子ども版地域包括支援センターをつくろうの会 |
実施内容 | 弊会だけでは支援しきれない利用者の繋ぎ先 | |
結果・成果・影響等 | 足立区内で医療的ケア・発達に障害のあるお子さんを支援する団体との連携体制を構築し、繋ぎ先を確保できた。今後は、いじめ・不登校・ヤングケアラー・外国ルーツなど、他の領域で活動する子ども支援団体との連携強化が課題である。 |
広報実績
シンボルマークの活用状況 | あり | |
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内容 | ・団体WEBサイトにシンボルマークを掲載した。 | |
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
内容 | ・ジャーナリスト堀潤さんとSyncableさんのコラボ企画「Spotlight」9月28日放送 〜社会のサイレントヒーローたち〜 #4 コミュニティと互助 子どもの貧困問題を「繋がる」「支える」ことで解決する | |
広報制作物等 | あり | |
内容 | 地域住民への広報(寄付募集)&受益者の利用ハードルを下げることを目的に、 | |
報告書等 | あり | |
内容 | ・上記の広報製作物とは別に活動報告書を製作中である。(4月中旬までにHPで公開予定) | |
イベント開催等 |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
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整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか |
ガバナンス・コンプライアンス体制
社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
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内部通報制度は整備されていますか | はい | |
内容 | 内部通報規程を整備し、コンプライアンス担当理事を任命した。 | |
利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | はい | |
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
内容 | 監事が①活動報告書、②活動計算書、③社員総会や理事会の実施状況をチェックしている。 | |
本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ |
その他
本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 本助成事業を通じて、ソーシャルワーカーを雇用できたことにより、申し込み時点での世帯状況の把握、食支援後のフォローを強化できた。 一方で、マニュアル整備や目標値の合意等の事業運営体制に課題を感じる期間となった。 今後は、支援 フェーズの定義の明確化、各事業の重要指標(KPI)を社内で合意し、組織力を高める施策を講じていきたい。 |
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