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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/02/01終了日 2024/01/31
対象地域広島県
事業対象者

失業者
生活困窮者
林業の仕事に関心や転職の希望がある方
山林に関わりがあり、自身で関わっていこうと考えている方
林業事業体
個人で山林を任せて担っていってほしい方
自治体
行政

事業対象者人数

50名

事業概要

①林業従事者として個人又は就労するのに支障のない造林保育の知識・技術の習得②自身の目標とレベルにあった研修段階の設定と実施③都市部や若年層へも意識を向けた広報と集客
・コロナ禍で職を失った方の再就職に林業という選択肢を持たせ、その為に必要な機械を使えるよう最低限必要な特別教育を実施し資格取得をする。
・資格取得後、実作業で頻度の高い機器の取り扱いやメンテナンスの講習を実施し、作業の基礎講習として山の歩き方や図面の見方、林内での刈機やチェンソーワークを指導する。
・行政を含めた関係機関から求人情報を収集して提供できるように準備する。
・学生への啓蒙のために、まず林業を知る体験、触れる体験を作る。

事業の総括およびその価値

自伐型林業モデル施業地にて週末林業と題した山林へのファーストステップ研修から実際に作業道を作設するまでの一連の研修を行った。林業就業希望者、自伐型林業希望者だけでなく、若年層へのアプローチとして大学生や専門学校生への研修・講義を行い学生の興味関心を山へ向けてもらえるように事業を進めた。
事業期間内で研修参加者:延126名、林業就労者:延11名の参加者と就労者を集めることができた。研修参加者は一般の方が30名、大学生が96名、就業者は自伐型林業従事者が9名、林業就業・独立者が2名の内訳となりました。研修参加者、林業就業者いずれも目標数値を達成することができた。
研修の流れとしては週末林業サークルとして山歩きや林業の基本的な部分の研修を行った。それから特別教育によるチェンソー、刈払機、小型車両系建設機械の資格取得を行った。チェンソーや小型車両系建設機械はその後、自伐型林業モデル施業地にて実際の伐倒研修、線形や作業道作設研修を行い、林業事業体だけでなく、自伐型林業にこれから取り組んでいきたい方にも参考となる内容となった。
一般参加者は山林を相続してこれから自伐型林業に取り組みたい方、森林組合に所属しながら自伐型林業に興味を持ち研修に参加してくださった方、林業事業体としてこれから造林保育を始めたい方など、特に山林を相続された方は多く自伐型林業への意欲も高かった。また、広島市、福山市、三次市、津山市、奥出雲町など庄原市外の参加者が9割を占めた。

課題設定、事業設計に関する振返り

今回の事業では自伐型林業を含む林業従事者の育成、就業と学生向けの林業の普及と研修を中心に行った。これは林業従事者の減少が続いていること、コロナ禍での働き方の多様化に林業や自伐型林業も対応し得ると考えたからである。また林業の現場では20代の就職も珍しくはないが多くが地元採用であり、地域の口コミや高校とのつながりなどによる。専門学校や大学などの新卒に至ってはほぼ入社がない。これは林業業界が閉ざされた業界であり、多くの学生・一般の方が林業って何をしているのか分からない、と言う状況があり、就職活動において選択肢に入っていない。しかし業界への関心は高く、1次産業として環境に貢献できる業種の一つとなっている。そのため林業へのハードルを低くし、また学生へのアプローチを積極的に行うことで目標達成を目指した。
開催地域
当初、特別教育などを都市部での開催も視野に入れていたが、実技におけるチェンソーなどの使用場所を確保することが難しく、庄原市内及び自社の自伐型林業モデル施業地での実施となった。参加者からは広島市からも車で1時間半程度なので苦にならないとのことであったが、公共交通機関が不十分であるため自家用車を持っていない方には参加が難しくなった。
集客
広島市や福山市においてワークショップなどの広報活動や行政に向けてチラシの案内を行った。後半ではSNS広告を活用し多くの参加者を集客することができた。しかし、転職者や学生には研修内容が伝わりにくく、単発での内容に止まってしまった。自伐型林業希望者には広く効果があったと思われる。県外からの参加もあった。
技術内容
社内外の研修でも口頭での曖昧な説明のまま技術を伝えていたが、これは林業関係の多くの研修でも同様であった。今回、安全教育の研修の内容を用いて視覚で分かるように工夫を行った。これにより参加者の理解度は高まり、作成する受け口の完成度は従来より正確になった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1林業就業希望者への初期研修の内容が確立され、定期的に実施される体制が整うことにより、就職活動における選択肢に林業の項目が増える
指標就職・転職時の選択肢の増加
目標値・目標状態林業への就職意欲
アウトカム:結果概ね達成
アウトカム:考察研修の参加者は林業就業の意欲が強く、また自身で自伐型林業を始めるために様々模索していた。研修を通して山づくりの基礎を伝えることはできた。しかし、収益を上げるまでのサポートはまだ課題があったと思われる。林業の課題や自伐型林業モデル施業地での研修によって参加者には目指すべき山のイメージを持ってもらえた。実際に地震の山へ入り薪の木を切り出して活用し始めた参加者もいた。県外からの参加者も何度も庄原まで足を運んで自身の山林の管理のために勉強していた。しかし、収益を上げるための作業道の整備や広葉樹林の施業への助成金が広島県及び広島周辺の県ではないため、研修をしてからのサポートが難しかった。

アウトプット

1就労時の選択肢に林業という選択が増えることで、林業関係の就業数が増えている
指標研修へ参加した人数 林業事業体へ就職又は林業を生業とする職種での独立をした人数
目標値・目標状態研修参加者:延30名 林業就労者:延10名
アウトプット:結果研修参加者:延126名 林業就労者:延11名
アウトプット:考察前半で週末林業と題して山林へ足を運んでもらう研修を初期に開催し、山へ入るハードルや山仕事へのイメージを持ってもらった。また、可能な限りのイベントに参加して、2m前後の丸太の玉切り体験のワークショップを行い、親子をターゲットとした告知を行った。 後半ではチェンソーの特別教育から小型車両系、刈払機と一通りの資格講習を行い、その実践として伐木の研修、作業道の作設研修を行った。最後には雪が降る中での研修となった。 学生向けには大学生に体験研修、専門学校生に講和を行い、講師の先生からも好評で来年度も継続できるよう相談をもらっている。

活動

1研修内容のカリキュラム固め:特別教育以外の研修内容を詰める。レベル別に段階を踏むことで習熟する仕組みづくりを目指す。
活動結果計画通り
概要林業への興味関心を持ってもらうために週末林業と題して林内での体験研修を複数回行った。それから具体的な資格講習や作業道の作設講習へと移っていった。特に伐木の研修においては言葉による曖昧な表現を極力なくし、視覚や計測できる形で研修が進められるように準備を行った。
2パンフレット・情報公開ページの作成:紙媒体、web上での情報公開と募集をかけられるようにする。
活動結果計画通り
概要SNS広告と紙媒体での集客を中心に行った。後半では研修画像なども充実し、様々なイメージの広告を使って集客に及んだ。市外や県外からの参加へとつながった。特にSNS広告の反響は大きく、参加者の半数がSNSによるもので、残りが口コミや自伐協の広告宣伝によるものとなった。
3広報:広島県森林組合連合会、ハローワーク、商工会、庄原市各自治会、広島県、庄原市役所及び隣接市町村役場、メディア出演
活動結果計画通り
概要関連団体へ資料を送付し、集客の協力を仰いだ。また本事業のような取り組みを弊社が継続しておこなっている。アピールにもなり、研修集客や研修依頼へと繋がった。また各種イベントにて集客を行い。新規開拓を目指した。
4刈り払い機特別教育①②:法令に則り講習を実施し、修了書を発行する
活動結果計画通り
概要2件の修了証を発行できた。自伐型林業では刈払機を使用する場面は多くないが、草刈は中山間地域で必須の作業であり、また林業事業体で造林保育事業に就く場合にも」必要になってくるため、安全な使用と目立てなど実用的な内容を学んだ。
5チェンソー特別教育①②:法令に則り講習を実施し、修了書を発行する。
活動結果計画通り
概要6件の修了証を発行できた。特別教育の講師を自社にて行い、テキストに則って基本的な内容を押さえた上で、実際に現場で経験する内容を随所で伝えた。また実技では言葉による曖昧な表現を極力なくし、視覚や計測できる形で研修を行い、時間が限られる中でも参加者全員がかなり精度の高い受け口を作ることができるようになった。
6小型車両系特別教育:法令に則り講習を実施し、修了書を発行する。小型車両系のみ外部に委託し、講習する。
活動結果計画通り
概要7件の修了証を発行できた。ヤンマー建機株式会社に協力いただいて特別教育を実施した。座学を庄原市内のコワーキングスペース、実技をFOREST WORKER事務所にて行い、市内外から参加があった。普段フォークリフトなどの機械に乗られている方もいらっしゃり、重機の種類や使用感など様々質問が出た。その後の作業道の作設研修にも繋がった。
7学生向け林業体験会①② 現状、学生に林業が認知されてない状況にある為、学生に林業を知って頂く環境づくりとして林業を体験してもらう場を作る。 市街地からの参加を想定し、実施する山林も学生がアクセスしやすいよう庄原市にこだわらず、広島市、東広島市など、大学に近い地域にもアプローチして実習林を確保している。
活動結果計画通り
概要研修96名、講和等58名の参加があった。庄原市の林業課の庄原市の林業の現場の説明や林業普及のためのアイディアを考えるワークショップなどに加え、伐倒研修や玉切り体験を行った。今後も継続して行っていくために予算の確保などを学校の方で検討中である。
8刈り払い機安全作業講習会①②:刈機のメンテナンス、目立て、保管の方法から林内での安全な刈り払いの実習を行う。
活動結果計画通り
概要安全講習に加え、目立てや保管方法など実践的な内容も多く伝えられるようにした。自伐型林業では刈払機の使用は多くないが、造林保育や里山での生活では欠かせない機械となる為、1人で扱うことも多い。危険な状態や基本姿勢を守れるよう実技でも指導をした。
9安全なチェンソー作業講習会①②:チェンソーのメンテナンス、目立て、保管の方法から枝払い、玉切り、造材の実習を行う。
活動結果計画通り
概要チェンソーのメンテナンスは機械の調子や維持の視点から指導されるが、機械の状態を維持把握しておくことが現場作業での安全対策にもなってくる。機械の状態を万全にした状態でリスクのある山林での作業に入れるように特別教育でも行う基本的なメンテナンスを振り返り、自身で実践できるように指導した。
10安全な伐倒講習会①②:受け・追いの正確な作成を目指し、小径木の伐倒まで行う。
活動結果計画通り
概要自伐型林業モデル施業地にて実際の木出しをイメージしながら受け口、追いの練習、実際に山林に入っての木の重心や伐倒方向を研修生が考えて実際の伐倒までを行った。自伐型林業の場合は切り出す木に加え、残る木も価値が下がらないように伐倒しなければならない。技術面もさることながら、ただ倒せばいいという考えで現場に入らないように、マインド面の共有も行った。
11作業道研修①②:自伐型林業施業地に大橋式作業道の作設を実習する。
活動結果計画通り
概要自伐型林業モデル施業地にて線形の研修を行った。実際に幹線、支線が入っている現場でその先の延長部分を線形した。すでに完成した道が入っているためその先のイメージも持ちやすかった。線形をした箇所をその後実際に掘り進める研修を計画していたが、雪が降り山に入るのが難しくなってしまったため、別の施業地にて行った。
12就職相談会:地域おこし協力隊、林業事業体など広島県森林組合連合会、行政等と連携して多様な候補を提案する。
活動結果計画通り
概要広島県森林組合連合会では県内の林業関係の求人を集め、求職者へ仲介している。年度末にて担当者が変わり当初の連携と同様にはいかなかったが、広報と求職者のサポートにおいて協力を得られている。また、広島県、庄原市とは大学生のおける体験研修にて協力し、林業の普及に向け活動している。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

大学生に限らず学校での授業や連携の要望が増えた。庄原において林業は基幹産業の一つであるが、自分で山を管理していない限り、多くの方が林業について知ることがない。学校においても地元の産業として林業を紹介したいが、先生たちもどこに頼っていいか分からない状態であった。本事業の活動を通して庄原市内の大学や小学校から講和や体験の依頼を受け、広島県の予算を取って小学生と里山の整備を行う事業が進んでいる。大学や専門学校でも木材になってからの利用はしていても実際に立木の状態を見たり、触ったりすることがない、木を切るところや切ってからの搬出などを見たいとの要望もあり、学校内で予算化をして今後山林内での研修が継続的に行えるように先生方と協議中である。
また、今回の参加者には林業にて起業を考えている方もいらっしゃった。自身は50代で作業にも限界があるが、前職の建設業時代に営業で山林や耕作放棄地の売買の営業をしていたため、事業地の確保ができる。以前は残土置き場や土場に使うだけだったが、そこにある木という資源を活かしたい。との思いから研修を受けにこられた。従業員の研修や事業での連携を今後とっていく予定である。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

自伐型林業施業地にて本事業を実施できたことで、これから山に携わる人への一つのモデルを体験してもらうことができた。特に今回は自伐型林業従事希望者が多かった。その方々は皆、山林を相続予定か相続しており、これから自分でどう山の管理をしていったらいいかとアクションを起こした結果、本事業に参加してくださった。まさに小さい林業をこれから実践してくれる希望の方達ではあるが、庄原市をはじめ広島県内、近隣の岡山や山口でも自伐型林業への助成が十分とは言えず、実際の活動のための資金を捻出することも難しい状況である。しかし、その中でも研修後に薪活を始めたり、山林の境界確認に赴いたりと少しずつ動き出している。本事業の実施者として今後研修参加者へのサポートが課題となる。

外部との連携実績

1活動広島県立大学体験研修
実施内容大学生に対し林業の講和と体験型研修を実施。伐倒見学、玉切り体験、薪割り体験、林業講和等。
結果・成果・影響等山林内での実施を計画していたが、悪天候のため庄原市の林業体験研修施設にて実施。94名の参加があり、林業の普及のためのアイディアを出すワークショップなども行なった。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等あり
内容

チラシ、看板、幟、SNS広告ページ等を作成

報告書等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

外部に窓口を設置

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)外部監査
内容

顧問弁護士による会計監査、業務監査等を毎年3月を目処に行っている。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

林業事業体として本事業に取り組み、一定の成果を得ることができた。本事業に対応する時間や人員の確保に苦労したが、後半人員の確保もでき、優先的に本事業に取り組んだことで目標を達成することができた。また本事業に取り組むに当たって記録媒体の充実を図った。これによりSNSなどの広告に使用する画像や動画のクオリティが上がっている。自伐型林業のモデル施業を行い、100年先の森づくりのために今の山々やそれに関わる人の記録を残すことは重要だと感じた。記録のための人員の確保に苦慮しているが、確実に記録データは増えており、クオリティも上がってきている。今後、それらのデータの整理を行い成果物や広報誌として自伐型林業の普及に役立てようと考えている。
本事業内でも庄原市や広島県と協力して行う事業を作ることができたが、事業が終了すると一旦リセットされてしまう。年度替わりでの担当者の異動にも苦労したため、継続的な関係構築が今後の課題となってくる。今回の事業で人材育成や就労に向けた取り組みの成果が出たため、それらを元に行政ともより密な関係を築けるようアプローチしていきたい。

シンボルマークの活用状況

購入物への貼付け、及び募集ページにて使用