事業完了報告
2024/08/27更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2023/04/03 | 終了日 2024/02/29 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 愛知県豊田市およびその周辺地域 | |
| 事業対象者 | ①学齢超過で来日し、学校に通っていない外国ルーツの若者 | |
| 事業対象者人数 | 70人 | |
| 事業概要 | 外国ルーツの子どもや若者の中には、母国で9年以上の教育課程を修了して、すでに学齢期を超えているために、地域の中学校に編入できない学齢超過の若者が存在しており、ここ数年で急増している。多くの学齢超過の若者は高校への進学を希望しているが、来日時では日本語での会話が成立しないケースもある。そのため、日本語の初級レベルから高校での学習に最低限必要なレベルに達するまで、約1年かけて日本語学習を支援するための日本語教室を実施してきた。一方で、家族に伴って来日した若者にとって、日本において将来の夢や目標を探すためには、彼らの特性に合わせた専門的なサポートが欠かせない。当団体でこれらの課題に取り組んできた活動の実績を生かして、学齢超過を始めとした外国ルーツの子どもや若者の学びの場が社会の中で認知され、増えていくことに寄与するという次の段階へ進むことを目的として、以下のような事業を実施する。 | |
事業の総括およびその価値
来日したばかりで情報も学ぶ場所もない学齢超過の外国ルーツの若者の居場所となり、日本語学習の機会を作り、約1年という短い期間でそれぞれ希望する高校進学を果たすという成果が残せた。キャリア教育や面談を通して、学習者である外国ルーツの若者の個々の問題に寄り添った。指導者養成講座では、初期指導のカリキュラムを作成し、若者を対象にした日本語指導の方法や関わり方について知識を深め、専門性を高めることができた。進路支援では、キャリア教育の有効性を改めて感じた。参加したほとんどの若者が自分の可能性を見つめ、前向きに将来を考えていることを語った。日本語教室、指導者勉強会、キャリア教育という3つの柱を立てたことで、来日直後の若者、日本語能力に不安があり進学しなかった既卒の若者の状況を包括的にとらえ、日本語の力をつけ進学をサポートするだけではなく継続的な支援のための関係づくりができた。
課題設定、事業設計に関する振返り
4月以降も五月雨式に入室を希望する若者に対して、指導者を増員しクラス数を増やしたことで43人を受け入れ、うち21人が合格、15人が次年度も学習を継続する。指導期間11か月間から1年9カ月間分の高校進学のためのカリキュラムを作成しホームページで公開したことで、今後高校進学を考える若者を支援する他団体において高校受験までの道筋や年間授業計画が立てやすくなることが期待できる。適性を考えるキャリア教育プログラムを実施したことで、具体的なイメージを持つことができなかった若者が自分の将来の夢を語ることができた。色々な現場で指導している指導者たちが悩みを共有して学び合うスタイルの指導者養成講座を実施したことで、子どもへの対応や教え方を学び合い、現場での指導に活かすことができた。愛知県で2025年度から2026年度にかけて設置予定の夜間中学の現状の進捗状況がわかり、今後も情報交換できる関係性が構築できた。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 1. 支援を受けた学齢超過の若者が、発達特性のある若者も含め次年度における高校進学の決定など次の段階に進む準備ができている。 | |
|---|---|---|
| 指標 | 在籍者の進路決定・具体化の状況 | |
| 目標値・目標状態 | 全ての在籍者が進路が決定・具体化している | |
| アウトカム:結果 | 在籍者43人の進路 高校入試合格者21人(夏休みに参加した中3の2人を含む) 日本語教室での学習継続14人 就労2人 帰国2人、転居1人 専門学校等進学準備のため退室2人 B型作業所利用申請手続き中1名 | |
| アウトカム:考察 | 2クラス制でスタートしたが五月雨式に来日する若者からの問い合わせが後を絶たなかったため、6月にスタッフを増員してゼロレベルクラスを開講し、受け入れ人数を増やした。しかし9月以降に入室希望のあった5名は来年度まで待機をお願いせざるを得なかった。 高校見学や面談で進路が具体化していく中、生活困窮世帯の1名は通訳を入れて保護者面談を複数回行い、生活を安定させるために高校進学を諦めて就労することになった。高校受験資格があること、勉強したいと思ったらいつでも戻ってこられる教室であることを伝えた。知的障害をもつ1名は通訳の支援を受けながらバスに一人で乗って通ってこられるようになった。公的支援について市役所の関係部署と保護者との面談を数回行い、B型作業所の利用申請を行う方法で調整中である。 今年度高校受験を希望する学習者に対して2月の公立高校受験に間に合うようカリキュラムを組み立てた。学習面だけでなく通訳を入れた保護者面談で本人や保護者の進路への希望を聞き取ったり個々の家庭の抱える問題に寄り添ったりすることを心掛けながら進路を一緒に考えた結果、43人中22人が受験し、21人が第一志望の高校に合格できた。不合格の1人は日本語教室で学習を継続することになった。 6月開講のゼロレベルのクラスに対しては、本年度の受験は難しいことを入室前の通訳を入れた保護者面談で説明した。教室活動の中で進路に関する調べ学習を取り入れたことで見通しを持たせた結果、次年度も14人が日本語学習を継続して高校受験を目指すことになった。帰国2名、転居1名、就労による退室を除く全ての在籍者が進路を決定した。全員が次の段階に進む準備ができ、想定した成果を得られた。成果を得られた背景として高校進学という同じ目的を持つ仲間と一緒に毎日勉強できる場所があることでお互い励まし合いながら1年間通して学習を継続できたこと、キャリア教育により自分の進路について考えることができ、将来の見通しをもって高校受験に臨めたことが挙げられる | |
| 2 | 2. キャリア教育プログラムを受講した若者が、将来の生き方や働き方について考えを深めることができている | |
| 指標 | 在籍者のキャリア発達に対する自覚状況・理解度 | |
| 目標値・目標状態 | 在籍者の6割以上が自覚・理解度の向上が見られる。 | |
| アウトカム:結果 | ①聞き取り調査の結果 ②アンケート | |
| アウトカム:考察 | ・学齢超過の高校受験を希望する若者がプログラムを受講した。受講者35人のうち途中で退室した1人と発達特性のある1人を除く33人にアンケートを実施し全員が回答した。33人のうち75%が将来自分の好きなことと得意なことを両立させる仕事がしたい、66%が 強みを活かした職業に就きたいと回答し、目標値の6割を上回る成果を得られた。 ・プログラム受講者のうち高校を受験した20人が面接時に将来の夢や目標をきちんと伝えることができた ②それまで気が付かなかった自分の強みがわかった33%、そもそも自分に強みがあると初めて知った12%、キャリア教育を通じて将来したい職業が見つかった28% 将来の夢が、自分に適した仕事だとわかった62% 、キャリア教育を通じて自分の将来や夢について自分で調べたり深く考えるようになった48% 上記アンケート結果から、学齢超過の若者がキャリア教育プログラムを受講して自分のキャリアについて考えを深めることができたと考える | |
| 3 | 3. 教科学習に困難を抱える外国ルーツ中高生・学齢超過者が、教室を認知し、分からないと思った時に相談できるようになる。 | |
| 指標 | 教室の利用状況(新規利用者数、対応する科目数、教室の利用しやすい度) | |
| 目標値・目標状態 | ①新規利用者数:15名 ②対応可能な科目数:主要5教科 ③在籍者の7割以上が利用しやすいと回答 | |
| アウトカム:結果 | ①参加人数 33名 ②対応教科 5教科及び日本語能力試験N3、初期日本語指導 ③アンケート結果 2月の参加者18人中18人が利用しやすいと回答 | |
| アウトカム:考察 | ①4月からの新規入室が33人中28人と新規利用者数目標15名を達成できた。毎週土曜日10時から12時までいつでも学べる場を提供したことで参加者は学校や日本語教室で分からなくても先生に聞けなかったことを、いつでも学習支援教室に来て支援者や母語話者の先輩に質問することができた。勉強だけでなく気軽に学校生活や日常生活の聞きたいことが聞けるようなオープンな雰囲気づくりを意識した。その結果学校外で支援者や同じような背景や目的を持つ生徒同士がつながれる居場所になり、口コミで新規利用者が増えたと考える。 ②5教科に対応した。日本語学習歴が浅い中学生や学齢超過者がネパール語、ポルトガル語を母語とし英語も得意な大学生と高校生の先輩による学習支援を受けたことで教科学習が理解しやすかった。また、大学進学のため日本語能力試験受験を希望する高校生がJLPTの勉強をしたり、初期指導教室がない中学校に在籍する3人が初期日本語指導を受けたりと教科だけでなく日本語学習の機会も提供した。 ③本事業最終月の2月にアンケートを実施したので全参加者33人中2月に出席した18人にしかアンケートが取れなかったが、回答者全員が学習支援教室を利用しやすいと回答した。豊田市周辺市町村に、外国ルーツの生徒や学齢超過が学習支援を受けられる場が少ない。当教室が豊田市駅から近いので周辺市町から通いやすかった。中学生は平日は部活等があるので利用しやすい土曜日の午前中に開講した。12月から2月まで15時まで延長して学習支援時間を確保したことで受験前の利用者が増えた。 最初はゲームばかりしていた中3男子が、高校生ボランティアの支援を受けて苦手な英語に取り組むようになり、休憩中に高校生活の話を聞いたりするうちに進路について真剣に考えるようになったことで勉強に集中できるようになった。結果として第一志望の公立高校に合格できた。 今後も外国ルーツの大学生や高校生の先輩による母語での支援が受けられる、学習や学校生活など気軽に相談できる学習支援教室として認知されるよう活動を継続していきたい。 本教室は豊田市駅近くで開催しているが、参加者の45%が豊田市外から通って来ており、交通費の負担が課題である。 | |
| 4 | 4.. 指導者養成講座の受講生が、講座で得た学びを実践に生かすための準備ができている | |
| 指標 | 日本語指導に必要な知識・態度・方法の理解度 | |
| 目標値・目標状態 | 受講者の6割以上が必要な知識・態度・方法について理解できていると回答 | |
| アウトカム:結果 | アンケート結果 | |
| アウトカム:考察 | アンケートの回答結果(30人中14人が回答)、子どもの段階に応じたカリキュラム作成ができるようになった38.5% 講座参加前はカリキュラムを作成したことがなかったが、講座修了後カリキュラムを作成することができるようになった61.5%という回答を得た。子どもは大人と違い自分の意志で日本に来たわけでなく、支援する側もその背景を理解した接し方が必要であり、対話型の講座を開催したことで子どもへの対応や指導方法について学び合った。指導者である受講者が各現場で支援する子どもや学齢超過を想定して実際にカリキュラムを立て、立てたカリキュラムに従って複数名がが実際に指導を行い、その振り返りを養成講座で報告し合った。このように講座で得た学びを実践に活かしており、目標は達成できたと考える。 当初10人で想定したが、実際は30人の方も参加し、アンケートの結果、全員が子どもに日本語を教えるために必要な知識を得ることができた、7割の人がカリキュラムの作成方法 を理解できるようになった、6割の人がカリキュラムを作成することができるようになったと回答し、想定した結果を得ることができた。講座後の各日本語教室訪問でのヒアリングでも、カリキュラムを立てることで学習到達目標に効率的に達することができるという、カリキュラム作成の重要性を理解してくれたように思う。今回の養成講座で作成した動画を使った養成講座プログラムを、今後も研修会で活用していきたい。 | |
| 5 | 5.. 愛知県が設置を検討している夜間中学の実施に向けてネットワークが構築されている | |
| 指標 | 関係者会議の開催 | |
| 目標値・目標状態 | 年1回 | |
| アウトカム:結果 | 会議の開催回数1回 | |
| アウトカム:考察 | 愛知県夜間中学担当者が本事業で実施中の高校進学日本語教室の授業を視察にいらした折の話や、情報交換、夜間中学の進捗状況についての県の発表などから、外国人生徒の受け入れ、中でも日本語の授業については検討が進んでいないことがわかった。 また、日本語指導をする人材もいないという事情もあるとのことだった。 ゼロレベルから中学校の学習内容が理解できる日本語の力をつけるためには相当な時間数が必要である。本事業で実施した高校進学日本語教室の指導時間は4月から2月まで合計856時間だが、学校で授業を受けて理解できる日本語能力を備えるためには、これでも充分ではない。 夜間中学での補習的な日本語の授業や、わかりやすい平易な言葉での授業は、日本語能力が初中級に達している生徒に対しては有益な学びの場になるであろう。しかしゼロレベルで五月雨式に来日する外国ルーツの若者の日本語を学ぶ場は、夜間中学が設置された後も必要であろうと感じる。 さらに、外国ルーツの若者の学びの場は、「夜間」「中学」という枠ではなく、状況や進路の希望に沿って選択できることが必要と感じる。 以上の現状を踏まえて、体制整備や、夜間中学での日本語指導充実のためには、経験のあるNPOやフリースクールへの安定的な予算が必要と考える。 愛知県の担当課とネットワークができたので、次年度も継続して外国ルーツの若者の現状やニーズを伝え、今後設置される予定の夜間中学における日本語教育や研修等の情報交換を行っていきたい。 ネットワークへの参加者 愛知県教育委員会あいちの学び推進課担当課長、教育改革グループ主査。愛知県多文化共生推進室、愛知県立豊田西高等学校夜間定時制課程教頭、同校指導主事教諭 | |
アウトプット
| 1 | 1. 外国ルーツの若者に向けた日本語教室が実施されている。 | |
|---|---|---|
| 指標 | ①教室の開催数・参加者数 ②体験学習の開催数・参加者数 | |
| 目標値・目標状態 | ①209、30名 ②6回、25名 | |
| アウトプット:結果 | ①教室の開催数実数214日・参加者数実数43名延べ5097名 ②体験学習の開催数5回・参加者数実数26名延べ107名、マネー・ライフプランセミナー1回参加者35名 | |
| アウトプット:考察 | ①日本語教室:日本語の力が足りず昨年度から学習継続希望の夜間定時制高校1年生1人を含む学齢超過24人で4月にスタートした。その後も五月雨式に入室希望があり、6月にクラスを1つ増やしスタッフを増員して対応し学齢超過15人を受け入れた。外国では6月に学校が終わる国が多く、そのタイミングで入国する子が多い。ビザが発給されたら数週間以内に来日しなければならないため、11年生課程の途中で来日した子もいた。夏休み期間、中3の2人を受け入れた。昨年14歳で来日し不就学の状態であった1人が他支援団体から当団体を紹介されて入室した。家庭の事情で中学には入らず2024年4月から 夜間学級へ通うことが決まったが、次年度も高校進学日本語教室で学習を継続する。知的障害の手帳を持っており中学校卒業後の進路支援がなかった1人を居場所として受け入れ、合計43人が在籍した。 在籍中も母国の高校課程のオンライン学習を継続し、母国の高校卒業資格が得られる見通しがたった3人は専門学校等受験のための日本語を学ぶため当団体の別の日本語教室へ移動し、うち1人は家庭の事情で帰国を決めた。中3の2人と学齢超過で高校進学を希望した19人合計21人が高校へ合格した。不合格だった1人を含む15人は日本語学習を継続し、来年度受験する。 ②体験活動:田植えや稲刈り、栗拾い等で四季を感じ日本文化を知る体験活動を実施した。感想を日本語で発表したり自国と比較したワークショップを実施したりして活発な日本語活動に繋げた。豊田市国際交流協会を通じて豊田市内の英語サークルのある高校から交流会の誘いがあり、受験前の時期だったので来年度の高校受験を目指すクラスの学習者が参加した。英語で自国の文化や行事などを紹介したことでその後の日本語学習のモチベーションにつながった。 学習者数が当初の見込みより大幅に増加したため予算の都合で名古屋城や科学館等の見学を断念し、体験学習の目標が達成できなかった。 | |
| 2 | 2.高校進学に向けた日本語及び教科学習のカリキュラムが作成され、情報公開できている。 | |
| 指標 | カリキュラムの作成及び公開状況 | |
| 目標値・目標状態 | 完成された応用可能なカリキュラムの団体のホームページへの掲載 | |
| アウトプット:結果 | ホームページに掲載した内容 :テキスト別に3種類のカリキュラムを掲載 うち2種類のカリキュラムに教科学習カリキュラムも落とし込んだ | |
| アウトプット:考察 | 学齢超過の若者が高校受験を目的として毎日日本語と教科を学ぶ日本語教室は全国的に少ないのが現状である。当団体も他地域の日本語教室から高校進学を希望する学齢超過の若者を紹介され、受け入れている。他地域の日本語教室で高校進学を希望する学齢超過の若者を受け入れることができれば、外国ルーツの若者の高校進学者数の増加が期待できる。支援者の参考になるよう、入門レベルでスタートして高校受験までの日本語及び教科学習のカリキュラムを作成し、ホームページからダウンロードできるようにした。来日時期と学習時間に応じて、ショートタームで11カ月、ロングタームで1年8カ月で高校受験を目指すカリキュラムを作成した。WORDやEXCELファイルで掲載し、支援者が学習者の目的やニーズに合わせて加工できるようにした。本事業で実施した日付もそのまま残し、年 間を通してどの時期にどのレベルの日本語に達し、どんな進学支援を行ったり、どのような体験学習を企画したのかもわかるようにした。教科指導は愛知県の公立高校外国人選抜や定時制高校の受験科目に合わせ国語、数学に重点を置いた。 本事業で指導者養成講座に多くの参加者があったので、今後も自主事業として養成講座を実施することを検討し、高校進学を希望する中学生や学齢超過の若者の支援者にカリキュラムを紹介していきたい | |
| 3 | 3.キャリア・進路にかかわるキャリア教育プログラム及び保護者向けの教育相談が実施されている。 | |
| 指標 | ①キャリア教育プログラム実施回数・参加者数 ②保護者向け教育相談件数 | |
| 目標値・目標状態 | ①キャリア教育10回・30名 ②教育相談30回 | |
| アウトプット:結果 | ①キャリア教育プログラム実施7回・参加者数(実数38、累計277) ②保護者向け教育相談 75件 | |
| アウトプット:考察 | ①群馬大学結城先生キャリア教育プログラム1回目自分を知る(自己分析)2回目適性を知る(職業との相性)3回目進路を考える(進路分析)自分の価値観や特性を知り、キャリアビジョンを描くプログラムを実施した。自分の好きなことや興味から憧れの職業ややってみたい仕事について考えたり、価値観検査や適性検査の結果から他の職業にも興味を広げるなどまず自分に向き合うことが大切だと参加者が理解できた。当初2時間x10回合計20時間を予定していた。結城先生を講師に迎えることで座学12時間を2時間x6回から4時間x3回にして合計7回となったが、キャリア教育実施時間数は20時間と予定通り実施できた。結城先生のキャリア教育プログラムは、高校生でも留学生でもなく、どこにも所属していない外国ルーツの10代の学齢超過の若者に寄り添ってキャリアビジョンを描くことに重点を置いたプログラムであり、団体としてもキャリアカウンセリングの視点を持つスタッフの育成の必要性を感じた。今後勉強会を実施して学びを深め、今回のキャリア教育ブログラムを団体内で実施できるように勉強していきたい。 ②本事業の予算により通訳を配置できたことで保護者や本人の悩みに寄り添う面談を行うことができ、相談件数が大幅に増加した。通訳が困窮した家庭と教室担当者をつなぐ大切な存在となった。学齢超過の若者の支援に関わるスタッフが、指導者養成講座やキャリア教育プログラムで若者の声を聞いたことなどで彼らの背景の難しさを理解したことも相談件数が増えた理由だと考える。経済的困窮、DVからの避難等支援団体とつなげ、生活再建のために行政の担当課に同行し、進路先になる高校との情報交換等ニーズに応じたアウトリーチ活動を行なった。 高校受験の1週間前に突然日本語教室を退室すると泣きながら言い出した学習者がいた。通訳と二人だけで話す時間をとったところ、家族からDVを受けていたことがわかった。相談していることを家族に伏せるため、市役所の福祉カウンセラーに日本語教室に来てもらい、通訳とスタッフが同席して相談を実施することができた。専門家から具体的なアドバイスをもらい、精神的に落ち着き進路を考えることができるようになり、日本語教室で勉強を続け次年度受験を目指すことになった。 | |
| 4 | 4.教科学習に困難を抱える外国ルーツの中学生や高校生及び高校進学を希望する若者を対象とした学習支援が実施されている。 | |
| 指標 | ①開催数・参加者数 | |
| 目標値・目標状態 | 学習支援教室運営にかかわる記録 | |
| アウトプット:結果 | 土曜日教室の開催35回参加者(実数33人、累計309人) | |
| アウトプット:考察 | 新規参加者15人の目標値に対して28人と目標を上回った。学習者の口コミや豊田市国際交流協会内で実施していることで学習相談に来た生徒を紹介してもらうことが多かったが、本年度は他団体の支援者からの紹介や高校や中学校からの相談などもあり、活動を継続してきたことで少しずつ学習支援教室が認知されたと感じる。 当団体で支援を受けて進学したネパール人大学生、ブラジル人高校生にも本事業で初めて指導者側になり、学習支援や受験指導にあたってもらった。母語での支援をうけることで日本語学習歴が浅い学習者が理解を深めることができ、中3の6人が高校に合格した。また、社会人・大学生・高校生ボランティア4人が参加してくれ、日本人の高校生や大学生から学校の話を聞く機会にもなり、教室が活性化した。 高校受験を控えた中3や、当団体の日本語教室で学ぶ高校進学を希望する若者の入室が増えたため、学習時間を10時から15時までの4時間に延長して支援をした。 外国人支援のない中学生6人向けに先輩の話を聞く会を開催し、進路選択の役にたった。 中学校や高校に在籍しながらも、日本語の学習言語能力の獲得過程にあって教科学習に困難を抱える外国ルーツの生徒や高校進学を希望する若者を対象とした学習支援事業を実施する際、団体の設立当初からの理念である来たいときに気軽に来られる居場所としての役割も併せ持ち、中高の部活や学齢超過のアルバイトなどと両立して学べる教室づくりを重要視した。そのため参加率は低かったものの、地域への認知度向上による新規入室者が増加し、また中3や学齢超過、高3の進路が決まったので、期待した成果は出せたと考える。 | |
| 5 | 5.指導者養成講座が実施され、日本語の教え方やカリキュラム作成についての相談体制が整備されている。 | |
| 指標 | ①養成講座の実施回数・参加者数 ②WEB講座の作成数・閲覧数 ③相談件数 | |
| 目標値・目標状態 | ①指導者養成講座年14回、10名 ②WEB講座作成件数・閲覧数:14件・140回 ③10件 | |
| アウトプット:結果 | ①養成講座の実施14回・参加者実数30人、累計259人) ②WEB講座の作成数14回・閲覧数746回 ③相談件数14件 | |
| アウトプット:考察 | 子どもや若者を対象にした日本語教室では文化的背景の違いに対する理解のみならず、近年では発達特性に配慮が必要なケースも散見されており、日本語教育の経験に加えて、各々の困難に共に向き合い問題解決に向けて伴走するような支援のあり方が求められている。子ども・若者の持っている力を引き出し、育ちを見守り、必要があれば専門機関に繋げられるような指導者の育成が課題であると考え、指導者養成講座を実施した。子どもへの接し方や指導方法について同じような悩みを持つ支援者との対話を通じて自ら解決方法を考えるプログラムを組んだ。毎回、事前に学習用ビデオを視聴して感想を発表し、その後カリキュラムや指導方法について意見を述べあうワークショップを実施した。 このような形の養成講座は初めて実施し、また土曜日の隔週開催で回数も多いので、参加者を10人と見込んでいたが、団体内の日本語教室から予想を上回る30人が参加してくれ、そのうち15人が6割以上参加した。この数値は期待以上であった。何かを教えてもらえると思って参加した人は最初は対話型スタイルの講座に戸惑っていたが、ビデオの感想を積極的に発言するようになり、指導学年別のワークショップで他の日本語教室で同じ学年を指導する人と現場での困りごとや指導方法について話し合うことができたし、他の現場の指導者と意見交換したことで教え方の工夫も学ぶことができた。養成講座内や養成講座終了後にも毎回指導内容や学習者への対応に関する相談があり、都度相談に応じた。一例としてあげるもらうくれるの指導方法の相談があり、低学年ではそもそも母語でも理解しているかわからないので、日本語だけで導入し、教室活動を通じて理解する程度にとどめてもよいが、中学年以上になると感謝の気持ちを表したり、高学年や学齢超過は敬語と待遇表現を使えるようになる活動も取り入れるというように、子どもの発達に応じた言語活動の必要性についてアドバイスした。この文法項目はどの学年でも同じ悩みを持つことが分かったので講座内で学年別に実際にカリキュラムを作成することにした。その後カリキュラムに沿って実際に教えてみて良かった点や反省点を共有し、それぞれの現場での指導に活かすことができた。 受講者が子どもを教える現場を講座開始前に訪問する計画だったが、講座後のフォローアップに時間をかけるため、講座修了後の訪問に変更した。 | |
| 6 | 6.愛知県が設置を検討している夜間中学の実施に向けての情報提供・意見交換がされている。 | |
| 指標 | ①情報提供数 ②意見交換会開催数・参加者数 | |
| 目標値・目標状態 | ①3回 ②3回・6名 | |
| アウトプット:結果 | ①情報提供数 4回 愛知県あいちの学び推進課(2025年より開校予定の夜間中学担当課)1回、夜間中学設置予定の豊田西高校夜間定時制2回、公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団が2024年度まで実施する夜間学級1回 ②意見交換会開催数・参加者数 愛知県担当課2回(1回目:愛知県2名、トルシーダ2名、2回目:愛知県2名、トルシーダ3名)豊田西高校夜間定時制1回(高校2名、トルシーダ3名)) | |
| アウトプット:考察 | 学齢超過の若者が来日してから高校入学に至るまでの期間における学習の場が社会的制度として存在しないことが課題である。近年中に夜間中学が高校受験を目指す外国ルーツの学齢超過の若者や既卒生も含めた学びの場となるように、これまでの教室運営における取り組みから得た知見を元にして公的機関への情報提供を図っていきたいと考えた。 あいち学びの推進課が担当課として決まったという連絡を受け、11月に愛知県教育委員会あいちの学び推進課教育改革Gへ赴いて本事業で実施中の日本語教室で受け入れている学齢超過の若者の来日理由や来日の背景、日本語教室の概要について説明をした。担当課から夜間中学の検討内容について説明を受けたが、日本語が十分でない外国ルーツ青少年の受け入れは想定しているものの、どのように受け入れていくかは模索中という印象を受けた。日本の中学校に在籍する日本語指導が必要な外国籍の中学生は想定しているものの、日本語がゼロで来日して高校進学を希望する学齢超過の若者がいて、学びの場が必要だという認識はなかったように感じた。 12月にあいちの学び推進課教育改革G2名が夜間中学設置のための日本語指導の検討の参考のため、本事業で実施中の高校進学日本語授業を見学、情報交換を行った。学齢超過で来日し、毎日4時間日本語を勉強して1年間で高校受験にチャレンジすること、五月雨式に入室希望者がいる理由や生活言語と学習言語の習得の課題などが認識してもらえた。担当課の日本語教室見学中に新規希望者が来室したので急遽面談を実施することになった。県担当者が面談への同席を希望されたので保護者の承諾を得て同席して頂いた。五月雨式に入室希望者が来る現状や学齢を超過して来日した理由などが分かってよかったとおっしゃていた。今後も情報交換をしたいという話があった。 意見交換前の県の認識は、多文化共生推進室の提案で日本語支援をしている団体と県との情報交換会があったが担当課も決まっておらず日本語支援という活動があるという認識がされたというレベルであった。2023年6月から7月にかけて日本の中学校を卒業していない人などへのアンケートが実施された(当団体には情報が共有されなかった)。その後10月下旬に夜間中学が夜間定時制高4校に設置されること、外国籍も入学が可能なこと、定員は10名程度であるという概要が発表された。 その後多文化共生推進室から紹介をしてもらって11月に担当課訪問及び12月の担当課による日本語教室見学で上述の情報交換を行った。正規のカリキュラムの中で日本語指導がなく、大阪府の高校を見学したが具体的なイメージは持てていないとのこと。トルシーダで指導しているようなクラス形式の授業ができたらいいと考えているが現状では指導者がいない。今後の情報交換の話もあり、協力できることや夜間中学のニーズ等を引き続き県に伝えていきたい。 | |
活動
| 1 | A. 外国ルーツの若者に向けた日本語教室の開催: 月〜金、1日4時間x11か月(アウトプット1、2) | |
|---|---|---|
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | ・開始時の学習者24人+その後の入室者19人、合計43人を受け入れた。 ・4月開始の1,2クラス開催日数214日/11か月、参加者数実数43人累計5097人。成果として公立高校受験者22人のうち21人が合格した。 ・新規来日して入室を希望する若者が増えたため、6月にもう1クラス増室。2023年に新規来日した若者向けのクラスの実施回数152回 参加者時実数15人累計1426人。 | |
| 2 | A. 上記の日本語教室における進路支援: 三者面談、学校見学・説明会・願書提出などへの引率、受験資格確認、入試対策(アウトプット1) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 受験希望者三者面談22人、学校見学・入試説明会引率(21人、8校12回)・受験資格確認及びWEB出願サポート(中学校既卒4人、海外からのダイレクト受験18人)、11月から2月まで日本語に加え面接作文過去問題等高校入試対策を 58日間実施。 住友商事プロボノにより面接官役として6名のボランティアによる高校入試の面接練 習(2/1 午前1回面接練習、午後1回面接練習 学習者18人が参加 ) | |
| 3 | A. 上記の日本語教室における体験活動: 名古屋市や豊田市で開催される企業展見学、田植え・稲刈り、名古屋城、博物館、プラネタリウム等の社会見学(アウトプット1) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 自然体験3回(実施日6/5 田植え24人 10/16稲刈り24人 10/23栗拾い26人)、地域交流2回(国際の日 10/1 28人,拳母祭り10/15,16 19人)、社会見学1回(10/23矢作ダム26人)、豊田東高校訪問及び高校生との交流会(12/18 14人),18歳から成人になる外国ルーツの若者のための東海労働金庫によるマネー・ライフプランセミナー(2/16 30人) | |
| 4 | A. 上記の日本語教室における運営会議:10時間/月x11か月(アウトプット1) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 毎月1回、全スタッフによる運営会議を開催。高校受験に向け11月に日本語学習のレベルに合わせて学習者のクラス替えと担当者の配置替えを実施し、よりスピード感をもって受験対策が行えるよう強化した。今年度は高校受験出願がweb出願になったため、既卒生は他県から転居した生徒も含めて出身中学校へ、海外からのダイレクト受験者は高等学校教育課への連絡を密に行いながら、運営会議で都度工程を確認し、全員無事出願した。 | |
| 5 | B. 上記の日本語教室におけるキャリア教育: 専門家のアドバイスにより年間プログラムを作成(アウトプット3) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 群馬大学結城教授を専門家として招き、教室見学、スタッフへのヒアリング後、3日x4時間、合計12時間のキャリア教育プログラムを策定・実施した。ポルトガル語スペイン語フィリピン語ネパール語英語中国語ベトナム語の7か国語の通訳を入れて日本語がまだ弱い若者をサポートした。3週連続で1日4時間、自分を知り、キャリアについてじっくり集中して考えることができるプログラムを実施できた | |
| 6 | B. 上記の日本語教室におけるキャリア教育: 講師によるキャリアに関する講座の実施、当教室を経て高校・大学などに在籍する先輩との交流会、社会人との交流会、進路ガイダンス、進路ガイドブックを活用したワークショップの開催(アウトプット3) | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 上記の専門家によるキャリア教育を3日間実施(11/7,14,21)。当教室を経て高校や大学に在籍する先輩との交流会を実施(日本語教室(8/6 19人)、土曜日教室に参加する中学生向け先輩の話(1/11 5人)、みよし市教育委員会主催進路ガイダンスへ引率(7/30 4人)、進路ガイドブックを活用したワークショップの開催(6/16 1,2クラス学習者20人、1/30,31 3クラス学習者 15人) | |
| 7 | B. 上記の日本語教室における職場見学・体験の企画・実施: 地域の飲食・介護・物流などに関連する企業・店舗(アウトプット3) | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 農業の職場体験1回(6/12 23人)地域中小企業出店ブースでの職場体験(8/20 19人)介護施設の職場体験1回(8/8 1人)、トヨタ紡織職場見学(2/13 22人)キャリア教育として企業展見学(メッセナゴヤ11/8 28人) | |
| 8 | B. 上記の日本語教室における教育相談: 通訳を交えた三者面談(アウトプット3) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 日本語教室学習者との三者懇談22回(全回通訳つき)、豊田市や近隣市町村在住の中学生、高校生、学齢超過等の進路相談53回(うち通訳を交えて25回)、生活相談16回(うち通訳を交えて14回) 合計91回(うち通訳を交えた面談61回)の教育生活相談を実施した。通訳がいることで、複雑な家庭環境や生活に関する相談にのり、必要に応じて行政の福祉課や児童相談所等につなげることができた | |
| 9 | C. 教科学習に困難を抱える外国ルーツの中学生や高校生、高校進学を希望する若者を対象にした学習支援: 毎週土曜日2時間(アウトプット4) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 市内在住の中学生8人、市外から通ってくる中学生5人、市内在住の学齢超過者8人、市外から通ってくる学齢超過者8人、市内在住の高校生2人、市外から通ってくる高校生2人 合計33人。日本人スタッフだけでなく外国ルーツの高校生、大学生2人を指導側になってもらい、母語での支援を充実させた結果、高校に6人合格、大学に2人合格することができた。 | |
| 10 | D. 指導者養成講座: 上記の日本語教室における授業を録画して養成講座の教材としてオンライン配信する 14回(アウトプット2,5) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 高校進学日本語教室における指導の様子を録画して90分のビデオ教材を作成。指導者養成講座受講者にyoutubeのリンクを送付して視聴してもらい、どのように指導に工夫をしているか、どのようなカリキュラムで教えているのかを考えてきてもらい、講座内で話し合った。講座修了後のアンケートでは93%の人がビデオ教材が参考になったと回答した。 | |
| 11 | D. 指導者養成講座: 現場での指導に関する困りごとや疑問を相談し合い、青少年との関わり方を学び、それらを反映させたカリキュラムを作成する 14回(アウトプット2,5) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | ビデオ教材を事前視聴し、講座当日はビデオを見た感想やどんなカリキュラムだったか、指導の工夫等話し合い、その後支援対象者の年齢層別のグループに分かれてカリキュラムを考え、お互いに学びを深めるスタイルの講座とした。各自作成したカリキュラムで実際に教えてみて難しかったこと等共有した。カリキュラムを作成したことがない参加者には、ビデオ教材の高校進学日本語教室のカリキュラムを配布した | |
| 12 | D. 指導者養成講座: 作成したカリキュラムを団体のホームページに掲載する(アウトプット2,5) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 高校に進学を希望する外国ルーツの若者が高校受験に向けて日本語と教科を学ぶカリキュラムを3種類作成し、2/29に団体のホームページに掲載した。 ひらがなの読み書きができる入門レベルから最短11か月、最長1年8カ月で受験する内容で、中学校に在籍する外国ルーツの中学生の日本語学習にも応用可能。生徒の年齢や母語の習得程度により内容や進度を見直すなどして個別の指導計画を立てられるようword等で作成した。 | |
| 13 | D. 指導者養成講座: 講座講師及び補助者が日本語教室の現状を把握するために養成講座参加者が活動する日本語教室を訪問する 6回(アウトプット2,5) | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 養成講座修了後に講座参加者が指導を行っている豊田市の日本語教室2か所、みよし市の初期指導教室2か所、安城市の初期指導日本語教室2か所を訪問し、カリキュラム作成や指導方法等についてフォローアップを行った。訪問回数6回 | |
| 14 | D. 上記の指導者養成講座における運営会議: 14回(アウトプット2,5) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 日本語教室における授業を録画して養成講座の教材としてオンライン配信するカリキュラムについて、毎回コーディネーター、ビデオで指導を担当するスタッフとで運営会議を行った。ビデオ撮影委託先の会社のコーディネーター、撮影スタッフとも撮影場所や撮影方法などについて打ち合わせを行ったので毎回時間内にスムーズに撮影を行うことができた。撮影会社からのアドバイスでキャプチャをつけたことでよりビデオが見やすくなった。 | |
| 15 | E. 愛知県が設置を検討している夜間中学の実施に向けてニーズ調査のための情報提供を行う(3回)。高校での日本語教育の内容について専門家と意見交換を行う(1回)(アウトプット6) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | ①情報提供数 4回 愛知県あいちの学び推進課(2025年より開校予定の夜間中学担当課)1回、夜間中学設置予定の豊田西高校夜間定時制2回、公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団が2024年度まで実施する夜間学級1回 ②意見交換会開催数・参加者数 愛知県担当課2回(1回目:愛知県2名、トルシーダ2名、2回目:愛知県2名、トルシーダ3名)豊田西高校夜間定時制1回(高校2名、トルシーダ3名) | |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
・群馬大学の留学生地域定着促進支援のノウハウを持っている結城先生がプログラム策定と講師を引き受けてくださり、若者が先生から直接キャリア教育プログラムの指導を受けることができた
・メッセナゴヤ企業展で名刺交換をしたトヨタグループのトヨタ紡織に職場見学を受け入れてもらうことができた。豊田西ロータリーからも職業体験の支援を受ける方向で話を進めることになった。
・中学校既卒生の進路について問い合わせや相談が増えた。中学校での日本語指導についての相談が増えた。
・発達特性のある若者は、通訳を入れて保護者と共に福祉課に相談、就労継続支援B型事業所を見学した結果、3月に体験に行って就労に向けた訓練を受けてみるという進路の見通しがたった。特性のある外国ルーツの若者の進路の一つとして今後も協力関係を築きたい。
・高校で就職支援を受けたものの、外国人という理由で就職先をなかなか見つけることができなかった土曜日教室の元参加者(高3)から相談を受け、豊田市内の介護施設での職場体験を実施した。高校生や専門学校生の職場体験を多く受け入れている施設で外国人にも理解を示してくださり、職場体験につながった。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | ・愛知県が2026年4月に豊田市に開校する夜間中学は日本語学習に関するカリキュラムがまだ決まっていないことがわかった。日本語支援の面から協力できるところは協力していき、ネットワークを継続していく。 |
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外部との連携実績
| 1 | 活動 | 安城市教育委員会 |
|---|---|---|
| 実施内容 | 日本語指導の相談を受けた | |
| 結果・成果・影響等 | 安城市内に在住し、当団体の高校進学日本語教室で勉強して高校に合格した在籍生や学齢超過の若者の報告を行った。日本語教室のチラシを中学校の卒業式に間に合うように配布し、進路がない既卒生の高校進学に向けた支援について連携できた | |
| 2 | 活動 | 岡崎市の中学校 |
| 実施内容 | 中3の進路について相談を受けた | |
| 結果・成果・影響等 | 2024年4月から当団体の高校進学日本語教室に通うことになった | |
| 3 | 活動 | 衣台高校 |
| 実施内容 | 日本語指導の相談を受けた | |
| 結果・成果・影響等 | 衣台高校での日本語指導カリキュラムに落とし込むことができた | |
| 4 | 活動 | 豊田西高校夜間定時制 |
| 実施内容 | 2024年4月に入学する外国ルーツの生徒の日本語支援について相談を受けた | |
| 結果・成果・影響等 | 2024年4月から週1回程度、日本語支援にスタッフを派遣することになった |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
|---|---|---|
| 内容 | 2024年2月19日付毎日新聞に、「外国ルーツの子にキャリア教育」という見出しで、高校進学日本語教室でのキャリア教育の様子が掲載された | |
| 広報制作物等 | なし | |
| 報告書等 | なし | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整備されていますか | はい | |
| 内容 | 内部に窓口を設置 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | はい | |
| 報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む) | 外部監査 | |
| 内容 | 公認会計士による外部監査を実施 | |
| 本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
その他
| 本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 地域に学齢超過の若者を受け入れ、社会につなぐ場がほぼないという現状の中、地域で育つ外国人の若者の存在に光を当て、人材として育てる意義を伝えていくことが今後の当該事業の役割と考えている。豊田市内の豊田西ロータリークラブと話す機会があり、本助成金で職業体験の場を探しているという話をしたところ、このような学齢超過の若者が地域に存在していると知らなかった、その存在を知ってもらうためにメディアに取り上げてもらえるような職場体験活動を一緒に企画しましょうと言ってもらった。2024年夏~秋の実施に向けて話し合いを続ける。キャリア教育については、これまで団体内で行ってきたキャリアプログラムは時間が短すぎたとわかった。自分の将来について、4時間、じっくり考える時間を設けることが重要だったと感じている。今後も結城先生も継続的に関わってくれる意志があるので、子どもとのかかわり方などを結城先生を講師とし、キャリア教育に関する勉強会などを企画し、サポートを受けながらキャリアカウンセリングの視点を持ったスタッフを育成し、キャリア教育プログラムで団体内でできるところは分担しながら今後も進めていきたい。 |
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シンボルマークの活用状況
ホームページでのカリキュラム掲載ページ、子どものための指導者養成講座開催時に掲示 |

