事業完了報告
2024/08/27更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2023/02/01 | 終了日 2024/01/31 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 神戸市内 | |
| 事業対象者 | 新型コロナウイルス感染症拡大でアルバイト解雇やシフト減少により生活困窮者となっている外国にルーツを持つ方 | |
| 事業対象者人数 | 40名(実数) | |
| 事業概要 | 2020年度実施内容の同一事業を主とし、B型の活動を実施する。①外国人が抱えている課題の解消…緊急支援として生活費が不足している留学生に対して食料品を無償で提供する。またアルバイトのシフトが減少・解雇などの理由から家賃が滞納し退去せざるを得ない外国人に対して無償で国際交流シェアハウスやどかりの空室を提供する。さらに日本での就職を希望する外国人に対して特定技能ビザに向けた学習環境の提供及び企業や人材派遣会社を通しての就職活動の提供を行う。特定技能ビザについては訪日外国人が増加しているものの人材不足に陥っている「外食」のコースを重点的に指導する。実際に学科で学んだ知識や技術を身に着けるため、チャレンジカフェを開催する。②団体活動の継続性の確保…昨年度の就労支援の経験を基にインターンシップコーディネート事業の構築を行う。外国人インターンシップ生の受け入れに対するハードルを下げるため配属先決定前の会話レベルチェックやマナー教育の仕組みを作る。また外国人に対しては離職を防ぐために、事前に業種研究方法を含めたキャリア教育を行う仕組みを作る。これらのノウハウをもって団体ホームページにおいてインターンシップコーディネート事業に関する専用ページを制作。③地域社会の形成…社会福祉協議会と連携し地域農園において地域住民、外国人、ひきこもりの方々が一緒に野菜を栽培し収穫したものを子ども食堂やシングル世帯へ届ける事業に参加する。また各子ども食堂でのアクティビティとして母国文化を紹介する国際交流イベントを開催する。その他、コロナ感染者のうちムスリム・ヒンドゥー教の外国人がホテル療養となった場合の食料品配達を行い、今後の感染症・自然災害時に必要になる緊急の食事支援時において行政がマイノリティに対して支援ができるよう政策提言を行う。 | |
事業の総括およびその価値
衛生観念やホスピタリティについて、外国人留学生には想定していた以上にハードルの高いものとなった。一方で、座学を通して日本のホスピタリティを学び、実際に学んだ日本語が日本社会でどのように使われているか、また自身から話しかけることができる業務につけることは大変意義があることだと思う。少しの訓練があることで実際の現場の負担も軽減され、日本の社会活動に留学生も参画できるという事例になった実際に同事業に参加している学生の中にはすでに飲食店で仕事をしているが、ホールは経験させてもらえないというケースが申込時にあった。しかし、座学・実習を経てチャレンジカフェに参加するようになってからは、キッチン・ホールどちらもできるようになった。接客用語にはある程度パターンがあるが、お客様が話される日本語は言い回しがまったく同じではないため、練習と違うやりとりが含まれるととたんに何もできなくなるという学生も多かったが、経験を積むことで自主的に動けるようになった。
課題設定、事業設計に関する振返り
①外国人が抱えている課題の解消…緊急支援が必要な外国人に対して食糧品提供及び住環境提供は100%実施できた。特にヒンドゥー教やムスリム等、食糧品提供時に宗教的配慮が必要なケースには十分留意し対応できた。②団体活動の継続性の確保…インターンシップコーディネート事業の構築については専門家の研修を受講し、コーディネーターとしての在り方やスキル等を学ぶことができた。しかし、今年度はインターンシップ活動が想定を下回ったため、学んだことを生かす場は限られていた。その分、学んだことをコアスタッフにも共有し、スタッフ全体のスキルアップを行った。③地域社会の形成…神戸市国際課及び地域協働課と相談を重ね、今後の感染症・自然災害時に必要になる緊急の食事支援時において行政がマイノリティに対して支援ができるよう検討していくことで今年度は話ができた。また、初回から続けている子ども食堂や農園作業を通して、地縁団体と連携がより強化できた。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 外国人の不当解雇・日本語学校の自主退学を防ぐ。日本語レベルのみならず、特定技能要件を満たす専門知識を日本語学校の在学中に持ち、国内において在留資格の移行をスムーズが行われる。 | |
|---|---|---|
| 指標 | 特定技能コース参加者数、受講者が希望するコースへの就職率 | |
| 目標値・目標状態 | 日本語学校から特定技能への在留資格移行希望者全体の70% | |
| アウトカム:結果 | 在留資格が移行できたのは2名 | |
| アウトカム:考察 | 2022年入国のネパール人留学生が卒業後に進学先・就職先がないという相談が急増した。相談が急増したのは年明けで相談件数をまとめると50~60件あるという。食糧品提供ではネパール人留学生が多く来館し、ヒアリング時にも進学や就職はそう簡単ではないこと、将来設計や必要なスキルについても説明したが、目先のことしか考えられていない印象が強かった。日本語学校ではコロナ以降に入国した留学生が多く進路指導やキャリア教育が間に合っていないと思われる。「仕事=給料」というだけでキャリアデザインという考え方がないため、日本語学校在学中に特定技能・その他の在留資格を取得 するための学習が必要であることをもっと周知させる必要がある。 | |
| 2 | 日本語支援・住環境支援に続く団体の柱となる事業としてインターンシップコーディネート事業を確立させ、外国にルーツを持つ方の就職活動に参画し雇用のミスマッチを防ぐ。 | |
| 指標 | 外国人材の雇用に対する意欲の変化を調査する | |
| 目標値・目標状態 | 1年以内の離職率が10%未満になるようにする | |
| アウトカム:結果 | 確立までには至らず | |
| アウトカム:考察 | インターンシップ事業のプログラムを細かく分けて、それぞれが目指すゴールに沿った活動が提供できるように話し合いを進めている。現在団体内で実施しているインターンシップは就業体験という位置づけであり、まだまだ個々の力を企業や団体で生かすというところまでプログラムを作りこめていない。課題解決型のインターンシップを提供する際には当然参加する留学生の条件やスキル等も求められるので、そういった留学生と接する機会やレベルの高いインターンシップ活動に興味関心のある留学生への情報提供も必要であることがわかった。 | |
| 3 | インターンシップ・地域社会づくり活動を通して外国人が担い手となった多文化共生社会の実現 | |
| 指標 | 活動参加者数・インターンシップ受入件数 | |
| 目標値・目標状態 | 来年度以降継続して活動場所を提供してくれる団体が70%以上あること | |
| アウトカム:結果 | ||
| アウトカム:考察 | 他NPOでの活動も定着し、今年度は農園作業には年間スケジュールを立て種まき・栽培・収穫・配達を細かく決めてから行った。留学生が地域社会の一員として社会活動に参加することで、双方が接する機会を増やし多文化理解を深められるように地道な活動を続けてきた。行政や他NPO、施設からも「留学生と何か一緒にできないか」という問い合わせが増えている。 | |
| 4 | 感染症・自然災害発生時等に療養所や避難所においてマイノリティの方々に対する食事提供が各区で実施される。 | |
| 指標 | マイノリティに対する行政の対応についての意識調査を行う。 | |
| 目標値・目標状態 | 外国人住民の多い中央区・兵庫区・長田区において宗教的配慮がある食料品を備蓄する | |
| アウトカム:結果 | 神戸市に対して課題提案はできた | |
| アウトカム:考察 | 外国人居住者が多い地区・自治会の会長や民生委員にも御協力をいただき避難所での非常食ストック等への理解を求めることで神 戸市とも引き続き意見交換を続けていく。現時点で、神戸市が一括してマイノリティ対応をするのは難しいという状況である。 | |
アウトプット
| 1 | 特定技能「外食」の知識を習得する | |
|---|---|---|
| 指標 | 外食基礎知識習得+実技習得 | |
| 目標値・目標状態 | 特定技能「外食」在留資格試験の合格 80% | |
| アウトプット:結果 | 合格者は0(神戸会場で受験した4名は結果待ち *2月中旬予定) | |
| アウトプット:考察 | 基礎知識として必要なのは接客用語や臨機応変に対応できる日本語力だが、実際にはホスピタリティを理解させるほうが難しいことがわかった。食器等の扱いについても雑で、大きい音をたてて食事を提供したりバッシングしたりする。カップやスプーンの置き方、お客様の年齢や状況によってどこの座席を案内すれば快適に過ごしていただけるかを判断することは何度も説明し理解させるようにした。また衛生に関する概念も理解させるのが難しかった。布巾を用途によって使い分けていることも忙しくなると適当になるケースもあった。以上のことから、座学でペーパー試験を合格させることはできても、実際の現場で十分指導しなければ、飲食店で働き始めても途中で辞めてしまう可能性が高い 。 | |
| 2 | 外食産業への就職(アルバイト含む) | |
| 指標 | 就職決定者数 | |
| 目標値・目標状態 | 就職率70% | |
| アウトプット:結果 | 達成率19% | |
| アウトプット:考察 | 正社員として採用されたのは登録者37名のうちわずか2名だった。採用された学生は登録時点ですでにN3の日本語レベルがあり、本国で4年生大学を卒業していた。特定技能外食が定めるN4レベルの日本語では外食分野への就職は難しいと感じる。また、チャレンジカフェを通して感じるのは衛生管理の概念が日本とはまったく違うため、食器や備品類の扱い方等の指導が想定より難しかった。 | |
| 3 | インターンシップを通して自身が希望する分野への就職(アルバイト含む) | |
| 指標 | 就職決定者数 | |
| 目標値・目標状態 | 就職率50% | |
| アウトプット:結果 | 達成率5%(インターンシップという形ではないケースが多かったため) | |
| アウトプット:考察 | 飲食店での人材不足もあり、インターンシップの受入打診を行うと「まずはキッチンで洗い場をやってもらいながら、様子を見てホールに入ってもらえたら」と回答される店舗も多かった。そのため、インターンシップという形ではなくアルバイト雇用でスタートするケースも多かった。ただこういった店舗は大企業に多く、個人事業主がされている店舗については人材は欲しいが雇用は躊躇するケースがあった。 | |
| 4 | 団体活動の継続性の確保としてインターンシップコーディネート事業の仕組みを確立させる | |
| アウトプット:結果 | 確立までには至らず | |
| アウトプット:考察 | インターンシップ事業を主軸にして活動しているNPOのオンライン研修を受けた。研修を受ける中でまだ私たちが実施しているインターンシップの目的とゴール設定が甘いことがわかった。私たちが実施しているインターンシッププログラムは「先方に言われた指示を聞き取り行動に移すことができるのか。」「作業や活動を丁寧にコツコツと行えるのか。」という部分に焦点をあてていたが、それだけでは学生の持つ力を十分発揮できない点や乗り越えるべき壁が低すぎ、壁が低すぎる・簡単すぎると学生と企業の本気度が現れにくいという点において団体で実施しているプログラムをもっと練り直す必要があると痛感した。 | |
| 5 | ムスリム・ヒンドゥー教等の宗教的配慮が必要な方への適切な食料品提供を行う | |
| 指標 | 食料品提供必要人数、必要食事数 | |
| 目標値・目標状態 | 食料品提供が必要な方への配布率100%・提供した食事への満足度80%以上 | |
| アウトプット:結果 | 提供が必要な方への配布率100% | |
| アウトプット:考察 | ハラールフード・ベジタリアン・ヒンドゥー教とマイノリティの方への食料品ストックを行い、ニーズがあればその都度食料品配布を実施した。中には他施設でいただいた食料品が食べられないので交換してほしいという声もあり事情がある方とは食料品の交換を行った。 | |
活動
| 1 | 特定技能「外食」学科指導申し込み受付開始 | |
|---|---|---|
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 登録は37名。男女比は28%・72%と前回の事業よりも圧倒的に女性の登録者が多かった。また国別ではミャンマー人36%・ネパール人33%、バングラディシュ人14%、ベトナム人・中国人と続く。ミャンマー人留学生の登録が多いのは前回と同じであり、やはりクーデターの影響が大きいと考えられる。 | |
| 2 | 外食学科指導(日曜日9:00~12:30週に1回)特定技能ビザ取得に向け た基本知識及び試験対策…約5か月で1タームとする | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 離脱率の高さが目立ち5ヶ月で1タームとしていたが、座学を中心にすると欠席が増えるため、実技や実際に食器や備品を持ち動きながら接客用語の練習や衛生管理の指導を行った。座学と実技を同時に行うことで3か月で1タームとなり、結果的には3回同じ内容を繰り返した。 | |
| 3 | 外食学科・技術定着のためのチャレンジカフェ(日曜日9:00~14:00×月2回) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 開始時期は当初より遅れたが結果的に当初の予定であった全10回を上回る17回実施となった。また、リピーター客も生まれ延べ498人が来店してくださった。(平均29名/回)閉店時間を1時間延長する等、運営状況に応じて臨機応変に対応できたと思う。 | |
| 4 | インターンシップ…兵庫県下の飲食店において就業体験(1人あたり3時間の活動を3回分提供) @1000×3時間×40人×3回分 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | チャレンジカフェで接客指導等を行っている旨を面接時に伝えると、インターンシップという形ではなくキッチンでの洗い場作業等でまず アルバイト雇用し状況をみながらホール業務を担ってもらうというケースが予定より増えた。そのためインターンシップとしてではなくアルバイトとして店舗で働きながらチャレンジカフェに参加する学生が増えた。 | |
| 5 | 進路指導 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | ミャンマー・バングラディシュの留学生は正社員を希望していたため、業界分析や実際に同じような飲食店等を顧客として利用してみて感じることをまとめて発表できるようにする等、面接対策をしっかりするよう指導した。担当したのは人事部・広報での経験をもつスタッフで、留学生は「給料が高ければ何でもいい」という気持ちや考えが全面に出すぎているので、語学力等のスキルがあっても少しでも給料の高い会社があれば転職するリスクを考えてしまうのではないかと定例ミーティングで意見が出た。 | |
| 6 | 就職活動・フォローアップ | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | アルバイト採用された学生の多くはチャレンジカフェにも引き続き参加していたので、ホール業務を任せてもらえるようにチャレンジカフェ内で指導内容を増やしたり、新たな業務を指導したりしてスキルアップするように指導を行った。正社員として就職したい留学生に対しては上記に記載した通り、業界分析等を行い厳しく指導した。不採用だった学生は「すべての時間が無駄だった」と感じてしまうところがあるので、今すぐ役に立たないことでも役に立つことがあり、その知識はスキルに繋がるとフォローし続けた。 | |
| 7 | インターンシップコーディネート | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | オンライン研修を受けたことで、伴走者としての在り方や企業と学生の間に入る際のコミュニケーションスキル等を確認しながら進めることができた。学生のスキルアップにつながるのか、難易度は適切であるか等を確認する必要がある。パン屋のインターンシップでは実際に学生から「活動が簡単すぎる」という声が出て退屈そうな一面も見られたことから、難易度を少し上げた活動を提供できないか店長と話し合った。学生の本音を伝えることで活動の見直しができ、お互いに緊張感をもって活動が継続できたと思う。 | |
| 8 | 他団体視察(NPO法人G-net・岐阜県) | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 当初予定していた団体への視察ではなくなったが、インターンシップ事業を構築し専門的に行っているNPOが実施するオンライン研修に参加した。当団体で実施しているインターンシップ事業の見直しやスタッフに求め られるスキル等がより具体的に理解できた。インターンシップ事業を確立するという点にはまだ至らないが、確立するために何が足りていないのか、どんな取り組みが必要なのかがはっきりしてきた。 | |
| 9 | ホームページ制作 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 夏休み期間を利用した体験型インターンシップ事業を撮影し、youtubeにアップロードした。団体の取り組みを知ってもらうだけではなく、今後インターンシップ事業を確立した際に外国人財の受入を検討する企業の担当者やインターンシップに参加したい留学生に過去の事例を見てもらい、受け入れ時・参加時のイメージが可視化できるようにした。 | |
| 10 | 農園にて野菜栽培活動 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 昨年度同様、他NPOと協力し農園で野菜栽培・収穫を行った。収穫した野菜は子ども食堂やシングルマザー世帯へ配達をした。夏休み期間中は特に各世帯への配達が多かった。「日本で困窮世帯があるとは全然考えていなかった」と学生は驚いていたが、日本が抱える課題に触れながら日々の作業を行うことで、NPOや社会福祉協議会の活動にも興味関心を持ってもらうことができた。 | |
| 11 | 子ども食堂にて母国文化紹介 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 今回はチャレンジカフェで実習をしていたため子ども食堂でも調理補助や配膳等を中心に体験した。子ども食堂では世代に応じて日本語の使い分けが必要であり、全員で協力して作業を進めることが必要なため報告・連絡・相談を徹底することと子ども食堂のリーダーから指導を受けた。実際の現場でも学生達は確認をしながら作業を進めていて、習慣化すれば実際の飲食店で働く際にもしっかりコミュニケーションが取れると評価が得られると思う。 | |
| 12 | コロナ療養者への食料品配達(ムスリム・ヒンドゥー教等の宗教的配慮が必要な方々への食事提供) | |
| 概要 | 5月に5類に移行し、活動終了となった。活動期間中は神戸市の保健所と連携し、ホテル療養されている方々の人数や国の把握を行い、食糧品提供を行った。食事状況やニーズ等の声を確認しながら、用意する食糧品を適宜確認した。今回の感染症による療養者への適切な食糧品提供は地震の避難所でも同じことが言えると思う。非常事態にマイノリティ対応ができる限りすぐ開始できるよう、行政機関や自治会等との情報交換は必要だと痛感した。 | |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
①問い合わせ・視察の増加…テレビや新聞で取り上げていただいたことで介護施設や神戸市家庭局の紹介で児童養護施設からの問い合わせもあった。また神戸学院大学の副学院長が視察に来られた。留学生の入学者が増えていることもあり、大学として留学生の就職支援や希望進路を知る上でも非常に役に立ったと感想を頂いた。②新たな取り組み…出張チャレンジカフェの実施。インフルエンザが流行してしまったこともあり介護施設での出張チャレンジカフェは見送りとなったが、児童養護施設への出張チャレンジカフェが決まり実施できた。児童養護施設は18歳で出所となるため、社会に出る子どもたちに見聞を広めてほしいという趣旨から神戸市家庭局と児童養護施設から打診があり、留学生と共に中学3年生の男の子がチャレンジカフェに参加した。多文化共生社会を担う若い世代に対してチャレンジカフェを通して多文化の中で共に働き、共に学ぶという場を提供できた。出張チャレンジカフェでは彼がいる施設の地域交流スペースに屋台を設置し、約30名の子どもたちに留学生と中学生がドリンクとスイーツを提供した。ミャンマー人留学生からは「クーデターの影響で親を亡くした子どももミャンマーには多いので、こういっ た施設があることを知り勉強になった。」という感想を得られた。作業所でインターンシップに参加したミャンマー人留学生も話していたが、日本の福祉制度の充実は幅広く深く知りたいという話もあった。インターンシップやチャレンジカフェは日本の社会制度を理解する一助にもなった。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | コロナ禍で実施した「やどかりのがっこう」の際は飛行機がなく、母国へ帰国できないという状態だったため、何か専門的な知識を身に着けたい、就職できるチャンスを掴みたいという強い意志のある学生が多かった。そのため介護・建設クラス以外にも農業インターンシップを実施する等、予定にはなかった分野のインターンシップ先も開拓した。しかし今回はコロナ禍で留学のタイミングが2~3年遅れてしまった学生が新規入国再開後に一気に増加したため、進路や就職という将来設計の前にアルバイトさえ見つからない・生活費が足りないという学生からの申し込みが多かった。外食や宿泊業界は留学生に人気はあるが、一方で接客用語やマナーが厳しいとわかるとすぐに諦めたり、座学を欠席して他の業界に目を向けることがあった。また、仕事中に日本語を話さなくても収入があるならそれで全く問題ないという学生もいた。そのため「やどかりのがっこう2」では座学の申し込み時に自身の将来設計や仕事観等も細かくヒアリングを行った。ヒアリング時にはきちんとした将来設 計が話せていても、その後座学が進むにつれて難しさを感じると離脱し、友人が離脱したからと同国の留学生がどんどん辞めていくことがあった。(特にネパール人留学生は顕著だった) |
|---|
外部との連携実績
| 1 | 活動 | 神戸市地域協働局地域協働課及び(公財)神戸国際コミュニティセンターと連携し、インターンシップ事業や外国人留学生の雇用状況や採用における課題等の共有を行った。 |
|---|---|---|
| 実施内容 | 「やどかりのがっこう2」の広報協力。神戸国際コミュニティセンターではウクライナ避難民の方々の支援をされていたので、特定技能外食・宿泊・その他御自身の興味関心のある分野の座学指導やインターンシップに参加できる旨を説明してもらった。また地域協働課では他NPO・NGO等で支援をしている外国人の方がいないかヒアリングを行い、情報共有をしながら広報先を増やしていった。 | |
| 結果・成果・影響等 | ウクライナ避難民の方については座学の申し込みはあったものの、前日のキャンセルが続いた。来日目的が留学等ではないため興味関心が続かないこと、あるいは国では飲食店勤務は学歴があまり高くない方が従事するものであり自分がそのような仕事に就くことは考えられないという話もよく聞いた。神戸市としてはウクライナ避難民の方に経済的自 立を促すタイミングであると思っていたようだが、実際はそんなに簡単に切り替えられるものではなく、3ターム目の座学まで毎回声をかけたが反応はなかった。 | |
| 2 | 活動 | 神戸市家庭局こども支援課と児童養護施設と連携し、児童養護施設の子どもたちと一緒にチャレンジカフェに参加。 |
| 実施内容 | マルシン市場内でのカフェに2回参加。また出張チャレンジカフェでは児童養護施設の地域交流室を利用して施設で生活するこども達31名に飲み物等を提供した。 | |
| 結果・成果・影響等 | 児童養護施設ではこれまでインターンシップ活動は行っていなかったが施設内・学校内でしか子どもたちが交流できる大人がおらず、18歳で出所した後にうまく対人関係が構築できないという課題があったそうだが、外国人留学生という新たな関係性において国籍を超えて兄弟のような関係で共に活動ができていた。留学生にとって自身より年下の子と活動することで自分がしっかりしないといけないという気持ちが生まれ、自主的に動くことが増えた。 |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
|---|---|---|
| 内容 | 団体HP内インターンシップ事業ページ(https://oneself-kobe.org/internship/)・インターンシップ事業紹介動画4本(一般社団法人コロコロおむすび) | |
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | チャレンジカフェちらし・ポスター | |
| 報告書等 | なし | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更があり報告済み | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | ||
|---|---|---|

