中間評価報告
2024/12/19更新
評価計画
中間評価 の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと
事業中間時点でみえてきた事業上の課題 | ■総括 ◆「顧客コミュニティの組成」について ◆「介護施設でのイベント実施」について ◆その他B to C向けの活動について ◆LTV>CAC ◆スマート収納ボックス… |
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事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと | ■ 事業実施体制を含めた社内体制 ■各アウトプットに紐づく活動スケジュールの見直し ■これまで実施した活動内容の振り返りと有効性の検証 ■事業設計図・事業計画の見直し |
実施体制
1 | 内部/外部 | 内部 |
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評価担当分野 | 事業責任者、決済責任者 | |
氏名 | 西出喜代彦 | |
団体・役職 | HONESTIES株式会社 代表取締役 | |
2 | 内部/外部 | 内部 |
評価担当分野 | 事業統括 | |
氏名 | 濱野逸人 | |
団体・役職 | HONESTIES株式会社 CFO CRO | |
3 | 内部/外部 | 内部 |
評価担当分野 | 営業活動(BtoB、BtoBtoC) | |
氏名 | 尾崎輝通 | |
団体・役職 | HONESTIES株式会社 営業統括 | |
4 | 内部/外部 | 内部 |
評価担当分野 | 営業活動(顧客コミュニティの組成) | |
氏名 | 岩崎謙太郎 | |
団体・役職 | HONESTIES株式会社 営業 | |
5 | 内部/外部 | 内部 |
評価担当分野 | 広報(SNS、メルマガ、広報) | |
氏名 | 米谷三奈子 | |
団体・役職 | HONESTIES株式会社 広報 |
実施状況を把握・検証するために実施する調査
調査方法 | アウトプット測定、アウトカム発現状況の測定、事業計画書と活動報告書の比較、スタッフ内の気づきの記録とそれを基にした関係者間での話し合い |
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調査実施時期 | 2024年9月 |
調査結果の検証方法 | 定量データの収集及び整理、グループディスカッション、対象者インタビュー |
事業設計図の検証方法
検証方法 | 定量データの収集及び整理、定性データの整理、データをもとにしたグループディスカッション |
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実施時期 | 2024年9月 |
事業計画書や資金計画書への反映実施時期 | 2024年9月 |
事業進捗の評価
アウトプットの実績
1 | アウトプット | 受益者の課題を調査し、可視化する |
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指標 | 課題調査結果アンケート及びレポート作成 | |
中間評価時の値・状態 | 2024年の1回目が終了している | |
事後評価時の値・状態 | 年2回が完了 | |
現在の指標の達成状況 | 2023年3月に行った発達障害児童向けのモニター使用後アンケートでは70名中8割の回答者で「着間違えが減った」との結果を得た。本事業コミュニティに対するレポートは9月中に可視化予定だが未完了。一方で、上述のように、「介護施設でのイベントより」も「リネン業界へのウェア流通」を通して受益者に使用してもらい、この使用者からの課題の聞き取りをする予定。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
2 | アウトプット | 顧客コミュニティを組成し、継続的に運営ができている |
指標 | 顧客コミュニティの人数 | |
中間評価時の値・状態 | 100人 | |
事後評価時の値・状態 | 1300人 | |
現在の指標の達成状況 | 現在21名。大手の福祉事業者より協力施設の紹介を依頼している状況。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
3 | アウトプット | 受益者の課題の調査結果をコミュニティで公表する |
指標 | 課題調査結果レポートの公表回数 | |
中間評価時の値・状態 | 2024年の1回目が終了している | |
事後評価時の値・状態 | 年2回が完了 | |
現在の指標の達成状況 | 9月中に可視化し、コミュニティへメール配信などで公表予定。また上記2023年のモニターアンケートの結果レポートはプレスリリース発表が近づいている。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
4 | アウトプット | 課題解決のモノづくりの事例となる、たたまなくても収納できるスマート収納ボックスを開発する |
指標 | 販売を開始している | |
中間評価時の値・状態 | 開発の目途が立っている | |
事後評価時の値・状態 | 販売を開始してい る | |
現在の指標の達成状況 | 提携業者が見つかりデザイン会議開催。初回サンプルを制作し9月13日に初回サンプルが完成する。万博での展示が決まったためコンセプト固めが進んでいる。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
5 | アウトプット | メディアでの露出を拡大し、自社サイトの販売を促進する |
指標 | 自社ECサイトからの購入者数 | |
中間評価時の値・状態 | 196人 | |
事後評価時の値・状態 | 800人 | |
現在の指標の達成状況 | 自社ECサイトからの購入者数は385名を達成した。メディア露出としては、読売新聞オンラインや大阪産業局のHeCNOS AWARD受賞、Awaji Well-beingビジネスコンテスト2023「最優秀賞受賞」。NEXs Tokyo スタートアップ支援事業に選択され、PR実施。日本経済新聞コラム掲載、ネットラジオでの紹介。各種メディアからクーポンなどを使用したECサイトへの誘導を準備中である。 | |
進捗状況 | 2計画どおり進んでいる | |
6 | アウトプット | 顧客コミュニティを拡大し、製品の(継続)利用を促進する |
指標 | 顧客コミュニティの人数 | |
中間評価時の値・状態 | 100人 | |
事後評価時の値・状態 | 1300人 | |
現在の指標の達成状況 | コミュニティ参加者は20名強であり、これに対して9月中に利用促進メールを配信予定。ECサイトでのクーポン使用での製品利用促進を狙う。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
7 | アウトプット | 販売先企業・施設を拡大し、製品の(継続)利用を促進する |
指標 | 販売先企業・施設数 販売先企業・施設 購入者数 リネンサプライ関連 購入者数 施設でのイベント実施数 施設利用購入者数 | |
中間評価時の値・状態 | 販売先企業・施設数3社 販売先企業・施設 購入者数700人 リネンサプライ関連 購入者数:300人 施設でのイベント実施数:50回 施設利用購入者数:75回375人 | |
事後評価時の値・状態 | 販売先企業・施設数6社 販売先企業・施設 購入者数:3000人 リネンサプライ関連 購入者数:4000人 施設でのイベント実施数:300回 施設利用購入者数:150回750人 | |
現在の指標の達成状況 | 販売先企業・施設数3社⇒アイセイ薬局、FLAVA、日本点字図書館、ウェルファン 販売先企業・施設 購入者数500人 リネンサプライ関連 購入者数:500人 施設でのイベント実施数:10回 施設利用購入者数:30人 総括すると、販売先企業やリネンサプライ経由での購入者数はおおよそ計画通りだが、施設イベントからの購入者数は計画より遅れている。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている | |
8 | アウトプット | 収益構造を明らかにし、継続的な受益者への価値提供ができる環境を整備する |
指標 | LTV>CAC等となる収益化の予測レポートの作成及び運用の有無 | |
中間評価時の値・状態 | LTV>CAC等となる収益化の予測レポートの作成が完了している | |
事後評価時の値・状態 | LTV>CAC等となる収益化の予測レポートの作成が完了し、運用されている | |
現在の指標の達成状況 | 薬局や認知症イベントでのテストマーケティングでの結果が集積しつつあり、ECサイトからのデータ解析も始まっており、レポートの作成を進めている。また、ECサイトでのサブスクの設計をしている。 | |
進捗状況 | 3計画より遅れている |
短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。
・アイセイ薬局での店頭販売では、薬局薬剤師さんが当社商品の効果を高く評価してくださり、薬局にくるお客様(潜在的受益者)のほとんど全ての方に直接声がけをしてくださった。その結果、3回購入してくださるリピーターを含め、初月は目標の1日1枚を大幅に超える1日4.7枚の購入があった。薬局側からもこのテスト販売を高く評価していただいた。
・収納ボックス:HeCNOSアワードへの応募では、収納ボックスを取り入れたライフスタイルの提案をしたところ高い評価を受け、大阪関西万博での展示に繋がった。展示に対する補助金(GrowingTechサポートプログラム)の応募も採用された。
・東京都日野市の介護老人保健施設カトレアでの実地販売:支払い行動が可能な利用者はほぼおらず、同種の施設でのイベントでの認知度向上には限界があることがわかった。その一方で、施設向けにカタログ販売で収益を伸ばしているスタートアップ企業(emome株式会社)から弊社製品の趣旨に賛同いただき同社カタログでの今後の取り扱いが内定した。
・スズケングループのメディケアコラボ社より、一連の認知症啓発イベントでの弊社製品の展示のお申入れがあり、第1弾として2024/9/7「はんだ市認知症キラキラオレンジフェス」での展示に繋がった。参加者との交流がありお、コミュニティ形成の一つの手段となりうることが予想できた。チラシを用いたECサイトへの誘導も行った。
・パソナグループ社より弊社の提案する「アパレル製品での社会課題の解決」に対しての賛同をいただき、パソナグループ社内にて弊社製品の社員向け割引販売が2024/9/13より開始となる。また、福利厚生イベント「ファミリーデー」での店頭販売のご提案をいただいている。
短期アウトカムの進捗状況
短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例
・積極的にメディアへの出演やピッチイベント、アクセラレーションプログラムへの参加、各種賞への応募などを行ったことで、認知度が上がってきた実感がある。(例えば、営業活動を行わずに、大手薬卸企業から協業のお誘いなどがあった。)ECサイトでの利用客が増加傾向なのはその結果の一つであると予想している。
・調剤薬局でのテスト販売では、顧客への詳細な聞き取り結果が得られ、顧客動向洞察の機会となった。また、趣旨を理解いただいた店舗ご担当者の尽力もあり、店舗単位でも小さなコミュニティが形成された様子だった(口コミでの友達勧誘など)。ここで得た知見がコミュニティ形成に貢献することが期待される。
事前評価時には想定していなかった変化・影響
・リネンサプライ業を通じたウエアの流通経路の確保:デイサービスや就労支援施設でのイベントでのコミュニティ拡大には限界があることが分かった。一方で、これら施設にウェアを届ける複数のリネン業者より賛同いただき、コミュニティへの浸透の手段としての有力なチャンネルとなってきた。この経路を介したコミュニティ形成も進めている。
・障害者支援施設や放課後デイサービスなどでのモニター施策によるコミュニティ形成は、1イベント(1訪問)におけるアプローチ可能な対象者数が限られており、スピードが緩やかである。一方で、この趣旨に賛同してくださる施設、介護事業者、薬局、リネン業者、事業会社なども増加している。こういった業種を巻き込んで、受益者個人へアプローチしていく方法も模索している。
・大手ケアテック流通事業者との連携ができ、一連の認知症予防イベント(約20回)でのオネスティーズ商品の展示が決まった。展示会でのコミュニティ形成を試みる。
事業進捗の評価
評価の視点 | 自己評価(価値判断)結果 |
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アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか | 「自社サイトでの販売」以外の項目では予定より遅れているが、着手できていない事業はなく、遅れの度合いも甚大ではない。アウトプットの積み上げは着実にできていると判断している。 |
アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか | 例えば施設でのイベントでのコミュニティ形成に関してはその限界を実感し、異なるアプローチの開拓に着手できている。ECサイトでのキャンペーン施策や、薬局店頭販売によるコミュニティ形成など、試行錯誤しながら事業改善ができている。 |
組織 基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか | 社内での組織編成や本事業担当部署の再編成などを経て、各担当者がやるべきことが明確になり始めている。事業終了後に活動継続するためのコミュニティを維持する手段(SNSやメーリングリスト、定期イベントなど)を計画している。 |
事業の改善結果
事業の改善結果
項目 | 内容 |
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事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント | 既存の事業設計図に含まれていなかった要素として以下があり、これを事業設計に盛り込むことで事業設計の改善を図っていく。 |
事業計画書の改善ポイント | 事業の内容:「介護施設でのイベント実施」については、リネン工場やホテル、専門商社での取り扱い、介護関連ECサイトや介護カタログ等での露出が増えることで、同等以上の成果が見込めるため、目標を修正したい。 |
その他 |
事業で最も重視する指標・変化
指標:「より多くの潜在的受益者に製品が届けられているか」…一般的にアンダーウェアは店舗での小売販売かECサイトで購入されることが多い。しかしながら本事業の受益者の中には、店舗での購買行動が難しい人、インターネットへのアクセスが難しい人なども多く含まれている。そのため、そのような商品へのアクセスが困難な人や介護福祉施設などに対しどのように積極的にアプローチしていくかが課題である。今後はリネン業者を介しての大規模な流通も加わるため、エンドユーザーへの到達数と、そこからのリピート率が重要な指標となる。
変化:ECサイトでのリピーター増加といった従来の施策も大切にしつつ、介護系製品の新規チャンネル開拓事業者や介護カタログ関連スタートアップとの連携を進められている。さらに薬局などの店舗や、万博展示などの展示会を通したコミュニティでの可能性も出てきている。
広報に関する報告
シンボルマークの活用状況
その他:準備中 |
広報
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
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内容 | 2023/9/8 業界紙の「繊研新聞社」に 新製品の高品質アウターTシャツ掲載 | |
広報制作物等 | あり | |
内容 | 2023年8月、「裏表のない介護用インナー HONESTIES CARE」パンフレット 発行 | |
報告書等 | あり | |
内容 | 2024/7/23 株主向け事業報告書作成、送付 | |
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等) | あり | |
内容 | 2023/11/7 Awaji Well-being ビジネスコンテスト 2023 「最優秀賞」受賞 |