事業完了報告
2024/08/27更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2023/04/01 | 終了日 2024/02/29 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 秋田市 | |
| 事業対象者 | ・住む場所に困っている女性、若者、障がい者、高齢者、触法者 | |
| 事業対象者人数 | ・住居提供 7名~ | |
| 事業概要 | いつでも困りごとが相談できる環境が整った安心住まいと、同じ建物内で就労訓練も受けられる「衣(衣類)・食(食料)・住(住居)」&「居(居場所)・職(就労)・充(充実感)」まるごとプロジェクト。1階女性フロア、厨房(就労支援事業として菓子、パン製造)、2階男性フロア、3階倉庫(生活物資の備蓄)。 | |
事業の総括およびその価値
令和6年2月に物件の改修工事が終了し、建物1階2室(女性用)、建物2階(男性用)に5室の住居を確保できた。当初の計画では住居は無料低額宿泊所での登録を計画していたが、令和5年7月に発生した秋田豪雨の影響で本事業物件周辺が被災し町内会への説明等が困難となった為、障がい者のグループホーム(身寄りのない障がい者受け入れ)へ用途変更となった。改修工事終了後の半月以内にグループホーム2名、1階にも幼い子供2人を含む4人家族が入居している。それらの状況から様々な理由で住む場所を失っている方はおり、本事業の広報等をしなくともニーズがある事によって本事業の価値も証明されていると感じている。また、キッチンカーの導入により地域や企業との交流の場も生まれている。キッチンカーは収益性もある為、新商品の開発も行いながら社会貢献と収益性を両立していきたい。
課題設定、事業設計に関する振返り
新型コロナウイルス感染症や物価高騰の影響を受け住む場所を失う方の相談は、本事業実施中も継続的にあった。2023年は新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザも流行し集団感染もみられた。物価高騰は多くの世帯に影響を与え、秋田県内においては秋田豪雨の影響で家屋修繕や車両購入、家財道具の新調など新たな負担が発生している。また、2023年内に受け入れた住居喪失者の再就職は難しい状況にあり生活保護制度の利用が継続している。今回の事業で業務用厨房設備やキッチンカーの導入を行えたので、それらを活用して就職までの繋ぎが行えると考える。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 住まいに困っている方へ住居が提供できている。 | |
|---|---|---|
| 指標 | 全居室数に対する入居者数 | |
| 目標値・目標状態 | 80%以上の稼働 | |
| アウトカム:結果 | 居室7室に対し、6名入居。稼働率85% | |
| アウトカム:考察 | 【目標達成時期:2024年6月】 7室中、4室入居。1階2室に4人家族入居。2階グループホームに2名入居。令和6年6月までにグループホームも満床になる予定。 | |
| 2 | 本事業に対する問い合わせが増えている。 | |
| 指標 | 問い合せ件数 | |
| 目標値・目標状態 | 法人問合せ件数前年比10%アップ(2021年相談件数151件⇒目標値166件) | |
| アウトカム:結果 | 未集計 | |
| アウトカム:考察 | 【目標達成時期:2024年12月】 本事業の建物の改修工事完了が令和6年2月だった為、本事業に関する問い合わせ件数を前年比で比較が困難。 | |
| 3 | 本事業で住居に入居された方が就労支援を受けている。 | |
| 指標 | 入居者数に対する就労支援対象者数 | |
| 目標値・目標状態 | 50%以上 | |
| アウトカム:結果 | 達成 | |
| アウトカム:考察 | 【目標達成時期:2024年12月】 令和6年2月現在の入居者の内、労働可能年齢者は4名。内2名は法人内の就労継続支援B型事業で就労訓練を受けている。 | |
| 4 | 住居入居者の入居前の困りごとが解消されている。 | |
| 指標 | 入居前と現状のアセスメント比較(困りごとの変化を浮き彫りに) | |
| 目標値・目標状態 | 入居前の困りごとが70%以上解消 | |
| アウトカム:結果 | 達成 | |
| アウトカム:考察 | 【目標達成時期:2024年6月】 入居者の入居前の困り事は住む場所がない、定期的な通院、就労などであった。4人家族のケースは次の転居先を探している状況であるが、法人内の住居部門の相談員がコーディネートしているので、困りごとの多くがあ解決、もしくは解決の方法に進んでいる。 | |
| 5 | 孤立・孤独感が軽減している。 | |
| 指標 | 入居前と現在の心理的変化の比較(他者との交流機会含む) | |
| 目標値・目標状態 | 個人的な感覚として軽減されていると感じる方が70%以上 他者との交流機会が1日1回以上 | |
| アウトカム:結果 | 達成 | |
| アウトカム:考察 | 【目標達成時期:2024年12月】 毎日スタッフが全員に声掛けをしている。全員が令和6年2月の入居であるがスタッフとの信頼関係もでき、困りごとを相談できる関係性になっている。 | |
アウトプット
| 1 | 秋田市の住居支援の中核団体として機能している。<関係機関サイド> | |
|---|---|---|
| 指標 | 秋田市役所を中心とした行政機関、各種相談機関から寄せられる相談件数 | |
| 目標値・目標状態 | 相談から入居、転居支援実施割合60%以上 | |
| アウトプット:結果 | 継続中 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2026年12月】 本事業の物件が完成してからのホームレスの相談は全て受け入れをしている。相談も行政機関(秋田市、潟上市など)からが多い。 ※建物完成後から1年の集計のため現段階では評価困難。 | |
| 2 | 秋田市の住居支援の中核団体として機能している。<当事者サイド> | |
| 指標 | ご本人やご家族からの問い合わせ、相談件数 | |
| 目標値・目標状態 | 年間30件 程度 | |
| アウトプット:結果 | 継続中 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2026年12月】 ホームページのお問い合わせフォームからの問い合わせはご本人からが多い。 ※建物完成後から1年の集計のため現段階では評価困難。 | |
| 3 | 住居に困っている方へ住居が提供できる。 | |
| 指標 | 全居室数に対する入居者数 | |
| 目標値・目標状態 | 80%以上の稼働 | |
| アウトプット:結果 | 達成 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2024年12月】 7室中、4室入居。1階2室に4人家族入居。2階グループホームに2名入居。令和6年6月までにグループホームも満床になる予定。 | |
| 4 | 本事業で住居に入居された方が就労支援を受けている。 | |
| 指標 | 入居者数に対する就労支援対象者数 | |
| 目標値・目標状態 | 年間15名以上 | |
| アウトプット:結果 | 継続中 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2025年12月】 ※建物完成後から1年の集計のため現段階では評価困難。 | |
| 5 | 就労支援を受けた方が就職している。 | |
| 指標 | 就労支援対象者の就職率 | |
| 目標値・目標状態 | 年間7名以上 | |
| アウトプット:結果 | 継続中 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2025年12月】 ※建物完成後から1年の集計のため現段階では評価困難。 | |
| 6 | 地域との交流、イベントの参加が行われている。 | |
| 指標 | 地域との交流、イベントの参加状況 | |
| 目標値・目標状態 | 月2回以上 | |
| アウトプット:結果 | 継続中 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2025年12月】 キッチンカーを活用した地域交流を計画中。 | |
| 7 | 就労支援で製造する菓子やパンの収益で作業工賃が支払える。 | |
| 指標 | 売上額と支払った作業工賃額 | |
| 目標値・目標状態 | 売上 月150,000円 作業工賃 月合計114,750円 | |
| アウトプット:結果 | 未実施 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2025年12月】 厨房設備の総菜、菓子製造の営業許可を令和6年2月19日に取得。令和6年4月から稼働予定。 | |
| 8 | 住居入居者の入居前の困りごとが解消されている。 | |
| 指標 | 入居前と現状のアセスメント比較(困りごとの変化を浮き彫りに) | |
| 目標値・目標状態 | 入居前の困りごとが70%以上解消 | |
| アウトプット:結果 | 達成 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2024年6月】 入居者の入居前の困り事は住む場所がない、定期的な通院、就労などであった。4人家族のケースは次の転居先を探している状況であるが、法人内の住居部門の相談員がコーディネートしているので、困りごとの多くがあ解決、もしくは解決の方法に進んでいる。 | |
| 9 | 孤立・孤独感が軽減している。 | |
| 指標 | 入居前と現在の心理的変化の比較(他者との交流機会含む) | |
| 目標値・目標状態 | 個人的な感覚として軽減されていると感じる方が90%以上 他者との交流機会が1日1回以上 | |
| アウトプット:考察 | 【目標達成時期:2024年6月】 毎日スタッフが全員に声掛けをしている。全員が令和6年2月の入居であるがスタッフとの信頼関係もでき、困りごとを相談できる関係性になっている。 | |
活動
| 1 | 住まいを無料低額宿泊所として登録し法律に則った形での住居提供を実施する。事業開始前に地域説明会や行政との調整を密に行う。 | |
|---|---|---|
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 秋田豪雨により本事業で取得した物件のエリアも被災した為、地域説明会等の開催が困難となった。無料低額宿泊所ではなく障害者グループホーム開設に関して、近隣住民15軒ほどに挨拶まわりをしている。障害者グループホームは令和6年2月1日付けで指定許可取得済み。 | |
| 2 | 住まいに入居された方が自ら望む生活が実現できるよう転居支援を行う。物件の内見同行、各種手続きサポート、家賃債務保証。 | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 入居が令和6年2月からだった為、今後転居支援を実施していく予定。 | |
| 3 | 住まいに入居された方の困りごとが解消できるよう担当支援員の他に社会福祉士の面談・カウンセリングも実施する。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 入居時に担当支援員からケースの概要報告を受け、必要に応じ適宜助言を行っている。担当支援員の対応では困りごとが解決しない場合、面接・カウンセリングを実施予定。 | |
| 4 | 住まいに入居された方へ菓子やパン作りなどの就労訓練を行う。作った食品は法人内のセレクトショップで販売。 他、法人内の別事業で行っている障がい者の就労訓練のノウハウを活用しビジネスマナーなどの基本を学べる機会を提供する。※就労訓練は生活困窮者自立支援制度の就労訓練事業、障がい福祉サービスの就労継続支援B型事業の登録をして実施。 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 令和6年4月から秋田豪雨で被災された方へお届けする弁当の製造を行う予定。他、キッチンカーで販売するメニューも検討している。障害のグループホームに入居している2名は法人内の就労訓練事業に通所している。 | |
| 5 | 住まいに入居された方がすぐ就職活動に取り組めるよう、自転車やスーツの貸し出しなどを行う。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 様々なサイズのスーツを準備している。春になってから貸し出し自転車も購入し就職活動のサポートを行う。 | |
| 6 | キッチンカーでイベントに参加し地域交流を図る。※菓子やパンを作る厨房設備の事業開始は2024年1月~だが、キッチンカーは完成次第イベントに参加。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 令和5年10月にキッチンカーが完成し、令和5年11~12月の2か月で5回稼働している。依頼は企業、お寺、野球大会、福祉のイベントなどである。1回の稼働で50,000~100,000円の売上となっている。 | |
| 7 | 住まいの入居者が参加しやすい食事会の企画・運営。他者交流の機会を作る。 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大が見られるため、計画段階でストップしているが、令和6年4月移行に実施予定としている。 | |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
秋田豪雨の復興支援では本事業で購入・改修している建物(story cat+)と名称が似ている就労支援拠点の「story cat」が復興支援拠点として全国からのボランティア、物資を集める中核となった。両建物には黒猫のマスコットキャラクターを看板や外壁の飾りに使用しているため、同じ法人が運営していると地域の皆さんに認識していただく機会となった。秋田豪雨の取り組みは各種メディア(秋田県内のみならず全国規模で)に取り上げられた為、認知度は格段にアップしている。オープン前から何を行う建物なのか問い合わせの電話が何件もあり、地域住民の関心の高さを感じている。
建物は女性用のシェルターも兼ね備えているが法人の認知度アップと、建物が交通量の多い道路に面している事から秘密性の高いケースの受け入れは困難と判断している。特に居場所が特定されることを避けなければいけないケースの受け入れは困難な為、初期相談の段階で十分なアセスメントを実施し、安全に受入れが行えるよう調整を行って行きたい。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | 事業前はコロナ禍を経て生活困窮状態にある方たちの生活の大変さに課題の中心を置いていた。しかしながら、秋田豪雨の影響を受け秋田市内の多くの世帯が住宅改修等の費用が発生し、それらが国や自治体の制度だけでは補完できない状況が明るみになっている。現在、当法人では発災直後から継続的に炊き出しやお弁当の配布を行っている。1か月で200食程度の食支援を行っているが、その内、3割程度は被災されていない困窮世帯である。秋田豪雨という災害をきっかけに元々、困窮状態にあった世帯の把握が進んでいる。実際に被災地を戸別訪問した結果、何の福祉サービスにも繋がっていない精神疾患を抱える兄弟と出会ったり、シングルマザーからの相談などを受けている。 |
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外部との連携実績
| 1 | 活動 | 秋田県潟上市役所からの相談ケース受け入れ |
|---|---|---|
| 実施内容 | 全員コロナ感染している4人家族(未就学児2名、20代の両親)の受け入れ要請。車上生活をしており、体調不良と所持金わず かな状況。即日受け入れを行う。 | |
| 結果・成果・影響等 | 一週間程度で全員の体調回復。両親には精神疾患があることが分かり、養育の難しさから未就学児2名は児童相談所介入で保護された。今後は両親の生活サポートを実施していく。 | |
| 2 | 活動 | 秋田県内の企業からキッチンカー出店依頼。 |
| 実施内容 | 企業の福利厚生の為、キッチンカーの出店依頼あり。オリジナルカレーやコーヒーなどを提供。 | |
| 結果・成果・影響等 | 今後もイベント時にお声がけくださるとの事。 | |
| 3 | 活動 | 福祉のイベントでキッチンカー出店。 |
| 実施内容 | 秋田県内の障がい福祉関係者が集まるイベントでキッチンカー出店。イベントスタッフなどを中心にオリジナルカレーの提供を行う。 | |
| 結果・成果・影響等 | キッチンカーのオリジナルカレーは障がい者施設(宮城県)で調理されたものを使用している。障がい者施設で作られた食品の提供の仕方の参考事例としてキッチンカー導入は価値があったと思う。 |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | なし | |
|---|---|---|
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | ①キッチンカー宣伝用チラシ 1,000部 | |
| 報告書等 | なし | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていま すか | はい | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整備されていますか | はい | |
| 内容 | JANPIAの窓口を利用。 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | はい | |
| 報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
| 内容 | 法人の事業年度が1月から12月の為、令和5年12月分までの会計監査を実施している。 | |
| 本事業に対して、国や地方公 共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
その他
| 本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 本助成を通して期限内に目標を達成することの難しさを感じつつ、関係する業者や企業の全面的なサポートを受けることができたのは法人のこれまでの実績や関係性があってのことだと感じた。やはりどんな事業を動かすにしても信頼関係は重要で緊急時にそれが証明されると思う。今回は当法人も会員として参加している一般社団法人居住支援全国ネットワーク様がコンソーシアムということで毎月の進捗状況の共有や、採択団体を集めた会議の席を設けてくださったことは大変に良かった。初めて休眠預金事業に採択されたので不安感も強かったが、パブリックリソース財団の各担当者様も含め、しっかりサポートいただけたことに感謝している。それらのサポートが無ければ秋田豪雨の復興支援をしながら休眠預金事業の完了は目指せなかったと思う。 |
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シンボルマークの活用状況
・建物の窓(外から見える場所)、居室内の電化製品、家具什器、厨房設備など |

