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休眠預金活用事業
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事業完了報告

2026/04/28更新

事業概要事業実績広報実績ガバナンス・コンプライアンス実績その他

事業概要

事業期間開始日 2023/12/27終了日 2026/02/28
対象地域山形県 村山地方
直接的対象グループ

主に山形県村山地域(山形市とその周辺市町村)に暮らす18歳~35歳くらいまでの〈居場所のなさ〉に苦しむ女性たちである。とりわけ、家庭や学校、職場、地域などで生きづらさを感じているものの、こころを打ち明けられる〈居場所〉がなく、その孤立ゆえに支援や資源にたどりつけず、困難をひとり抱え込んでしまっている、あるいはそうなりがちな若年女性に照準する。
中心として、ひきこもり(その予備軍を含む)などの若年女性、また非正規雇用など不安定なかたちで働いている若年女性をイメージしている。彼女たちに共通するのは公共空間に足場が乏しいことで、そうなると家族とともにあることが多くなる。保守的な性役割意識が根強い山形では、彼女たちには家族内のケア役割が割り当てられることも多く、そうなるとますます外部社会との接点をつくりづらくなり、社会的な孤立が長期化しやすい。

事業対象者人数

スタッフ研修:230人                 フリースペース:2480人                テーマコミュニティ:460人

事業概要

山形県では、家庭や学校、職場、地域において孤立し、生きづらさを感じる若年女性が多く存在するが、彼女たちをサポートする支援団体は不足している。
当団体は、若年女性たちが安心して集まり、他者と出会い、社会とのつながりを回復・構築できるフリースペースを設置・運営する。また、地域社会のさまざまな活動主体と連携・協働しながら、様々な「小さな居場所―ワークショップ、経験を語る会、女性食堂など―」を開催し、若年女性が自由に選択できる多様な居場所の存在する環境を提供する。
この取り組みには、力量を備えた「居場所づくり」「女性支援」のスタッフが不可欠であり、そのための人材育成・研修の場を設けるとともに、DV/性被害者支援のトレーニングなどを行っている全国規模の団体の研修を受ける機会をつくる。
他団体スタッフや一般希望者も参加可能な公開学習会や他団体との連携を通じて、担い手たちが地域における「居場所づくり」「女性支援」に関する知識や態度を向上させ、女性たちの声を拾う機会を増やしていくことを目指す。

事業実績

事業実績:直接的対象グループ主に山形県村山地域(山形市とその周辺市町村)に暮らす18歳~35歳くらいまでの〈居場所のなさ〉に苦しむ女性たちである。とりわけ、家庭や学校、職場、地域などで生きづらさを感じているものの、こころを打ち明けられる〈居場所〉がなく、その孤立ゆえに支援や資源にたどりつけず、困難をひとり抱え込んでしまっている、あるいはそうなりがちな若年女性に照準する。 中心として、ひきこもり(その予備軍を含む)などの若年女性、また非正規雇用など不安定なかたちで働いている若年女性をイメージしている。彼女たちに共通するのは公共空間に足場が乏しいことで、そうなると家族とともにあることが多くなる。保守的な性役割意識が根強い山形では、彼女たちには家族内のケア役割が割り当てられることも多く、そうなるとますます外部社会との接点をつくりづらくなり、社会的な孤立が長期化しやすい。
事業実績:人数フリースペース利用者 :のべ296名(実人数52名)                 テーマコミュニティ利用者:のべ163名(実人数27名) スタッフ研修参加者:のべ383名(実人数5名) 入門講座&実践交流会参加者:のべ409名(実人数208名) ピアコミュニティ参加者:のべ10名(実人数2名) SNSフォロワー:2,537名 ハブメンバー:98名

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

1)2024年1月7日、自由に生きられる社会へ、山形新聞、Sisterhood代表・小笠原千秋に活動内容をたずねたインタビュー記事、2)2024年1月17日、女子学生を応援 夕食会、山形新聞、女子学生向け夜ごはん会についての記事、3)2024年3月9日、ジェンダーの視点 35冊紹介、山形新聞、フリーペーパー作成・発行に関する記事、4)2024年5月9日、悩み抱えずくつろいで、山形新聞、若年女性の居場所オープンについての記事、5)2024年5月30日、女性が感じる生きづらさとは、山形新聞、居場所開設記念講演会の案内記事、6)2024年6月6日、悩む若年女性 癒す居場所、朝日新聞、若年女性の居場所オープンについての記事、7)2024年6月7日、性差で悩む女性 安心して集まって、河北新報、若年女性の居場所オープンについての記事、8)2024年6月28日、居場所づくり どうやる?、山形新聞、連続講座開催についての案内記事、9)2024年9月3日、就活スーツ貸します、山形新聞、女子学生の就活支援についての記事、10)2024年10月5日、就活スーツ 女性に無料貸出、朝日新聞、女子学生の就活支援に関する記事、11)2024年6月号、ひとコマ 女性のモヤモヤ 共有したい、マイタウンあさひ、Sisterhood代表・小笠原千秋のライフストーリーとSisterhoodの居場所づくり活動を紹介する記事、12)2024年10月号、「このひと」ここで生きていくために 語る場とつながりをつくる、Welearn、Sisterhood代表・小笠原千秋のライフストーリーとSisterhoodの活動を紹介する記事、13)NHKローカルニュース[朝・昼・晩]、①居場所オープン(2024年6月24日)、②スーツ寄付募集(2024年9月3日)、③スーツ貸し出し開始(2024年10月5日)、14)YBCラジオ、ラジぱんSDGsコーナー、Sisterhood活動紹介(2024年2月20日)、15)Web記事、NHK「ともに生きる」YAMAGATA、”若年女性”の居場所を フリースペース開所(2024年7月22日)、16)2025年1月「チェリアVol.71」チェリアフェスティバル山形2024・分科会紹介、「ジェンダー視点からみた地方若者の生きづらさとは?」、17)2025年1月31日、NHK山形ひるどきラジオ「なにしったのやー?」活動紹介、 18)2025年2月14日STUDY CHAIN「理不尽な経験を支援の力に」、活動のこれまでとこれからWEB掲載記事、19)2025/3/1「やまがた社会貢献基金ニュース」基金助成事業の紹介「困難を抱える若年女性への就活用衣類の貸出事業」、20)2025/8/17朝日新聞「女性支援NPOが活動資金募集300万目標に8月末までクラファン」21)2025/8/22山形新聞、クラファン紹介および活動紹介「悩む女性 居場所守りたい」、22)FM山形WAVE4yamagata EXCEED クラファン・活動紹介、23)2025/8/24河北新報,、動紹介およびクラファン紹介「若年女性支援 継続に力を」、24)2025/8/24河北新報オンライン、活動紹介およびクラファン紹介「若年女性支援 継続に力を」、25)2025年8月26日YBCラジオ、ラジぱんSDGsコーナー、活動およびクラファン紹介、 26)2025年10月15日、22日FMたいはくNPO法人キミノトナリ「キミトナラジオ」代表のライフヒストリーおよび活動紹介 27)2025/10/17山形新聞「男女共同参画に貢献2個人団体たたえる知事表彰」山形県男女共同参画づくり功労者等知事表彰〈チャレンジ賞〉受賞、 28)2025/11/30 GEWEL オープンフォーラム「地方×ジェンダー課題」29)2025年12月「チェリアVol.73」

広報制作物等あり
内容

1)講座チラシ「やまがた若年女性支援拠点mayflowerオープン記念講演 女性たちが抱える困難とは?」(2024年6月2日開催)700部、2)講座チラシ「連続講座 そんなのあり?〈居場所づくり〉のいろいろ」(2024年6月30日、7月28日、8月25日、9月27日開催)1,000部、3)講座チラシ「連続講座 わたしたちの〈はて?〉 ~女性の”生きづらさ”はどこから来るのか~」(2024年10月27日、11月24日、12月22日開催)1,000部、4)フリーペーパー「生きづらすぎない? もっと自由に生きたい私たちのためのブックガイド」3000部、5)講座チラシ「連続講座 ひとを傷つけない〈支援〉とは?」(2025年1月26日、2月23日、3月23日開催)1,000部、6)講座チラシ「性暴力当事者が語る、トラウマ影響へのバリアフリー」(2025年4月27日)500部、7)講座チラシ「“にんしんSOS”と東北の若者の今」(2025年8月 24日)1,000部、8)2024年度活動報告書(クラウドファンディング返礼品)、100部 9)講座チラシ「翻訳絵本という仕事『女性の休日』が絵本となって届くまで」(2025年12月20日)300部

報告書等あり
内容

2024年度Sisterhood活動報告書(A4判、12頁)…100部、2023-2025年度休眠預金事業評価報告書(『〈居場所〉のつくりかた Sisterhoodの困難若年女性支援 2003ー25年度休眠預金活用事業実績報告集』A4判、40頁)…3,000部

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか公開
内容
https://sisterhood-yamagata.com/wp-content/uploads/2026/03/22c979a61f28b08dcb87b013020915a1.pdf

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報規定を策定

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかいいえ
本事業の総事業費使用状況に関して監査を実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

監事により実施予定

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

1.事業の成果について
 第一に、SIsterhoodの取り組みから、県内において居場所事業が複数立ち上がり若年女性の居場所の選択肢が増えている点は重要な成果である。とりわけ、狭いコミュニティの中で、ジェンダーや生きづらさといったテーマは他者に語りづらく、利用者同士の関係性が固定化しやすい。居場所が一か所しか存在しない場合、利用者間のトラブルや不和が生じた際に、当事者が居場所そのものを失ってしまうリスクがある。本事業によって複数の居場所が生まれたことは、「居場所を選べる」という心理的・社会的安全性を高める効果を持つ。
 第二に、ジェンダー・センシティヴな支援者や関係者が着実に増加している点も高く評価できる。行政、社協、福祉、病院、施設、学校、NPOなど他の専門知識と共にジェンダー視点のある支援者が増えることは、あらゆる分野でのジェンダーギャップ解消へのアプローチに繋がる。ジェンダー主流化の観点からも重要な動きである。また、社会構造の問題を前に無力感に陥るのではなく、自らの影響力を過度に悲観せず、行動に移す人が増えていることは、地域全体の市民力を底上げする重要な変化である。
 第三に、ピア・グループの形成を通じて、当事者自身が自らの立ち位置と社会構造を理解し、主体的に行動する動きが広がっている点も注目に値する。この変化は単に支援者は支援されるだけの存在でなく、変化の主体であることを示している。98人のハブメンバーの存在は、単なる参加者数にとどまらず、情報や実践を地域内に循環させる要として機能しており、事業の波及効果を支えている。
 とりわけ、若年女性の居場所事業が県の事業委託として採択された点についても、従来の行政施策だけでは十分に届きにくかった領域を補完しており、公共性の高い役割を果たしているといえる。


2.課題および今後の発展に向けて
 一方で、今後の発展に向けた課題として、支援色が強まることで、支援対象として明確に位置づけられない「狭間の当事者」が距離を感じ、参加しづらくなる可能性が挙げられる。支援と居場所、当事者性と参加のハードルと持続可能な事業モデルとのバランスをどのように保ち、現在のエリア外にも利用者を拡大させられるかは、今後継続的に検討すべき重要な論点である。また、現在のメディア機能を強化・事業の一環とさせ、告知に留まらない認知の拡大に繋げる重要性にも関わってくる。
 今後は、利用者の「自分は支援が必要な存在であると思いたくない/思われたくない」という心理的ハードルを下げた関わり方や、参加の動機や関与の度合いを多層化する仕組みを取り入れることで、より幅広い人々が関われる事業へと発展していくことが期待される。現在でも居場所事業、支援者育成、スーツの貸し出しやシングルマザー向け家事代行など、多岐に渡る活動で繋がりを作っている点で今後の発展にも期待ができる。
 本事業が培ってきたネットワークと実践知は、「まず居場所がある」ことが大きな価値となる。地方の女性の生きづらさはまず言語化できない・話せる場所がないことから問題が表面化しにくいからだ。まずは話せる場所があり、言語化につながるノウハウとコミュニティがあり、そこから出てきたニーズを事業化できることは、今後さらに地域に根づき、長期的・持続的な社会的インパクトを生み出す基盤となるだろう。

シンボルマークの活用状況

講座チラシ、WEBページ、団体パンフレットなどの広報物に記載。