シンボル

休眠預金活用事業
情報公開サイト

ホーム検索結果

サムネイル

終了

事業完了報告

2025/03/19更新

事業概要

事業期間開始日 2024/07/09終了日 2025/02/28
対象地域久留米市・佐賀市・吉野ヶ里町・上峰町
事業対象者

主にひとり親世帯の子どもと保護者

事業対象者人数

久留米市:16人(6世帯)×8か月=128人
佐賀市:24人(10世帯)×8か月=192人
吉野ケ里町:118人(47世帯)×8か月=944人
上峰町:13人(5世帯)×8か月=104人
計:1,368人(68世帯)

事業概要

学校やこども園・行政と連携しての居場所の開設とフードパントリーを開催しより多くの経済的困窮や他の困難事を抱える主にひとり親世帯につながり、定期的に食品や生活用品をお届けすると共に、社会的孤立、孤独を防ぎ食育も兼ねた親子食堂やヒヤリングカフェ会等をして信頼関係の構築を目指す。ご家庭が抱える困難事を把握し軽減、解消の為に他団体や行政につなげる。また、不登校・ひきこもり等の悩みを持つご家庭も多いことから、子どもも保護者もの安心して通うことの出来る居場所を提供し、空腹を満たし、身体を休めると共に、学びの場と学びの場(無料塾)の開設 地域の学校、関係機関、企業、協力者と連携して地域の子どもや若者を地域で育てるという思いと地域を超えて未来に希望を持って生きる子どもを育てるという思いを共有した活動をする。

事業の総括およびその価値

直接的な支援を重ねたことで、互いの名前を認識し会話を重なる事で信頼関係を築けたように感じています。 LINEでつながる事で一斉アンケートのご協力を得られるようになりました、個別にそれぞれのご家庭の事情も把握出来たことで、本当に必要としている支援が見えてきました。勿論、物資も必要とされていますがそれ以上につながりを持つことで情報や安心得ていただけたようです。課題や困窮を抱える子育て世帯の緊急支援としての8カ月でしたが価格高騰は依然厳しく困窮度は増すばかりです。事業終了で終わることは出来ません。この事業で構築したつながりを閉ざすことなくそれぞれのご家庭に寄り添って課題の改善に努めて行きます。この事業を行ったこと、多くのご家庭とつながりを持てたこと、出会えたことが私どものかいの価値となると思っています。

課題設定、事業設計に関する振返り

組織運営および事業設計については考えが甘かったと痛感している。8カ月と言う短い期間でしたが、活動地域と幅の(多様な活動)広さで時間が足りなかったことが一番の課題である。当初、予算はあるのにものが買えないと言う時がありもっと時間が欲しかった長い時間をかけれたらもっと適切な支援ができたのではないかと残念に思います。しかし当初の計画以上に行政とのつながりも構築できご協力いただいたこと、新たに多くに支援者と出会えたこともこれからの活動の原動力となります。不登校児だけの居場所を作ることは叶いませんでしたが、現行の居場所の駐輪場の整備が整い多くの子ども達が来れるようになりました。これは、計画通りです。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1福岡県久留米市及び佐賀県佐賀市、吉野ケ里町、上峰町において困難を抱える家庭、100世帯が食支援を起点とした生活支援の輪につながり、家庭とこどもの成長に必要な支援が受けられる状態を構築する。
指標被支援世帯の支援継続の必要性の有無と現状把握を行い、支援頻度とこどもたちのその後の就学状況が改善されているか
目標値・目標状態要支援頻度および程度の減少及び情報提供による新たな要支援世帯の把握。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察現状では世帯当たりの支援量は絞らざるを得ないが、それでも佐賀市(20)、吉野ヶ里町(20)、上峰町(10)、久留米市(10)の各地区合計でひと月当たり60世帯程度の支援環境は維持できると考えている。 今後は他団体との連携や新たな資金獲得を行うことで支援内容の拡充や支援を100世帯に広げるべく、資金獲得に動いている。
2佐賀県佐賀市及び吉野ケ里町にてこどもの居場所を開設及び拡充する。これにより年間延べ1,000名程度の子どもたちの居場所を確保する。
指標被支援世帯の支援継続の必要性の有無と現状把握を行い、支援頻度とこどもたちのその後の就学状況が改善されているか。学習支援や生活相談への連携状況の向上。
目標値・目標状態要支援頻度および程度の減少及び情報提供による新たな要支援世帯の把握。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察開催については吉野ヶ里地区の居場所として予定していた吉野ヶ里町の施設「きらら館」の空調設備の工事が入り使用が出来なかった。 一方で佐賀市地区では居場所の駐輪場を整備出来たことで多くの自転車を停めることができるようになり子供達も増えたが、ニュースになるほどのインフルエンザの流行や大雪等の悪天候で居場所をお休みする日が多かった。 参加者については佐賀市地区のみの開催となったことで、結果としては目標1,000名に対して381名の参加に留まった。 参加者の一部は母親、祖母とともに参加する世帯もあり家庭での課題についてご相談を受けるケースもあった。またその延長線として同じ場所で開催しているパントリーや別で開催している女性支援のイベント&相談へ誘導することもできた。 併せて学習支援を継続していることで、居場所に来ていた小学生が中学生になっても顔を出してくれており、その後の経過について緩やかにではありますが見守っている。

アウトプット

1食支援事業の充実と拡充
指標事業期間中必要に応じて対象世帯の増減や入れ替えを行ながら、確実に食支援を行う。
目標値・目標状態68世帯延べ1,368人
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察実績として8ヶ月合計795世帯延べ2,334人へ支援した。 内訳:佐賀市地区376世帯(1,034人)、吉野ヶ里町地区273世帯(819人)、上峰町地区99世帯(326人)、久留米市地区47世帯(155人) 支援内容は食品、日用品、学用品を2:1.5:1程度の割合平均すると人世帯当たり6,000円程度に収まるよう準備した。ただ精米の高騰や年末年始の需要にも対応するべく聞き取りを行いながら提供するよう心がけた。例お餅やクリスマス用のお菓子の準備、精米の提供料の増加、学童用の衣類や靴等 併せて単なる食品配給にならないようできる限り交流会を組み合わせ本事業終了後も継続して支援できるよう関係強化を図った。
2こどもたち居場所つくりと拡充
指標吉野ケ里町地区に新たに居場所を立ち上げ地域コミュニティ及び行政と連携する。また佐賀市地区の既存の居場所では訪れているこどもたちの安全を考え屋根付き自転車駐輪場及び損壊の恐れのある塀の撤去を行う。
目標値・目標状態500名程度の利用者を集める、安全に過ごせる環境を整備する。
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察計画通りにいかなかった点は、吉野ヶ里地区の居場所として予定していた吉野ヶ里町の施設「きらら館」の空調設備の工事が入り使用が出来なかったこと。 一方で佐賀市日新校区は駐輪場を整備出来たことで多くの自転車を停めることができるようになり子供達も増えたが、ニュースになるほどのインフルエンザの流行や大雪等の悪天候で居場所をお休みする日が多かった。 佐賀市地区では8か月間で毎週水曜日に開催。計31回開催して381名の参加があった。駐輪場整備は夏休みに備えてであったが猛暑もあってか参加者は伸びず、むしろ秋以降に毎回20名前後の参加となるなど増加した。また駐輪場ができたことで安全にこどもたちが駐輪できるようになったこと、道路側から建物が見通せるようになったことで改めて近隣の方々にも「こどもの居場所」としての認知が高まったようで近所のお年寄りが訪ねてきて下さったりもした。
3体験型イベントの実施
指標上記の食支援の現場(主にパントリー方式)とこどもの居場所において体験型のイベントを実施しる。困難を抱える世帯に対して屋内外で行える料理や工作等のイベントに参加できる機会を提供した後、対象世帯自身がそういったスタッフとして地域コミュニティーの中で主体的に活動できる状態を作る。
目標値・目標状態各地区のイベントに団体として参加する。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察体験型イベント開催に関しては当初考えていた夏休みには整備が間に合わず、冬休みにと考えていたがスタッフも含めインフルエンザの流行もあり断念した。 一方でこどもの居場所やパントリーを実施する過程でその中で参加者を募って料理体験や異文化交流を行った。 佐賀市地区居場所で5回の調理体験を実施。主に小学校高学年と中学生を中心に調理を進めその下の子たちがお手伝いをしてもらった。参加者は毎回4~5名程度(途中で遊びに行ってしまう子もいるため)計20名程度の参加があった。 こどもたちからは「初めて自分で焼いた」「初めて切った」といった声もあれば「普通にいつもやってる」との声もあり、また「もっともっとあるだけ食べたい」「○○しか食べたくない」といった家庭環境をうかがわせる声もあった。 異文化交流は佐賀市アバンセで実施した「サガママキッチン」にてパントリー開催後に実施。こちらは日本人の調理講師と外国籍の調理講師を招いてそれぞれに料理をしていただき皆で会食した。参加数は計70名程度。 なお1回だけではあるが佐賀市地区居場所でも実施しそれぞれに子育てに課題を抱える外国にルーツを持つ家庭と日本人家庭との交流会も実施した。

活動

1久留米市宅食 情報提供の元、継続的な支援が必要な世帯を対象に食品等を提供。家庭に赴くことで現状把握にも努める。 5世帯(10人)程度に対して食品等を提供。
活動結果ほぼ計画通り
概要毎月6世帯への宅食のお届けが出来た。久留米市社会福祉協議会からの依頼(求職中ひとり親世帯)は困窮度が高かったため宅食として毎月お届けした。久留米市自立支援センターからの依頼(3世代女性3人の世帯も)も宅食として計上しました。のべ47世帯(155人)
2久留米市パントリー 久留米市社会福祉協議会と連携しパントリー方式で支援を行う。 年3回(8月、12月、2月)程度開催 5世帯(10人)への食品等の提供と相談対応を行う。
活動結果ほぼ計画通り
概要社会福祉協議会と自立支援センターと連携し要請に応じて食品等の支援を行った。要請の結果年3回ではなく毎月の支援となったが被支援者は月1世帯程にとどまった。なお、食品提供の工程として宅食の配布と同時に行ったため宅食として数字は計上されている。
3佐賀市居場所・学習支援 日新こども広場(さじっか) 毎週水曜日開催 20名程度を対象に居場所と学習支援、さらに体験型のイベントも開催する。
活動結果ほぼ計画通り
概要事業期間を通じて31回開催、計381人の参加をいただいた。猛暑やインフルエンザの影響もあり各回の参加者にはばらつきがあり必ずしも目標到達とはならなかった。ただ事業後半には中学生が小学生の面倒を見てくれるような形もみられ、地域のこどもたち自身によるコミュニティ活性化が感じられた。 併せて夏休みやクリスマスなどには特別おやつなども提供、そのおやつを共に作成する機会も設けたことで家庭内で体験しずらい部分をになっていけたとも考えている。
4佐賀市パントリー 前述の拠点で地元の日新小学校と日新こども園等との連携を確立して、課題を抱えている世帯とつながり、食品と生活用品の配布を行う。 10世帯(30人)程度の食品等を提供予定。 対象世帯に関しては弊会の支援活動の多様性を鑑み、3層(子育て世帯、ひとり親世帯、外国人世帯)を組み合わせる形で行う。   
活動結果計画通り
概要日新校区でのパントリー事業は毎週の居場所事業があることもあり、規模としては小さめ、ただし各家庭との接点を多く持つように心がけた。親子食堂でも工夫をこらしてメニュー考え、親子と地域の方々との交流の場となるよう場所も広間をすべて使って開催した。 同様に佐賀市の外国人世帯をターゲットに行ってきたSagamamaGift&Sagamamakitchenも本事業でパワーアップして開催した。当初は多くの品がもらえるということで子育て世帯以外にも多くの方いらしていたが、そこも含めててコミュニティーへ支援として継続。一方で本事業の目的である子育てに課題を抱える家庭にフォーカスすべくそのコミュニティの中に情報を提供し呼びかけてもらうことで徐々に変化をえられた。 18回開催、376世帯(1,034人)
5吉野ヶ里町宅食 吉野ケ里町の情報提供の元、過去の支援対象世帯からは一旦はずれたものの、継続的なつながりが必要と思われる世帯を対象に食品等を提供。家庭に赴くことで現状把握にも努める。 8世帯(24人)程度を対象とする予定。
活動結果ほぼ計画通り
概要宅食としてお届けする予定でしたが、選べるパントリーを希望されたのでそちらにごあんないしました。生活保護受給世帯は、車がなく町内でも距離のある施設へ来れないとうことで数件はお届けしました。 *パントリーに含む
6吉野ヶ里町居場所・親子食堂 吉野ヶ里こども課と連携してひとり親世帯へ案内を送付して、共食の場を設けるとともに食育、つながり、相談を受ける機会ともする。 きらら親子広場(きらら館) 第2木曜夜 8世帯(25人25食)を提供予定
活動結果ほぼ計画通り
概要居場所の開設には至らなかったが、親子食堂をパントリーの後吉野ヶ里町で開催した。吉野ヶ里町では親子食堂ををしない日は相談カフェとして開催した。
7吉野ヶ里パントリー 吉野ヶ里こども課と連携してひとり親世帯へ案内を送付して、食料と生活用品の配布をする。 前述のきらら親子広場(きらら館)にて ①第2木曜夜に8世帯(25人)、②第1土曜日に15世帯(45人)を予定
活動結果計画通り
概要12回(上峰町との合同開催2回を含む)、のべ273世帯(819人) 事業期間を通じて「きらら館」で実施する予定であったが、施設都合で9月より3回は中央公民館で実施。また12月から「きらら館」利用時も調理室利用制限のため親子食堂の開催不可。 一方で施設担当課は非常に協力的であり、事前の搬入や後日の搬出も了承いただけた。 また、ロビーを使用して参加者との相談や交流コーナーも設置許可をいただき全般としては実施しやすかった。 支援対象者の傾向としては今必要というよりも先を考えての提供品選択が多かった印象。加えて以前からの支援の流れで日用品・学用品へのリクエストも多かった。総じて対象とのコミュニケーションは取りやすい地域となった。
8上峰町パントリー 上峰町教育委員会、子ども課と連携を確立する。 食品と生活用品の配布をする。年2回程度(8月と12月を予定)、計35世帯105名程度への提供を予定。 7月より上峰町担当部署と打ち合わせ開始。話がまとまり次第、8月15世帯、12月20世帯を目安に対象者の把握と提供準備とを行う。
活動結果計画通り
概要7回開催(吉野ヶ里町との合同2回を含む)、のべ99世帯(326人) 上峰町民センターで実施。当初は2回を予定していたが初回開催時のアンケートや担当課との情報交換の中で需要(困窮度)が高いと判断し、計5回の開催となった。(加えて吉野ヶ里町「きらら館」での合同開催も2回行った。) こちらでは親子食堂を毎回開催できたため回を重ねるごとにスタッフ、参加者を含めて交流ができた。 傾向としては他地区に比べ逼迫度が高く今必要なものを求める印象。例えば価格的にも使用期間的にも高いフライパンよりもトイレットペーパー4個&ティッシュ3箱セットを迷った末選ぶといった場面もあった。 教育委員会や町の担当課との連携もできており今後の事業継続が期待されている。

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

支援全体として本事業で支援内容が充実したことで、これまで支援できなかった物品も提供できるようになったことはよかった。一方で支援対象からの要望が一部過剰になってしまったケースもあった。その気になれば支援でできてしまうため、こちら側の自制や将来への展望、支援対象の状況把握がより求められるようになり、LINEやアンケートによる需要把握や課題抽出の活動が想定より重要となった。
また、パントリーについてはあくまで事前に広く告知した日時と場所で実施することとしているため多くの方の参加をいただけた分、情報としては知ることができても実際に参加できない方々を多く生んでしまうことともなった。大半の方は「しかたない」であきらめられたようだが、代理受取や時間外、取り置きなどの対応を求められるケースも一部あり対応に苦慮した。ただこういった要望の中には極めて深刻な状況にある方も実際いらっしゃったためそういったケースについては宅食として対応するなどの事業展開が必要となった。これは想定外ではあるものの、ある意味本当に必要な方に届けられたケースであり本事業で目指す点でもあったと考える。
併せて各地区でパントリーを実施し続けることで各自治体の担当部署、社会福祉協議会等との関係強化がなされた。これまでは個人情報保護の壁がありなかなか情報提供に協力いただけなかったが本事業を通じて信頼関係が構築できたためスムーズに事業告知がなされた事は特筆しておく。なお付随してこちらの想定以上に告知範囲が広がり支援物資の確保に苦慮する場面もあったが、少なくとも本事業では前述のメリットの方が重要であると考える。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

本事業期間はちょうど米価高騰のピークにあたったため特に食支援が求められる時期でもあった。併せて原油価格高騰等を理由とした物価全般の上昇が繰り返されることがいわば常態化しており、今後も食支援への要望は高いと考える。行政による子育て支援については拡充の動きは感じられるが、本事業を通じて感じたことは当然ながら「課題」は一様ではなく一律でもないということである。家庭への食支援の現場からその言動や選択から家庭とこどもたちの様々な厳しい状況を垣間見ることができた。
またどうしてもこういった支援については参加することに抵抗を感じる方も多く、物品をもらったらすぐ帰るといった方も当初は多かったが、パントリーと併せて親子食堂や交流会を実施したが、そこでは一つのコミュニティができつつあるとも感じられた。親子で参加することでそれぞれの課題の一端を共有して行くことで地域コミュニティと地域福祉の活性化につながればとも考えている。今後はそこに加えてパントリー開催場所となる公的な施設や私たちのような活動団体が連携する輪を作っていくことが今後の活動の柱になると考えている。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

これまで隣友の会としては無償で行うからこその自由や逆に行政等からの指名された対象だけの支援を行う明確さの両極端の中で活動してきたが、本事業では資金をいただきそれをいかに有効活用するかという責任のある自由を持つこととなった。これに対しての反応はスタッフそれぞれであり当初はなかなか理解してもらえなかった。端的に言えば「お金をもらって活動したくない」と言うスタッフにいかに納得してもらいお金をお支払いし、事業に対して責任を持ってもらうかといった点である。意欲と責任の両輪で事業を進めるようになったのは事業終盤であったと感じているが「ねばならない」ことを負担に感じず今後も取り組んでいけたらと考えている。
受益者の変化としては困った部分は支援が拡充するにつれ、支援内容について「もっともっと」となってしまう点であるが、ここについては必ずしもネガティブな面だけととらえず、これまでの「必要だが言えない」が顕在化したともとらえるよう心がけている。
併せてスタッフからも「本当にここまで必要?」との声が上がったが、こちらも事業に対して「じぶんごと」と捉えてくれていると考え、コミュニケーションを密にしながら進めていった。

外部との連携実績

1活動家庭からのフードドライブ活動
実施内容JA神崎地区三田川女性部・東脊振女性部フードドライブに参加
結果・成果・影響等寄贈品を本事業のフードパントリーにて活用
2活動地域団体による食品寄贈等の地域貢献活動
実施内容久留米市社会福祉協議会との連携による地域貢献活動の強化と食品ロス削減
結果・成果・影響等社協が声掛けしていただき、生産者と連携し野菜の寄贈を受けた。寄贈品は本事業のフードパントリーにて活用
3活動生産者との連携
実施内容生産者であり企業でもあるmeishofarm(メイショウファーム)との連携による地域貢献活動の強化と食品ロス削減
結果・成果・影響等生産者と連携し野菜の寄贈を受けた。寄贈品は本事業のフードパントリーにて活用

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等あり
内容

リーフレット*添付資料参照
のぼり旗3種*添付資料参照

報告書等あり
内容

本年度事業終了後に事業報告書を紙とHP上に作成予定でありそこで休眠預金事業については重点的に掲載する予定。
また簡易事業報告は3月中にHPにアップすることとする。

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか整備中
内容

規程に関しては一応の整備はなされ、かつHPにて公開も行った。ただ、JANPIAの求める基準または文言が不足している部分があり、そのうちの大きなものが定款の変更が必要であるため、次年度の総会時に変更できるよう理事会に諮っていく予定である。

整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

第4条役職員は、次に定めるヘルプラインの窓口(以下「ヘルプライン窓口」という。)に対して、電話、電子メール又は直接面談する方法等により通報等を行うことができる。各ヘルプライン窓口の電話番号、電子メールのアドレス等は、別途役職員に通知する。
(1) コンプライアンス規程に定めるコンプライアンス担当理事(以下「コンプライアンス担当理事」という。)
(2) 監事
(3) 事務局長
(4)外部機関(当法人役職員専用ライン)

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

監事による内部監査を実施予定。年度末に事業監査を行い総会前に改めて会計も含め監査を行う予定

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

これまでは、食支援に関してはフードバンクなどからいただいたものをいかに期限内にたくさん届けるかといった点に重点があったが、本事業を通じていかに計画的に実施するか、いかにして継続するか、そしてそのリソースはどのようにして得るか、といった悩みを組織内で共有できたことは大きい。一方でボランティア活動を続ける中でそういった方向にシフトすることへの違和感も多く聞こえた。今後の最大の課題は寄付金を集めることができるかにあると考える。特に活動費(経費)を集める寄付金に対してはスタッフ自身がボランティアという立場で団体に労働力を提供しており寄付者であるとの認識もあり、さらに他者から金銭的寄付を集めることに抵抗もある。ただ長く事業継続するためにこれは避けられないと考えているため、本助成を通じて得た実績をもとに寄付金集めを実行する予定でありその部分については今後も分配団体へ相談させていただきお力添えをお願いしたいと考えている。
加えて事業費の配分についても今回の事業決算を踏まえてこの経験を今後に活かしていきたい。