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中間評価報告

2024/12/19更新

評価計画事業進捗の評価事業の改善結果広報に関する報告

評価計画

中間評価の目的:事業中間時点でみえてきた事業上の課題とそれを改善するために中間評価で確認したいこと

事業中間時点でみえてきた事業上の課題

開所からの来場者数は1100名を超え、概ね順調に拠点運営が行えている。今後さらに良くしていくためには以下の4点を課題と整理した。
遠方の小学校の利用率が低いこと
 -近隣の小学校は登録者が38名に対して、遠方の小学校は登録者が9名
 -登録者47名のうち、遠方の小学校は9名(約20%)に留まっている
 -利用していない理由を得られていない。


学生メンターの確保が難しいこと
 -近隣に大学がない、遠いことでスキルや関心を持った学生の確保が容易ではない。
 -遠方の学生がインターンを希望した場合、手軽に受け入れられる宿泊環境がない。(ゲストハウスなど)


ロールモデルが育つまで一定の時間がかかること
 -「成長」の定義についてまだ団体内で意識統一できていない。
 -次のステップへの接続機会を用意できていない。(マイクラカップのようなコンテストなど現状よりも高い目標を持ってもらえる仕掛けの必要性がある)


不登校児童の利用者が進んでいないこと
 - 近隣学校での不登校児童の実態を把握できておらず、利用されていない。

事業上の課題を改善するために中間評価で確認したいこと

遠方の小学校の利用率向上のための施策の検討
 -自分たちで学校→PITAAAN!までの具体的な道のりとかかる時間をリサーチして課題がないか分析する。
 -現状の利用者、学校の先生、利用していない層へのヒアリングを実施して原因を探求する。


学生メンターの確保のための施策の検討
 -比較的近隣の大学と言える北海道教育大学岩見沢校 美術系の学生にアプローチ(10/5(土) オープンキャンパス参加など)する方法を検討・実行する。
 -長期インターン受け入れのために空家などを貸してもらうことができないか関係者に相談する。


ロールモデル育成の道筋を整理する
 -現在の利用者が「少し背伸びをしたらアクセスできるコンテスト」などをリストアップして紹介できる準備をする。
 -提供するコンテンツのジャンルや難易度を整理する。年間のイベントを整理し、計画を立てられるようにする。


不登校児童の利用促進のための施策の検討
 -不登校児童の実数調査 リーチできる方法を行政に確認・連携する。

実施体制

1内部/外部内部
評価担当分野① 遠方の小学校の利用率向上
氏名佐可野 瞬大
団体・役職株式会社イトナブ
2内部/外部内部
評価担当分野② 学生メンターの確保
氏名佐可野 瞬大 阿部 太一
団体・役職株式会社イトナブ
3内部/外部内部
評価担当分野③ ロールモデルの育成
氏名佐可野 瞬大 阿部 太一
団体・役職株式会社イトナブ
4内部/外部内部
評価担当分野④不登校児童の受け入れ
氏名佐可野 瞬大 阿部 太一
団体・役職株式会社イトナブ
5内部/外部内部
評価担当分野評価に関する全体統括
氏名古山隆幸 相内 洋輔
団体・役職株式会社イトナブ

実施状況を把握・検証するために実施する調査

調査方法

① 遠方の小学校の利用率向上
 ・学校(学区)- PITAAAN間の所用時間、交通手段のリサーチ。(自分の足で確認)
 ・利用者、学校の先生、保護者、利用していない層への直接ヒアリング。


② 学生メンターの確保
 ・北海道教育大学岩見沢校のオープンキャンパスに参加、美術系の学生にヒアリング。
 ・長期インターンの受け入れ体制調査: ゲストハウスなど安価で長期滞在できる施設があるかなどの調査。


③ ロールモデルの育成
 ・現利用者が参加できそうなコンテストのリストアップ。
 ・ジャンルや難易度、年間で開催されるイベントの整理。


④不登校児童の利用促進について
 ・学校や行政と連携し、不登校児童の実数調査。
 ・不登校児童の実数の把握、子どもたちへリーチ可能な方法を行政に再確認。

調査実施時期

①遠方の小学校の利用率向上
・学校(学区)- PITAAAN間の所用時間、交通手段のリサーチ(自分の足で確認):9月中に調査。
・利用者、学校の先生、保護者へのヒアリング:公式LINEを活用し年間を通して調査。
・利用していない層への直接ヒアリング:9月中に調査。


②学生メンターの確保
・北海道教育大学岩見沢校オープンキャンパスに参加 :2024/10/5
・長期インターンの受け入れ:2024/11/6 打ち合わせを実施。


③ロールモデルの育成
・現利用者が参加できそうなコンテストのリストアップおよび見学:9-11月
・ジャンルや難易度、年間で開催されるイベントの整理:9-11月
 来年度からアクセスできるようにする。


④不登校児童の受け入れ
・学校や行政と連携し、不登校児童の実数調査:2024/10/30 教育委員会教育長と打ち合わせを実施。
・不登校児童の実数の把握、子どもたちへリーチ可能な方法を行政に再確認: 202410/30 教育委員会教育長と打ち合わせを実施。

調査結果の検証方法

① 遠方の小学校の利用率向上
 ・美唄東小学校の児童や保護者にヒアリング後に団体内で協議し、ニーズを特定し対策を明確にする。


② 学生メンターの確保
大学へのアプローチ
 ・大学のオープンキャンパスに参加し、学生にヒアリングを行い、ニーズを特定し宣伝を行う。


長期インターンの受け入れ体制
 ・一般社団法人ステイびばいと経済観光課の職員にヒアリング。滞在可能施設を一覧化する。


③ ロールモデルの育成
 ・過去の受賞作品を確認、拠点からエントリーできるか団体内で協議し、エントリーを検討する。
 ・成長の基準を市役所の関係者にヒアリング、成長評価アンケートを実施する。


④不登校児童の受け入れ
 ・行政から得た数字と現場の先生が教えてくれた数字に乖離がないか確かめ、アプローチ施策を検討する。

事業設計図の検証方法

検証方法

①2024年9月:集合研修にて実践状況の確認およびロジックモデルの検証
②2024年10月:団体内で議論、アクションの設計
③2024年12月:資金分配団体と最終調整

実施時期

①2024年9月~10月
②2024年10月~12月
③2024年12月下旬

事業計画書や資金計画書への反映実施時期

2025年1月下旬予定

事業進捗の評価

アウトプットの実績

1アウトプットこどもが居場所拠点を訪れる
指標施設登録者数・施設来訪者数
中間評価時の値・状態施設登録者数:30人 施設来訪者数:150人
事後評価時の値・状態施設登録者数:75人 施設来訪者数:250人
現在の指標の達成状況施設登録者数:69人(10/31現在) 施設来訪者数:1121人(のべ)267人(ユニーク)
進捗状況1計画より進んでいる
2アウトプット不登校等の事情のあるこどもが拠点を訪れる
指標不登校児童利用者数・施設来訪者数
中間評価時の値・状態不登校傾向児童利用者数:3人 施設来訪者数:6人
事後評価時の値・状態不登校傾向児童利用者数:6人 施設来訪者数:12人
現在の指標の達成状況不登校傾向児童利用者数:2人(10/31時点)5人(12月時点) 12/5追記:教育委員会および適応指導教室の訪問を実施。 11月より適応指導教室の活動の一環として不登校傾向のある学生がPITAAANを利用するようになった。 不登校傾向にある利用者の登録者数は現在5名に伸びた。
進捗状況1計画より進んでいる
3アウトプット美唄近隣の市町村のこどもが居場所拠点を訪れる
指標施設登録者数・施設来訪者数
中間評価時の値・状態施設登録者数:5人 施設来訪者数:30人
事後評価時の値・状態施設登録者数:10人 施設来訪者数:50人
現在の指標の達成状況施設登録者数:18人 施設来訪者数:のべ114人 近隣の市町村からも少しずつではあるが認知が広がっている 大学や高校が授業の一環で見学に来る機会も増えた
進捗状況1計画より進んでいる
4アウトプット地域や外部との交流機会やイベントを実施する
指標イベントの開催数・参加者数
中間評価時の値・状態共催イベントの開催数:3回 受益者以外の関係者数:15人
事後評価時の値・状態共催イベントの開催数:6回達成 受益者以外の関係者数:30人
現在の指標の達成状況共催イベントの開催数:9回 受益者以外の関係者数:約30人 行政や地域おこしとの連携でイベントへの出展や参加が増えている 直近では札幌市にて美唄市のブースとして大北海道祭にレーザー彫刻の体験ブースを出展。横須賀にある弊社の事業所YASUULABとのマインクラフト交流イベント等の実施。北海道ふるさと美唄応援団フェスタ2024in原宿、PITAAAN開所式等。 受益者以外の関係者内訳:美唄市役所約10人、YASUULAB利用者約5人、開所イベントメンター約10名、地域おこし協力隊約5名
進捗状況1計画より進んでいる
5アウトプット美唄市の小・中・高校の教員と連携する
指標交流機会・イベントの開催数
中間評価時の値・状態交流機会数:2回 イベント開催数:2回
事後評価時の値・状態交流機会数:5回 イベント開催数:5回
現在の指標の達成状況交流機会数:6回 イベント開催数:3回 交流機会・イベント開催ともに高校の授業の一環での見学や中学校の教員が見学に来る機会が増えている。 ボランティア部の活動(1回とカウント)高校生の見学、出張授業(北海道美唄尚栄高等学校)
進捗状況1計画より進んでいる
6アウトプット実現可能な事業継続計画を作成する
指標事業継続計画の完成
中間評価時の値・状態美唄市役所との予算交渉回数:3回 美唄市企業への協力依頼回数:2回
事後評価時の値・状態完成した持続計画を各ステークホルダーと共有できており、計画の実現に向けたファンドレイズが具体的に進んでいる
現在の指標の達成状況美唄市役所との予算交渉回数:5回 美唄市企業への協力依頼回数:3回 不定期でのイベントの参加や責任者と行政で定期的な打ち合わせを実施している ブラックダイヤモンズ、商工会議所との打ち合わせと企画の実施 地域の工務店とWSについての話を実施
進捗状況1計画より進んでいる

短期アウトカムにつながりそうな、活動直後にみられた受益者、対象者、関係団体等の変化(言動)があれば記載してください。

受益者・対象者
・子どもたち間での自発的なルール作り、互いに注意の声がけができるようになった。
・クリエイティブ活動への関心、「やってみたい」が増えた。
・「うちの子どもにもできますか?」「やらせてみたいです」という保護者の声が増えた。
学校
・近隣の市町村からの認知がやや向上、見学に訪れる機会が増えた。
対行政
・イベントの紹介、出展依頼が来るようになった。
・美唄市教育委員会の教育長と打ち合わせを実施し、適応指導教室を紹介いただいた。11月以降適応指導教室と連携を実施している。

短期アウトカムの進捗状況

1アウトカムで捉える変化の主体10-18歳の美唄市周辺に暮らすこども
指標【1】 定量的指標:団体が提供する施設登録者数 定性的指標:子どもたちが、デジタル・テクノロジー領域の活動に関心を持ったときに創作活動に取り組むことができているか
中間評価時の値・状態
事後評価時の値・状態【1】 目標値:団体が提供する施設登録者数:年間75人(目標達成時期:1年目 利用者増、3年目 数値達成) 定性的指標:場所があって、何かやってみたいと思った時に思いつく場所になっている
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況定量: 69人の登録者(10月末時点) 定性: 未経験の状態からWebプログラミングやスクラッチなどに取り組む利用者 未経験の状態からBlenderやTinkerCADに取り組む利用者
2アウトカムで捉える変化の主体10-18歳の美唄市周辺に暮らすこども
指標【3】 定量的指標:不登校児童・生徒の利用者数 定性的指標:各家庭での学習機会に限定されず学びを支えているか
中間評価時の値・状態
事後評価時の値・状態【3】 目標値:不登校傾向者の利用 年間4人 初期状態:子どもたちの活力等が、利用当初から向上を感じる状態(目標達成時期:3年目) 定性的指標:支援者が子どもに日常的に拠点のことを情報提供できるようになっている。
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況定量: のべ2名の不登校傾向利用者(10/31時点) 11月以降は適応指導教室との連携により、活動の一環として定期利用してもらえることになった。 定性: 不登校傾向の利用者たちが、スタッフや同年代の参加者と交流している。
3アウトカムで捉える変化の主体10-18歳の美唄市周辺に暮らすこども
指標【4】 定量的指標:①交流機会やイベント開催数 ②受益者以外のステークホルダー等の参加者数(学生/企業社員/行政等) 定性的指標:受益者インタビュー(VUCA時代における自身のあり方を考えられているか)
中間評価時の値・状態
事後評価時の値・状態【4】 目標値:①3年6回?(年2回程度x3年)②3年18?(6回x3-4人) 目標状態:キャリア教育イベント等が半年1-2回開催され大人との交流機会や将来への思考時間が増加した状態(目標達成時期:3年目)"
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況定量: ①のべ11回のイベント(ワークショップ等)開催(10月末時点) ②本年度はまず利用者のみを対象としたイベントを優先したため0人 定性:参加者からためになった、もっとやってみたいという積極的な声が寄せられている。
4アウトカムで捉える変化の主体10-18歳の美唄市近隣の市町村に暮らすこども
指標【5】 定量的指標:団体が提供する施設登録者数 定性的指標:子どもたちが既存のコミュニティ外に属する同世代との交流を楽しみにしているか
中間評価時の値・状態
事後評価時の値・状態【5】 目標値:団体が提供する施設登録者数:年間25名(目標達成時期:1年目 30% 3年目 数値達成) 定性的指標:子どもたちが、既存のコミュニティ外にはたくさんの学びや刺激があることを感じ、新しい世界を探索する意欲が育まれている(目標達成時期:3年目)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況定量:10月末時点で施設登録者が中間目標の40名を大きく上回る69名に到達し、目標を大幅に上回るペースで進捗している。 定性:美唄市の学校の利用者や異なる年代の利用者、スタッフと楽しく交流している。
5アウトカムで捉える変化の主体PITAAAN!の活動を前向きに支える意志を持っている大人(=サポーター)
指標【6】 定量的指標:活動をサポートしてくれる大人の数 定性的指標:市の大人が子どもたちの成長に興奮しているか
中間評価時の値・状態
事後評価時の値・状態【6】 目標値:公認サポーター:年間10名ずつ増加 定性的指標:子どもたちがの可能性を語りあえる大人のコミュニティが生まれ、定期的に子どもと関わったり、美唄教育サミット(仮称)などの教育を考えるイベントが開催されている(目標達成時期:3年目)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況定量:インターンの学生や、シティープロモーション事業の担当者など子どもを見守るサポーターとなる大人がのべ10名以上関わりを持った。 定性: 同施設内のテナントの大人たちが子どもたちと会話したり気にかける様子が増え、声がけをしてくれるようになった。
6アウトカムで捉える変化の主体美唄市内の学校教員
指標【7】 定量的指標:学校経由での施設登録者数 定性的指標:市内の学校の教員がPITAAANの活動内容と、子どもへの関わりについて理解しているか
中間評価時の値・状態
事後評価時の値・状態【7】 目標値:学校経由での施設登録者数:年間15名ずつ増加 定性的指標:市内の教員がPITAAANの活動に期待を寄せ、積極的に学生を紹介したいと思ってもらえている(目標達成時期:3年目)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況定量: 高校のボランティア部の活動で7名が新規利用。 定性: 近隣の中学や高校の教員がPITAAANの見学や体験活動を利用するために生徒と訪問する機会が増えた。
7アウトカムで捉える変化の主体PITAAAN!運営メンバー
指標定量的指標:2年目までに持続計画の有無 定性的指標:実行団体による運営の自立
中間評価時の値・状態
事後評価時の値・状態目標値:2年目終了時点で持続計画が完成 定性的指標:完成した持続計画を各ステークホルダーと共有できており、計画の実現に向けたファンドレイズが具体的に進んでいる(目標達成時期:3年目)
これまでの活動をとおして把握している変化・改善状況定量: 持続計画が完成に向かっている。 定性: 計画の実現に向けたファンドレイズ手段の具体化が進んでいる。

短期アウトカムの状態の変化・改善に貢献した要因や事例

貢献した要因:
PITAAAN!では、3Dプリンターやレーザーカッター、プログラミング、e-sports、VRなど、他では体験できない多様なデジタルツールや体験を提供しており、子どもたちの興味や関心を強く引きつけたことが大きな要因であると考えている。
初心者にもわかりやすく、個別の興味や関心に寄り添った指導を行うことで、子どもたちが安心して参加できる環境を構築。
学校や行政との連携を通じて、プログラムを広く周知。また、SNSやイベントなどを活用した効果的なプロモーション活動が、施設の認知度を高めた。


具体的な事例:
適応指導教室や大学へのアポイント、市役所およびシティープロモーション事業担当者との連携により周知の拡大。
地域イベントの出展(だいほっかいどう祭、原宿出展等)での周知。
未経験の利用者がプログラミング・モデリングの体験。スタッフのサポートにより初めてでも楽しさを実感でき、やり方が次第にわかるように。

事前評価時には想定していなかった変化・影響

利用者数の大幅な増加:
当初予測をはるかに超える利用者が施設を訪れている。これにより、地域における施設の認知度が高まり、子どもたちやその保護者、地域住民からの支持が広がっていることが確認された。喜ばしい反面、スタッフ育成やメンターの確保は容易ではないため対策が必要となり、継続して検討している。


地域事業者の期待と支援:
施設の活動を周辺事業者が積極的に支援しており、利用者の成長をあたたかく見守る姿勢が見られる。事業者からの期待は、地域全体の協力体制の強化につながり、活動基盤のさらなる安定化に寄与している。


新たなイベントや活動の創出:
美唄ハッカソンやリーダーシップ研修といった派生イベントの企画が進んでおり、施設が単なる学びの場にとどまらず、新しい価値を創出するプラットフォームとして発展している。


行政からの高い期待と支援の増加:
行政機関からの依頼や協力が増えている。当施設が地域の未来を担う存在として認識されており、継続的な支援が期待できる状況が生まれている。


他地域への展開の可能性:
事業に興味を寄せてくださった他の市町村から「居場所づくり支援」に関するご相談をいただくなど、注目が高まっている。

事業進捗の評価

評価の視点自己評価(価値判断)結果
アウトカムが発現するための活動が適切に実施され、アウトプットは想定どおり積み上げられているか

進捗の自己評価:
アウトプットの達成状況は非常に順調である。特に登録者数が目標を大きく上回ったことは提供するサービスの魅力や適切な運営が要因と考えられる。


自己評価理由:
登録者数や参加者の満足度は、サービスの魅力やターゲット層への適切なアプローチが成功している証拠であるため。
(具体例)
登録者数の達成状況:
10月末時点で施設登録者数は69名に達しており、これは年度中間目標である40名を大きく上回った。
目標値:年度中間で40名(年間目標80名)
実績値:69名(目標の172.5%を達成)
イベント開催実績:
当初計画通り、月1回の定期イベントを実施。イベント参加者の満足度調査では、調査を実施したイベント全てにおいて「とても楽しかった」と回答した割合が100%と参加者全員に満足してもらえる結果となった。

アウトカム発現への貢献要因や阻害要因を把握し、事業改善につなげられているか

把握した貢献要因:
プログラミングや3Dプリンターなどの実践的な技術だけでなく、自由に取り組める活動を提供したことで、子どもたちが「楽しい」「もっとやりたい」と感じる機会が増えた。
子どもたち一人ひとりの関心やスキルレベルに合わせた丁寧な指導が、継続利用につながった。


把握した阻害要因:
① 遠方の小学校の利用率向上
一部対象者へのアプローチ不足があり、利用が広がりにくかった。この点は学校へのアプローチなどで改善されたものの、今後特に冬季において、交通手段が限られている地域の子どもたちへの対策が必要。
② 学生メンターの確保
長期休みの時期に合わせてその期間のインターン受け入れを実験的に運用。学生にも子どもたちにも好評だったので、今後活用を検討していく。
③ ロールモデルの育成
現利用者が参加できそうなコンテストのリストアップや、新しい機材へのチャレンジを促すイベントを実施し、一定の層には効果が出ている。
しかし特定のプログラムにしか興味を示さない層へのアクセスが課題。
④不登校児童の受け入れ利用促進について
適応指導教室との連携により、活動の一環として定期利用してもらえることになった。


事業計画改善への活用:
① 遠方の小学校の利用率向上
SNSによる広報活動に加え、地域の学校や公共機関と連携し、新たな参加者層の開拓を図る。
② 学生メンターの確保
残りの期間で、積極的にさまざまなパターンを試していけるよう資金分配団体とも連携する。
③ ロールモデルの育成
月に1回実施しているイベントの内容をさらに多様化し、幅広い関心に応えるプログラムを提供。これにより、より多くの子どもたちが参加しやすい環境を整える。
④不登校児童の受け入れ利用促進について
適応指導教室との連携を深め、活用を促進していく。

組織基盤強化や、事業活動が円滑に進むための環境づくりができているか。また事業終了後を見据え、活動が継続するための取り組みが進んでいるか

事業活動を円滑に進めるための環境づくりの進捗
美唄市役所の関係部門や、拠点をお借りしているコアビバイの皆様と良好な関係を築くことができ、支援のご相談など気兼ねなくお伝えできている。拠点スタッフはコミュニケーションの専門家である上長と1on1を定期的に実施している他、居場所作りや子ども支援の知識向上につながる輪読会を隔週で開催することで、組織基盤の強化に努めている。


事業終了後に活動を継続するための取り組み
ハッカソン・アイデアソンの開催や、リーダーシップ研修の実施など、日常的な居場所づくり事業以外の催事の企画運営にも軸足を広げつつある。こうした取り組みから、市内の人材育成や地域課題の解決に貢献するとともに、施設の存在価値や信頼性を高めていきたい。また、活用できる制度や助成金の情報を幅広く収集し、人材および拠点運営費の確保を進めている。

事業の改善結果

事業の改善結果

項目内容
事業設計(ロジックモデル)の改善ポイント

ロジックモデルを見直した際、大人のサポーターが「子どもたちの成長に興奮するためには、どんな機会があれば良いのか」を改めて議論しました。現状は近隣施設の方や市役所の方など、身近な関係者との接点は日常的にありますが、そうでない方との接点に乏しくなってしまっています。この点について改善の余地があると振り返りました。


活動-アウトプットは概ね順調に推移し、子どもたちをはじめとしたステークホルダーの変化も発現していると判断しました。その上で、「美唄市の大人がこれからの町を担う若者の可能性を高めようと一致団結し、若者の活動をサポートしている」ところへつながるための「大人のサポーターが子どもたちの成長に興奮するという状態」については、具体的な事例が挙げられなかったため、団体内ではこの点について改善の余地があると議論しました。
現状
・近隣施設の方や市役所の方など、身近な関係者との接点は日常的にある状態。
・それ以外の大人の方には特に接点を持つ機会がない状態。
改善ポイント
・日常的に接点がある方には、具体的に若者を応援してくれる人として巻き込んでいけるよう、引き続きイベント参加や協働の機会を作っていく。
・それ以外の大人の方に向けては、認知してもらうだけでなく、参加できる・見てもらえる仕掛けづくりをしていく。

事業計画書の改善ポイント

概ね各指標を達成できており、また、こういったアウトプットは重要な連携先である美唄市にも評価をされているためこのまましっかりとアウトプットを積み上げ短期アウトカムに繋げたいと思っております。
その上で改善する点は
・子どもたちと美唄市の大人との接点の増加:子どもの作品展示や、成長の発表会などの表現機会を定期的に設けていきたいと考えましたています。こうしたオープンな取り組みを増やしていくことで、普段はあまりPITAAAN!と接点が無い方でも、子どもたちの葛藤や成長を見守れる環境を作っていきたいと思います。
・安定運営のための人員確保:子どもたちの参加は順調な推移であるため、受け入れられるよう大人側の整備をするため活動を強化します。

その他

利用者や保護者へのヒアリングを実施し、サービスの満足度や改善点を把握した結果、口コミによる登録率の向上が見られ、遠方の小学校から8名の新規利用者が登録しました。また、北海道教育大学岩見沢校を訪問し、インターンシップ案内や今後の連携強化に向けた打ち合わせを行うことで、教育機関との協力体制を強化しました。さらに、マイクラカップを視察し、興味のある利用者向けにアーカイブ動画を事業所内で上映するなど、利用者の関心を高める取り組みも行いました。

事業で最も重視する指標・変化

日本の地方には「この町に生まれたからできない」と諦めている若者=自己肯定感の低い若者がたくさんいます。こうした現状を変えていきたくて、私たちは「誰だって、どこにいたって、世界一になれるんだ!」というキャッチコピーを掲げ、地方の若者にITで生きるきっかけの場を提供してきました。「私はこの町から自分らしく生きていく!」と力強く宣言できる、自己肯定感の高い若者で溢れる未来を目指して、子どもたちの自己肯定感等の変化(定量)を最も重視したいと考えております。

広報に関する報告

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

イベント実施時に表示

広報

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

4/27 北海道新聞デジタル
https://www.hokkaido-np.co.jp/article_photo/list/?article_id=1006016&pid=13865098
ボランティア部の活動が北海道新聞に掲載
美唄市広報紙メロディなど

広報制作物等あり
内容

・開所式チラシ・パンフレット
・各ワークショップチラシ

報告書等なし
イベント開催等(シンポジウム、フォーラム等)あり
内容

原宿、だいほっかいどう祭、ブラックダイヤモンズ出張イベント