事業完了報告
2024/08/27更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2023/04/01 | 終了日 2024/02/29 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 全国 | |
| 事業対象者 | 外国につながる中学生・高校生・学齢超過生、外国につながる中学生・高校生・学齢超過生の保護者、中学・高校・大学の教員、支援者 | |
| 事業対象者人数 | 約250人 | |
| 事業概要 | 外国ルーツ青少年の学習環境を充実させ、保護者が子どもの教育に主体的に関われるように情報提供や教育相談等を行う。また、多言語によるキャリア支援を行い、将来への夢がもちにくい外国ルーツ青少年が保護者と共に自分たちの進路・将来について考えられるようにサポートする。 | |
事業の総括およびその価値
本事業では、フリースクール、JLPT日本語教室により外国ルーツの子どもたちの学習面をサポートし、進学等の不安を解消するために多言語での情報提供や教育相談を行い、さらにその先の進路、将来のキャリアについて知る機会として教育フェア、多言語版ガイドブックを活用するという学びの継続を実現する取り組みを展開した。SYDRIS事業で広げることができた他団体や自治体、関係機関との連携をベースにして、ABCジャパンで学んだ外国ルーツの先輩や学生・プロボノボランティアを巻き込み、協力を得ながら、各事業を遂行することができた。その結果、外国ルーツの子どもたちが主体的に自らの将来を選び取れるようになる後押しができ、同時に保護者に対しても、日本語学習の重要性や進学準備に向けた家計プランニングの必要性などの意識改革を促し、子どもの教育により積極的に関わるためのサポートができた。
課題設定、事業設計に関する振返り
事業申請時に設定した課題については、コロナ禍による影響は落ち着いたと言えるが、現在においても基本的には変わっていない。外国ルーツの家庭において、保護者は長時間労働により子どもの教育に積極的に関わることができず、勉強を見てやることも難しい。また学齢超過で来日した子どもたちのための学習の場は十分ではない。
事業設計については、課題解決のための取り組みとして適切であったと考えている。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 義務教育を終えて来日した外国ルーツ青少年及び不登校状態の外国ルーツ青少年が、居場所と学びの場を得て、安心できる環境で日本語や教科を学ぶことができるようになる。 | |
|---|---|---|
| 指標 | ①生徒の出席率 ②高校進学希望者の進学率 ③学習意欲の状況 | |
| 目標値・目標状態 | ①生徒の継続的な出席率 80%が8割以上 ②進学率90%以上 ③生徒の80%以上から学習に対する姿勢・意識の改善・向上がみられる。 | |
| アウトカム:結果 | ①生徒の継続的な出席率:80%以上が97%(11名/11名) ②進学率:100%(10名/10名) ③高校入試直前に生徒に対して行ったアンケートと毎回の授業報告の内容から、生徒の98%(10名/10名)から学習に対する姿勢・意識の改善・向上がみられた。 | |
| アウトカム:考察 | 出身国も来日時期も異なり、日本語力も学力も様々な子どもたちに居場所と学習の場を提供できた。高校進学という同じ目標を持つ仲間がいて、先生や外国ルーツの先輩、大学生や社会人ボランティアと出会い、交流できる教室に来るのは彼らの生活の一部になり、楽しく通ってきている姿が見られた。志望校選択では説明会参加を重ね、自分に合った学校を選び、それぞれが懸命に努力した結果が全員合格につながった。保護者に対しても、教育フェアへの参加を求めたり、三者面談を行うなど、積極的に関わってもらうよう努めた。アンケートでは、新しいことをたくさん学べた、いい友だちができた、高校進学のサポートにとても感謝している、といった声が寄せられた。また、日本語の授業では、先生から例文を作るように言われなくても、教えた文法を使ってすぐ話しかけてくるなどの積極性が見られるようになり、教科では、数学の解き方等を教えると、類題を出してほしいと言ってくる生徒が多く、学習意欲の 高まりが見られた。 | |
| 2 | 全国の外国ルーツ青少年がオンライン日本語教室に参加することにより、キャリア形成に必要な日本語能力を身につけ、JLPTに合格できるようになる。 | |
| 指標 | ①生徒の出席率 ②JLPT受験者の合格率 ③学習意欲の状況 | |
| 目標値・目標状態 | ①生徒の継続的な出席率 80%が8割以上 ②合格率70%以上 ③生徒の80%以上から学習に対する姿勢・意識の改善・向上がみられる。 | |
| アウトカム:結果 | ①生徒の継続的な出席率:80%以上が72%(33名/46名) ②合格率:28%(13名/46名) ③JLPT直前に生徒に対して行ったアンケートと毎回の授業報告の内容から、生徒の:80%(36名/46名)から学習に対する姿勢・意識の改善・向上がみられた。 | |
| アウトカム:考察 | ブラジル学校では学校内で日本語を使う機会がなく、卒業時も日本語力がついていない。彼らが自らの進路を形成し、仕事の選択肢を増やせるように、どこに住んでいても参加できるオンラインの日本語教室を実施。日本で生活する上での日本語力の重要性を認識していない若者や保護者も多く、特にN5クラスでは継続率が伸び悩んだ。そこで日本語の勉強が必要な理由やそのメリットについてキャリアプランナーによるレクチャーを行った。参加者の反応は良く、受講したことで教育フェアへの参加につながった生徒と保護者も。JLPT試験の 受講者のうち、受験自体が初めてで、マークシートや時間配分がわからず不合格となった人も多かったので、今後のJLPT教室においては、事前に模擬試験を行うなどの対策が必要だと思われる。授業では、使役や使役受身(学習者には難しい分野)について教えた際に、この文は正しいですか? と、自分で文を書いて見せてくれたり、教えた漢字を使った熟語について、ちゃんと授業を理解したうえで質問してくる姿が見られるなど、貪欲に学ぼうとする姿勢を感じられるようになった。 | |
| 3 | 日本語理解が十分でない保護者と彼らの支援者が、多言語による情報を活用して、子どもと一緒に子どもの進路・将来について考えられるようになる。 | |
| 指標 | ①進学・キャリア形成に向けた基本的知識の獲得、意欲の状況 ②ガイダンス参加者の満足度 | |
| 目標値・目標状態 | ①参加者の80%以上において進学やキャリアに対する基本的知識や進路にかかわる意識の改善がみられる。 ②参加者の80%以上が満足した(5段階評価)と回答 | |
| アウトカム:結果 | ①参加者の:82%(52名/アンケート回答者63名のうち)において進学やキャリアに対する基本的知識や進路にかかわる意識の改善がみられた。 ②参加者の87%(54名/63名)が満足した(5段階評価)と回答 | |
| アウトカム:考察 | 参加者アンケートでは、「今までわからなかっ たことが理解できた」「いろんな道があることを知ることができた」といった声が多く寄せられた。進学やキャリアについて限られた情報しか得られていなかった外国ルーツの中高生・保護者に、同時通訳付ガイダンスや先輩の体験談紹介、ブースの個別相談などにより、新たな選択肢を提示することができた。また大学に行くための費用や奨学金など具体的な情報を得ることで、保護者が家計のプランニングを行うなど実際の行動を起こすきっかけにもなっていた。現在のスタイルになって2回目の教育フェアであったが、今後はさらに参加者とブース出展者をつなげるための工夫をしていきたい。 | |
| 4 | 外国人の支援者が、学校や教育制度等についての知識を得てより効果的なサポートができるようになる。 | |
| 指標 | ①ガイドブックについての理解度、満足度 ②ガイドブックの活用状況 | |
| 目標値・目標状態 | ①ガイドブックを配布した関係機関・関係者の80%以上が理解した、満足したと回答 ②ダウンロード数:100件以上 | |
| アウトカム:結果 | ①ガイドブックを配布した関係機関・関係者の87%(58名/アンケート回答者67名のうち)が理解した、満足したと回答 ②ダウンロード数:108件(小学校:62、中学校:28、高校:18) | |
| アウトカム:考察 | 神奈川県教育委員会の協力を受けて、全県の小中学校の国際教室担当教 員向けにガイドブックの紹介とアンケートを実施したところ、「必要なところはかなり網羅していて、充実した内容」「中学校進学の時に渡すことができて、とても助かる」「保護者の方にとって非常に参考になる」「これらのデータを各学校に渡すことで、担任の負担軽減にもなる」と概ね好意的な感想が寄せられた。また、神奈川県の外国ルーツの児童生徒の出身国がますます多様化しており、ガイドブックのさらなる多言語化も求められたため、検討していきたい。 | |
| 5 | 外国につながる子どもや若者、保護者、支援者が教育に関する課題について、解決に向けての糸口をみつけ、意欲的に学習や進路、支援をしていけるようになる。 | |
| 指標 | ①相談者の課題の整理状況 ②サポート・サービスの利用状況 | |
| 目標値・目標状態 | ①相談者の80%以上が課題が整理ができていると回答。 ②相談者の80%以上がサポート・サービスに満足していると回答。また、利用率の改善・向上がみられる。 | |
| アウトカム:結果 | ①相談者の82%(105名/128名)が課題が整理ができている様子。 ②相談者の90%(115名/128名)がサポート・サービスに満足している様子で、利用率の改善・向上がみられる。 | |
| アウトカム:考察 | 言葉の壁により、抱える課題や悩みを相談できる場所がない外国ルーツの保護者や若者から、学習や進学から 生活一般まで様々な相談が寄せられた。県内からの相談であれば、これまでのつながりや蓄積された情報を元にアドバイスをしたり、他の支援団体や関係機関に比較的容易につなげることもできたが、県外など遠方からの相談に対しては、こちらでもいったん情報収集した上で対応する必要があり、対応の難しさがあった。各地に外国人のための相談窓口はあるが、その数は十分ではなく、多言語での案内が十分でないためにそこまでたどり着くのが困難なケースも多いこともわかった。受けた相談に対しては、その後も状況によって継続的にサポートを行った。 | |
アウトプット
| 1 | 外国につながる子どもたちを対象としたフリースクールが実施されている | |
|---|---|---|
| 指標 | ①実施回数 ②参加人数 | |
| 目標値・目標状態 | ①回数:120回以上 ②参加人数:延べ720人程度 | |
| アウトプット:結果 | ①回数:121回 ②参加人数:延べ960人 | |
| アウトプット:考察 | コロナ禍の収束により、新規来日が増え、年度の早い段階から問い合わせが来ていた。ほとんどが母国で中学卒業後に来日した学齢超過生で、日本語はほぼゼロ、本人も保護者も日本の教育システムや高校進学に関する知識は持っていない状況。五月雨式にレ ベルの異なる生徒が入室してきたが、ボランティアのサポートも得ながら、それぞれの日本語力や教科のレベルにあわせてクラスを分けたり、教材を用意したりして、一人ひとりに寄り添った支援を実施。仕事による多忙を理由に、進学について子どもに任せがちになる保護者も見られたので、三者面談や高校説明会参加への呼びかけなどを積極的に行った。これから日本の学校に進学する子どもたちが安心して学び、その後のキャリア形成を行っていくためにも、保護者に対する情報提供や相談対応等の支援は欠かせない。10月以降も入室の問い合わせがあったが、スペース的にも人的にも対応できず他団体につなげたが、絶対数が不足しているため、支援からこぼれてしまう子どもも多いと思われる。 | |
| 2 | 外国につながる子どもと若者を対象としたキャリア形成のためのオンラインJLPT対策日本語教室が実施されている。 | |
| 指標 | ①実施回数 ②参加人数 | |
| 目標値・目標状態 | ①回数:120回以上 ②参加人数:延べ1,800人程度 | |
| アウトプット:結果 | ①回数:102回 ②参加人数:延べ1,505人 | |
| アウトプット:考察 | ブラジル総領事館の協力を受け、全国のブラジル学校やコミュニティに生徒募集の呼びかけを行った。N4,N3クラスの生徒については、すでに日本語学習の経験もあり、JLPT合格という明確な目標 があるので、継続して出席している生徒が多かった。N5クラスは日本語を勉強したこともなく、漢字もほとんどわからない生徒も多く、特にオンライン授業のため、生徒の理解度や進捗をリアルタイムで把握するのが難しい面もあったが、chatやGoogle Formで質問や感想を伝えてもらい、丁寧に応えることで状況を把握するよう努めた。また日本語学習の必要性や重要性を理解していない生徒も多いため、授業参加へのモチベーションが下がりやすい傾向があった。実施回数については、12月のJLPT試験実施後に生徒の希望もあり、数回の休みを入れたため、目標回数に少し足りなかった。 | |
| 3 | 外国につながる子ども・若者とその保護者や支援者を対象とした高校進学・大学進学・キャリアに関するガイダンスが実施されている。 | |
| 指標 | ①実施回数 ②参加人数 | |
| 目標値・目標状態 | ①回数:年1回 ②参加人数:150人以上 | |
| アウトプット:結果 | ①回数:年1回 ②参加人数:194人 | |
| アウトプット:考察 | 進学やキャリアに関する情報を必要とする一人でも多くの外国につながる子どもや家族に参加してもらうため、神奈川県教育委員会の後援を得て、県下の全小中学校・高校への周知を依頼。その結果、子どもたちや保護者だけでなく、学校関係者の参加も多く見られた。開催日が他団体の高校説明会と重なった ため、支援者の参加が限られてしまったので、今後はスケジューリングに留意する必要がある。多言語通訳付きのガイダンスや先輩による体験談コーナーはとても好評だったが、大学・専門学校・職業訓練校・企業等のブース出展での個別相談に関しては、設定時間が短く、子どもたちが自分から相談に行くにはハードルが高いこともあり、来年度以降はさらに工夫が必要。 | |
| 4 | 外国につながる子どもや若者とその保護者や支援者を対象とした教育相談が実施されている。 | |
| 指標 | ①相談件数 ②相談人数 | |
| 目標値・目標状態 | ①件数:80件以上 ②人数:50人以上 | |
| アウトプット:結果 | ①件数:145件(外国ルーツ青少年:36件/保護者:83件/学校関係者:18件/支援者他:8件) ②人数:128人(外国ルーツ青少年:32人/保護者:75人/学校関係者:15人/支援者他:6人) | |
| アウトプット:考察 | 保護者からの相談が5割以上と最も多く、特に来日してからまだ日が浅かったり、これから来日する予定する人の相談が増えており、相談内容は、子どもの勉強・進学、いじめ等から生活一般、就労、DVなど幅広い。発達障害に関する相談も多く、学校での対応が追い付いていない印象がある。学校関係者からは、新規来日児童・生徒の学習や知的障害や引きこもり等の相談が多く見られた。他県からの相談も増えて おり、ABCジャパンのような団体は自分の住む地域にないかという問い合わせも多い。義務教育年齢を過ぎていたり、日本語でのやり取りが難しい場合、気軽に相談できる場は限られてしまい、問題を抱え込んだままの人も多いと思われる。コロナ禍が収まり、子どもたちを取り巻く状況が変化したことや新規来日の増加に伴い、想定していたより多くの相談を受けることになった。 | |
| 5 | 多言語によるガイドブックが発行され、情報提供の準備ができている。 | |
| 指標 | ①言語数 ②配布数 ③ダウンロードの準備状況 | |
| 目標値・目標状態 | ①1言語追加 ②350件以上 ③団体HPにおいてダウンロード 準備が完了している | |
| アウトプット:結果 | ①1言語追加(ベトナム語) ②配布数:350件以上(神奈川県内の全小中学校、国際交流ラウンジ他) ③ダウンロード準備:新刊のベトナム語版に関して小中高ガイドブックについては準備完了。残りについては準備中。 | |
| アウトプット:考察 | 神奈川県内の小・中学校の国際教室担当教員へのアンケートにより追加言語をベトナム語としたが、その他にも、ネパール語、タイ語、タミル語、ロシア語、モンゴル語、クメール語など、必要とされている言語は多岐にわたることがわかった。すべての言語に対応することはできないが、今後もダウンロード対応だけでも少しずつ対 応言語を増やしていけるようにしたい。翻訳については2名の翻訳者に依頼したが、ガイドブックの種類が多いこともあり、想定よりもやや時間がかかってしまい、その後の作業にも影響が生じてしまった。 | |
活動
| 1 | 事業①フリースクール 開講準備、説明会(アウトプット1) | |
|---|---|---|
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 年度始めよりフリースクールの開講に向けてスタッフミーティングを実施。宣伝周知のために、生徒募集と説明会開催の案内を作成し、学校・支援団体・関係機関、さらにフリースクール卒業生やその保護者にも連絡。あわせてSNSにより多言語での広報を行った。5月18日に通訳付で説明会を実施。学齢超過の生徒と保護者3組が参加し、全員その場で入室。説明会に参加できなかった家族もその後個別に入室面談を行い、入室となった。 | |
| 2 | 事業①フリースクール フリースクール実施(アウトプット1) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 開講から2月末までに121回実施。コロナ収束により新規来日生徒が増加したことで、参加延べ人数は目標の720人を大幅に超える960人。日本語力も学力も様々な生徒が9月まで断続的に入室してきたが、レベル別指導を行ない、高校入試に向けてはコロナ禍でのオンライン実施の時とは異なり、説明会への同行、三者面談、模擬試験、模擬面接練習等のよりきめ細かな対応を行うことができ、進学希望者は全員第一志望校に合格。 | |
| 3 | 事業②オンラインJLPT対策日本語教室(アウトプット2) | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 開講から2月末までに102回実施。N3、N4、N5のレベル別3クラスで、参加延べ人数は1,505人。全体の約3割がブラジル学校の生徒で、日本全国から参加があった。日中は仕事をしていてその疲れから欠席となる生徒も見られ、出席率・継続率が伸び悩んだ。学習意欲を高めてもらうために、日本語学習の必要性やメリットについてキャリアプランナーによるレクチャーを行うなど、モチベーションアップにも努めた。 | |
| 4 | 事業③教育相談(アウトプット4) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 保護者、学校教員、支援者、スクールソーシャルワーカーなどから様々な相談が寄せられた。内容は学習や進学、学校でのトラブル、不登校、引きこもり、発達障害など多岐にわたる。関西など県外からの相談も増加。また、来日前に外国人へのサポートが充実している学校や生活面での情報を得たいという相談が多くなっている。母語対応もしながら情報提供やアドバイスを行い、必要に応じて学校や関係機関につなげるなどの対応を行った。 | |
| 5 | 事業③教育フェア(アウトプット3) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 神奈川県教育委員会の後援、ブラジル大使館・領事館の協力を受け、JICA横浜との共催により9月23日に実施。大学や専門学校、職業訓練校、企業、団体等のブースは昨年より大幅に増え、28団体が出展。ポルトガル語、スペイン語、英語、中国語、ネパール語の同時通訳付きで、午前に高校進学、午後は大学進学・キャリアガイダンスを行った。神奈川県内だけでなく群馬など関東近郊からも外国ルーツの中高生や保護者の参加もあり、参加者は194人に上った。 | |
| 6 | 事業④既刊進学・進路ガイドブックの多言語版 翻訳作業(アウトプット5) | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 神奈川県教育委員会主催の「外国につながりのある児童・生徒教育及び国際教室担当者連絡協議会」で、小学校・中学校入学、高校・大学進学、キャリア教育のガイドブックについて、全県から参加の小中学校教員に実施したアンケート結果により、追加翻訳言語をベトナム語に決定。県内の学校や国際ラウンジ等で通訳・翻訳に携わっているベト ナム人翻訳者数名に翻訳を依頼。 | |
| 7 | 事業④既刊進学・進路ガイドブックの多言語版 印刷(アウトプット5) | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 「ようこそかながわの小学校へ」「ようこそかながわの中学校へ」「高校進学ガイドブック」については印刷・納品済み。「大学進学ガイドブック」「仕事MAP」はまもなく納品の予定。 | |
| 8 | 事業④既刊進学・進路ガイドブックの多言語版 神奈川県内関係機関に配布・説明(アウトプット5) | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 神奈川県教育委員会の子ども教育支援課の協力を受け、小学校・中学校ガイドブックについては、全県の小中学校の国際教室担当教員に向けて、ベトナム語版ガイドブックの説明、及びガイドブックダウンロード用リンク、アンケートフォームを送付してもらい、アンケート回答を収集することができた。 | |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
多言語版ガイドブックは、文科省の情報サイト「かすたねっと」でも紹介され、全国の学校関係者に情報が届くようになった。「大学進学ガイドブック」は、千葉県のフリースクールから、ニーズの高いタミル語、シンハラ語、ダリ―語に翻訳させてほしいという依頼があり、その後、翻訳版を発行。また、茅ヶ崎市役所からは「市民便利帳(やさしい日本語)」冊子で小中学校ガイドブックを紹介したい、京都府国際センターからも、中学校教員対象の冊子に「将来の仕事MAP」を紹介したいとの問い合わせがあり、ガイドブックの存在が広く認知されてきている様子がうかがわれた。
JLPT教室の継続率アップを目指し、日本の人手不足などの現状などについて説明し、日本語学習が必要な理由とそのメリットについて知ってもらうためのプログラムをキャリアプランナーの協力を得て、外国ルーツの親子を対象に実施したところ、参加者の反応が良かったため、継続して実施していく予定。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | 当初課題として挙げていたことに関して、大きな変化は見られなかったものの、事業を通してそれぞれの事業において共通する課題として「つながり」が求められていることが分かった。当初の課題においては、外国ルーツの生徒と保護者の家庭内における「つながり」。フリースクールでは、学びたい生徒たちが学べる環境にたどり着けるように対応するために、他支援団体との「つながり」。オンライン日本語講座においても、初学者に勉強を継続してもらい、モチベーション維持を図り続けるための「つながり」。教育フェアにおいては、一方的な情報を受け取るだけでなく、参加者とブース出展者を「つなげる」工夫づくりが必要であった。多言語版ガイドブックにおいては、神奈川県内の小・中学校現場の先生方へのアンケートにより更なる多言語展開が必要であることが判明したので、別の言語に対応するべく支援者との「つながり」の必要性。教育相談においては、相談内容の幅が広がってきたことにより、当団体だけでの対応が難しいケースがあるため、専門家や他支援団体との「つながり」。コロナにおいて失われた「つながり」を取り戻すべく、今後の活動につなげていきたい。 |
|---|
外部との連携実績
| 1 | 活動 | フリースクール |
|---|---|---|
| 実施内容 | フリースクール実施にあたり、神奈川県教委の国際教室担当者会議において周知宣伝をおこなった。 | |
| 結果・成果・影響等 | 学校教員やスクールソーシャルワーカーなど学校関係者からの問い合わ せが増えた。 | |
| 2 | 活動 | オンラインJLPT教室 |
| 実施内容 | 生徒募集にあたり、ブラジル総領事館の協力を受け、全国のブラジル学校に周知宣伝をおこなった。 | |
| 結果・成果・影響等 | ブラジル学校を通して参加申込をする生徒が多く見られた。 | |
| 3 | 活動 | 教育フェア |
| 実施内容 | 神奈川県教委による後援、ブラジル大使館・総領事館の協力を受け、JICA横浜との共催で実施。 | |
| 結果・成果・影響等 | 県教委から全県の小中学校、高校に周知宣伝してもらい、参加者増加につながった。ブラジル大使館・総領事館の宣伝により、ブラジル学校やブラジルつながりの生徒・保護者の参加者が見られた。JICA横浜との共催により、人的・経済的な負担軽減ができた。 | |
| 4 | 活動 | ガイドブック多言語化 |
| 実施内容 | 追加言語を決めるにあたって神奈川県教委の国際教室担当者会議でアンケート調査を実施。ガイドブック完成後は、満足度や理解度についてのアンケート協力を要請。 | |
| 結果・成果・影響等 | 学校現場で必要として いる言語のガイドブックを増やすことができ、実際に困っている学校や生徒の訳に立つことができた。 |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
|---|---|---|
| 内容 | 2023年6月26日発行の読売新聞横浜版「南米移民と神奈川 来日の3世 夢は世界へ」 | |
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | 「教育フェア」宣伝用多言語版チラシ(日本語・英語・中国語・ネパール語・ポルトガル語・スペイン語) | |
| 報告書等 | なし | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整備されていますか | はい | |
| 内容 | 内部に窓口を設置。 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | いいえ | |
| 報告年度の会計監査はどのように実施しましたか (実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
| 内容 | 6月までに実施予定。 | |
| 本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
その他
| 本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | SYDRISから教育スタート支援と継続して行ってきた助成事業により、組織として大きく変化し、強化された点は3つある。まず、当団体に関わる人・企業、大学が増えたこと。休眠預金事業実施前と比べ、ボランティアの数が約3倍に増え、企業のプロボノ支援も継続し、大学からのインターン派遣も新たに始まった。2つめは支援の輪が広がるモデルを生み出せるようになったことで、他地域へ影響を与え、群馬支部での活動もスタートすることができたこと。最後に当団体を取り巻く環境が変わったことである。事業を継続的に実施し、また休眠預金事業を行うことで認知度が向上し、取材申し込みや講演依頼が増え、他団体や自治体等からの事業参画や協働への呼びかけも増えている。さらにこれまでの活動が評価され、国際交流基 金地球市民賞の受賞につながった。 |
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シンボルマークの活用状況
団体ホームページ、ベトナム語版ガイドブック裏表紙に掲載。 |

