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事業完了報告

2026/01/21更新

事業概要

事業期間開始日 2024/05/31終了日 2025/02/28
対象地域山梨県全域
事業対象者

最終受益者 障がい児の保護者
中間受益者 障がい児

事業対象者人数

障がい児とその家族 
延べ600名

事業概要

日本社会における家族のあり方の多様化の中で、核家族の増加によりコミュニティの縮小が進み、各家庭は孤立しやすくなっており、家庭の教育機能が低下していると言われている。とりわけ、障がい児のいる家庭にとっては一般的な育児に加え、障がいに起因する、それに多く付随する負荷がかかっていることは明白であり、その結果日常生活を送ることですら困難が多く、様々な福祉制度を利用しながら生活を送っているのが現状である。各種福祉制度によって、専門的教育や福祉サービスを受けることはでき、一人間として不足のない生活を送ることはできるが、特別支援教育や福祉作業所など、教育の場でも社会に出てからも特別な支援を受け、生涯にわたり支援される側として社会の中で生きていくことがほとんどである。子ども自身が社会との接点をもちにくい環境にいることに不満を感じている親も少なくないが、その一方で支援される側という認識を強くもち、社会との接点を多く持つことに追い目を感じ選択できない親も多い。障がいに起因する不安によって、社会に対して消極的であり、やりたいことを我慢したり、そもそもできないと思い込んでいるため、今を楽しみ、将来に希望をもつことができる親が少ないことが弊団体が最も懸念する問題であり、課題である。
本事業では、参加者がやってみたいことや好きなことをお店という形で出店する「ぽかぽかマルシェ」をというイベントを開催する。誰もが安心して楽しみながら参加でき、役割と対価が循環する小さな社会を体験することで、自分も社会の一員であることを実感できる場を提供する。本事業を通じて、人の役に立つ経験や人と交流して繋がりをつくることで、社会と接点を持つことに安心感をもたらすことができると考える。ここで形成された安心感は、「支援される側」と「支援する側」を超えた対等な関係に変わり、多様性を受容した暮らしやすい社会の実現につながっていくと考える。

事業の総括およびその価値

2024年度のぽかぽかマルシェは、山梨県内2か所で開催し、各会場に1000名以上が参加。障がい児者が企画・運営・販売に関わり、社会参画の機会を広げ、地域住民との自然な交流を促した。企業や行政、大学との連携も進み、支援体制の強化やネットワークの拡充につながった。この取り組みの価値は大きく4つある。まず、障がい児者が役割を持つことで、「できない」を「できる」に変える経験を積み、自己肯定感が向上したこと。次に、地域住民が障がい者と交流することで、共生社会への理解が深まったこと。また、ユニバーサルデザインの重要性が行政や企業に伝わり、バリアフリー環境整備の基盤となったこと。そして、マルシェを作る過程で多様な人が関わり、共創の学びが広がり、それぞれの環境で実践につながる動きが生まれたこと。
障がい児者が社会とつながる機会を増やし、地域全体に共生の文化を根付かせる意義のある取り組みとなった。

課題設定、事業設計に関する振返り

当初の課題である「障がい児者とその家族の社会参画のハードルの高さ」は2024年度の事業を通じてさらに明確になった。マルシェやピクニックの開催により、障がい児者が役割を持ち、社会と関わる機会を得ることで、参加者から「社会の一員としての実感を持てた」との声が多く上がった。また、一般住民や企業も「当事者の声を直接聞くことで、関わり方が見えてきた」と評価し、社会参画の心理的ハードルを下げる仕組みが有効であることが確認できた。イベントを通じて、障がい児者と地域住民が自然に交流し、自己肯定感の向上や新たなつながりが生まれる成果があった。一方で、一度のイベントでは効果を持続させることが難しく、継続的な関係性を築く仕組みが必要であることが明らかになった。協力団体や企業と共にアイデア出しを行い、当事者の声を事業に活かす動きが生まれたが、具体的な施策への反映にはさらなる対話と働きかけが求められる。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1障がい児をもつ親が生き生きとやりたいことにチャレンジできる
指標参加した家族のアンケートによる親の暮らしに対する満足度の変化
目標値・目標状態障がい児の親、延べ300名がやりたいことを見つけたり、やりたいことに取り組んでもいいんだと思えている。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察アンケートや聞き取り調査から、着実な変化が確認された。特に、企画・運営に関わった親たちは、ぽかぽかキャンプや他の保護者とのつながりを通じ、「障がい児がいてもやりたいことに挑戦していいんだ」と思えるようになった。 また、マルシェを通じて親同士が託児をし合い、サポートを受けることへの遠慮が薄れた。1回目は他者に頼ることに抵抗を感じる親も多かったが、2回目では自然に協力し合える関係が生まれ、「諦めることが減った」との声が多く上がった。 今後は、この動きをさらに広げ、より多くの親が継続的に挑戦できる環境を整えることが求められる。
2障がい児をもつ親が子どもの将来を楽しみに思える
指標参加した家族のアンケートによるわが⼦の社会参加に対する不安や期待の変化
目標値・目標状態障がい児の親、延べ300名が我が子との未来に対しての不安が軽減している。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察アンケート結果から一定の成果が確認された。親同士のつながりが生まれたことで「仲間がいることの心強さ」を感じ、不安が軽減されたとの声が多かった。 また、マルシェを通じてサポート団体とつながる機会を得たり、支援の選択肢を知ることで、将来への不安が和らいだという意見もあった。さらに、子どもが社会の中で役割を持ち、様々な人と関わる姿を見たことで、親自身も**「未来に希望を感じた」**と話していた。 今後は、より多くの家庭がこうした経験を得られるよう、継続的なつながりを促進し、親が子どもの未来を前向きに考えられる環境をさらに整えていくことが求められる。
3障がいの有無に関わらず子どもたちがやってみたいこと、好きなことを形にし、役割と対価が循環する小さな社会を経験する
指標参加した子どもたちのの出店数、アンケートによる興味関心の変化
目標値・目標状態参加した子どもたちが出店や購買活動を楽しく経験することができる。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察障がい児の店舗での手伝いは述べ8名、店舗数は12店舗が障がい児の受け入れに協力してくれた。事前の打ち合わせを含め、障がいについての理解や協力に積極的に携わってくれたため、手伝いをした障がい児(チャレンジスタッフ)は「学校での経験が活かせてよかった」「またやりたい」などの感想が多かった。障がいのない子ども達も出店店舗の移動販売に携わった。「売り切れを体験し、達成感を味わうことができた」「初めてお店屋さんになって楽しかった」などの感想があった。今後はより多くの子ども達に経験の機会を広げていくことが求められる。
4障がい児とその家族が、社会との接点の中で安心感をつくることができる(仲間と出会える、繋がりが生まれる)
指標参加した家族が支援団体や当事者家族、地域の家族と出会えた数
目標値・目標状態障がい児とその家族が新しい団体や家族を知ることができたり、つながりが広がったりしている。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察障がい児の親へのアンケートでは、「知らなかった親の会やボランティア団体、支援団体を知る事ができてよかった」「同じ境遇の家族と繋がり情報交換ができた」「会場全体の雰囲気が障害児を育てる母として理想的な場所だった」など繋がりや今後への広がりが期待できる感想が多かった。障がい児の親の会に所属する保護者はぽかぽかマルシェでよかったところを自団体でも取り入れてマルシェを主催するなど地域での障がい理解や共生社会への取り組みの広がりに貢献することができた。 今後もこのつながりや広がりをそれぞれの地域で広げていく人材や団体を増やしていくことが求められる。

アウトプット

1障がい児が安心してマルシェに参加でき、障がい児の親が安心して社会の中で交流ができるようになる。
指標参加した障がい児の数延べ300名
目標値・目標状態障がい児・家族300名
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察障がい児の親300名のうち、50名以上が運営ボランティアや出店者として関わり、障がい児の親が安心して親同士と交流したり、地域住民とマルシェ内の販売や飲食を通して自然な交流をすることができた。
2協力団体等、支援団体同士のつながりができる。
指標新たに協力してくれた団体数
目標値・目標状態協力団体10組
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察出店に協力してくれた地域のお店や福祉事業所は述べ50団体となった。
3地域住民に障がい児やその家族のへの理解が広がる。
指標地域一般住民の参加数
目標値・目標状態参加人数100名
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察富士吉田市、富士川町から後援を受けた。また、甲府市に関しては市役所内の地域デザイン課と連携したイベントを開催した。
4市や行政な等、地域への周知・広報が広がる。
指標広く県民にマルシェ等の取り組みが周知される。
目標値・目標状態3自治体
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察マルシェは述べ2000名を超える一般の方の来場者があり、地域住民に障がい児やその家族の暮らしについて理解が広がった。
5障がい児家族が安心して地域住民や関係機関と一緒にマルシェの企画に参加できる。
指標企画に参加した障がい児の親の数
目標値・目標状態障がい児の親30名
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画通り進んでいる
アウトプット:考察2回のマルシェに障がい児の親延べ40名が出店及びボランティアスタッフとして関わり、企画運営に関わることができた。

活動

1ぽかぽかマルシェの協力団体との打ち合わせ (現在は重度心身障害児交流サークル、出店依頼店舗2店舗)
活動結果計画通り
概要山梨県自閉症協会、重度心身障害児交流サークル、ヨハネ支援センター等の協力団体とマルシェの計画、開催場所の検討等
2新規の協力団体や店舗の視察
活動結果計画通り
概要障がいに対する理解や認識について、丁寧に聞き取った。また、マルシェの企画や運営、またその先にある共生社会を目指す取り組みについても共に考え、協力し合えるよう、ぽかぽかキャンプの考えを伝えた。店舗の視察では、ユニバーサルデザインの有無や、会場にユニバーサルデザインで空間をデザインすることに関して理解してくれ、協力をしてくれる店舗を探した。
3新規の協力団体や店舗との打ち合わせ
活動結果計画通り
概要マルシェの企画や運営、またその先にある共生社会を目指す取り組みについても共に考え、協力し合えるように対話を重ねた。
4ぽかぽかマルシェ実行委員会設立会議
活動結果ほぼ計画通り
概要障がい当事者の意見を社会の中に反映させるために、障がい当事者の保護者に実行委員会に入ってもらった。また、元教員や看護師などの専門職、時には大学の教授にも関わってもらい、アドバイスをもらった。
5県内外の福祉やユニバーサルデザイン、地域との連携など関連性のあるマルシェの視察
活動結果ほぼ計画通り
概要富士吉田地域や甲府地域で開催されていたマルシェに障がい児を連れて行った視察では、健常者目線での会場の設置、運営がされていることに気づき、ユニバーサルデザインの必要性を痛感した。ハード面である環境の整備だけでなく、ソフト面である人の意識(障がいへの理解や協力)が少ないことで障がい当事者の孤独感や不便さを感じた。また、ユニバーサルデザインで環境が整備されている先進的なサービスエリア(静岡県駿河湾沼津SA)の視察では、様々な環境面での工夫を見ることができ、マルシェでの環境整備に活かしたいと思った。
6視察の報告会
活動結果ほぼ計画通り
概要地域のマルシェや街歩き、サービスエリアの視察の報告については、実行委員会の中で報告したり、SNSでの発信でまとめたり、街歩きに関しては甲府市役所へ意見を伝えるなどの方法で行った。
7マルシェ会場視察・打ち合わせ
活動結果計画通り
概要会場の視察では、ユニバーサルデザインの有無や、ユニバーサルデザインで空間をデザインすることに関して理解してくれ、協力をしてくれる会場を探した。また何度も打ち合わせをし、誰もが安心して会場に来られるよう、共に考えることができた。
8ぽかぽかマルシェ実行委員会運営会議
活動結果計画通り
概要6月から毎月、マルシェやイベント前には週1回以上の実行委員会を実施し、企画や運営、振り返りやまとめ、報告の準備などを実行委員と丁寧に対話や検証をしながら進めることができた。
9ぽかぽかマルシェ第一回開催(100人規模)
活動結果ほぼ計画通り
概要マルシェという形ではなく、甲府市役所と連携をし、街歩きやピクニックイベントを行った。のべ、50名ほどの障がい児家族、地域の子育て家族が参加した。街の中にある飲食店や商業施設を利用し、障がい当事者の視点で、「暮らしやすい街とはどんな街か」を一緒に考え、アイデアを甲府市に届けた。地域の子育て家族も赤ちゃん連れで参加した母親は「今まで不便だと感じていても誰に言ったら良いかわからなかった」と話した。障がい当事者家族は「不便だと感じたらもう行かない。諦めることが多い」と話していた。こうした意見や視点を持つことで、まちづくりに活かしていけるのではないかと感じた。継続していき、このような声をまちづくりに反映させていきたいと思った。
10ぽかぽかマルシェ第一回振り返り・反省会
活動結果計画通り
概要甲府の町は出店者を新しく集めるのではなく、既存のお店を利用し、協力することで、障がいに対する理解や協力を広げられるのではないかと考え、甲府での街歩き・ピクニックイベントに変更して開催することとなった。結果としては、甲府市役所の取り組みであるまちなか社会実験と連携し、障がい当事者の声を届けることができたことがよかった。まだ意見が反映されてはいないため、今後もこのような取り組みを継続し、町や市などの自治体と連携して障がいがある人も当たり前に社会参画ができるような仕組みを作っていきたいと考えている。振り返りでは、形は変わったが、地域に合わせたイベントを行っていくことが大事だという意見が多かった。
11ぽかぽかマルシェ第二回開催(200人規模)
活動結果ほぼ計画通り
概要富士吉田市でのマルシェ開催は、出店店舗23店舗、来場者数1000名。計画より多い参加者数となった。障がい当事者家族の参加だけでなく、地域住民の参加も多かった。障がい当事者の保護者と、地域の児童の保護者が協力しあい、マルシェの企画から携わった。障がい当事者の視点を取り入れたこれまでにないユニバーサルデザインで会場をつくり、誰もが安心して参加できるように工夫をした。重度心身障がい、発達障がいなど様々な障がいの状態になるべく対応できるように、食事やトイレ、休憩スペースなど環境面の配慮を施した。また、障がい児が店舗の手伝いをしたり、スタンプラリーなどのゲームを取り入れたりするなど、障がいについて知ることができるきっかけを各所に施した。
12ぽかぽかマルシェ第二回振り返り・反省会
活動結果ほぼ計画通り
概要障がい児家族や地域住民、出店者へのアンケートや聞き取りなどを通した感想や意見を集計し、反省点をまとめた。富士川町でのマルシェに活かせるように、1回の反省会ではなく、回数を重ねた。
13ぽかぽかマルシェ第二回振り返り・反省会
活動結果ほぼ計画通り
概要障がい児家族や地域住民、出店者へのアンケートや聞き取りなどを通した感想や意見を集計し、反省点をまとめた。富士川町でのマルシェに活かせるように、1回の反省会ではなく、回数を重ねた。
14ぽかぽかマルシェ第三回開催(300人規模)
活動結果ほぼ計画通り
概要富士川町でのマルシェ開催は、出店店舗28店舗、来場者数1000名以上。計画より多い参加者数となった。障がい当事者家族の参加だけでなく、地域住民の参加も多かった。富士吉田市でのマルシェの反省を活かしながら、さらに富士川町の地域性や会場の特徴を 考慮し、企画運営をした。富士吉田市の時には参加者だった障がい当事者の保護者が富士川では保護者スタッフとして関わってくれるなど、協力者の数が増えた。また、来場者に関しても、個人での参加だけでなく、福祉事業所の団体で参加するなど、障がい児者の余暇を豊かにする居場所としての役割を果たせたことを嬉しく思った。
15ぽかぽかマルシェ第三回開催(300人規模)
活動結果ほぼ計画通り
概要富士川町でのマルシェ開催は、出店店舗28店舗、来場者数1000名以上。計画より多い参加者数となった。障がい当事者家族の参加だけでなく、地域住民の参加も多かった。富士吉田市でのマルシェの反省を活かしながら、さらに富士川町の地域性や会場の特徴を 考慮し、企画運営をした。富士吉田市の時には参加者だった障がい当事者の保護者が富士川では保護者スタッフとして関わってくれるなど、協力者の数が増えた。また、来場者に関しても、個人での参加だけでなく、福祉事業所の団体で参加するなど、障がい児者の余暇を豊かにする居場所としての役割を果たせたことを嬉しく思った。
16ぽかぽかマルシェ第三回振り返り・反省会(300人規模)
活動結果ほぼ計画通り
概要出店者も協力団体もボランティアスタッフも増え、多様な人が関わることができた。実行員会での反省に加え、関係者それぞれに聞き取りをし、よかった点や次回に向けての提案をいただいた。今後の企画運営に活かしていきたい。
17ぽかぽかマルシェ第三回振り返り・反省会(300人規模)
活動結果ほぼ計画通り
概要出店者も協力団体もボランティアスタッフも増え、多様な人が関わることができた。実行員会での反省に加え、関係者それぞれに聞き取りをし、よかった点や次回に向けての提案をいただいた。今後の企画運営に活かしていきたい。
18県内外の障害者就労施設視察
活動結果遅延あり
概要県内の就労支援施設への視察はヨハネ支援センター、いちごいちえ等富士北麓地域での視察が多く、他地域や県外への視察に行けなかった。しかし、これまで知らなかった視察や就労の現状などを知ることができた。
19就労施設視察の報告会
活動結果遅延あり
概要実行委員会の中での報告とした。今後は一般の方にも知っていただく機会を作りたい。
20就労施設視察の報告会
活動結果遅延あり
概要実行委員会の中での報告とした。今後は一般の方にも知っていただく機会を作りたい。
21次年度に向けて打ち合わせ(実行委員会会議)
活動結果計画通り
概要今年度2回のマルシェの反省、3回のピクニックや街歩き・サービスエリアの視察を通して、障がい当事者が社会に出て、参画する必要性をより感じた。次年度に向けて、マルシェなどのイベントを地域の企業や行政と関わりながら開催することで、さらにユニバーサルな視点で社会をつくることができる人や団体を増やしていきたいと考えている。そのためのアイデアや意見を交わした。
22次年度に向けて打ち合わせ(実行委員会会議)
活動結果計画通り
概要今年度2回のマルシェの反省、3回のピクニックや街歩き・サービスエリアの視察を通して、障がい当事者が社会に出て、参画する必要性をより感じた。次年度に向けて、マルシェなどのイベントを地域の企業や行政と関わりながら開催することで、さらにユニバーサルな視点で社会をつくることができる人や団体を増やしていきたいと考えている。そのためのアイデアや意見を交わした。
23必要物品・備品会議(実行委員会)
活動結果計画通り
概要マルシェやその他イベントの環境をユニバーサルデザインで整備するための備品を探したり、購入して使えるように準備するために月一回の実行委員会の中で備品会議をした。
24保護者へのアンケート調査と聞き取り調査・集計・報告書作成
活動結果ほぼ計画通り
概要マルシェに来場した障がい当事者家族に個別に聞き取りをしたり、アンケート集計を誌面やパソコン上でまとめたりする作業を行った。また、食事やトイレ、休憩スペースなどの環境面の配慮や、障がい児のキャリアデザイン、障がいについて自然と触れられる機会の提供など、ぽかぽかマルシェならではの取り組みをユニバーサルデザインフォントを使用し、見やすくわかりやすくまとめた報告書を作成した。
25組織基盤強化・法人化に向けて会議
活動結果ほぼ計画通り
概要担当POと相談をしながら、実行委員会のメンバーと組織基盤についての話し合いや、規定類の整備などを進めた。
26組織基盤強化・法人化に向けて会議
活動結果ほぼ計画通り
概要担当POと相談をしながら、実行委員会のメンバーと組織基盤についての話し合いや、規定類の整備などを進めた。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

ぽかぽかマルシェ2回の開催で、0歳から18歳までの障がい児の親、延べ300名が来場し、福祉事業所などの支援者が障がい児20名に付き添いして来場する等、地域住民を含めると述べ2000名以上の来場者となった。想定していた協力団体は10組だったが、1回目のマルシェでは、24組の団体、2回目のマルシェでは30組の団体が協力。大学生の協力人数も5名から12名に増えた。周知広報に協力してくれた自治体はマルシェでは、富士吉田市、富士川町の各市町村及び教育委員会、社会福祉協議会の後援を受けることができた。また、甲府市では自治体と民間企業が連携するまちなかエリアプラットホームと協力し、ぽかぽかピクニックと称した甲府のまちなかエリアを障がい当事者と視察するイベントを開催し、当事者視点のフィードバックを返す形でまちづくりに関する企画に参画することができた。マルシェ終了後、山梨県富士河口湖町の民間企業から2025年度のマルシェ開催の場所提供及び、共同企画の提案があった。また、富士川町と県内の同町の企業より、共催としてマルシェ内のユニバーサルデザインを担当してほしいとの提案があった。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

障がい児者やその家族、地域住民、協力者の関係性が深まり、社会参画の機会が広がった。発達障害の親の会が運営に関わるようになり、障がいのある高校生のアルバイト受け入れ店舗も倍増。大学生スタッフも増加し、若い世代が地域の共生に関心を持ち始めた。一方で、現代社会では、地域住民の多くが障がい児者と関わる機会が少なく、共に場を作る経験が必要だと実感する声も多かった。参画した保護者は、自分の役割を見出し、社会とのつながりを実感できるようになった。子どもと一緒に活動する中で、安心して自分の時間を楽しむ場が生まれた。障がい児者もチャレンジスタッフとしての経験を積み、働くことへの自信を持ち始めた。次の活動として、運営参加の拡大:協力団体や保護者の参加を増やし、マルシェを当事者と協働で運営する仕組みを強化。地域との関わりの継続:マルシェだけでなく、地域の商店や企業と連携し、日常的な社会参画の機会を作る。
教育機関との連携強化:大学生の継続的な参加を促し、高校生や特別支援学校の生徒の関与を広げる。
事業を通じたつながりを活かし、障がい児者とその家族が日常的に社会と関わる仕組みをつくることが今後の目標となる。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

本事業を通じ、実行団体は「イベントを提供する側」から「共創の場を生み出す団体」へと変化した。1回目のマルシェでは参加者だった保護者もいたが、2回目には他の団体である親の会が運営に関わるなど、共に作り上げる体制が生まれた。また、チャレンジスタッフの受け入れ店舗が4店から8店に増えるなど、地域社会との連携も深まった。
受益者(障がい児)及び最終受益者(障がい児を持つ親)の変化
障がい児が「参加者」から「社会の一員としての役割を持つ存在」へと変化した。発達障害の高校生がアルバイトスタッフとして働き、出店者と共に接客や販売を経験。保護者からは「今まで社会と関わる機会がなかったが、本人がやりがいを感じていた」との声が上がった。
親自身が「支援される側」から「社会とつながる主体」へと変化した。1回目はお客さんとして参加していた保護者が、2回目は運営スタッフとして協力し、仲間とつながる機会を得た。ある母親は「この子の未来が楽しみになった」と語り、子どもの成長を実感できた。
本事業は、実行団体、受益者、最終受益者それぞれに変化をもたらし、障がい児とその家族が社会とつながる仕組みへと発展している。

外部との連携実績

1活動ぽかぽかピクニック
実施内容甲府市役所地域デザイン課との連携で甲府のまちなかを障がい当事者と散歩し、その感想や提案をフィードバックする。
結果・成果・影響等障がい児とその家族、また乳幼児を育てる子育て世代の家族が24名参加し、商業施設やまちなかの道路についてベビーカーや車椅子ユーザーの視点での提案を市役所に届けることができた。甲府市役所が社会実験中のため、反映されるかは検討後となるが、アンケート等にも障がい当事者の意見を記載することができた。
2活動ぽかぽかマルシェ
実施内容富士吉田市、富士川町の後援をいただき、実施した。
結果・成果・影響等近隣の市町村から述べ2000名を超える来場者が来てくれた。障がい当事者だけでなく、赤ちゃんから高齢者まで多世代の多様な人々が集まるマルシェとなった。また、山梨県内のメディア3社が取材に来て、マルシェの取り組みや特色を取り上げ、県内へ発信された。マルシェ終了後も、地域の企業や障がい当事者の団体などから問い合わせが多数あり、次回のマルシェの共催や協力の話に発展するなど、地域からの関心が広がっていることを感じている。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

9月27日「障がいある子に安心な街を」山梨日日新聞、1月12日「料理に舌鼓障害者も」山梨日日新聞、2月9日「介護食外出先で手軽に」山梨日日新聞、1月11日「いろいろな人が集まる場所をつくりたい」YBS山梨放送https://news.ntv.co.jp/n/ybs/category/life/ysc6b27ecea16a4a2b81dff378f0fdf9d8、1月11「誰もが楽しめるマルシェ」UTYhttps://newsdig.tbs.co.jp/articles/uty/1662393?display=11月11日「誰もが楽しめる交流イベント 山梨 富士川町」NHK山梨放送https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20250111/1040025457.html

広報制作物等あり
内容

10月27日(日)マルシェ広告用チラシ作成2000部、会場図1000部、1月11日マルシェ広告用チラシ1000部、会場図1000部

報告書等あり
内容

2月28日ぽかぽかマルシェ報告書1500部、マルシェの実践事例を自治体や企業に周知するため

イベント開催等あり
内容
10月6日、ぽかぽかピクニック:障がい当事者とまちなかを散歩してインクルーシブ視点での感想や提案を話し合うイベント、10月27日、ぽかぽかマルシェ:障がい当事者と企画運営をするユニバーサルデザインで作るマルシェ、1月11日、ぽかぽかマルシェ:障がい当事者と企画運営をするユニバーサルデザインで作るマルシェ

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか整備中
内容

定款を始め給与規程など事業の実施に最低限必要な規程から順次整備を進めており、事業開始当初よりも団体として最低限必要な規程類の整備が改善された。

整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか一部公開
内容

現在ホームページを作成し、そこに上記整備済の規程類から公開を進めている。2025年3月中には全ての規程類をホームページに公開予定である。

変更があった規程類に関して報告しましたか変更があったが未報告
内容

上記整備を進めた規程類について、早急に資金分配団体へ報告を予定している。

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

理事の中に「コンプライアンス担当理事」を1名設け、そこを内部通報の窓口としている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

上記のとおり、理事の中に「コンプライアンス担当理事」を1名設け、JANPIAや資金分配団体から提供あるいは公開されているガバナンス及びコンプライアンスに関する情報を適宜共有を図るようにしている。

団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

団体内の会計・経理担当である小田切弥生が収支決算書を作成し、監査担当である秋山貢と管理責任者である市川遥奈に報告し、内部監査を実施した。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本事業を通して、障がい当事者と社会課題に対して対話し、共に事業を進めていく過程を通して、これまでの組織(教育者や支援者、専門職のみ)の視点だけではなく、障がい当事者の視点や意見を問い入れながら共生社会の実現に向けて活動をすることができたことは組織として強化された部分であると考えている。事業を実践しながらの組織基盤の強化は少々大変だったため、限られた時間の中での整備となった。今後も組織の運営などについて学びながら、事業を発展させていきたいと考える。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

報告書に表示