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事業完了報告

2026/01/09更新

事業概要

事業期間開始日 2024/04/06終了日 2025/02/28
対象地域神奈川県
事業対象者

概ね18歳〜29歳の孤立困窮している若者
(神奈川県を中心に全国対象)

事業対象者人数

50人

事業概要

概ね18歳〜29歳までの孤立・困窮する若者を対象に、下記2つの事業を行うことで危機的な状況を回避し、自身の生き方を選び望む未来への第一歩を踏み出すことをサポートする。


社会背景:18歳を迎えると成人となるため児童福祉法の対象外となるが、実際この年代はまだ学生の場合も多く、サポートが必要な時期である。家庭を頼ることができない若者はさまざまな課題を一人で抱え込み、適切な相談先や行政サービスと繋がることができない場合が多い。


1)相談サポート事業
家庭からの虐待や経済的困窮、精神疾患など複雑で多様な課題を抱えている若者に対し、丁寧に話を聞きながら課題を整理し、選択肢を提案する。メール・電話・オンライン・対面を組み合わせ相談を実施し、深刻で危機的な状況解決に向けて対応し、継続したつながりを続けることで心理的に安定したサポートを行う。必要に応じて当団体や他団体の同行支援チームとも連携していく。
複雑な課題を抱え孤立している若者の孤立を防止し、さらに課題解決に向けた具体的な行動のためのサポートする。


2)エンパワメントプログラム開発事業
当団体はこれまでの活動を通し、若者の回復へのステップや変化の過程、その際に必要となる知識やスキルについて、相談員の経験値として蓄積されてきた。若者達が徐々に自信と力をつけ、一歩踏みだすことに貢献するため、本事業では専門家のアドバイスを受けながら、性教育・コミュニケーション・ネットリテラシー・権利・マネーリテラシー等に関するプログラムを開発し提供することで個々の状況に応じたプログラムを提供し、若者をエンパワメントしていく。また、相談者増加に伴い相談員の増員を予定しているが、プログラムの開発は複数のスタッフ間での支援の質の均一化と向上を図ることにもつながる。展望として、他団体への波及も念頭におき、広く活用できるプログラムを開発予定である。

事業の総括およびその価値

1)相談サポート事業
今年度も、さまざまな状況にいる若者からの相談があった。メールや電話、zoomを使用し、相談者の希望や緊急度に合わせた対応を行うことができた。継続して相談を受ける中で、当団体の同行支援チームと連携し、学生の相談者の場合は学校と連携を行ったり、外国籍の相談者には弁護士との連携を行うなど個々の相談者に必要なサポートを行うことができた。
今年度はSNSを使用した広報も行った。インスタグラムでのターゲティング広告から当団体を知って相談をくれた若者もおり、1月には新規相談者数17人と、多くの若者からの相談が寄せられた。若者のニーズは多くある一方で相談先として当団体をより広く周知していく必要性があることが確認できた。
相談者実数:65名(今年度の新規相談者数)
年間対応件数:1829件
2)エンパワメントプログラム開発事業
専門家のスーパーバイズを受けながら6本のプログラムを開発した(社会保障・性教育・防犯対策・コミュニケーション・ネットリテラシー・自分の状態を知るワーク)。プログラム開発をしていく過程で、相談員それぞれが持っている性に関する知識や防犯、コミュニケーションに関する知識が共有され、互いに学び合うことができた。今年度は5名(のべ11人)の若者にプログラムを行った。若者からは「アフターピルについて知ることができた」、「社会保障制度について知れた」「まだ分からない部分がある」など、プログラムへのさまざまな感想のほか「当団体への信頼感が増した」という感想をもらうことができた。

課題設定、事業設計に関する振返り

1)相談サポート事業
年度前半は相談者数があまり多くなかったが、SNSターゲティング広告を開始後、相談者数が増加した。孤立・困窮している若者に当団体の存在をより周知していく必要性を再確認した。また、ターゲティング広告の有効性も確認することができた。一方で、広告経由の新規相談者については、日程調整を行ったあと面談時に現れないケースが複数あった。今後、統計を取り相談につながった経路ごとに継続相談につながる数などを調査し、より良い広告内容を検討していく。
2)エンパワメントプログラム事業
プログラム作成中に懸念点として、「プログラムの情報量が多いことで若者の集中力が切れてしまうのではないか」「難しすぎる内容では理解できないのではないか」などがあったが、実際に実施してみたところ若者の関心度も高く興味を持ってプログラムに参加してくれた。プログラム実施時間が1時間以上と延びることもあったが、若者から積極的にわからない点や関心ごとなどを共有してもらいながら進めることができた。難易度の高い社会保障や、プラーベート性の高い性教育、また自己と向き合う必要がある自己理解のプログラムを作成したが、信頼関係が構築されている相談員とのコミュニケーションを行いながら実施できたことが若者が主体的にプログラムに参加してくれた大きな要因だったのではないかと考える。
一方で、社会保障についてはプログラム内容を毎年アップデートしていく必要があると感じた。
また、プログラム実施については若者の個々の状況を考慮し、適切な時期に行う必要があると感じた。危機的状況の渦中にいる時期や、心身の休息が必要な時期、シェアハウスやシェルターに入居した直後の時期は、将来について考えたり自身の内面に向き合うには早すぎる場合がある。プログラム実施は本人の希望があった場合に行うことが前提となっているが、若者が「社会制度について知りたい」「自分自身について知りたい」と思えるようになるには生活基盤や心身の状況がある程度整って落ち着いている必要がある。プログラム実施の提案について今後も、相談チームで見立てをしながら行っていく。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1孤立困窮した若者が相談先と繋がることができ、社会的孤立・経済的困窮等危機的状況回避できている状態
指標相談者のうち継続相談に繋がった人数
目標値・目標状態実人数25人以上
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察計28人の若者が継続相談につながることができた。新規相談に対して、迅速に初回のメールを送信することや、返信がなかった場合でも3回(初回の相談フォームから返信のない相談者には2回)まではこちらからメールを送ることで若者と確実につながることができたと思われる。
2孤立困窮した若者がそれぞれのステップに応じてエンパワメントされている状態
指標受講者へのアンケートによる受講後の変化
目標値・目標状態7割以上の若者にポジティブな変化が生じた
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察計5名(のべ11名)の若者にプログラムを実施し、「プログラムのわかりやすさ」「新しい知識を知れたか」という点で100%の若者からポジティブな回答を得ることができた。相談員とコミュニケーションをとりながらプログラムを実施することで若者が主体的に参加できた様子だった。一方で「まだ分からない」「難しかったからもう一度受けたい」など内容の分かりやすさについて課題もあると考えられる。今後プログラムを実施しながら改良していきたい。

アウトプット

11 アマヤドリが相談先として若者に認知される施策を実施する
指標SNSでターゲティング広告を出すこと
目標値・目標状態9月頃から開始。予算上限金額に達するまでの期間実施する。 ※CPM(Cost Per Mille:インプレッション課金)での課金方式となっており、インプレッション数ごとに課金され、予算額に達するまでの期間広告が表示される。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察10月よりインスタグラムでのターゲティング広告を開始。計19万人のユーザーに広告が表示された。10月の新規相談者13名のうち7名が当団体を知った理由としてインスタグラムと回答した。
22 孤立困窮した若者に対し、個別の相談サポートを実施する
指標新規相談者数の人数
目標値・目標状態実人数50名以上
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察新規相談者数は計65名だった。SNS広告開始後から相談者数が増え始めた。当団体の事業に対しての潜在的ニーズは確実にあると考えられ、より発信を強化して若者の相談先の選択肢として周知していく必要があると感じた。
33 プログラムを開発する
指標プログラム開発本数
目標値・目標状態5本以上
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察計6本のプログラムを開発した。(社会保障・性教育・防犯対策・コミュニケーション・ネットリテラシー・自分の状態を知るワーク)
44 若者にステップに応じ必要なプログラムを提供する
指標プログラム提供のべ人数
目標値・目標状態のべ人数10人以上
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察計5名、のべ11名の若者にプログラムを提供した。プログラム提供に適した状態の相談者がいない時期があり、提供開始が遅れた。今後も若者の状態を見極め必要に応じたプログラム提供を行なっていきたい。相談員からは「普段の会話の中でわざわざ聞くことがない部分での若者の困り事や、間違った知識を持っていることが分かった」との声が聞かれた。最適な支援の実施や適切なアセスメントを行うためにも役立つ結果となった。

活動

11-1 団体の雰囲気がわかる、若者世代の相談先として当団体の存在が伝わる、若者自身にとって相談先が必要な状態であるかどうかを認識することできるショート動画を作成する。
活動結果計画通り
概要インスタグラムにてショート動画を28本作成・配信した。 相談員がシェアハウスで料理をしているもの、学校で代表や相談員が講演をしている様子、スタッフ紹介、他団体の方との繋がりがあった際の写真など、スタッフの顔や活動の様子がわかるものを投稿することで、若者に団体の人や様子を知ってもらうことで親近感を持ってもらったり、これまで相談に来た若者の言葉を紹介(特定の個人が分からないように編集)し、共感を呼んだり、「自分も相談してもいいんだ」と感じてもらえる内容のものを作成・配信した。 ターゲティング広告に使用した動画は、楽曲「アマヤドリ」を使用したものと、絵本「アマヤドリ」を使用したものの2本で当団体の活動内容を紹介。若者からの相談を呼びかける内容のものを作成した。 ターゲティング広告に使用した動画は11万回再生されており、若者が相談に踏み切るきっかけとなった。
2 1-2 SNSでターゲティング広告を出す
活動結果計画通り
概要10月よりインスタグラムにてターゲティング広告を開始した。広告の効果が出過ぎてしまうと団体として対応できる件数をオーバーしてしまうため、相談員のキャパシティに合わせた広告の量にするように調節する必要があった。
32-1 家庭からの虐待や経済的困窮、精神疾患など複雑で多様な課題を抱えている若者に対し、丁寧に話を聞き、課題を整理し、選択肢を提案する。 メール・電話・オンライン・対面を組み合わせ相談を実施し、深刻で危機的な状況解決に向けて対応し、継続したつながりを続けることで心理的に安定したサポートを行う。
活動結果計画通り
概要65名の若者から新規相談を受け付けた。広告を出していた時期は緊急度の高い相談が増加した。 生保の対応が増え、団体としての経験が蓄積されてきておりスムーズに対応できるようになってきた。
43 -1 若者達が徐々に自信と力をつけ、一歩踏みだすことに貢献するため、本事業では専門家のアドバイスを受けながら、性教育・コミュニケーション・ネットリテラシー・権利・マネーリテラシー等に関するプログラムを開発する。 個々の状況に応じたプログラムを提供できる体制を整える。また、複数のスタッフ間での支援の質の均一化と向上を図る。    
活動結果計画通り
概要専門家のスーパーバイズを受けながら計6本のプログラムを開発した。(社会保障・性教育・防犯対策・コミュニケーション・ネットリテラシー・自分の状態を知るワーク)プログラム開発をしていく過程で、相談員それぞれが持っている性に関する知識や防犯、コミュニケーションに関する知識が共有され、互いに学び合うことができた。今年度は計5名(のべ11人)の若者にプログラムを行った。若者からは「アフターピルについて知ることができた」、「社会保障制度について知れた」「正社員のメリットを知れて、将来を考えるきっかけになった」など、プログラムへのさまざまな感想のほか「当団体への信頼感が増した」という感想をもらうことができた。
54-1 開発したプログラムを個々の状況やステップに応じて提供していく。
活動結果ほぼ計画通り
概要当団体へ継続的に相談をしている若者や住居入居者や、住居の卒業生の中で、生活基盤がある程度整っていて精神的にも将来や自分自身に向き合える状態まで落ち着いている若者のうち、希望した若者に向けて、それぞれが希望したプログラム(社会保障・性教育・防犯対策・コミュニケーション・ネットリテラシー・自分の状態を知るワーク)を実施した。 各ジャンル(社会保障・性教育・防犯対策・コミュニケーション・ネットリテラシー・自分の状態を知るワーク)について網羅的に作成したプログラムを実施したことで、普段のやり取りや面談では分からなかった問題が判明した事例があった。特に、若者が誤った性の知識を持っていたことが分かり正しい知識を伝えることができたり、実家に戻れない状況の中でマイナンバーカードを取得できずに困っていることを相談員と共有することができ、マイナンバーカード取得のための手続きを開始できたことは、プログラムの実施があったから気づけたことでもある。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

・今回予定していた資金では広告宣伝効果は乏しいと予想していたが、想定外に相談者の増加やフォロワーの増加などの結果が出た。
・SNS広告により想定以上の若者から相談が来たため相談員のリソースに合わせた広告を行う必要があった。
・面談当日に現れず継続につながらなかった若者が複数いた。継続につながる若者とそうでない若者について、属性や流入経路等の統計調査を今後実施予定。
・類似団体を教えてほしいという相談が来ることもあった。他団体を知るためのハブ的に活用してもらえるといいと感じたものの、地方など、他団体の情報があまりない地域もあるため、今後より一層ネットワークを広げていく必要性を感じた。
・プログラムの内容が若者には難易度が高いのではないか、情報量が多いと若者が集中し切れないのではないか等の懸念があったが、実施してみると意外にも積極的にプログラム参加してくれ、集中してくれた。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

令和6年4月より児童福祉法が改正され、制度上は児童の措置年齢が延長された。しかし、現場感としては依然として変化は感じられずまだ実効性がないように思われる。15歳で児相に管轄外と言われた若者もいた。法律が改正されたことは大きな一歩だと考えるが、実効性が伴うまでは非営利団体等が支援の届かない若者へ今後もサポートしていく必要があると感じた。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

行政の支援が行き届くまでには民間が柔軟に迅速に活動することが大事である。環境と個人のスキル・知識の両面にアプローチしていくことができ、若者のエンパワメントに繋がった。

外部との連携実績

1活動特定非営利活動法人サンカクシャ
実施内容サンカクシャ実施の家賃補助事業を利用し、当団体の相談者4名に対し月3万円×6ヶ月のサポートを行った。月に一度、当該事業に関してのMTGをサンカクシャのスタッフと行うとともに、その他の相談者についても情報を共有しながら継続的な連携を行った。
結果・成果・影響等経済的に困窮している状態の若者をサポートすることができた。
2活動認定NPO法人DxP(ディーピー)
実施内容相談者の情報を共有し連携し支援を行う
結果・成果・影響等物資支援、給付金支給を行なっていただき経済的に困窮している若者へサポートしていただいた。
3活動川崎市立病院
実施内容相談者の通院に同行。受診をサポートする
結果・成果・影響等医師からの見立て・情報を聞いた上で若者の支援にあたることができた
4活動横浜中区女性相談
実施内容緊急度の高い相談者の相談に同行
結果・成果・影響等すぐに保護されることはなかったが、相談実績を作ることができるとともに相談者に、緊急時の相談先があることを伝えることができた
5活動一般社団法人Masterpiece
実施内容住居の空き状況を確認し、他団体の住居情報を教えていただく
結果・成果・影響等Masterpieceさんの住居に空きはなかったが、他団体で問い合わせ可能な住居を教えていただくことができ、相談者に複数の選択肢を提示することができた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

2024年7月 『ハタラクティブ』内 お役立ち記事に掲載
2024年9月  鎌倉市民活動センター広報誌「鎌倉パートナーズ」 第112号
2024年10月 週刊福祉新聞掲載・Yahoo!ニュース
2024年11月 かながわ 県のたより 11月号
2024年11月 シティリビング横浜版11/29発行号

広報制作物等あり
内容

Instagram投稿を作成した。(https://www.instagram.com/amayadori_official/)

報告書等なし
イベント開催等あり
内容
2024年12月 アマヤドリ4周年活動報告&サポーター交流会開催

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか整備中
内容

事業開始時は未整備であったが今年度中にほとんどの規定を作成することができた。

整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか一部公開
内容

公益化に合わせて規定類準備中。3月中に公開予定(https://www.amayadori-official.net/outline)

変更があった規程類に関して報告しましたか変更があったが未報告
内容

法人格が一般社団法人から公益社団法人に変更となった。2/26付で内閣府から認可が降りたため未報告となっている。

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

代表理事が窓口となっている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

税理士である監事が決算時に会計監査を行なった。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成を通して公益社団法人化が実現できた。今後団体の運営基盤を強化し団体の信頼性をより確立していきたい。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

イベント実施時に表示