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事業完了報告

2025/04/22更新

事業概要

事業期間開始日 2024/04/01終了日 2025/02/28
対象地域神戸市北区
事業対象者

事業対象者①:ピースアンドネイチャー
山村エリアにて外国人や若者が集い学び仕事ができる場を人的・設備的に充実させることで、外国人を支援する団体としてその組織力の強化につながる。
事業対象者②:留学生・在日外国人及び日本の学生
山村エリアで多様な若者が自然の中で活動、学ぶことで鍛えられ、ソーシャルビジネスや起業/独立精神を身につけ、山村エリアでの就労支援を受け、また独立して仕事ができるようになる。(若者の能力開発・人間力強化)
事業対象者③:高齢者を含む山村アリアの住民
過疎化・少子高齢化という課題がある中、地域支援・里山保全を行いながら社会へ貢献できる人材を育成することで、都会よりも深刻である人材不足や、山村エリアの課題解決につながる。
事業対象者④:消費者・市民
食の安全性や環境/地域問題について知ることができ、安心安全な商品、環境に優しい製品を購入することができる。

事業対象者人数

・商品販売と啓発:約5,000~10,000名
P&Nオーガニックマルシェ・毎月第三土曜日を本事業よりスタート。50名×10回 約500名                   関西及びその他都市でのイベント出店(年間約7回)     兵庫県・神戸市主催等・オーガニック関連のイベント1000名×7回 約7000名         ファームサーカスや地域のマーケットで販売と購入者数 約1000名       
・大沢で活動する人数:延べ 1,000名以上
(インターンシップやSDGs校外学習で参加する留学生・学生を含む)
・SNSでバイリンガル発信:約10,000人(友達登録者数の倍増) 

事業概要

私たちの代表は外国人で、多くの外国人メンバーが在籍する中、日本に残りたくても仕事がなく帰国する外国人を見つづけてきた。政府はグローバル戦略として留学生を30万人に増やす計画を打出しているが、文化・言葉の違いから居場所や仕事が見つからず不安を感じる在日外国人や留学生は少なくない。昨年度山村エリアにて彼らが仕事が出来るよう、製造ラボを設置することが出来た。本年は外国人が地域に溶けこめるよう更に受け入れ体制を整え、事業の発展に取り組みたい。外国人が学び体験する環境のインフラを整備し、ラボにてSDGsパートナ企業とのコラボを強化、商品を充実させ、山村エリアにて外国人が働くモデル事業で自立を目指す。
①各プロジェクト担当者を決め専属の仕事として取組み、外国人と日本人が協働し組織力を高める。②グローバル人材育成は将来大きなカギを握る。農業/食・環境・人間力・地域課題解決・ソーシャルビジネスを学び体験できる場を整備、留学生、在日外国人の雇用やインターンシップ、SDGs校外学習受入拡大を図る。③天候や衛生環境の影響を受けない活動の場をDIYや委託で整備(屋根・風よけ壁・キッチン・浄化槽・トイレの設置)。④無農薬で育てたお米・野菜・ハーブをもとに製造ラボにて商品開発を進め、オーガニックマーケット等で販売、大沢町認知度アップや資金調達力を高める。
安心安全に活動・学べる場「Organic Village - EcoDiscovery DOJO」を構築、自然環境や地域課題を伝え、新たな価値を発見してもらい、参加者数を増やすことで、里山活性にも繋げる。地域チャレンジ、社会貢献、ソーシャルビジネスに取組みたい若い人材を増やし、日本の課題解決に貢献、外国人代表の団体だから推進できる事業である。
*将来のビジョン:ダイバーシティな人材が地域に住んで働く「Organic Village」を掲げている。

事業の総括およびその価値

関西の留学生が集うウエルカムパーティーや各種イベントに積極的に出向き、P&Nの活動紹介を通して9名の留学生、在日外国人を受け入れることができ、4名が今後もP&Nで続けて仕事に携わりたいことを表明したことは成果と考えており今後に繋がる。
活動の場の基盤整備に取り組み、DIYや業者とのコラボによりトイレ増設、キッチン整備、防風壁等の設置を行うことができた。今後は、既に3月に高校生60名/日、5月に中学生240名/日のSDGs探究学習の依頼が入っているなどSDGs探究学習で多数学生の受け入れが可能となった。
企業、行政、学校とのコラボレーションでは、間伐した高木広葉樹の販路開拓、体験型ふるさと納税の開始、インバウンドを対象とした取り組み、教員向けSDGsワークショップや平和サミットの実施、神戸市中学生を対象としたクラブ活動の取り組みなど、想定以上の結果に繋がったと認識している。
全体を振り返って、商品の開発販売など更なる工夫が必要と考えられるが、この一年間の経験はP&Nの財産になり、山村エリアでのモデル事業を推進するべく来年以降に活かしていきたい。

課題設定、事業設計に関する振返り

活動の場の基盤整備において、神戸市都市局都市計画課からの許可を得るのに時間を費やしたことや、材料費や人件費の高騰により見積書の再発行が生じたことなどから遅れを生じたが、DIYや業者とのコラボで取り組むことによりトイレ増設、キッチン整備、防風壁等の設置を12月に完了できた。
タイトなスケジュールの中、新たな企業・学校・行政・団体とコミュニケーションをとることで、起業家スピリッツのある留学生/在日外国人と出会い、間伐した高木広葉樹の販路を開拓するなどの成果に繋がった。
この度の事業は、ややチャレンジ型の計画立てとなったが、基盤整備の進捗度が、オリジナル商品の開発など他の取り組みにも少なからず影響を与えた。今後も面白さやチャレンジ精神を大切に、他の団体を巻き込み協働しながら、外国人が山村エリアで仕事ができる仕組みの構築に取り組んでいきたい。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1各プロジェクトの担当者を決め、ボランティアではなく専属の仕事として取組み、外国人と日本人が協働しながら組織が強化され自立された状態をめざす。
指標下記を対象プロジェクトとして、その進捗状況や構成メンバー協働状況 1)留学生、在日外国人等の受入れ 2)現場作業(農業指導・管理・里山整備) 3)SDGs校外学習、ワークショップ企画・実施    4)活動施設づくり(委託&DIY) 5)SDGsパートナ企業とのコラボ6)マーケティング&商品開発 7)オーガニックマーケット    8)SNS/Website               9)会計経理
目標値・目標状態・当初のスケジュールや目標に沿った進捗度合 ・協働者数:30名以上 ・年間収益額/1000万円 (内訳:留学生等受入れ及びSDGs校外学習、ワークショップ/300万円・SDGsパートナ企業/400万円・商品開発販売売上/300万円)を目指す。
アウトカム:結果・当初のスケジュールや目標に沿った進捗度合:トイレや給排水施設の整備に遅延が生じたが12月に完了 ・協働者数:35以上(学生、在日外国人の就職者数:9名、参画企業/団体数:26以上) ・年間収益額:約300万円(合計69万円/SDGs校外学習、ワークショップ、173万円/SDGsパートナ企業、14万円/商品販売、その他)
アウトカム:考察学生、在日外国人、また企業、行政、学校と協働で、SDGs校外学習、ワークショップや商品の販売、及び新たな仕組みづくり(岡山高校など他県からSDGs校外学習の受入れ、ふるさと納税体験型返礼品登録、インバウンドの受入れ登録、神戸市中学校クラブ活動の受入れ登録、伐採木の資材化販売など)に取り組んできた。年間収益額は目標額の1/3程度となったが、今後はこの一年で新たに取り組んだ仕組みも発展させていきながら収益アップに努めたい。
2留学生、在日外国人等のインターンシップ/雇用での受入れ、及び宿泊施設の提供など地域住民/企業の協力を得ながら滞在型での受入れが可能な状態をめざす。
指標・滞在型のインターンシップや雇用の受入れ者数 ・留学生、在日外国人等のインターンシップ/雇用での受入れ ・地域内での宿泊可能施設 ・長期で受け入れた日数
目標値・目標状態・宿泊者受入れ者数:約10名 ・インターンシップ/雇用受入れ数:延べ100名以上 ・協力宿泊先の数:3~5 ・長期で受け入れた日数:2週間(広島公立叡啓大学受入れ予定)
アウトカム:結果・宿泊者受入れ者数:3名 ・インターンシップ/雇用受入れ数: 20名、延べ101名。内訳について、インターンシップは神戸学院大学と広島公立叡啓大学から合計11名(延べ70名)、及び、留学生、在日外国人の雇用は9名、延べ31名を受け入れた。 ・協力宿泊先の数:3 (シェアーハウス西元町、古民家民泊 一十土、P&N会員女性メンバー岩根家) ・長期で受け入れた日数:2週間(広島公立叡啓大学生受入れ)
アウトカム:考察関西の留学生が集うウエルカムパーティーや各種イベントに出向きP&Nの活動を紹介しながら、9名の留学生、在日外国人を受け入れることができ、延べ31名が本事業で活動した(ウガンダ、スペイン、台湾、タンザニア、中国、ナイジェリア、コートジボアール、ドイツ)。4名がP&Nで継続して仕事に携わりたいことを表明し、来年度も継続的に活動する。 宿泊施設については3ヶ所見出し2箇所で宿泊。活動地からの距離や交通費、宿泊代の問題から宿泊者数を増やしての活動は難しかったことから、現在コンテナハウスの設置について㈱四方継(木と暮らしをデザインする企業)に見積もり依頼中、今後大沢ベースで宿泊できる施設づくりを目指す。
3活動拠点(学びの場)に浄化槽とトイレを設置し、アウトドアキッチンも充実させ、インターンシップやSDGs校外学習の受入れ頻度が高くなっても対応可能な状態をめざす。 現在の拠点には、収穫した野菜・ハーブの処理、また活動で調理をする際の排水に関して下水処理設備が整っていない。今後の外国人等の受入れ者数増加を考慮してこの度浄化槽とトイレを設置し、水回りの整備を行う。
指標・浄化槽・トイレ・アウトドアキッチン設置 ・設置後の水回りのトラブル発生数 ・受け入れ人数の増加 ・1回の受入れ者数
目標値・目標状態・浄化槽・トイレ・アウトドアキッチが設置できている状況 ・浄化槽設置後の水回りのトラブル発生数:ゼロ ・受け入れ人数:前年度の3倍増 ・1回の受入れ者数:100人以上を受け入れられるようになる(現状:約30名)
アウトカム:結果・トイレ、キッチンを設置し、下水処理施設が整った状況となった。 ・その後水のトラブルの発生なし。 ・受け入れ人数567名(昨年とほぼ同様) ・1回の受入れ者数:100人以上を受け入れられるようになった。
アウトカム:考察トイレや給排水管等を設置して上下水処理施設が整った状況となった。なお、設置完成が12月になったことから受け入れ人数が昨年と同様程度にとどまった。今後は、既に3月に高校生60名/日、広島公立叡啓大学のインターンシップ学生2名(2週間)、5月に中学生240名/日やドイツ学院インターナショナルスクール数十名のSDGs探究学習依頼が入っており、JTB等と協働してより多くの学生を受け入れながらグリーンリーダの育成に取組んでいく。
4活動拠点(学びの場)に屋根及び防風壁を整備し、雨天や風が吹いているの日でもインターンシップ等の活動が実施できる状態をめざす。   現在の作業場には、一部のみ屋根があり(写真)、風雨など天候が良くない日に作業ができない。簡素なカバーシートの箇所に新たに屋根と防風壁を設置することで、天候に左右されず活動を行えるようにする。一部DIYで実施する。
指標・屋外エリアに屋根と暴風壁を設置 ・設置後の活動状況 ・受け入れ人数の増加
目標値・目標状態・雨天や風が吹いているの日でもインターンシップ等の活動が実施できている。 (風雨に関する警報が発令されているなど、危険と判断される日は除く) ・受け入れ人数:前年度の3倍増
アウトカム:結果・雨天や風が吹いている日でもインターンシップ等の活動が実施できている。 ・受け入れ人数567名(昨年とほぼ同様)
アウトカム:考察南西建屋について防風壁(竹壁)を設置して、雨の日でも大沢ベースで活動できるようにした。参加者が30人以上の場合は、岸本倉庫の2階を活動の場とすることで100名ほどが参加する場合でも雨天時対応可能となる。 一方で北側に屋根付きのスペースを追加することを考えていたが、北側は風の通り道となっており安全性を確保するためには基礎をセメントで固定して鉄のパイプで組み上げる必要があるとのアドバイスを建設業者から頂いたことや(北側に設置していたかまどの屋根が2月に強風で吹き飛んだ)、材料費や人件費の高騰により来年度以降の取り組みとする。 受け入れ人数については、上記参照。
5現場の作業と管理が適切におこなわれている状態をめざす。 ①お米・野菜・ハーブについて、畑の整備・種/苗植え・水やり・収穫・パッケージング・出荷/販売をおこなう。 ②竹林整備・地域環境整備をおこない、資源を有効活用する。
指標・無農薬で育てたお米・野菜・ハーブの収穫販売数 ・伐採した竹や広葉樹などの資源有効活用の活動実施回数
目標値・目標状態・無農薬で育てたお米・野菜・ハーブの収穫販売数:15種類以上 ・伐採した竹や広葉樹などの資源有効活用の活動実施回数:30回以上
アウトカム:結果・無農薬で育てたお米・野菜・ハーブの収穫販売数:31種類 ・竹林整備、地域環境整備、資源有効活用に関する活動:41回
アウトカム:考察新たな野菜、ハーブにも取組みながら、黒豆、玉ネギ、バターナッツカボチャ、ルッコラ、チャイブ、パクチーなど、目標を上回る31種類の農作物を収穫販売できた。今後は、パッケージング・出荷/販売の手間を減らす工夫をしていきたい。 拡大している竹林を教育の場としても活用しながら整備し、また草刈りを住民や学生等と行いながら地域里山の保全を継続しておこなった。伐採した竹は、竹炭やパウダーにして畑の土として、またDIYでトイレの壁等で有効活用した。 間伐した高木広葉樹については、当団体の収益と伐採木の有効活用の観点から新たにコラボ企業(木材価値創造企業 Share Woods)を見出し、販売実績につながった。
6無農薬で育てたお米・野菜・ハーブなどをもとに「製造ラボ」にてオリジナル商品を開発し、オーガニックマーケット等で販売することで等で大沢町の認知度アップと資金調達力が高まっている状態をめざす。
指標・大沢町エリアでの活動参加者数 ・大沢町魅力PRの回数(イベント等) ・売上実績
目標値・目標状態・参加者数:延べ200名 ・大沢町魅力PRの回数(イベント等):20回 ・売上実績:約300万円
アウトカム:結果・P&Nブース来訪者 1,400人以上 ・大沢町魅力PRの回数(イベント等):40回以上 ・売上実績:約14万円
アウトカム:考察1,400人以上の来訪者がP&Nブースに訪れ、また行政・企業・学校・団体主催の集まりで大沢町やP&NのPR紹介を行ってきた。 オリジナル商品については、ザクロバーベリーパウンドケーキなどの販売を行いつつ、新たに各国カレー開発に取り組むなどのアイデア出しを行ったが期間中に商品化には至らなかったことや、施設基盤整備を優先したこと等により、商品での売上を伸ばすことができなかった。今後は製造の外注も選択肢に加えながら商品の開発販売を進める。
7留学生、在日外国人等の若者が日本で仕事についている状態をめざす。 ①希望に基づきP&Nが広く就職支援をおこないながら仕事に就く。 ②山村エリアで仕事に就く。 ③P&Nで仕事に就く。
指標・就職支援者数 ・就業者数
目標値・目標状態・就職支援者数:10名 ・就業者数  ①5名、②2名、③1名
アウトカム:結果・留学生、在日外国人の就職支援者数:9名 (ウガンダ、スペイン、台湾、タンザニア、中国、ナイジェリア、コートジボアール、ドイツ) ・就業者数:①1名、②0名、③(4名)
アウトカム:考察4名がP&Nで継続して仕事に携わりたいことを表明し、来年度以降も継続してP&Nで活動してもらうことから「③4名」としている。P&Nで専任で仕事をしてもらうためにはスタート時少なくとも300万円/人/年を給与の基準にしたいところだが、社会の仕組みや仕事のスタイルも大きく変革する中、起業家スピリットを持つ若者を積極的に取り込むことで、従来のようなサラリーをもらう仕組みから脱却し、半P&N(農業・環境)半X(好きな仕事)で挑戦してもらいながら規模を拡大していきたい。
8会計経理業務について、会計ソフトを活用して適切な処理が行われている。
指標・出納記録
目標値・目標状態・出納記録:領収書/レシートとの整合性、他事業との経理区分の適切性
アウトカム:結果・出納記録:領収書/レシートとの整合性、他事業との経理区分が適切に最終化された。
アウトカム:考察会計士と新たに契約し、会計ソフト(かんたんクラウド)を導入して、会計業務を強化した。JANPIA事業会計、及び他事業との区分経理を行うことができた。

アウトプット

1留学生、在日外国人等をインターンシップや雇用で受入れる。 「農業/食・環境・人間力・地域課題解決・ソーシャルビジネス」の観点でインターンシップ等を実施し、若者が新たに知識・技術の習得、気づきを得る。
指標・留学生、在日外国人等のインターンシップや雇用での受入れ数 ・受入れた若者の意識の変化/理解度/成長度、及び新たに習得した技術/知識/気づき
目標値・目標状態・受入れ数:延べ100名以上 ・受入れた若者の成長度等:8割以上の若者にポジティブな変化が見られる
アウトカム:結果・インターンシップ/雇用受入れ数: 20名、延べ101名。内訳について、インターンシップは神戸学院大学と広島公立叡啓大学から合計11名(延べ70名)、及び、留学生、在日外国人の雇用は9名、延べ31名を受け入れた。 ・長期で受け入れた日数:2週間(広島公立叡啓大学生受入れ) ・参加したほぼ全ての若者にポジティブな変化が見られた。(添付の留学生、学生レポート/アンケート結果参照)
アウトカム:考察留学生、在日外国人を受け入れについては、「短期アウトカム」の「留学生、在日外国人等のインターンシップ/雇用での受入れ」参照。 インターンシップ活動については、有機農業での野菜作りとそのラッピングと販売、竹伐採・草刈りなどによる地域の里山保全活動を通して、知識や技術(耕耘機・草刈り機の使い方等)を習得、P&Nの取り組み方、ソーシャルビジネスの考え方を学んでもらった。また神戸市主催のイベントなどでも商品販売・P&N紹介・SDGsクイズなど多くのことを体験してもらった。参加したほぼ全ての若者にポジティブな変化が見られた(添付の留学生、学生レポート/アンケート結果参照)。
2活動拠点(大沢ベース)を整備し、学び場を作る。 ①浄化槽の設置/インフラ整備 現在の拠点には、収穫した野菜・ハーブの処理、また活動で調理をする際の排水に関して下水処理設備が整っていない。今後の外国人等の受入れ者数増加を考慮してこの度浄化槽を設置し、水回りの整備を行う。
指標・浄化槽の設置 ・設置した浄化槽の作動状況 ・受け入れ人数 ・1回の受入れ者数
目標値・目標状態・浄化槽の設置:1基 ・浄化槽が正常に作動し、排水が畑エリアに流出しない状況 ・受け入れ人数:前年度の3倍増 ・1回の受入れ者数:100人以上を受け入れられる(現状:約30名)
アウトカム:結果・浄化槽については、本事業の対象外 ・受け入れ人数567名(昨年とほぼ同様) ・1回の受入れ者数:100人以上を受け入れ可能
アウトカム:考察調理エリアからの排水管設置を業者と共におこない、U字管をDIY設置することで下水環境を整えた。(浄化槽については既に本助成支援以外で設置済み) 業者選択の観点:1)NPOの活動とこの事業の趣旨を理解してくれたこと。2)経費削減また経験のために、スタッフがDIYで協力できる趣旨を理解してくれたこと。3)工事の時期が合っていたこと。4)地域の方の紹介の業者の方が、今後何かあった際に、頼みやすいこと。 インフラ設備が整ったことから、今後は100名/日規模での受け入れが可能となり、3/21に高校生60名、5/30に中学生208名を受け入れ予定あり。SDGs探究学習やインターンシップの受入れで、年間300~500万円の収益見込み。
3活動拠点(大沢ベース)を整備し、学び場を作る。 ②屋根及び防風壁づくり  現在の作業場には、一部のみ屋根があり、風雨など天候が良くない日に作業ができない。簡素なカバーシートの箇所に新たに屋根と防風壁を設置することで、天候に左右されず作業を行えるようにする。一部DIYで実施する。
指標・屋外エリアに屋根と暴風壁を設置 ・屋根及び防風壁を設置後に、警報を除く風雨のなかで活動を実施した割合(=活動実施日/活動予定日が風雨になった日)
目標値・目標状態・屋根と暴風壁の設置が完了 ・屋根及び防風壁を設置後に、風雨のなかで活動を実施した割合:8割以上 (風雨に関する警報が発令されているなど、危険と判断される日は除く)
アウトカム:結果・南西建屋に防風壁(竹壁)を設置して、雨の日でも大沢ベースで活動可能。 ・雨天による活動中止日なし。
アウトカム:考察南西建屋について防風壁(竹壁)を設置して、雨の日でも大沢ベースで活動できるようにした。参加者が30人以上の場合は、岸本倉庫の2階を活動の場とすることで100名ほどが参加する場合でも雨天時対応可能となる。 一方で北側に屋根付きのスペースを追加することを考えていたが、北側は風の通り道となっており安全性を確保するためには基礎をセメントで固定して鉄のパイプで組み上げる必要があるとのアドバイスを建設業者から頂いたことや(北側に設置していたかまどの屋根が2月に強風で吹き飛んだ)、材料費や人件費の高騰により来年度以降の取り組みとする。
4現場の作業と管理を適切におこなう。 ①お米・野菜・ハーブについて、畑の整備・種/苗植え・水やり・収穫・パッケージング・出荷/販売をおこなう。 ②竹林整備・地域環境整備をおこない、資源を有効活用する。
指標・無農薬で育てたお米・野菜・ハーブの収穫販売数 ・伐採した竹や広葉樹などの資源有効活用の活動実施回数
目標値・目標状態・無農薬で育てたお米・野菜・ハーブの収穫販売数:15種類以上 ・伐採した竹や広葉樹などの資源有効活用の活動実施回数:10回以上
アウトカム:結果・無農薬で育てたお米・野菜・ハーブの収穫販売数:31種類 ・竹林整備、地域環境整備、資源有効活用に関する活動:41回
アウトカム:考察新たな野菜、ハーブにも取組みながら、黒豆、玉ネギ、バターナッツカボチャ、ルッコラ、チャイブ、パクチーなど、目標を上回る31種類の農作物を収穫販売できた。今後は、パッケージング・出荷/販売の手間を減らす工夫をしていきたい。 拡大している竹林を教育の場としても活用しながら整備し、また草刈りを住民や学生等と行いながら地域里山の保全を継続しておこなった。伐採した竹は、竹炭やパウダーにして畑の土として、またDIYでトイレの壁等で有効活用した。 間伐した高木広葉樹については、当団体の収益と伐採木の有効活用の観点から新たにコラボ企業(木材価値創造企業 Share Woods)を見出し、販売実績につながった。(間伐材を有効活用しながら、今後の新たな収入源となる)
5SDGs校外学習、ワークショップを実施して若者の育成に取組む。 「農業/食・環境・人間力・地域課題解決・ソーシャルビジネス」の観点で実施し、参加者が新たに知識・技術の習得、気づきを得る。
指標・延べ参加者数:200名以上 ・参加者の意識の変化、及び新たに習得した技術・知識・気づき
目標値・目標状態・参加者数:延べ200名以上 ・参加した若者の成長度等:回答を得た7割以上の参加者にポジティブな変化あり
アウトカム:結果・参加者数:延べ466名(SDGs校外学習/探究学習、ワークショップの実施回数 27回) ・参加したほぼ全ての若者からポジティブな感想が得られた。
アウトカム:考察田植え・稲刈り・無農薬での野菜栽培・収穫、ハーブ作り、竹伐採と竹の有効活用、竹を加工したそうめん流し、間伐と薪づくりなど、食農や環境関連のSDGs校外学習/探究学習、ワークショップを27回実施できた。「平和サミット」「教員向けSDGsワークショップ」など新たな企画にも取り組めた。 SDGs校外学習/探究学習、ワークショップのクロージングの際に参加者からの発表時間も設けているが、ほぼ全ての皆さんから新たな気づきやポジティブな感想が得られた。
6月に一度、大沢ベースにてオーガニックマーケットを定期的に開催する。(第三土曜日)
指標・オーガニックマーケットの実施回数
目標値・目標状態・オーガニックマーケットの実施回数:10回以上(猛暑や悪天候を考慮)
アウトカム:結果・オーガニックマーケットの実施回数:ハーブワークショップの開催11回(大沢) ・オーガニック野菜・ハーブの出展販売:7回(大沢以外)
アウトカム:考察オーガニックマーケットに関して、ハーブワークショップにてメンバーや参加者への販売、及び藤本農園や道の駅ファームサーカスやイベント出展で販売をおこなうことができた。 こうべ環境博覧会や京都スモールファーマーズマーケットなど他団体が主催するイベントに関して、留学生・学生と共に積極的に参加し、1,400人以上の来訪者に対してザクロバーベリーパウンドケーキやオーガニック野菜などの商品販売やP&Nの活動紹介を行うことができた。
7無農薬で育てたお米・野菜・ハーブなどをもとに「製造ラボ」にてオリジナル商品を開発し、オーガニックマーケット等で販売する。
指標・新規開発商品数 ・販売種/金額
目標値・目標状態・新規開発商品数:約3品目 ・販売種/金額:20種/約300万円
アウトカム:結果・新規開発商品数:2品目 ・販売種/金額:31種/約14万円
アウトカム:考察新たな野菜、ハーブに取組みながら、黒豆、玉ネギ、バターナッツカボチャ、ルッコラ、チャイブ、パクチーなど、目標を上回る31種類の農作物を収穫販売できた。 ハーブバターやタンザニア料理等を試作しいずれも好評で、今後はイベント等で提供する事となり、その後のイベントでも提供することができた。一方、ザクロバーベリーパウンドケーキなどの販売を行いつつ、新たに各国カレー商品化なども行ったが、施設基盤整備を優先したことにより、期間中に商品化には至らなかった。今後はチーム分け(農業チーム、商品開発チーム)をおこない新たな体制で臨む。現在帰国しているタンザニアの留学生がコーヒーの開発でコラボを望んでいるなど、引き続き商品化には力を注ぎ、製造の外注も選択肢に加えながら自立に繋げる。
8本取組みに関連して、大学/企業との協働を推進する。
指標・新たに協働した大学/企業数
目標値・目標状態・新たに協働した大学/企業数:5以上
アウトカム:結果・新たに協働した大学/企業数:8(JTB、フェリシモ、Share Woods、四方継、広島公立叡啓大学、甲南大学、神戸学院付属高校、岡山高校)
アウトカム:考察従来のSDGsパートナ企業/団体とは継続してコラボしながら、新たに、㈱JTB(岡山高校などSDGs探究学習実施、体験型ふるさと納税開始)、㈱フェリシモ(起業家交流会メンバーとの定期的なアイデア創出会)、木材価値創造企業 Share Woods(伐採樹木の販売先開拓)、木と暮らしをデザインする企業 ㈱四方継(経営実践研究会メンバーとしての依頼受け、コンテナハウスづくり相談)、広島公立叡啓大学(長期インターンシップ)、文部科学省(教育方針に関する提案)、神戸市(SDGs職員研修、教員向けSDGsワークショップ、中学生向けクラブ活動) などと関係を構築できた。これらの関係構築は今後に繋がる。
9SNSで発信することで、本取組みの認知度を高め、協力者を増やす。
指標・年間発信回数 ・新たにメンバーになった会員数
目標値・目標状態・年間発信回数:100回以上 ・新たにメンバーになった会員数:●●
アウトカム:結果・バイリンガルSNS情報発信:SNS発信 383回(目標回数の約4倍、Facebook 235回/インスタグラム 148回)、SNSフォロワー数 6009名、 WEBサイト発信 40回 ・新たにメンバーになった会員数:個人会員20名。企業とのネットワークは強化できたが、法人メンバーの獲得には至らなかった。
アウトカム:考察Facebook 等でのSNS発信をバイリンガルで一年間継続して行うことができた。今後はグローバルマーケティングについて更に学び、プロとコラボレーションすることで強化しながら、世界の賛同者を増やしていきたい。 週に一度程度のペースで各方面のミーティングやオンライン交流への参加のお声がかかり、可能な限り参加した(現場での作業の合間にも多くの人々に活動をPRした)。SNSでの言葉だけの発信にとどまらず、現場からタフな作業や失敗など困難な部分も正直に伝えることで、理解者が増えている実感がある。今後についてもリアルな発信を更に工夫しながら行っていきたい。

活動

1留学生、在日外国人等をインターンシップや雇用で受入れる。 受入れた若者に対して「農業/食・環境・人間力・地域課題解決・ソーシャルビジネス」の観点でインターンシップ等を実施する。
活動結果計画通り
概要インターンシップ/雇用受入れ数:20名、延べ101名。インターンシップは神戸学院大学と広島公立叡啓大学から合計11名、延べ70名、及び、留学生、在日外国人の雇用は9名、延べ31名。(叡啓大学は2週間の長期受入れ) 「農業/食・環境・人間力・地域課題解決・ソーシャルビジネスの観点で実施できた。 参加したほぼ全ての若者にポジティブな変化が見られた。(添付の留学生、学生レポート/アンケート結果参照)
2浄化槽・トイレ・アウトドアキッチンの設置/インフラ整備 現在の拠点には、収穫した野菜・ハーブの処理、また活動で調理をする際の排水に関して下水処理設備が整っていない。また現在トイレが一つだけであることから、受け入れ人数が限られてきた。今後の外国人等の受入れ者数を考慮してこの度浄化槽とトイレ・アウトドアキッチンを設置し、水回りと調理スペースの整備を行う。
活動結果遅延あり
概要調理エリアからの排水管設置を業者と共におこない、U字管をDIY設置することで下水環境を整えた。 またトイレを3つに増設、室内外に1つずつのキッチンを再設置できた。なお材料費や人件費の高騰で見積もりを取り直すなどの調整が発生し遅延が生じたが12月に完了できた。
3屋根及び防風壁づくり  現在の作業場には、一部のみ屋根があり(写真)、雨など天候が良くない日に作業ができない。簡素なカバーシートの箇所に新たに屋根と防風壁を設置することで、風雨の日も作業を行えるようにする。
活動結果遅延あり
概要南西建屋について防風壁(竹壁)を設置して、雨の日でも大沢ベースで活動できるようにした。参加者が30人以上の場合は、岸本倉庫の2階を活動の場とすることで100名ほどが参加する場合でも雨天時対応可能となる。 一方で北側に屋根付きのスペースを追加することを考えていたが、北側は風の通り道となっており建設業者から安全性の問題が指摘されたり材料費や人件費の高騰が生じたりしたことから来年度以降の取り組みとする。
4現場の作業と管理をおこなう。 ①お米・野菜・ハーブについて、畑の整備・種/苗植え・水やり・収穫・パッケージング・出荷/販売をおこなう。 ②竹林整備・地域環境整備をおこない、資源を有効活用する。
活動結果計画通り
概要現場の作業と管理を計画通り実施できた。 新たな野菜、ハーブにも取組みながら、目標を上回る31種類の農作物を収穫でき、出荷販売した。 竹林を教育の場としても活用しながら里山の保全を継続しておこない、竹炭やパウダーにして畑の土として、またトイレの壁等で有効活用した。 間伐した高木広葉樹については、新たにコラボ企業(木材価値創造企業 Share Woods)を見出し、販売実績につながった。
5新たなコースを企画し、SDGs校外学習、ワークショップを実施して若者の育成に取組む。 「農業/食・環境・人間力・地域課題解決・ソーシャルビジネス」の観点で実施する。
活動結果計画通り
概要新たなコースとして「平和サミット」「教員向けSDGsワークショップ」「地滑り防災としてのオリーブの植樹」「高木広葉樹伐採と薪づくり」を企画して、SDGs校外学習/探究学習、ワークショップを実施できた。
6月に一度、大沢ベースにてオーガニックマーケットを定期的に開催する。(第三土曜日)
活動結果計画通り
概要オーガニックマーケットに関して、ハーブワークショップにてメンバーや参加者への販売、及び藤本農園や道の駅ファームサーカスやイベント出展で販売をおこなうことができた。 こうべ環境博覧会や京都スモールファーマーズマーケットなど他団体が主催するイベントに関して、留学生・学生と共に積極的に参加し、1,400人以上の来訪者に対してザクロバーベリーパウンドケーキやオーガニック野菜などの商品販売やP&Nの活動紹介を行うことができた。
7無農薬で育てたお米・野菜・ハーブなどをもとにオリジナル商品を開発する。
活動結果遅延あり
概要ハーブバターやタンザニア料理等を試作しいずれも好評で、今後はイベント等で提供する事となり、その後のイベントでも提供することができた。新たに各国カレー商品化なども行ったが、施設基盤整備を優先したこと等により、期間中に商品化には至らなかったが、現在帰国しているタンザニアの留学生がコーヒーの開発でコラボを望んでいるなど、引き続き商品化には力を注ぎ、製造の外注も選択肢に加えながら自立に繋げたい。
8会計経理業務について、会計ソフトを活用して適切に処理をおこなう。
活動結果遅延あり
概要会計士と新たに契約し、会計ソフト(かんたんクラウド)を導入して、会計業務を強化した。JANPIA事業会計、及び他事業との区分経理を行うことができた。
9マーケティングとSNSを強化し、バイリンガルでこの事業、日本の文化や地域での環境の取り組みについて世界に発信する。
活動結果ほぼ計画通り
概要バイリンガルで383回(目標回数の約4倍)SNS情報発信できた(Facebook 235回/インスタグラム 148回) SNSフォロワー数 6009名、 WEBサイト発信 40回

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

・「神戸で生き生きと活躍する“神戸人(こうべびと)”」を紹介する番組「KOBE LIFE」(サンテレビ)において5日間にわたって取材を行い、バハラムとP&Nの活動について放映。(2024年11月2日、16日)
・「公益財団法人あしたの日本を創る協会」から取材依頼あり。「自然の中で生きる力を身につける」のタイトルでP&Nの活動を紹介。(一般財団法人日本宝くじ協会 167号 P29-32、2024年9月)
・JTBとの協働により、体験型ふるさと納税の取り組みを開始。
・SDGs探究学習の実施内容について学校の先生が悩むことがあるとのことで、神戸市教育委員会と協働で教員向けSDGsワークショップを実施。
・初めて「平和サミット」を開催。ウクライナ人を含む6カ国50名以上が参加し、竹伐採、流し素麺台づくり、タンザニア料理づくりの後、平和について3部構成で実施。
・実践型教育に関して文部科学省と意見交換する機会を持つ。
・神戸市中学生クラブ活動「KOBEKATSU」について2025年9月から受け入れ開始。
・木材価値創造企業 Share Woodsとコミュニケーションをとり、伐採広葉樹の販売先開拓に至る。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

物価の高騰、グローバルな自国ファースト化等で、外国人は益々生活に不安を感じている。山村エリアでは、高齢化・人口減少・休耕地の増加・売り家対象外の空き家の増加・竹林の拡大・獣害の拡大など様々な問題が生じており、当団体の活動するエリアも対応が必要な状況である。


今回の取り組みでは、外国人が学び体験する環境整備としてトイレ等のインフラや活動環境を整備してきた。その結果、学校のSDGs探究学習等でより多くの学生の受入れが可能となり、既に60人、200人規模の依頼が届いている。また、9名の留学生、在日外国人を受け入れることができ、引き続き4名がP&Nで仕事に携わりたいことを表明し、来年度も継続的に活動する。


今後は、山村エリアの維持発展に取り組みながら、外国人が山村エリアで仕事ができる仕組みのモデル事業を構築するために、外国人を支援する団体として、外国人が宿泊/居住できる場所づくりを行う一方、SDGs探究学習の実施、インバウンドの受入れ、安心安全な商品の開発と販売等を通してソーシャルビジネスで収益を上げながらその組織力を強化し、外国人や若者が集い学び働ける場を充実させることで貢献していきたい。

外部との連携実績

1活動トイレや配管設置などの基盤整備
実施内容地元の業者、P&N法人メンバー、P&Nメンバーが一緒になって、トイレ設置とその壁づくり、水回りの整備をおこなった。例えば、バハラムやP&Nメンバーが常に作業に関わりながら、トイレについては土台づくりと便器設置を地元業者が、屋根づくりをP&N法人メンバー川中建築が中心になっておこない、竹壁づくりをインターンシップの学生がおこなった。
結果・成果・影響等活動の場の基盤整備ができたことで、今後は100人規模のSDGs探究学習、インバウンド等での受け入れが可能となった。 インターンシップの学生やP&Nメンバーが竹壁づくりに関わることで、知識・技術の習得、更には達成感を味わえたとの感想がほとんどであった。
2活動JTBとのコラボレーション ・SDGs探究学習の受入れ(JTB神戸支店) ・ふるさと納税の登録(JTBふるさと開発事業部 大阪営業推進部)
実施内容[2-1] SDGs探究学習の受入れ JTBとコミュニケーションをとって、中高生等のSDGs探究学習を受入れている。2024年は岡山高校や神戸学院大学附属高校を受入れ、学生は自然の中で竹伐採、竹パウダーづくり、植樹などを体験した。 [2-2] ふるさと納税の登録 体験型ふるさと納税を開始したいと考えていたところ、留学生の一人ジェネローザさんからの情報提供でJTBのふるさと開発事業部と繋がることができた。現在3つの体験コースを申請登録している。
結果・成果・影響等[2-1] SDGs探究学習の受入れ JTBとコミュニケーションをとって、中高生等のSDGs探究学習を受入れている。2024年は岡山高校や神戸学院大学附属高校を受入れ、学生は自然の中で竹伐採、竹パウダーづくり、植樹などを体験した。 [2-2] ふるさと納税の登録 体験型ふるさと納税を開始したいと考えていたところ、留学生の一人ジェネローザさんからの情報提供でJTBのふるさと開発事業部と繋がることができた。現在3つの体験コースを申請登録している。
3活動神戸市との連携 ・神戸市SDGs職員研修 ・職員研修向けSDGs探究学習 ・中学生向けクラブ活動
実施内容[3-1] 神戸市SDGs職員研修 昨年に引き続き、神戸市職員を研修で受け入れた。無農薬での土づくり、耕耘機での稲づくり、竹の伐採と竹パウダーづくり、こうべ環境博覧会での販売を体験、及びP&Nの運営方法などを理解しながら、4名の職員がそれぞれ4日以上活動した。 [3-2] 職員研修向けSDGs探究学習 昨年P&NでSDGs職員研修を体験した中学の先生(現教育委員会所属)が、「SDGs探究学習の実施内容について学校の先生が悩むことがある」とのことで、神戸市教育委員会と協働で教員向けSDGsワークショップを実施。 [3-3] 中学生向けクラブ活動 2025年度で神戸市中学生クラブ活動が終了し、一般団体が中学生を指導する「KOBEKATSU」が2025年9月から始まる。当団体は、自然の中で人間力を鍛えるSDGs探究学習のプログラムを用意して「KOBEKATSU」に取り組む。
結果・成果・影響等[3-1] 神戸市SDGs職員研修 消防署に所属する職員と打合せし、防災の取り組みの一環として、ため池に溺れた際の救助とケア方法についてのワークショップを実施する予定。 SDGs職員研修に今年参加した神戸市職員が、研修の際に体験した川中建築の木製チップ/鉄製ピザ釜を地域で紹介するイベントをおこなうなど、コラボ関係が広がっている。 [3-2] 職員研修向けSDGs探究学習 先生以外に企業人、医師、留学生、大学生など多様な方々が参加することで、グループディスカションを通して多くの気づきがあったとの感想を先生方からいただいた。先生方への支援も重要であることから今後も継続して取り組みたい。 [3-3] 中学生向けクラブ活動 登録申請を完了。
4活動インターンシップの受入れ、SDGs校外学習/探究学習の受入れ、研修の受入れ [4-1] インターンシップの受入れ [4-2] SDGs校外学習/探究学習の受入れ [4-3] 研修の受入れ
実施内容[4-1] インターンシップの受入れ 留学生・大学生を対象にSDGsをテーマとしたインターンシップで受入れ、野菜作り/里山保全活動等の現場体験、及びNPO運営やソーシャルビジネスの考えなどのレクチャーを通して、技術/知識/気づきを得てもらうと同時に、山村エリアのファンになってもらう。 [4-2] SDGs校外学習/探究学習の受入れ インターナショナルスクールや日本の学校を対象に、食農や環境をテーマにSDGs校外学習/探究学習を実施。体験したコースがどのSDGsに関連するか、地域にはどのような課題があるか、それを解決するにはどうすればいいか等を考える。 [4-3] 研修の受入れ 神戸市がSDGs都市宣言したことから、神戸市から職員を研修で受け入れ、また、企業などの研修を実施。
結果・成果・影響等[4-1] インターンシップの受入れ レポートや直接対話を通して、技術/知識/気づき等のてんで留学生・大学生の成長ぶりが認識できた。広島公立叡啓大学の学生を対象に、新たに2週間の長期インターンシップを実施できた。学生と大学のP&Nに対する評判は良好で、引き続き今年も3月に2名の学生を2週間受入れる。 [4-2] SDGs校外学習の受入れ インターナショナルスクール(ドイツ学院、セントミカエル国際学校)や国内の学校(神戸学院大学附属高校、岡山高校)などを対象にSDGs探究学習を実施。 学生は、竹伐採・竹パウダー作り・竹カップ・竹キャンドルづくり・サツマイモ収穫、タマネギ収穫・稲刈り・稲干し・そうめん流しなどを体験。活動後に課題と解決案等を議論し、学生のコメントを通して理解度が深まっていることがわかる。 [4-3] 研修の受入れ 昨年に引き続き、神戸市職員を研修で受け入れた。4名の職員がそれぞれ4日以上体験。研修終了後もボランティアスタッフとして積極的に活動くださる職員がおられ、P&Nの人材強化にもつながっている。企業研修として、㈱泉平、コンラッドホテル大阪を対象に実施できた。
5活動里山保全活動 [5-1] 休耕地の再生と地滑り対策を兼ねた植樹 [5-2] 間伐した高木広葉樹の販路開拓
実施内容[5-1] 休耕地の再生と地滑り対策を兼ねた植樹 地域の方がユンボを使って休耕地を掘り起し、留学生・学生や企業メンバーと共に地滑りエリアの防災を兼ねてオリーブの木を植樹。 [5-2] 間伐した高木広葉樹の販路開拓 P&Nの収益と伐採木の有効活用の観点から間伐した高木広葉樹の流通経路を開拓したく、2024年12月の神戸市SDGs表彰の奨励賞を受賞した木材価値創造企業「Share Woods社」とコミュニケーションをとり、間伐材の有効活用を考慮した販売実績につなげた。
結果・成果・影響等[5-1] 休耕地の再生と地滑り対策を兼ねた植樹 地滑りエリアにオリーブ29本植樹できた。オリーブが成長し根が伸びることで地滑り防止を期待。高校生約50名が参加するSDGs探究学習での植樹の際は、地域の方々が手際よくユンボを操作しながら穴を掘り整地するところを学生に直接見てもらった。学生には農家の方々がいろいろな匠の技術を持つことに気づいてもらいつつ、農家さんには活躍の場となった。 [5-2] 間伐した高木広葉樹の販路開拓 その後伐採高木は木材加工され、今後SDGs製品として生まれかわる予定。 また、今後は高木間伐材を有効活用しながら収益に繋げることができる。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

■ TV
・「神戸で生き生きと活躍する“神戸人(こうべびと)”」を紹介する番組「KOBE LIFE」(サンテレビ)
(2024年11月2日、16日)
■ 雑誌
・公益財団法人あしたの日本を創る協会発刊:タイトル「自然の中で生きる力を身につける」
[一般財団法人日本宝くじ協会 167号 P29-32、2024年9月]
■ WEB
・日本政府公式SNSアカウント「JapanGov」:代表理事バハラムの紹介
Facebook:
https://www.facebook.com/share/p/18qJNteutt/?mibextid=wwXIfr

広報制作物等あり
内容

・P&Nパンフレット(添付資料参照)
・大沢町の紹介資料(添付資料参照)
・P&N大沢町活動地の紹介(添付資料参照)
など

報告書等あり
内容

・P&N Facebook :イベント等活動報告
https://www.facebook.com/peaceandnature/
など

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があったが未報告
内容

「給与規程」「旅費交通費規程」「コンプライアンス規程」「業務委託に関する規程」について改定。(理事会承認済み)

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

当団体の健全な運営に資することを目的として、法令又はP&Nの規程・内規等に違反する不正行為の早期発見及びその是正措置並びに内部通報者の保護を図るために必要な事項を定めている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかいいえ
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

理事会、及び総会にて報告

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

DIYと業者のコラボによりトイレ増設、キッチン整備、防風壁等の設置を行うことができた。今後は100人規模のSDGs探究学習、インバウンド等での受け入れが可能。
9名の留学生、在日外国人を受け入れることができた。そのうち4名が引き続きP&Nで仕事に携わりたいことを表明しており、来年度も継続的に活動する。今後は利便性の点から宿泊/居住場所を提供していきたいと考えており、そのための何らかの支援があるとありがたい。準備段階として、現在コンテナハウスの設置について㈱四方継に見積もり依頼中。
会計士と新たに契約し、会計ソフト(かんたんクラウド)を導入して、会計業務を強化した。
留学生、在日外国人の仕事について、社会の仕組みや仕事のスタイルも大きく変革する中、起業家スピリットを持つ若者を育成し積極的に取り込むことで、従来のようなサラリーをもらう仕組みから脱却し、半P&N(農業・環境)半X(好きな仕事)で挑戦してもうやり方が、留学生、在日外国人にとって踏み出しやすいと考える。その中で、今回のJANPIA支援のように留学生、在日外国人の人件費をサポートくださる助成があればありがたい。