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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/04/01終了日 2024/02/29
対象地域神戸市およびオンライン
事業対象者

神戸市内在住、およびオンラインにてアクセスする外国ルーツ青少年

事業対象者人数

100名

事業概要

神戸市中央区は人口の1割が外国人と言われている。また、市の中心部に位置するため近隣エリアからの昼間人口流入も多いエリアである。児童数も多く、外国ルーツ青少年の数も多い。現在、当団体が行っている小学生の放課後の預かりを行う放課後児童健全育成事業(以下学童)では、全児童40名のうち5名が外国ルーツ青少年である。今後中央区の児童数、および外国人数の増加が見込まれており、さらに神戸市は2023年度から市内の学童の利用料金を下げるために行政からの補助金を拡充することを決めており、神戸市が補助金を出している民設の学童保育での外国人利用者数が増加すると考えられる。現在の学童保育サービスの枠組みでは、上記の様に増加する児童の対応を行うことは困難である。
そこで、本事業では、まず学童保育や他のオンライン学習支援事業などに在籍する外国ルーツ青少年に対して、①初級日本語教室、②学習支援、③遊び場での受け入れ、④フリースクール等への引継ぎ、⑤ちいき食堂への受け入れを行い、事業の枠組みを整えていきながら徐々にサービス利用者を広げていく。また同時に、⑤地域内外の団体との連携を強化し、支援のブラシュアップや役割分担を行い、事業の終わりまでに資金調達も含め次年度以降も持続する支援体制を築くことを目指す。このような取り組みにより、学習支援による学力だけでなく、遊び場での他児童との関わりからソーシャルスキルを学び、ちいき食堂において地域の多様な人との関わりを得ることで外国ルーツの子どもたちが地域の中で孤立せずに自我を育み、社会で生きていく力を手に入れられる仕組み作りを進める。また、当団体の学童が地域の外国ルーツ青少年を受け入れられる形へと体制整備ができるだけでなく、他の地域の学童が外国ルーツ青少年に開かれた居場所として機能していけるような取り組みを進める上での先進事例として一助となりたい。

事業の総括およびその価値

外国ルーツ青少年に対する、学童保育内での、あそび場支援・学習支援に関してはおおむね計画通りに進めることができ、対象となる児童も肯定的な変化が見られた。後期は、外国ルーツ青少年に対して同じ課題を感じている学童保育と繋がることでノウハウの共有・連携を行おうと考えた。しかし、同じ方向を向いた連携は難しく、我々のノウハウを必要としている学童が少ないといった現状が明らかとなった。そこで市内の小学校、学童、保育所における外国ルーツ青少年の数を、行政に問い合わせ調査することで地域の隠れたニーズの把握に努めた。その過程で弊所の取り組みが行政にも周知され、次年度の連携の可能性が広がっている。学童で外国ルーツ児童の支援をするという形に地域の中での前例がないとわかったので、行政や支援団体の協力を得ながら弊所のノウハウを確立し、弊所ノウハウを共有し、連携の中心となる団体及び学童になる必要がある。

課題設定、事業設計に関する振返り

地域内の外国人の数が増加していく中で、外国ルーツ青少年の数もこれから増加していくことが予想される。学童内の外国ルーツ青少年の日本語学習及び教科学習、他児童との関わりにおいて地域の中での支援の必要性が高まっている、もしくはこれから高まっていくと考え、自治体での学童の支援と他学童の学童への支援の間での中間支援の体制づくりを行おうと考えた。
自団体での支援の体制づくりでは一定のチャレンジができた。一方で他団体の学童では支援の必要性がまだ生まれていないことが把握できた。そこで、地域内の捉えられていないニーズもしくはこれから発生するであろうニーズの状況把握を目的として行政との連携を図った結果、神戸市内における外国ルーツ青少年の抱える課題に対して、将来的に取り組んでいくための行政との連携や他団体との関係づくりが行えた。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1初級日本語教室の受講生が、日常会話には殆ど問題がない日本語能力を身につけ、日本語の勉強を続けたいという学習意欲の向上がみられる。
指標①3か月以上の継続参加率 ②日本語の会話レベル上達状況 ③学習意欲の状況
目標値・目標状態①受講者の70%以上が3か月以上の継続参加率を見せる ②受講者の80%以上が、会話レベル評価において日常会話に問題がないとの評価を受ける ③受講者の90%以上が、次年度1年間継続して日本語を勉強したいと答える
アウトカム:結果①受講者の全員が3か月以上の継続参加 ②受講生の80%が日常会話に問題なし ③受講生全員が次年度も参加を希望
アウトカム:考察放課後に受講者の全員が、習い事等がある日以外は教室に参加している。懸念点としては、現時点で日本語能力に問題のない生徒の中には、初級日本語教室の受講生以外の生徒といっしょに勉強したいと考えている者がいる。能力に応じた個別の対応の仕方を考える必要はある。日常会話が単語の羅列に終始していた児童が、助詞や接続詞を正しく使用した会話ができるようになった。全ての参加者及び保護者から次年度の指導継続の希望をいただいているほか、各児童が施設に到着後に自分から教材を出して学習の準備を始めるまでの時間が著しく短縮された。
2学習支援を受けている外国ルーツ青少年が、学校の勉強で分からないを主体的に質問をするなど学習態度に変化がみられ、教科学習についての意欲の向上がみられる。
指標①授業でのコミュニケーションの状況 ②学習意欲の状況
目標値・目標状態①受講者の90%以上が、授業でのコミュニケーション評価において自ら、もしくは講師からの指摘に応じて学習が必要なポイントを把握し、取り組んでいるとの評価を受ける ②受講者の90%以上が、次年度にも継続して参加したいと答える
アウトカム:結果①受講者の全員が達成 ②受講者の全員が参加を希望
アウトカム:考察受講者の全員が宿題や日本語学習において自らの疑問点をスタッフに積極的に聞くことができている。それは授業の質よりも前に、学童保育という場において、職員と生徒の間に関係値の積み重ねがあるからであると考える。この状況を利用し、授業や宿題の指導の質をさらにブラッシュアップする必要がある。生徒との関係の構築のためには、普段の遊びの時間で楽しく一緒に遊ぶことは勿論のこと、生徒の言動を注意しなければいけない場合も丁寧に言葉をつむぐこと、学習への不安や不満も受け止めること、また可能であれば1対1で話す機会を設けることが必要である。
3遊び場に通う外国ルーツ青少年が、周わりの子ども達との関係においてポジティブなフィードバックのやり取りがみられ、多様な関係を作りたいとの意欲がみられる。
指標①他の子どもとのコミュニケーションの状況 ②継続参加意欲の状況
目標値・目標状態①対象者の90%以上が振り返り時のコミュ二ケーション評価においてポジティブとの評価を受ける。 ②対象者の90%以上が、次年度にも継続して参加したいと答える
アウトカム:結果①受講者の全員が達成 ②受講者の全員が参加を希望
アウトカム:考察外国ルーツ青少年の教室において、勉強後に大学生スタッフが企画したレクリエーションを実行し、外国ルーツの子もそれ以外の子も互いに関わらざるを得ない場を設定することで、その間に多用な関係を生じさせることに成功した。例えば、日常会話の日本語レベルに遅れが見られる外国ルーツ児童が非外国ルーツ児童と非言語的なゲームを通じて遊ぶことで、言語での意思疎通が不十分でも仲良くなれることに気が付き、「〇〇君は、今日は来る?」と職員に尋ねるようになった。非外国ルーツ児童もそのような状況を当たり前だと認識するようになっている。
4学校に行けていない外国ルーツ青少年が、フリースクールに通う、もしくは家庭で学習をしながら、進路のことを具体的に考えるようになる。
指標①進路についての具体化の程度
目標値・目標状態①対象者の90%以上が、支援をスタートする前と比べて、今後の進路の具体化したとの回答をする
アウトカム:結果対象者不在のため未達
アウトカム:考察学童内での支援体制構築及び学童外での連携に集中したため、この項目では当初設定した成果を挙げることができなかった。
5ちいき食堂に参加する外国ルーツ青少年が、人との関わり、地域に対してポジティブに捉えるようになる。
指標①人との関り・地域についての考え ②人との関り方の状況
目標値・目標状態①対象者の90%以上が、人と関わることを楽しいとポジティブに捉えるとともに、以前と比べて周りの人に何か聞いたり相談することがよくあると答える。
アウトカム:結果①対象者全員が達成
アウトカム:考察現状、地域食堂に参加した児童は以前から人との関わりに対してポジティブであると思われるため、変化したというよりはネガティブに変わることがない継続的なかかわりができた。 一方、人とのかかわりについてネガティブな児童については地域食堂への参加を促しきれなかったため、そのような児童でも参加できる支援の在り方を検討したい。
6地域内外で外国ルーツ青少年支援団体と外国ルーツ青少年の支援にかかわる状況が共有され、被支援者の受け渡しや支援内容の相談が行える状態になる。
指標①地域内外の団体との活動・相談等の 連携状況 ②被支援者の支援についての満足度
目標値・目標状態①具体的な連携案件が10件以上行われている ②連携案件に対して当該被支援者の80%以上が満足したと回答する
アウトカム:結果①連携案件は10件には達せず。5件。 具体的な内容と連携先については送付用のwordの3を参照。 ②未達成。被支援やの受け渡しなどもできなかった。
アウトカム:考察外国ルーツ青少年支援団体と情報やノウハウの共有をすることは複数のケースにおいて達成することができた。さらなる連携のためには我々の情報発信の強化が必要であると考えている。 地域の学童に外国ルーツ児童が繋がっていない状況については複数の原因が考えられる。例えば中国ルーツ児童の保護者は低学年からの勉学の指導を重んじるため、バイリンガル講師を擁した講座形式の学童に需要が集中している。またイスラム圏の児童の場合は母親が家庭にいるために学童を必要としていないことも考えられる。訪日したタイミングで学童の情報などを行政がキャッチさせられていないことも挙げられる。

アウトプット

1外国ルーツ青少年を非外国ルーツ青少年との遊び場に受入れる体制が整っている。
指標①遊び場実施回数 ②1人当たりの遊び場参加回数
目標値・目標状態①参加人数10名 ②参加回数50回
アウトプット:結果当団体での基準 ①参加人数5名(実数)②参加回数89回(平均) JCIE様の基準 ①実施回数197回(実数) ②参加者数449名(延べ人数)
アウトプット:考察学童保育内での非外国ルーツの子どもを含めた遊びの見守りや、遊びの中での日本語を使ったコミュニケーションの変化の見守り、サポートを行った。また、学童内で定期的にレクリエーションを実施し、子どもの会話の幅を広げたり、学年を超えた色んな子どもたちとのコミュニケーションの機会をつくった。 学童を月額利用している5名の児童以外へのリーチが叶わなかった。日本語支援をしている学童であることや、探検隊などの地域児童が参加できる企画の情報発信の量とプランが不十分であることが原因と考える。 外国ルーツ児童を巻き込む形でのレクリエーションのバリエーションの蓄積を情報発信の強化と結び付けて今後も実施する必要がある。
2学校に通えていない外国ルーツ青少年を対象とした相談または本人、家族、支援者の3者による面談が実施され、関係機関または当団体の事業につなぐ体制が整っている。
指標①相談者数 ②個別相談実施回数
目標値・目標状態①相談人数10名 ②個別相談実施回数120回
アウトプット:結果①未達成 相談人数0名 ②未達成 実施回数0回
アウトプット:考察弊所の取り組みについて地域への周知が整っていない。弊所の取り組みについての認知が広がっておらず外部からの問い合わせがなかった。
3外国ルーツ青少年がちいき食堂に通える体制が整っている。
指標①外国ルーツ青少年の参加に特別配慮した ちいき食堂の開催数 ②参加者数 ③1人当たりの参加回数
目標値・目標状態①計22回 ②参加人数50名 ③1人当たりの参加回数年間10回
アウトプット:結果①達成 25回 ②未達成 ③未達成
アウトプット:考察各家庭に対するちいき食堂の案内が不十分、当事者の中に参加することへのハードルが存在している。ハードルを下げるための取り組みとしては、ちいき食堂の案内・ルールの多言語対応や外国人留学生のスタッフの配置を実施した。夕食は家族で食べたいというご家庭が多かったということもあるが、そもそもまずは一度来てもらって楽しい交流が広がる場であることを認識してもらう必要があった。そのためには学童の児童家族全員参加のイベントを早いタイミングで実施する必要があった。ハードルを下げる取り組みは引き継ぎつつ、ちいき食堂内でのイベントなどのインセンティブの設定が必須であると考えている。
4外国ルーツ青少年に対する支援の担い手の獲得・育成が行われている。
指標①事業説明会の実施回数 ②説明会への参加者数
目標値・目標状態①4回 ②20名
アウトプット:結果①達成 9回 ②達成 54名(延べ数)
アウトプット:考察毎月1回、説明会を実施したことで、継続的に支援者に繋がることができた。学童に参加してくれたスタッフに対しては毎日の振り返りにおいて、外国ルーツ児童の取り出し指導に関わらなかったスタッフに対しても指導内容やノウハウの共有を行い、誰もが取り出し指導に入ることができる体制を整えた。また月に1度の学童スタッフのミーティングにおいては、それらのノウハウの再共有及び支援の方針の話し合いを行った。そのために取り出しの指導やミーティングについて企画する職員の配置がなされた。学童に関わるようになった新規スタッフは8名。
5外国ルーツ青少年に対して支援を行っている団体との連携に向けた準備が進められている。
指標①視察団体数 ②視察後のディスカッション回数
目標値・目標状態①視察数10件 ②視察後のディスカッション回数20回
アウトプット:結果①達成できず。視察数5件。 ②達成 24回
アウトプット:考察外国ルーツ青少年支援団体を訪問、もしくは同団体に弊所を訪問してもらうことで、情報やノウハウの共有をすることは複数のケースにおいて達成することができた。中には次年度の学童スタッフの研修の企画を計画してくださる団体もあった。 しかし、学童保育の中で外国ルーツ青少年に対する支援をすることに前例がなく、アポイントが取れずに断られるケースもあった。また、支援団体の職員からも訪問時に、「以前からコンタクトを取りたいと考えていた。どのような学童なのか知りたかった」と声をかけられた。以上から、さらなる連携のためには我々の情報発信の強化が必要であると考えている。
6外国ルーツ青少年を対象とした個別指導型の初級日本語教室が実施されている。
指標①授業受講人数 ②1人あたりの年間授業回数"
目標値・目標状態①対面授業15名、オンライン授業10名、 ②1人あたり1年で100回実施
アウトプット:結果①達成できず。対面授業5名。オンラインは0名。 ②達成できず。一人あたり約46回。
アウトプット:考察弊所に所属している外国ルーツ青少年5名に対する教室の実施は週に2日のペースで実施することができた。当5名の児童以外へのリーチはできなかった。教室の実施の情報発信の不足、同様の取り組みを行っている学童保育との連携の不足が原因として挙げることができる。日本語指導においては、児童個別の到達度を把握したうえで、必要な教材を用意し、できる限り楽しくポジティブなフィードバックをするように工夫した。遊びの中で日本語を覚えることができるゲームを実施することや、到達度に応じて児童が好きなシールを貼ることができるプリントを用意した。今後は両親との連携強化や教材の多様化が必要と考えている。
7外国ルーツ青少年を対象とした個別指導型の学習指導が行われている。
指標①授業受講人数 ②1人あたりの年間授業回数"
目標値・目標状態①受講人数10名 ②1人あたり100回実施
アウトプット:結果①達成できず。対面授業5名。 ②達成。一人あたり約117回
アウトプット:考察弊所に所属している外国ルーツ青少年5名に対する指導の実施は毎日実施することができた。当5名の児童以外へのリーチはできなかった。同様の取り組みを行っている学童保育との連携の不足が原因として挙げることができる。弊所での個別指導のノウハウを客観的に明瞭にし、使いまわすことができる形にすることで、それをインセンティブとして他学童に持ち込み連携を図る。必要であれば他学童の児童の指導の受け渡しを受け入れる体制を作る。以上を実施する予定である。

活動

1外国ルーツ青少年に対して、初級日本語教室を個別指導を一人1回45分、週2回実施。(アウトプット6)
活動結果計画通り
概要弊所に所属する外国ルーツ青少年5名について、週に2回のペースで個別指導を実行した。漢字の練習プリントや、作文プリント、日本語学習用の知育玩具の使用など、個々の生徒の状況に応じた内容を実施した。
2外国ルーツ青少年に対して、個別の学習指導を一人1回60分、週2回実施。(これまで蓄積してきた学習意欲の低い子どもに対する主体的学習を促すノウハウを外国ルーツ青少年に対しても活かし、学習方法論の精緻化を測る)(アウトプット7)
活動結果計画通り
概要弊所に所属する外国ルーツ青少年5名について、彼らが来所する日は毎日学習指導を行った。国語、算数、社会の学校の宿題について個別で指導を行い疑問点を解消した。
3外国ルーツ青少年に対して、学童保育の環境を生かし非外国ルーツ青少年との遊び場受け入れ、見守りを1回60分、週2回実施。(アウトプット1)
活動結果ほぼ計画通り
概要外国ルーツ青少年の取り出しの場で、非外国ルーツ青少年も混ぜたレクリエーションを基本的には毎日実施することができた。後半、担当職員の体調不良で人員的にレクリエーションの実施が難しい月もあったが、取り出しではない場所(北野くん家、公園)で非外国ルーツ青少年と遊ぶことができていた。
4学校に通えていない外国ルーツ青少年に対する相談業務(一人につき月1回60分の面談を本人、ご家族、支援者の3者にて実施)を実施しながら、関係機関へつなぐまたは法人の事業につなぐようにフォローアップする。(アウトプット2)
活動結果遅延あり
概要学童内での支援体制構築及び学童外での連携に集中したため、この項目では当初設定したアクションを実行することができなかった。
5外国ルーツ青少年に対して、地域の子ども、大人、外国人と関わることのできる機会として晩御飯を一緒に食べるちいき食堂(週2回、1回:60分程度)の受入れを実施。(アウトプット3)
活動結果ほぼ計画通り
概要団体が実施している別事業で地域の子育て世帯向けの食糧支援において、外国ルーツ青少年を抱えるご家庭に地域食堂を案内、また学童の利用者全員への案内なども送り、利用を促進する動きと併せて日々の活動を実施した。
6活動に参加するボランティアスタッフの獲得・育成のため、広報活動の一環として事業活動内容をまとめた資料を作成し、月に1回オンライン説明会を実施。(アウトプット4)
活動結果計画通り
概要ボランティア及びスタッフの獲得のため、月1回の対面での説明会を実施した。当団体に興味を持った人に対して一律で実施。代表及び事業担当者が対応。
7教育関係者(神戸市内、特に中央区内の保育所、小学校、中学校、高校)を対象とした事業説明会を実施(月1回オンラインもしくは対面)するとともに、教育関係者へのヒアリングを行い、外国ルーツ青少年の受け入れなどの体制作りを図る。(アウトプット5)
活動結果遅延あり
概要当初の想定ほど地域内の外国ルーツ青少年支援者と繋がらなかった。そのため、地域内の隠れたニーズ把握のための動きに切り替えた。地域内の学童を訪問し、実際にどのくらいの外国ルーツ児童が在籍しているのかの確認を行った。教育委員会、こども家庭局、こども家庭局幼保振興課にそれぞれ問い合わせることで、小学校、学童、保育所の外国ルーツ児童の在籍数を調査した。
8地域内外の外国ルーツ青少年支援団体への視察による知見の獲得及び、地域のフリースクール、児童養護施設等へヒアリング調査を行い要支援者の引継ぎなど今後の支援の仕組みや連携の基盤作りを図る。(アウトプット5)
活動結果遅延あり
概要複数の支援団体や学童保育を訪問しノウハウの共有を実行した。しかし、目標の訪問数には達しておらず、弊所独自のノウハウのブラッシュアップとそれの発信周知の強化を実行することで、連携の規模と質を高めていく必要がある。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

弊所の内部(学童の中での児童に対するもの)と外部(他団体との連携等)に分けて記載。
前者については、日本語教室や学習支援が外国ルーツ青少年と非外国ルーツ青少年の遊び場でのポジティブフィードバックにも繋がることが挙げられる。当初、この2つは別個の目標として設定していたが、日本語の力が上がること、或いは日本語が覚束なくても当たり前にそこにいて良いということを学習支援の中で職員が発信することにより、遊び場において外国ルーツ青少年が非外国ルーツ青少年にアプローチする機会が増加した。そうしてネットワークの端緒が生まれると、次はそれを利用した集団での日本語のゲームの実施など、提供できる日本語支援の幅が広がっていくことを実感した。故にこの二つがポジティブなスパイラルを描くように中長期的な支援策を講じていく必要がある。
後者については、複数の支援団体を訪問する中で、訪問の後に地域の学童職員を対象とした外国ルーツ青少年への学習支援についての来年度の研修を企画してくださる支援団体が現れるなど、支援団体や他の学童保育を巻き込んだ形でのより大きな動きの種を蒔くことができた。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

弊所内での外国ルーツ青少年に対する学習支援・日本語教室の取り組みで一定のチャレンジをした後、中間支援団体として同じ課題を感じている学童との連携を図ったが、支援の必要性を感じている学童が想定よりも少ないという現状が浮かび上がった。そこで、地域内の隠れているニーズや来たるべきニーズの把握・調査に乗り出した。
地域内のニーズの現状把握のために行政との連携を試みた。また、行政との連携だけでなく地域他団体とのネットワーク構築が今後の将来的な支援のためには必須であると考えている。
我々は弊所内での外国ルーツ青少年への支援ではポジティブな成果が得られたと考えているが、民設学童のため広く該当者に利用してもらうにはハードルあり、公設の学童や児童館の機能を活用できないかの検討必要である。

外部との連携実績

1活動外国ルーツ育成の継続実施のための企業連携模索
実施内容住友商事のプロボノを受け入れ、外国ルーツ支援についての企業からの支援を受けるための営業資料の作成を依頼した。
結果・成果・影響等2024年度企業支援のための営業活動を行うに際し、営業資料の提出を受けた。 また、既にまなびとに関わる企業へのヒアリングから、ホームページなどに連携実績を挙げるようアドバイスされ、各媒体への掲載に動いている。
2活動外国ルーツ青少年向け学習支援団体との連携
実施内容地域で活動している法人”賀川記念館内”にて行っている外国ルーツ向けの学習支援の対象家庭に対し、まなびとで行っている食糧支援の案内を送らせてもらった。
結果・成果・影響等賀川記念館職員がまなびと施設の視察に来られ、地域で外国ルール支援を行っている賀川記念館との今後の連携を期待できる状態になっている。
3活動外国ルーツ青少年支援における研修の受講
実施内容YSCグローバルスクールが実施するmincプログラムに参加し、外国ルーツ青少年支援における学習支援のノウハウを得ることができた。
結果・成果・影響等mincプログラムの受講を通じて、団体職員の知識が充実し、他地域で外国ルーツ青少年支援を行っている団体についての理解が深まった。また、当団体内で外国ルーツ青少年支援について疑問や課題が発生した際に連携先として他団体との繋がりも深めることができた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
内容

なし

広報制作物等なし
内容

なし

報告書等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

スタッフは、次に定めるヘルプラインの窓口(以下「ヘルプライン窓口」という。)に対して、電話、電子メール又は直接面談する方法等により通報等を行うことができる。各ヘルプライン窓口の電話番号、電子メールのアドレス等は、別途スタッフに通知する。
(1)コンプライアンス担当理事
(2)監事
(3)事務局長
(4)外部機関

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

本事業に伴い、各種規定の整備を行った。

報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

2024年5月に団体幹事に対して、事業計画書および活動計算書を提示した上で説明を実施予定。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

法人が学童保育事業を開始した2017年から外国ルーツ青少年を受け入れていつつも、支援の充実を図れなかった状況があった中、本事業を通じて人員配置が整えられ、法人の方針に沿って外国ルーツ青少年に対する支援体制を整えることができた。また、地域の現状把握のために行政に対して情報共有を求めたことで、行政との関係性も強化され、新年度の行政事業情報を提示していただけるなど、今後に向けて具体的な連携も見えてきている。
また、本事業を通じてYSCグローバルスクールの支援を受けられたことも大きく、外国ルーツ青少年支援体制をこれから組み立てるにあたり、何に注目していくべきなのかを学んでいく過程で、「10歳までは文法教授ではなく日本語のシャワーを」と教えていただけたことが、支援体制を整えるための重要な指針となった。
今後の展開としては、一つは外国ルーツ青少年の学童保育での受け入れを考えていくために、神戸市、兵庫県、また全国の事例を調べたり、支援体制を整えるネットワーク構築を考えている。また、学童保育を終えた後、中高大に至るまでの地域での縦断的な支援体制と学童との連結も今後必要になると考えている。
そういった支援体制構築においての支援があれば是非活用していきたい。

シンボルマークの活用状況

本事業で使用している物件のドアにシンボルマークを添付している。