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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/04/05終了日 2024/02/29
対象地域手賀沼流域(我孫子市、柏市、松戸市、流山市)
事業対象者

手賀沼流域に暮らす未就学児、小学生、中学生とその家族

事業対象者人数

1000名
内訳
事業キックオフイベント参加者100名
子どものチャレンジの場への参加者600名 
親子のエンパワメントの場への参加者数300名

事業概要

 子どもたち自身が異年齢混合チームを組んで①〜⑤のサイクルを回す「プロジェクト型」学習にチャレンジする。①”ごちゃにわ”で、料理の食材を育てて収穫する②流域農家の思いをヒアリングしたり農作業を手伝ったり食材を購入したりする③入手した食材を使ったメニューを考える④子どもレストランを”ごちゃにわ”で月1回開き、食材の持つストーリーや伝えたいコンセプトと共に料理を提供する。仲間や大人と「共食」を楽しむ。⑤親子のエンパワメントの場として「食」に関する研修を月1回開催する。
 この取り組みによって、流域の風土、生業、文化、環境問題(フードロスや窒素循環、ゴミ)といったバラバラに語られがちなテーマを、一連のストーリーとして、自分ごととして、捉え直すことができる。このサイクルは見通しがつきやすいことや成果物がイメージしやすい等の特徴があるため、子どもたちは興味関心を持続させやすく、かつ失敗しても小さな失敗で済む。このため、新たな問いを立てて答えを模索する次の一歩が踏み出しやすい。この小さなPDCAサイクルを回しながら課題解決を目指すわけだが、「食」は課題解決した際の達成感が得やすく、周囲からのフィードバックが即時に与えられることから、子どもたち自身が自己有用感、自己肯定感を高めやすい。チームで取り組むことによって、子どもたち同士の「認め合う力」「助けを求める力」「アサーションスキル」等が育まれる。「共食」による社会適応機能やコミュニケーション機能[*3]も忘れてはならない。「地域に根ざして風土や文化を守る人材」と連携して子どもたちを支援することは、手賀沼流域に負荷をかけない人間活動の在り方を考える契機となるし、子どもたちの地域に対する愛着も深まるだろう。同時に、子どもたちを支援することで「地域に根ざして風土や文化を守る」大人側がエンパワメントされる波及効果も期待できる。

事業の総括およびその価値

「親子探検GOKAN」では、地元の生産者と消費者を引き合わせることで、消費者のリテラシー(食材の選び方、地域環境への視座、食材を活かす調理スキル)の向上だけでなく生産者に対するエンパワメントが得られた。複数の生産者から「子ども達の生き生きとした発言に大いに励まされた」という感想が上がった。「子どもレストランSORA」は、低学年児童にとって初めての体験をする場となり、年長児を真似て成長する様子が見られた。高学年児童にとっては異年齢集団の運営を試行錯誤する「めんどくさい」場でありつつも、「やりたいことができる」自己実現の場としても機能していた。継続参加者は全体の80%にも上った。本事業は、どの親にとっても子どもの新しい一面を知る機会となり、親自身の変容を促すきっかけとなった。暮らしと地続きの「地域」にこだわり、未来の担い手である「子ども」を運営側に据えたことで、その効果が最大限に引き出された。

課題設定、事業設計に関する振返り

共働きの子育て世代である団体メンバーが実感してきた「子育て世帯における食の脆弱さ」。本事業では徹底的に現場での体験にこだわり「親子で地域へ」「(親が)子どもから適度に離れて」「生産者の生の声を聞く」「生産の裏側を知り、消費や調理のあり方を考える」「生み出す・担い手になる」場づくりや機会設定をした。子どもは畑仕事や調理、資材デザイン、五感ノート作成、撮影などの力を伸ばし、自己肯定感が育まれた。親は日頃出会いにくい地域の生産者や、地域と繋がり子育てをしたい親子と出会い、子どもが身につけた様々な力を一緒に喜び合い、互いにエンパワメントすることができた。習い事や家庭の用事により、継続参加の難しい家庭もいたが、参加の積み重ねでより効果的に生きる力・繋がりの獲得ができた。体験後、生産者から継続的に農作物を購入するようになった単発参加の親子もおり、単発参加で合っても地域との繋がりの継続につながった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1本事業参加家庭(保護者)が地域とのつながりを感じている
指標地域しあわせ風土調査(前野隆司教授 慶應義塾大学
目標値・目標状態事業に参加した家庭(保護者)で地域とのつながりを感じている(非常によく当てはまる/少し当てはまる)また、場がつながりを後押しする価値観、環境である(非常によく当てはまる/少し当てはまる)と回答した家庭(保護者)が80%
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察https://archive.issueplusdesign.jp/project/local-happiness/691 を用いて数値化した。事業前後のデータ収集を計画していたが、子育て世帯対象ということもあり継続参加が難しく、前後でのデータ収集が難しかった。「いろいろなことに感謝する方だ」「人間関係が豊かで、挨拶や笑顔あふれる地域性、風土」について100%の人が当てはまると回答しているのが特徴的で、機運としては「感謝の気持ちが高く、得意とすることを認識し、目標を持って生活をしている意識」、風土や価値観としては「地域の中で安全に暮らし、感謝の気持ちを持っている意識」という傾向が見られた。
2本事業参加家庭の生活がサスティナブルな生活に変化している
指標NPO法人エコロジカル・フットプリントジャパンの診断
目標値・目標状態事業実施前後で参加者(保護者)の診断結果を比較し、スコアが下がっている(サスティナブルな生活に変化している)家庭が90%
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察https://ecofo3.naviservers.jp/virtual_html/quiz/index.php を用いて参加者各自が算出したものをスクリーンショットで提出。こちらも事業前後のデータ収集を予定していたが、定期的に参加できる世帯が少なく、前後の組み合わせデータが揃わなかった。エコロジカルフットプリントの診断により、食のリテラシーが高い家庭でもCO2排出量が多いライフスタイルであることへの気づきを得たり、プログラムを通じて食を取り囲む環境課題や社会課題を学び、地産地消やコンポストの実践など日常でできることに参加者の仲間でチャレンジする事例が見られた。
3本事業参加家庭の悩み事や心配事がピアサポート出来ている
指標参加家庭・親子が場に対してい感じている心理的安全性の向上
目標値・目標状態心理的安全性を感じているとアンケート回答する家庭が90%
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察SORA開催時に参加者に対してアンケートを実施。<心理的安全性の4つの因子>(1)話しやすさ(2)助け合い(3)挑戦(4)新奇歓迎について本人に回答してもらった(8回)。回答者は117名ですごくそう思う+そう思うと回答した人が(1)102名(87%)、(2)については115名(98%)、(3)については110名(94%)、(4)については98名(83%)であった。4つの因子については2因子が90%を超えたが、2因子については目標値を達成できなかった。(1)(4)については、継続することで「そう思う」の回答者が増加したので、プログラムの効果は証明できた。
4子どもたちの「認め合う力」「助けを求める力」「アサーション能力」「自己有用感」「自己肯定感」「地域への愛着」が高まっている
指標麻布大学 小玉敏也 教授による調査設計と結果収集、評価分析
目標値・目標状態事業スタート時と比較して事業終了後は全ての数値が高くなっている
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察どの児童も「小さな失敗を恐れない」「困ったら人に相談できる」の数値が上がり、家庭での経験や他者との関わりが乏しくなりがちな現代において有意義な結果となった。調理という何をすべきかわかりやすい活動を、安心できる場で挑戦できたことが、チャレンジする姿勢や援助要求を出す能力を培ったのではないか。「自然の不思議さに感心することがある」の数値が上がった児童も多く、年間を通して屋外で活動したことや生産者や専門家の話から得た気づきが影響しているものと考える。「自分と違う意見や考えを受け入れる」「相手の立場に立って考える」の数値は概ね高く、集団における調整能力が育まれたことが推察できる。
5本事業参加者の子どもが本事業を受講することで生きる力が身についている
指標子どもIKR評定用紙による
目標値・目標状態事業実施前後を比較して「生きる力」14指標について(とてもよく当てはまる/よく当てはまる/当てはまる)と回答する子どもが80%
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察「とてもよく当てはまる」「よく当てはまる」「当てはまる」のどれかを選んだ子どもの割合は、12項目(困った時に人に相談できる/やりたいことがたくさんある/仲間とうまくつきあえる/人の話をきちんと聞くことができる/自分のことが好きである/こうすればいいんじゃないかと色々工夫できる/小さな失敗を恐れない/失敗しても立ち直るのが早い/友達と励まし合って活動する/今はどんな行動を取るべき時かがわかる/『ありがとう』『ごめんなさい』が言える/前向きに物事を考えられる)で80%以上、2項目(少し先のことを考えて行動できる/自分で問題点や課題を見つけることができる)で55-65%となった。

アウトプット

1市民への本事業の周知
指標本事業の情報が必要な家庭、子どもに届いている
目標値・目標状態本事業開始時に作成するチラシを2,500部のうち2,000部が配布されている
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察道の駅しょうなん、あびこ市民活動ステーション、手賀沼フィッシングセンター等に前期1000部、後期1000部、単発イベント500部を配架した。InstagramとFacebookでも、イベント実施前の告知と実施後の報告を行なった。未就学児を子育て中で、「食のあり方」に関心の高い世帯の参加が多かった。前期後期それぞれ4回通しての参加が条件だったため、始まり(5月と10月)を逃した家庭をキャッチすることが難しかった。単発で行ったイベントにはより幅広い世帯(「食」に余り関心がない)の参加があったため、今後自走する上では、宣伝の仕方(配架の施設が適当か等)、参加条件(継続参加)を再考したい。
2本事業への協力者(農家、飲食店、道の駅、教育委員会、学校など)へのアプローチがされている
指標協力して欲しい団体・事業者等への本事業について直接説明し、協力をしてもらう
目標値・目標状態事業の協力者が事業実施前後で30箇所増えている
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察ファーム小川、NORA FARM、グリーンファーム栗原、おはよう農園、道の駅しょうなん、教育委員会(我孫子市、柏市)、柏市、柏のやさい「ろじまる」、料理教室dbCafe、エグチライスファーム、柏観光プロダクション、theBlindDonkey、EdgeHaus、baloon、エディブル・スクールヤード・ジャパン、T .P.C Farm、居場所づくりジャパン、TOKYO urban farming、TSUTAYA書店、高野山小学校、我孫子市ボランティアセンター、UDCK、やさいレストランしょうなん、パレット柏、film_inc,近畿ツーリスト、牧之原市、印西グリーンベース,vivitaJAPAN
3本事業に協力する市民・事業者・団体が増えている
指標本事業実施への協力者(市民・事業者・団体)を増やすために人材育成をする
目標値・目標状態本事業への協力を目的に育成した人材が20名になる
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察複数の流域農家、道の駅しょうなん、柏のやさい「ろじまる」、料理教室dbCafe、おはよう農園、グリーンファーム栗原、エグチライスファーム、柏観光プロダクション、小川ファーム、自然野菜のら、鷲野谷鳥ビシャ保存会、Rich Soil&Co.、(合)EdgeHaus、(特非)baloon、一社エディブル・スクールヤード・ジャパン、牧之原市、牧之原市地域おこし協力隊等の協力を得て、合計54名。現代の食の背景にある課題と課題解消に対しての生産者・事業者が行っている日頃のアプローチを地域の親子に伝えるとともに、子育て家庭が抱える食をはじめとした暮らしの課題について伝え、共に考える仲間として事業を推進した。
4本事業への参加児童が食材を調達、調理、提供、フィートバックを経験する
指標本事業の子どものチャレンジの場(キッズキッチン)の実施
目標値・目標状態8回
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察子どもレストランSORAを、前期4回、後期4回の全8回実施。低学年の子ども達にとっては調理や火の扱いなど初めての体験をする場となり、高学年の子ども達にとっては、一つの目的に向かって協力できるよう異年齢集団を運営する場となった。子ども達はより自由な発想で調理や会食、片付けを楽しむ様子が見られた。共食の際に、調理プロセスや役割分担などについて子どもたちは互いにフィードバックをし、次回の計画を話し合った。親にとっては「子ども達に任せる」というチャレンジングな場となり、子どもとの向き合い方や、家庭での食のあり方を省みる機会となった。それぞれ互いの新しい一面に触れて、関わり方を再考する様子が見られた。
5本事業を通して、地域の特性を理解し、地域に愛着を持つ市民が増えている
指標本事業の親子研修の実施
目標値・目標状態8回
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察親子探検GOKANを8回+単発2回、GOKANまとめを1回、親子探求TOITABIを1回の全12回を実施した。毎回、手賀沼流域からフィールドを選び、生産者がそこで営む背景を伝えるプログラム設計に努めた。結果、地元の農作物や昔から続く暮らしの中から生まれた文化、それを育む土地の成り立ちなどの理解が深まった。「今後は地元の旬の食材を選びたい」「農に関するニュースが身近に感じられるようになった」等の感想を得られた。またTOITABIで牧之原市を訪れたことで、プログラムを通じて学んだ食と農、農と土地の繋がり、暮らしと自然環境の因果関係を改めて体感し、手賀沼流域の可能性に気づくことができた。

活動

1<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)オープン準備 みんなの調理台、一緒に食べるテーブルと椅子を作ってみよう!
活動結果計画通り
概要屋外の子どもの居場所「ごちゃにわ」にて、子ども達が異年齢集団に分かれて、買い出し、調理、会食、片付けを行う。レシピがなく大人は見守りに徹するので、手順毎に子ども達同士で話し合いながら進める様子があった。調理スキル、共通目的のために協調する能力、人に頼む時の言葉の選び方など、適度にチャレンジングなものとなったが、出来上がった一皿に達成感を感じる様子や、友達と語り合いながら食事を楽しむ様子が見られた。
2<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮) 準備 研修先への依頼、調整等
活動結果計画通り
概要後期は日の入が早まり、小学校高学年や中学生は参加できなくなったが、その分、高学年児童の役割を低学年児童も行えるようになった。前期は協調して活動できなかった児童(小3)がリーダーとして振る舞う様子があり、関わる大人一同が彼の新しい一面に気づかされ、自身の関わりを省みる機会になった。共食を重ねることで、子ども達が自家庭での役割や常識を俯瞰できるようになり、臨機応変に対応できるようになった。
3<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「春の野菜を食べてみよう!」
活動結果計画通り
概要屋外の子どもの居場所「ごちゃにわ」に畑を造成。竹製の柵作りや土起こしから子ども達が取り組んだ。季節に合わせてきゅうり、トマト、落花生を育て、草取りを継続して行ったり、雨の少ない時は水やりをしたりした。この夏は熱中症アラート「危険」が出る日が多く、計画に沿った活動ができたとは言い難いが、採れた野菜をSORAでの調理に用いる等、自然の不思議さや過酷さ、季節感や自作野菜への愛着を体感することができた。
4<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)第1期オリエンテーション
活動結果計画通り
概要手賀沼流域の農地を訪れて、生産者の想いやストーリーを知り、収穫と調理、体験の振り返りを行った。トマトの食べ比べをしながら価格以外の選択基準を学ぶ、養鶏環境の課題を学びながら卵サンドを作って食べる、ブルーベリーパフェを作りながら米農家の現状や食料自給率と世界紛争の関係を知る、環境を活かした集落作りを学びながらブドウを食べ未来の手賀沼に想いを馳せる、などのプログラムを実施した。
5<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「ごちゃ畑のジャガイモでクッキング」
活動結果計画通り
概要前期と同様。農家は種を保存継承する役割があることを学びながら豆料理に挑戦する、生きものと共生する畑作りを学びながら茹で里芋を塩で味わう、利根川の恵み・土壌の質にこだわった農法で作られた新鮮野菜を丸齧り、環境を活かした集落づくりの豊かさを鳥ビシャ作りをしながら学ぶ等を行った。前期後期をとおして、どの生産者も手賀沼流域の地の利を活かして食材を産み出しており、参加者は五感をとおしてそれを実感していた。
6<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)「自分が取った卵でタマゴサンド」
活動結果計画通り
概要事業を通して得たご縁を活かし単発イベントを行った。気候変動と「梨」の関係を考えるワークショップや、柏市立風早南部小児童が育てたカブと事業協力者である「おはよう農園」の卵を用いて卵サンド作りを行なった。前期4回や後期4回は連続参加を推奨したが参加のハードルを上げることにもなっていた。単発イベントを試行したことで、より気軽に体験してもらうことができ、より広範な対象者にアプローチすることができた。
7<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「ごちゃにわの竹で流しそうめん」
活動結果ほぼ計画通り
概要これまでのGOKANを経ての学びを参加者が各家庭で実践するためには、旬の新鮮な食材をシンプルに調理するスキル習得が一番重要と考え、スローフード料理人から直接学ぶ回を設けた。塩やオイルを効果的に使うことで、生はもちろん焼くだけ茹でるだけで美味しくなることに参加者一同驚いていた。五感を使って野菜と対話する楽しさから、子ども達が積極的に調理を担い、親達は「もっと子どもに任せてみよう」と呟いていた。
8<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)「ブルーベリー農園でスイーツ作ろ」
活動結果ほぼ計画通り
概要高齢化により放棄された茶畑をレモン畑に転用している現場で生産者の話を聞き、収穫体験とレモネード作りをした。荒廃茶畑に棲む猪を駆除する猟師に話を聞き、ジビエ料理を頂いた。放棄竹林を手入れして子どもの居場所としている事業者や市役所職員から話を聞いた。課題そのものや、課題解決を子育て世帯が担っている点が私たちと共通しており、日本全体の課題であるという気づきを得たので、今後の事業設計に反映させていきたい。
9<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「ブラインドドンキーシェフの食と料理と世界の話」
10<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)「手賀沼の環境と生物多様性と農業」
11<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「新米食べ比べ!おにぎりパーティー」
12<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)第2期オリエンテーション
13<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「ごちゃ畑のカボチャをハロウィンパーティー」
14<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)「自然農法の畑で収穫と料理」
15<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「秋の味覚を食べ尽くそう」
16<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)「手賀沼でパーマカルチャー!?」
17<子どものチャレンジの場>ごちゃキッズキッチン(仮)「大切な人を招待してレストラン」
18<親子のエンパワメントの場>手賀沼まんだら「子どもと農と食」ツアー(仮)「アートと農業と暮らし」
19事業の振り返りとアウトプットのまとめ
20ごちゃビオトープ(観察、実験),ごちゃ畑(土づくり、コンポスト、種をまく、苗を植える、草取り、収穫、観察、実験)

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

これまで培ってきた流域農家との関係性によって、こちらの目指すビジョンをすぐに理解頂くことができ、スピーディかつ的を外さない事業運営ができた。事業運営に際しては「課題意識を持って現場を体験すること」「現場で感じたことを表出すること、また表出できる場を作ること」に拘った。GOKANプログラムでは「五感ノート」というフォーマットが生まれ、子ども達が現場を体験する際の指針(「何を」「どのように」捉えれば良いか)となった。子ども達は毎回、振り返りの時間に「気づき」を発表したが、友達の発表に感心し自分も皆に伝えたいと一生懸命言葉を紡ぐ様子や、びっしり書き込んだノートを大人に見せてくれる様子があった。子どもたちにとってのこの豊かな時間は、受け入れ側の農家をエンパワメントする効果も生みだした。この積み重ねの結果としてTOITABI(静岡県牧之原市レモン農家訪問)が実現したが、現地では、手賀沼流域で起きている諸課題がよりコンパクトによりシビアに山積していた。更には、過疎や高齢化のためにその課題解決を数人が担っている状況を目の当たりにし、図らずも手賀沼流域の未來予知体験を参加者にもたらすことになった。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

参加世帯は共働きの子育て世代が多く、食に対する関心が高いものの負担感が上回っている様子があった。本事業に参加することで「価格以外の選択基準」「食材を活かすシンプルな調理法」「共食の効果」「1人で抱え込まない」などを、参加者に気づいてもらうことができ、負担感の軽減に貢献したと自負している。親子探検GOKANに参加した子ども達の変化は著しく、一例ではあるが児童T(小2)は、学校では自身の考えを表出せず着席維持もできないと評価されていたものの、本事業に参加してからは自分の考えや感じ方に自信を持つようになり、授業態度が改善しただけでなく日記や絵を描くなど表出が盛んになった。事業を終えて得た気づきとしては、「食」にまつわる課題を取り巻く環境は私たちが考えるより深刻だ、ということである。GOKANよりも広範な対象者に向けて行った単発イベントでは、「調理=電子レンジ」「ながら孤食」などの現状を、参加者の発言から窺い知ることができた。本事業で創ることが出来たプログラムを活かし、かつその効果を波及させるためにも、食に対する関心が低い家庭も参加したくなるような事業を新たに設計、運営していきたい。

外部との連携実績

1活動親子探検GOKAN
実施内容親子で流域の生産現場を訪れ、生産者の話を聞く、収穫体験をする、その場で子ども達主体の調理と会食を行う。まとめ回では、食材を生かしたシンプルな調理法を学ぶ。
結果・成果・影響等ファーム小川、おはよう農園、Weingut Egucci von TEGA、柏観光プロダクション、柏の野菜「ろじまる」、NORA FARM、グリーンファーム栗原、鷲野谷鳥びしゃ保存会、db cafe、合同会社EDGE HOUSE、道の駅しょうなん、パレット柏、手賀沼まちづくりセンター、RichSoil&Co、CIMI the restorant、エディブルスクールヤードジャパン、居場所づくりJapan、等と連携し、本事業を達成することができた。また、今後の協働構想なども生まれた。
2活動親子探求TOITABI
実施内容親子で遠方の生産現場を訪れ、生産者の話を聞く、収穫体験をする、現地の方達との会食を行う
結果・成果・影響等バス会社、地元レモン農家、子どもの居場所「たけのこ村」運営団体、牧之原市役所、牧之原市地域おこし協力隊、牧之原市害獣駆除ハンターと連携し、本事業を達成することができた。観光会社と組み、継続的な事業とすることを計画している。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

ちいき新聞(資料1参照)

広報制作物等あり
内容

親子探検GOKANの参加者募集チラシ(資料2・3)、GOKANまとめ回の告知チラシ(資料4)を発行した。紙媒体を見ない人々に対しては、団体ホームページ、instagram、Peatixなどを用いて広く周知した。

報告書等あり
内容

事業を報告・紹介するタブロイド紙を年度末に作成した(資料5参照)

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報の窓口担当者を設置。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

本会の監査担当者が窓口を担っている。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

①組織として強化された事項 
規程の見直しを促して頂き、組織基盤が整えられた。
②新たに認識した課題 
一般的な家庭が参加し易い事業設計とより広範な広報
③あれば良いと思う支援や改善を求めたい事項など
特になし。

シンボルマークの活用状況

チラシやホームページ、まとめタブロイドにシンボルマークを印刷し、instagramのハッシュタグ(#休眠預金活用事業)や、peatixのイベント申し込みサイトにて言及した。