事業完了報告
2025/11/10更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2023/12/08 | 終了日 2024/12/07 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 宮城県仙台市およびその近郊 | |
| 事業対象者 | 仙台市に住む生活困窮者および生活に苦しむ中間層を対象とする。この条件に当てはまれば、単身世帯、ひとり親、両親世帯、失業者、ワーキングプア世帯、外国人、障害者、高齢者など社会的属性や年齢の区別なく支援対象とする。また、上記生活困窮者を支援する公的機関や子ども食堂やホームレス支援団体などの支援機関も食料支援の対象となる。この場合も最終受益者はそれら各機関が支援する生活困窮者および生活に苦しむ中間層となる | |
| 事業対象者人数 | 延べ約8000人 | |
| 事業概要 | 仙台市内には十分な食料を得ることができず、1日カップ麺1個で1か月過ごしている世帯や、子ども2名と母親1名で1週間ほど食料を得る当てがない世帯、2週間近く何も食べていない世帯など「飢餓」的生活水準の世帯が多くみられる。また、現に働いているか働く準備があるのに生活に困窮するワーキングプア世帯も食費を切り詰めるなどの苦境に陥る現状にあり、心身の健康を害している生活困窮者は非常に多い。以前からワーキングプア世帯の貧困実体については2009年の連合総研による「働く貧困層(ワーキングプア)に関する調査研究」など多くの調査や報道がなされてきたが、昨今のコロナ禍と物価急騰により、以前以上に食料の購入に困難を抱える「中間層」の範囲が増加している。また困窮者は社会的に孤立している場合が多く、希死念慮や自殺未遂などを抱えるケースもある。本事業では、こうした食の貧困と関連する貧困状態に対し、対象者の社会的属性にかかわらず、現に生計維持に困難を抱える世帯を最終受益者として、①個別世帯への無償の食料提供、②生活困窮者世帯を支援する諸機関への食料の無償提供、③地域の食品ロスの削減と食のセーフティーネットのネットワーク構築、の3つを柱に対応していくことを目指す。具体的には、これまで当団体が継続して取り組んできた①の取り組みに加え、相対的に量的に少なかった②の柱を大幅に拡充させる。また、これまで冷蔵手段がなく活用ができていなかった地域で発生する食品ロスになりそうな冷凍冷蔵食品を受け入れる体制を整備し、②の支援先も子どもの食堂等に大きく広げ、公的な機関とも連携しながら③の食料支援のネットワーク形成を目指す。以上の取り組みを通じ、仙台市内の飢餓を直接的に改善し、さらに地域の諸支援団体・機関に支援に必要な食料を届けることでそれらの諸機関の活動を活性化させ、地域全体の食のセーフティーネットの強化に貢献する。 | |
事業の総括およびその価値
多くの目標値を達成することができた。特に、他の支援団体等への食品提供は事業開始以前の2022年度の3トンから事業期間を通じて約30トンと十倍に増加させることができ、他団体も含めた地域の食のセーフティーネットの基盤を担う団体として大きく成長できたと考えている。また、相次ぐ物価高騰によって多くの支援団体への食料品の寄付が減少する中で、事業期間の後半は昨年度に比べて食料品全体の寄付重量を増加させることもでき、それにより得た食品在庫を活用して、物価高騰によって増加する個別の困窮世帯の食料支援ニーズにも応えることができ、地域の困窮者の生存や健康を守るための大きな力となったと考えている。一方で、冷凍食品については追加の冷凍冷蔵庫の設置が遅れたという事情もあり、目標値には届いていない。今後、食品価格のさらなる高騰も危惧される中、食品寄付量を確保するためにも冷凍冷蔵食品の寄付拡大をさらに推進していきたい。
課題設定、事業設計に関する振返り
多くの目標値を達成できたことから、ほとんどの目標設定は適切だったと考えている。他の支援団体への食品提供の目標値は、当団体のそれまでの実績と比較すれば挑戦的な数値設定だったが無事達成することができた。目標の数値や効果を達成するために、事業運営にかかわるスタッフ間で初期に計画達成のための事業戦略を練って実行できたことが大きい。また途中食料回収量や食料提供量に比して配送ボランティアが不足する困難も生じたが、資金分配団体から助言を受け、ボランティア募集サイトを教えていただいたおかげで、配送ボランティアを複数名サイト経由で確保することができた点も事業目標達成に良い影響を与えたと考えている。冷凍冷蔵食品の受け入れや提供については目標値を達成できなかった。これは当初の予定よりも、ある企業からの提供量が少なかったことも要因の一つであるため、今後はより複線化した冷凍冷蔵食品の受け入れルートを開拓したい。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 公的機関(福祉課、小中学校)や社会福祉協議会等と5か所以上連携し、諸団体の連携による食のセーフティーネットを強化していく | |
|---|---|---|
| 指標 | 各連携機関において、当団体が提供した食料が生活困窮者支援に効果的に生かされる事例の増加 | |
| 目標値・目標状態 | 事業実施期間中、当団体から提供した食料をもとに公的機関が支援する世帯が年間延べ20件程度となることを目標とする ※当団体がすでに連携する地域包括では、認知症傾向のある高齢者世帯への食料支援依頼がこれまで年数件程度ある。今回の目標はその実績値よりも対象を広げて数値も拡充している | |
| アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトカム:考察 | 事業期間中に6箇所の地域包括支援センター(国見、木町、花京院、東仙台、桜木町、遠見塚)に食料を提供した。事業期間に始めて提供となった地域包括もあったほか、事業開始以前に比べて、食料提供の際の利用者の状況や受け渡し、その他注意点などについて十分に地域包括と当団体で意思疎通を図ることがよりできるようになった。また、延べ件数では地域包括支援センターに当団体が提供した食料が困窮世帯に渡った件数は事業期間中に20件 だった。それ以外に、行政機関が当団体を紹介して個人宅への食料提供につながったケースはのべ748件あった。 | |
| 2 | 事業期間中(1年間)の食品寄贈受入れ重量を48トン以上に増やし、冷凍食品を含む食品ロスになるおそれのある食料をフードバンク等に寄付する文化や習慣を地域内でより定着させていく | |
| 指標 | 年間食品寄贈総重量の目標値 食品寄贈元企業・団体の新規開拓 冷凍食品の受け入れ量 | |
| 目標値・目標状態 | 総受け入れ重量48トン以上。冷凍食品受け入れ量年間1トン以上。新規寄贈元企業・団体を事業実施期間中に年間20企業・団体とする | |
| アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトカム:考察 | 総受け入れ重量77トンを達成した。また20件以上の新規寄贈元企業・団体を獲得した。そのため全体としては計画よりもすすんでいるが、冷凍食品の受け入れ年間1トン以上は達成できてない。追加の冷凍冷蔵庫の設置の遅れに加えて、冷凍食品提供企業の提供量の見込みが予測を若干下回り、また新規冷食提供企業の開拓を十分にできなかったためである。 | |
| 3 | 事業期間中(1年間)の生活困窮世帯への直接的な食料支援を通じ、生活困窮者世帯の生存を守り、生活の質が改善された状態 | |
| 指標 | 食料支援延べ件数・総重量の目標値 食料支援利用者からのレスポンス内容 | |
| 目標値・目標状態 | 年間の延べ食料支援件数3000件以上、配布総量24トン以上。利用者の生活や心身の状況が改善した状態。※「ありがとうのメッセージ」の内容は困窮世帯の生活状況や心身の状況へ与えた影響に着目して分析を行う。 | |
| アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトカム:考察 | 事業期間中の直接的な食料支援件数は6464件、配布総重量は51トン。また、複数回利用者からの聞き取りや、「ありがとうのメッセージ」では数日ぶりに食事を取れた、久々に野菜を取れて嬉しい、子どもに三食食べさせることができたなどの声をいただくなど、生活の質の改善に一定貢献できた。 | |
| 4 | 事業期間中(1年間)の福祉施設・支援団体への間接的な食品配布を通じて、地域の食のセーフティーネット提供体制が強化され、また新たに地域で食のセーフティーネットを担う小規模な団体の活動も活性化した状態 | |
| 指標 | 福祉施設・支援団体への間接的な食料配布重量 提供した食料により各施設・団体の実施する地域の食のセーフティーネットに資する事業が活性化した状態 | |
| 目標値・目標状態 | 総配布重量24ト ン以上。 各施設・団体が提供した食料を生活困窮者支援に活用している状態。また小規模、立ち上げすぐの団体の支援活動が食料の提供により円滑になった状態。 | |
| アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトカム:考察 | 助成事業を開始する以前の2022年度には間接的な食品配布は年間3トンほどだったが、助成事業期間中の同数値を約30トンに飛躍的に増やすことができた。物価高騰により、多くの困窮者支援団体への食品寄付が減少する中で、それらの団体の食料支援活動の継続に大きく貢献したと考える。また、東北フードバンク連携センター経由で多賀城市など仙台市近郊のフードバンク団体等にも一部食品を提供している。 | |
アウトプット
| 1 | (1) 公的機関(福祉課、小中学校)や社会福祉協議会等と新たな連携関係の構築:5つ以上 ※ただし活動エリア内において複数の公的機関や社会福祉協議会との連携がすでに有る場合は、5つ以上の拡大は必須ではありません。拡大の余地がある場合に連携関係構築に取り組んでください。 | |
|---|---|---|
| 指標 | 公的機関や社会福祉協議会等との連携先件数 | |
| 目標値・目標状態 | 連携件数5件。なお早期に5件を達成した場合は助 成期間中にさらに数件程度連携拡大を追求する | |
| アウトプット:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | 事業期間中に6箇所の地域包括支援センターに食料を提供した。 | |
| 2 | (2) 事業期間中(1年間)の食品寄贈受入れ重量:48トン以上 | |
| 指標 | 事業期間中(1年間)の食品寄贈受け入れ重量 | |
| 目標値・目標状態 | 年間の食品寄贈受け入れ重量48トン以上 | |
| アウトプット:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | 事業期間中に約77トンの食品寄付を受け入れた。配送ボランティアを事業期間中に増加させたことで、取り扱い食品量の大きな増加にも対応することができた。 | |
| 3 | (3) 事業期間中(1年間)の生活困窮世帯への直接的な食料支援:24トン以上 | |
| 指標 | 事業期間中(1年間)の生活困窮世帯への直接的な食料支援総重量 | |
| 目標値・目標状態 | 年間の直接的食料支援24トン以上 | |
| アウトプット: 結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | 事業期間中に合計51トン支援を行った。配達ボランティアの拡充が功を奏した他、助成金の郵送代も目標達成上大きな力となった。 | |
| 4 | (4) 事業期間中(1年間)の生活困窮世帯への直接的な延べ食料支援件数:3,000件以上 | |
| 指標 | 事業期間中の生活困窮世帯への直接的な延べ食料支援件数。※1世帯に10回支援したら、10件の支援として重複含めてカウント。1件は8Kgとしてカウント。例えば一週間分で40Kgをまとめて個別世帯へ届けている場合は、1件とカウントするのではなく、40Kg÷8Kg=5件としてカウント | |
| 目標値・目標状態 | 年間の延べ食料支援件数3000件以上 | |
| アウトプット:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | 事業期間中に5716件の直接的な支援を行った。折からの物価高騰により需要が増え支援申込みが増加したことが背景にあるが、その需要の高まりに対応できるだけの活動のインフラ(ボランティア体制、食品寄付・運搬体制の整備)が本助成金によって大きく進展したことが大きな力となった。 | |
| 5 | (5) 事業期間中(1年間)の福祉施設・支援団体への間接的な食品配布重量:24トン以上 | |
| 指標 | 事業期間中(1年間)の福祉施設・支援団体への間接的な食品配布重量 | |
| 目標値・目標状態 | 食品配布重量24トン以上 | |
| アウトプット:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | 事業期間中に約30トン提供した。事業開始以前に比べ、食品受け入れ先団体・機関の開拓に早期に努めたことが功を奏した。 | |
| 6 | (6) 事業期間中(1年間)の冷凍食品取扱重量:1トン以上 | |
| 指標 | 事業期間中(1年間)の冷凍食品取扱重量 | |
| 目標値・目標状態 | 1トン以上 | |
| アウトプット:結果 | 計画より遅れている | |
| アウトプット:考察 | 事業期間中に0.69トン。当初予定されていた追加の冷凍冷蔵庫の寄贈スケジュールが大きく遅れたことも影響している。ただし、冷凍冷蔵食品を提供する企業の開拓が想定より進まなかった面は否めない。今後、冷凍食品を受け入れ可能である点の広報を強化し、提供企業の増加に努めたい。 | |
| 7 | (7) 冷凍庫設置台数:2台(冷凍庫設置に係る経費は助成金の対象になっています) | |
| 指標 | 冷凍庫設置台数1台。加えて、外部の冷凍倉庫(2台分に換算)を1スペース借りる。 | |
| 目標値・目標状態 | 冷凍庫1台を設置する。外部の冷凍倉庫を借りる(冷凍庫2台分に換算) | |
| アウトプット:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | 外部から借りた冷凍倉庫のスペース(冷凍冷蔵庫1台分に当たる)に加えて、助成金によって団体事務所に業務用の冷凍冷蔵庫を設置することができた。 | |
活動
| 1 | 公的機関(福祉課、小中学校)や社会福祉協議会等と連携関係の構築。既に連携実績がある地域包括センター等に正式に連携協定書等の締結を依頼し、連携の詳細について明確に定義する。また、適宜公的機関や社会福祉協議会等との連携関係は事業期間を通じて増やしていく。 | |
|---|---|---|
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 連携数は目標値を達成。地域包括からの依頼の際には守秘義務に反しない範囲で、どのような状況の方のニーズに使用するのかを教えていただく他、当団体からもアレルギーや調理器具の有無などを聞き取って提供するなど十分に意思疎通して連携している。ただし連携協定書については現状締結せずとも双方の意思疎通やルール遵守に問題がなく未締結となっている。先方の事務的な負担もあるが、今後順次進めていきたい。 | |
| 2 | 外部の冷凍倉庫を借り、冷凍食品の寄付を受け入れられる体制の構築。具体的には現在も連携している食品用流通倉庫を所有する「盛功流通」に冷凍食品用の倉庫を貸与してもらうように依頼し、一定の賃料で借り受ける。既に盛功流通からは助成金事業にできたなら協力できるという内諾を得ている。また冷凍庫1台を設置する。無償で利用できる設置場所を数か月探し、見つからなければ賃貸物件を借りて1台設置する。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 連携する物流会社の冷凍倉庫のスペースは事業開始時点から有償で借りることができた。また、助成金で購入した業務用の冷凍冷蔵倉庫の設置場所は、当団体の食料のパッケージ作業等を行う事務所の一室に設置することができた。 | |
| 3 | 冷凍冷蔵食品の受け入れを随時行い、主に福祉施設や支援団体などを中心に食料配布を行う。なお冷凍冷蔵食品は現在も連携している「盛功流通」から冷凍倉庫を借りることができれば、同社からも一定量の寄付をい ただけるとの内諾を得ている。 | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 冷凍冷蔵庫の追加設置の遅れなどの影響もあり、冷凍冷蔵食品の配布重量は目標値には届かなかった。ただし、ニチレイ食品からの冷食の受け入れなども事業期間中に開始され、提供先の団体では非常に喜ばれるなど、質的には大きな変化があった。 | |
| 4 | 新たな食料提供先となる仙台市内の子ども食堂やホームレス支援団体、子育て支援団体、女性支援団体等の開拓。チラシ等の広報の他、スタッフがそれぞれの団体を営業に回り説明や連携協定書を締結するなどの業務を行う。また団体への食料支援の効果を計測するため、支援先からは定期的なフィードバックをもらい、食料支援の量的・質的な改善に生かす。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 2022年度に比べて飛躍的に間接的な食料提供を増加させている。これは事業期間の初期に集中的に食料を必要とする提供先を開拓したためである。 | |
| 5 | 上記食料支援提供先の福祉施設や支援団体に食料をボランティアや外部の運送事業者等も活用し届ける。また、連携する物流倉庫に各団体から食料を取りに来ていただく体制を構築し、限られた人員でも最大限多くの食品を分配できる仕組みを構築する。 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 他団体・機関への食料提供を大きく増加させることに成功した。ただし、連携する物流倉庫に提供先自ら食料を受け取りに来てもらう体制は、物流倉庫と提供先団体の時間的都合が合わないことがほとんどで成功しなかった。その分、配達ボランティアの募集を強化し、自前の配達ボランティアやスタッフが食料提供先に運搬することで補った。 | |
| 6 | 個別世帯への直接食料支援。団体公式サイトのweb申請フォームや電話などで食料支援依頼を個別世帯から常時受け付け、主に月木金にボランティアや外部の郵送事業者等を活用しそれぞれの世帯に食料パッケージをお届けする。なお、他の自治体助成金との重複を避けるため、本事業としての個別世帯への直接食料支援は他の自治体助成金と時期をずらし2024年4月以降に実施する。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 目標値を達成できた。普段から団体の公式サイトや各種SNS、市内の公共施設に配布するチラシ、ハローワークなども含めた公的機関へのチラシ設置などによって食料支援を必要とする世帯に適切に情報を伝えることができた。また、それらの困窮世帯に対し、ボランティアや一部宅配便等も活用しながら、適切に食料を提供した。 | |
想定外のアウトカム、活動 、波及効果など
事業年度を通じて、米などの食品価格が高騰したことで、食品を必要とする社会的ニーズがこれまで以上に急速に増加した。それにより、当初のアウトカムの延長線ではあるが、米の価格の高騰によって米を買うことを断念していた世帯に対してお米を提供するという役割を当団体が果たすことができた。また、食料提供活動を続ける中で、増大するニーズの高まりに対して食品在庫を確保する工夫の一環として、農家から食品ロスになる恐れのあるB級品野菜を寄付していただき困窮世帯に提供する活動も開始した。そのことによって野菜の提供量が増え、「最近野菜が高騰していたので久々に野菜を食べることができ嬉しい」との利用者からの声を多数いただくことができた。それにより、地域の農家に当団体の活動について知っていただき、今後の継続した食品寄付が一定程度見込めるようになるなど波及効果があった。また冷凍食品は、電子レンジ等しか調理器具がないような困窮者の居場所となる地域のコミュニティスペースにも非常に提供しやすい食品種別であることが実施してみてその反響が寄せられる中で確認できたことも波及効果として挙げ られる。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | 食品価格が大きく増加し、2024年度は市中の店頭から米の在庫が一時なくなったり、米の価格が大きく高騰するなど、食料支援のニーズが大きく増加した。また、食品価格・米価格の高騰は、食品や米の寄付量が多くの団体で減少するという厳しい社会情勢ももたらし、ニーズの増大と合わせて、食料支援活動の基盤を大きく脅かしている状況がある。そうした中、食品寄贈受入量や提供量を事業期間を通じて大きく伸ばせたことは大変良かった。ただし、米の寄付については昨年同月時点よりも今年度の方が在庫量が減少しており、厳しい状況にある。今後は米の寄付の呼びかけをさらに強化し、また冷凍冷蔵食品の寄付受け入れもこれまで以上に拡大していくなどしてこの社会情勢に対応していきたいと考えている。 |
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外部との連携実績
| 1 | 活動 | 社会福祉法人あおぞらの就労支援B型事業所「もぐもぐ」との連携 |
|---|---|---|
| 実施内容 | 当団体の食料支援を利用する、地域で生活する障害者の見守り・生活相談等の対応連携 | |
| 結果・成果・影響等 | 食料支援を入口に、専門的な相談支援機関と連携することで、障害者の方々の障害年金や生活保護の取得支援、地域の居場所の紹介を行うことができ、困窮する障害者の生活の質を改善するための一助となった。 | |
| 2 | 活動 | NPO法人 mia forza(困難を抱える女性や子ども支援の団体)との連携 |
| 実施内容 | 当団体の食料支援を利用する、DVや虐待の被害が関係する女性や子どもの生活相談等の対応連携 | |
| 結果・成果・影響等 | 食料支援を入口に、専門的な相談支援機関と連携することで、DVや虐待などからの脱出やケアを支援し、困難を抱える女性や子どもの心身の安全を守るための一助となった。 |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | なし | |
|---|---|---|
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | ①2024年7月に「物価高騰の夏を乗りきる食事と希望を届けたい!」と第する寄付呼びかけのチラシを作成。その中で食品の寄付を呼びかけ、事業達成に必要な食品在庫の拡充に活用した。 https://foodbanksendai.com/news/240705/ ②2024年11月に「食事と希望を届けるフードバンク仙台」と題した食品寄付呼びかけのチラシを作成。こちらは通年で使えるデザインとし、配布した。①と②のチラシは業者に発注し合計26万部印刷した。 | |
| 報告書等 | なし | |
| イベント開催等 | なし | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
| 内容 | 全てWebサイトにて公開している | |
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更があり報告済み | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | は い | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整備されていますか | はい | |
| 内容 | 「内部通報制度に関する規程」を整備し、内部に窓口を設置 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | いいえ | |
| 団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
| 内容 | 当団体の監事が法人の総会に合わせ、決算書類について会計監査を実施した。 | |
| 本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
その他
| 本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 他の支援団体に多くの食品を提供できるインフラを助成を通じて構築することに成功した。しかし、本報告書の他の項目にも記載した通り、米の寄付の減少や、食料支援ニーズのさらなる増大、冷凍冷蔵食品を増やす上での課題など、まだまだ改善したい・解決したい項目は多々ある。今後も本助成事業の成果をもとに、さらなる課題解決に取り組んでいきたい。 |
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シンボルマークの活用状況
広報制作物に表示 その他:購入したクーラーボックス |

