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休眠預金活用事業
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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/06/01終了日 2024/02/29
対象地域中野市と中心とした北信地域
事業対象者

・スクールソーシャルワーカーを通したアウトリーチより、ひとり親家庭の世帯主や日常生活や成長に困難を抱えている子ども
・働くことが困難な人 ・地域と繋がりが希薄で孤立をしている人
・生活福祉資金の償還免除者、滞納者(北信ブロック内)
・協力団体の支援対象者(FB信州引継ぎ、子ども食堂、ケアマネ連絡会等)

事業対象者人数

1,800人
(100世帯×2人/世帯×9か月)

事業概要

新型コロナウィルス感染症及び原油価格の高騰・物価上昇に伴い、日常生活に大きな支障をきたしている生活困窮世帯やひとり親家庭、地域との繋がりが希薄で孤立している人などを対象に、日々の暮らしを支える仕組みを北信地域として広域的に構築していく。支援者へのエールを込める意味を含み、「暮らしを支エール定期便事業」とし本事業の呼びかけを行う。
日々の暮らしの中で必要な食料品・日用品をまとめた生活応援パックとして配送、また、厳冬期における灯油の配送により支援を届けていくことで、北信地域の現状把握を含め、現行の支援団体との連携や北信地域内での連携支援などへつなげていく。特に、事前申請をとることで、これまで支援や相談機関とのつながりを持てなかったグレーゾーンと呼ばれる方々へアプローチする機会をつくっていく。本事を北信地域関係市町村社協や市町村行政、包括支援センターやケアマネージャー、障がい者施設等と連携し、支援のはざまにいる人の掘り起こしを行うと共に、北信地域における安心した暮らしにむけた支援や地域づくりを継続していく多職種連携推進や多様なつながりづくり支援の仕組みを検討する。

事業の総括およびその価値

「暮らしを支エール定期便事業」とし、日々の暮らしの中で必要な食料品・日用品をまとめた生活応援パックとして配送し、延べ918世帯に達した。また、厳冬期における灯油支援では、2カ月で499件となり、3カ月目は中野市を除く調整が必要なほどの申請数であった。
 これまで支援や相談機関とのつながりを持てなかったグレーゾーンと呼ばれる方々へ支援ができた結果である。また、事業を実施していく中で、行政、包括支援センターやケアマネージャー、障がい者施設等と連携することができた。
 今後は、これまで福祉の支援に繋がっていなかった世帯に対しても、少なからず社協と今回のつながりを大切にし、日々の支援に活かしていきたい。

課題設定、事業設計に関する振返り

北信圏域での困窮世帯への支援を、学校等の関係機関を経由しないで直接申し込みができること。また、取りに来るのではなく自宅に配送することで、支援を受けることのハードルを下げることができた。
しかし、支援を受けることのハードルを下げたことで、想定を大きく超える申し込みとなった。特に灯油支援の希望が食糧支援よりも多かった。
関係機関との協力も多くの面で増えたが、事業終了とともに徐々に関係性が薄れていくように感じている。今回の事業実施でできた関係性を継続していくことが大切である。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1生活困窮世帯への支援として食料品及び日用品等の提供についての周知を行うことで、多様な支援機関へつながるきっかけとする。
指標まいさぽにつながった相談件数の増加
目標値・目標状態幅広い世帯からの問合せ・申込が入る 毎月100世帯
アウトカム:結果食糧支援918世帯
アウトカム:考察毎月100世帯の申し込みを大きく上回り、実施期間を調整した。物価高騰のなか、困窮世帯が見込みよりも多かった。受取が配送であり、抵抗感が少なかった。
2灯油配送支援を通じ、北信地域特性である冬季課題の現状把握と暮らしへの相談支援のメニューの開発となる
指標まいさぽにつながった相談件数の増加
目標値・目標状態幅広い世帯からの問合せ・申込が入る 毎月100世帯
アウトカム:結果灯油支援532世帯
アウトカム:考察毎月100世帯の申し込みを大きく上回り、実施期間を調整した。食糧支援よりも抵抗感が少ない。燃料の高騰は食料品以上であった。
3北信地域関連団体の支援体制や連携体制の検討会の開催、ならびに協力関係者団体等の理解の促進を図る
指標学校を含めた連携会議の定期開催の実現
目標値・目標状態毎月1回
アウトカム:結果定期会議は実施していない。
アウトカム:考察今回の事業の学校を通さないで申請ができるところも長所の一つである。食糧支援は受けたいが、学校には知られたくない気持ちも大切にしたい。
4継続的な食費や日用品支援、就労支援など社会福祉法人以外に、地元企業や商店など協力関係を構築する
指標協力企業の増加
目標値・目標状態毎月1回
アウトカム:結果協力企業の増加した。
アウトカム:考察クロネコヤマトでは、配送料が通常よりも安い価格で提供したいただけた。綿半では、注文や納品の時期や方法などで配慮していただいた。
5子ども食堂や学用品交換会などを実施していく中で、地域での支えあいの機運の醸成を図る
指標ブロック内の子ども食堂の増加、協力団体の充実
目標値・目標状態毎月1回
アウトカム:結果ブロック内の子ども食堂の増加、協力団体の充実ができた
アウトカム:考察体操服等の交換会が1回実施できた。また、子ども食堂等でもリサイクル等が行われているところもある。

アウトプット

1困窮世帯に対し毎月約100世帯に対し食料品及び日用品の定期便として配布され、生活食料品等の支援が行われている。(地域によっては配食弁当として訪問する)
指標暮らしを支エール定期便として毎月約100世帯への支援を行う
目標値・目標状態配布実績延べ900件 利用者数のべ1,800人
アウトプット:結果食糧、日用品 延べ918世帯 延べ2,793人 灯油 延べ532世帯 延べ1,988人
アウトプット:考察目標達成 当初の見込みよりも困窮世帯が多かった。特に、灯油支援に対する要望が多かった。
2新たな相談や問い合わせが入るような、開かれた地域内の相談窓口となる
指標幅広い世代や関係機関から問い合わせが入る
目標値・目標状態幅ひろい世代からの問い合わせが入る
アウトプット:結果年齢は確認していないが、子育て世帯からの問い合わせがあった。
アウトプット:考察目標達成 食糧支援をしたことで、社協を知り問い合わせが増えたと思われる。 今後もより一層信頼され頼りにされる団体になれるようにしていきたい。
3北信地域内支援団体の連携支援や物資等の共有方法などが、継続性を持つ仕組みとして定着していく
指標幅広い関係機関との情報交換会を開催する
目標値・目標状態定期的な情報交換や現状の把握
アウトプット:結果これまでもつながりがあった北信の6市町村で、今回の支援で一部でも継続できないかと相談あった。
アウトプット:考察一部目標達成 6市町村社協で連携し、事業を推進できた。また、事業終了後も食糧支援で、情報を共有し、継続性を持つ仕組みづくりを進めていく。
4暮らしを支エール定期便の配送業務を就労支援として、継続する事業へつなげる
指標幅広い支援機関との情報交換会を開催する
目標値・目標状態定期的な情報交換や現状の把握
アウトプット:結果3つの福祉施設に業務として320件、32万円の発送業務を発注できた。
アウトプット:考察目標達成 福祉施設の利用者さんからも生活困窮者の支援に関われたことが誇らしかった様子である。
5多様な支援ニーズに対応する、民間の協力団体や企業との連携が図れる(特に農協関係や学校など)
指標幅広い支援団体や企業と情報交換会を開催する
目標値・目標状態定期的な情報交換や現状の把握
アウトプット:結果小中学校に直接出向き説明を行ったことで、その後の連携が取り安かった。灯油支援では、農協、配達でクロネコヤマト、につ用品では綿半と市内の民間事業者とつながりが持てた。
アウトプット:考察目標達成 今回の事業を終了しても、協力できるところがあれば協力したい申し出があった。(綿半、JA中野市、JAながの)
6支えあいの取り組みを行う地域内ボランティア活動や住民主体の活動との連携した活動を行う
指標幅広いボランティア・市民活動団体と情報交換会を開催する
目標値・目標状態ボランティア活動実施:毎月 協力団体数:毎月5団体
アウトプット:結果仕分け作業で、ボランティアさんに協力していただいた。ボランティア連絡協議会でも独自に夏休みに食糧支援を行った。
アウトプット:考察目標達成 食糧支援については、ボランティア連絡協議会が夏休みに独自の食糧支援を行うなど、食糧支援の輪が広がった。

活動

1毎月、食料及び日用品等を暮らしを支エール定期便として利用希望者を集約し、毎月末までに利用申込者へお届けする。また、地域によっては配食弁当として毎月数回を状況確認も兼ねて訪問し様子を伺う。
活動結果ほぼ計画通り
概要想定よりも申込件数が多かったため、食糧支援では9か月から6カ月に灯油支援では5カ月から3カ月に短縮しての実施となった。月の上旬でチラシを配布し、周知。中旬で申込受付。下旬で配達のサイクルで実施できた。 弁当の実施は1社協であったが地域性を重視し、行った。食糧支援の利用は難しい世帯であったが、弁当をお届けし、様子を見に行くことで、生活環境の改善につながった。
2相談支援窓口の周知案内が北信地域全体に行われる
活動結果ほぼ計画通り
概要全世帯に対する情報発信を行うと混乱してしまうので、限られたところに対しての情報発信となったため、北信全体には行えなかった。しかしながら、必要な行政や地域包括、ケアマネ事業所、障がい者事業所などには周知案内ができた。
3グレーゾーンやこれまで支援につながっていない新規のニーズへのアプローチを多機関連携して推進する
活動結果ほぼ計画通り
概要食糧支援、灯油支援ではグレーゾーンに支援を行えた。灯油支援では、ケアマネ事業所から新規のニーズが見られた。
4毎月、食料及び日用品等を暮らしを支エール定期便として利用希望者を集約し、毎月末までに利用申込者へお届けする仕組みづくり
活動結果ほぼ計画通り
概要想定よりも申込件数が多かったため、食糧支援では9か月から6カ月に灯油支援では5カ月から3カ月に短縮しての実施となった。月の上旬でチラシを配布し、周知。中旬で申込受付。下旬で配達のサイクルで実施できた。 また、配送では福祉事業所を積極的に活用できた。
5継続した相談支援等へつなげていく、ワンストップ窓口の整備と関係機関との連携調整
活動結果ほぼ計画通り
概要市の生活就労支援センター等と連携することで、今回限りでなく、継続した支援になるように心がけ実施した。ワンストップ窓口とまでは言えないが、関係機関と協力することで支援の質を上げることができた。
6暮らしを支エール定期便の配送、荷造りなどの就労支援事業との連携を図る
活動結果計画通り
概要配送業務では、配送で福祉事業所と連携し、計画的に発注できた。また、福祉事業所でも今回の事業で収入増加となり、利用者工賃の大幅な増額となった。また、福祉事業所の利用者からも困窮者支援に関われたことがやりがいや誇りにつながった。
7暮らしを支エール定期便などへ物資などを支援するやボランティア活動団体や、民間団体や企業の協力への働きかけを行う
活動結果ほぼ計画通り
概要物資の購入では、綿半、クロネコヤマト、JA中野市、JAながの、ナラヤ商店等と協力できた。クロネコヤマトの様に価格面で協いただいたり、灯油支援ではチケットの取扱いや配達面で協力いただいたりした。また、ナラヤ商店では価格面、急な注文対応など柔軟に対応していただけた。多くの事業所から、今回の事業だけでなく、引き続きの協力の申し出があった。
8子どもの学用品の支援については、購入ではなく不要となった学用品の交換会を企画し、必要な世帯同士が必要なものを交換できる機会を設ける
活動結果ほぼ計画通り
概要中野市社協のイベントを活用して、不要になった学用品、体操服、洋服などの交換会を実施できた。交換会にしたことで、子どもも親も引け目を感じることなく参加できた様子だった。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

 申込に際し、当初は郵送、窓口、メールにより受付対応をしていたが、受付業務がパンクするほど申し込みが殺到したことから、周知チラシにQRコードを作成しGoogleフォームによる申込者情報や世帯構成、生活の困り感の把握や、日頃から関わってもらっている支援機関についての状況や、この支援を通じて気持ちの変化等について入力していただく欄を設け、世帯状況の集約化に取り組んだ。
 また、障がい者の就労支援として配送業務を担っていただいたが、申込み世帯の多くが子育て世帯が多かったことから、当初は平日の日中配送で対応していたが、その時間帯に受け取れる世帯が限られていたこともあったが、ヤマト運輸にも協力いただいたことで、週末の配送対応及び、夕方以降の夜間配送の対応が可能となった。
 いずれにせよ、申込の集約化と併せて配送方法の拡充を図ったことが、申込における心理的ハードルを下げる効果も生んだと考えられ、当初予定していた期間より早めに想定世帯数に達してしまった。そのことから、中野市では休眠預金活用事業とは別に、年末年始に向けて安心して年が越せるよう食料品をお渡しする事業を実施した。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

 この事業自体はグレーゾーンの困窮世帯の掘り起こしを目的としている部分もあるが事業終了に伴い、対象者との関わりのツールでもあったこの事業が無くなってしまう事で、繋がりが途絶えてしまう事が課題として挙げられる。
 しかしながら、事業実施主体が全ての困窮者世帯等と関わりを持つことが重要ではなく、これまで関わっていた支援機関ではこれまで通り世帯における状況確認の連絡を取っており、この事業があった事でより連絡を取りやすくなった様子も伺え、逆に関係機関から事業実施主体への相談を持ち掛けるきっかけになっていたり、社会福祉協議会独自で行っている食料支援事業の活用にも繋がってきている。

外部との連携実績

1活動クロネコヤマト
実施内容土日発送対応、延べ352回、期間4カ月
結果・成果・影響等福祉事業所では、土日対応が困難であった。このため、クロネコヤマトさんに土日発送をお願いした。支エール便の利用者からは土日受取ができることが好評であった。平日受取の場合には支エール便の利用ができないことも考えられたので。
2活動JA中野市、JAながの
実施内容灯油配達、灯油給油、チケット対応
結果・成果・影響等1回当たり36リットルと少ない量でも、対応いただけた。このことで、高齢者世帯でも安心して、灯油支援のサービスを利用できた。また、子育て世代では、自分たちのタイミングで給油できることで利用しやすくなった。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等なし
報告書等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部に窓口を設置

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

法令・企業倫理・企業規則を遵守すること。法令や規則を遵守させるための管理体制を作ること。事業実施にあたり、当法人の定款や各種規程が定められているだけでなく、きちんと機能しているか確認する機会となった。また、ガバナンスの面でも適切な管理体制が維持できるように社協幹部でも話し合いながら事業を進めた。

報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

顧問税理士の指導を受けながら、会計処理を行っている。法人監事による会計監査を2名の監事で行っている。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

今回の助成を通じて、規程類を整備する良い機会となった。また、事業そのものでも北信の6市町村社協で顔を合わせる機会が増え、いつもの年以上に連携協力できた。このことが他の事業でも良い影響があった。普段は福祉の支援の対象にならない世帯でも、困窮していることが感じられた。助成事業に不慣れな団体としては、県社協やフードバンク信州、みらい基金がフォローしてくれることで安心して事業に参加できると感じた。

シンボルマークの活用状況

支エール便のチラシ