事業計画
優先的に解決すべき社会の諸課題
領域 / 分野
子ども及び若者の支援に係る活動
社会的課題の解決を担う若者の能力開発支援
日常生活又は社会生活を営む上での困難を有する者の支援に係る活動
孤独・孤立や社会的差別の解消に向けた支援
地域社会における活力の低下その他の社会的に困難な状況に直面している地域の支援に関する活動
安心・安全に暮らせるコミュニティづくりへの支援
団体の社会的役割
団体の目的
自他を尊重し、豊かな人権感覚を育むための調査研究を行い、 関係資料、文化財を収集、保存し、併せてこれらを展示公開することにより、人権意識の伸長と啓発及び人間性、社会性の養成に資することを目的とする
団体の概要・活動・業務
1985年12月4日開館。旧栄小学校の跡地を利用して大阪人権歴史資料館として開館。1995年に大阪人権博物館と改称しリニューアルオープンした。人権に関する調査研究を行うと共に、関係資料を収集・保存し公開することによって人権意識の伸長に寄与している。
2005年総合展示をリニューアル、2012年4月、公益財団法人として認可。2020年6月より休館中
| 団体の目的 | 自他を尊重し、豊かな人権感覚を育むための調査研究を行い、 関係資料、文化財を収集、保存し、併せてこれらを展示公開することにより、人権意識の伸長と啓発及び人間性、社会性の養成に資することを目的とする |
|---|---|
| 団体の概要・活動・業務 | 1985年12月4日開館。旧栄小学校の跡地を利用して大阪人権歴史資料館として開館。1995年に大阪人権博物館と改称しリニューアルオープンした。人権に関する調査研究を行うと共に、関係資料を収集・保存し公開することによって人権意識の伸長に寄与している。 |
概要
事業概要
現在休館している大阪人権博物館は、35年の活動のなかで多様な差別・人権問題に関する収蔵品(資料・写真・映像など)を収集・保存してきた。具体的な対象は、被差別部落、女性、在日コリアン、沖縄、アイヌ、障害者、ハンセン病、公害、薬害などであり、きわめて広い。いずれも重 要なテーマで、今後の展示再開の際に大きな意味をもつ。今回はこのなかから、部落(牛をめぐる食文化)とハンセン病(回復者と療養所)にテーマを絞り込んで、収蔵品を活用した「デジタル博物館」を試行したい。AⅤ機器やデジタル映像といったツールを作成することで、人権教育・啓発の現場において新たな学習素材として活用してもらうことを目指したい。あわせて、実物資料を中心に地域コミュニティにおいて展示公開し、セミナーなどと連携させることを通して、差別・人権問題への理解をさらに深める場を設ける。また、来場者から人権教育・啓発のニーズを直接把握することで新しい常設展示の具体化につなげる。
資金提供契約締結日
2021年03月31日
事業期間
開始日
2021年03月31日
終了日
2024年02月28日
対象地域
大阪府
| 事業概要 | 現在休館している大阪人権博物館は、35年の活動のなかで多様な差別・人権問題に関する収蔵品(資料・写真・映像など)を収集・保存してきた。具体的な対象は、被差別部落、女性、在日コリアン、沖縄、アイヌ、障害者、ハンセン病、公害、薬害などであり、きわめて広い。いずれも重要なテーマで、今後の展示再開の際に大きな意味をもつ。今回はこのなかから、部落(牛をめぐる食文化)とハンセン病(回復者と療養所)にテーマを絞り込んで、収蔵品を活用した「デジタル博物館」を試行したい。AⅤ機器やデジタル映像といったツールを作成することで、人権教育・啓発の現場において新たな学習素材として活用してもらうことを目指したい。あわせて、実物資料を中心に地域コミュニティにおいて展示公開し、セミナーなどと連携させることを通して、差別・人権問題への理解をさらに深める場を設ける。また、来場者から人権教育・啓発のニーズを直接把握することで新しい常設展示の具体化につなげる。 | |
|---|---|---|
| 資金提供契約締結日 | 2021年03月31日 | |
| 事業期間 | 開始日 2021年03月31日 | 終了日 2024年02月28日 |
| 対象地域 | 大阪府 | |
直接的対象グループ
人権教育・啓発関係者および被差別当事者・一般市民
人数
不特定対数
間接的対象グループ
差別・人権問題に関心が低い人々あるいは、若干関心があるものの、積極的なかかわりを躊躇している人々
人数
不特定多数
| 直接的対象グループ | 人権教育・啓発関係者および被差別当事者・一般市民 | |
|---|---|---|
| 人数 | 不特定対数 | |
| 間接的対象グループ | 差別・人権問題に関心が低い人々あるいは、若干関心があるものの、積極的なかかわりを躊躇している人々 | |
| 人数 | 不特定多数 | |
事業の背景・課題
社会課題
国では2016年に人権に関する4つの法律が、大阪府においては2019年の「人権尊重の社会づくり条例」改正とともに人権に関する2条例が、それぞれ制定された。社会全般の状況としては、差別・人権問題に関して高い関心が示されていることのあらわれであろう。しかし、一方では、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴って感染者等に対する偏見や差別、誹謗中傷が起こっている。場合によってはレイシズムと結びついたヘイトクライムといった社会現象をおこしている。マイノリティが病に関する理不尽な理由で排除されているのである。こうしたなか、差別・人権問題に多様な視点でアプローチしてきた大阪人権博物館の常設展示は現在クローズさ れおり、人権課題に関する学習機会を奪われ、日常の人権教育・研修の場の確保や人々の交流の場を失って不自由を感じている人がたくさんいる。被差別当事者などとのネットワークを有する大阪人権博物館の強みを活かして、常設展示を再開するために、当面取り組むことのできるwithコロナの時代の人権教育・啓発の活動を提案したい。
課題に対する行政等による既存の取組み状況
大阪府内の自治体においては、人権啓発に関するパネル展などが実施されいているが、おしなべて問題の概略などを伝えるものがほとんどであり、人権教育やアクティブラーンニングにつながるような機会の保証や場の設定はなされておらず、そうした活動断端への情勢もほとんど存在しない。
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義
博物館活動が休止している現時点では、DVD制作によって学習コンテンツを広く提供することによって、人権教育および人権啓発の現場における学習機会を保証することにつなるという極めて重要な意義を有する。また、展示公開が再開された際の有効なツールとしても機能するという将来的意義をもつ。
| 社会課題 | 国では2016年に人権に関 する4つの法律が、大阪府においては2019年の「人権尊重の社会づくり条例」改正とともに人権に関する2条例が、それぞれ制定された。社会全般の状況としては、差別・人権問題に関して高い関心が示されていることのあらわれであろう。しかし、一方では、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴って感染者等に対する偏見や差別、誹謗中傷が起こっている。場合によってはレイシズムと結びついたヘイトクライムといった社会現象をおこしている。マイノリティが病に関する理不尽な理由で排除されているのである。こうしたなか、差別・人権問題に多様な視点でアプローチしてきた大阪人権博物館の常設展示は現在クローズされおり、人権課題に関する学習機会を奪われ、日常の人権教育・研修の場の確保や人々の交流の場を失って不自由を感じている人がたくさんいる。被差別当事者などとのネットワークを有する大阪人権博物館の強みを活かして、常設展示を再開するために、当面取り組むことのできるwithコロナの時代の人権教育・啓発の活動を提案したい。 |
|---|---|
| 課題に対する行政等による既存の取組み状況 | 大阪府内の自治体においては、人権啓発に関するパネル展などが実施されいているが、おしなべて問題の概略などを伝えるものがほとんどであり、人権教育やアクティブラーンニングにつながるような機会の保証や場の設定はなされておらず、そうした活動断端への情勢もほとんど存在しない。 |
| 休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義 | 博物館活動が休止している現時点では、DVD制作によって学習コンテンツを広く提供することによって、人権教育および人権啓発の現場における学習機会を保証することにつなるという極めて重要な意義を有する。また、展示公開が再開された際の有効なツールとしても機能するという将来的意義をもつ。 |
中長期アウトカム
デジタル・コンテンツを開発することで、博物館の社会的機能を継続的に運用することにつながり、時間、場所などを問うことなく、学習教材を日常的に提供することができる。そこでは、人権学習・研修での「事前学習~博物館研修~フォローアップ(自己啓発活動・スキルアップ)」といったプロセス(段階)を具体的に提案できるほか、それぞれの都合にあわせて、差別・人権問題の学習ができる方法もまた提案可能である。ただし、大阪人権博物館が蓄積してきた資料や情報をさらに活用するためには、常設の展示スペースを確保する必要もあり、その創出についても全力を挙げる。その際、3年間で開発したツールや移動博物館の経験を十全に生かすことができると考えている。3年間で集積したデジタ・コンテンツやプログラムは、大阪人権博物館が保存・管理している数多くの貴重な資料の価値を最大限活かすことへとつながる。このことは、次世代(とくに若者層)による差別解消にむけた具体的な方法や課題へ寄与する地盤の形成にもなる。
短期アウトカム
| 1 | つながりづくり | |
|---|---|---|
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | ハンセン病問題や被差別部落問題に関する人権教育・啓発関係者の大阪人権博物館への期待は大きい。それゆえ、双方のテーマにそった課題をこうした関係者と共有するために、当事者及び支援者団体との協働で取り組む。そしてそのプロセスをHPやSNSを活用して発信することにより、当事者の思いや願い、人権尊重の視点を重視した人権教育・啓発を発信するとともに、関係者からのモニタリングやヒヤリングなど「つながり」の場をあらためて構築できているか。 | |
| 初期値/初期状態 | 博物館展示がないことによる人権教育・啓発関係者の不便さが深刻化している。 | |
| 目標値/目標状態 | 人権教育・啓発関係者の利便性を向上させる。 | |
| 目標達成時期 | 2022年3月 | |
| 2 | 学習や交流の場、学習ツールを作る取り組み | |
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | DVD教材の一つであるハンセン病問題は、国が隔離政策の過ちを認めて久しい現在も、本人や家族の人権が侵害されている事象がたいへん多く、家族による訴訟などへも発展してきた。しか し、コロナ罹患者への排外・抑圧を目のあたりにするとき、過去の失敗の教訓がまったく生かされていないことに気づく。それゆえ、ハンセン病問題に関する正確な知識はもちろんのこと、当事者がおかれている厳しい現状を伝えることが喫緊の課題である。また、被差別部落の地域産業としてのと畜場は「牛のいのちをいただくかわりに、牛がお肉になる場所」でもある。一方、牛の皮は皮革となり、レンダリングによって食用にならない部位は粉末肥料や動物油脂等に加工される。こうした工程に携わる生業は部落差別の結果、根強い偏見にさらされてきた歴史がある。しかし「食肉牛は捨てるところがない」のは、こうした生業を被差別部落が支えてきたものであり、今日の環境問題のみならずSDGsの取り組みにも通じる。以上のように、特定の病気や職業に対する偏見や予断がまだまだ解消されない中で、差別の克服につながる内容を重視した学習ツール・プログラムの開発に取り組めているか。 | |
| 初期値/初期状態 | 教材として使用できるデジタルツールが不足している。 | |
| 目標値/目標状態 | デジタルツールの提供によって学習・研修機会が増加する。 | |
| 目標達成時期 | 2022年3月 | |
| 3 | 相談や支援 | |
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | 1。2のように、被差別当事者及び支援団体からの意見等を基本にプログラム開発に取り組むことになるので、相談・支援は欠かせないツールである。例えば、ハンセン病問題に関する教材開発では、厳しい偏見と差別により「声をあげる」ことができていない当事者を勇気づけたり、新たなネットワークを構築できることをめざしているので、ハンセン病回復者を支援する団体と密接な連携をとって活動を進めていく。また、と畜場での労働について、その内容と食肉業の必要性を多くの場で語っている当事者との関係性も常に念頭に置きながらすすめているか。 | |
| 初期値/初期状態 | 展示見学ができない状態で研修機会が減少している。 | |
| 目標値/目標状態 | アクティブラーニングが可能な研修機会を提供できる。 | |
| 目標達成時期 | 2022年3月 | |
アウトプット
| 1 | デジタルコンテンツの提供による遠隔による教育機会の増加 | |
|---|---|---|
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | 学習機会が相対的に増加しているかどうか。 | |
| 初期値/初期状態 | 学習機会が減少している教育・啓発現場へデジタルコンテンツを提供しようとしている。 | |
| 目標値/目標状態 | デジタルコンテンツが有効に活用され、学習・研修機会が保証されている。 | |
| 目標達成時期 | 2022年3月 | |
| 活動内容 | ヒアリングによるツールの改善点の確認とバージョンアップ | |
| 活動時期 | DVD(映像)教材の完成後(2021年12月) | |
| 2 | 実物資料やパネルなどの有効活用による学習機会の保証 | |
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | 展示観覧によってアクティブラーニングできているか。 | |
| 初期値/初期状態 | 展示観覧できないためにアクティブラーニ ングが不十分なため、移動博物館を実施しようとしている。 | |
| 目標値/目標状態 | 移動博物館における転じ観覧によってアクティブラーニングが可能となっている。 | |
| 目標達成時期 | 2022年3月 | |
| 活動内容 | モニタリングによる展示内容および資料・パネルの解説内容の更新 | |
| 活動時期 | 展示公開事業の実施後(2021年12月) | |
| 3 | セミナーおよびフィールドワークなどの実施による研修機会の増加 | |
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | 研修機会が十分に確保されている か。 | |
| 初期値/初期状態 | 研修機会の減少による人権問題認識の低下が懸念されるため、研修機会を増やそうとしている。 | |
| 目標値/目標状態 | 研修を通して人権問題の現状が深く理解されている。 | |
| 目標達成時期 | 2022年3月 | |
| 活動内容 | トレーニングによる差別当事者や関係者との新たな課題の共有 | |
| 活動時期 | それぞれの研修実施後(2021年12月) | |
事業活動
インプット
人材
映像制作業者、動画配信システム業者、WEB制作業者
資機材、その他
PC、DVDレコーダー
| 人材 | 映像制作業者、動画配信システム業者、WEB制作業者 |
|---|---|
| 資機材、その他 | PC、DVDレコーダー |
広報戦略および連携・対話戦略
広報戦略
日常的には、HPないしメルマガ、ⅮⅯなどを通じて事業の広報をおこなう。
連携・対話戦略
人権教育・啓発にかかわっている人びと(とくに若者層)から委員を選定し、展示内容や関連企画について、定期的に意見を聴取する検証委員会を開催する。さらにそこで集約された課題を事務局サイドで整理・検討し、理事会および評議員会に諮ったうえで、短期的に解決できる問題には即時に対応し、長期的な課題には次期計画を点検する際にその解決策を盛り込む。
| 広報戦略 | 日常的には、HPないしメルマガ、ⅮⅯなどを通じて事業の広報をおこなう。 |
|---|---|
| 連携・対話戦略 | 人権教育・啓発にかかわっている人びと(とくに若者層)から委員を選定し、展示内容や関連企画について、定期的に意見を聴取する検証委員会を開催する。さらにそこで集約された課題を事務局サイドで整理・検討し、理事会および評議員会に諮ったうえで、短期的に解決できる問題には即時に対応し、長期的な課題には次期計画を点検する際にその解決策を盛り込む。 |
出口戦略・持続可能性について
持続可能性1
社会教育機関である博物館は、市民のものであると同時に、学校教育とも密接にリンクする存在であるが、人権をテーマにした大阪人権博物館は、何よりも人権教育・啓発を担う次世代の若者層が主体的にかかわっていけるような場である。そうした人々の交流の拠点としてのサロン的な存在であることを目指し、何よりも持続可能な組織運営(クラウドファンディングなど)やネットワーク が構築可能な拠点づくりを目指す。そのためには、この助成事業によって得られた多くの知見と成果を十分に活用できる大阪人権博物館を再開する場所を確保していくことである。
| 持続可能性1 | 社会教育機関である博物館は、市民のものであると同時に、学校教育とも密接にリンクする存在であるが、人権をテーマにした大阪人権博物館は、何よりも人権教育・啓発を担う次世代の若者層が主体的にかかわっていけるような場である。そうした人々の交流の拠点としてのサロン的な存在であることを目指し、何よりも持続可能な組織運営(クラウドファンディングなど)やネットワークが構築可能な拠点づくりを目指す。そのためには、この助成事業によって得られた多くの知見と成果を十分に活用できる大阪人権博物館を再開する場所を確保していくことである。 |
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関連する主な実績

