事業完了報告
2026/01/08更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2024/03/01 | 終了日 2025/02/28 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 香川県中讃地域 | |
| 事業対象者 | ひとり親家庭などの子どもと家族 | |
| 事業対象者人数 | 1500人 | |
| 事業概要 | 貧困状態にある家庭や子供は全体の1割を超えており、この解決は容易でない。本人には責任のない子供たちには貧困の影響が及ばないようにと、多くの善意ある人たちがフードバンクや子ども食堂、子供の居場所づくりといった取り組みを行っており、当法人も直接に支援している。しかしながら、こうした地域に密着した団体のほとんどが小規模かつ財源不足であり、活動の継続にも苦しんでいる現状である。特に悩みは、配布する食料を提供できる企業等が身近に少ないことや、寄付が集まりにくいことである。このため、多くの団体の事業が主催者の個人負担なしには継続できなという弱い基盤の上にあるのが現状である。求められている行政の支援も現状では不十分で、フードバンクへの支援については皆無に等しい。 | |
事業の総括およびその価値
困窮家庭に対する相談支援をうまく行うためのツールとして、食料の支援はきわめて効果的で、困窮家庭への物質的支援と家族への経済支援が同時に行える有効な方法であると痛感した。事業開始時には自団体のフードバンク活動としてひとり親家庭等に食料をお渡しすることだけであったが、他の子ども食堂等や社会福祉協議会、さらには行政とのネットワークを形成して支援を行うことで、困難を抱える家庭に対する支援の量も質も高まってきている。行政機関や子ども食堂、さらには学校まで含めて、支援が必要な子供についての継続的な見守りが行われるようになり、それが当たり前の支援のありかたになりつつある事は、今回の事業の大きな成果であるといえる。
課題設定、事業設計に関する振返り
課題設定にあたっては、食品提供企業等への働きかけまで強めていくつもりであったが、そこだけは不十分となり、今後の課題として残っている。その他の課題設定については、想定通りかそれ以上の進化が感じられている。ネットワーク形成に関しては、地域 内の各団体が積極的に参加していただき、特に2市3町の社会福祉協議会すべてが一緒に取り組めたことは、今後も食支援の輪を広げていくにあたって大きな支えになるといえる。行政機関や学校、さらには児童相談所も視察に来るなど、子どもに関係する組織に「食支援」の有効性を実感してもらえたものと思う。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 中讃地域で活動するフードバンク団体や子供の居場所団体のうち15団体以上がネットワークをつくり、食材の提供や相談への共同対応ができている。 15団体の先には約300世帯の子育て家庭が支援を受けている。 | |
|---|---|---|
| 指標 | ネットワークに参加する団体数。 加入団体が支 援している世帯数。 | |
| 目標値・目標状態 | 継続参加団体15以上。 支援世帯数300以上。 | |
| アウトカム:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトカム:考察 | 中讃食支援ネットワークが結成され、2市3町内の社会福祉協議会及びその地区内の子ども食堂等の団体が、つながりをもって食支援や相談支援に取り組む事が確認された。18団体545世帯に対して、食料品の提供や相談が行われ、今後も継続される見通しである。 | |
| 2 | 中西讃地域で活動するフードバンク団体や子供の居場所団体が必要とする食材や寄付を提供する企業・団体が全体として増加し、70箇所が継続して協力してくれている。 | |
| 指標 | 継続して食材提供や寄付を頂ける団体・企業の数。 | |
| 目標値・目標状態 | 提供企業団体数70以上 | |
| アウトカム:結果 | 計画より遅れている | |
| アウトカム:考察 | 食材や寄付を継続的に行っていただける企業や団体、個人は、事業期間中を通じて20(大手スーパーの店舗数を個別に数えると60)にとどまっており伸び悩んでいるが、着実に増加している。 | |
アウトプット
| 1 | 中核的フードバンク団体を中心に、中讃のフードバンクネットワークが形成され、15以上の団体が加入している。 | |
|---|---|---|
| 指標 | ネットワーク組織の結成(規約・役員・総会開催) | |
| 目標値・目標状態 | 15以上の団体加入 | |
| アウトプット:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | 中讃食支援ネットワークが結成され、2市3町内の社会福祉協議会及びその地区内の子ども食堂等の団体が、つながりをもって食支援や相談支援に取り組む事が確認された。18団体545世帯に対して、食料品の提供や相談が行われ、今後も継続される見通しである。 | |
| 2 | ネットワークに加入する団体の必要とする食材と確保できている食材とのマッチングシステムが構築され、運用されている。 | |
| 指標 | マッチングのシステムが構築され、加入団体の半数以上が利用している。 | |
| 目標値・目標状態 | システム利用者10団体以上。 | |
| アウトプット:結果 | 計画より進んでいる/計画どおり進んでいる | |
| アウトプット:考察 | lineのグループ機能を活用し、各子ども食堂等が希望する日にちに買い物が可能になるようにしたことで、メニュー等にマッチした食材を購入して提供することができた。システムの利用団体は25団体になっており、そのほとんどの団体に食料を提供し、相談情報の共有が可能になった。今後も受け入れた食品や相談事に関する情報共有のツールとして継続して使用する。 | |
| 3 | 中核的フードバンク団体が受け入れする食材の総量が年間40トン以上となる。 | |
| 指標 | 助成金等で購入する食材も含め、中核的フードバンク団体を経由する食材の総量が年間40トン以上。 | |
| 目標値・目標状態 | 年間40トン以上。 | |
| アウトプット:結果 | 計画より遅れている | |
| アウトプット:考察 | 購入食材を含めて、約25トンを受け入れて配布した。 | |
活動
| 1 | 2市3町のすべての社会福祉協議会と中讃内のフードバンク団体に呼びかけ、「中讃食と相談のネットワーク」(仮称)を結成する。 | |
|---|---|---|
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 中讃食支援ネットワークが結成され、2市3町内の社会福祉協議会及びその地区内の子ども食堂等の団体が、つながりをもって食支援や相談支援に取り組む事が確認された。 | |
| 2 | 全国食生活支援協力会の展開する「ミールズ・オン・ホイールズロジシステム」に加入して、香川県中西部地域の中核的フードバンク団体の役割を果たす。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 「ミールズ・オン・ホイールズロジシステム」に加入して、香川県中西部地域のロジスティックのハブ拠点と位置づけられ、食料の受け入れと配布の拠点となっている。 | |
| 3 | 提供または購入する食材と、支援団体がとする食材とのマッチングシステムを専門業者に発注して構築する。完成次第、運用開始する。 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | lineのグループ機能の活用により、無料でできた。 | |
| 4 | ネットワーク加入(予定も含む)団体から、希望する食材等の聞き取りを行い、助成金で食材等を購入し、各団体に配布する。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | lineのグループ機能の活用により、各団体ごとに必要とする日時に必要とする品目を購入して配布することができた。 | |
| 5 | 県内の企業団体等に、寄付や食材提供を呼び掛ける文書を作成し、郵送により意向調査を行い、前向きな企業には訪問により食材提供の協定締結を進める。 | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 食材提供に関する意向調査はできておらず、個別企業に対しての働きかけで、食材提供者数は増加している。 | |
| 6 | 家庭相談について、各団体から上がってきた相談事に対して適切な回答を行うと同時に、必要な行政機関等に適切につなぐ役割を果たす。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 相談については、2市3町の社会福祉協議会だけでなく、行政機関の担当者も含めた研修会を実施するなど、行政機関と団体との距離が縮まっており、各所の側から要支援家庭などに対する経過の問い合わせが定期的に行われるようになった。 | |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
行政機関や学校、児童相談所など、公的機関が「食支援」を行っている団体があることを認知してもらった上に、困難家庭との間に信頼関係を築くためにも「食支援」が有効であることを実例をもって示せたことは大きな成果である。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | 物価高と貧富の格差拡大の中で、支援を求める家庭は急激に増えており、当団体の活動が広く認知されるにしたがって、配布対象家庭も急増している。 |
|---|---|
| 本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点 | 4人の子どもをもつ父子家庭は、子どもに対するネグレクトが強く疑われており、市役所の家庭児童相談室や児童相談所においても気を付けるべきとされていた家庭である。4人のうち3人は不登校気味であり、学校も家庭への接触を図ろうとしていた。しかし父親は行政等との接触を拒否しており、家庭訪問にも非協力であった。そうした中で当団体が食料を家庭に届ける活動を継続する中で、父親とも信頼関係ができ 、子どものショートステイ利用の同意書を書いてもらえるまでになっていった。その後も継続して食料を受け取りに来るなどするうちに、子どもたちの登校日数も増え、行政機関との話し合いができるようになってきた。 |
外部との連携実績
| 1 | 活動 | 中讃食支援ネットワーク |
|---|---|---|
| 実施内容 | 中讃地域の社協と子ども食堂等のネットワーク | |
| 結果・成果・影響等 | ネットワークが初めて結成され、食料の直接支援がされたほか、相談支援に対する理解が広まった。 |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | なし | |
|---|---|---|
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | 7月11日の中讃地区食支援ネットワークの結成確認にあわせて、地域内の子ども食堂等に対して、食支援を行うことの周知と、lineのグループ機能を活用した食材申込み手順等について説明したチラシを作成し配布した。 | |
| 報告書等 | なし | |
| イベント開催等 | なし | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 内容 | ||
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て公開 | |
| 内容 | ||
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整備されていますか | はい | |
| 内容 | 第4条 役職員は、次に定めるヘルプラインの窓口(以下「ヘルプライン窓口」という。)に対して、電話、電子メール又は直接面談する方法等により通報等を行うことができる。各ヘルプライン窓口の電話番号、電子メールのアドレス等は、別途役職員に通知する。 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | はい | |
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | いいえ | |
| 団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
| 内容 | 3月5日、法人の監査である馬場久義氏が証拠書類及び通帳を確認し、事業の内容についても報告書等の説明を理事長が行って、正確であることを確認した。 | |
| 本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
その他
| 本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 本助成は金額も大きく、食料の購入費用がその半分以上を占めていたので、各団体や個人に対してもかなり豊富な量を支援できた。また、ボランティアの方にも活動の費用弁償ができた。今後今回の助成金がなくなることで、一気に活動が縮小してしまう恐れがある。行政による事業の制度化によって、活動が継続できることを望んでいる。 |
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シンボルマークの活用状況
自団体のウェブサイトで表示 広報制作物に表示 |

