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事業完了報告

2026/01/08更新

事業概要

事業期間開始日 2024/04/01終了日 2025/02/28
対象地域神戸市内
事業対象者

(対象者)①外国人留学生へのキャリア教育及びインターンシッププログラム構築に関心のある日本人②同プログラム構築に関心のある外国人                (最終受益者)新型コロナウイルス感染症及び物価高騰等でアルバイト解雇やシフト減少により生活困窮者となっている外国にルーツを持つ方

事業対象者人数

40名(実数)

事業概要

1. 外国人が抱えている課題の解消…〈社会的課題〉家賃支払いの平均額は26,000円。一方でアルバイトは最低賃金で週平均15時間。そのため40,000円の収入で学費と生活費を捻出する。日本語学校の多くは半年分の家賃を前払いさせるため、学生の多くが資金難になるのが来日5ヶ月あたりからである。当団体に来館する相談者で一番多いのが2023.10入国。新規入国再開後に来日した学生のため日本語学校卒業は2025.3になる。しかし、すでに貯金はなく今年度後半の学費が未納というケースもある。 〈実施内容〉①衣食住の緊急支援及び就労支援…シェアハウスの空室提供及び宗教上の配慮を含んだ食料品支援を行う。                                       2.外国人を支援する団体活動の継続性の確保…〈社会的課題〉外国人留学生(特に日本語学校在籍者)のキャリア教育が十分行き届いていない。〈団体が抱える課題〉昨年度インターンシップ事業構築のためオンライン研修を受講し、団体に足りないスキルやノウハウが露呈した。一方でコロナ禍から始めたインターンシッププログラムには毎年留学生の受け入れを実施してくださる企業・団体もいて、当団体の新たな事業の柱として認知されてきた。そのため今年度はインターンシッププログラムをより確立させ認知度を高めたいと考えている。団体の柱となる事業構築のためには必要な人材育成を中心に行い、プログラムのクオリティを上げ継続的に活動できるようにする。〈実施内容〉①英語・ミャンマー語で外国人留学生にキャリア教育ができる人材育成②インターンシップ先の開拓に必要な営業力・企画提案力を身に着けるための社会人プロボノの参画③介護・建設・農業・外食等の特定技能分野で新たなインターンシップの受入を実施可能な企業の開拓。

事業の総括およびその価値

就業体験型と課題解決型混在のインターンシップには16名参加(ミャンマー・中国・バングラデシュ等)の学生が参加。また課題解決型のみのプログラムには7名参加(ネパール・ミャンマー・スリランカ・中国等)。キャリア教育ワークショップについては人事経験のある社会人プロボノ2名が参加し、企画内容や留学生の反応を見てもらい、より完成度を上げるためにFBをもらった。また在留資格や法律に関する指導内容も誤解を与える表現や説明がないか行政書士に確認してもらった。アドバイスを得てから冬に再度実施した。講師の説明がわかりやすくなり、学生の自己分析の時間や学生同士のグループワークに時間を割くことができ、講座内で学生達の理解度を確認することができた。さらに夏のキャリア教育ワークショップに参加した留学生から「就職活動がうまくいかず不合格ばかりだ」と相談を受けたが、ワークショップ参加後に正社員採用が決まった。その他、留学生からは「短所を強みに変えるためにどうするかという点と自己分析が特によかった。」という声があった。

課題設定、事業設計に関する振返り

今回の事業の実施背景として企業側と留学生の採用及び職業観のズレが挙げられると説明したが、今回の事業設計では特にキャリア教育とインターンシップのマッチング、その後の受け入れという流れが構築できた。自己分析や業界研究等が必要であると説明し、そのやり方や情報の探し方に至るまでワークショップの中で各自やってもらい、自宅でも作業ができる状況まで理解度を上げることをゴールとした。学生の中には業界研究のやり方を学んだあとに実際にエントリーしたディーラーで今後の自動車業界が抱える課題とその解決方法を発表することがインターンシップ最終日に求められた。業界研究のやり方をすでに学んでいたので欧米やアジアとの差、発展途上国の今後の予測等、多様な視点からまとめ発表できていた。担当者からは「留学生が日本語で説明できるだけではなく、ここまで課題に対して精度を上げてくれることに驚いた。」という感想を得た。これらのことから今回設定した事業の流れを継続していくことで学生達の職業観の向上に繋がると思う。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1インターンシッププログラムを企業へ提案できる企画運営力を団体内に構築し、企業へ提案を行う。
指標コアスタッフが同プログラムについて基礎となる広報及び営業ノウハウを身に着け、かつ自身のコーディネーター経験を基に自らの言葉で伝えられる営業力を身に着ける
目標値・目標状態提案企業数10社(単に資料を郵送した、DMを送ったということではなく、プレゼンまで行えた企業数とする)
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察提案企業数は29社(新規開拓先を含む)で目標値に達した。産業メッセのように企業がブース出展するイベントにも顔を出し、インバウンド対応や海外展開を視野に入れている企業を探した。インバウンドを視野に入れている企業・団体は多かったが「英語ならどうにか翻訳通訳ができるので喫緊の課題ではない」という企業もあった。そのような中でプログラムを受け入れてくれた企業の中には当初は社会貢献の一環という位置づけだったものが、想定していたよりも活動内容が充実し「来年も受け入れたい」という企業もあった。課題として29社の中にはメールや電話での打診で終わってしまった企業数は含んでいないため、反応のなかった企業については外国人留学生インターンシップについてどういいった印象を持っているかは判断できない。
2インターンシッププログラムを留学生へ提案できる企画運営力を団体内に構築し、日本語学校や大学等(留学生別科等)へ提案を行う。
指標①留学生向けのキャリア教育を通してインターンシッププログラムの意義を理解してもらう。②インターンシッププログラムに参加してもらい、キャリアデザインを自身で行えるようにする。
目標値・目標状態①キャリア教育プログラム参加者20名②インターンシップログラム参加者20名
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察目標値①については延べ112名の学生が参加した。キャリア教育ワークショップには当初の予定を上回る参加者となったが、参加する学生はすでにキャリアプランができていたり、目標設計ができているケースが多い。ただ日本の就職活動スケジュールや在留資格変更についての知識はほとんどないため今回のキャリア教育でそういった知識の部分は補えた。一方でキャリア教育について関心のない学生をどう集めるかは課題が残るので今後は日本語学校の授業の一環としてキャリア教育を実施できる連携先が必要だと感じた。また②の目標値については17名・延べ106回開催した。中には課題解決型のインターンシップを数社かけもちする学生もいて意欲の高さがうかがえた。
3インターンシップ・地域社会づくり活動を通して外国人が担い手となった多文化共生社会の実現
指標活動参加者数・インターンシップ受入件数
目標値・目標状態来年度以降継続して活動場所を提供してくれる団体が70%以上あること
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察医療法人のインターンシップを実施した際に「医者の中にも外国人患者を嫌うケースがあり救急病院としての役目を果たし切れていないところがある。そういった医療関係者との関わりをインターンシップを通して構築したい」という声があった。今回のインターンシップを通して、新事務所の相談スペースを使用した「国際保健室」を開催予定で、同保健室では通訳翻訳ができる留学生にも参加してもらい、受診時の課題や改善点を洗い出すことで連携が決まった。留学生が多いエリアだが、留学生同士の結婚で妊娠や出産に関する相談も少しずつ増えているエリアなので、医療関係者・区役所・区社協との連携を通じて言葉の壁を超えたサポート体制を構築したいと思う。

アウトプット

1インターンシップ先として新たな企業の開拓ができている。(課題解決型のインターンシップ受入先)
指標インターンシップ新規受入団体数
目標値・目標状態3社の新規受入先を確保
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察今年度新規受入れは5社。商社・行政(環境局)・アミューズメント業は課題解決型で介護・ホテル業は就業体験型で実施した。課題解決型インターンシップではコーディネーターが企業からの課題をヒアリングし、企画提案を行うという流れで実施した。夏はインターンシップが重なり、企画提案会議も同時に数社分行わなければならず、他社と同じような活動提案になりがちだった。企業が普段から情報発信しているSNS等も細かくチェックし、外国人留学生のルーツを生かした活動がどのように参画できるかコーディネーター自身の企画提案力をブラッシュアップしていく必要がある。
2インターンシッププログラムに参加してもらい企業からの評価を得てプログラムをブラッシュアップしていく。
指標インターンシップ新規受入団体数
目標値・目標状態プログラム満足度50%
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察課題解決型インターンシップでは企業からの満足度(来年度も同企画をぜひ受け入れたい・受け入れたいと回答した割合)が80%を超えた。また「今回参加した学生を雇用したい」と回答した企業は60%だった。しかし「今回参加した学生を雇用したいか」という問に「いいえ」と答えた企業も「外国人材を今後雇用したいか」という問には90%が「はい」と答えていた。このことから、インターンシッププログラムを通して外国人材雇用を検討している企業は多いことがわかった。しかし参加した学生自身を雇用したいと答える割合は30%ほど落ちてしまうので、プログラムに参加する学生には単なる日本語能力ではなく協調性や企画力・提案力等も求められると思う。それと同時に企業側が外国人材を受け入れられる体制になっているのか、企業側に対してもコミュニケーション方法や価値観等のズレから起こる物事のとらえ方の違い等をサポートしたいと思う。
3インターンシップを通して自身が希望する分野への就職(アルバイト含む)
指標就職決定者数(アルバイト含む)
目標値・目標状態就職率50%
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察インターンシップを通して就職(アルバイト含む)ができたのは7名で50%には満たなかったが、これまでの留学生の状況と違ったのはアルバイトがすでに28時間(/週)確保できている状態で、経験を積むこと・就職を視野に入れてインターンシッププログラムに参加する学生がいたことだ。このことから、インターンシップに参加してアルバイトが見つかるまで短期的に結果が出たケースは50%未満だったが、キャリア教育及びインターンシップを経験して進学したのちに就職に役立ててくれるところまで留学生との繋がりを持っておきたいと思う。そういったロールモデルを確保することで、今後新たな留学生に成功体験として事例紹介ができる。
4食料品及び住居を必要とする方に対して適切な支援を行う。
指標支援を必要とする方に対して100%の支援を行う。
目標値・目標状態100%
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察宗教上の配慮が必要な食糧品(ヒンドゥー教・ムスリム)の配布対象者であるネパールとバングラデシュは神戸市内に2024年4月の時点でネパール人4259人、バングラディシュ人は863人。また母国の内戦により生活困窮者が多いミャンマー人は1645人。ネパール・バングラデシュ・ミャンマーの留学生に生活調査を協力してもらった。このうち「生活が大変なので食糧品がほしい」と答えたネパール人は約52%・バングラデシュ人は約66%だった。また同質問に対しミャンマー人は約87%と最も高かった。これらの学生には食糧品が提供できた。ただし、きちんとヒアリングができたのは食糧品提供時に実施したもので、提供時に来館した学生に依頼し生活調査のQRコードを友人に送ってもらい調査範囲を広げる予定だったが送付数に対して回答数が3か国ともとても低かった。QRコードを用いたオンラインでの回答率はネパールで 5.7(3人/52人)%、バングラデシュで9.5%(2人/21人)、ミャンマーで5.4%(4人/74人)だった。アンケートに回答してもらうハードルの高さを感じた。

活動

1社会人プロボノに参加してもらい、インターンシッププログラムを企業へ提案できる広報資料(PPT・紙媒体ちらし)を製作する。社会人プロボノから企画力・提案力・営業力を学び、団体コアスタッフで作成及び実施する。
活動結果計画通り
概要担当してもらったのは行政の入札や助成金関連の選考委員を務める方で、プレゼンの手法を含めてアドバイスをもらった。今後の新規開拓を視野に入れて3分・5分ピッチでも使用できるようなPPT構成も検討。特定技能や外国人採用に慣れている企業とそうではない企業向けにPPTを分け、訪問先によってパターンを変えておくこと等、都度修正ができるようにコーディネーター自身で編集できる内容とした。
2インターンシップ受入を実施してくださる企業を新規営業にて獲得する。基本的に2人1組で営業先に訪問し、主担当が企業担当者に対してプログラムを説明し、副担当は客観的に説明を聞きわかりづらい点や相手の反応や表情を見ながら改善点を把握する。(上記、広報資料やPPTは企業側の指摘やアドバイスを受けながら改良していく)
活動結果計画通り
概要当初の予定通り2人1組で企業訪問・企画提案を行った。主担当が企画提案を進め、副担当が企業調査を行うという分担にし、主担当が決めた企画案を他のコーディネーター全員で確認し意見交換を行い最終提案内容としてまとめた。全員で多種多様な業種の企画案を担当できた。
3インターンシッププログラムを実施し、これまでのように引率同行を全日行うのではなく、留学生と企業側だけで活動してもらう日も設定する。コーディネーターは留学生から提出される日誌に目を通しコメント。活動終了までの伴走を行う。(上記、インターンシップ受入新規開拓と同時に進めていく)
活動結果遅延あり
概要課題解決型インターンシップを提案したことから、本当に留学生の力で企画提案ができるのか、活動が始まって思ったように進まなかったときの軌道修正をお願いしたいので同行してほしいという声もあり、結果的にはこれまで同様にコーディネーターが全日同行する結果となった。
4外国人財雇用を検討している企業・団体と留学生が「企業説明会」「就職説明会」という形式的なものではなく、お互いの価値観を知り、学び合える座談会形式のイベントを開催。イベントの進行役としてファシリテーターを置く。現在、当団体でファシリテーター経験者は2名(理事長・副理事長)そのため、助成金終了後も活動継続を見据え、新たに1名にファシリテーター業務を担えるよう研修を受けてもらう。
活動結果計画通り
概要座談会満足度は企業側が50%・留学生側が85%という結果になった。企業側からは「採用や自社紹介等の時間ではないので自分の会社に何を持ち帰ることができるか課題が残る。」という声があった。一方で留学生側からは「いつも面接でしか会うことができない会社の人とリラックスしていろんな話ができることがよかった。アルバイトでは行けない会社の人たちと話すことは将来の職業選択の一助になる。」という声があった。今後は企業側の満足度を高めるプログラムにも目を向けたい。
5留学生向けにキャリアデザインを目的としたワークショップを開催する。業種が決められた特定技能ビザを目指すのか、日本語スキルを上達させ技術人文国際ビザを目指すのかという基礎から始まり、母国へ戻って仕事をするのか、日本で定住するのか等、将来的にどこでどのように生きていきたいかという点を学生自身に考えてもらい、今しなければならないこと、短期的・中長期的目標を決める。(座談会イベント参加後に受けてもらいたい)
活動結果計画通り
概要計画では4回だったが実際は7回開催できた。そのうち1回は日本語学校で実施できたので、本来の目的であった「キャリア教育に関心のない留学生にこそ聞いてもらいたい」という目標を達成できる回であった。講座開始直後は難しそうな顔で聞いていた留学生も自己分析やこれまでのキャリアを振り返る作業では「これは私の強みになりますか」と確認されることも増え、就職や職業選択に向けた自己分析の必要性を感じてくれたと思う。
6アルバイトがなく、生活費が捻出できない留学生に対して食料品支援及び居住支援を行う。ムスリム・ヒンドゥー教・ベジタリアンの方が食料品支援に来た場合は宗教上配慮ができている食料品を提供する。また、生活費に加え家賃の支払いが延滞している等の理由から退去を迫られていたり、現在の住居に事情があって住み続けられない場合は当団体が運営しているシェアハウスの空室を提供する。
活動結果遅延あり
概要コロナ禍で大学を休学していたベトナム人大学生が神戸市内の大学に復学するということで活動期間満了まで住居を提供した。神戸市内に住むのは1年未満ということで不動産会社が部屋を提供してくれないということだった。また卒業論文執筆や就職活動のため東京や名古屋に行くことも多く、アルバイト代はわずかでマンスリーマンション等は価格が高く対応できないとのことだった。サポートした人数としては決して多くないが、コロナから4年以上経ってもいまだに影響を受けている留学生がいることを知り、他府県等でも同じような事例がなかったのか気になった。そして改めて緊急支援の必要性を感じた。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

シェアハウスを閉館し事務所移転せざるを得ない状況になってしまったとが、幸い法人で借りていた1Rマンションがあったのでシェルター利用をしていたベトナム人学生には問題なく住居を提供し続けられたが、新たな学生がシェルター利用を希望した際には対応ができない状況に陥ってしまった。一方、新たな移転先でチャレンジカフェ実習場所が確保できた。以前は学生達が交互に店員役・お客様役として練習をしてきたが、商業施設内に実習場所を確保できたことで、より就労の現場に近い状態で指導ができると考えた。事例として、ホテル担当者から「ホテル併設のレストランで接客をしてもらい、お客様のご要望に応えたり、必要なサービスを自分で感じとってもらい都度対応したりするスキルを身に着けてほしい」と言われた。ホテルでのインターンシップを希望している学生はいたが、大衆食堂・テイクアウト専門店で働いており同じ外食でも接客マナーが異なるため、インターンシップ前に実習が必要であると判断し、サービスや接客マナーを体験する実習を行った。同プログラムに参加した学生が「現在飲食店で働いているから在留資格変更は簡単だと思った。」という言葉通り、実際に実習が始まると講師から注意されることが多く「何がダメなのかわからない」という困惑も多くあった。しかしチャレンジカフェで実習を重ねることで現在はホテル・飲食店でキッチンではなくホールも担当できるようになり、留学生の仕事内容が増え、安定的な収入確保に繋がっている。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

今回大きく変化したことは兵庫区役所と課題解決型インターンシップを行ったことで、インターンシップを受け入れてくれた担当課から「留学生から外国人リーダーを募り地域活動や在住外国人へのフォロー等を担ってもらえるのではないか」という提案があった。これまでは就業体験型のインターンシップで日本語での指示を聞き取り、どのぐらい日本語でコミュニケーションがとれるのかというゴールで活動を行ってきたが、区役所(行政)が抱える課題を留学生4名が解決策として提案した内容や課題に向き合う意欲を見て「インターンシップを通して兵庫区としては新たな活動を留学生に依頼できるのではないかという結論に至った」と話があった。兵庫区長とも外国人リーダーに関する意見交換を行い、自治会との交流を通して外国人はもとより兵庫区民全体に多文化共生の視点をもってもらう活動を行うことで一致した。今後、留学生から外国人リーダーを募り、人口減少の続く神戸市で新たな地域課題の担い手として活動をしてもらうことになる。なお同活動は区から委託事業として受託する予定である。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

今年度初めて取り入れることができたキャリア教育ワークショップで見える受益者の変化が最も大きかった。日本語学校から依頼があり、1クラス(男性12名・女性8名)で実施したが就職活動や将来設計を描くことができると、そこから逆算して今決めておかないといけないこと、準備しておかないといけないことがより具体的に見えるようになり、ウォーミングアップの時間には将来設計が何も書けなかった学生が、ワークショップ終了後には希望する学部を3つにまで絞ることができていた。留学生の中で最も多い進路希望はビジネス(経済・経営学部)だが、希望する理由を聞くと「起業したいから」「先輩が日本の大学でビジネスを勉強しているから」と漠然とした理由であることが多い。今回は就職できる可能性が高い業種・そうではない業種等の具体例も挙げて説明をしたため、第1希望から第3希望まで自身の中で整理できた学生が70%を超えた。同希望調査から見るとすでに介護は第3希望にも入らないケースが増えている。20名に行った希望調査では介護を第3希望までに挙げたのはわずか2名だった。男子学生の中ではネパール・バングラデシュ・ミャンマーで自動車整備士を希望する学生は多く、第3希望までに挙げたのは11名だった。介護においては人手不足で外国人材を雇用したいと検討している施設側には待遇改善等の見直しが必要になるだろう。

外部との連携実績

1活動行政書士・社労士と連携し、キャリア教育ワークショップ内での制度や法律に関する内容の説明方法をブラッシュアップ。
実施内容キャリア教育内で説明をした在留資格変更や制度に関する説明を確認してもらい、誤解を与える表現がないか・在留資格変更不可になった事案をケーススタディとして提供してもらった。
結果・成果・影響等冬のキャリア教育で助言された内容で再度実施。ケーススタディが増えたことで学生も学部選択や在留資格変更に関する具体的なイメージができるようになり、自己分析に生かせるようになった。
2活動一般社団法人コロコロおむすび(子ども食堂運営者)に飲食店で店長経験のある方がスタッフにいたため、同会場を使用してチャレンジカフェを実施。
実施内容キッチンの整理整頓や備品の扱い方、接客方法やマナーを一括で指導してもらった。
結果・成果・影響等3回目以降はカフェ準備から撤収まで留学生たちだけで実施できるようになった。また、キッチン内での声かけ(例:これは私がします。これはあなたがしてください。これは終わりましたか。等の双方確認)が自然とできるようになり、堂々と自信をもって接客ができるようになった。
3活動神戸市家庭局こども支援課と連携し児童養護施設の子どもたちと一緒にチャレンジカフェを実施した。
実施内容留学生が日本語で接客やキッチン作業を子どもたちに説明し、子どもたちが指示通り動けているか、うまくいかない時にどのようにフォローし声をかけるか等を体験してもらった。
結果・成果・影響等留学生は普段教師やアルバイト先の店長やスタッフから日本語で指示を聞くことが多い。そういった関係性から脱して、自らが日本語で作業内容や手順を説明しなければならない体験は貴重である。日本語でどうやって説明すればいいか、子どもたちがうまくできない時にどのようにフォローするかを各自考えながら行動していた。また子どもたちにとっても将来アルバイトや会社で外国人とともに働くことが想定される。そういった中で多文化に触れ、日本語でお互いの意思疎通を図り課題を達成させることはいい経験になった。また児童養護施設の教諭や小学校教諭からも多国籍・多世代で活動をする意義を強く感じたという声が聞かれた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

①課題解決型留学生版トライやるウィーク2024~神戸マツダ編~
https://youtu.be/6y54KorgJDk?si=NyAgQcgK6KAAbdpV
②課題解決型留学生版トライやるウィーク2024~ナムコ編~
https://youtu.be/7F-Ie5-6ouQ?si=HB7zaiqWqJBqdbt2
③課題解決型留学生版トライやるウィーク~兵庫図書館編~
https://youtu.be/xZgYY4fgffc?si=BglLA1umS7cV9S1X
④課題解決型留学生版トライやるウィーク~兵庫区役所編~
https://youtu.be/7gFUW1BD9Jw?si=5j_1yR8CIhmQOBj5
⑤課題解決型留学生版トライやるウィーク2024~神戸市環境局編~
https://youtu.be/hv2Uxf57Lhs?si=zfi6nnxippe-kMHU

広報制作物等あり
内容

①夏のキャリア教育ワークショップ第1弾ちらし(2024.7.20&27開催分)50部②夏のキャリア教育ワークショップ第2弾ちらし(2024.8.3&10開催分)50部③企業×留学生座談会ちらし(2024.9.24分)50部④冬のキャリア教育ワークショップちらし(2024.12.7&14分)50部⑤チャレンジカフェちらし(2024.11~2025.2開催分)100部

報告書等あり
内容

一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)事業「外国人と共に支え合う地域社会形成」報告書を作成。表紙にロゴマークを印字。(1000部)今後のインターンシップ受入打診時に企業への営業用冊子として配布する。また、インターンシップを検討している日本語学校や大学担当者にも配布予定。

イベント開催等あり
内容
①2024.7.20&27「夏のキャリア教育ワークショップ第1弾」留学生向けのキャリア教育・25名参加②2024.8.3&10「夏のキャリア教育ワークショップ第2弾」留学生向けのキャリア教育・10名参加③2024.9.24「企業×留学生座談会」テーマトークやフリートークで他国で人気のある職業や人事担当者との職業観についての意見交換を実施。24名参加。④2024.12.7&14「冬のキャリア教育ワークショップ」留学生向けキャリア教育・33名参加⑤2024.12.2「キャリア教育ワークショップ」留学生向けキャリア教育(日本語学校で開催)・20名参加

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか整備中
内容

給与規程以外のものは整備完了。団体内では最低賃金で雇用しているスタッフをはじめ、通訳翻訳スタッフ、日本語教師等有資格者の雇用もあり、給与規程としてどうまとめるか話し合いを進めてきた。団体内での給与計算をより明確にしていきたいと思う。

整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

JANPIA窓口を利用

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかいいえ
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)外部監査
内容

辰巳税理士・公認会計士事務所

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

報告書に表示

イベント実施時に表示