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休眠預金活用事業
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事業完了報告

2024/08/27更新

事業概要

事業期間開始日 2023/07/01終了日 2024/02/29
対象地域佐賀県基山町
事業対象者

ひとり親世帯の子どもおよび親・祖父母

事業対象者人数

100名

事業概要

【当社が提供する「アグリテインメント」】
当社の関連会社で、地域の里山保全と持続可能性のある農業を実施する「ちぎりファーム」内の、当社が所有する「元牛舎」を活用した、「アグリテインメント」プロジェクトを通じ、ひとり親世帯の親子および祖父母の居場所を提供するとともに、ひとり親世帯とその祖父母が抱える課題を解決する。
当社が提唱する「アグリテインメント」とは、大地から「学び」、大地を「楽しみ」、大地のめぐみを「味わう」という「豊かな農」を、「エンタテインメント」として身近に感じ楽しむことである。
【「共助」による「第3の居場所」の提供】
保育園の延長保育、学童保育所、祖父母の保育等では難しい、土と緑にふれることで得られることで、「共助」(助け合う文化)の醸成を行う。
子ども、親と祖父母がそれぞれ、①被受容感、②安心感(解放感)、③本来感、④自己存在感(自己肯定感)、⑤自己有用感、⑥達成感(充実感)、⑦内省、⑧自己の確保、を感じる事のできる自宅、園・学校・職場等ではない「第3の居場所」を提供する。
【食事を「作る」スキルと作ったものを食べる「喜び」の提供】
農作物の生産を行う強みを活かし、一歩踏み込んだ「食」の支援を行う。ヒアリングを実施した際に、「調理する時間がない」、「調理器具がない」、「親や子どもに調理するスキルがない」など、フードバンク等から提供された食材を調理できない世帯があった。収穫した農産物を、子どももしくは親子で調理することで、食事をつくるスキルの習得とともに、自分や家族が作った食事を食べる「喜び」を提供する。また、参加者みんなで作って食べることで、「個食」(子どもだけ、親だけの食事)や「孤食」(ひとりで食べる食事)にはないコミュニケーションで、ひとり親世帯の食に対する関心とスキルの向上をはかる。また祖父母世代には、孫世代と楽しく食べることのできる献立を提供する。

事業の総括およびその価値

本業の農業が天候の影響などで、想定以上に負荷がかかっていたことや、担当責任者の病気による休職などがあり、スタートが遅れたが、10月以降は安定的に当初計画していた内容とは異なるが、想定以上の活動を行うことができた。
不登校や、困難を抱えるご家庭を中心に、地域のこどもたちも参加し、食育や野菜の栽培などを通して本来の元気を取り戻している子の姿も見ることができた。
①不登校の子どもの居場所→毎週開催 価値:自然豊かで開放的な空間を第三の居場所として定期的に提供できたことで、回数を重ねるごとに子供たちの笑顔や元気な姿が多くみられるようになり安心感や充実感などの向上に繋がった。
②地域の子供も加えた食イベント→毎月1〜2回開催 価値:季節に応じてイベント的に開催したことで、参加者間の繋がりが広がり、多学年の交流の場となり、子供たちの中でのコミュニティが生まれていった。子どもたち同士で助け合い、協力し合う姿など本来持っている子どもたちの力を育むことに繋がった。
③簡易調理場づくりのワークショップ→11月より着手し、12月より本格的にスタートすることができた。ワークショップを通して助け合うだけでなく、活動の幅が増えたことや、調理場が出来上がっていくことの喜びを大人交えてこどもたちが共有しあえる姿が見られた。一方で、納期が短く子どもたちのペースに合わせて進めることが難しく課題としてあがった。
④もりのようちえん→新規企画として2回開催 価値:大地から感じること(楽しいこと危険なこと)をより学びに発展できる場所づくりを目指し、実施。未就学児向けの親子参加型にしたことで、親も含め学ぶ場を創造することができた。

課題設定、事業設計に関する振返り

対象者をひとり親世帯の子どもおよび親・祖父母とし、基山町内で子育て等に困難を抱えている方を設計していたが、対象者への周知方法や足を運んでいただくきっかけ・手段等の設計が不十分であり、当初設計していた対象者の利用は想定よりも少なくなった。また、当初の運営主体となるスタッフがちぎりファームの業務(農作業)があり、本事業に割く時間を十分に取れなかったことで運営スタッフの採用が遅れ、活動期間が短くなってしまった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1基山町内のひとり親世帯の子ども(約200名)の25%の世帯の親子・祖父母(100名)が、食に関する知識・関心が向上する。
指標参加する世帯へのヒアリング(アンケート)による、食への知識・関心の変化
目標値・目標状態参加世帯のうち、5割の世帯で子どもが自宅等で調理することができた。 参加世帯のうち5割の世帯で親子で調理する機会が増えた。
アウトカム:結果参加者の知識・関心の向上につなげることは出来たが、参加数が未達成となった。
アウトカム:考察食材の収穫や火を使った調理体験など、ちぎりファームだからできる環境が良かった。一方で、対象者が参加しやすい企画を作ることができなかったことと、周知が十分にできなかった。
2困難を抱えた子育て世帯の依存先が増える ・不登校のこども居場所・「食」を通じた学びの場 ・保護者の子育ての協働の場
指標参加する世帯へのヒアリング(アンケート)
目標値・目標状態子育ての負担感が軽減されている。 子どもの将来の安心感が増えている
アウトカム:結果参加者にとって安心できる場を提供することができた。本来の対象者の参加が十分に確保することができなかった。
アウトカム:考察毎週開催できたことで、参加者にとって安心できる居場所にすることができた。一方で、対象者が参加しやすい企画を作ることができなかったことと、周知が十分にできなかった。
3農場を中心にした、地域コミュニティの形成
指標■参加者のカウント ■地域の子育てに対しての意識の変化
目標値・目標状態地域で子どもを育てたいという意識が醸成されている
アウトカム:結果基山町内外で子育て活動をしている団体と繋がりを持つことができた。
アウトカム:考察同じ目的の団体と繋がり合えたことで、参加者の活動選択肢を増やすことができた。活動期間が短かったこともあり、新たな地域コミュニティの形成の確立は未達成となった。

アウトプット

1■地域食堂の実施 【その1】平日 毎週火曜日に開催 「みんなで作ったものを、みんなで食べる」をコンセプトにした、食堂の実施。 平日学校に行くことが苦手な子どもや乳児がいる家庭が対象
指標■実施回数 ■参加者数 ・こども ・おとな ■満足度
目標値・目標状態■開催 毎週開催 9〜2月 24回開催 ■人数 ・こども5人 ・おとな3人
アウトプット:結果■実施回数 16回 ■参加者数 ・こども 96人 ・おとな 55人 ■満足度
アウトプット:考察想定以上の不登校の子どもたちが参加し、自分たちで羽釜でご飯を炊き、みんなで食べる活動を継続することで、ご飯を炊くことだけでなく、火の起こし方や食事を配膳する等の経験を身に着けることができた。
2■地域食堂の実施 【その2】イベント 毎月1回開催 星空観測回や餅つきなど、農場だからこそ感じることができる四季を活かした食育イベントを開催
指標■実施回数 ■参加者数 ・こども ・おとな ■満足度
目標値・目標状態■開催 毎月1〜2回開催 6回開催 ■人数 ・こども20人 ・おとな15人
アウトプット:結果■実施回数 8回 ■参加者数 ・こども 104人 ・おとな 60名 ■満足度
アウトプット:考察季節に合わせた星空観測会、クリスマス会、餅つき会を開催できた。未就学児から高校生を含めた多くのご家族の参加があり、異年齢同士のコミュニティの場となった。
3■森のようちえん 毎月1回開催 自然環境を利用した幼児教育や子育て支援活動
指標■実施回数 ■参加者数 ・こども ・おとな ■満足度
目標値・目標状態■開催 12月から3回開催 ■人数 各回5人
アウトプット:結果■実施回数 2回 ■参加者数 ・こども 16名 ・おとな 14名 ■満足度
アウトプット:考察未就学児対象の親子参加で開催した。野菜の収穫、紐の結び方、火のおこし方など自然体験を通して学びの場を提供。また、親同士の交流の場を作ることができた。
4■居場所づくりワークショップ 農園敷地内を ①簡易調理場の整備 ②食事スペースの整備 ③勉強・子どもの個別対応用スペース設置 (冬場の寒さをしのげる) ④野外交流場所の整備こどもの居場所 をワークショップを通じてみんなで作る
指標■ワークショプの開催回数 ■敷地内に子どもが安心して過ごせる場所を子どもたちと作れたか
目標値・目標状態■20日 ■5段階の満足度70%以上満足
アウトプット:結果■開催回数 4回 ■勉強できるスペース、暖をとれるスペースの確保ができた。
アウトプット:考察調理場の整備に伴う漆喰塗りや竹細工のワークショップとして実施。短期間での開催となったため、開催日数が想定よりも少なくなってしまった。また、冬の屋外活動での低体温リスクが生じ、暖を確保できるテントなどを取り入れ、安心できる居場所を確保した。

活動

1農作業体験と調理実習をセットにしたイベントの開催(月に1回:計5回) 10月(稲刈りと調理) 1回 11月(秋野菜の収穫と調理) 1回 12月(しめ縄づくりともちつき)1回 1月(冬野菜の収穫と地域の伝統料理)1回 2月(みそづくり)1回
活動結果ほぼ計画通り
概要計8回開催。 9月 栗・野菜の収穫と豚汁づくり 10月 遊び道具作り 11月 天体観測 12月 年賀状ハンコ作り・コケ玉づくり    クリスマス会    餅つき、しめ縄づくり 1月 冬野菜を使ったカレー作り 2月 冬野菜を使ったホットサンド作り
2かまどで炊飯、おにぎりと味噌汁つくり(毎週火曜日:計20回) 9:00〜 準備 10:00〜 学習会(自然観察・農業体験など) 11:00〜 お昼ごはんづくり(おにぎり・味噌汁) 12:00〜 お昼ごはん 13:00〜 午後の学習会(自然観察・農業体験など) 14:00〜 外遊び 13:00〜 保護者の送迎で退園・個別に親・祖父母の相談会
活動結果計画通り
概要毎週火曜日に開催、計16回開催。 お昼ご飯作りとみそ汁づくりを実施。農園に野菜を植え収穫し調理して食べるまでを通して学習の場を提供。
3森の幼稚園 自然環境の中で、遊びと食事を通して学び成長するためのワークショップの開催 参加者は各回10名程度
活動結果計画通り
概要農園の散策を通して野菜が育つ過程を知る。野菜の収穫、調理の見学、火の起こし方、自然遊び、紐の結び方、身体を動かす遊びを通して、学びの場を提供。
4居場所づくりワークショップ ①簡易調理場の整備 をワークショップを通じてみんなで作る
活動結果ほぼ計画通り
概要大工さんと漆喰で壁塗りのワークショップと竹細工のワークショップを開催。
5居場所づくりワークショップ ②食事スペースの整備 をワークショップを通じてみんなで作る
活動結果遅延あり
概要子どもを交えたワークショップとしての開催はできていない。しかし、冬の時期に安心して食事ができる環境をテントを使って整備できた。
6居場所づくりワークショップ ③勉強・子どもの個別対応用スペース設置 (冬場の寒さをしのげる) をワークショップを通じてみんなで作る
活動結果遅延あり
概要子どもを交えたワークショップとしての開催はできていない。しかし、冬の時期に安心して活動・勉強ができる環境をテントを使って整備できた。
7居場所づくりワークショップ ④野外交流場所の整備こどもの居場所 をワークショップを通じてみんなで作る
活動結果ほぼ計画通り
概要遊具がない環境に子どもたちとブランコ、スラックライン、ドーム、焚火場などを作り、活動の場を整備できた。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

想定外のアウトカムとして、地域で子育て活動をしている団体との繋がりができたことがあげられる。また、波及効果として今回の事業で開催した地域食堂を通して、地域の子育て世帯の交流の場としての活用が始まっている。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

不登校の増加に伴い、子育てに困難を抱えている家庭が増加し、孤立度合が高まっていること。また、子育て世帯だけでなく、高齢者の孤立の課題が見えてきた。地域の中で多世代の役割が持てる居場所づくりを目指していきたい。また継続性では、運営主体であるちぎりファームの本業である農業といかに両立できるかが課題となっている。

外部との連携実績

1活動不登校の子の居場所
実施内容わたしと僕の夢(不登校の学習支援)などの違う団体と一緒に活動した。
結果・成果・影響等屋内で勉強して過ごす子どもたちにとって、開放的な空間での自然活動を通して、有意義な時間を過ごすことができた。
2活動スクールソーシャルワーカー、医療ソーシャルワーカーとの協働
実施内容対象となるご家庭を紹介いただき、活動参加へつなげることができた。
結果・成果・影響等孤立している世帯への周知方法として効果があった。また、医療ケア児の受け入れ時に専門職から情報提供を頂いたことで受け入れることができた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等なし
報告書等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか未公開
内容

株式会社として情報管理都合上、非公開としている。

変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

就業規則内で総務を窓口として設置している。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)外部監査および内部監査
内容

月次監査、年度末を監査を外部の税理士により実施。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

調理場施設にシンボルマークの看板を設置。また本事業で整備した備品にシンボルマークシールを貼付。株式会社ワイズプランニングのホームページにシンボルマークを貼付。