事業計画
優先的に解決すべき社会の諸課題
領域 / 分野
子ども及び若者の支援に係る活動
日常生活や成長に困難を抱える子どもと若者の育成支援
SDGsとの関連
| ゴール | ターゲット | 関連性の説明 |
|---|---|---|
| 4. 質の高い教育をみんなに | 4.2 2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。 | 発達障害により日常生活や成長に困難を抱える子どもは、教育の機会があってもそれを最大限に享受することに難しさが伴う。発達障害においては、乳幼児期からの正確な評価・診断、それに基づく適切な療育・支援により、教育の準備性を高めることが可能である。結果、全ての子どもに質の高い教育が届けられる。 |
| 4.a 子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。 | 子どもの特性に合わせた治療・教育、支援上の配慮を要するという点では、発達障害の中では自閉スペクトラム症(ASD) の子ども達が、人を含めた環境を整える必要がある。エビデンスのある評価とそれに基づいた支援をできる人材を育成していく必要がある。 | |
| 4.a 子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。 | 子どもの特性に合わせた治療・教育、支援上の配慮を要するという点では、発達障害の中では自閉スペクトラム症(ASD)の子ども達が、人を含めた環境を整える必要がある。エビデンスのある評価とそれに基づいた支援をできる人材を育成していく必要がある。 |
団体の社会的役割
団体の目的
「人間にとって最も至高なものは、人間そのものである。どのような疾病や障害があろうとも、人はその存在価値において全く平等であり、ひとしくその人間性が尊重される。」との基本理念の実現を目的に、昭和53年に、ときわ病院(精神科病院)を開設。その後、現在まで、精神科医療と密接に関連する領域の障害福祉事業と児童福祉事業を運営し、子どもから大人まで全てのライフステージに応じた医療・福祉サービスを提供している。
団体の概要・活動・業務
母体となるときわ病院では、一般精神科外来とともに児童精神科外来を設置、入院ベッドは206床を有す。精神科のデイケア、訪問看護も運営。日本医療機能評価機構の認定を5年ごとに受けている。障害者福祉分野では、共同生活援助、生活介護、宿泊型自立訓練、就労継続支援B型を運営。児童福祉分野では、児童発達支援センター、児童発達支援事業所と放課後等デイサービスを運営。障がい児・者相談支援事業も運営。
| 団体の目的 | 「人間にとって最も至高なものは、人間そのものである。どのような疾病や障害があろうとも、人はその存在価値において全く平等であり、ひとしくその人間性が尊重される。」との基本理念の実現を目的に、昭和53年に、ときわ病院(精神科病院)を開設。その後、現在まで、精神科医療と密接に関連する領域の障害福祉事業と児童福祉事業を運営し、子どもから大人まで全てのライフステージに応じた医療・福祉サービスを提供している。 |
|---|---|
| 団体の概要・活動・業務 | 母体となるときわ病院では、一般精神科外来とともに児童精神科外来を設置、入院 ベッドは206床を有す。精神科のデイケア、訪問看護も運営。日本医療機能評価機構の認定を5年ごとに受けている。障害者福祉分野では、共同生活援助、生活介護、宿泊型自立訓練、就労継続支援B型を運営。児童福祉分野では、児童発達支援センター、児童発達支援事業所と放課後等デイサービスを運営。障がい児・者相談支援事業も運営。 |
概要
事業概要
北海道全域で発達障害の子どもとその保護者がエビデンスに基づく評価・介入・支援が受けられる社会を目指す。そのために、自団体を含めた北海道内の各団体単位、そして、北海道という地域単位での発達障害支援の質の向上を目指す。支援の質の向上とは、有効性が担保された評価(ADOS-2、Vineland-Ⅱ)、介入・支援(ESDM)、ペアレントコーチング(CARE)の普及を意味する。自団体においてはすでに導入・実践しているが、さらなる質の向上に向け、研修派遣、物的環境の整備、外部専門家によるスーパービジョン、外部評価を実施する。関係団体については、北海道内各圏域にて中核的役割を担い、本事業の目的に賛同し、その目的達成のために協働する団体を5箇所選定し、パートナー団体と位置付ける。パートナー団体には、有効性が担保された評価、介入・支援、ペアレントコーチングに係る研修のほか、一部のハンズオンのワークショップやトレーニング(資格研修)の機会を提供する。修得した知識・技術を団体内で導入・実践するための物的支援(教材、玩具等)や当団体による技術的支援も行う。団体内での実践、管轄地域への伝承、効果の検証まで参画してもらうことにより事業目的の達成を確かなものとする。パートナー団体以外に、広く北海道内の関係団体を対象に、エビデンスに基づく支援に係る研修機会の提供をきっかけに、本事業の目的に向かって緩やかに参画していく団体を増やしていく(コラボ団体)。これら活動を点で途切らすことなく、線となり面となって拡充させるため、北海道の発達障害支援の質の向上を共通理念に、エビデンスに基づく発達障害支援の学びあいを行う持続可能なネットワークとして「北海道発達障害エビデンス介入研究会」(HNDDS-net)を設立する。発達障害の子どもの保護者を直接的対象とする観点からは、保護者向けのCAREを学べる動画を製作・公開する。
資金提供契約締結日
2024年04月30日
事業期間
開始日
2024年04月30日
終了日
2027年02月27日
対象地域
北海道全域
| 事業概要 | 北海道全域で発達障害の子どもとその保護者がエビデンスに基づく評価・介入・支援が受けられる社会を目指す。そのために、自団体を含めた北海道内の各団体単位、そして、北海道という地域単位での発達障害支援の質の向上を目指す。支援の質の向上とは、有効性が担保された評価(ADOS-2、Vineland-Ⅱ)、介入・支援(ESDM)、ペアレントコーチング(CARE)の普及を意味する。自団体においてはすでに導入・実践しているが、さらなる質の向上に向け、研修派遣、物的環境の整備、外部専門家によるスーパービジョン、外部評価を実施する。関係団体については、北海道内各圏域にて中核的役割を担い、本事業の目的に賛同し、その目的達成のために協働する団体を5箇所選定し、パートナー団体と位置付ける。パートナー団体には、有効性が担保された評価、介入・支援、ペアレントコーチングに係る研修のほか、一部のハンズオンのワークショップやトレーニング(資格研修)の機会を提供する。修得した知識・技術を団体内で導入・実践するための物的支援(教材、玩具等)や当団体による技術的支援も行う。団体内での実践、管轄地域への伝承、効果の検証まで参画してもらうことにより事業目的の達成を確かなものとする。パートナー団体以外に、広く北海道内の関係団体を対象に、エビデンスに基づく支援に係る研修機会の提供をきっかけに、本事業の目的に向かって緩やかに参画していく団体を増やしていく(コラボ団体)。これら活動を点で途切らすことなく、線となり面となって拡充させるため、北海道の発達障害支援の質の向上を共通理念に、エビデンスに基づく発達障害支援の学びあいを行う持続可能なネットワークとして「北海道発達障害エビデンス介入研究会」(HNDDS-net)を設立する。発達障害の子どもの保護者を直接的対象とする観点からは、保護者向けのCAREを学べる動画を製作・公開する。 | |
|---|---|---|
| 資金提供契約締結日 | 2024年04月30日 | |
| 事業期間 | 開始日 2024年04月30日 | 終了日 2027年02月27日 |
| 対象地域 | 北海道全域 | |
直接的対象グループ
A)発達障害の子どもと保護者への直接的支援にかかわる人材
B)地域の発達障害児支援の中核的な人材
人数
A)300人(法人内30人含)
B)10人(北海道内5団体)
最終受益者
発達障害の子どもとその保護者
人数
5000人
| 直接的対象グループ | A)発達障害の子どもと保護者への直接的支援にかかわる人材 | |
|---|---|---|
| 人数 | A)300人(法人内30人含) | |
| 最終受益者 | 発達障害の子どもとその保護者 | |
| 人数 | 5000人 | |
本事業における、不動産(土地・建物)購入の有無
なし
| 本事業における、不動産(土地・建物)購入の有無 | なし |
|---|
事業の背景・課題
社会課題
子どもたちを取り巻く環境は大きく変化している。核家族化・共働き等子育て環境が変化し、乳幼児期からスマホやタブレットに暴露されるようになった。コロナにより人との直接的なかかわりが減り、ソーシャルディスタンスが当たり前になった。その反面以前は現地でしか研修もZOOMで受けられるようになったり、趣味を通じ仲間とつながったりと世界が小さく感じられるようになった。発達障害の特に自閉スペクトラム症(以下、ASD)の診断は驚異的に増えている。アメリカのCDC( Center of Disiease Control and Prevention)の2年ごとの統計では2000年には150人に1人だったASDが急増し、2022年には36人に1人になっている。原因は様々あるだろうが、子どもの問題、保護者の子育ての難しさが増しているのは事実である。ASDの子どもは、脳の機能に生来性の問題を抱える。社会的コミュニケーション及び対人的相互反応の障害と限定した興味と反復行動や感覚の異常がその診断基準である。早期にはアイコンタクトがとれにくかったり、共同注意が育ちにくい。言葉の遅れもみられることが多い。誰かを見て学習する機会に乏しく、人より物に興味が向く。人の考えを推測することが困難で、あまり人と関わらないか、一方的な関わりになりやすい。行動・情緒のコントロールも難しい傾向がある。さらに、注意欠如多動症(ADHD)、学習症(LD)など他の発達障害もASDを併存することが多く、ASDの併存は問題をより複雑化する傾向がある。また虐待のリスクも高い。発達障害の子どもに対して早期にかかわり支援することは非常に重要である。ASDの子どもには1歳から3歳までの脳の可塑性が高いうちにESDM等のエビデンスがある早期介入していくことで社会性の発達が期待できる。保護者を中心として大人たちが早期から子どもの発達特性を理解し、社会性を伸ばす関わりをしていくことで、その後の2次障害の予防になる。虐待の防止にもつながる。発達障害、特にASDへの保護者支援・早期介入は重要な課題である。しかし、実際に発達支援事業所や放課後等デイサービスの現場で推奨されているアセスメントVineland-Ⅱ等を使用している事業所は少なく、ASDの評価としてADOS-2を取り入れている事業所はほとんどない。ESDM等も実施している事業所は少ない。
課題に対する行政等による既存の取組み状況
行政は、地域の障害児支援の中核的な役割を発達支援センターに委託しているが、その専門性にばらつきがあり、地域の発達支援事業所や各園まで適切にスーパーバイズ(SV)できている所は少ない。行政が保護者支援として実施している保健センターの乳幼児健診や精神発育相談、小グループ活動等にも地域差がある。虐待対応の中心となる保健センターや児童相談所の職員の専門性を高める機会も、体制の問題から十分とは言えない。
課題に対する申請団体の既存の取組状況
法人心理評価職員はADOS-2の実践者研修、Vineland-Ⅱの研修会に参加し介入開始前後に評価を実施している。ASD早期介入はESDMを中心に実施している。新版K式発達検査や知能検査の他、感覚プロファイル、育児ストレスインデックスも必要に応じ実施している。児童精神科医師の館農幸恵が2事業所で月1回でSVを行っている。PCITを実施、法人内子ども部門職員全員にCARE研修を実施している。
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義
世界的にエビデンスのある発達障害の関する技術を修得できる機会は、日本において、まして北海道では非常に少ない。かつ、これらを受講するにも、多大な費用と時間を要する。わが国の福祉サービスの人員や報酬 制度の中で、一個人や所属組織の努力のみでそのような機会にアクセスすることは困難である。先駆的な民間団体のノウハウや領域全体の質向上への意欲と、本事業の資金的支援が結び付くことで、公益に資する事業が実現する。
| 社会課題 | 子どもたちを取り巻く環境は大きく変化している。核家族化・共働き等子育て環境が変化し、乳幼児期からスマホやタブレットに暴露されるようになった。コロナにより人との直接的なかかわりが減り、ソーシャルディスタンスが当たり前になった。その反面以前は現地でしか研修もZOOMで受けられるようになったり、趣味を通じ仲間とつながったりと世界が小さく感じられるようになった。発達障害の特に自閉スペクトラム症(以下、ASD)の診断は驚異的に増えている。アメリカのCDC( Center of Disiease Control and Prevention)の2年ごとの統計では2000年には150人に1人だったASDが急増し、2022年には36人に1人になっている。原因は様々あるだろうが、子どもの問題、保護者の子育ての難しさが増しているのは事実である。ASDの子どもは、脳の機能に生来性の問題を抱える。社会的コミュニケーション及び対人的相互反応の障害と限定した興味と反復行動や感覚の異常がその診断基準である。早期にはアイコンタクトがとれにくかったり、共同注意が育ちにくい。言葉の遅れもみられることが多い。誰かを見て学習する機会に乏しく、人より物に興味が向く。人の考えを推測することが困難で、あまり人と関わらないか、一方的な関わりになりやすい。行動・情緒のコントロールも難しい傾向がある。さらに、注意欠如多動症(ADHD)、学習症(LD)など他の発達障害もASDを併存することが多く、ASDの併存は問題をより複雑化する傾向がある。また虐待のリスクも高い。発達障害の子どもに対して早期にかかわり支援することは非常に重要である。ASDの子どもには1歳から3歳までの脳の可塑性が高いうちにESDM等のエビデンスがある早期介入していくことで社会性の発達が期待できる。保護者を中心として大人たちが早期から子どもの発達特性を理解し、社会性を伸ばす関わりをしていくことで、その後の2次障害の予防になる。虐待の防止にもつながる。発達障害、特にASDへの保護者支援・早期介入は重要な課題である。しかし、実際に発達支援事業所や放課後等デイサービスの現場で推奨されているアセスメントVineland-Ⅱ等を使用している事業所は少なく、ASDの評価としてADOS-2を取り入れている事業所はほとんどない。ESDM等も実施している事業所は少ない。 |
|---|---|
| 課題に対する行政等による既存の取組み状況 | 行政は、地域の障害児支援の中核的な役割を発達支援センターに委託しているが、その専門性にばらつきがあり、地域の発達支援事業所や各園まで適切にスーパーバイズ(SV)できている所は少ない。行政が保護者支援として実施している保健センターの乳幼児健診や精神発育相談、小グループ活動等にも地域差がある。虐待対応の中心となる保健センターや児童相談所の職員の専門性を高める機会も、体制の問題から十分とは言えない。 |
| 課題に対する申請団体の既存の取組状況 | 法人心理評価職員はADOS-2の実践者研修、Vineland-Ⅱの研修会に参加し介入開始前後に評価を実施している。ASD早期介入はESDMを中心に実施している。新版K式発達検査や知能検査の他、感覚プロファイル、育児ストレスインデックスも必要に応じ実施している。児童精神科医師の館農幸恵が2事業所で月1回でSVを行っている。PCITを実施、法人内子ども部門職員全員にCARE研修を実施している。 |
| 休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義 | 世界的にエビデンスのある発達障害の関する技術を修得できる機会は、日本において、 まして北海道では非常に少ない。かつ、これらを受講するにも、多大な費用と時間を要する。わが国の福祉サービスの人員や報酬制度の中で、一個人や所属組織の努力のみでそのような機会にアクセスすることは困難である。先駆的な民間団体のノウハウや領域全体の質向上への意欲と、本事業の資金的支援が結び付くことで、公益に資する事業が実現する。 |

