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事業完了報告

2025/11/10更新

事業概要

事業期間開始日 2023/12/08終了日 2024/12/07
対象地域京都府・滋賀県・大阪府
事業対象者

行政機関や社会福祉協議会等からの依頼による、生活保護の申請者や生活の変化により困窮した方々
京都府内の小学校より案内文を受け取った、就学援助受給中且つ準要保護世帯の方々
地域のフードパントリー団体やこども食堂等を利用する困窮者の方々

事業対象者人数

延べ3,000世帯以上

事業概要

フードバンク事業:寄贈を受けた食品を福祉施設やこども食堂、困窮者支援団体へ分配します。企業や個人の方々へSDGsの観点から食品ロス削減や困窮者支援にご協力いただけるよう継続して案内します。フードドライブの実施サポートも行い、備品を貸出します。集めた寄贈食品については後方支援の形で各種団体へお渡しします。また、提携している団体のうち7割が冷凍食品の取り扱いを望んでいることがわかりましたので、順次、冷凍食品の取り扱いを行っていきます。そして、地域活動を陰ながら支えることにより、住みやすい地域づくりに貢献することを目的とします。


食のセーフティーネット事業:行政機関や社会福祉協議会等からの要請を受け生活困窮者のために食品を送付します。公的支援が始まるまでの間をサポートし、利用者の方々が明日食べるものに不安を持つことがなくなるよう制度利用していただきます。多くの利用者は、借金や病気等様々な理由により日々食べていくことに困っている方々です。私たちの食料支援により少しでも生活が改善し前向きに生活してもらえる様になることが、最終的には地域社会に役立つと考えます。


こども支援プロジェクト:長期休暇中の食料支援として、就学援助受給世帯にお米を含む約15kg食品を年間3回に渡り送付します。教育関係者から「休みが明けて登校した際にこどもが痩せてくる」との声を聞いたことをきっかけにこのプロジェクトを始動し2023年度で6年目となります。対象者は就学援助受給世帯の中で公的支援を受けていない準要保護世帯とします。京都では子育て世帯の貧困率が他の地域と比べて高い傾向にあります。(山形大戸室准教授調べ)低所得の子育て世帯では、こども達だけで留守番をしているケースも多くその間の食に不安のある保護者が少なくありません。私たちの支援により、京都にいるこども達が少しでも心豊かに育っていくことを願い活動します。

事業の総括およびその価値

フードバンク事業:本助成事業により長らくの課題であった冷凍庫の配備ができました、残念ながら期間中の取扱いには至りませんでしたが、これから取扱量の増加が見込まれます。フードドライブにおきましては本助成事業を通じて期間中で328件5.6トンの受入量となり昨年4.9トンより増加しました。支援のための食品が不足すれば支援活動そのものに大変な影響があるので市民にフードドライブがチャリティーのために取り組まれていることについてこれからも理解を広げて行かなければと考えています。寄贈品全体としては昨年同期間比で昨年度31トン、今年度40.2トンと25%増加しました。これらの食品を使用して昨年度(130団体)に比べ7団体増の137団体と合意書締結し支援を行なった。なかでも食のセーフティーネット事業は昨年同時期比、123回、195名から148件、264名と大幅に増加し食のセーフティーネットが強化できたと考えております。

課題設定、事業設計に関する振返り

食の支援に力を注いできましたが、食の支援とセットで困り事の相談内容事に適切な窓口につないでいけないものかと考え食品と一緒に各種相談窓口の一覧を同梱して送るようにした。


感覚的には継続的に食料支援を受けたい利用者が多いのですが、その拠点となるフードパントリーは府内に十分には設置がありません。そのため京都府内に食料支援のネットワークを構築するため京都初の「フードパントリーシンポジウム」を開催しこれを契機に広がっていけるよう今後も関与していきたい。


こども支援プロジェクトは申込率が30%から35%に上昇し定員1000世帯に対し1200世帯近くの応募があったが200世帯はお断りしなくてはならない状況になりました。背景としては物価高騰の影響を受けている世帯がそれだけ増加していると考えられます。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1新たに提携を結んだ行政機関等の制度活用の継続
指標制度利用の満足度
目標値・目標状態100%
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察利用されている行政機関、その他支援機関は継続的に利用されており一定の満足度はあるが、最終利用者まで配送希望されるところが多いため次年度以降で検討したい。
2緊急支援の利用者が孤独や孤立から抜け出す状態
指標行政以外の支援機関の利用
目標値・目標状態アンケート回答の利用者のうち10%
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察最終受益者アンケートは20%ほどの割合で回答があり、うち「この食料支援はあなたの支えになりましたか?」の問いに対して75%が支えになったと回答があった。
3低所得の子育て世帯の長期休暇中の生活が改善される状態
指標長期休暇中のこどもの食事への不安改善
目標値・目標状態アンケート回答の新規利用者のうち85%
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察256件のアンケート回答者のうち211件で生活が改善等のポジティブな意見が集まった
4食品提供を行う地域の団体が継続して活動を行っていける、もしくは事業拡大していける状態
指標参加人数
目標値・目標状態昨年度より上回ること
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察新規受取団体は20団体増加した。食品寄贈受入量も増加しているがフードパントリー団体の活動規模が活発、拡大していくスピードに受入量の増加が追いついておらず、結果、1団体あたりの分配量が減少。

アウトプット

1京都府下で食の緊急支援制度のない地域においては、制度を利用できるよう案内し提携を結ぶ
指標新たな提携先
目標値・目標状態5件以上
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察2件 利用の利便性(最終利用者への配送などで)を上げる必要があると考えているが、事業継続のためにもその費用負担をお願いできる仕組みが欠かせない。そこまでをパッケージ化して提案すればもっと利用が広がると考えています。
2孤独・孤立対策のチラシを配付し利用してもらう
指標配付件数
目標値・目標状態200件
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察配布件数183件と少し足りなかったが、利用者全員に情報を届けることはできている。
3低所得の子育て世帯への支援件数を拡大する
指標支援件数
目標値・目標状態延べ2900件
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察2,784世帯と目標に少し足りなかったが、転居先不明などが多く減少した
4低所得の子育て世帯への支援地域を拡大する
指標新規で支援する校区
目標値・目標状態5校区
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察11学区増加した
5福祉施設やフードパントリー団体、こども食堂等の地域を支える団体への支援を拡大する
指標新規で支援する団体
目標値・目標状態5団体
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察17団体増加した
6冷凍食品の分配を行う
指標利用団体数
目標値・目標状態25団体
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察機材設置が遅れたため取扱いにまでは至らなかった

活動

1食のセーフティーネット事業の提携できていない行政機関・社会福祉協議会等に制度の案内をする
活動結果計画通り
概要DMでパートナーシップのない行政機関、社会福祉協議会に案内を出した。 地元議員に役所の担当者に繋いでもらい事業開始に至った事例もあります
2既存の行政機関・社会福祉協議会等への制度の利用手順を再度案内する
活動結果計画通り
概要行政機関や社会福祉協議会での人事異動で事業の引き継ぎが行われない事例が多発していたため5月に利用案内とマニュアルを送付した
3孤独・孤立対策のチラシを配付する
活動結果計画通り
概要食のセーフティーネットの最終利用者への食品送付時に同梱
4企業への食品寄贈や資金面で支援をお願いする
活動結果遅延あり
概要事業期間前半から中盤にかけての人員不足により計画に沿ったアプローチができなかった
5こども支援プロジェクト実施時のボランテイアを募集する
活動結果計画通り
概要50名台平均から60名台平均まで参加人数が増加した。(地元新聞に募集記事が掲載された)
6こども支援プロジェクトの実施対象学区を広げるよう各市教委に協力をお願いする
活動結果計画通り
概要宇治市5学区、京都市6学区増加させることができた
7福祉施設やフードパントリー団体、こども食堂等へ冷凍食品の取り扱い開始の案内を出す
活動結果遅延あり
概要冷凍庫の配備遅れのため案内は出せていませんが、冷凍品の利用希望についてのアンケートは実施しています
8繋がりのない地域の団体へ私たちの活動を紹介し、連携を模索する
活動結果遅延あり
概要事業期間前半から中盤にかけての人員不足により計画に沿ったアプローチができなかった
9冷凍食品を取り扱っている企業へ寄贈依頼をする
活動結果遅延あり
概要一部企業には冷凍庫配備に先立ち新規設置の案内をご連絡しているが、本格的には来年になる予定

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

京都府内に食料支援のネットワークを創りゆくためには各地域にフードパントリーが設置されている状況が必要であるが、京都府内には未だ十数団体しかフードパントリーがないため、フードパントリーの設置を推進するため「京都フードパントリーシンポジウム」を開催した。シンポジウムでは国内最大級のフードパントリーの統括団体、埼玉フードパントリーネットワークの代表に登壇頂き、パネルディスカッションを通して京都に何が必要かを顕在化することができた。今後、その課題に取り組んでいけるようにしていきたい。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

府内には広域で活動するフードバンク団体が弊団体を含め4団体、地域内で活動するローカルフードバンク団体が3団体ある。シンポジウムで明らかになった課題「京都でのフードバンクのネットワークが必要」であるということ、今は府内それぞれの団体の取扱量を合計しても新潟フードバンク連絡協議会の取扱量には遠く及ばないが、取扱量の頭打ちはネットワークの設置でブレイクスルーを迎えることができると考える。取扱量の増加は、支援を必要とされる私どもがまだアプローチできてない人々に食品を届けるために必要な条件でもあります。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

・こども支援プロジェクトの申込み率は就学援助受給世帯の一昨年で30%ほどであったものが本年35%と上昇しています。
・弊団体のパートナーであるフードパントリー団体のそれぞれの利用者数はいずれも増加しており、従来の設定数では足りなくなる事例が多発しています。
いずれも物価高と下がり続ける実質賃金の影響が出ている数値であると認識しています。そもそもは困っている人を生み出さない世の中であればよいのですが、そうはできない今であるからこそ私どもフードバンクの責務はより一層高まっていっていると思います。

外部との連携実績

1活動広報
実施内容京都府庁NPOパートナーシップセンターに報道各社へのプレスリリースを配布依頼
結果・成果・影響等TV:6回放映 新聞:9回掲載、WEBニュース:14回掲載
2活動フードバンク(分配分野)
実施内容受益団体(フードパントリー団体、福祉施設等)に食品提供
結果・成果・影響等「食品購入費用が高くなっている中、助かります」等の最終受益者 の声が多数
3活動食のセーフティーネット事業
実施内容各市町村の福祉窓口や社会福祉協議会に要請に応じたオーダーメイドの緊急食糧支援パックを提供
結果・成果・影響等期間中、230件362名の方々へ2.2トンの支援を届けた
4活動フードバンク(供給分野)
実施内容食品メーカー、食品小売業者から取扱の食品提供を受ける他、一般企業、行政などがフードドライブで食品を集め提供してもらった
結果・成果・影響等期間中、52.3トンの食品の寄贈を受けた
5活動こども支援プロジェクト
実施内容京都市教育委員会、宇治市教育委員会、八幡市教育委員会と各学校長の協力でこども支援プロジェクトの案内を対象世帯(就学援助受給で且つ準要保護世帯)へ配布してもらった
結果・成果・影響等延べ113学区、2,784世帯、6,646名のこどもたちに長期休暇中の 支援食料を届けることができた

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

2023/12/24 TV KBS京都 KBS京都ニュース  こども支援プロジェクト紹介
2024/03/11 新聞 京都新聞 福祉のページ掲載
2024/05/14 新聞 朝日新聞 低所得子育て世帯困窮深刻 食料支援のNPO利用者アンケ
2024/05/31 TV KBS京都 「サニータイム」理事長出演
2024/06/01 新聞 京都新聞 コラム 凡語
2024/07/20 TV NHK こども支援プロジェクト NHK関西夕方ニュース
2024/07/22 新聞 京都新聞 京都市伏見区の認定NPO法人、就学援助の千世帯に米やレトルト食品送る 夏休みで給食なく
2024/07/24 新聞 京都新聞 社説:夏休みの食支援 公的関与の拡充が必要
2024/09/12 新聞 京都新聞 「京都ヒューマン賞」にNPO2団体、社会貢献活動をたたえる
2024/09/12 TV NHK 京都ニュース845 社会貢献で顕著な功績「京都ヒューマン賞」
2024/10/21 新聞 京都新聞 京都フードパントリーシンポジウムの開催

広報制作物等あり
内容

【プレスリリース】2023年12月 クリスマスに笑顔をお届け「冬休みこども支援プロジェクト」
2024年4月【調査レポート】子育て世帯の貧困 現状と声から、教育格差・体験格差が発生する子どもの貧困問題が明らかに
2024年6月「もったいない」から「ありがとう」へニデックにてフードドライブの取り組み
2024年4月「もったいない」から「ありがとう」へ京都市の児童館・学童保育所141館所にてフードドライブを実施
2024年7月1000世帯のこどもたちへ笑顔をお届け
2024年10月京都フードパントリーシンポジウムの開催生命支える場所一緒につくりませんか
2024年12月サンタクロースからの贈り物!冬休みの食料支援実施


【調査レポート】子育て世帯の貧困 現状と声から、教育格差・体験格差が発生する子どもの貧困問題が明らかに

報告書等あり
内容

2024年4月【調査レポート】子育て世帯の貧困 現状と声から、教育格差・体験格差が発生する子どもの貧困問題が明らかに、A4印刷物又はWEBにて公開、こども支援プロジェクトの利用者アンケート、30部
https://drive.google.com/file/d/1tBU0UQcQZhW4-FqPCuh7kS_K_tXAb8mD/view

イベント開催等あり
内容
2024年10月31日、京都フードパントリーシンポジウム、開催主旨:「明日の食に不安のない京都」を目指し経済的にお困りの方々が近くで「食」にアクセスできるよう京都府内に食料支援のネットワークを構築してまいりたい。
そのために、府内で「フードパントリー」に取り組んでいただける団体が増えるよう、関心のある層
にフードパントリーの取り組みを知ってもらうとともに、食品関連企業に寄贈した食品がどのよう
に使用され役立っているか理解を広げる機会ともしたい。対面参加:25名 オンライン26名

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

弁護士に窓口を担ってもらっている

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

NPO業務チェックリストを役員で共有
年1回業務担当監事(弁護士)に業務監査を依頼し実施している

団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

弊団体監事(税理士)による会計監査を実施。帳簿類のチェック、残高証明書のチェック

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成に限りませんが、JANPIA助成により組織として求められることに対応することで組織のガバナンス・コンプライアンス意識が高まり、社会への情報公開などにも取り組むことで団体への信頼性が高まったと感じています。今はまだ組織として骨格ができたレベルでこれから肉付けを増していかなければならないと感じています。


今後は地域団体を超えて中核的フードバンク団体へとステップアップしていきたいと思っています。


助成の発表から、申請締め切りまでの時間に余裕がほしいです。本来的には団体が事業計画にあわせて、助成を選んでいくべきかと思いますが、タイトスケジュールであると役員間で情報共有、意思決定をする時間がとれず、結果、事務局先行で走らざるをえずその状況を役員が追認しなくてはならないようなことになってしまいます。


フードバンクがアメリカの規模に迫るまでJANPIAで全国のフードバンク団体を支えて頂きたくお願い申し上げます

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示