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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/04/27終了日 2024/02/29
対象地域県内全域
事業対象者

①県内小学校
②小学5~6年生
③県内事業所

事業対象者人数

①実施校→15校
②実施事業所数→5社

事業概要

コロナ禍で中止を余儀なくされてきた職場見学をオンラインで実施することで、これからの時代に生きる子ども達にとってさまざまな価値を見出すことが期待できます。
県内の小学5~6年生を対象に実施し、『仕事とは』『働くとは』を身近に考える機会を作るだけでなく、これまでの職場見学(バスツアー)では立ち入ることができなかったエリアや、そもそも安全衛生面やセキュリティ面、物理的課題などで受入が困難であった事業所の見学も可能となり、「オンラインジョブツアー」を通して、子ども達が大人になった時の社会に想像を膨らせ、新しい発見や豊かな発想を育み、学校での学びや進路、夢や目標を自分ごととして考えるきっかけを作りが実現できます。
事業所にとっては、会社や業界を知ってもらうことで、中長期的な人材確保や担い手確保の期待と、事業所のCSR活動やSDGsの取り組みの機会となり、また、子ども達を受け入れることによる従業員の意欲向上を図ることが期待できます。職場見学実施については、スタッフや機材等の全てをサポートし、事前調整やリハーサル、当日は撮影、配信、学校との交信等すべてのオペレーションを当事業で行います。
更には、子ども達にとって主体的かつ対話的で深い学びとなるよう、リアルタイムでの質疑応答を行い、働く大人から聞いた話が印象や記憶として残り、自身の興味関心を広げ、その方向性を探るきっかけとなるよう効果的な職場見学プログラムを構築します。学校側からの申し込み手続きや日程調整なども当事業でサポートし、各地域の教育委員会等で配置された地域または学校コーディネーター等と連携することで継続して実施できる関係構築を図ります。

事業の総括およびその価値

【オンライン職場見学のプログラム】当初、学校側からは「職場見学は行くことに意味がある」といった意見が出てくると想定していたが、既存の職場見学では、一度の多くの人数が見学エリアに入れない、後方の児童まで見えない、説明が行きわたらないなどの課題を感じていたことが分かった。オンラインジョブツアーのメリットとして、学校・企業アンケートから「参加児童が平等に見たり聞いたりすることができる」が上位に挙がった。この点において、オンラインジョブツアーの価値が見えたことは大変意義深い。
【配信の技術的な面】「工場のリアルを教室に届ける」ために、工場(会社)の見学と、担当者との打合せを念入りに行い、工場の下見、リハーサルを経て本番に備えたが、通信、映像、音声、それぞれの難しさを実感した。各回、通信面(音声や画像の乱れ)で課題を残したものの、オンラインでの職場見学としては成立したと考えられる。
【企業開拓】意見交換または打合せまで実施できた企業は15社。その内、県外の大手企業4社(富士通・森永製菓・味の素・ANA)と意見交換の場を設けていただき、その内2社(富士通・ANA)のオンラインジョブツアーが実現した。企業は、オンラインで職場見学を実施するという発想や子ども達とリアルで繋がるという内容に興味を示し、面白いプロジェクトであると前向きに検討いただけるものの、具体的な実施の可否や日程に関しては社内決裁に時間を要した。しかし、実施が決まると、詳細打合せやリハーサル等、企業の方も積極的に協力いただいた。
【学校募集】「年間計画に無いので難しい」「行事で忙しい」などの理由で門前払いとなったケースも少なくなかったが、一方で、学校には、台風休校や学級閉鎖などの不測の事態に備えて確保されている「予備時数」があり、その使い道は、学校が判断できるということが分かったことは大きい。

課題設定、事業設計に関する振返り

【課題設定】
▶学校側に対する課題としては、①「職場見学は行くことに意味がある等の反対意見」、②「年間計画にないものは受入れが難しい」の2点を想定してプロジェクトに臨んだ。①については、通常なら安全・衛生面やセキュリティ面などの理由で立ち入ることができないエリアにもカメラが潜入し「工場のリアルを教室に届ける」こと、オンラインなので教室外の児童も参加できることのメリットを伝えることで検討してもらえると想定した。②については、コーディネーターを介して直接的に教員にアプローチすることができた学校からは確実に申し込みがあったものの、教育委員会経由やWebサイト経由での申し込みがなかったことは今後の課題としたい。
▶企業側に対する課題としては、①「オンライン面の受入れと理解」、②「安全面・セキュリティー面の許容範囲」の2点を想定した。①においては企業開拓にあたったすべての企業で問題はなかったが、②については、物流業ではセキュリティ面に課題があり完全NGであった。今後、小売業等とのコラボで「物流の一連の流れ」を伝えるプログラムとして可能性を広げたい。
【事業設計】
▶スケジュール面においては、概ね計画通りに進行できると想定したが、想像以上に企業の実施可否および日程が決まらずもどかしい期間があった。11~12月は、様々なイベント事が多数行われる時期なので、それまでに数社は実施したいという設計は実現できなかった。評価としてのシンポジウムを開催する計画は、概要自体は練り直しとなったが、当事業エキスポの開催により、非常にいい形で実施することができた。
▶配信技術の面においては、回を重ねながらノウハウを積み、自社で完結できるようになることを想定したが、技術面のみならず、マンパワーにおいても外部人材の力を借りることとなった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1【学校】調整ごとや予算の負担軽減等のメリット、年数回の実施や学校間交流等の価値など、リアルとは異なる価値があり、継続の意義が示しやすい状態。また、登校しぶりや感染症等で出席停止期間にあっても自宅から参加できる状態。
指標①【学校】やってよかったと思ってもらった割合(満足度) ②【学校】今後の継続意向がある割合 ③【学校】諸調整から当日実施までスムーズにできた ④【学校】既存の職場見学バスツアーと当事業のメリットやデメリット(課題など)があきらかになる。
目標値・目標状態①~③:アンケートによる肯定的回答80%以上および事後ヒヤリングによる回答での確認 ④:課題提起などの声を整理する
アウトカム:結果①やってよかったと思ってもらった割合(満足度):100% ②今後の継続意向がある割合:100% ③諸調整から当日実施までスムーズにできた93.5% ④既存の職場見学バスツアーと当事業のメリットやデメリット(課題など)がアンケート結果からあきらかになった。
アウトカム:考察▶①②③のアンケート結果に加え、どのような点が良かったかとの質問項目を実施。上位2つは「準備の負担が少ない」「直接企業との調整が必要ない」など、先生方の負担軽減にあたる項目となった。これは私たちがプロジェクトを設計するにあたり、学校にとってメリットになると想定した部分が検証された結果となった。 ▶④についてわかったこととして、既存の職場見学では、一度の多くの人数が見学エリアに入れない、後方の児童まで見えない、説明が行きわたらないなどの課題を学校側が持っていたこと。アンケートにもオンラインジョブツアーのメリットとして「参加児童が平等に見たり聞いたりすることができる」が上位に挙がった。教室外や自宅からの参加については、アンケートでは学校のメリットとして挙げられていたが、実際に参加したのは1校のみとなった。これは、今回初めての参加で、教員にとっては、教室で問題なくジョブツアーと繋がることが最優先で、教室外の児童対応は難しかったと考えられる。
2【児童】カメラでいろいろ見れてワクワクした、いろんな工場や地元の事業所のことをもっと知りたい、と思ってもらえる状態。
指標【児童】オンラインジョブツアーが面白いと思った、関心を持った割合80%以上
目標値・目標状態①アンケートによる肯定的回答80%以上
アウトカム:結果①オンラインジョブツアーが面白いと思った、関心を持った割合:90.3%
アウトカム:考察▶①のアンケート結果として「オンラインジョブツアーはおもしろかった」「職場のリアルな雰囲気を感じることができた」との回答がいずれも90%以上であったことは、オンラインでの職場見学にも児童らは関心を持ち、ワクワクしたことがわかった。 ▶児童の感想やコメントを見ると、子ども達は様々な視点でいろいろな角度から見ているということがわかった。オンライン授業自体を楽しんでいる子、司会進行に興味を持った子、機械が気になっている子、インタビュー内容に関心を抱いている子、その商品や歴史に関心を持った子、本当に様々で、「これなに?」「どうして?」「おもしろい」と興味関心のきっかけになったことを実感できた。
3【事業所】職場見学受け入れにおける様々な課題が払拭され、これまで以上に充実した実施となり、事業に「協力する」から「参画する」に、よりコミットする状態。
指標①【事業所】やってよかったと思ってもらった割合(満足度) ②【事業所】今後の継続意向がある割合 ③【事業所】諸調整から当日実施までスムーズにできた ④【事業所】既存の職場見学バスツアーと当事業のメリットやデメリット(課題など)があきらかになる。
目標値・目標状態①~③:アンケートによる肯定的回答80%以上および事後ヒヤリングによる回答での確認 ④:課題提起などの声を整理する
アウトカム:結果①やってよかったと思ってもらった割合(満足度):100% ②今後の継続意向がある割合:100% ③諸調整から当日実施までスムーズにできた:75% ④既存の職場見学バスツアーと当事業のメリットやデメリット(課題など)がアンケート結果からあきらかになった。
アウトカム:考察▶①②のアンケート結果に加え、どのような点が良かったかとの質問で、上位2つは「子ども達との交流」「同時に複数校の受入れが可能」など、子ども達や地域に何かしら還元したいという思いを強くもっていることが実証できた。 ▶③のアンケート結果として、少し低めの結果と見えるが、第2回目以降は全て、スムーズであったとの回答が100%であることから、第1回目のトライアル実施において、初めての実施という点と感染対策と台風接近により2度の延期を余儀なくされ、準備から実施までに紆余曲折したためと考えられる。 ▶④については、シンポジウムでの企業の声から、安全衛生面での配慮が必要ないこと、しかもその配慮により見学エリア外としていたところも見せることができたというコメントが多くあった。また、企業をオンラインの配信拠点とする初めての試みで、事前打合せや現地確認などの時間を要してしまったが、実施日当日の拘束時間が半日で済んだことは、企業にとって「受入れがラク」と感じていることがわかった。
4【弊社】「キャリア教育でオンラインといえばワンスペース」と言われるぐらい、配信のノウハウを構築できた。
指標①【学校】オンラインジョブツアーの新規問い合わせ数 ②【事業所】オンラインジョブツアーの新規問い合わせ数 ③【学校】オンラインによる取組等の問い合わせ
目標値・目標状態①~③ 各種問い合わせ5件
アウトカム:結果①【学校】オンラインジョブツアーの新規問い合わせ数:0件 ②【事業所】オンラインジョブツアーの新規問い合わせ数:0件 ③【学校】オンラインによる取組等の問い合わせ:1件
アウトカム:考察▶①②の新規問い合わせは0件。エキスポ開催やその広告掲載、Webでの実施レポート公開など、新規開拓に向けての試みは行っているものの、認知度はまだまだといえる。しかし、参加校の校長先生へのヒヤリング4校すべてで、第一声「ぜひ継続してほしい」という声をいただき、参加企業からも継続実施の要望をいただいている。 ▶③については、今回の参加校を担当するコーディネーターから、自治体として依頼ができるか、その場合どのような取り組みが検討できるかという相談があった。

アウトプット

1①学校側(校長、教頭、教員、教育委員会、学校運営協議会等)にとって満足度の高い職場見学プログラムを構築した。
指標①プログラム実施回数 ②実施校数 ③マッチング数 ④アンケート回答数 ⑤ヒアリング実施数
目標値・目標状態①プログラム実施回数:5回 ②実施校数:15校 ③マッチング数:15回 ④アンケート回答数:15件を目指す ⑤ヒヤリング実施数:10件以上を目指す
アウトプット:結果①プログラム実施回数:6回 ②実施校数:19校 ③マッチング数:0回 ④アンケート回答数:31件 ⑤ヒヤリング実施数:4件
アウトプット:考察▶アンケート結果として「オンラインジョブツアーに参加してよかった:100%」「また参加したい:100%」「先生たちから見た子ども達の関心度:96%超」との回答は、満足度の高い職場見学プログラムとして成立したと考える。 ▶教員のコメントや校長ヒヤリングからも今後継続していくことで更なるプログラムのブラッシュアップが期待できる。 ▶指標について、①12月と1月に実施が集中したが、学校側にとっては月内で複数候補から選択できた。②離島から3回参加した小学校があり、小規模校にとっては他校と一緒に学ぶ機会として評価された。③早い時期での実施が実現できず、前例がない状態でマッチングに取り組むことができなかった。④各クラス担任や関わったコーディネーターの回答も得られた。⑤実施時期が集中したため、実施後ヒヤリングの日程調整に余裕がなく、目標には至らなかったが、地域連携の取り組みが実現できたうるま市で校長ヒヤリングが実施できた。
2②児童にとって満足度の高い職場見学プログラムを構築した
指標①参加人数 ②アンケート回答数
目標値・目標状態①参加人数:900名 ②アンケート回答数:900件を目指す
アウトプット:結果①参加人数:998名 ②アンケート回答数:998名
アウトプット:考察①②について、アンケートはGoogleフォームで実施し、ジョブツアー終了後、できるだけその日の内にアンケートを実施するよう協力いただき、参加数=アンケート回答数が得られた。 ▶アンケート結果として「オンラインジョブツアーはおもしろかった:90.3%」「職場のリアルな雰囲気を感じることができた:89.6%」であったことは、児童にとって満足度の高い職場見学プログラムのテーマとして掲げた『工場のリアルを教室に届ける』は成功したと考える。 ▶児童の感想やコメントを見ると、オンライン授業自体を楽しんでいる子、司会進行に興味を持った子、機械が気になっている子、インタビュー内容に関心を抱いている子、その商品や歴史に関心を持った子など、「これなに?」「どうして?」「おもしろい」と興味関心のきっかけになったことが実感できた。 ▶質疑応答では、直接企業の方にライブで質問できるとあって、カメラに向かって一生懸命手を挙げてアピールをしたり、はじめ遠慮がちなクラスも他校の勢いに刺激を受けて手を挙げはじめたり、時間切れで質問できずに泣き出す子が出る等、このプログラムの醍醐味とも言えるほどの盛り上がりであった。
3③事業所にとって満足度の高い、充実した職場見学プログラムを構築した。
指標①マッチング数 ②トライアル実施数 ③本実施数 ④アンケート回答数 ⑤ヒヤリング実施数
目標値・目標状態①マッチング数:5件 ②トライアル実施数:1回 ③本実施数:5回 ④アンケート回答数:6件 ⑤ヒヤリング実施数:6件
アウトプット:結果①0回 ②1回 ③5回 ④10件 ⑤5件
アウトプット:考察▶アンケート結果として「オンラインジョブツアーに参加してよかった:100%」「また参加したい:100%」という回答が得られた。 ▶当事業主催のエキスポにてオンラインジョブツアーのシンポジウムを実施することができ、県内の参加企業4社から担当者が登壇し、「オンラインジョブツアーの成果と可能性」について、企業としての声をヒヤリングすることができた。登壇依頼に際して全社から快諾いただけたことは、オンラインジョブツアーへの参加意義を強く持っていると確証した。 ▶指標について、①マッチングに取り組むまでに至らなかった。②当事業から各所の協力を得て、このプログラムで実現したいことに注力できたことで知見を深めることができ、本実施の企業との調整がスムーズに行えた。③JANPIA企業連携チームの尽力により、県外大手企業2社の実施が実現した。④担当者だけでなく、当日関わった方のアンケートも得られた⑤シンポジウム開催で、4社からヒヤリング同等の意見を伺うことができ、1社は実施後の振り返り会を実施することができた。
4④専用Webサイトで受入事業所の紹介をすることでマッチングできる仕組みができた。
指標①認知度 ②使いやすさ ③問い合わせ数 ④申し込み数
目標値・目標状態①認知度②使いやすさ:評価80%以上 ③問い合わせ数:10件 ④申し込み数:5件
アウトプット:結果①登録件数:20件 ② ③0件 ④0件
アウトプット:考察学校側のニーズとして、外部人材等と関わりたい場合にワンストップで情報を得られる場が欲しいという声があり、企業としても、学校や地域と繋がるにはどうしたらいいか、というニーズを持っていて、その両方を満たすイメージでマッチングの仕組みづくりを目指していたが、現実的にそこまでたどり着くことができなかった。要因として、1点目はトライアル実施が延期となったり、本実施の日程確定が想像以上に時間を要したことで、実施例の公開や実施企業および日程公開ができなかったこと。2点目は配信の技術面で現地調査を含めた検証に想像以上の工数を要したことが大きい。しかし、このプロジェクトの可能性を考えた場合、マッチングの仕組みが必要となるのは明らかなので、今後の目標として引き続き検討したい。 ▶指標について、①②Webでの情報公開が進まなかったため「登録フォーム」を作成し、ジョブツアーに興味がある方や新着情報を得たいという関係者に登録していただき、メールにて進捗等の情報発信を行った。③④登録フォームを介して、実施を検討したい教員に繋がった事例が生まれた。

活動

1〇企画案の精査
活動結果ほぼ計画通り
概要・全体的なことに関しては、実施運営全般、技術面やプログラム構成など、回を重ねながらブラッシュアップすることができた。課題を残している技術面や更なる可能性を実感したプログラム展開、より必要性を感じた学校と企業のマッチングの仕組みづくりという点では、今後の継続実施に向けての企画案に繋げていきたい。 ・スケジュールに関しては、夏休み前までに実施企業確定、夏休み中に県内全教育委員会宛に案内をかける予定であったが、トライアル実施の遅れに伴い、計画が崩れてしまった。また、企業開拓はわりとスムーズで、打診した企業からの反応もよかったが、想定以上に社内決済から実施日確定までに時間を要し、実施自体が12月と1月に集中したことで全体スケジュールは大幅な変更が生じた。 ・1月に計画していたシンポジウム(評価)は、全体スケジュールの大幅な変更で計画の見直しを検討していたが、事業全体のエキスポ開催が決まり、その中のプログラムとしてシンポジウムを実施できたことはとても幸運であった。
2①学校や児童にとって満足度の高い職場見学プログラムを構築
活動結果計画通り
概要全6回を通じて、オープニングからクロージングまでを滞りなく実施し、工場のリアルを教室に届けることができた臨場感と子ども達への呼びかけや質疑応答などの双方向コミュニケーションが実現できたことは満足度の高いプログラムを提供できたと実感している。以下にアンケートの結果と当日の様子を記す。 ▶「オンラインジョブツアーはおもしろかった:90.3%」「職場のリアルな雰囲気を感じることができた:89.6%」であったことは、児童にとって満足度の高い職場見学プログラムのテーマとして掲げた『工場のリアルを教室に届ける』は成功したと考える。
3 ・コンテンツ開発、ブラッシュアップ
活動結果計画通り
概要学校側を視察した関係者からの「質疑応答の時間が一番盛り上がっていた」という所感から、子ども達の盛り上がりが最初から出るような工夫やタイムテーブル等の見直しを行いながらも、参加校の校長先生から、参加しやすい点として「しっかり作られている、時間配分が良い」とのコメントがあり、①オープニング(参加校紹介・呼びかけ)→②会社紹介→③【ジョブツアー】→④質疑応答→⑤クロージング(子ども達へメッセージ)を基本フォーマットとして、企業の特色に合わせて【ジョブツアー】の部分を作りこんでいくようブラッシュアップを行った。
4 ・学校募集、開拓、事業説明、各種調整等 (離島地域含む)
活動結果ほぼ計画通り
概要・学校募集については、9月のトライアル実施の結果を以って、教育委員会への一斉案内を行った結果、文書が届いた関係者からはすぐに問い合わせや登録があった。 ・繋がりのある宮古島には教育委員会や小学校へ直接事業説明に伺ったが申し込みは無かった。知人や関係者を通じて、座間味島と久高島、名護市のへき地区域から申し込みがあり、特に久高小学校は3回参加するほど評価をいただいた。 ・教育委員会からの案内による申し込みは1件も無く、コーディネーター経由であったり、関係者を介した直接的な案内によって申込に至るケースばかりであった。前例がなく認知度が低いことが要因として考えられるが、学校側のメール管理体制も情報が届かない要因であることがわかった。 ・第3回実施企業アンダカシー龍華の代表が直接近隣地域の学校に出向いて案内した結果、7校から23クラスが参加した。実施企業からの直接的な案内は、子ども達に何を伝えたいかという企業の思いが十分に伝わった結果だと感じた。
5②事業所にとって満足度の高い、充実した職場見学プログラムを構築
活動結果計画通り
概要企業の方と一緒にプログラムを作成することで「自社の魅力」や「伝えたいこと」を意識していただいた。また、オンラインジョブツアーは学校に出向いて行う職業人講話などとは違い、企業が配信拠点となるのでおのずと関わる社員が多くなり、本番に向けて準備する社内の雰囲気や社員のイキイキしている様子が感じられた。 ▶アンケート結果として「オンラインジョブツアーに参加してよかった:100%」「また参加したい:100%」また、どのような点が良かったかとの質問で、上位2つは「子ども達との交流」「同時に複数校の受入れが可能」など、子ども達や地域に何かしら還元したいという思いを強くもっていることが実証できた。これは私たちがプロジェクトを設計するにあたり、企業にとってメリットとなると想定した部分が検証された結果となった。
6 ・事業所募集、開拓、事業説明、各種調整、リハーサル等 ※開拓する事業所は、バスツアーでの受け入れ実績のある事業所や地域貢献に積極的な事業所を想定しているが、課題があり受け入れ困難だがオンラインなら実施できるという事業所もあわせて開拓したい。
活動結果ほぼ計画通り
概要・候補にあげた企業には、プロジェクト説明の機会(意見交換や打合せ)をすぐに設けていただけることができ、オンラインで職場見学を実施するという発想や子ども達とリアルで繋がるという内容に興味を示し、面白いプロジェクトであると前向きに検討いただけるものの、具体的な実施の可否や日程に関しては社内決裁に時間を要した。しかし、実施が決まると、詳細打合せやリハーサル等、企業の方も積極的に協力いただいた。企業側の負担を考慮し、できるだけ準備の時間や打合せ回数などの工数をかけないよう意識していたが、企業側はプログラム構成や通信の確保など、直前までしっかり作り込んでいただいた。
7③専用Webサイトで受入事業所の紹介をすることでマッチングできる仕組みづくり
活動結果遅延あり
概要・専用Webサイトは、オープン後も改良を加えながら記事の更新を行ったが、企業の参加可否と実施日に関する回答が想定以上に時間を要し、Webでの受け入れ事業所紹介はできないまま、申込案内のみ実施した。 ・外部人材等と関わりたい場合にワンストップで情報を得られる場が欲しいという学校のニーズと、学校や地域と繋がりたいというニーズを持つ企業、その両方を満たすマッチングの仕組みづくりは、今回たどり着くことができなかったが、このプロジェクトの可能性を考えた場合、マッチングの仕組みが必要となるのは明らかなので、今後の目標として引き続き検討したい。
8 ・Web制作(事業所と学校のマッチング)
活動結果遅延あり
概要・専用Webサイトは、オープン後も改良を加えながら記事の更新を行ったが、認知度向上にはまだまだである。Webでの情報公開が進まない課題も多かったが、「登録フォーム」を作成し、ジョブツアーに興味がある方や新着情報を得たいという関係者に登録していただき、メールにて進捗等の情報発信を行った。結果として実施を検討したい教員に繋がった事例が生まれた。
9④学校や事業所が継続を希望するプロジェクトを実現
活動結果計画通り
概要・企業開拓の中で、企業が実施を検討する際、「このプロジェクトは今年度だけなのか」という質問は必ずと言っていいほど受けており、実際に実施した企業からも継続実施に関する要望を受けている。 ・参加校からは担当教諭や児童アンケートからまた参加したいとの回答が80%以上得られている。
10 ・チラシ制作(プロジェクト紹介、申込案内)
活動結果計画通り
概要・申込案内のチラシとや事業説明の資料を制作。企業開拓や学校案内で有効活用できた。
11 ・チラシ印刷および送付(県内の全教育委員会、関わりのある小学校)
活動結果計画通り
概要・県内の全教育委員会、関わりのある小学校や関係者への案内文とチラシを郵送した(46通)。
12 ・各種アンケート作成
活動結果計画通り
概要・当プロジェクトのメリットや価値と想定していることを検証する内容を項目に入れたアンケートを作成(児童アンケート、学校向けアンケート、企業向けアンケート)。全6回実施した。
13 ・アンケート回収、集計、分析
活動結果計画通り
概要・特に児童アンケートはオンラインジョブツアー終了直後、または当日以内に回答するよう協力を呼びかけ、概ねその通り実施できたことで参加児童数の集計や子ども達のリアルな声を聴取することができた。 ・Googleフォームを活用することで、回収率だけでなく紙媒体よりも個々のリアルな回答に繋がっている。
14 ・シンポジウム実施に向けての諸調整
活動結果ほぼ計画通り
概要・ジョブツアーの実施に大幅なスケジュールの変更が生じ、シンポジウムの実施自体を見直していたが、当事業主催のエキスポのプログラムの一つとして実施することができたことで、全体的な実施運営に関する諸調整が必要なくなり、持ち時間内の調整に注力することができた。登壇者の依頼については、実施した県内企業4社すべての担当者から快諾をいただき、オンラインジョブツアーに対して大きな参加意義があったという確証を得た。
15 ・シンポジウム実施
概要・2024年2月3日(土)「オンラインジョブツアーが学校と企業にもたらす価値と可能性について考える~学校と企業と地域がつながることで生まれる期待~」というテーマで実施した。本土企業からは運営上参加はできなかったが、県内実施の4企業からすべて参加いただく貴重な機会となった。ファシリテーターには、オンラインジョブツアーを一番身近で支えていただいたPO吉川氏に依頼することで、当事者と客観的な視点で企業の方と会話し、実質的なご意見を伺うことができた。 〈トークテーマ〉 ①オンラインジョブツアーに参加していかがでしたか? ②これまで実施されてきた職場見学の受入れや職業人講話、出前講座等と比較していかがでしたか? ③企業の参加意義についてお聞かせください。
16 ・シンポジウム事後処理(アンケート、関係者お礼等)
17⑤「キャリア教育でオンラインといえばワンスペース」と言われるぐらい、配信のノウハウを構築
18 ・シュミレーション
19 ・オンラインジョブツアー(トライアル実施)
20 ・オンラインジョブツアー(本実施)※参加は学級単位を想定。電子黒板やスクリーンなどを活用。児童からの質問は個別でタブレット端末から送ることができるような方法を検討したい。
21〇報告書制作

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

・想定外の活動としては、県外の大手企業の目に留まったこと。当プロジェクトに対するみらいファンド沖縄の期待と評価が、JANPIA企業連携チームの尽力をいただくまでに至り、その結果、県外の大手企業4社(富士通・森永製菓・味の素・ANA)とオンラインジョブツアーに関する意見交換の場を設けていただき、その内2社(富士通・ANA)のオンラインジョブツアーが実現した。
・想定外の学校の反応として、職場見学は実際に行ってこそ!との反応が大半だと覚悟していたが、逆に「職場見学がオンラインでできるのはありがたい」「子ども達が喜びそう」などの反応があったこと。前者の要因としては、昨今のバス代高騰と運転手不足およびインバウンド増加による予約確保の難しさが学校の困りごととなっていたことである。加えて、教員不足や教員の働き方改革など学校を取り巻く課題が山積している中で、ICTの活用により校務を改善しようとする動きが進んでいることが考えられる。後者は、オンライン授業が特別なことでは無くなったことを意味すると確信した。
・想定外の企業メリットとして、企業の認知度アップやCSR活動だけでなく、参加者らの購買意欲や商品開発のアイディアに繋がったことである。琉球新報社の場合、事前に紙面を学校に届けて、それが実際に印刷される様子を見せることで新聞に対する興味関心を高めようと試みた。同様に、食品製造メーカー2社が、実施日前日に商品を学校に届けることをした結果、「どこに売っているの?」「明太子味は作らないの?」「塩以外に何を作っているの?」などの商品に対する直接的な質問が上がり、関わる大人たちにとっても話題の種や購買行動に繋がっていた。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

・事業継続を望む声(学校・企業)に対し、3月の時点で回答できない、次年度の受託は確約できない等の長年に渡る課題がある。事業継続に向けた予算の確保について、自社の考えを含め、行政予算からの脱却に対する前向きな声を聞くことが多くなった。そこで問題となるコンテンツのマネタイズをどうするか?コンテンツに値段を付けるならどうしたらいいか?ということに対する具体策や意見交換ができていない。これらの課題に対し、みらいファンド沖縄主催の「円卓会議」を実施し、関係者との課題の共有と解決に向けた意見を出し合い、次に繋げる。
・実施したオンラインジョブツアーのアーカイブの活用をイメージしていたが、企業側からはNG、または顔を隠してなら良い、などの制約があったこと(肖像権 / 企業の守秘義務にかかる部分)と、子どもたちの顔は映せない、映して欲しくないなどの学校側の問題は確実にあるが、ダイジェスト版に関しては、両者ともOKをもらえることが多いので、PR用としての価値を今後さらに広げていく。

外部との連携実績

1活動・オンラインジョブツアー実施企業の開拓および関係者への紹介依頼 ・キャリア教育コーディネーターや地域に属する支援員などとの連携 ・県内教育委員会や学校関係者への事業案内
実施内容・これまでも職場見学の受入れを行っている企業へのアプローチし、その内、物流業に関してはみらいファンド沖縄担当者からご紹介をいただき、また、JANPIA企業連携チームからは県外の大手企業4社をご紹介いただいた。 ・実施日や実施企業が決まり次第、コーディネーターや学校関係者に案内し、学校募集に協力いただいた。
結果・成果・影響等・結果として、県内外15社と事業案内の機会や意見交換の場を設けることができ、実施企業は全部で6社(県内4社/県外2社)。実施が叶わなかった企業のうち2社はギリギリまで社内稟議に尽力いただいたので今後の連携に期待できるのではないかと思う。 ・県内4社のうち、1社は当事業実行団体に依頼し、3社はこれまで関わったことのある企業に依頼することでやり取りはスムーズに行えた。 ・JANPIAとの連携で県外の大手企業の2社の実施が実現し、また県出身者が担当者となった回では、その母校に実施案内し、参加してただくことができた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

・専用Webサイト「オンラインジョブツアー(https://job-tour.online/)」を5月にオープン。プロジェクトのPRおよび企業と学校とのマッチングが目的。活動の記事などを更新しながら改良を加えている。
・10月1日付の琉球新報社発行「小中学生新聞「りゅうPON!」にて、第1回のジョブツアー実施の様子が掲載された。
・南城市久高小学校ブログにて、参加の様子が掲載された。
パート1:https://www.edu.city.nanjo.okinawa.jp/school/kudaka/blog/1706077334/
パート2:https://www.edu.city.nanjo.okinawa.jp/school/kudaka/blog/1706590487/

広報制作物等あり
内容

・企業向けオンラインジョブツアー説明資料
・学校向けオンラインジョブツアー説明資料
・県内の各教育委員会宛てに事業周知の案内文とチラシを作成・送付(9/20)

報告書等あり
内容

・事業完了報告書〈JANPIA〉
・実績報告書〈みらいファンド沖縄〉
・CASE STADY BOOK(仮称)次年度の営業資料として制作

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

JANPIAの通報窓口を使用

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

規定類の整備を行った。

報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

顧問社労士および顧問税理士による定期的なチェックと指摘・修正事項のアドバイス

事業完了した実行団体へ事業完了時監査を行いましたか実施済み
内容

顧問税理士による定期的なチェックと指摘・修正事項のアドバイス

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

・専用Webサイト及びチラシに使用