事業完了報告
2025/05/07更新
事業概要
事業期間 | 開始日 2024/07/01 | 終了日 2025/02/28 |
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対象地域 | 全国 | |
事業対象者 | ・通信制に通う高校生及び若者 | |
事業対象者人数 | ・通信制に通う高校生及び若者 (のべ800名、かつサポートブック提供者数ユニーク1500名) | |
事業概要 | 今回、我々が主な事業対象とするのは、通信制高校に通う生徒の中でも、「進路未決定のままの卒業予備軍」にあたる生徒たちです。昨年度も実に2.4万人が進路未決定のまま卒業しました。そして彼らは卒業後、孤立します。「不登校⇒通信制高校へ転入⇒有意な人間関係を構築できない⇒進路未決定のままの卒業⇒社会的孤立」という負の連鎖を止めるモデルをつくるべく、本事業を行います。 過去の我々の就労支援の経験から、何らかのハードルを抱えた生徒でも個別伴走支援を行うことができれば最適な就労先への就職は実現可能です。 事業におけるポイントは下記のとおりです。 |
事業の総括およびその価値
通信制高校内で進路等の相談が行える校内キャリアサロンを、東京・埼玉・神奈川・千葉・茨城・静岡・兵庫の22キャンパスに導入することができた。
2024年7月から提案活動を開始。各キャンパスへ派遣するキャリアサポーターのマッチング及び現場に出向くまでの研修などを急ピッチで進めていった。
2025年2月末までに258回開所(達成率112%)し、のべ804名(201%)の生徒に利用する環境を作ることができた。
各キャンパスの教職員とともに、多くの生徒が気軽に相談できるスペースを作ることができた。
利用した生徒及び職員から、外部の"大人"と話をする機会が貴重であり、進路を客観的に見るきっかけになったとの意見を頂き、進路への漠然とした不安が軽減した様子が伺えた
キャリアbaseがこれまでリーチできていなかった層へ、直接学校現場で関係構築することでリーチすることができ、学校内アウトリーチといえる価値があった。
課題設定、事業設計に関する振返り
通信制高校の進路未決定のままの卒業をなくすという社会課題へのアプローチが 進められた活動だった。
キャンパスごとの状況も大きく異なる状況に、キャリアサポーターの方々が状況に合わせサポートいただくことができた。
ただ8ヶ月という短い期間の中で関われた生徒は、そもそも教職員とのコミュニケーションがすでに取れており、相談のために登校することができ、前向きな行動がとれる生徒が中心であったと思われる。より支援を必要とする生徒層に深く踏み込んでいくということは、キャリア相談の枠から外れる懸念はあるが取り組むべき重要な課題である。そのような生徒への支援は、抱える問題が何に起因するのか(メンタルの問題か、情報不足か、自信のなさからの無気力なのかなど)をじっくり時間をかけて見極める必要があるため、まずはこのキャリアサロンの活動を継続して、気軽に立ち寄れて相談しやすい環境をつくっていくことが重要であると考える。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
1 | これまであまり学校内支援、民間支援、公的支援ともに行き届かなかった通信制高校の各キャンパス(サポート校)20校にとの関係性構築がなされ、包括的な支援が生徒へ届けられる状態。 | |
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指標 | キャリアサロンを受け入れているキャンパス数 各キャンパスの先生方がキャリアbaseをはじめとした民間団体との協働によってキャリア教育や支援を実施することに意義を感じている | |
目標値・目標状態 | <キャンパスへのアンケート結果> 全体の7割以上の教職員が次年度以降も継続した支援を希望している。 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 7キャンパス13名の教職員にアンケートを回答いただいた。 結果としては84.6%が継続したいと回答いただいた。 今回、回答がいただけなかった鹿島学園3キャンパス(三島、龍ヶ崎、山北)からはキャリアサポータを採用したいと直接お声がけいただいている。 アンケートの結果としては7割を超える回答だったが、有効回答数では約50%程度。 利用頻度が高いキャンパスでの継続希望が多く、頻度が少なくなるキャンパスへの居場所づくりを、費用面含めどう提案するかが重要になると考える。 | |
2 | 事業対象者が本事業のサービスを利用することで、キャリアコンサルタントやカウンセラーなど、教職員以外に外部の信頼できる大人との接点を持ち、進路選択や就労など将来に関する必要情報を得ることができている。 | |
指標 | 事業対象者へのヒアリングによる、進路選択・就労に関する意識変化 | |
目標値・目標状態 | <事業対象者アンケート結果> 全体の6割以上の生徒が「進路選択・就労」に関する必要情報や相談先を得ることができ、主体的に将来の進路選択を行うことができている。 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 7名のリピートしている生徒から回答を得ることができた。回答してくれた生徒全員が継続したいとの回答を得ることができた。 校内キャリアサロンの特性上、必ずしも生徒が継続して利用するものではないため、回答数は少なかった。 継続利用している生徒の回答から、校内キャリアサロンのどのようなところが良かったか、という問いに対して、「悩みを相談できた」「不安が軽減されてスッキリした」の回答が最も多かった。「キャリア」という枠組みの相談から自分の悩みが相談できる場所になっている生徒が継続利用し、満足度が高いことが考察できる。 | |
3 | 未成年のキャリア支援(高卒就労×不登校経験)が可能な支援者の育成事例ができ、支援者の方に高校生への支援の必要性が理解され、次年度以降も継続した活動が望まれている。 | |
指標 | 現場支援者へのヒアリングによる意識調査 | |
目標値・目標状態 | <支援者アンケート結果> 全体の7割以上の支援者が次年度以降も継続した活動(関与)を希望している。 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | キャリアサポーターとして関わっていただいた全員が関わっていきたいと回答いただいた。 有償が条件である方が約4割、半数以上が無償でも関わって行きたいと回答いただいた。 キャリアbaseに関わってくださるキャリアコンサルタントの方々の多くは、社会に出る前の若年層をサポートしたいというニーズが高く今回のプロジェクトで活動できたことへの満足度は9割を超えた。 | |
4 | 通信制高校の進路未決定のままの卒業の要因の一つである、就労困難の課題解決策の1つとして、本事業がモデルとなり、次年度以降の継続が学校運営上からも望まれている。 | |
指標 | 学校(本部 )へのヒアリングによる意識調査 | |
目標値・目標状態 | <本事業実施の学校(本部)へのアンケート結果> 全体の7割以上の学校(本部)が本事業のサービスを有意義に感じ、次年度以降も継続した支援を希望している。 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 16キャンパスに導入いただいた鹿島学園グループ様の本部は継続して利用したいとのお話をいただき現在提案を行なっている。今回の取り組みで価値を感じていただいてはいるものの費用をどのように捻出するかは大きな課題があると回答をいただいている。導入するキャンパスとしないキャンパスを作らず、学園として全国一律のサービスを提供すべきではないかとの声もあり、キャリアbase内での体制作りもより一層重要となる。 |
アウトプット
1 | 通信制高校内のキャンパスに、放課後キャリアサロン(仮称)を設置することで、生徒がキャリアコンサルタントやカウンセラーなど、教職員以外の外部との大人との接点を持つことができている。 | |
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指標 | 放課後キャリアサロン(仮称)開所回数 放課後キャリアサロン(仮称)の利用人数 | |
目標値・目標状態 | 放課後キャリアサロン(仮称)開所回数:合計230回(全20キャンパス) 事業対象者の放課後サポートカフェ利用人数(仮称):のべ400 名 (目標推移) ・7月 3キャンパス ・9月 追加7キャンパス(合計10キャンパス) ・10月 追加5キャンパス(合計15キャンパス) ・11月 追加5キャンパス(合計20キャンパス) | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 開所キャンパス目標達成(22校) ⚪︎鹿島学園高等学校 鹿島・龍ヶ崎・志木・川崎・溝の口・湘南・新鎌ヶ谷・三島・神戸三宮・新宿・調布(11月初回)・市原(11月初回) ⚪︎鹿島朝日高等学校 尼崎駅前 ⚪︎鹿島山北高等学校 ⚪︎翔志学園 高等部(川越) ⚪︎飛鳥未来高等学校 池袋・千葉 ⚪︎飛鳥未来きずな高等学校 池袋キャンパス ⚪︎星槎国際高等学校 八王子学習センター ⚪︎猪名川甲英高等学院 ⚪︎中山学園高等学校 ⚪︎松実高等学園 校内キャリアサロン開催回数は258回開所(達成率112%)目標数値達成。804名(201%)の生徒が利用。 | |
2 | 放課後キャリアサロン(仮称)を利用し繋がった生徒の中で、個別就労/情報支援のサポートを希望する生徒が、本人の状況にあった必要なサポートを得ることができている。 | |
指標 | 放課後キャリアサロン(仮称)利用者の個別就労/相談支援の利用人数 | |
目標値・目標状態 | 放課後キャリアサロン(仮称)利用者の個別就労/情報支援の利用人数:ユニーク20名 (のべ40名) (※生徒の通学状況などを加味して、継 続支援はオンライン・リアルの両方から対応する) | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 個別就労支援利用ユニーク数26名 延べ利用者数101名(進学組、進路迷い中含む) | |
3 | 高校生の支援を考えている方向けの勉強会を実施することで、未成年の就労支援に必要な知識や高卒就労における基本情報・ノウハウ・事例共有の場を作り、支援者の育成を行うことができる機会が作れている。 | |
指標 | 支援者向け勉強会の実施回数/受講者数 | |
目標値・目標状態 | キャリアコンサルタント向け勉強会の実施回数:最低6回以上 勉強会受講者数:のべ100名 ※オンライン・リアル開催 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 『通信制高校で活動するキャリアサポーター育成講習』 高校生支援経験者含めキャリコンに限定しない形で育成講習実施。 第1回:8/29(木) 12時〜15時 24名参加 第2回:9/27(金) 12時〜15時 22名参加 第3回:10/ 30 (水)12時〜15時 20名参加 第4回:11/29(金)12時〜15時 16名参加 第5回:12/24(火)12時〜15時 12名参加 第6回:1/31(金)12時〜15時 9名参加 ※延べ参加人数108名/100名(108%) | |
4 | 保護者向けの伴走支援セミナーを実施し、不登校など抱える困難により、子どもの進路や就労に不安を抱える保護者が、⼦どもが“⾃分の意思をもって進路選択”を⾏う為の伴走支援に必要な状況を得ている。 | |
指標 | オンライン保護者向け伴走支援セミナー参加人数 | |
目標値・目標状態 | オンライン保護者向け伴走支援セミナー参加者数:合計30名 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 2024年12月18日飛鳥未来高校保護者向けセミナー実施。2名参加。 2025年1月25日鹿島学園様保護者様向けセミーを実施。81名参加。 合計83名参加(達成率276%) | |
5 | 生徒たちが将来の進路選択を拡げるための一つの取組として、通信制高校内での職業講和イベント実施し、さまざまな業界・職種で働く大人の話を聞く機会を持ち、外部の信頼できる大人との接点ができている。 | |
指標 | 通信制高校内での職業講和イベントの実施回数/参加人数 | |
目標値・目標状態 | ・通信制高校内での職業講和イベント実施回数:最低4回以上 ・上記参加人数:のべ400名 ※オンライン・リアル開催 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 職業講話「とりドリさんの場合」生徒参加数674名(達成率168%) 第一回 7/18 ・フットサル選手、NPO 倉持 ・塗床工事会社代表 本田様 (参加数107名) 第二回 9/19 ・IT広報の岩井様 ・デザイン会社社長金谷様 (参加数135名) 第三回 10/17 ・整体師・シンガー 松嶋様 ・自動車整備士 水野様 (参加数134名) 第四回 12/19 ・認定心理士 桑原様 ・施工、高卒管理職 鈴木様 (参加数85名) 第五回 1/16 ・カウンセラー 戸井田様 ・作業療法士 阿諏訪様 (参加数104名) 第六回 2/6 ・医療機器輸入販売 佐藤様 ・営業事務 伊藤様 (参加数109名) | |
6 | 生徒向けに就労サポートガイドブック(仮称)を作成し配布することで、就労を希望する生徒が、就職活動に必要な情報を得たり、自分に近い先輩の就活事例を知り、安心して就職活動を行うことができている。 | |
指標 | 就労サポートガイドブック(仮称)の配布数 | |
目標値・目標状態 | ・就労サポートガイドブック(仮称)の配布数:1500部 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 12月20日に『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』を初回発送。反響の増加に伴い2/19 に申込の追加受付を行い、追加分を合わせ2月末時点で全国各署へ1,845部配布済み。 | |
7 | (資金分配団体と)オンライン講演または、ディスカッション実施の機会を1回以上設け、本事業の背景に潜む社会課題を社会に発信し、増える通信制高校の影に潜む問題についての啓蒙活動が行えている。 | |
指標 | (資金分配団体と)オンライン講演または、ディスカッション実施回数/参加人数 | |
目標値・目標状態 | ・通信制高校内での職業講和イベント実施回数:最低1回以上 ・上記参加人数:50名 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 2025年2月4日「NPOの代表と考える|困窮世帯・不登校の高校生世代に必要とされる支援とは?」を開催。 ・参加101名 ・参加後の寄付2名 ・参加後の『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』申込7団体 ・参加後のオリエンテーション参加申込11名 | |
8 | 本事業の活動内容をSNSやブログで発信し、学校と連携した広報活動を行うことで、支援を必要をする生徒が本事業でおこなうサービスに関する情報を受けとることができている。 | |
指標 | SNSまたは公式ブログでの外部発 信数 | |
目標値・目標状態 | SNSアカウントまたは、公式ブログの発信回数:月4回以上 | |
アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
アウトカム:考察 | 2024年7月から2025年2月末までに合計で39本(達成率121%)のブログを掲載。 7月5本、8月2本。9月4本、10月5本、11月8本、12月6本、1月5本、2月4本 以下のサイトに掲載済み https://career-base.jp/blog/kidsdoor/ |
活動
1 | 連携通信制高校のキャンパス内で放課後キャリアサロン(仮称)による居場所支援事業を実施: 週1日〜、1回3時間の居場所を開所。(※開所時間はキャンパスで変動。)生徒が、進路や将来に不安や悩みを覚えたときに気軽に相談できる場として学校外部の安心できる大人と接点を持つ環境を作る。(※通学状況を考慮し、オンラインの参加も可) ※開拓※〜7月末:3校、〜9月末:10校、〜10月末:15校、〜11月末:20校 | |
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活動結果 | 計画通り | |
概要 | 7月〜11月まで校内キャリアサロンを22キャンパスに展開。各キャンパスの現場の教員の方々、キャリアサポータの方々など外部との連携により活動が広がってきている。キャンパスの状況により利用方法に差が出てき ている。 開所回数が概ね月2回程度が多数だった。 各キャンパスでのニーズが大きく異なり、セミナー形式を望むキャンパス、面談形式をできるだけ多くしたいキャンパスなど現場での調整を行うことが多く発生した。 | |
2 | 参画を希望するキャリコンやカウンセラーの募集と対象キャンパスとのマッチングを実施: 若者のキャリア支援に興味のある、キャリコンや心理士など有資格者を募る(フリーランス・業務委託中の方、扶養内での金夢希望者など隙間時間での活動可能人材を想定)。在住エリア・活動日時をもとに対象キャンパスとのマッチング実施し、キャンパスと担当の9割を年内に決定。人財の募集:10月末、設置キャンパスの募集:11月末想定。 | |
活動結果 | ほぼ計画通り | |
概要 | リーチしたい人材や地域を絞りSNS広告を活用している。 遠隔地にあるキャンパスも一定数あったり、学校側が求める人物像の希望などもありマッチングが難航することがあった。 今回参加してくださったキャリアコンサルタントの方々は、若者のキャリア支援の必要性を感じているが、若者に関わる方法を探している方が多かった。 関東圏以外からの問い合わせも多くニーズがあることがわかった。 | |
3 | 個別就労支援/相談の実施: 放課後キャリアサロン(仮称)利用者の中で、希望する生徒には個別の就労支援を行う。必要に応じて、地域企 業との接続や面接対策や就職トレーニングも実施する。(※生徒の通学状況やケースの難易度などを加味して、支援はオンライン・リアルの両方から対応する) | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 現在、26名に利用いただいている。状況によって相談内容を様々だが、就職に対する不安や自分に向いている仕事に関する相談から、具体的な面接内容や志願票の書き方などまで積極的に利用している。 延べ利用者数101名(進学組、進路迷い中含む) 面談記録を全て残し、状況を確認しながら進めた。 各地域の特色、キャンパスの特色も多岐に渡り、リピートをしている生徒はメンタル的な不安の相談も多かった。 | |
4 | 本事業に参画する現場スタッフに向けた定期勉強会の開催: 高卒就労×不登校生徒の対応に必要なマインドセット・基本知識を習得するための勉強会を開催する。基本知識やノウハウ、実際の支援事例を共有し現場での活動を円滑に行えるようにするとともに、高卒就労×不登校生徒の支援に対応できるスタッフを育成する。 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 『通信制高校で活動するキャリアサポーター育成講習』延べ108名/100名(108%) 通信制高校で活動するキャリアサポーター育成講習を計6回実施。高校生支援経験者含めキャリコンに限定しない形で実施した。当日参加ができない場合も録画対応するなど参加しやすい形式をとり、参加者全員が最後まで継続受講した。参加者からは今後の通信制高校の校内キャリアサロンへの参加希望も聞いている。 | |
5 | 高校生世代の保護者に向けた進路伴走に関わるオンラインセミナーを開催する: 子どもの進路に悩みを抱える保護者に進路伴走セミナーを開催する。⼦どもたちが、“⾃分の意思をもって進路選択”を⾏うために、“就職”を切り⼝とする場合の進路についての考え方・基本知識などを保護者へ提供する場を設ける。 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 少ない人数で実施した飛鳥未来高校様は、音声でのコミュニケーションをとりながら実施することができ、保護者様のお悩みを聞きながら話をすることができた。 鹿島学園様では、人数が多く、チャットを活用し、コミュニケーションをとりながら進めた。 家庭や学校でのやり取りや前向きな声がけのコツが具体的に伝わるよう事例を中心に伝えた。 保護者様からは具体的な相談をいただくことができた。 | |
6 | 通信制高校内での職業講和イベントの実施: 生徒が主体的に進路選択を行うための一つの取組として、さまざまな業界・職種で働く大人の話が聞ける場を設け、同時に放課後キャリアサロン(仮称)の周知も行うことで利用促進をはかる。 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 職業講話「とりドリさんの場合」生徒参加数674名(達成率168%) 全6回実施。1回あたりの時間を60分。2名の方にご参加いただき、一人当たり30分以内にで実施。短時間で変化を起こすことで生徒の集中力が続いたと、担当教員から評価いただいた。登壇者の方には事前に資料を提出いただき、生徒により伝わる表現を工夫していただいた。 | |
7 | 生徒向けの就労サポートガイドブック(仮称)の作成・配布: 進路選択において就労を考える生徒向けに、就職活動に必要な情報をまとめた冊子を作成し配布する。(例)就活スケジュール、就活時の心構え、一人暮らし開始に向けた手引き、相談先の探し方、先輩事例等 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 12月20日に『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』を初回発送。 追加分を合わせ、2月末時点で1,845部配布済み。 就職活動を何から始めたらいいかわからない生徒むけに作成。難しい、暗い印象を極力さけ、写真やイラストを多く使った。 自分の適性を知り、働いている大人たちの話を中心に掲載した。就職活動が遅れていると感じている生徒にも、いつスタートしても大丈夫というメッセージを込めた。 | |
8 | オンライン講演またはディスカッションを実施: 本事業で扱う社会課題に関する啓蒙活動として、資金分配団体と連携し、オ ンライン講演またはディスカッションを実施する。 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 2025年2月4日「NPOの代表と考える|困窮世帯・不登校の高校生世代に必要とされる支援とは?」を開催。 ・登壇者 渡辺 由美子 氏(認定特定非営利活動法人キッズドア理事長他) 草場 勇介 (NPO法人キャリアbase 理事長他) 宮本 聡 氏(NPO法人キャリアbase 理事他) ・参加101名 ・参加後の寄付2名 ・参加後の『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』申込7団体 ・参加後のオリエンテーション参加申込11名 | |
9 | 支援を必要とする生徒たちが、本事業におけるサービスを受けるための広報活動: 生徒たちが気軽に本事業でおこなうサービスを受けることができるよう、先生と連携し広報活動を実施する。生徒たちがアクセスしやすいSNS等を使い活動内容を発信する。 | |
活動結果 | 計画通り | |
概要 | 2024年7月から2025年2月末までに合計で39本(達成率121%)のブログを掲載。 7月5本、8月2本。9月4本、10月5本、11月8本、12月6本、1月5本、2月4本 ボランティアの方々にもご協力いただき毎月コンスタントに掲載することができた。 以下のサイトに掲載済み https://career-base.jp/blog/kidsdoor/ |
資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括
1 | 取り組み |
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想定外のアウトカム、活動、波及効果など
各キャンパスで当初の想定では拒否的な反応を示すキャンパスが多く発生することが予想され効果が出るまでには時間がかかると思われたが、スムーズに受け入れるキャンパスも多く継続を希望するキャンパスも多くなった。通信制高校特有のクラスがなく、横のつながりがほぼないという環境で、校内キャリアサロンの存在を知ったとしても利用するにはもう1つ大きなハードルがあると思われた。その状況を解消するために行ったコミュニケーションイベントのサバイバルゲームは教職員からも高い評価をいただいた。ほぼ初めて行うゲームで、生徒同士で自然とコミュニケーションが発生し、仲良くなることができたとおっしゃっていただいた。キャリアサポーターと生徒とのコミュニケーションも自然と生まれ、これからの進路の不安などを帰り際に相談してくれた。サバイバルゲームだけでも実施できないかという問い 合わせもいただいた。生徒が望んではいないことも想定されるが、通信制高校内でのコミュニケーション(生徒対生徒、教員対生徒)の活性化も外部からの関わりとして必要になってきている。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
課題を取り巻く変化 | 不登校の生徒数は過去最高を更新し続け、令和5年度では41.5万人にのぼる。学ぶ選択肢が増え、必ずしも既存の学校に合わせて通わなくても良いという状況が生まれつつある。通信制高校は通学の自由度の高さや各学校から出る魅力的な学びに、多くの不登校の生徒たちの受け皿となっており、生徒数を多く伸ばしている。転入学する生徒の多くに発達障害や家庭環境など背景が複雑になってきている。新しい学校では、教員不足などで生徒へのサポートを十分に行えない状況も生まれている。通信制高校のレポートは簡単で試験もそのレポートの範囲の中でしか出題されないという学校も多い。しかしその課題が様々な理由でできず、サポートが必要な生徒が多く存在している。スクーリングに行けない生徒も多い。サポートしてほしいと言えない生徒もいる。なんとか卒業はできるが、次の進路を必要な時期に考えることがなかなかできていない。この状況を変化させるには、生徒だけ、教員だけ、保護者だけ、ではなく、全員が同じ目的を持って行動していかないと良い結果は生まれない。学校と生徒、そして保護者との情報共有の架け橋になっていくことが今後の活動の重要なポイントになる。 |
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外部との連携実績
1 | 活動 | ナップ賃貸保証株式会社 |
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実施内容 | 生徒がDVのあるひとり親家庭だったため、寮無し求人での採用となった場合に保証人なしでも借りられる賃貸を相談しました。 | |
結果・成果・影響等 | 結果的に生徒は寮付き求人で無事内定取得したため利用無し。 | |
2 | 活動 | |
実施内容 | ||
結果・成果・影響等 |
広報実績
メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
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内容 | ・通信制高校ナビ | |
広報制作物等 | あり | |