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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/05/01終了日 2024/02/29
対象地域全国
事業対象者

社会的養護出身者(特に、生活保護受給中だが自立を目指している者、自立援助ホーム入所中でこれから巣立ちを控えているが不安がある者、経済的に不安定で学業継続に困難のある者、毎年社会に巣立つ約2500名含む)
アフターケア事業者、児童養護施設、里親家庭、ファミリーホーム、自立援助ホーム等。

事業対象者人数

制作実務に携わる当事者アルバイト約30名(情報が活用できるようになれば事業者や社会的養護の施設職員も対象者となる 参考資料 厚労省「社会的養育の推進に向けて 2022年3月版3ページ」 児童養護施設職員数20,001人、自立援助ホーム885人、養育里親家庭数3,774世帯、ファミリーホーム447か所)

事業概要

十分な社会スキルを獲得できないまま社会的養護下から巣立ち、相談先を見つけられずに複数の課題を背負い問題をこじらせていくことが多い社会的養護出身者のために「社会的養護出身の若者の困りごと相談ポータルサイト」にて孤立感・借金・仕事上の問題・行政手続き・健康(妊娠)などの相談窓口をwebサイト「なびんち」として2022年2月に公開した。
このサイトをより充実させる作業を、コロナの影響を受け正規就労に踏み出せないでいる当事者が、コンテンツ作成の正規のアルバイト職員として活躍しつつ、支援団体等への取材を通して彼ら自身が相談先の存在を知り、また当事者同士の交流を経験する中で自信を深め、正規就労への意欲喚起を醸成することを狙いとした事業を進める。
この事業を通じ、地域食堂、フードパントリー、いのちの電話など、彼らがつながる必要がある情報や、新たなカテゴリの拡充を当事者自らが図りながら、「当事者による、当事者の情報サイト」作りをより鮮明にさせる。
そのために、対象当時者による制作チームを構成し、コンパスナビの社員も入りながら毎月定期的な打ち合わせを持ち、当事者にとってより必要で利用しやすいwebサイトの充実を図っていく。
3年目の事業が完了した暁には、「なびんち」の存在を全国の児童養護施設や里親、社会福祉協議会、自治体の担当窓口、支援者などに周知し、当事者が社会に巣立つ際のお守りとしての存在を確立することを目標とする。このことによって、施設等職員のアフターケアの負荷が軽減することにつながる。
また、「なびんち」の役割をより確実なものにするために、「なびんち」に掲載している支援団体同士の実務的な全国ネットワークを構築することも併せて行っていく。

事業の総括およびその価値

社会的スキルが未熟なまま措置下を巣立ち、相談先に至らず困窮する社会的養護出身者のための「困りごと相談サイトなびんち」を孤立感・借金・仕事上の問題・行政手続き・妊娠などの相談先情報を集積し2022年2月に公開した。 3年目となるこの1年は正規就労未満の当事者中心でコンテンツ作成に正規アルバイトとして携わり支援団体等への取材を通して自身も相談先の存在を知り、また当事者同士の交流を経験する中で自信を深め視野を広げ正規就労できたケースも出てきた。
チームを構成し、コンパスナビの社員も入り月例で打ち合わせ、利用しやすい有用な情報や、新たなカテゴリの拡充を企図して「当事者による、当事者の情報サイト」作りしてきた。
全国の児童養護施設や里親、社協などに当事者が社会に巣立つ際のお守りとしてサイトの存在を広報し職員のアフターケアの負荷軽減に寄与できた。掲載団体同士の交流、連携が実務的に発生してきた。

課題設定、事業設計に関する振返り

措置下を離れ離職の経過を経て非正規でも自力で頑張ってきたが、コロナ禍が世間的には収束したかに見えた本年度は出身施設等を経由し当法人への相談がむしろ増加。進学者にも両立に行き詰まり既に退学してからの相談も増加。困窮の過程で心身の不調が深刻化しやむなく生活保護につなげるも若年での生保受給の期間が長引き自立への気力が萎え、パパ活、性風俗からの望まぬ妊娠、ゲーム依存から課金、債務問題など当法人の本来業務である就労・住居・生活支援が増えた一年であった。
困窮時に頼れる行政窓口、支援団体等、エリアを限定せずに全国を網羅するコンテンツの充実、使い勝手の向上にて社会に巣立つ際のお守りになることを当サイトの使命と位置づけ事業を進めてきた。アルバイトの自主性を重んじた進め方をして情報サイトの更改を図ってきたが、彼らのトラウマを呼び覚ます知人の事象に遭遇したことで葛藤の発生、連鎖、進捗の停滞の場面もあった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1(01)バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができる
指標アルバイト開始時に抱えていた目の前の困りごとが、アルバイト終了時点で解消、低減ができている。
目標値・目標状態目の前の困りごとを解消に向かわせることができている。
アウトカム:結果全員ではないが生保から脱却できた者、正規就労できた者が出てきた。
アウトカム:考察24名中、精神手帳保有者が12名、知的が1名、生保受給者が9名、正規就労・非正規就労で自活できている者(手帳保持者含む)が14名という状況で出発。2024年2月時点で、完全な生保脱却は1名、アルバイトを開始・拡充できて生保減額できた者が3名、非正規から正規就労を勝ち取った者が2名。精神手帳保持者ながら保育士試験に3度目の挑戦で合格を勝ち取った者、2021年当時に生保と若干のアルバイトで生計を立てていた者が正規就労できたことは、皆の目標となっている。本事業終了後生保受給だけで生活していく者が5名という状況ではあるが、個々の内面に経済的自立への意欲が育ってきた。
2(02)バイトに参加する若者が、サイト構築のアルバイトを通して自己理解を深め、就労スキルを高める
アウトカム:結果
アウトカム:考察チームで作業することを基本としたために、自己主張、他責傾向が強い者たちも仲間への共感力がアップし、いたわり合う、励まし合う、褒められる心地よさを体感する機会が増えたことで、人間的な成長が伺える。就労スキルの基礎の部分が分厚くなってきたと感じる。非正規就労や頻回な離職を防止することにつながっていく。
3(03)当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげることができる
アウトカム:結果
アウトカム:考察発達障害・双極性・うつ・喪失体験などを抱えている者たち含まれているが、なびんちのアルバイトでチームでの定期的なMTGや取材を通じて他者との協働をする頻度が上がり、結果的に自身の感情のコントロールや礼節、時間管理、身だしなみが身についてきた。見通しを立てることや、金銭管理にはまだ課題がある者がいる。
4
アウトカム:結果
アウトカム:考察

アウトプット

101-1・困りごとを抱えている若者に取材に参加させる。
指標・チーム数
目標値・目標状態バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができる ・3名×10チーム
アウトプット:結果バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができた(3チーム×8人 80%)
アウトプット:考察困りごとの深刻度、大小はメンバーさまざまに状況が違うが、職員が無理に聞き出さなくても自ら相談するようになって行き手を打つことができる場面が多かった。発達障害や精神疾患を抱えている者がメンバーに多いため、慎重な向き合い方に神経を使った。
201-2・必要な若者を対象に取材中に相談に乗る。
指標・相談数
目標値・目標状態バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができる ・30人
アウトプット:結果バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができた(延べ40人 133%)
アウトプット:考察困りごとの深刻度、大小はメンバーさまざまに状況が違うが、職員が無理に聞き出さなくても自ら相談するようになって行き手を打つことができる場面が多かった。発達障害や精神疾患を抱えている者がメンバーに多いため、慎重な向き合い方に神経を使った。
301-3・若者の困りごとや希望を聞き,フードパントリーなど食料支援,学習支援,住居支援など,必要な支援につなげる
指標・支援につなげた件数、内容
目標値・目標状態バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができる ・30件
アウトプット:結果バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができた(30回/年)100%
アウトプット:考察資格取得、卒業認定、進学、現在の就労先の不満、自立援助ホームからの巣立ち時の住居支援、収入減の際の食糧支援など年間40件以上に応じてきた。メンバー間の感情の行き違いによる葛藤が周りのメンバーに影響を及ぼす事態があって、丁寧な調整を心がけた。
402-1 ・当事者目線で見た内容にサイト全体を当事者にとって本当に必要な情報、アプリ化に沿った内容に再構築する。
指標・サイト改修数
目標値・目標状態バイトに参加する若者が、サイト構築のアルバイトを通して自己理解を深め、就労スキルを高める (サイトの改修 4回/年)
アウトプット:結果バイトに参加する若者が目の前の困りごとを解消に向かわせることができた(2回/年 50%)
アウトプット:考察利用者目線での率直な意見を忌憚なく出してもらう機会を大切にし、社会的養護を巣立つ全国の後輩たちのためによりよい形に更改したいという姿勢で臨んでいた。
502-2 ・取材は有償のアルバイトとし、若者の主体性を重んじる取り組みを通して就労につなげるきっかけとする。
指標・チームから出てきた企画数・実現数
目標値・目標状態若者の主体性を重んじ、各チームから出てきた企画数・実現数 2件以上/年、取材・調査・訪問件数3件/月
アウトプット:結果若者の主体性を重んじ、各チームから出てきた企画数・実現数 4件/年、取材・調査・訪問件数3件/月
アウトプット:考察主体性を重んじ、取材先を提案したり、取材候補先と自ら交渉する積極的な姿勢や、過去や現在利用している行政の障害者サービスの経験を役立てたいとの姿勢、取材時のインタビューの姿勢、メンバーの成長に触発されて他のメンバーに良い影響が見られた。
602-3 ・社会人研修を行う。   
指標・講座開催数
目標値・目標状態バイトに参加する若者が、サイト構築のアルバイトを通して自己理解を深め、就労スキルを高める。 (4回/年)
アウトプット:結果バイトに参加する若者が、サイト構築のアルバイトを通して自己理解を深め、就労スキルを高めた。(4回 100%)
アウトプット:考察施設等を巣立つ中学生キャンプのお世話をする機会や、お金の管理トレーニングでソーシャルスキル向上に積極的に臨んだ。
702-4・当事者先輩を取材する
指標・件数
目標値・目標状態バイトに参加する若者が、サイト構築のアルバイトを通して自己理解を深め、就労スキルを高める。 (年3回)
アウトプット:結果バイトに参加する若者が、サイト構築のアルバイトを通して自己理解を深め、就労スキルを高めた。(3回 100%)
アウトプット:考察児童自立支援施設から大学進学を果たした先輩、里親家庭から巣立ち、資格取得や生活スキルアップのポイントや仕事選びと夢、経済的自立について語り合う講座を持つことができた。
803-1 ・サイトを全国の当事者が利用するよう認知度を高める。 児童養護施設長会、全国自立援助ホーム協議会、里親会、当事者団体などに告知広報する。
指標アプリ化及び告知
目標値・目標状態当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげることができる。(おおむね月1回)
アウトプット:結果アプリ化はしなかったが当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげる発信ができた。(おおむね月1回)
アウトプット:考察月に1回は埼玉県内の児童養護施設や自立援助ホーム、里親会へのメーリングリストで発信し、2024年2月には全国の児童養護施設にサイトの更改の告知の封書を発送した。3月末には完成の告知を施設等に加えて行政にも発送する。
903-2 ・アプリ化した後、全国の新規退所者約2500名にインストールを促す告知を上記の団体向けに送る。
指標アプリ化及び告知
目標値・目標状態当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげることができる。 (2024年1月)
アウトプット:結果アプリ化はしなかったが当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげることができた。(2024年2月)
アウトプット:考察月に1回は埼玉県内の児童養護施設や自立援助ホーム、里親会へのメーリングリストで発信し、2024年2月には全国の児童養護施設にサイトの更改の告知の封書を発送した。3月末には完成の告知を施設等に加えて行政にも発送する。
1003-3 ・アプリ化した後プッシュ通知機能を活用する。
指標アプリ化及び告知
目標値・目標状態当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげることができる (2023年1月)
アウトプット:結果アプリ化はしなかったので不達
アウトプット:考察資金調達できず、人的リソースが割けないのでアプリ化はしなかった。
1103-4 ・支援者が持つリソースを支援者同士が知ることによって若者支援のメニューの充実に寄与するため、支援者MTGを開催(年2回程度)し、サイトに掲載された支援者の実務的なネットワークを構築する。
指標開催回数
目標値・目標状態当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげることができる。(2023年秋、2024年1月~2月)
アウトプット:結果当事者が社会的孤立や経済的困窮などの予防につなげることができた(2023年秋、2024年1月~2月)
アウトプット:考察アフターケアネットワークえんじゅや関東地区のアフターケア事業者とは交流が年間4回あった。他県から関東地方への当事者転居に伴う相談が増えている背景もあり、関東地方のアフターケア団体と連携して緊急支援をしていることから、複数団体でのZOOMや電話での交流がある。

活動

101-1・困りごとを抱えている若者に取材に参加させる。(当事者3名で1チームを10組 30人)
活動結果計画通り
概要困りごとの深刻度、大小はメンバーさまざまに状況が違うが、職員が無理に聞き出さなくても自ら相談するようになって行き手を打つことができる場面が多かった。発達障害や精神疾患を抱えている者がメンバーに多いため、連鎖的な相談多く慎重な向き合い方に神経を使った。(3チーム×8人 達成率 80%)
201-2・必要な若者を対象に取材中に相談に乗る(30人)
活動結果計画通り
概要困りごとの深刻度、大小はメンバーさまざまに状況が違うが、職員が無理に聞き出さなくても自ら相談するようになって行き手を打つことができる場面が多かった。発達障害や精神疾患を抱えている者がメンバーに多いため、連鎖的な相談多く慎重な向き合い方に神経を使った。(半年以上相談が継続している者がほとんどであることから達成率は100%と考える)
301-3・若者の困りごとや希望を聞き,フードパントリーなど食料支援,学習支援,住居支援など,必要な支援につなげる(つなげられた若者の人数及び内容)
活動結果計画通り
概要資格取得、卒業認定、進学、現在の就労先の不満、自立援助ホームからの巣立ち時の住居支援、収入減の際の食糧支援など年間40件以上に応じてきた。メンバー間の感情の行き違いによる葛藤が周りのメンバーに影響を及ぼす事態があって、丁寧な調整を心がけた。(関わったメンバー15人)
402-1 ・当事者目線で見た内容にサイト全体を当事者にとって本当に必要な情報、アプリ化に沿った内容に再構築する。 (サイトの改修 4回/年)
活動結果計画通り
概要利用者目線での率直な意見を忌憚なく出してもらう機会を大切にし、社会的養護を巣立つ全国の後輩たちのためによりよい形に更改したいという姿勢で臨んでいた。(小規模改修2回 大規模改修1回と回数では3回 75%)
502-2 ・若者の主体性を重んじ、各チームから出てきた企画数・実現数 2件以上/年、取材・調査・訪問件数3件/月
活動結果ほぼ計画通り
概要主体性を重んじ、取材先を提案したり、取材候補先と自ら交渉する積極的な姿勢や、過去や現在利用している行政の障害者サービスの経験を役立てたいとの姿勢、取材時のインタビューの姿勢、メンバーの成長に触発されて他のメンバーに良い影響が見られた。メンバー同士の葛藤の後始末で、取材件数が当初予定を下回った(年間での取材件数は16件 企画数4件 合計20件 達成率50%)
602-3 ・社会人研修を行う。   (4回/年)
活動結果計画通り
概要施設等を巣立つ中学生キャンプのお世話をする機会や、お金の管理トレーニングでソーシャルスキル向上に積極的に臨んだ。(4回 達成率100%)
702-4・当事者先輩を取材する(毎月1回)
活動結果遅延あり
概要児童自立支援施設から大学進学を果たした先輩、里親家庭から巣立ち、資格取得や生活スキルアップのポイントや仕事選びと夢、経済的自立について語り合う講座を持つことができた。(年2回 達成率17%)
803-1 ・サイトを全国の当事者が利用するよう認知度を高める。 児童養護施設長会、全国自立援助ホーム協議会、里親会、当事者団体などに告知広報する。(コンパスナビオフィシャルサイト、SNS、メーリングリスト )
活動結果ほぼ計画通り
概要月に1回は埼玉県内の児童養護施設や自立援助ホーム、里親会へのメーリングリストで発信し、2024年2月には全国の児童養護施設にサイトの更改の告知の封書を発送した。3月末には完成の告知を施設等に加えて行政にも発送する。
903-2 ・アプリ化した後、全国の新規退所者約2500名にインストールを促す告知を上記の団体向けに送る。(2024年1月)
活動結果ほぼ計画通り
概要月に1回は埼玉県内の児童養護施設や自立援助ホーム、里親会へのメーリングリストで発信し、2024年2月には全国の児童養護施設にサイトの更改の告知の封書を発送した。3月末には完成の告知を施設等に加えて行政にも発送する。
1003-3 ・アプリ化した後プッシュ通知機能を活用する。
活動結果遅延あり
概要資金調達できず、人的リソースが割けないのでアプリ化はしなかった。
1103-4 ・支援者が持つリソースを支援者同士が知ることによって若者支援のメニューの充実に寄与するため、支援者MTGを開催(年2回程度)し、サイトに掲載された支援者の実務的なネットワークを構築する。
活動結果ほぼ計画通り
概要アフターケアネットワークえんじゅや関東地区のアフターケア事業者とは交流が年間4回あった。他県から関東地方への当事者転居に伴う相談が増えている背景もあり、関東地方のアフターケア団体と連携して緊急支援をしていることから、複数団体でのZOOMや電話での交流がある。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

団体の財務基盤を強化すべくマンスリーサポーター増強に初めて挑戦したことで、相談サイト「なびんち」の存在を告知広報できる機会として活用することができた。
団体の事務局長ブローハンや高橋多佳子の講演、講話の回数が年間80回ほどになり相談サイト「なびんち」の存在を、社会課題に関心ある人たちと、学校関係者、企業団体に告知広報でき、
当団体としては就労協力企業の増強にもつながった。
困窮家庭の学習支援をしている団体「アスポート」の14拠点で虐待防止・早期発見に関する講話をした際には、なびんちアルバイトも講演を担う回を4回設け、当事者活動の経験を積み、自己有用感を得ることにつながった。
行政窓口の閉まっている夜間や祝祭日の緊急対応の増加と制度の狭間で支援が行き届かない現状を訴えるクラファンに挑戦し、その際にも相談サイト「なびんち」を告知広報して1500名の閲覧を得ることで、社会的養護から巣立った若者の困難と相談サイト「なびんち」の存在を知らせる機会にでき、全国各地のアフターケア事業者のことを知ってもらえた。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

自薦他薦含むなびんちアルバイト参加者に何らかの精神的な不調を持つ者が2/3含まれている状況でスタートした最終年度であった。チーム制を取って事業が動き始めた6月、多くのメンバーの知人(当事者、なびんちアルバイトではない)の自死という事件が起きた。ショックを受けたことで成育環境で受けたトラウマが顕在化し、複数のメンバー間の感情的ないざこざに発展する場面が起きた。自主性を重んじた運営方針で臨んでいたので、職員は彼らのレジリエンスの力を信じて回復の時期を待つことにした。そのために、取材先の調整に遅延が生じる結果となったが、丁寧な対応をしたことでメンバーの人間的な成長が生まれ、感情統制や思いやりや共感の力が育まれたように見える。10月からはより使いやすい情報が集積されたサイト改修への建設的な意見が出るようになり関わった皆が更改に寄与した。月例のMTGは明るく活発で、取材活動も活性化した。改修を反映したアップは3月中に行う。事業終了後はZOOMを活用しながら、全国各地在住の2021年度からのなびんちアルバイトの交流会を行い、孤独孤立の抑止にしていきたい。

外部との連携実績

1活動えんじゅ
実施内容アフターケア団体の情報交換は頻繁に行っている
結果・成果・影響等児童福祉法改正に伴う調査研究
2活動かんきょれん
実施内容関東地方のアフターケア団体の情報交換、研鑽
結果・成果・影響等拠点事業に関する自治体の進捗状況情報の共有
3活動東京中小企業家同友会
実施内容多様な働き方推進委員会・支部 例会にて講演
結果・成果・影響等就労
4活動アスポート
実施内容県内生活困窮者支援団体との連携 高卒認定で連携
結果・成果・影響等高卒認定連携、当団体寄付品連携

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容
広報制作物等あり
内容

コンパスナビパンフレット
講演時配布フライヤー

報告書等あり
内容

コンパスナビ活動報告書

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部に窓口を設置

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)外部監査
内容

内部監査予定

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

過去2年間の活動では、コンパスナビ職員主導で進めた。3年目はアルバイトが主体的に動くことに主眼をおいてチーム編成を導入して進めていった。その結果、統制の取りづらい場面も発生したが、合議と納得の上で事業を進めていくことで、事業の主体者はアルバイトのメンバー自身であるとの意識が醸成された。元来保護されることに慣れ、それぞれが困難を抱えているにも関わらず変革の意欲が乏しい彼らが、複数のメンバーで協議していく大変さも喜びも経験することができた。1年目、完全な生活保護受給だった者が、動画編集に才能を発揮し、非正規就労の勤務時間を増やし、人づきあいの苦手感を克服し動画編集の時間もやりくりして本年2月晴れて正規就労を勝ち取った。精神障害2級の若者は保育士試験に2回の不合格で落ち込む気持ちを、放デイでの非正規雇用をしながら、なびんちアルバイトで自身の障害者行政サービス経験をテキスト化し誰かの役に立ちたいと自己肯定感を高め3度目で合格。皆の経験を一緒に喜んだりいたわったりできるように成長していった姿をみることができたことは本事業での喜びである。若者が活躍する事業助成がこれからも出てくることを期待する。

シンボルマークの活用状況

なびんちサイト マークはトップページ最下部に掲載
https://navinchi.jp/