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休眠預金活用事業
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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/04/01終了日 2024/02/29
対象地域熊本県天草地域(天草市、上天草市、苓北町)
事業対象者

1.天草地域在住外国人   (504人)
2.外国人雇用企業、職場同僚(504人)
3.外国人支援に関わる日本人 (584人)
  (1)当事者家族(1を除く) 
  (2)人権擁護委員外国人部
  (3)熊本県警、天草消防、市町職員
  (4)国際交流市民ボランティア

事業対象者人数

1592人

事業概要

B型で申請
これまで在住外国人支援を行って9年目となるが、昨今のコロナ禍と物価高騰の影響による外国人の生きづらさはこれまで対応したことのない深刻さであるといえる。
特に、上記の影響による孤立と経済的困窮は、社会の中でも家庭内でも弱い立場に置かれがちな外国人女性に負担を強いている。
これまで地域になかった緊急避難が必要な状況に陥った人が利用できる場を創ることを実現する。


①居場所作り:DV被害等で深刻な状況にある外国人女性や母子の緊急避難として利用できる場を整備する。また、家にいるのが苦しい女性が、少し休める、ほっとできる場としても活用予定。またこのような不安定な当事者を一人にさせないためにも同じ建物内に事務所機能を設置する。これまで複数個所で行っていた事務を、場所、人材、情報、機能等1か所に集約し、団体の永続的な活動の体制強化もはかる。


②国際交流活動:地域の日本人と天草在住外国人によるワークショップを通じて同じ地域で暮らすお互いの文化を知ってもらい、相互理解をはかる。
外国人当事者が支援される側としてだけでなく、彼らの豊かな文化を共有することで、地域が文化的にも経済的にもより豊かになることを目指す。

事業の総括およびその価値

天草地域にはDV被害者が命の危機に直面しても緊急避難できる施設がない。本事業によりまず1つ地域に緊急避難ができる場所が生まれたことは大変価値がある。彼女らが避難できる場が実際に出来たことにより被害者を受け入れる際のガイドラインを設定し、宿泊の方法を整理した。家で横になって休むことが出来ない外国ルーツ女性が安心して休息できる場も生まれ私達の所に相談に来られる対象者に対しても「家に帰りたくないならここで休んでいく?」という言葉をかけられるようになった。また休息したり宿泊するスペースに隣接して事務所を配置出来ているので避難者のプライバシーを守りながら一人にすることなく見守れる。実際に利用する人数が1人だったとしてもその背景にある潜在的な多くの対象者達がいざという時に逃げ込める場所が近くにあるという安心感は大きな価値がある。本事業によってこの地域全体の女性の暮らしやすさを向上させたといえる。

課題設定、事業設計に関する振返り

カフェに隣接した場所にDV被害者の避難場所があるのはよくないのではないか?との意見も当初あったのだが、厚労省の女性センターの運営に関わる法律の改正についての見解で、カフェなどの気楽に話せる場でのおしゃべりをきっかけにDV被害者からのSOS発信につながることも多く民間のそのような活動との連携をすすめるというような内容であった。実際カフェに来て話を聞いているうちに「実は、、、。」と自分の困っている状況を話されるケースが多い。また国際交流活動によってカフェに来たことがない人達が交流活動で繋がるようになり、そこからカフェや私達と繋がり、家庭に問題を抱える対象者が問題を話せるようなきっかけと繋がっている。事業設計をした際に考えていた以上に、国際交流活動や、カフェと隣接する立地、シェルターでの休息や緊急避難が必要な対象者へのアウトリーチの効果は優れた効果となっていることが分かった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1①居場所作り:必要な人が緊急避難できるようになっている。 必要な人が休息を取れるようになっている。 必要な人が相談に来れるようになっている。 事務所としての機能が果たせられている。
指標本人が希望するのに避難できない状況がない 休息の為の居室利用回数 事務所での相談件数 1週間の事務所開設日数
目標値・目標状態 居室利用 月2回以上 相談件数 月4件以上 事務所開設日 週5日
アウトカム:結果宿泊利用 1日(建物引き渡し前のため隣接カフェでの緊急利用) 休息利用 月4件以上 相談件数 月4件以上 事務所開設日 週6日
アウトカム:考察引き渡し日が2月14日であったため本事業で整備された建物での宿泊の利用はまだないが、整備中にすでに相談対応や、カフェを顔が見えないように区切っての休息の利用、ベッドを搬入しての緊急避難があり、この地域でのニーズの高さ、問題の深刻さが分かる状況であった。 今後、カフェで訪れやすい環境を作り、相談に発展した際は本事業の建物へ誘導、必要であれば休息や避難へのスムーズな流れが期待できる。 また、見守りが必要な際もそれを実行しつつ事務所として機能できようになっているのは大変良い環境整備となった。
2②組織強化が実現し、法人成りしている。 事務局運営が安定している。 高い社会的信頼が保たれている。
指標専任の事務局担当者の人数 部門ごと(4部門)の運営委員会の実施回数 団体、企業の会員数
目標値・目標状態事務局担当1名 運営委員会 月1回
アウトカム:結果事務局担当1名 運営委員会 月1回
アウトカム:考察12月14日に法人格登記完了。法人格を取得しても活動している顔ぶれと内容は変わらないため、すぐに社会的信用についての増減は変化が感じられない。しかしながら事務所という建物ができたことのインパクトは大変大きい。そもそもかなりの僻地である地域内で新しい建物が出来るととても目立ち、建物自体が地域へのアウトリーチ効果が絶大である。事務局運営にとって地域の課題やニーズのほうから建物を目指して相談に来られることも多いため地域の課題解決にとっては良い方向に動いているが気軽に来ていただけることは、事務所としての仕事を中断する事も多く時に課題と感じる。新たな人材確保を目指したい。
3③国際交流活動:外国人自身と地域の日本人どちらもが、在住外国人の能力や豊かな文化背景があることを知り、地域が彼らによって文化的にも経済的にもより豊かになっていることを実感している状態。
指標国際交流活動の運営側で動く外国ルーツ住民の人数
目標値・目標状態3名
アウトカム:結果13名
アウトカム:考察国際交流活動で、運営側に関わった外国ルーツ住民の国籍は、インドネシア、フィリピン、ドイツ、フランス、南アフリカ、イタリア、韓国、ニュージーランド、イギリスの9か国であった。それぞれの国や地域の文化を背景に天草での交流活動に関り参加者としての外国ルーツ住民達や地域の日本人たちとのより深い部分での交流が進んだ。

アウトプット

1①居場所作り:個室のフリースペースは休憩にも使え、必要な時はシェルターとして使用できる居室になるよう整えられている。
指標落ち着ける居室の有無
目標値・目標状態1室
アウトプット:結果安心して落ち着ける居室1室が確保された。
アウトプット:考察天草ではDV被害者が緊急避難できるの施設はこれまで100km以上の車移動ができないと辿り着けなった。ここに「1室」安心して避難できる場所が本事業で確保されたことになる。支援が必要な人に情報が届き、数十分の休息から、1泊の緊急避難まで受け入れることが出来る場所が出来たことは地域にとっても非常に重要な変化である。
2②事務所として使用できるスペースが整備されることにより、事務局体制を整え、役割の整理と会計基準の整備をおこなう。 組織を法人化し、情報公開などに向けた規定の整備などを行う。
指標事務所として使えるスペースの有無 会計基準の有無 法人化の有無
目標値・目標状態1室 会計基準に基づく会計報告会を毎月1回実施 法人化したことをHP上で公表
アウトプット:結果事務所として使えるスペースが1室確保された。法人格取得により新たに税理士事務所(毎月税理士が来訪し会計を締めロックする)と契約を予定。
アウトプット:考察緊急避難できるスペースを含む建物内に事務所スペースが完成した。外からはシェルターがあるとは分からないため、気軽に打合せに来られる方があっても問題なく対応できる。またそのような情報共有が避難のニーズがある人と繋がりやすくなる効果もあり期待できる。 事務所ができ事務局機能を物理的に集約できることで関わる人同士の役割分担が実施しやすくなった。また法人化して税理士事務所と顧問契約をするにあたり様々な会計の方法や税理士の方の会計システムの違いなど学ぶことができた。顧問料は経費として今後の課題であるが、法人立ち上げすぐは契約し、しばらく様子を見て慣れてきたら契約解除することも検討している。
3③国際交流活動:交流を目的とした建物移築に関わるワークショップが3回開催され、在住外国人と地域の方々が楽しく参加している。
指標活動開催回数 活動参加者数
目標値・目標状態3回 30人(1回の活動に10人)
アウトプット:結果3回 計73名 1回目 8名 2回目 60名 3回目 5名
アウトプット:考察建物移築に関わるワークショップとして、①築100年越えの牛小屋周辺の清掃整備 ②新しく作る建物の上棟式と餅投げ ③地域の古民家再生コワーキングスペース見学会 を実施した。移築で建物が行ってしまう場所、移築されて新しく建物がやって来る場所、同じ地域内で古民家再生をすでに実施された場所、と天草の地域内でそれぞれ意味のある場所で地域の日本人と外国ルーツ住民が交流できる仕組みを作りワークショップとして実施した。上棟式と餅投げは無くなりつつある地域の伝統行事を外国ルーツ住民と共に取り組むことでより意義深く楽しめる活動になった。この活動で建物とその目的を知ってもらい、多様な住民同士の交流が図れた。

活動

1【居場所づくり:施設設備】本事業で借地に新規物件を建築する場合の所有や法的な扱いについて専門家(司法書士、税理士、天草市役所総務部財産経営課)に相談し、検討、今後の進め方を決定。現段階では、新規物件はメンバー祖父宅の築100年の牛小屋を街中の当該借地に移築を検討中。登記及び管理は当団体が法人格を取得し実施予定。
活動結果計画通り
概要当団体が法人格を取得し法人名義で登記することが本助成金の契約の要件となっている。2023年12月14日に法人格取得済み。2024年2月14日建物引き渡し完了。登記及び管理は新設法人で実施。
2【居場所づくり:施設設備】貸主とすでに賃貸契約を締結している敷地内に別棟施設を建築する旨の契約を正式に締結。合わせて施工会社大谷工務と施工契約を締結し、正式な設計図面のもと、施工開始。
活動結果計画通り
概要貸主とは原状復帰の義務が無い旨を明記した内容で賃貸契約が完了。施工は大谷工務と施工契約し、2024年2月14日無事建物引き渡し完了。
3【居場所づくり:運営】天草地域で外国人の緊急一時避難のシェルターとして、利用時のガイドライン(受け入れ手順や受け入れ後の支援方法や協力体制の構築、運営費用の捻出や利用料の有無など)を協議、設定。組織の法人化。
活動結果計画通り
概要天草地域初の外国ルーツ住民対応可能なシェルターとして建物完成。国立市のNPO法人くにたち夢ファームJikkaに、外国ルーツ住民も対応可能なシェルタ-運営をされているということで、視察に行くなど研修、協議を重ね、利用時のガイドラインを設定。組織は法人化済。
4【国際交流活動】建物移築に関わるワークショップとして設計士と各イベントの開催日時、大まかな内容を決定し、スケジュールを決定。全3回のイベント周知を日本語教室、人権擁護委員や学童クラブ、子ども食堂などを通して行う。SNS、チラシ、市広報を活用。
活動結果計画通り
概要①5月28日設計士と移築予定の建物を調査するため、現地入。測定の間、今後の現地作業のために私道と敷地内の草刈りを実施。地元協力者4名と主催者側4名、計8名。 ②12月21日在住外国人と地域住民、行政関係者などを呼び上棟式と餅まきを実施。メディアも地元テレビ局と熊日新聞の取材を受けた。60名 ③2月4日に教良木ベース(コワーキングスペース)での古民家改修についての体験会。参加者5名。
5【居場所づくり:施設設備】緊急一時避難のシェルターおよびレスパイトケアの受け入れ開始。
活動結果計画通り
概要建物工事中から、相談が入り、緊急一時避難受け入れを実施し隣接するカフェにベッドを設置し宿泊受入。レスパイトケアとしても建物完成前にも相談があり一時的にカフェの店内を区切り、人目に触れないよう配慮し休息受入実施。
6【国際交流カフェ】担当設計士と各イベントの開催日時、大まかな内容を決定し、スケジュールを決定。全3回のイベント周知を日本語教室、人権擁護委員や学童クラブ、子ども食堂などを通して行う。SNS、チラシ、市広報を活用。
活動結果計画通り
概要①5月28日設計士と移築予定の建物を調査するため、現地入。測定の間、今後の現地作業のために私道と敷地内の草刈りを実施。地元協力者4名と主催者側4名、計8名。 ②12月21日在住外国人と地域住民、行政関係者などを呼び上棟式と餅まきを実施。メディアも地元テレビ局と熊日新聞の取材を受けた。60名 ③2月4日に教良木ベース(コワーキングスペース)での古民家改修についての体験会。参加者5名。
7報告書完成
活動結果計画通り
概要無事事業実施し、報告書作成。
8【居場所づくり:運営】現在利用しているホームページからリニューアルしたホームページへの移行のお知らせを、ブログ/Facebook/公式LINE/Twitterでおこなう。
活動結果ほぼ計画通り
概要既存のホームページを利用したまま、新たにインスタグラムアカウントを開設することで、今のところ不便や情報発信についての問題がなかったため、ホームページのリニューアルは一旦保留している。現在、既存ホームページ、ブログ、Facebook、公式line、X、インスタグラム、を活用中。
9【居場所づくり:運営】「国際コミュニケーションネットワークかけはし」(佐賀県)を視察、研修。もともと「かけはし」は日本語教室として発足し、相談を受け始め、現在はシェルターを設けて生活支援もおこなっている団体である。天草ではまだ支援が届きにくい技能実習生という立場の外国人に繋がることや、DV被害を受ける外国人母子に支援を届けるための支援体制の構築や他機関との連携について学ばせていただく。
活動結果ほぼ計画通り
概要シェルター運営を開始するにあたり、国立市のNPO法人くにたち夢ファームJikkaのシェルター運営スタイルが天草地域でのシェルター運営に非常にマッチしている所があり、Jikkaにて視察研修をお願いした。DV被害者を隠して逃がすのではなく、加害者とばったり出会う可能性があるとしても、住みたい地域で住み続けられる支援を目指して長年活動されている。当初予定していたかけはしさんへの視察は中止した。
10【居場所づくり:運営】視察研修を通して学んだことを踏まえ、天草地域で外国人の緊急一時避難のシェルターとして、利用時のガイドライン(受け入れ手順や受け入れ後の支援方法や協力体制の構築、運営費用の捻出や利用料の有無など)を協議、設定。
活動結果計画通り
概要NPO法人くにたち夢ファームJikkaへの研修を通して、個人アセスメントシートを使った面談や、シェルター受入可否の基準などを参考にし当団体のシェルター利用時のガイドラインを作成。
11【居場所づくり:施設設備】ホームページのリニューアル完了。
活動結果ほぼ計画通り
概要既存のホームページを利用したまま、新たにインスタグラムアカウントを開設することで、今のところ不便や情報発信についての問題がなかったため、ホームページのリニューアルは一旦保留している。現在、既存ホームページ、ブログ、Facebook、公式line、X、インスタグラム、を活用中。
12【居場所づくり:施設設備】建築工事完了後、電気、水道、ガス、電話、インターネットなどの契約をし、取り付け工事等をする。また、既存の備品/資料書類等を搬入。ホームページ、名刺、チラシ等の連絡先の変更し、事務所として事務局機能を集約。
活動結果遅延あり
概要建設工事完了後、電気、水道、ガス、電話、インターネットの契約済。取付工事済。既存の備品、資料搬入済。ホームページ、名刺、チラシ等の連絡先の変更は一部住んでいるが全ては完了していないため順次変更中。事務所として事務局機能を集約移行中。
13【居場所づくり:施設設備】緊急一時避難のシェルターおよび休憩のためのフリースペースの受け入れ開始。
活動結果遅延あり
概要建物引き渡しが2月14日となったため、休憩のニーズが発生した際にはカフェ店内を区切って安心して休息できるスペースを確保して受入開始した。
14報告書完成
活動結果計画通り
概要無事事業実施し、報告書作成。
15【オンライン日本語教室】現在実施している日本語教室をオンラインを使って遠隔地の3地区にリアルタイムで配信。外国人地域サポーター(2021年度休眠預金活用事業で養成)が各地区で会場設営と学習補助をおこなう。そのための授業形態の打合せ・教材の準備を開始。各地区ごとに、外国人雇用企業や人権擁護委員、市役所支所の協力を得、周知活動をおこなう。また、会場を決定し予約。
活動結果ほぼ計画通り
概要現在実施している日本語教室をオンラインでつなぐのではなく、実際に現地に行って対面での日本語教室を実施することとした。オンラインで繋ぐ予定だった地域の外国ルーツ住民の数が激増し、一気にニーズが高まったためである。外国人雇用企業へのニーズ調査や市役所の協力を得て実施、また当該地域の人権擁護委員の協力も得られた。
16【オンライン日本語教室】備品購入(タブレット端末4台、HDMIケーブル4本)とオンライン配信用にzoomのプロアカウントを取得。外国人地域サポーターに対して分教室開設のための研修(オンライン配信を受ける機器の使い方、会場設営の方法、教材の準備の仕方など)を実施。
17【オンライン日本語教室】日本語教室本教室開催に合わせてオンライン日本語教室の実施。本教室より補助スタッフが出向いてサポート。
18報告書完成

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

ある程度、新しい建物が出来れば地域の人々の目に留まることは想定していたが、面積の広大な田舎の中で長年景色があまり変わらない地域で、見た目にも珍しいデザインの全く新しい建物が建てられたことにより、その建物自体が地域の人々にとって大変目立つ存在となり、建物がそこにあるだけで、地域の方に向けての大きなアウトリーチとなった。建設に係る消滅しそうな地域の伝統行事をあえて行うことにより、地元新聞や地域のテレビ局から取材が入り、その取材からこの場所がどういった目的のもので、この地域にどのような課題があり、在住外国ルーツ住民の状況についても発信されることとなった。それらの取材がきっかけとなりNHK熊本放送局からの取材も受けることとなり熊本県下全体に向けて多くの県民が視聴する夕方の情報番組での生中継で知ってもらえることとなった。NHKからは、今後も私達の活動について新たな変化や動きがあった時は連絡してほしいとのオファーも受けており、日本人地域住民にもだが、支援対象者に対しても知ってもらえる大きなきっかけとなる状況となっている。このような動きはまったく想定していなかったので建物の持つ力に大変驚いている。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

これまで事務所や活動場所などの拠点がないまま10年間活動を実施してきた。事務所がなかったので、事務所のある事のメリットも字面でしか知り得なかったが、実際に目に見えて建物が立ち上がると、本当に様々な人々から建物は認知され、そこから私達、私たちの活動、外国ルーツ住民の置かれた状況、地域の課題、などが次々に場所を訪れる皆さんの前に明らかになっていった。そこから人から人へと情報が伝わり、伝え聞いた人がまたいつでもその人のタイミングで「建物」を訪れることが出来て、またその情報が力を持ち、広がるということが実感できた。こんなに場所がダイナミックに力を持つとは正直思っていなかった。そして本事業の支援対象者である避難や休息が必要な人に対してもこの建物の効果は絶大であり、対象者は困った時は「ここに来れば良い」との気持ちを持ち、安心して地域で暮らしていくことが出来るように変化していっている。次の活動としてはDV被害者や休息が必要な人がいつでもここで休めるよう事業を継続していくことができるように運営費用を安定的に得られるよう宿泊事業を含め団体の活動全体から経費を賄えるように事業実施を継続していきたい。

外部との連携実績

1活動天草市役所職員外国人関係担当課職員(福祉課生活保護、健康増進課母子保健、都市計画課市営住宅、市民環境課)への研修、情報共有会
実施内容・生活保護申請、生活困窮 ・子どもの虐待 ・女性相談 ・DVからの避難 ・市営住宅 ・ゴミ出しについての指導 などに関わる担当職員と、外国ルーツ住民への対応について情報共有と今後の連携確認。
結果・成果・影響等市役所内で本研修交流会の成果発表会を実施。これ以降より行政との連絡などスムーズに行えるようになり、連携が強化された。
2活動人権擁護委員外国人部会の勉強会へ講師として参加
実施内容・天草の在住外国人の状況 ・ワールドフレンズ天草の活動 ・相談、レスパイト対応、就労支援について 講話を実施し勉強会にて質疑応答と課題の共有をすすめる。
結果・成果・影響等人権擁護委員の方々から、私達に対してより声をかけていただけるようになった。また、これまでどこに相談してよいか分からなかった外国ルーツ住民に関する相談や、気になる情報などを私達に共有してくださるようになった。
3活動外国人技能実習機構福岡事務所熊本支所との情報共有会と私どもの整備中の建物視察見学
実施内容技能実習制度の改正になった内容の確認や、天草での事例についての扱いや今後の連携について話し合い連携体制を確認強化。
結果・成果・影響等課題が表出した際の連絡時に、顔の見える関係が進み、より地域の課題が深刻化する前の対策が可能となった。お互いのニーズが連携が深まることによって補い合える関係であることが確認できた。
4活動福岡出入国在留管理局との研修交流会
実施内容・技能実習制度に関する法律が変わろうとしている、変更予定の箇所について情報共有。 ・技能実習生の妊娠、出産、それにともなう子の在留資格などについての解説、および実施すべき相談の対応について。 などの話をし、天草の現状や私どもの整備中の建物を視察見学された。
結果・成果・影響等入管との関係性が構築されてきていることを実感する。中央からだと、遠い地方での外国人の在留資格やその扱いについて入管側も情報が届きにくいことを気にかけられており、私達も地方での個別具体的なケースについて相談しやすくなり、お互いに良い機会となった。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

建物上棟式を実施することにし、その際餅投げをして地域の方々にお披露目した。その際プレスリリースを実施。
地元で最大手新聞社熊本日日新聞(2024年1月10日)から取材を受け、かなり大きな記事として掲載。
天草ケーブルネットワークテレビから取材を受け地域情報番組(約10分番組)として1か月ほど複数回に渡り放送される。

広報制作物等あり
内容

当団体会長が理事を務めている一般社団法人市民活動サポートあまみん情報誌「あまみん」(2024年2月号)にて建築をしてくださった設計士とともに紹介。

報告書等あり
内容

当団体通常総会にて報告の予定。

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部に窓口を設置。いつでも連絡できる体制になっている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

これまで団体の全メンバーから意見を聞く方法を取っていたが、メンバーがかなり多くなったため、全メンバーの意見を聞くことはかなり難しいのではないか、との意見がでた。実際に今後の団体のスムーズな運営を考えると同意できるとの意見が多かったため、メンバーの意見を発表してもらうのは理事に代表してもらうように検討している。

報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)外部監査
内容

現在監査をお引き受けいただいて3年目の柴田裕子さんに監査をお願いした。作成した会計書類すべてをお渡しし、数日間で中身を確認していただき、後日監査結果を記載した文書に署名押印をいただく実施方法をとっている。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

やはり地域の拠点という場所が出来たことが最も組織強化に影響があった。事業期間中、資金分配団体の方、伴走支援の方の支援も本当に心強くなんでも相談でき、困った時に頼れる存在であった。気軽に相談できる相手が居ることの重要性が、相談する側になって改めて感じることが出来た。

シンボルマークの活用状況

工事期間中は、建築物の前に立てた看板にステッカーを貼り付け活用。
建築物に隣接するカフェ建物にステッカーをラミネート加工した物を設置し広報に活用。