事業完了報告
2024/08/27更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2023/02/10 | 終了日 2024/02/09 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 千葉県全域+HP等により全国 | |
| 事業対象者 | 【中間受益者】 | |
| 事業対象者人数 | ・スクール生(04年度40人、05年度50人、03年度まで卒業生のべ195人) | |
| 事業概要 | 高校進学を目指す日本語を母語としない子どもの中で最も困難を抱えているのが、政府や自治体等の翻訳サービスの対象となっていない言語話者で学齢期を超えた子どもたちである。子どもたちは日本語が十分でないため、進学のための情報入手が難しく、さらに学齢期を過ぎているため中学校には所属できない。また「働ける年代」ではあるが、就労不可である「家族滞在」ビザを持つ者も多い。学校に所属していれば文科省、働いていれば厚労省の公的サポートを受けられるが、その狭間の存在で公的支援が全く及んでいない。本スクールの約半数を占めるアフガニスタン人とスリランカ人生徒はこのような状況に置かれている。 事業Ⅰ①ダリ―語による情報(数学用語・学校からの連絡文翻訳集・交流本)提供 | |
事業の総括およびその価値
①今回の本事業の直接の対象ではないが、2023年度高校入学者選抜試験であるが、進学希望者27名全員合格のサポートをすることが出来た。
②千葉県に急増しているアフガニスタン人とスリランカ人コミュニティへの情報提供事業であるが、無事にすべてを終えることが出来た。そして、各冊子を学校や各関係機関に配布することによって、本スクールへの信頼と期待が寄せられるようになり、入会希望を含めてさまざまな問い合わせや相談が寄せられるようになってきた。
③今年度も正規クラスの予定人員を超えた入会希望者があり、10月から待機生クラスを設立した。ただ、このクラスは自宅学習を中心とし、週2日の登校授業を行う形式であり、サポートは十分には行き届いていない。また、登校できない生徒や一般学習者へのサポートも不十分である。
④高校に進学した生徒に対する「高校生のための進路ガイダンス」を本スクール主催で初めて実施したが、58名の参加者があった。来年度は、多くの団体協力を得て、より幅広く行う予定である。
課題設定、事業設計に関する振返り
①これまで利用させていただいた教室と事務作業場は千葉市国際交流協会の会議室とオープンスペースを無料で借りていたため、「新教室」での開校は会計的には厳しくなる。ただ、自前の教室を借りた場合、時間的制約や使用制限等がなくなることもあり、よりいろいろな事業にも取り組むこと可能性もある。
②翻訳事業であるが、多くの困難があった。具体的には、ネットを利用した情報の送受信によって文字が「化ける」現象である。ダリ―語、シンハラ語、タミル語専用のアプリとそれ以外のアプリとの間の処理が十分でないことが原因であることが分かった。今後、より気を付けて行う必要があろう。
③今後事業を継続発展させていくためには、a)後継者の育成、b)スクール内の組織基盤の強化、c)会計基盤の強化が課題である。予定されている老朽化による大規模改修は減築ということもあり、千葉市国際交流協会からも改築後も現在のスペースを維持することはできないと言われており、「新教室」に腰を落ち着けて上記の課題に取り組むことになる。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 事業Ⅰ①「学校からのおたより連絡文翻訳集」:ダリ語を母語とする子どものいる家庭と学校をつなぐ役割の先生が、翻訳冊子が家庭と学校をつなぐために有効なツールであることを認識する | |
|---|---|---|
| 指標 | ・「おたより」の翻訳冊子の有効性を問うアンケートの回答数と回答内容 | |
| 目標値・目標状態 | ・小学校10、中学校5の先生方が「おたより」があることで学校と家庭をつなぐために有効であると回答してくれる。 | |
| アウトカム:結果 | 小学校4、中学校5が有効であると回答 | |
| アウトカム:考察 | この内容は千葉県国際交流センターと当スクールのHPからダウンロードできることになっている。 | |
| 2 | 事業Ⅰ① 「交流本」:ダリ語を母語とする子どものいる家庭と幼稚園・保育園をつなぐ役割の先生が、交流本が家庭と学校・幼稚園をつなぐために有効なツールであることを認識する。 | |
| 指標 | ・「交流本」の交流本の有効性を問うアンケートの回答数と回答内容 | |
| 目標値・目標状態 | ・幼稚園9・保育園3の先生方が交流本があることで学校・幼稚園と家庭をつなぐために有効であると回答してくれる。 | |
| アウトカム:結果 | 発刊が助成金期限内ギリギリになったため、アンケートはまだ実施できていない。 | |
| アウトカム:考察 | 事前の幼稚園2円でのヒアリングでは、発刊期待が強く出されおり、このようなガイドブックが待たれていることを認識した。 | |
| 3 | 事業Ⅰ② 翻訳された3言語を母語とする生徒が、高校卒業後の進路の情報を母語で入手でき、自分の将来を幅広く考えられる | |
| 指標 | ・「大学進学ガイドブック」アンケートの回答数と回答内容 | |
| 目標値・目標状態 | ・翻訳3言語の対象者の内9割が「進路の情報を入手できた」と回答する。 | |
| アウトカム:結果 | ガイダンスに参加した高校の教師が、参加できなかった生徒の分も冊子を持ち帰った | |
| アウトカム:考察 | 外国につながる生徒は特定の高校に集まるために、参加高校は6校に留まったが、今後増やしていく予定である | |
| 4 | 事業Ⅰ①と② 子どもたちの教育を支援しているNPOが、➀➁で翻訳した冊子を有効なツールとして活用の意志を示す | |
| 指標 | ・冊子をダウンロードする際のアンケートの回答数と回答内容 | |
| 目標値・目標状態 | ・子どもたちの教育を支援しているNPO20団体が活用の意志を示す | |
| アウトカム:結果 | NPOからの回答は2通だったが、進路ガイダンス・円卓会議等での配布時には、高い評価を得ている | |
| アウトカム:考察 | ウェブサイトで公開していることを周知しSて行くことが課題である | |
| 5 | 事業Ⅱ① 自宅学習者が規定の学習目標を達成できるための環境が整えられている | |
| 指標 | ・カリキュラムの目標達成度 | |
| 目標値・目標状態 | ・決められたカリキュラムの目標を生徒の半数が達成している | |
| アウトカム:結果 | 計12名がカリキュラムに沿った学習を行った。 | |
| アウトカム:考察 | 学力に差があり、画一のカリキュラムでは厳しいことを認識した | |
| 6 | 事業Ⅱ② 自宅学習者が規定の学習目標を達成できるため の環境が整えられている | |
| 指標 | ・カリキュラムの目標達成度 | |
| 目標値・目標状態 | ・決められたカリキュラムの目標を生徒の半数が達成している | |
| アウトカム:結果 | 生徒の半数以上が目標に達している | |
| アウトカム:考察 | 自宅学習者はどうしても会話が伸びないため、それをどう補うかが必要 | |
| 7 | 事業Ⅲ 翻訳された3言語を母語とする生徒が、高校卒業後の進路の情報を母語で入手でき、自分の将来を幅広く考えられる | |
| 指標 | ・高校の先生の進路指導のしやすさ | |
| 目標値・目標状態 | ・参加した生徒の高校の進路指導の先生最低2校が「進路指導がしやすくなった」と回答する。 | |
| アウトカム:結果 | 参加生徒のいる6高校の教員が、参加できなかった生徒分を持ち帰った | |
| アウトカム:考察 | 外国につながる生徒は特定の高校に集まるために、参加高校は6校に留まったが、今後増やしていく予定である | |
アウトプット
| 1 | 事業Ⅰ① 学校が家庭に配布する「学校からのおたより連絡文翻訳集」のダリー語翻訳集200冊 | |
|---|---|---|
| 指標 | ・翻訳されている本のページ数 | |
| 目標値・目標状態 | ・小学校10、中学校5の先生方が「おたより」があることで学校と家庭をつなぐために有効であると回答してくれる。 | |
| アウトプット:結果 | 小学校4、中学校5が有効であると回答 | |
| アウトプット:考察 | 配布時にHP上では公開していなかったため、電話での問い合わせが4件あった | |
| 2 | 事業Ⅰ① 多くの日本人とアフガニスタン人が携行し、日常の場(学校・幼稚園等)で簡単な交流ができる「交流本」250冊 | |
| 指標 | ・翻訳されている本のページ数 | |
| 目標値・目標状態 | ・60ページの翻訳された「交流本」が、四街道・佐倉以内のすべての小学校(35校)と幼稚園(25園)に送付されている | |
| アウトプット:結果 | 「交流本・幼稚園・保育園ガイドブックーダリ語版ー』は日本語部分を入れて130ページで発刊 | |
| アウトプット:考察 | 発刊が遅れたので、今後フォローアップが必要である | |
| 3 | 事業Ⅰ② 「大学進学ガイドブック」が400冊(200冊×ダリー語、100冊×タミル語、100冊×シンハラ語) | |
| 指標 | ・翻訳されている本のページ数 | |
| 目標値・目標状態 | ・60ページの3言語で翻訳された「大学進学ガイドブック」が進路ガイダンスで対象者に配布されている | |
| アウトプット:結果 | ダリ―語版、シンハラ語版、タミル語版60ページの「大学進学ガイダンス」発刊 | |
| アウトプット:考察 | シンハラ語の翻訳文をネットでやりとりしている中で複合文字が元へ戻ったりした。同じ特に、アプリを使うことの配慮が不十分であった。 | |
| 4 | 事業1①と② ウェブサイトに3種類の資料が公開される | |
| 指標 | ・公開する資料の数 | |
| 目標値・目標状態 | ・ウェブサイトに3種類の資料が公開されてNPOに告知されている | |
| アウトプット:結果 | ウェブサイトで公開済み | |
| アウトプット:考察 | ウェブサイトでの公開を高校等に周知していくかという課題が残った | |
| 5 | 事業Ⅱ① (生徒)待機・遠隔学習者自宅学習サポート | |
| 指標 | ・自宅学習者用のカリキュラムおよびテキストが作られている | |
| 目標値・目標状態 | ・カリキュラムの完成、4種類のテキスト | |
| アウトプット:結果 | 自宅学習者用のカリキュラムとテキストは完成した | |
| アウトプット:考察 | カリキュラムにそってテキストで勉強るが、自分だけでは難しいことが分かり、サブテキストも作成中 | |
| 6 | 事業Ⅱ② (一般受講者)自宅学習サポート | |
| 指標 | ・日本語学校等に入校できない人が、地元のボランティア等の協力で日本語を体系的に学習することが出来る | |
| 目標値・目標状態 | ・カリキュラムの完成、4種類のテキスト | |
| アウトプット:結果 | 内容的には自宅学習者用と同一のものを使用 | |
| アウトプット:考察 | 2か所のボランティア教室で使用 | |
| 7 | 事業Ⅲ 高校生のための進路ガイダンス | |
| 指標 | ・参加生徒と高 校の先生がガイダンスに参加し、必要な情報を知る | |
| 目標値・目標状態 | ・参加者名簿 | |
| アウトプット:結果 | ・全参加者68名 | |
| アウトプット:考察 | 初めての試みであったが、NHKの取材があり「首都圏」で放映 | |
活動
| 1 | 本スクール生への高校受験サポート(29名受験予定、一般入試2月21日・22日、二次入試3月15日) | |
|---|---|---|
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 高校進学希望者全員が入試で合格し、進学した | |
| 2 | 千葉県内他国際交流協会・日本語教室へ一般向け自宅学習を中心としたシステムの連携依頼 | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | コロナの影響で、特ににボランティア教室で日本語講師が激減しており、対応できない教室が増加している | |
| 3 | 「学校からのおたより連絡文翻訳集」ダリ―語版完成・小学校・中学校へ配布 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 四街道市、佐倉市、八街市の全ての小学校・中学校へ配布 | |
| 4 | 第2回外国にルーツをもつ若者女性会議の開催 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 3月に開催 | |
| 5 | 本スクール第10期生授業開始 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 3クラス21名でスタートした | |
| 6 | 高校受験希望者への自宅学習システムの開始 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 10月から開始。1月末12名(その後1名転居)が在籍 | |
| 7 | 外国にルーツを持つ高校生への進路ガイダンス(ダリ―語・タミール語・シンハラ語冊子完成) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 7月の「高校生のための進路ガイダンス」を実施 | |
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