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事業完了報告

2026/01/20更新

事業概要

事業期間開始日 2024/06/01終了日 2025/02/28
対象地域浦添市を拠点とする近隣市町村
事業対象者

(1)不登校児童生徒
(2)登校しぶりをはじめとする家庭環境による「対人関係」に課題を持つこどもたち。
(3)体験格差のない社会を実現するために家庭環境に関わらず誰一人取りこぼさず対象とする。
(4)上記の課題に取りくむ若者層(大学生)とその協働者

事業対象者人数

250名(実数)

事業概要

1:不登校児童・生徒の支援として既存施設児童館を活用した活動
(1)子ども食堂での食事支援(調理食の会食及び配布)
(2)学習支援(来所対面方式・ICT活用型・オンライン型)
(3)学習に取り組む以前の社会生活の体験(対人コミュニケーションの積み重ね)
2:子ども貧困解消のための体験活動
(1)音楽管弦打楽器の体験による支援活動(プロオーケストラ団員・県立芸大学生による直接指導)と成果発表会の実施。ベネゼエラ発祥「エルシステマ沖縄版」を目指し、家庭環境に左右されることなく質の高い教育を受ける権利を履行する。
(2)プロダンサーによる「ダンスクラス」の実施。コミュニケーション不足な子どもたちの中には「身体を動かす」ことにより心身の不安から解放される傾向がある。動の活動も取り入れより多くの子どもたちを支援したい。
3:社会課題に取り組む若者支援策として
(1)大学生との協働により、不登校児童生徒の支援方法、学習支援のコンテンツ開発、ICTツールの活用方法などを開発する。
(2)社会課題に取り組む若者世代が不安なく活動を継続できる環境作り(ネットワーク)のために研修会、情報交換会、視察を実施する。
4:上記1から3の取り組みを網羅しコレクティブインパクトを見える化する。
(1)自団体だけでなく、県内同様な支援を行う団体との学習会、専門家による支援を受ける機会、行政、地域、企業を含めた集団でのワークショップの開催。
5:活動を有効かつ持続的にしていくための自団体組織基盤強化とファンドレイジング
(1)自団体は2名の准認定ファンドレイザーを有しており、自団体の組織基盤強化に取り組むため専門家(会計士・税理士・社労士など)からの支援を受けながら資金獲得のための広報活動に力を入れる。
(2)ガバナンス・コンプライアンス・第3者評価を受けるための取り組みを行う。

事業の総括およびその価値

本事業1本目の柱「不登校児童生徒の緊急支援」については「困りごとを抱えるか否か」に関わらず子どもたちを広く受け入れ、多くのプログラムにチャレンジする事によって、不登校児童生徒との関係構築が出来た。特に体験格差解消のための音楽体験活動は支援を受けこどもたちは「やればできる」達成感を。経済的に叶えさせられていなかった保護者の不安解消。支援する指導者の社会貢献活動意義の理解度の向上が成果として現れた。不登校児童生徒の背景を理解することから取り組んだ「大学生チーム」による学校内外での学習支援やITツールの活用、専門家とのチームミーティングを経て年度末には劇的な変化が出現してきたことは「誰一人取り残さない」価値を見出すことが出来た。二本目の柱「地域ネットワーク」についても活動内容を広報する機会に恵まれたことにより、県内外へ当団体の活動方針が浸透し講話依頼、寄付支援の増加につながっている。自団体独自の活動報告会に行政・地域・企業・居場所を巻き込むことが出来た。

課題設定、事業設計に関する振返り

これまで個別に対峙してきた課題(本県における貧困・自己肯定感の低さなど)に対して包括的な事業プログラムとして取り組めたことは、こどもたちを取り巻く環境や地域性に寄り添える事業設計だったと思う。体験活動などのプログラムだけでなく、こども理解を深めるためのスタッフ研修、自団体の規程類を含めた組織としての有り様についても深く取り組めた事業であった。しかし、掲げたアウトカム1-1の「今日の課題に取り組むことが出来ている」に対して、取り組む課題が「居場所に来所すること」なのか、「学校の宿題若しくは個人学習課題」なのか等、具体的にアウトカムの表現方法であったり、取り組みやすく誰でも計れる指標にすることをスタッフ間で検討すべきであった。「誰ひとり取り残さない」ハイイメージなパズルを完成させるために「こども」「地域」「ステークホルダー」多くのピースを繋ぐ活動を可視化し、目的を伝えながら継続していく重要性を感じた。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

11-1:学習支援によって不登校児童生徒などの子ども達が「今日の課題」に取り組むことができるようになっている。 1-2:学習支援を行う大学生たちの「支援ツール」が一つ増えている。(ITの活用)
指標1、受益者の実数とその変化 2、関係機関に繋いだ件数、情報共有に関する記録 3、支援ツールの成果物
目標値・目標状態1、受益者の満足度が初期値と比べて改善されている状態 2、大学生実施のイベント1回以上      
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察1-1不登校生徒は精神的課題も多く、ケア着手までに時間を要したが、徐々に自ら居場所に出向いてくれた。当初は進学は考えていなかったが、事業後半には進路についてなりたい職業などへの意欲を見せ、受験に向けて学習支援日に定期的来所してきている。 1-2学習支援を担当している大学生チームはITツール「すらら」を利用することになり、こどもの個別学習レベルを理解している。それを基に学習支援サポートを行い、遅れていた学習レベルの向上に取り組んでいる。大学生主体のイベントは事業実施期間中10回実施し、不登校児童生徒の関心を引きだし、対象生徒のイベント企画に参加するまでに至ったことを契機に学習支援にも参加促しが出来た。 学習支援とイベント実施の中から子どもたちを通して学校・地域・行政との情報共有を事業実施期間中月平均4回行い、10世帯の食支援や行政の見守り支援に繋ぐことが出来た。
22:体験活動により「今できること」自己達成感を獲得できる居場所を提供できる。
指標1、音楽・ダンス体験活動への参加児童生徒の増加数、成果発表会への参加者数。 2、音楽講師、ダンス講師による子どもたちの評価
目標値・目標状態1、受益者の満足度が初期値と比べて改善されている状態 2、支援者の達成感が初期値と比べて上昇している状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察1、音楽、ダンスレッスンへの参加者は事業開始時(6月)は平均日/31人→事業完了期(2月)平均日/67人と増加しており、子ども同士で教えあったり、指導者へ質問するなど協調性と積極性が徐々に見られた。 成果発表会の際は、普段レッスンに参加している不登校・登校渋りの児童生徒(9名)が参加することに躊躇しないか心配ではあったが、スタッフによる声掛けを重ねた結果9名全員の参加があり、保護者アンケートからも次年度継続の依頼や、子どもを参加させたい等の声をいただいた。 2、指導者からの評価では、子どもと関わる回数を重ねるにつれて、「すぐに諦めなくなった」と子どもの成長を感じ取れる発言があった。また、地域の実情や沖縄の子ども貧困の根本に触れることにより「携わったからこそ見えてきた社会課題」に対する意見交換ができ、自分たちに何ができるか?考える機会をもてたことで、社会貢献への一歩を引き出す成果も見えてきた。
33-1:組織基盤ができており、自団体が地域に認知されている。 3-2:連携機関及び他の支援団体とネットワークが構築され、子どもやその保護者が安心できる場所となっている。
指標1、連携機関、連携団体の増加数 2、寄付の件数 3、広報物(パンフレット等)の配布  4、保護者や関係機関からの相談を受けれる体制となっている(必要に応じて心療内科医へのつなぎと面談・チャイルドカウンセラー・キャリア教育コンサルタントとの面談)
目標値・目標状態1、初期値より増加している 2、寄付の件数延べ5件以上 3、関係機関へ広報物の設置・配布ができている(30件以上) 4、相談件数の増加
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察1、連携機関。連携団体数は増加事業開始前より1.5倍増加(70団体⇒110団体)。本事業中教育関係機関(市教委・学校)との連携事案が増えた。 2、事業期間中、パンフレットによる活動紹介を実施し、成果発表会も開催できたことから当団体への寄付が約100件(寄付金寄贈品)あった。 また実施している音楽とダンスの体験活動について、地域の機関よりイベント出演依頼が多数あり、事業期間中12件のイベントに出演した。これは、自団体や実施している活動が地域に認知されてきた感じる部分である。 3、・活動紹介のパンフレット500部   ・各種イベントのチラシ1000部   ・連携機関を対象とした研修チラシ1,000部 約150カ所に配布 4、自団体で実施した研修と資金分配団体主催による研修会に参加したことで、困り感のある子どもに対する理解が広がり、スタッフ間で内部対応の検討会をしながら、受け入れ態勢を整えた。 さらに、特に支援が必要と感じた子に対しては、「こどもセンターゆいまわる」との連携により、作業療法士視点による個別支援計画をたて、個々の特性に寄り添った支援に取り組むことができた。

アウトプット

11-1:大学生や地域の珠算教室による学習支援が行われ、ICTの活用により子どもたちが楽しみながら学習できている。 1-2:子どもたちに学習支援を行う大学生が、チームで学習支援プログラムの開発/構築に取り組んでいる。
指標1、学習支援への参加者数 2、大学生チームのプログラム報告
目標値・目標状態1、学習支援受講者毎月10名以上
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察1、学習支援への参加者は延べ1400名。学校での学習支援の他、居場所での小中学生への大学生による個別指導は毎月30名以上になった。 高校受験生には不登校も相まって志望校の指針も測れない状況からICT教材のすららを活用し模試の結果を大学生による分析と進路指導で活路を見出すことができている。 2、大学生チームは子ども達の学習意欲の向上につなげるプログラムを開発する取り組みとして、「合コン(合同コンタクト)」「SDGsゲーム」など若者の発想を持ち寄り、子ども達との交流が出来ている。結果、子どもたちは居場所に通うことが「自己肯定感を上げられる場所」として無意識のうちに認識し、あそびや学習(文字を書いたり絵を描いたり)に取り組めるようになった。 ・企業連携でSDGs古紙再生紙漉き体験 ・ZOOMによる6か国を繋ぐ国際交流 等を実施
22:子ども食堂にて調理食の提供により、孤食・貧食が減り学習や体験活動への意欲が増し、生きる力に繋がっている。
指標1、調理食配食実数
目標値・目標状態1、調理食配布数 延べ2520食達成
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察1、こども食堂の調理食配食数は延べ78回2540食を達成した。食は生きるエネルギーであるため、週二回のお弁当配食は子どもたち(世帯)とつながる大事な機会であった。結果「お弁当があるから」と学習支援に顔を見せる生徒も多く、特に学習支援を受ける子ども達のやる気に繋げられたことは大きい。 調理にあたるスタッフも季節に合ったメニューを考え、調理体験を通して子どもたちは対人コミュニケーション力をつける機会に繋がった。
33:管弦打楽器演奏やダンスの体験を通して「出来る喜び」を持つと共にプロの技術を体感している。
指標1、音楽・ダンス・イベントへの参加者数 2、体験活動に参加している子どもたちの地域イベント(夏祭りや敬老会など)や舞台発表の参加率
目標値・目標状態1、体験活動受講人数月80名
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察1、年度初めにメディアに取り上げられたこともあり、「楽器をしたいけれど教えてくれる人がいない」とSOSを発信して繋がったこどももいた。ヴァイオリンは在庫楽器が足りなくなるほど、音楽活動が講評を得ており、ダンスも音楽もプロの指導を受けて「一流」への憧れと共に「努力の必要さ」を学ぶ機会になっている。 本事業実施期間中 ・ムジカバンビーネ楽器体験:延べ950名 ・ダンス:延べ566名  (月平均160名の参加) 2、地域イベントへの出演依頼も多く年度末まで各種イベント出演が決定している。イベントには音楽、ダンス共に常に普段の活動参加者のうち80%以上の参加がある。
44:ガバナンス・コンプライアンスが整備され、組織基盤が強化されていることによって、地域社会での信頼を得ている。
指標1、規定類の作成 2、広報物(パンフレット等)の作成
目標値・目標状態1、ホームページ上での公開 2、広報物の配布
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察1、社労士・中小企業診断士の指導を受けて各種規程類の整備をし、各種規程類をホームページにて公開することが出来ている。 ・コンプライアンス規程をはじめとする規程規程類の整備と共に、団体内部役職員に対しての説明会の開催を実施。団体組織としての意識を持つことに取り組んだ。 規程の作成と共に、団体内部役職員に対しての説明会の開催を実施。団体組織としての意識を持つことに取り組んだ。 2、団体活動チラシ3種類作成 3つ折りパンフ作成に取り組み団体活動の周知を行っている。各種SNSにおいてもイベント開催通知や実施報告を公開している。 3.組織基盤強化の取り組みとして中小企業診断士の指導を受けて経産省「ローカルベンチマークシート」の作成を行い、中長期経営計画も立てた。これらの取り組みを行った結果、組織基盤が強化され、地域社会に開いた居場所の運営および信頼の獲得が実現できている。
55-1:地域の関係機関とネットワークが構築できており、情報交換会・ワークショップを実施している。 5-2:県内外支援団体への視察・情報交換・ノウハウの収集を行う。視察などで得たことを自団体内で共有し、日々の活動で活かすことが出来ている。
指標1、情報交換会の開催 2、関係機関、他の支援団体とのつながり
目標値・目標状態1、情報交換(ワークショップ)年3回 2、県内外支援団体・居場所の視察訪問延べ15団体
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察1、地域の関係機関は行政・社協などの福祉団体・県内外の居場所・企業など様々であり、情報交換は通年実施されている。月10本以上の面談により、多くの情報交換を行えている。 2、本事業助成にて年度内2回(関東・関西)中間支援団体や居場所、ネットワークについて視察研修が実施できた。県外では食支援の循環事例や不登校個別支援の手厚い方法を実際に見聞することにより、沖縄県内に於いて、今後多様な個別支援が必要であるというあらたな課題も見つかった。 ・これらの取り組みの結果、県内の居場所同士の情報交換、自団体のイベントや報告会にも参画してもらう機会が増え、他団体の事業を見学することで横つながりの輪も広がり、自団体に不足しているこども支援の方策のヒントを得て実践することが出来ている。

活動

11:不登校児童生徒を含む子どもたちへの学習支援 ・大学生による毎週1~2回の学習支援と、地域社会資源(人材)による、珠算体験などの学習支援を行う。
活動結果計画通り
概要大学生チームによる学習支援を実施した。当事者のこどもたちの信条に寄り添えるよう、居場所への来所対応の他、学校との信頼関係を構築するために学校へ出向いての学習支援にも取り組んだ。また、地域資源である珠算学校の協力も得て、珠算体験を通してコミュニケーションを測り夏休み後の登校を叶えた児童もいた。後半ではオンライン学習ツールを活用してのが受験指導も着手し、不登校から進路への活路を見出せるまでに至った。
22:食支援の実施 ・こども食堂 週に2回子ども食堂で食事提供を行う。
活動結果計画通り
概要毎週2回の御弁当配食は学習支援を受講に来る児童生徒向けを基本として実施。(中でも気になる世帯には配食を通して相談にも応じた) 食わず嫌いなどを克服しながら、食を通してエネルギーの補給を行う事により学習意欲も変化がみられてきた。 月1の一堂に会しての子ども食堂では、気になる世帯が家族全員で参加するようになり、保護からカウンセラーへの相談件数増加した。
33:体験の機会を提供する           ・普段触ることの機会が少ない管弦打楽器を用いて、プロ音楽家(芸大生)による楽器演奏指導を実施する。(月3回) ・プロのダンサーを講師として迎え入れ、ダンスレッスンを実施する。(月3回)
活動結果計画通り
概要11種類の管弦打楽器をプロの音楽家(芸術大学学生含む)から指導を受けられる体験活動を実施。220回実施受講者は950名。受講者アンケートからも丁寧な講師陣の指導に惹かれて技術だけでなく自己肯定感が向上、不登校気味だったこどもが救われたとの声。ダンスレッスンも同様に地域の中でひとり親、多子などお稽古事には余裕のない世帯ものびのびと自己表現が出来る機会の提供は体験格差解消の一助となった。
44:社会課題に取り組む若者たち(大学生)の支援活動 ・こども達の学習支援やSDGs啓発活動で使用する学習素材を作成する大学生のイベント支援、及び助言を行う。
活動結果計画通り
概要大学生チームによるイベントの企画、運営は計画通りに実施できた。SDGs学習会をはじめとし、ハロウィン・クリスマスなどの季節行事を通して地域の子どもたちの学習意欲を引き出す活動を支援することが出来た。  学生向けに「自己肯定感アップセミナー」を実施。社会課題解決に取り組む人材にも必要なメンタルケアも行った。  企画の手法についての理解を深め自分たちで助成金申請が出来るよう助言の成果も表れている。
55:組織基盤強化 ・規定類の整備を行い、ホームページ上で公開する。
活動結果ほぼ計画通り
概要各規程類の整備を行うにあたり、専門家(社労士・会計士など)の指導を受けることが出来た。この事業を通して組織として各規程の整合性、コンプライアンスについて正しい理解など多くを学ぶことが出来た。  特に人を雇用するにあたってのルール作りには時間をかけ、根拠を職員に説明することによりより良い職場環境を目指すチームビルディングが出来た。
66:関係機関とのネットワークづくり ・行政・県内各市町村社協・県内こどもの居場所との情報交換会を実施する。 ・県外の支援団体へ訪問し視察研修を実施する。
活動結果計画通り
概要関係機関との情報交換は本事業期間に於いて90回に及ぶ。県内だけでなく他府県からの視察も多く受け入れ自団体の活動認知度が向上していることを実感している。 行政・中間支援団体との共催事業にも取り組み、こども支援のみならず、多世代支援事業への依頼も増えてきている。県外団体の視察を踏まえて本県における社会課題解決に一層注力していきたい。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

事業開始時から一番気がかりであった不登校生徒。以前はヴァイオリンの体験活動も参加していたが受験生になり学習支援を提案するも拒否。自己肯定感アップトレーニングも珠算体験も長続きせず対応するスタッフも大学生チームもこのままひきこもりになるのでは?と不安がつのるばかりであった。変化が訪れたのはこれまで住んでいる地域ではなく別の校区の事業所でのこども食堂に参加したことだった。これまで「誰とも話すのは嫌」と頑なだった生徒さんが「こんにちは」と挨拶するようになり、目と目を合わせて微笑するようになり少しずつの変化を見逃さなかった全スタッフの声掛けと資金分配団体からのサポート支援(研修やアドバイザー派遣)によりついに心を開きはじめ、得意なイラストでボランティア参加をするようになる。と同時に学校との連携も扉が開き本人の「進学希望・なりたい自分」がマッチングした瞬間が訪れたことは本事業の中での最大の成果である。成果とは常に目に見えるものではなく、諦めずに活動を継続することと関わる全ての人それぞれが希望を捨てずにhighイメージを持ち続けることが大切だと発信することで今後の活動への影響が期待される。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

本事業では市内2カ所の居場所を拠点とし、地域性が異なる場所での活動で見えてきたことは同じ市内でも、子どもがいる世帯格差が大きいという事である。体験格差、保護者の関心度格差、生活環境の格差によりこどもたちの日常は大きく変わるという事は否めない現状だ。しかしこどもたちは地域を超えて様々な体験活動を行う事で他者との交流の中でエネルギーの補給をし、自己肯定感を向上させ育つ環境に左右されず未来への希望を持てるようになれると感じることができると考える。本事業は体験活動や支援活動など包括的に行ったことで点と点が線となって浮き出て来たところである。自団体だけでなく県内の居場所同士が今後は線を円にしていくことで県内のこども貧困解消や課題解決が見えてくると期待する。そのためには自団体も継続して体験格差解消のための活動を実施していくこと。さらに多様な団体同士の縁を大事に誰ひとり取り残さない社会を目指すネットワーク事業に取り組んで行く。

外部との連携実績

1活動1,行政各会議での提言・施策への参画
実施内容①浦添市こども・子育て会議への参加  (浦添市第5次こども・若者計画策定について) ②浦添市てだこ未来応援協議会への参加  (こども貧困対策会議にて居場所や学習支援の方策を提案) ③浦添市地域福祉第1層協議体参加 (ボランティア層を取り組む重層的支援について提案)
結果・成果・影響等①年々増加する困難を抱える世帯・こどもの支援には行政だけでなく民間の力との協働が必要であると訴えることにより施策のなかに各種連携文言を入れて頂くことが出来た。特に「居場所・不登校支援」については浦添市第5次こども若者計画(素案)内にも明文化され、成果が出ている。 ②貧困対策会議では教育と福祉の連携について支援に携わる機関間の情報共有が期待される。 ③社会課題解決にはボランティアの協力が必須であると共に「アクティブシニア」の発掘について今後の動きに弾みがつきつつある。
2活動2,行政との連携活動  ①浦添市教育委員会 ②浦添市子ども未来部 ③浦添市役所各部との連携
実施内容2-①こども支援活動の情報提供・不登校支援・学習支援 ①学校運営協議会への参画 2-②浦添市子どもの居場所連絡会事務受託  ②民間こども食堂ネットワーク「ユニゾンハーツ」の食糧配布活動 2-③市民協働男女共同参画課事業への協力  「まちづくりアカデミー」受講生受け入れ  ③保護課支援世帯への食糧配布活動
結果・成果・影響等①市内小中学校へ居場所の活動状況の周知、支援依頼の増加につながった。特に不登校支援、学習支援については今後も継続してほしいという声が届いている。市教委から各小中学校長会にて当法人の支援活動を周知していただけたことにより活動内容が認知されつつある。 ・学校運営協議会に参画することにより、地域には困りごとを抱えるこども、そして保護者世帯が存在することの認知度が上がっている。 ②居場所連絡会としては「貧困を考える上映会」の開催共催により県内企業などステークホルダーへの発信が出来た。また、民間こども食堂ネット―ワークとしては市内居場所へ多くの情報や企業などのつなぎ、物資配給など多岐に渡り貢献することが出来ている。 ③市民協働事業に協力することにより、幅広く「社会課題」に関心を持つ市民に「子どもの居場所の必要性」を啓発することが出来た。実際にこども食堂へのボランティア参加もあり、地域の実情や背景を知ってもらうことが出来ている。
3活動3.外部機関より依頼 ①浦添市民生委員児童委員連絡協議会との連携
実施内容①市内民生委員児童委員正副会長会での講話 「シンコペーションの活動について」 ②第1民生委員児童委員高齢者部会にて講話 ③第1民生委員児童委員研修会にて講話 ④こども食堂活動へのボランティア受け入れ
結果・成果・影響等「こども支援についてもっと教えてほしい」の声を頂き、計3回の講話をさせていただいた。各回重ねる度に「食を通した支援」に関心が増え、実際に夏休み機関には朝食支援に参加していただいたり「地域の子ども達」についての理解が広がった。当団体⇒民児協⇒学校 と情報の共有も効果を奏し不登校解消の児童もサポート出来た。これまで繋がりの少なかった機関との関係性を大事にしたい。
4活動4.その他の連携 ①県内外の居場所との連携 ②県内外の中間支援団体との連携 ③県内外ネットワークとの連携 ④こども政策研究所 本村 真氏 ⑤こどもセンター ゆいまわる
実施内容①事業期間を通して他の居場所との情報交換、研修時でのディスカッション。 ②助成金情報や研修会受講 ③県外ネットワークへの視察訪問 ④困り感のあるこども対応研修 ⑤作業療法士による発達特性を持つこどもの対応研修
結果・成果・影響等事業従前より70団体以上の連携があったが、今事業実施中だけでも30団体以上増え、100以上の団体、行政、企業などと繋がれたことは感謝に堪えません。「人が人を呼ぶ」現象でステークホルダーが増加したことが一番の成果と考えます。 今後はこの成果を県域ネットワークの構築にも活用していきたい。 4-④困り感のあるこどもたちの自己肯定感向上について視野を広げて対応することが出来ている。 4-⑤個別支援計画をチームとして建てたことにより不登校生徒の高校受験サポートが出来た。
5活動5.基盤組織強化活動における外部団体との連携 ①沖縄県中小企業診断士協会 ②中小企業診断士 松川康洋氏 ③オフィスあるふぁ 社労士 青山喜佐子氏
実施内容①社労士、中小企業診断士による面談を受け規程類との整合性について学んだ。 ②各種規程類の見直しを行った。
結果・成果・影響等法人設立後、日々の活動に追われることが常となっていたため、今回の事業を通して雇用をはじめ組織としてあるべき姿を学び整備することが出来た。  役員だけでなく従事するすべての職員が正しい理解をすることにより規程類の意味を成すことも重要である。 常に「見直す」必要性を今後も共有していきたい。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

1.ラジオ番組 ラジオ沖縄「おはようインタビュー2」(令和6年6月3日~7日まで5日間)理事長池原が法人の活動内容についてインタビューを受けた内容が放送された。
2.浦添市公式ラインにて「シンコペーション団体報告会」の広報(令和7年1月)
3.TV 沖縄朝日放送(QAB)「17のタネ」にて大学生と企業との協働SDGs活動が取り上げられる。
4,令和6年5月 地元新聞「沖縄タイムス」にて体験格差解消のための音楽でのこども支援「ムジカバンビーネ」特集記事掲載。

広報制作物等あり
内容

1.当事業「サウンドプロジェクト」含む法人活動内容パンフレット(A4サイズ1枚版)
2.当事業内容を含む三つ折りパンフレット

報告書等あり
内容

1.本事業含む法人活動報告会資料
2.本事業成果報告会時配布の活動報告書

イベント開催等あり
内容
1.令和6年7月17日 おきなわの子どもの貧困を考える「遠いところ」上映会開催(浦添市共催)てだこホール小ホールにて参加者260名
2.令和6年12月25日 Volare Le BambineVOL7 ~はばたけ子ども達~(音楽での支援活動成果発表会)280名参加
3.令和7年1月28日 本事業含む法人として初の「活動報告会」開催 (会場浦添市社会福祉センター研修室)40名参加
4.令和6年12月14日 大学生チームによる「海外留学生とこどもたちのオンライン交流会」開催 6か国を繋ぐzoomで繋ぐオンラインイベント25名参加

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部コンプライアンス担当者の他、JANPIA資金分配団体・実行団体職員専用ヘルプラインの活用

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

社労士からのハラスメントを含むコンプライアンス研修会を開くと共に、アンケートを実施

団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)外部監査および内部監査
内容

内部監査の後、会計事務所による外部監査を行う。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

1,コンプライアンス各種規程の整備に取り組み、情報公開までの過程に於いて規程類を作成することにより自団体の役員体制の考え方(定期役員会の実施)役職員が共に規程を正しく理解することで初めてコンプライアンスに着手できるのだという認識ができた。
2,外部からの支援を受けることにより自団体の強みがわかり、今後の活動においてアピールできるストーリーが出来たこと。(エコマップ・ローカルベンチマークシート)
3,助成活動のテーマによっては自団体が取り組めるものとそうでないものがあり、例えば「こども」であれば多様な学習支援についてという括りでの支援事業があると、裾野のこどもたちにも充実した支援が提供できるのではないかと考える。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

報告書に表示

イベント実施時に表示