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休眠預金活用事業
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事業完了報告

2026/01/30更新

事業概要

事業期間開始日 2024/06/25終了日 2025/02/28
対象地域上伊那郡内
事業対象者

特例貸付借受世帯                              本則生活福祉資金貸付の相談世帯                       生活相談のうち、食糧支援に繋がる世帯等
アウトリーチにより把握された、制度に繋がっていない世帯

事業対象者人数

特例貸付借受世帯(償還免除等) 250世帯×4人(平均)=1,000人                      本則生活福祉資金貸付の相談延べ人数(平均25件/月)          25×9(ヶ月)=225人                       生活相談のうち、食糧支援に繋がる延べ人数(平均70件/月)         70×9(ヶ月)=630人
制度に繋がっていない世帯等 50世帯×4人(平均)=200人                     

事業概要

コロナ禍による失業・休業等により、多くの世帯が生活困窮に陥ることになる。社会福祉協議会は政府からの要請を受け、生活福祉資金特例貸付を実施し、経済的な支援を必要とする人びとを支え続けてきた。その後コロナは「第5類」に移行され、パンデミックは収束へと向かいつつある。しかしながら、コロナの残した傷跡は大きく、今もなお多くの世帯が生活困窮に陥り社会福祉協議会に相談に来所される。また、近年の原油価格・物価高等により各世帯の生活状況はより一層悪化している現状もある。本事業においては、コロナ収束後もなお生活困窮に陥る世帯にフォーカスし、支援を実施するものとする。
 令和5年度に引き続き、上伊那広域で食糧支援事業に取り組む事により、アウトリーチ支援を実施できるネットワークの仕組みづくりをしていく。事業対象者は特例貸付借受世帯、本則生活福祉資金借受世帯、生活相談世帯等のうち、複雑な生活困難課題を抱え支援が必要な世帯(要支援世帯)を対象とする。社会福祉協議会には、要支援世帯以外にも多くの世帯から相談があり、アウトリーチの一環として電話や訪問支援を行っている。相談支援・アウトリーチのきっかけとして食糧支援を実施することによって、食にかかる不安を軽減するとともに関係性の構築を図る。配送等による定期的な食糧支援以外にも、地元企業や民間事業者、NPO等関係団体からの協力を得ながら、食糧支援をはじめとした多様な生活支援に取り組んでいく。さらに各市町村担当の生活就労支援センター(まいさぽ)とも連携し、生活困窮者支援を効果的に行う広域的な仕組みづくりを進める。

事業の総括およびその価値

物価高騰の影響を受ける困窮世帯へ下記のような支援を実施した。
①物資支援
コロナ特例貸付の償還免除世帯・滞納中世帯のほか、本則生活福祉資金貸付相談世帯、食糧支援が必要な世帯、制度に繋がっていない世帯など、対象範囲を拡大。食糧・生活用品の定期的な配布、灯油支援、生理用品の提供など、生活必需品に重点を置いた支援を実施した。
②地域との連携強化
ガソリンスタンドとの連携による灯油支援で、新たな社会資源とのつながりを構築することができた。また、就労継続支援事業所への梱包作業の発注による、利用者の工賃向上につながった。
③相談支援の促進
定期的な配送や手渡しによる対面での状況把握ができた。世帯への早期支援介入の機会が創出され、アウトリーチによる潜在的な困りごとを把握することができた。
④広域連携と情報共有
広域的な食糧支援連携の継続と強化を図ることができた。

課題設定、事業設計に関する振返り

利用者に対する調査によると、本事業の支援に対する満足度は高く、物価高騰の影響を受けている世帯が97%と生活状況が厳しい世帯が多い中で、下記の課題が支援者から表出された。
①自立支援の難しさ
物資支援が恒常化し、対象者の自立意欲を低下させる懸念があるため、家計改善など自立に向けた支援との連携が課題である。支援が当たり前になり、定期的な支援が終わることに不安を抱く方もおり、伴走型支援のあり方に迷いが生じた。
②関係機関との連携
「まいさぽ」との連携が十分に機能せず、支援方法の課題共有が不足。自己破産世帯等の困窮世帯に対する支援について、つなぎ先に苦慮したところもあった。
このようなことから、関係機関との連携を強化し、情報共有や支援方法の検討を進める必要があり、自立に向けた支援と物資支援を組み合わせ、対象者の状況に合わせた支援を提供することが求められていることが分かった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1上伊那地域において、生活福祉資金の特例貸付借受世帯の内、償還免除となった250世帯(要支援世帯)について、食事に係る不安が軽減された状態。
指標継続支援している要支援世帯数
目標値・目標状態継続支援している要支援世帯250世帯/月以上
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察延べ1784世帯(255世帯/月)へ食糧支援を行った。経済的支援だけでなく、精神的なサポートや継続的な見守りを通じて、支援対象者の自立を促し、生活の質の向上に貢献できた。
2要支援世帯以外の世帯について、食事に係る不安が軽減された状態。
指標要支援世帯以外で、食糧支援を行った世帯数
目標値・目標状態要支援世帯以外で、食糧支援を行った世帯数延べ25世帯/月以上
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察延べ127世帯(18世帯/月)へ食糧支援を行った。物価高騰のなか食に対する不安軽減につなげることができた。
3食糧支援をきっかけに相談支援に繋がることができた状態。
指標食糧支援をきっかけに相談支援に繋がった世帯数
目標値・目標状態相談世帯数延べ70世帯/月以上
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察延べ232世帯(17世帯/月)へ食糧支援を行った。窓口での相談者や生活に不安を抱える方に対して食料品や生活用品を渡し、継続的な支援のきっかけとなった。
4上伊那広域で食糧支援事業を通じた支援ネットワークの仕組みづくり。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察食料供給が可能か否かの情報提供をするなどの取り組みが出来た。「フードバンク上伊那(仮)」の設置に向けた協議を年6回実施した。

アウトプット

1要支援世帯約250世帯に支援食糧が配送され、世帯の食に係る不安が軽減される。
指標支援食糧配送数
目標値・目標状態配送実績250世帯×8回 (内4回は生活物資の配送)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察コロナ特例貸付の償還免除世帯・滞納中の世帯に対して7月から1月まで(2月は希望者のみ)定期配送、または直接手渡しで食糧支援を行った。奇数月は食料品(予算3000円程度)、偶数月は生活用品(予算2000円程度)を支援。米の価格高騰もあり、市町村によっては寄贈米も合わせて同梱した。 相変わらず困窮状態が続いている家庭や、借受時点よりは生活状況が安定してきている世帯もあるが、今年は食料品の物価高の影響も大きく、食糧支援に対して必要とされる世帯が多かった。
2要支援世帯以外の世帯について、支援食糧が配布され、世帯の食に係る不安が軽減される。
指標支援食糧配布数
目標値・目標状態配布実績延べ25世帯/月以上
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察本則生活福祉資金の相談世帯やひとり親世帯など、市町村やまいさぽと連携し食糧支援が必要な世帯を選定。延べ127世帯に定期的な支援を行った。
3生活再建に支障が生じている世帯が把握され、社会福祉協議会の生活相談窓口等に相談ができている。
指標相談件数
目標値・目標状態相談世帯数延べ70世帯/月以上
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察生活相談を受けた世帯のうち、食糧支援が必要な世帯に対して延べ232世帯へ食糧などを提供した。困窮課題の把握と関係性の構築により継続的な支援に結びついた。
4上伊那広域で食糧支援事業を通じた支援ネットワークの仕組みづくり。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察米不足により米の寄付が減少したことで、支援が限定的になってしまった市町村がある中で、食料供給が可能か否の情報提供をするなどの取り組みが出来た。「フードバンク上伊那(仮)」の設置に向けた協議を年6回実施した。

活動

1保存がきく食材をセットにして段ボール箱に梱包し、要支援世帯(250世帯)へ定期的(4回程度)に配送する。
活動結果計画通り
概要コロナ特例貸付の償還免除世帯・滞納中の世帯に対して7月から1月まで(2月は希望者のみ)、延べ1784世帯(255世帯/月)に対して定期配送、または直接手渡しで食糧支援を行った。
2日用品を主とした生活物資ををセットにして段ボール箱に梱包し、要支援世帯(250世帯)へ定期的(4回程度)に配送する。
活動結果計画通り
概要コロナ特例貸付の償還免除世帯・滞納中の世帯に対して7月から1月まで(2月は希望者のみ)、延べ1784世帯(255世帯/月)に対して定期配送、または直接手渡しで生活用品の支援を行った。また、希望者に対して生理用品は昼用・夜用1パックずつ(延べ326セット)を生理用品を同梱した。
3要支援世帯への当活動に係る連絡通知時や食糧配送時に、各世帯の状況把握を行い、必要に応じて相談支援を行う。
活動結果計画通り
概要定期的な配送や面談により、居住状況や就労実態、心身的な相談などが把握的、アウトリーチに結び付いた。
4要支援世帯以外の世帯について、必要に応じて支援食糧を配布する。
活動結果計画通り
概要本則生活福祉資金の相談世帯やひとり親世帯など、市町村やまいさぽと連携し食糧支援が必要な世帯を選定。延べ127世帯に定期的な支援を行った。
5要支援世帯以外の世帯について、支援食糧の配布をきっかけとした相談支援を行う。
活動結果計画通り
概要生活相談を受けた世帯のうち、食糧支援が必要な世帯に対して延べ232世帯へ食糧などを提供した。困窮課題の把握と関係性の構築により継続的な支援に結びついた。
6梱包作業を障害者就労継続支援事業所に発注し、障害者の工賃アップにも資する取り組みとする。
活動結果計画通り
概要受注した障がい者就労継続支援事業所では月平均2万ほどの増収した事業所があった。(増収率は約5%) 受託作業が多い時や、自主製品を追加する時は大変だが、やりがいを感じたり作業を楽しみにしている利用者もおり、利用者のモチベーションアップにもつながった。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

希望者に対して灯油支援を行った。支援内容は、1世帯36ℓ、配布された引換券と引き換えに指定したGSで給油もしくは配達。
灯油支援世帯の199世帯は全体の約7割に上り、原油価格高騰の世帯に対する影響が浮き彫りとなった。
波及効果などは以下の通りである。



  1. 支援内容の拡充と連携強化


食料品・日用品に加えて灯油支援を実施したことで、新たな業種との連携が生まれた。
支援をきっかけに、他の課題も発見し、必要な支援機関へつなげることができた。フードドライブ活動が広がり、圏域内の連携のきっかけとなった。
2. ニーズの多様化
対象を拡大したことで、生活困窮以外の相談も増加し、多様なニーズに対応できた。
一律の支援では個々のニーズに対応しきれないため、対面での支援で支援品を確認してもらった。
3. 支援の効果
「助かった」「ありがたかった」という声が多く、物資の提供や定期的な訪問・訪電が不安軽減につながった。
面談によりモチベーションが向上し、自立支援への意欲が高まった。
4. 今後の活動
個別対応の重要性が認識された。上伊那圏域や企業、自治体等の連携強化の重要性が確認された。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

  1. 地域の貧困化


米、燃料など全ての価格上昇が家計に与える影響は想像以上であり、またコロナ禍からの家計状況の回復も乏しい。今後、日本のGDP衰退に伴い地方経済の行き先は不透明であり全体的な貧困化は免れないと想像される。「見えない貧困」への対応や、生活保護の境界線上の人々などへの幅広い視点での支援が必要。また、外国人世帯の言語問題やひとり親家庭・多子世帯への支援拡充の必要性、困窮世帯の孤立・孤独問題への対応など、本事業を通して様々な課題を把握した。
2. 支援の継続性と自立支援
定期的な食料支援終了後、「支援ありき」の家計運営からの自立支援が必要。就労支援等に繋げ、根本的な困窮解決を目指すために、関係機関と連携していきたい。
3. 広域的な連携
「もったいない」を食料支援を必要とする人へ繋ぐ食の循環型支援の仕組み作りを上伊那圏域で実行したい。
声を上げにくい方が相談しやすい場所作りや必要な世帯への支援が行き届くよう、関係機関との連携を強化するために、上伊那圏域内の行政や企業などを巻き込んだネットワーク構築(食料品アクセス確保に向けた広域的な取り組み)の実現に向けて検討したい。

外部との連携実績

1活動まいさぽ上伊那、まいさぽ駒ヶ根との連携
実施内容定例会への参加、支援者に対する支援の連携
結果・成果・影響等個々の事例に対する連携、食糧支援に対する情報共有ができた
2活動灯油支援に関して各市町村のガソリンスタンドへ協力を依頼
実施内容灯油の配布や給油に関して協力を得た
結果・成果・影響等生活困窮に関する課題についてGSと情報共有することができた

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

7月より休眠預金の助成金を活用して生活困窮世帯への食糧支援を行うことをプレスリリースした。
(長野日報(7月24日)、市民新聞グループ(7月24日)、伊那ケーブルテレビ(7月23日))

広報制作物等あり
内容

伊那市社協報ふくし伊那4月号にて事業報告を掲載した。

報告書等あり
内容

利用者に対する「生活に関するアンケート」調査を実施し、報告書を作成した。

イベント開催等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか整備中
内容

・利益相反防止に関して、「役員の利益相反禁止のための自己申告等に関する規程」に準じた規程を整備した。
・リスク管理に関して、BCPの整備と併せて規程を整した。

整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容

伊那市社会福祉協議会webサイト
https://ina-shakyo.jp/pages/disclosures

変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

法令遵守の推進に関する規程に規定。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかいいえ
内容

規定を整備したが、定期的な自己申告は未実施。

コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

定款及び監査規程に基づき、監事(税理士、司法書士)による定期監査及び決算監査等を実施

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

広報制作物に表示

報告書に表示

その他:通知文に表示