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事業完了報告

2026/01/19更新

事業概要

事業期間開始日 2024/05/10終了日 2025/02/28
対象地域京都市南区
事業対象者

生活に困りごとのある、ひとり親世帯の保護者と子供(~高校生)、および地域で生活する保護者と子供(~中学生)

事業対象者人数

1400世帯

事業概要

この事業は、ひとり親家庭が社会的に孤立することを防ぎ、安心して暮らせる地域となることを目指す。2016年から子ども食堂を開設してきたNPO法人happinessは、これまでの子ども食堂活動や体験活動をさらに発展させ、新たなひとり親支援拡充に取り組む。具体的な活動は以下の通り。



  1. 本のある拠点とひとり親家庭支援の連携事業 


1-1. 2023年5月から私設図書館「まちライブラリー」の運営を始めており、書籍および賃貸物件は整備されている。ひとり親家庭に「誰でも利用できる居場所」としてのライブラリーの認知度向上を目指す。
1-2.本法人の中核となる活動である子ども食堂を、ライブラリーのスペースを使用して運営する。ひとり親家庭が参加しやすいよう、誰でも参加できる形で受け入れを行う。必要であればパントリー事業も利用してもらう。さらに、ひとり親家庭向けの生活サポートのため、定期的に相談会を行い、看護師、弁護士、ソーシャルワーカーなどの専門家とつなぐ。
1-3. ひとり親家庭を含む地域の子どもに向けて、本の読み聞かせをはじめとした図書イベントを京都市図書館と連携して行う。
1-4.一昨年より企画・実行してきた地域のお祭り(子ども食堂のPRイベント)にて、ひとり親とその子どもが安心して暮らせる地域であることをアピールする。
2. ひとり親家庭支援の普及事業  
2-1. ひとり親家庭支援に特化した研修会を行い、連携体制を強化する。社協・市内の団体と合同で、全6回の研修を企画する。メタファシリテーションを習得し、ひとり親世帯・子どもをより深く支援できるようになる。
2-2. 京都市南区内の子ども食堂のネットワークおよび京都市社会福祉協議会と、ひとり親家庭支援のガイドラインを作成する。
2-3. 本事業の活動成果を、京都市内の子ども食堂と共有するため報告会を開催する。 

事業の総括およびその価値

本事業では、ひとり親家庭の孤立を防ぎ、地域で安心して暮らせる環境づくりを目指し、私設図書館「まちライブラリー」の運営、ライブラリーのスペースで子ども食堂の開催、弁当配布・パントリー開催時の弁護士・社会福祉士による相談会を実施しました。京都市図書館と連携した絵本の読み聞かせ、地域の秋祭り・お餅つきなどの行事も企画・開催しました。さらに、京都市内のひとり親支援団体や社会福祉協議会と「ひとり親応援し隊」というネットワークをつくり、連携を強化しました。また、団体としてひとり親支援ガイドラインおよび子どものセーフガーディングを作成しました。事業実施期間中、延べ8103人が来館し、うちひとり親家庭の来館593人でした。繰り返しライブラリーを訪問したひとり家庭は月40人(月平均、延べ人数)でした。この事業により、これまでより多くのひとり親家庭とつながることができ、様々な形での支援ができました。顔の見えるやりとりを約1年重ねた結果、「ここに来れば話を聞いてくれる人たちがいる」と認識してもらえ、関係性を築くことができたことは、価値のあることであったと考えます。

課題設定、事業設計に関する振返り

9.5ヶ月の活動を通じて、ライブラリーはひとり親を含む誰でも利用できる居場所であり、子ども食堂や弁当配布、相談会など多様な支援があることが認知されました。また、団体内でひとり親支援ガイドラインや子どものセーフガーディングを整備できたことは、今後の運営にとって大きな成果となりました。一方で、ライブラリーの利用という点では課題が残りました。例えば図書イベント(読み聞かせなど)にはひとり親家庭の参加が少なく、またひとり親家庭のライブラリー登録料無料としたにもかかわらず(一般は500円)、登録者数増加にはつながりませんでした。ライブラリーの存在を知っていても図書の利用につながらない理由としては、ひとり親が日々忙しく、利用したくともできない現状があるのではないかと考えました。ひとり親の方々がより気軽に立ち寄れる場を目指すには、「ライブラリー」という事業設計に工夫や見直しが必要だったかもしれません。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1京都市南区唐橋学区内にて、ひとり親家庭の相談先として、本NPO法人の運営する子ども食堂が民間の窓口として認知されている状態。
指標子ども食堂・ひとり親家庭相談案内チラシの配布(行政・児童館・図書館・保育園・南区内の他の子ども食堂)を通した、ひとり親家庭からのSNSでの相談対応件数の上昇。 SNSのフォロワー数・閲覧数の増加。
目標値・目標状態子ども食堂・ひとり親家庭相談案内チラシの配布を通じて、ひとり親家庭に子ども食堂がひとり親家庭の相談窓口であることが認知されている状態。SNSのフォロワー数・閲覧数が増加している状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察区内の児童館、図書館、保育園計34か所に毎月、子ども食堂・ひとり親家庭相談案内チラシの配布を行い、ひとり親家庭支援を周知。その結果相談会に来られたひとり親家庭の数は延べ23家庭であった。SNSフォロワー数は278人増加した(内訳: 子ども食堂公式ライン+109人 , ハピネス友の会+37人 , 子ども食堂+54人 , まちライブラリ+21人 , Facebook+57人 )。
2ひとり親家庭が安心できる居場所として、子ども食堂および、まちライブラリーが認知されている状態。
指標新たに子ども食堂に参加した、ひとり親家庭数。 ひとり親家庭の、まちライブラリー新会員数および、利用者数。
目標値・目標状態ひとり親家庭が新たに子ども食堂やまちライブラリーを利用をはじめ、定期的に利用することにより、顔の見える関係づくりができている状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察ひとり親家庭に向けて、子ども食堂で毎週お弁当の配布を行った。事業スタート時には、既につながりのあった8家庭からスタートしたが、毎週の配布を通じて顔を合わせる家庭は24家庭に増加した。また毎月のパントリーでも顔を合わせることにより、お互いに顔が見える関係が築くことができた。(計画どおり進んだ)一方で、ライブラリー新会員数は+50人の増加にとどまった(計画より遅れている)。
3ひとり親家庭を含む地域の子どもが、文化的活動を通して生きる力を育んでいる状態。
指標まちライブラリーでの子供向けイベント(本の読み聞かせなど)に参加し、文化的経験をつむ。
目標値・目標状態体験イベントに参加するひとり親家庭数が増加。子供たちの満足感や充実感が上昇している状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察まちライブラリーでは毎月、子ども向けの絵本の読み聞かせを行った。近隣の親子連れの幼児、ひとり親家庭の子供を含む小学生がのべ69名参加し、充実感を持ってもらうことができた。ただし、ひとり親家庭の子どものみと限定していなかったため、ひとり親家庭の子どもに限った利用率は高くなかった。
4地域と協力したイベントを行い、ひとり親家庭を含む子育て世帯を、地域全体で見守る。
指標本法人が企画/実行する地域のイベントに、ひとり親家庭を含む地域の子どもが参加する。民生児童委員との情報の共有ができている状態。
目標値・目標状態地域イベントに参加するひとり親家庭数が増加。 顔の見える関係づくりができている状態。民生児童委員と情報共有ができている状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察地域の秋祭り、お餅つきを企画、開催した。・秋祭り:10/26、唐橋西寺公園にて開催。44ブースが出店、延べ4000人が来場。協賛企業60社、寄付208万円。・お餅つき:12/25。近所のひとり親家庭を含む約100名が来場した。いずれも近隣の民生児童委員、自治会と連携を図りながら行い、地域の中で子どもたちを見守る環境づくりに取り組んだ。
5既存のひとり親家庭支援の枠組みでは上手く機能していない部分を課題として認識する。
指標利用できる制度の情報提供を行い、申請手続きをすすめ、生活にゆとりができている状態
目標値・目標状態どのような補完があれば、機能できるようになるか理解できている状況。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察ひとり親世帯向けのパントリー(食料・日用品配布)を行い、同時に相談会を行った。社会福祉士などが面談を行い、それぞれの家庭について問題点を整理し、利用できる制度について案内を行った。社会福祉協議会、ひとり親支援センターでは行うことのできない、同行支援を必要とする方に、生活保護手続きのサポートを行い、支援につながったケースもあった。
6ひとり親家庭との継続的な関係づくりができ、SOSが出しやすい・受け取りやすい関係を築くことができている。
指標ひとり親家庭と、近況報告を共有するなど、密に連絡をとりあう関係性になっている状態。
目標値・目標状態月に一度以上、ひとり親家庭と公式ラインで連絡を取り合っている状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察ひとり親家庭に限定した公式ライン「ハピネス友の会」を立ち上げ、お弁当の配布、パントリー開催時の相談会開催案内、奨学金の案内など、こまめに連絡を行った。事業スタート時には、既につながりのあった8家庭からスタートしたが、毎週の配布を通じて顔を合わせる家庭は24家庭に増加した。すでにお互いに顔がわかっている状態のため、些細な相談事でも話していただくなど、いざというときにSOSを受け取りやすい関係を作ることができた。

アウトプット

1生活に困りごとのあるひとり親家庭が、それぞれのケースに応じた専門的な相談対応につながっている。
指標ひとり親家庭が、子ども食堂や相談会に参加した数、専門家からの支援につながった数。
目標値・目標状態ひとり親家庭が相談会に参加できている状態。 相談会利用実績 15世帯(南区ひとり親家庭1400世帯、相談相手がほしい母子世帯150世帯。その10%を計上) 支援実績 5件
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察毎月のパントリー時に相談会を同時開催し、相談を希望する方には個別でお話をお聞きした。社会福祉士、弁護士に相談を依頼した。パントリーに参加したひとり親のべ165人中、相談会に参加したひとり親はのべ23名、そのうち支援につながったのは6名だった。
2まちライブラリーが、地域の中で本のある居場所として定着する。ひとり親家庭を含む子育て世帯が、まちライブラリーでの本の読み聞かせや様々なイベントを通じて、文化的な体験ができている。
指標まちライブラリー会員(ひとり親は無料)になった人数。イベントへの参加数。ライブラリーの来館者数。 豊かな体験ができたという実感。
目標値・目標状態まちライブラリー会員数累計200人、イベントへの参加者数 5組/回、来館者数のべ1000人。 イベント参加者の幸福度が上昇する。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察まちライブラリーの会員数は170名、イベント参加数は4組/回にとどまった。子ども食堂・まちライブラリー・パントリー利用者数はのべ8103人であり、うちひとり親家庭は593人であった。ひとり親家庭向けイベントのアンケート結果では、「楽しかった」「また参加したい」と全員から回答があり、参加者の幸福度が上昇した。
3地域の企業や住民たちが一体となり、子どもたちの成長を見守っている。
指標地域の子ども食堂PRイベントに出店した企業数。全参加者数。 地域の企業からの経済的支援が増加する。
目標値・目標状態地域イベントに出店した企業数10社。参加者数 5000人。 企業・個人からの寄付(協賛)額 10%増加。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察地域の子ども食堂PRイベント(秋祭り)を企画、開催した。出店した企業数は13社、全参加者数は約4000人であった。企業・個人からの寄付(協賛)額は2,080,000円で2023年の約7割だったものの、出店数増加に伴い出店料が増加し、全体として黒字になった。今回のお祭りでは子ども食堂のPRということを全面に押し出し、ステージでクイズをしたり、地域の高校(開建高校)が子ども食堂に関する謎解きスタンプラリーを企画するなど、大変盛り上がった。地域の住民にも子どもたちを積極的に見守る雰囲気が生まれた。
4地域の大人向けの読み聞かせ講座が、京都市図書館と連携して行われている。読み聞かせボランティア育成ができている。地域資源を利用し、地域全体で子どもを見守る。
指標読み聞かせ講座のチラシによる周知(児童館・図書館・保育園・南区内の他の子ども食堂)。読み聞かせ講座の開催数・参加者数。 読み聞かせボランティアへの登録者数。
目標値・目標状態チラシ配布数1000部。読み聞かせ講座5回、参加数各5名。読み聞かせボランティアとして登録5名
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察チラシ配布数1575枚。地域の大人向けの読み聞かせ講座を、京都市吉祥院図書館と連携して1回開催、7名が参加した。図書館側の事情で1回しか開催が叶わなかった。読み聞かせボランティアとして7名が登録した。
5メタファシリテーション講座を受講し、支援者育成を実施する
指標子ども食堂の運営に関わるスタッフ全員が受講し、メタファシリテーションを実践できるようになっている
目標値・目標状態ステップ2を受講している状態
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察子ども食堂の運営にかかわるスタッフ8人のうち5人が、それぞれオンラインでメタファシリテーション講座を受講した。ステップ1までの受講者は4名、ステップ2までの受講者は1名にとどまった。

活動

11-1. 本法人が既に運営している「まちライブラリー」にて、ボランティアおよび京都市図書館と連携し、ひとり親家庭をはじめ様々な家庭環境の子ども向けの読み聞かせイベントを行う。また、大人向けの読み聞かせ講座を京都市図書館と連携して行う。読み聞かせの方法、本の選定方法等を学ぶことにより、読み聞かせボランティア育成を行う。ライブラリーのスペースを使い、新たにひとり親家庭向けイベントを行う。
活動結果ほぼ計画通り
概要まちライブラリーにて、絵本の読み聞かせを毎月行った(9回)。また、京都市図書館と連携して大人向けの読み聞かせ講座を行った(1回)。読み聞かせボランティアに7名が登録。ライブラリーのスペースで、ひとり親向けイベントとして、お花の寄せ植えを行い、作業をしながらひとり親どうしがつながり、事後アンケートからもひとり親同士でつながることの必要性が明らかになった。
21-2. これまでに運営してきた子ども食堂を、ライブラリーのスペースを使用して引き続き運営する(週2回)。ひとり親家庭が参加しやすいよう、誰でも参加できる形で受け入れを行う。必要であればパントリー事業も利用してもらう(週2回)。ひとり親家庭向けの生活サポートのため、月に1回相談会を行う。支援の必要性に応じて、ソーシャルワーカー等の専門家につなぐ。大学生ボランティアによる学習支援も行っていく。
活動結果計画通り
概要週2回の子ども食堂、およびパントリー(お弁当配布)は計画通り行った(子ども食堂合計78回、パントリー開催合計77回)。さらにひとり親向け生活相談会では、社会福祉士や弁護士相談を行った(合計9回)。8月からは毎月、京都府物価高騰対策補助金で食料品・食料品を購入し、その配布日に合わせて生活相談会を行うことで、より多くのひとり親家庭とつながることができた。子どもからのリクエストの応じる形で、学習支援(合計8回)を行った。
31-3. ひとり親家庭を含む地域の子どもに向けて、本の読み聞かせをはじめとした図書イベントを京都市図書館と連携して行う。ライブラリーのスペースを使用して、地域の大人向けの読み聞かせ講座も京都市図書館と連携して行い、読み聞かせボランティアを育成する。地域資源を利用し、地域全体で子どもを見守る。
活動結果ほぼ計画通り
概要ボランティアによる本の読み聞かせは毎月行い(合計9回)、市図書館との連携による大人向けの絵本の読み聞かせ講座も1回、子ども向けの読み聞かせは3回実施。図書ボランティアとして近隣の高校生が子ども食堂に参加した。
41-4. ひとり親家庭を含む地域の子育て世代を対象に、京都市南区内の他の子ども食堂や企業が参加する秋祭りや、お餅つきを企画し、参加してもらう。ひとり親とその子どもが安心して暮らせる地域であることをアピールする。地域の企業からの理解を得て、子ども食堂運営を経済的・物的にサポートしてもらう。
活動結果計画通り
概要京都市南区内の他の子ども食堂や企業が参加する秋祭りを企画、開催した。企業からの協賛も208万円に達し、約4000人が参加した。地域の図書館も参加し、ひとり親家庭を含む地域の子どもたちに青空のもと読みきかせを行った。12月には子ども食堂のお餅つきを企画し、民生児童委員や自治会にも参加してもらい、交流を深めた。
52-1. ひとり親家庭支援に特化した研修会を行い、連携体制を強化する。京都市社会福祉協議会・市内の団体と合同で、全6回の研修を企画する。
活動結果ほぼ計画通り
概要ひとり親家庭支援に特化した研修会を1回行い、さらに、市内でひとり親支援をしている市民団体および京都市・京都府社会福祉協議会が集まり「ひとり親おうえんし隊」ネットワークを構築し、7回の会合を開催した。横のつながりを築くことができた。
62-2. 京都市南区内には10箇所の子ども食堂が活動している。これらの子ども食堂および京都市社会福祉協議会を含めたネットワークで、ひとり親家庭支援のガイドラインを作成し、共有する。
活動結果遅延あり
概要ひとり親支援ガイドラインを京都市ひとり親支援センター、南区社会福祉協議会の監修のもと作成した。今後、南区内の子ども食堂と合同で研修を実施し、注意点などを共有する。
72-2 子どものセーフガーディングに関するガイドラインを作成するために研修を受講する。
活動結果計画通り
概要佛教大学長瀬先生より子どもの権利について講義していただき、子ども食堂にかかわるスタッフ全員で子どものセーフガーディングに関するガイドラインを作成。長瀬先生に監修いただき、子どもの意見も反映させた上でセーフガーディングを完成させた。
82-3. 本事業の活動成果を、京都市内の子ども食堂と共有するため、報告会を開催する。 
活動結果計画通り
概要2025年2月22日に、本事業の活動報告を行った。同時期に採択された関西の2団体(knocks!horikawa運営委員会、たねとしずく)とともに、合同報告会という形をとり、パネルディスカッションでひとり親支援にまつわる困りごとや団体運営について議論をおこなった。同時に、成果をまとめたポスターを4日間、地下街の展示会場に掲示した。
92-1 メタファシリテーション講座を受講し、団体内の支援者育成を実施する
活動結果ほぼ計画通り
概要メタファシリテーション講座を受講し、より効果的な対話の手法を学んだ。子ども食堂に参加している子どもと対話することで、その子どもの環境やバックグラウンドをより理解しようと努めた。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

想定外のアウトカム:ひとり親対象のイベントを初めて企画、開催した(お花の寄せ植え)。参加費が無料ということもありすぐに予約が埋まり、その場でも皆さん楽しそうに作業をされていて、終了後のアンケートでも「また参加したい」と100%の方が答えていた。想定外であったのは、「ほかのひとり親の方たちと交流したい」「すでに交流がある」と8割の方が答えたことであった。保護者が集まる場で、ひとり親の方しか来ないとわかっていると、参加に対して心理的なハードルが下がるのかもしれないと感じた。今後そういったイベントを行い、横のつながりをつくる場を設けることで、地域からの孤立を防ぐ活動を強化していきたい。
また、ひとり親限定の公式ラインよりお弁当の配布を行っていたが、最初は1週あたり5家庭程度であったのが、口コミで広がって最終的には週に13-14家庭、50個ほどのお弁当の数が必要となった。これほど多くのお弁当を作ることを想定しておらず、本来の子ども食堂業務が影響を受けるため、現在は新規の受け入れを停止している。食料に困っておられるご家庭の多さに改めて驚いたとともに、持続可能な支援の仕方を考える必要がある。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

本事業では、ひとり親家庭の保護者や子どものSOSを受け取れるような、ゆとりを持てる地域になることを目指して活動を行ってきた。ひとり親専用の公式ラインをつくったことで、それまでに子ども食堂でつながっていた8家庭から24家庭へと、たくさんの家庭とつながり、多くのSOSを受け取ることができた。お弁当配布やパントリーといった、直接的な物の支援だけでなく、ここに来れば話せる人がいる、という対象者の変化が生まれたことが、定期的に行ったアンケートで明らかになった。一方、ライブラリーの認知度は約8割と高いのにもかかわらず、利用している人は約7%と低かった。理由としては、ひとり親家庭の保護者(ほとんどが仕事のある方)はライブラリーを利用する時間・気持ちの余裕がないと推察される。
次の活動としては、本のある場所がひとり親支援をしている場所であるということを分かりやすくすると同時に、ひとり親家庭のの保護者や子どもが利用しずらくならないように配慮し、食事の提供や、パントリーの開催、相談会、ひとり親向けイベントを引き続き行っていく予定である。

外部との連携実績

1活動京都市ひとり親支援センターゆめあす
実施内容ひとり親支援団体とのネットワークづくり、ひとり親支援のための勉強会、ひとり親ガイドライン作成監修
結果・成果・影響等市内の支援団体とのネットワークづくり、勉強会開催により、様々な情報を得ることができた。
2活動京都市南区社会福祉協議会
実施内容南区内の子ども食堂との連携、ひとり親ガイドライン作成監修
結果・成果・影響等南区の子ども食堂(13ヶ所)のネットワークが強化された。ゆめあすを紹介し、南区でのひとり親支援方法について一緒に考えることができた。
3活動京都市社会福祉協議会
実施内容京都市社会福祉協議会が主催するイベント「京(みやこ)こどもいばしょフェス」出展(11/24)、合同報告会(2/2)の後援。
結果・成果・影響等京都市社協のイベントに出展したり、上述の南区社協のイベントにも参加してもらたり、合同報告会では後援も引き受けていただき、良好な協力関係を築けた。
4活動休眠預金活動合同事業報告会・パネル展示会
実施内容パネル展示会、合同報告会の開催に向けて事前準備として資金分配団体のムラのミライ、たねとしずく、knocks!horikawaと実行委員を担う
結果・成果・影響等事業期間中もたねとしずくやknocks!horikawaのライブラリーを訪問しあったり、事前準備のミーティングを繰り返す間に、各団体が直面している課題や、ひとり親家庭への周知に対する工夫など、情報共有ができた。knocks!horikawaとは事業終了後もゆめあすと共同で奨学金セミナーを開催予定(4月)。
5活動地元企業との連携
実施内容地域の秋祭り、お餅つきなどを通じて、地元企業(11社)と連携
結果・成果・影響等祭りの時の一時的なつながりだけでなく、子ども食堂へのボランティア協力、寄付をいただくなど、定期的に連携を続けている。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

京都新聞2024年11月24日「いばしょフェス」https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1376805?gsign=yes
NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20250222/2000091918.html
団体ホームページ https://happiness-world.jp/

広報制作物等あり
内容

「読み聞かせチラシ」https://happiness-world.jp/diary/20241108/985/ 電子媒体のみ
「ハピネス友の会 相談会案内のチラシ」https://happiness-world.jp/diary/20240617/728/は、毎月作成。A5サイズ、400部発行。
「パントリー案内のチラシ」は、8月以降毎月作成、A5サイズ、400部発行。

報告書等なし
イベント開催等あり
内容
2024年10月26日(土)第三回わくわくどきどき西寺公園秋祭り:南区の子ども食堂PRイベント。参加者4000名
2024年12月25日(水)お餅つき:ライブラリー前の公園にて、民生委員、自治会、ロータリークラブとお餅つき大会。参加者100名
2025年2月22日(土)休眠預金活用事業報告会「ひとり親家庭が地域とつながる本と笑顔の居場所プロジェクト」。参加者38名

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部に窓口を設置しています(理事)。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

業務や活動中における相談ごとや、通報窓口として理事の連絡先を共有し、従業員やボランティアスタッフが通報しやすい環境づくりに努めた。

団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

監事 原口祐二氏による監査を実施予定。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成を通して、様々なガイドライン作成の重要性を身にしみて感じた。特に子どものセーフガーディング作成にあたっては、皆で実際に集まって顔を突き合わせて思いを話したりすることを定期的に行う機会を設けられたため、団体内での結束が一層高まった。また、資金分配団体には毎月進捗状況を報告したが、一緒に問題点について考え、軌道修正をしていただいたりと、単なる資金分配にとどまらず、運営上伴走していただき非常に心強かった。同じ市内にあった団体だからこそ可能であったサポートだと感じている。今後の事業においても、実行団体に寄り添ってくれる経験豊富な資金分配団体がついてくださるとありがたい。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

イベント実施時に表示