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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/02/01終了日 2024/01/31
対象地域兵庫県神戸市およびその近隣地域
事業対象者

神戸市、およびその近隣の外国人留学生

事業対象者人数

460人

事業概要

【B型】日本語学校や大学が多くあることで留学生が密集している神戸市、およびその近隣在住の外国人留学生を対象に、①個別訪問、オンライン面談による困りごと相談解決事業②日本語カフェや季節イベントなどの多国籍交流事業③思いを持った留学生が自分たちの関心のある課題に対してアクションプランを持って実行するような、地域貢献活動促進事業を行う。地域にいる留学生は潜在的には活動的で社会貢献力もあるにも関わらず、生活が安定せず、自分の周りの地域の課題に触れる経験も少ないために、地域課題を解決するアクションを起こすことが出来ず、むしろ地域の課題を生み出す存在として社会に捉えられている、所謂”孤立している”現状がある。そういった留学生が①の事業を通じて生活基盤に関わる不安や困りごとを解消され、②の事業によって自分の周りにいる多様な背景をもつ地域の人々との関わりを持つことで自分の出来ることややりたいことを見つけ、③の事業によって実際に小さな活動を回していくことで、日本の地域社会に対しての自己有力感を高めることで、これら3つの事業を通じて地域課題に対して具体的な解決力を持つ留学生が育ち、これから地域の困りごとが多様化していく一つの原因としての「文化的背景の多様さ」に対して対応できる「多様な文化的背景を持つ地域人材」を対象地域が獲得することができる。そういった状況を作ることで、地域の中で循環可能な人材育成を留学生と共に作り上げ、多様な背景を持つ人々が共生し、皆が自分のやりたいことで人の役に立ち続けられる地域社会を実現し、日本社会における外国人との地域共生のロールモデルを形成する。

事業の総括およびその価値

本事業を通じて、のべ1414名の外国人留学生へ食糧を配布、のべ308名の留学生へ生活相談を行った。また、繋がった留学生のうち20%の外国人留学生が地域住民との交流イベントに参加した。留学生にとっては、定期的に食料が受け取れること、悩みを聞いてもらえることが安心につながった。また、地域の中で留学生の存在が認知されるようになってきた。当法人としても、本事業を通じてボランティアスタッフだけではなく、有給職員を配置して活動に取り組みことができ、職員自身も報告会や他団体への視察を通じて、自分たちの活動をよりよくしていくためのインプットの機会を得ることができ、スキルアップに繋がった。

課題設定、事業設計に関する振返り

本事業の中で実施した留学生へのアンケート調査の結果、日本での生活において見込んでいる収入と支出がほぼ同額であるという現状が分かった。住居や食糧が確保できずに生活が脅かされているという状況ではないが、週28時間という限定された時間の中で生活費を支出に対してギリギリで確保しているにもかかわらず、アルバイト先によっては急にシフトが削られてしまうなど、不安定な経済状況に置かれている。また、日本語レベルが十分でない外国人留学生が就くことのできるアルバイトは、単純作業の業務が多く、日本語の使用頻度が高くない。加えて日々の生活では、同じ国出身の友人とシェアハウスをすることが多く、日本語でコミュニケーションを取る環境下にいないため、日本語の使用頻度と日本人との関わりは少ない。そういった想定内の課題が浮き彫りとなると共に、生活の厳しさや本人の社会性の未熟さから、日本人と関わることへの優先順位がこちらの想定以上に低いという新たな課題も見つかった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1外国人留学生が、安心して住み続け、働き続けられるように、地域の人と関わるようになる。
指標地域の中で関わる人と場面が多様になったかどうかについて変化におけるアンケート調査。
目標値・目標状態8割以上の方がポジティブな回答をする。
アウトカム:結果外国人留学生76名へのアンケート調査の結果、55%の留学生が当団体に出会ってから「日本人との関わり」と「地域のボランティア活動への参加」が増えたと回答した。
アウトカム:考察アンケート調査では半数以上の留学生がポジティブな回答をしたが、目標の8割以上を達成することはできなかった。要因として、アルバイトが障害となり、地域のイベントやボランティアなど次のステップに進む時間が確保しにくいこと、そして地域で活躍する外国人留学生の姿のイメージがつかみにくいことが挙げられる。食糧支援の場での繋がりが進まず、その次のステップに進むことができなかった外国人留学生に対して、今後は日常的に彼らと接点を持ちながら、支援を届ける方法を考える必要がある。
2地域に住む人、働く人それぞれが、外国人留学生の存在を認識し、身近な声かけや助け合いができるようになる。
指標地域の中で関わる外国人留学生と場面が多様になったかどうかについて変化におけるアンケート調査。
目標値・目標状態8割以上の方がポジティブな回答をする。
アウトカム:結果地域住民63名へのアンケート調査の結果、60%の地域住民が「本事業を通じて、外国人留学生を意識するようになった」と回答し、24%が「本事業を通じて外国人留学生と関わる場面が増えた」と回答した。
アウトカム:考察地域住民63名へのアンケート調査から、「1年前に地域で外国人留学生との関わりがあった」と回答したのはわずか23%であり、地域の中で日本人と留学生の関わる機会が少ないことが改めて分かった。60%が「本事業を通じて、外国人留学生を意識するようになった」とポジティブな回答をし、地域住民の意識が外国人留学生に向けられるようになった。しかしながら、「本事業を通じて外国人留学生と関わる場面が増えた」と回答したのはわずか24%という結果となり、実際の留学生との関わりに関しては課題が残っている。

アウトプット

1神戸市、および近隣地域に居住する留学生1200名に対して、食糧支援を行う。
指標食糧支援を受けた留学生ののべ人数
目標値・目標状態食糧支援実施人数のべ1200名
アウトプット:結果12回実施し、のべ1411名の留学生へ食糧を配布した。
アウトプット:考察月に1回、食糧支援を行い、留学生のべ1411名へ食糧を配布した。事業開始当初は、神戸市中央区にある3校の日本語学校と連携をし、留学生へ告知をしていただいていたが、1年間続けたことで留学生間での口コミが広がり、事業完了時には神戸市内の約6校の日本語学校の学生が食糧の受け取りに来てくれるようになった。また、10月から食糧配布場所を北野にあるまなびとの拠点に移したことによって、「ちいき食堂」の活動やその他の交流イベントなどにも留学生がつながりやすくなった。
2神戸市、および近隣地域に居住する留学生30名に対して、居住支援を行う。
指標居住支援を受けた留学生のベ人数
目標値・目標状態居住支援実施人数のべ30名
アウトプット:結果のべ38名の留学生に対して居住支援を行った。
アウトプット:考察生活相談でのヒアリングや日本語学校と連携により、38名の留学生に対して居住支援を行った。その過程で、留学生の居住状況に関する調査も進めることができ、同国籍留学生同士の共同生活に伴う日本語の使用機会の不足などの課題が明らかになった。今後は、食糧支援に限らず、居住支援を通じて留学生との日常的な接点を持つことで、より必要な支援を提供していくことを検討している。
3神戸市、および近隣地域に居住する留学生のべ25人に対し、交流イベントを行う。
指標イベントに参加した留学生数 イベントに参加した日本人数 イベント回数
目標値・目標状態留学生参加者のべ25名 日本人参加者のべ25名 イベント10回
アウトプット:結果交流イベントを20回開催し、のべ74名の外国人留学生と43名の日本人学生が参加した。
アウトプット:考察言語交換やスポーツイベントなどの交流イベントを20回開催し、目標人数の25名をはるかに超える74名の外国人留学生と43名の日本人学生が参加した。この活動により、外国人留学生と地域住民の交流を促進することができた。
4神戸市、および近隣地域に居住する留学生120名に対して、生活相談を行う。
指標生活相談を受けた留学生ののべ人数
目標値・目標状態生活相談実施人数のべ300名
アウトプット:結果のべ308名の留学生に対して生活相談を実施した。
アウトプット:考察のべ308名の留学生に対して、生活相談を実施した。住居に関する相談では、入居や退去時のサポートや内覧の同行を行い、アルバイトに関する相談では、来日したばかりの留学生に対して、アルバイト探しのサポートなど幅広く支援を行った。さらに、留学生のニーズに応じて交流イベントや「ちい食堂」などの案内も行った。生活相談のヒアリング担当には大学生スタッフを配置し、食糧支援の場で同世代の日本人との関わりの場を提供した。
5神戸市、および近隣地域に居住する留学生30名が、ボランティア希望者として登録し、神戸市および近隣地域の企業が主催のボランティア活動に2回参加する。
指標ボランティア登録した留学生数 それぞれが参加した活動数
目標値・目標状態ボランティア登録者数30名 登録者の平均参加回数2回
アウトプット:結果32名の留学生がボランティア登録を行った。
アウトプット:考察32名の外国人留学生がボランティア登録を行い、食糧支援のボランティアや地域イベント、企業主催のボランティア活動の情報を発信した。後期には、3名の外国人留学生が「ちいき食堂」の運営スタッフとして活動を開始し、「子育て世帯向けの食糧支援」に1名の外国人留学生が活動を開始した。
6神戸市、および近隣地域に居住する留学生20人に対し、3か月間日本語教室活動を行う。
指標参加した留学生数 開催回数 開催時間
目標値・目標状態留学生参加者数20人
アウトプット:結果6名の留学生が日本語教室に参加した。
アウトプット:考察本事業期間中、6名の外国人留学生が日本語教室の活動に参加し、そのうち4名が現在も継続している。しかし、目標人数20名に対して参加者数は伸び悩んだ。その主な要因は、日本語教室の活動が夜の時間帯に行われており、アルバイトの時間と重なることが多かったため、参加者数が増えなかったと考えられる。
7神戸市、および近隣地域に居住する留学生や日本人大学生に対し、ボランティア研修会を行い、10人のボランティアスタッフ人材を育てる。
指標ボランティア研修参加人数
目標値・目標状態ボランティア人材10人育成
アウトプット:結果12名へボランティア研修を行った。
アウトプット:考察前期は、食糧支援に携わるボランティアスタッフに対して、ハラルフードなどの宗教上の理由による食べ物の制限について周知を行った。後期には、「ちいき食堂」の活動に外国人留学生がボランティアスタッフとして携わり、当団体でボランティア活動をする上で大事にしてほしいバリューの共有を行った。
8留学生支援に特化したクラウドファンディングを行い、支援者200人から300万円を募る。
指標寄付金額 支援者数
目標値・目標状態支援者200人から300万円の寄付を獲得する
アウトプット:結果支援者208名から4,018,000円の寄付を獲得した。
アウトプット:考察2023年4月10日~5月31日までクラウドファンディングを実施し、支援者208名から4018000円の寄付を獲得した。クラウドファンディング実施後も、継続的に支援者の方々へ法人の活動について発信をし、留学生に関心を寄せていただいている。

活動

1市内日本語学校(コミュニカ学院、YMCA専門学校、みらい学院、神戸国際外語学院、神戸外語教育学院、ワールド学院)への活動告知とヒアリング、該当学生の紹介を受ける。紹介を受けた留学生に対して個別ヒアリングの実施を行う。各学校10名、60名程度を予定。これらの学校に通う留学生の現状をヒアリングしたうえで、食料支援・居住支援、日本語教室・交流イベント、ボランティア参加の可能性を探る。
活動結果計画通り
概要事業開始当初から、3校の日本語学校と連携し、留学生へ食糧支援を告知している。特に、コミュニカ学院では、当法人が運営する学童保育のインターン採用にも協力いただいた。また、2月に行ったまなびと文化祭WASSHOI!では、コミュニカ学院と神戸YMCAの学生8名が自国の文化を紹介するブース出展にも協力してくれた。本事業を通じて、食糧支援の告知だけでなく、外国人留学生の活躍の場を一緒に創り出し、多様な連携を生むことができた。
2留学生支援を行う日本人スタッフの募集開始。食糧支援・居住支援、日本語教室、交流イベント企画、ボランティア支援を行うボランティアスタッフをそれぞれ募集する。
活動結果計画通り
概要法人のウェブサイトとボランティア掲載サイト「ACTIVO」を活用し、スタッフ募集を行った。本事業期間中に、日本語教室では6名が運営スタッフとして加入し、食糧支援の活動には58名のボランティアスタッフが携わった。食糧支援においては、これまで担当職員1名と単発のボランティアスタッフによって活動を運営してきたが、専属の運営スタッフ2名を迎えることがきで、活動がより強化された。これにより、ボランティアスタッフ同士の交流会の開催など新しい取り組みの実施が可能となった。
3食料支援開始。神戸市中央区内にて、1人あたり14000キロカロリー分の食料を100人分調達し、配布する。配布時に、ボランティアスタッフらが生活状況のヒアリングスペースなどを設置。特に一人で訪れる留学生に対しての話しかけを行い、コミュニケーションを取っていくことで、その後の支援につなげる、もしくはこの食糧支援の趣旨を留学生にも伝えていけるように働きかける。食糧支援は1月から毎月1回、計12回実施予定。
活動結果計画通り
概要フードバンク関西、コープこうべ、ダイエーと連携し、毎月1回食糧支援食糧支援を行った。留学生1人に対してお米4キロとレトルト食品などを配布している。ボランティアスタッフに対しては、外国人留学生へ積極的にコミュニケーションを取るよう事前に周知をした。ネパール、バングラデシュ、ミャンマー出身の外国人留学生が多く、後期は食糧だけでなく、不要になった冬物衣類を地域住民から寄付してもらい、留学生へ配布を行った。
4日本語教室実施開始。食糧支援、居住支援、交流イベントなどを通じて関わっている留学生に対して日本語教室の支援を開始。生活が苦しい留学生向けに、毎週参加可能な留学生へは3か月無料で日本語教室へ参加可能とする。単なる文法の教室ではなく、会話中心での交流を目的とした教室により、留学生の居場所作りと日本人に対して発話するハードルを下げるような支援を行っていく。
活動結果遅延あり
概要6名の留学生が参加し、うち4名は事業終了時まで継続参加をしている。日本語教室の活動を通じて、毎週1回日本人と関わることのできるコミュニティを提供することができた。また、日本語教室の活動外でも交流イベントを開催することで、多様な日本人との交流をの場を提供するができた。
5留学生支援に関わる事業のクラウドファンディングを4月中旬から実施する。目標金額300万円、200名からの支援を目指して活動の安定基盤を得る。返礼品に支援活動への参加などを設定し、支援者が留学生と関わる機会を創る。また、クラウドファンディングを通じて地域に外国人留学生の現状を知ってもらう機会にも繋げる。
活動結果計画通り
概要2023年4月10日~5月31日までクラウドファンディングを実施し、支援者208名から4018000円の寄付を獲得した。クラウドファンディング実施後も、留学生がボランティアスタッフとして活動している「ちいき食堂」や食糧支援のボランティアへの参加をお誘いし、定期的に留学生との関わることのできる場を設定している。
6居住中留学生のヒアリング、悩み相談を開始。食糧支援に訪れた留学生のうちの希望者や、こちらが必要と判断した留学生、また日本語学校から紹介を受けた留学生らに対して日本人スタッフがヒアリングを実施し、困りごとなどの聞き取りを行っていく。
活動結果計画通り
概要生活相談でのヒアリングや日本語学校と連携により、38名の留学生に対して居住支援を行った。その過程で、留学生の居住状況に関する調査も進めることができ、同国籍留学生同士の共同生活に伴う日本語の使用機会の不足や、生活費のやりくりの状況を把握することができた。神戸市中央区は地代家賃上昇しているために、留学生が住むことの出来る住居が不足してきており、これまで以上に狭い部屋をこれまでよりも多くの人数で済まないといけないという課題がある。今後は、住居の提供という切り口から留学生との日常的な接点を持つことで、より必要な支援を提供していくことを検討している。
7交流イベント実施開始。食糧支援時に繋がった外国人留学生や日本語学校や大学から紹介された留学生らを対象にして交流イベントを実施。例えば、ちいき食堂や文化祭イベントなど。クラウドファンディング支援者や1月に募集した地域の日本人ボランティアらと共に交流の場を持つ。
活動結果計画通り
概要言語交換やスポーツイベントなどの交流イベントを20回行い、留学生のべ74名と日本人学生のべ43名が参加した。後期に入ってからは、日本語教室で活動する大学生が3回イベント企画・運営を行った。その結果、大学生にとっても新たなチャレンジの機会を提供することができた。
8ボランティア研修会の実施。留学生と日本人がワークショップ形式でハラル対応の食事や生活状況のヒアリング方法について学ぶことにより、食糧支援や生活相談時にに活躍する人材を育てる。
活動結果ほぼ計画通り
概要ワークショップ形式ではないが、12名に対してボランティア研修を実施した。前期は、食糧支援の前にハラル対応の食事についてレクチャーを行い、後期は当団体のバリューとボランティア活動における重要なポイントについて共有を行った。
9神戸市市内および近隣地域に拠点を構える企業と連携し、企業独自で行っているボランティア活動と留学生ボランティアスタッフを繋げる。
活動結果計画通り
概要白鶴酒造株式会社が行っているボランティア活動に前期2名、後期2名の外国人留学生が参加した。企業のボランティアではないが、地域の夏祭りや当法人が運営する「ちいき食堂」「子育て世帯向けの食糧支援」の活動に参加するなど、外国人留学生と地域活動に繋げることができた。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

【学童保育における留学生インターンの受け入れ】
当法人が運営する学童保育施設で留学生インターン3名を採用した。インターン生として採用することで、子どもたちや学童職員、大学生ボランティアスタッフとの日常的な関わりを提供することができた。また、日本語学校で学んだ日本語をアウトプットする場としてはもちろん、子どもとの関わりを通じて、留学生が自分の得意なことや好きなことを表現する場を設定することができた。学童を利用している親御様からも、日常的に留学生と関わることで、子どもの視野も広がり、感謝しているというお声も頂いている。


【食糧支援の場自体が留学生にとって日本人との関わり合いの場になった】
食糧支援の会場で、外国人留学生がボランティアとして活動し、日本人との交流を楽しむ様子が見られ、食糧支援の場自体が留学生にとって安心感や日本人との触れ合いの場となっていることが分かった。その結果、食糧支援に携わるボランティアスタッフ同士が留学生に安心感や人との関わりを届けるためにどんなことができるのか、意見交換できる場を設定するなど新しい取り組みも生まれた。


【行政と連携の可能性が生まれた】
当法人では、学童保育の運営が基盤となっていることから、「子どもの支援をしている団体」として地域で認知されてきた。本助成により、外国人留学生への支援が継続できたことや、地域共生推進員として活躍する外国人留学生へのヒアリングを行ったことで、ヒアリングを通じて、当法人の外国人留学生支援について行政職員に情報共有ができた。その結果、来年度の外国人支援に関する意見交換の要請を受けた。これにより、地域イベントへの外国人留学生の派遣や多文化共生に関心のある団体や個人への講座など、行政との連携が進む可能性が見えてきた。


【まなびと文化祭WSSHOI!を活用した日本語学校との連携】
当法人が運営する学童保育に通う子どもたちや、日本語教室に通う外国人が自分の好きなことや得意なことを披露する「まなびと文化祭WASSHOI!」というイベントを年に一度行っている。今年度は、神戸YMCAとコミュニカ学院がブース出展に協力してくれ、留学生に自国の文化を紹介しながら地域住民と交流する場を提供することができた。ブース出展に参加した留学生のうちの一人は、当法人の活動に興味を持ち、今後は学童のボランティアに関わりたいと言ってくれた。さらに、食糧支援の利用者であるバングラデシュ出身の留学生が初めてイベントに参加し、「自分も友人と一緒にバングラデシュについて紹介したい」と言ってくれた。本助成期間中、食糧支援から地域交流へのステップアップが進まなかった留学生が、同じ立場の留学生が地域住民と交流しながら輝いている姿を見ることで、「自分も同じように地域の中で活躍できる可能性がある」ということに気づくことができた。法人としても、バングラデシュ出身の留学生の様子を見て、長期的に活動を続けることの大切さを再認識した。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

本事業を通じて、食糧支援の場には毎月100名ほどの外国人留学生が来てくれたが、次のステップへ進むことができず、食糧支援の場でしか出会えない留学生が多くいた。今後は、留学生の日常生活を把握しながら継続的な接点を持つ必要性を感じ、その手段としてシェアハウスの提供を検討している。シェアハウスの運営を通じて、留学生と地域住民の交流促進や相互理解を目指す。また、毎月の食糧配布時に、Googleフォームを用いて参加申し込みとアンケート調査を行っていたが、毎月ごとにデータを取るために、留学生のことを縦断的に支援することが難しかった。今後は、留学生の生活状況やニーズを縦断的に把握するために、地元のIT企業と連携し、在留カードを活用して本人情報との照合を行い、各食糧支援のデータを連結することを検討している。

外部との連携実績

1活動日本語学校との連携による食糧支援の告知実施
実施内容神戸市内の3校の日本語学校(コミュニカ学院、神戸YMCA学院専門学校、日本語学院みらい)と連携をし、留学生に対して食糧支援の告知を実施した。
結果・成果・影響等毎月100名程度の留学生が食糧支援を利用し、約300名の留学生と繋がることができた。
2活動学童保育施設での留学生インターン受け入れ
実施内容コミュニカ学院と連携をし、当法人で運営をしている学童保育施設にて留学生インターン生3名の受け入れを行った。週に2~3回学童保育での活動を通じて、子どもたちや学童職員、大学生ボランティアスタッフとの日常的な関わりを提供した。
結果・成果・影響等留学生に対して、子どもたちと関わりながら、留学生が自分の得意なことや好きなことを表現する場を提することができた。学童を利用している親御様からも、日常的に留学生と関わることで、子どもの視野も広がり、感謝しているというお声を頂いている。
3活動日本語学校に通う留学生による「まなびと文化祭WASSHOI!」でのブース出展
実施内容2024年2月に開催した「まなびと文化祭WASSHOI!」では、コミュニカ学院と神戸YMCA学院専門学校と連携を行い、留学生に自国の文化紹介を行うブースの出展に協力いただいた。
結果・成果・影響等留学生に対して、地域住民との関わりの場を提供し、地域住民にとっても、日本語学校に通う留学生の存在を知ってもらうきっかけを作ることができた。ブース出展に参加した留学生のうち一人が、当法人の活動に興味を持ち、今後継続的に学童保育の活動に参加したいと言ってくれた。
4活動企業主催のボランティア活動への参加
実施内容4月22日と10月14日の計2回、白鶴酒造株式会社が主催するボランティア活動にそれぞれ留学生2名が参加した。
結果・成果・影響等企業主催のボランティア活動を通じて、留学生へ地域活動の機会を提供することができた。 また、企業側にとっても日本語学校に通う外国人留学生の存在を知ってもらうきっかけをつくることができた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

・5月10日神戸新聞夕刊「外国人留学生へ支援を」

広報制作物等あり
内容

・2022年度活動報告書200部作成(営業資料として作成のため後期に200部増刷)
・食糧支援のチラシ(2023年3月~2024年1月分)

報告書等あり
内容

・2022年度活動報告書200部作成(営業資料として使用のため後期に200部増刷)

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか一部公開
内容

ホームページリニューアルに伴い、一部のみ公開している。2024年2月18日にリニューアル完了予定。

変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

スタッフは、次に定めるヘルプラインの窓口(以下「ヘルプライン窓口」という。)に対して、電話、電子メール又は直接面談する方法等により通報等を行うことができる。各ヘルプライン窓口の電話番号、電子メールのアドレス等は、別途スタッフに通知する。
(1)コンプライアンス担当理事
(2)監事
(3)事務局長
(4)外部機関

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

2024年5月に団体幹事に対して、事業計画書および活動計算書を提示した上で説明を実施予定。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成を通じて、法人のビジョン・ミッション・バリューを改めて明確化し、団体ホームページののリニューアルを行った。この過程で組織内統制を強化することができたが、それに伴い組織内の人員の入れ替わりが増えた。今後はスタッフの採用、インターン制度の見直しが必要だと考えている。また、人材マッチングの支援などがあれば、是非活用していきたい。

シンボルマークの活用状況

・2022年度活動報告書、200部作成済み(営業資料として作成のため後期に200部増刷)
・食糧支援の休眠預金ロゴ入りチラシ(2023年9月~2024年1月分)